JP3859157B2 - 車両盗難防止装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、駐車中の車両や建設用重機械用車両等の盗難を防止するための車両盗難防止装置およびその方法に関するものである。この車両盗難防止装置によって車両の盗難を確実に防止できるとともに、こうした盗難車両を使用した金融機関へ強盗や無人支払機の強奪等を未然に防止することができる。
従来の車両盗難防止装置は、センサと警報装置等を組み合わせて車両窃盗犯が特殊な工具等を使用して車両のドアを開けるとセンサがその状態を検知し、盗難を知らせる警報音が鳴る構成となっていた。
しかし、上記のような電源を使用した盗難防止装置等の場合、窃盗犯は長年の・経験から盗難防止装置の設置場所及び装置の警報解除方法等に熟知しているので、短時間で装置システムを解除して車両を窃盗してしまうことが多く、盗難防止システムは無力となるという問題があった。たとえば、従来の盗難防止システムの電力供給には、車両バッテリ電源または専用電源からの供給により電源を確保していた。このため、計測器等で電源回路を発見して遮断することは簡単であった。
また、車両に後付けのセンサと電気回路を使用した電気制御による簡易型の盗難防止装置の場合、電源の不良及び事故・回路の故障等により盗難防止装置全般の使用が不可能となるという重大な問題が存在する。
また、最新技術情報として車両に発信器を装着し、その発信電波とGPSシステムから盗難車両の現在位置をリアルタイムに判断するシステムを提供する警備会社も存在する。
しかし、前述のようなGPSシステム利用のカーナビゲーションを使用した盗難車両追跡システムの場合、警備会社との契約が高額であるため一般消費者には簡単にそのシステムを採用できないこと、また仮にシステムを車両に装備したとしても追跡用の電波発信機が取り外された場合は、ナビゲーションシステムそのものが無力になる等の問題がある。
さらに、最近では高額な乗用車等には上記のような車両盗難防止装置を装備したものが増えてきているものの、一方で、建設用の機械等は金額的に1千万から2千万するにも関わらず防犯装置及び盗難防止用の器具を備えたものは皆無である。建設用機械の場合、エンジン始動キー等は他の機械と兼用の物を使用している場合が多く、窃盗犯にとってこれらのキーを使用して複数の車両を簡単に盗むことが可能である。また、近年盗まれた建設用重機械車両は、無人現金支払機を簡単に破壊して現金を窃盗する等の例が多数認められており、建設用重機械車両そのものが窃盗にあわぬような対策が必要となっている。
上記車両盗難防止装置の公知例として、下記のような先行特許文献1、2、3等がある。
特開平09−99811号公報 特開平08−164795号公報 特開平11−213259号公報
上記背景技術の中、本発明者等は、車両盗難発生時、車両の盗難を検知し、盗難防止用の特殊塗料散布装置を作動させることにより、車両の盗難を防止できる車両盗難防止装置およびその方法の開発に成功した。
本発明に係る車両盗難防止装置は、防犯塗料散布装置、前記防犯塗料散布装置を作動する制御装置、盗難を認識・検知するセンサ、及び事件を関係部署に連絡するための通信機器、さらにそのシステムを制御する制御装置などから構成されており、センサ手段が盗難を感知すると前記防犯塗料散布装置が作動して盗難車両のフロントガラス前面あるいは車体の適宜部分等に特殊塗料が塗布される。これと同時に関係機関への通報及び犯人の顔写真等を記録し配送することが可能である。また、本車両盗難防止装置は、同装置を構成するセンサ等の機器電源はシステム管理装置がONにならない限り、すなわち、エンジンを作動し、小型発電機が発電しない限り、電流は流れないため、盗難犯人がシステム解除のための電源回路を測定して遮断することは不可能である。
このため、本発明が採用した技術解決手段は、
車両に設けたエンジンキーと、前記エンジンキーにより始動されるエンジンと、前記エンジンの始動を検知し前記エンジンからの排気ガスによりファンを回転して発電する小型発電機と、前記小型発電機からの微弱電流により自己保持回路を作動して電源をオンにし車両盗難防止装置を構成する機器を待機状態とするシステム管理装置と、乗務員の所在を確認する犯人識別手段および車両の傾斜、車輪の回転、車体の振動を検知する車両状態認識手段からの情報に基づき防犯塗料散布装置を作動する制御装置とからなり、前記防犯塗料散布装置内に用いられる防犯塗料は夜行塗料等の発光性有するとともに、粘着性能の高い塗料であり、また前記装置内に充填されている圧縮気体は、空気、炭酸ガス、アルゴンガス等の不燃性気体であり、前記装置は車両のエンジンが作動することにより排出される排気ガスによって前記小型発電機を作動し、発生した微弱電流によって、自己保持回路を備えた前記システム管理装置を作動して車両盗難防止装置を構成する機器の電源をONとし、乗務員の所在を確認する犯人識別手段および車両の傾斜、車輪の回転、車体の振動を検知する車両状態認識手段からの情報に基づき防犯塗料散布装置を作動することを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記システム管理装置には、電力を供給する車両バッテリーが接続されていることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記制御装置は、前記犯人識別手段により犯人の存在を確認した時に、犯人の存在を通報する通信手段を備えていることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記防犯塗料散布装置は、車両のフロントガラス表面に向けて塗料を散布できる構成となっていることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記防犯塗料散布装置は、塗料と圧縮空気または気体等を充填するための容器とその容器を内部または外部から破損するための破壊機構を備えていることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記犯人識別手段は、少なくとも赤外線センサ、フット式接点スイッチ、電波または超音波センサの一つであることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記犯人識別手段は、小型カメラを使用した画像処理装置であることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記車両状態認識手段は、車両の移動を検知するセンサであることを特徴とする車両盗難防止装置である。
また、前記車両盗難防止装置を用いて盗難を防止する方法において、車両のエンジンが作動することにより排出される排気ガスによって小型発電機を作動し、発生した微弱電流によって、自己保持回路を備えたシステム管理装置を作動して車両盗難防止装置を構成する機器の電源をONとし、この状態で運転席に運転者がいるか否かを判断し、運転者がいる場合にはその運転者が登録運転者であるか否かを判断し、さらにその運転者が登録運転者で無いと判断した場合には、車両に搭載した制御装置を介して車両に取り付けた防犯塗料散布装置を作動し、塗料を車体に塗布することを特徴とする車両盗難防止方法である。 また、前記運転席に運転者がいるか否かを判断したときに、運転席に運転者がいない場合には、車両が傾いているか否かを判断し、車両が傾いていると判断した場合には、車両に搭載した制御装置を介して車両に取り付けた防犯塗料散布装置を作動し、塗料を車体に塗布することを特徴とする車両盗難防止方法である。
本発明によれば、車両の盗難防止において昼夜の区別なく無人で監視及び防御を実施することが可能である。車両盗難防止装置の使用についてはユーザの使用に応じて高級仕様または簡易仕様の警備システムヘの変更が自由に実施できる。また、現状の警備システムは高級車両等の乗用車に限定されているが、本盗難防止システムは建設機械等の重機械に対しても使用が可能なことからATM金融支払機の盗難防止にも役立つことが可能である、等の優れた効果を奏することができる。
本発明に係る車両盗難防止装置は、防犯塗料散布装置、前記防犯塗料散布装置を作動する制御御置、盗難を認識・検知するセンサ、事件を関係部署に連絡するための通信機器、及びシステムを制御する制御装置等から構成されている。
以下本発明に係る実施例を図面を参照して説明すると、
本発明に関する車両盗難防止装置の実施例を図面を参照して説明すると、図1は、本発明の一実施例である車両盗難防止装置の構成図、図2は本発明に係る車両盗難防止装置のフローチャート、図3は防犯塗料散布装置を構成する例、図4は同防犯塗料散布装置を構成する他の形態の構成図、図5は車両状態認識手段を構成するセンサの構成図、図6は車両状態認識手段を構成する他の形態のセンサの構成図である。
図1に示す車両盗難防止装置は、メインスイッチ(エンジンスイッチ)が投入され、エンジンが作動中に盗難車両の排ガス消音装置(以下マフラーという)から排出される排気ガスを検知して装置を作動する例である。
図1において、MSは車両のメインスイッチ(エンジンキー)、1は車両のマフラー、2はシステム作動用の電磁バルブ、3は小型発電機、4は自己保持回路を有するシステム管理装置、5は制御装置、6は犯人識別手段としての赤外線センサ、7は車両状態認識手段としての傾斜センサ、8は小型カメラ、9は画像処理装置、10は防止塗料の発射制御装置、11は防犯装塗料散布装置、12は通信装置であり、これらの機器は、車両の目立たぬ箇所に配置する。
車両のマフラー1はシステム作動用の電磁バルブ2と流路14を介して接続されており、さらに電磁バルブ2は小型発電機3と流路15を介して接続されている。電磁バルブはメインスイッチMSがONになると、流路流路14、15連通する常閉型のバルブである。
小型発電機3は前記電磁バルブ2が開きエンジンからの排気ガスがマフラー1から小型発電機3に供給されると、その排気ガスによってファンを回転し微弱電流を発電することができる風力式の発電機であり、電気回路によりシステム管理装置4に接続されている。 なお、小型発電機として、風力発電式のもの以外に、エンジンの振動により発電する発電方式もも採用することができる。
システム管理装置4は、システム管理装置4内のスイッチ(不図示)がONになると車両盗難防止装置を構成する各機器(後述する)を電源と接続し、各機器を待機状態にしておくものである。このシステム管理装置4内の前記スイッチは小型発電機が発電を開始すると、その微弱電流によりスイッチがONとなる自己保持型のスイッチであり、このスイッチは、一端スイッチがONとなると、小型発電機からの電流が止まってもシステム管理装置4内の回路を保持し続ける構成となっている。なお、このスイッチは現在良く知られている公知の自己保持型のスイッチを採用することができる。本車両盗難防止装置では、同装置を構成するセンサ等の機器電源はシステム管理装置がONにならない限り、すなわち、エンジンを作動し、小型発電機が発電しない限り、電流が流れないため、盗難犯人がシステム解除のための電源回路を予め測定して遮断することは不可能である。
制御装置5は、システム管理装置4が作動すると、制御機能を発揮する装置であり、システム管理装置4とは電気回路で接続されている。この制御装置5は車両内にいる犯人を検出するための犯人識別手段(本例では赤外線センサ)6と、車両の傾斜状態などの車両状態を認識する車両状態認識手段(傾斜センサ)8と、乗務員を撮影する小型カメラ8と、乗務員を判別する画像処理装置9と、防犯塗料の発射を制御する発射制御装置10と、防犯塗料散布装置11と、車両状況を外部に無線通報する通信装置12とが、図示のように電気回路により接続されている。車両状態認識手段として、傾斜センサの代わりに車両の移動を検知する車輪回転センサ、車両の加速度を検知する加速度センサなどを使用することもできる。
なお、上記装置を構成する各部材は、できるだけ目立たぬ位置に配置することも重要である。
上記の車両盗難防止装置は、以下のようにして車両の盗難を防止できる。
先ず、車両が盗難にあい、メインスイッチMSが操作されると、システム作動用の電磁バルブ2がON(開く)になるとともに、エンジンから排気ガスが排出される。この排気ガスの一部はマフラ1から流路を開いている電磁バルブ2を介して小型発電機に流れこみ、小型発電機3のファンを回転する。ファンの回転により小型発電機3では自発的に微弱電流を発生し、この微弱電流によってシステム管理装置4内のスイッチをONにする。このスイッチがONになることにより後述する制御装置を始め、本装置を構成する各部品に車両バッテリーから必要とされる電力が供給される。このスイッチは自己保持型であり、一端スイッチがONとなると、そのON状態を保持し続ける。なお、この自己保持状態は、公知のように、図示せぬ保持解除スイッチを作動することにより適宜解除できる。
システム管理装置4が作動すると制御装置5を含め前記赤外線センサ(犯人識別センサ)6、傾斜センサ(車両状態検知センサ)7、小型カメラ8、画像処理装置9、発射制御装置10、塗料散布装置11、通信装置12が待機状態となる。
この状態になったところで、赤外線センサ6による運転者の有無を認識する作業が実施される。もし、運転者の所在が認識がされない場合は、傾斜センサ7により車両の発進時に生じる水平バランスの変化、あるいは建設機械等の盗難時にはトレーラに搭載されるときの傾きを検出する。そして傾斜センサ7が車両の傾き、あるいは車両の発進状況を検知すると、制御装置5から発射制御装置10に信号が伝達され、塗料散布装置を作動し、ノズルから塗料を散布する。また、必要に応じて、車両が盗難にあっていること(車両に異常が発生していること)を通信装置により警察、会社の保安課など担当部署に通報する。 なお、防犯塗料散布装置は、例えばフロントウインドの下方に配置されるウオッシャノズルと同様に目立たぬようにウインドウ下方に配置することが望ましいが、その他、運転席上方、車両の外周等の適宜場所に配置することができ、また設置個数、ノズルの形状(散布型、放出型など)、適宜選択することができることは当然である。
また、赤外線センサ6が運転者の存在を認識を感知した場合は、小型カメラ8により運転者の顔確認画像が取得される。得られたデータは画像処理装置9において登録運転者との確認作業が実施される。前記作業において、登録者以外の運転者が認められた場合は制御装置から発射制御装置10及び通信装置12に信号が伝達され、通信装置12からは、盗難情報及び運転者の顔写真等が警察等へ通報される。なお、小型カメラからの映像は、常時、通信装置12を介して警察以外の別の部署にあるモニターに送信することもできる。
そして塗料発射制御装置10は前述した例と同様に防犯塗料散布装置を作動させてノズルから車両のフロントガラス等に塗料を瞬時に塗布する。尚、この塗料は専用の剥離剤による除去が可能であり、車両等の塗装膜を損傷しない塗料を使用することが望ましい(例えば紫外線硬化樹脂等のように粘着性の強い塗料が望ましい)。
ところで、上記例ではシステム作動スイッチとしてエンジンキースイッチを使用しているが、エンジンキーとは別に特別な操作スイッチ(盗難防止装置作動スイッチ)を回路内に設けることも可能である。
またセンサとして赤外線センサや傾斜センサを使用しているが、赤外線センサの代わりに、乗務員の所在を認識できる超音波センサ、磁気センサ、フット式接点スイッチ(荷重検知スイッチ)など、現在良く知られている同様の機能を達成できるセンサを使用することも可能である。さらに車両状態認識手段としての傾斜センサの代わりに車両の発進状況、例えば、車輪回転や車両の振動などを検出できる現在良く知られている各種センサ(たとえば磁気センサ、光センサ、加速度センサ、ポテンショメータなど)を使用することができる。また、制御装置と電気的に接続されている上記各装置は、図示したものに限定されることなく、後述する作動を実現でき構成であれば、同様の機能を達成できる現在公知種々のセンサを使用することができる。
なお、上記した通報装置は必要に応じて省略することも可能である。
つづいて、上記装置のフローチャート、装置内で使用される塗料発射制御装置、傾斜センサの構成例を説明する。
制御装置内での処理フローチャート(図2)
ステップ1において、盗難防止装置作動スイッチ(前述した例では省略されている)が操作され、またステップ2でエンジンキーMSが操作されると、ステップ3で電磁バルブがONとなる。エンジンからの排気ガスが小型発電機に供給され、ステップ4で小型発電機のファンが回転し、発電を開始する。
小型発電機から電流が流れると、ステップ5でシステム管理装置内のスイッチがONとなり、バッテリーから各機器に電流が供給され、ステップ6の機器待機状態となる。
そして、ステップ7において制御装置内では赤外線センサによって運転者の有無を確認する。ステップ7で運転者の存在が確認された場合は、ステップ11に進み、小型カメラにより運転者の顔確認画像が取得される。得られたデータは画像処理装置において登録運転者との確認作業が実施され、ステップ12で登録者以外の運転者が認められた場合は制御装置からステップ9、ステップ13において塗料発射制御装置及び通信装置に信号が伝達され、塗料発射制御装置からは塗料散布の信号が出力されてステップ10でノズルより塗料を散布する。また、通信装置からは、ステップ13で盗難情報及び運転者の顔写真等が警察、あるいは適宜設置されたモニター、携帯電話、パソコン等へ通報される。
また、ステップ7で赤外線センサが運転者の所在を認識しない場合は、ステップ8に進み傾斜センサにより車両の傾斜、または、車両の発進時に生じる水平バランスの変化を検知する。そしてステップ8で傾斜センサが車両の傾き等を検知するとステップ9で発射制御装置にセンサ信号を伝達し、ステップ10で発射制御装置を作動し、ノズルから塗料を散布する。また必要に応じて警察への通報等も行う。
なお、ステップ8およびステップ12において特に異常が無い場合には、プログラムを終了する。また、前記傾斜センサに代えて、車両の振動や揺れあるいは車両の移動を検知するセンサを使用し、その信号に基づいて発射制御装置を作動させることも可能である。
塗料発射装置の構成
図3は防犯塗料散布装置の構成図、図4は同防犯塗料散布装置を構成する他の形態の構成図である。
図3において図中10は前述した発射制御装置、11は塗料散布装置であり、塗料散布装置11はノズル20、密閉状態の金属ケース21、塗料収納容器22、塗料23、圧縮ガス24、破壊機構を構成する加熱器25などを含んで構成されている。
金属ケース21内には塗料収納容器22が収められており、塗料収納容器22内には散布塗料23が収納され、さらに圧縮ガス24が収納されている。散布塗料としては、発光性を有するとともに特殊溶剤を用いないと付着面から剥離が不可能な塗料(例えば、紫外線硬化樹脂等の粘着性の高い樹脂)を使用することが望ましい。然し当然のことながら従来周知の塗料を使用することも可能である。
塗料収納容器22は本例ではゴム製容器であり、容器には容器を破壊するための加熱器25が少なくとも1個(本例では2個)設けられている。また金属ケース21には適宜個数のノズル20が配置されている。前記加熱器25は発射制御装置10に電気的に接続されており、発射制御装置10が作動すると加熱器25が加熱され、容器22を破壊することができるようになっている。なお本例では破壊機構は熱を使用した加熱方式であるが、ゴム製容器を破壊できるものであれば針等他の手段を使用することも可能である。
発射制御装置10からの信号により塗料散布装置11が作動して加熱器25が加熱されると、塗料収納容器22が破壊され、容器22内に収納されていた塗料23と圧縮ガス24が密閉状態の金属ケース21内に放出され、さらに、散布塗料は圧縮ガスとともにノズル20から噴出し、塗料が散布される。容器21は気密状態であるために塗料は、ノズルより外部に高圧力で放出される。
また、図4は図3の変形例であり、同じ部材には同じ符号を使用している。図4において、この塗料散布装置は、塗料収納容器23Aおよび塗料収納容器を破壊するための手段25Aが前記の塗料散布装置と異なっている。即ち、本例では塗料収納容器23Aはプラスチックケースで構成されており、さらにプラスチックケース23Aを破壊する手段は電磁シリンダ25Aのピストンに設けた針や突起物を使用している。その他の構成は前記例と同様である。この塗料散布装置では、発射制御装置10より得られた信号は塗料散布装置11から電磁シリンダ25Aに送られ、プラスチックケース外部面に装着された電磁シリンダ25Aのピストン作用により、針等の突起物によってケース表面が破損される。前記作用により、散布塗料23は共に充填されている圧縮ガス(圧縮空気等)24の作用により、プラスチックケース内に充填される。容器は気密状態であるために塗料はノズル20より外部に高圧力で放出される。
なお、容器を破壊する手段、あるいは容器の材質は設計時において同様の機能を達成できるものであれば(即ち圧縮ガスと塗料を封入しておいた容器と、その容器を破壊できる手段を備えたものであれば)、種々の公知手段を採用することができる。
傾斜センサの構成
図5は傾斜センサの平面図およびA−A断面図であり、図6は車両状態認識手段を構成する他の形態のセンサの構成図である。
図5の傾斜センサは、基本構成として、円筒型プラスチックケース30の内周に円形のローラガイド31が形成されている。このローラガイド31内の任意の場所(できれば等ピッチの位置)に複数の接点金具32を設置する。この接点金具32には電極33を取り付ける。またローラガイド31内には円周方向に回転する移動可能な導電性を有する金属製の回転体34が配置され、その回転体34を支持する軸35がプラスチックケースの中心部に軸36によって回転可能に取り付けられている。前記軸36には、軸35を介して回転体34に通電する電極37が取り付けられている。
前記各電極33、37は適宜リード線Rを介して、前述した制御装置5に接続されている。また、前記金属製の回転体34は、ローラガイド31内の任意の位置において、移動を制限するための角度調整ブロック38に支持されている。角度調整ブロック38は角度調整ネジ39により図中上下方向に位置を調整できる構成となっており、このブロック位置により、プラスチックケースが所定の傾斜角以上に傾斜すると、角度調整ブロック38から回転体34が飛び出して、ローラガイド31内を移動し、ローラガイド内に配置して接点金具32と接触し、電気回路が形成され、傾斜状態を検出する。このように本例では、角度調整ネジ39及び角度調整ブロック38により金属回転体の可動角度を調整できる。
また、図6は図5の変形例であり、図6は車両状態認識センサの平面図、正面断面図、中心断面図を表している。本例はプラスチックケース40の中心軸上に光源41と受光器42を設置してある。この設置された光軸上に遮蔽板44を遮薇軸43により振り子状につり下げてある。上記構成により、センサが水平時には光源からの光が遮蔽板44によって遮断されているが、遮蔽板44が傾斜により左右どちらかに傾くと光源41からの光が受光器42によって感知されてスイッチがONになる。なお遮蔽板44の重心を調整するためには、遮蔽板44の下方に重り45を取り付けておくことが望ましい。
以上説明したそれぞれの傾斜センサは複数組み合わせて車両内の適宜位置に設置することにより、車両のあらゆる方向の傾きを検知することが可能となる。
以上、本発明に係る車両盗難防止装置について説明したが、犯人識別センサとしての赤外線センサを省略して、直接小型カメラにより運転者の有無を判断したり、また車両状態検知センサとしての傾斜センサの代わりに振動センサ、加速度センサ、磁気センサなど上記したセンサと同様の機能を達成できる公知のセンサを使用することができる。さらに、乗務員の有無を検知できる機能を備えたセンサとして超音波センサなど現在公知の種々のセンサを使用することも可能である。また、制御装置はコンピュータや専用電気回路で構成することができ、さらに制御装置内のフローチャートも、例示したものに限定することなく、本発明の基本的思想を実現できるものであれば種々の変形例の採用も可能である。
また本発明はその精神また主要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施することができる。そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、建設用重機械用車両、駐車中の車両等の盗難を防止するための車両盗難防止装置に利用できる。
本発明の一実施例である車両盗難防止装置の構成図である。 本発明に係る車両盗難防止装置のフローチャートである。 防犯塗料散布装置の構成図である。 同防犯塗料散布装置を構成する他の構成図である。 車両状態認識手段を構成するセンサの構成図である。 車両状態認識手段を構成する他のセンサの構成図である。
符号の説明
1 車両のマフラー
2 システム作動用の電磁バルブ
3 小型発電機
4 自己保持回路を有するシステム管理装置
5 制御装置
6 犯人識別手段(赤外線センサ)
7 車両状態認識手段(傾斜センサ)
8 犯人識別手段(小型カメラ)
9 画像処理装置
10 防犯塗料の発射制御装置
11 防犯装塗料散布装置
12 通信装置
20 ノズル
21 密閉状態の金属ケース
22 塗料収納容器
23 塗料
24 圧縮ガス
25 加熱器
30 プラスチックケース
31 ローラガイド
32 接点金具
33 電極
34 回転体
35 軸
36 軸
37 電極
R リード線

Claims (10)

  1. 車両に設けたエンジンキーと、前記エンジンキーにより始動されるエンジンと、前記エンジンの始動を検知し前記エンジンからの排気ガスによりファンを回転して発電する小型発電機と、前記小型発電機からの微弱電流により自己保持回路を作動して電源をオンにし車両盗難防止装置を構成する機器を待機状態とするシステム管理装置と、乗務員の所在を確認する犯人識別手段および車両の傾斜、車輪の回転、車体の振動を検知する車両状態認識手段からの情報に基づき防犯塗料散布装置を作動する制御装置とからなり、前記防犯塗料散布装置内に用いられる防犯塗料は夜行塗料等の発光性有するとともに、粘着性能の高い塗料であり、また前記装置内に充填されている圧縮気体は、空気、炭酸ガス、アルゴンガス等の不燃性気体であり、前記装置は、車両のエンジンが作動することにより排出される排気ガスによって前記小型発電機を作動し、発生した微弱電流によって、自己保持回路を備えた前記システム管理装置を作動して車両盗難防止装置を構成する機器の電源をONとし、乗務員の所在を確認する犯人識別手段および車両の傾斜、車輪の回転、車体の振動を検知する車両状態認識手段からの情報に基づき防犯塗料散布装置を作動することを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 前記前記システム管理装置には、電力を供給する車両バッテリーが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両盗難防止装置。
  3. 前記制御装置は、前記犯人識別手段により犯人の存在を確認した時に、犯人の存在を通報する通信手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両盗難防止装置。
  4. 前記防犯塗料散布装置は、車両のフロントガラス表面に向けて塗料を散布できる構成となっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  5. 前記防犯塗料散布装置は、塗料と圧縮空気または気体等を充填するための容器とその容器を内部または外部から破損するための破壊機構を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  6. 前記犯人識別手段は、少なくとも赤外線センサ、フット式接点スイッチ、電波または超音波センサの一つであることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の車両盗難防止装置。
  7. 前記犯人識別手段は、小型カメラを使用した画像処理装置であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の車両盗難防止装置。
  8. 前記車両状態認識手段は、車両の移動を検知するセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の車両盗難防止装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両盗難防止装置を用いて盗難を防止する方法において、車両のエンジンが作動することにより排出される排気ガスによって小型発電機を作動し、発生した微弱電流によって、自己保持回路を備えたシステム管理装置を作動して車両盗難防止装置を構成する機器の電源をONとし、この状態で運転席に運転者がいるか否かを判断し、運転者がいる場合にはその運転者が登録運転者であるか否かを判断し、さらにその運転者が登録運転者で無いと判断した場合には、車両に搭載した制御装置を介して車両に取り付けた防犯塗料散布装置を作動し、塗料を車体に塗布することを特徴とする車両盗難防止方法。
  10. 前記運転席に運転者がいるか否かを判断したときに、運転席に運転者がいない場合には、車両が傾いているか否かを判断し、車両が傾いていると判断した場合には、車両に搭載した制御装置を介して車両に取り付けた防犯塗料散布装置を作動し、塗料を車体に塗布することを特徴とする請求項9に記載の車両盗難防止方法。
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