JP4692369B2 - 車両用緊急通報システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、自車両の事故発生を緊急通報センターなどの緊急機関に通報するための車両用緊急通報システムに関するものである。
車両が衝突を被ったこと検出すると、緊急通報装置が緊急通報センターなどの緊急機関に通報を行う技術が考えられている。図1はそのような緊急通報装置の概略図である。図1に示す緊急通報装置100は、エアバック装置110、エアバック装置110からの信号をうけて緊急機関150に緊急通報を行うための車両通信部120、これらエアバック装置110および車両通信部120に給電を行うための駆動電源(具体的には車両のバッテリであり車両の駆動源の回転運動を利用して蓄電可能な構成となっている)130と補助電源(具体的には電池)140が接続されて車両に搭載されている。
エアバック装置110はエアバック111、マイクロコンピュータを用いて構成され、エアバック111を制御するエアバックECU(Electronic Control Unit)112、車両が衝突を被ったか否かを信号として検出する衝突センサ113からなる。衝突センサ113が前記信号を検出し、エアバックECU112に送ると、これを受けたエアバックECU112は車両が衝突を被ったと判断してエアバック111を展開するとともに、車両が衝突を被ったことを信号として車両通信部120に伝達する。
車両通信部120は、車両に搭載されていて、GPS(Global Positioning System)受信機(不図示)から構成された車両の現在位置(位置座標)を検出する位置検出器121、緊急機関150との通信を行う通信機123、前記位置検出器121および前記通信機123を制御する制御回路122からなる。エアバックECU112からの伝達をうけて、制御回路122は位置検出器121により検出された現在位置を通信機123により緊急機関150に送信させる。
さらにこの技術では、車両が衝突を被って、位置検出器121が故障したとしても、制御回路122が、位置検出器121が事故以前に検出した位置情報の履歴を不揮発性メモリに記憶しておき、通信機123を介して緊急機関150に通報するようになっている。
上記の技術によれば、車両が衝突を被った場合に、その位置情報を緊急機関150に通報するため、ユーザは迅速な救助が期待できるのみならず、仮に位置検出器121が機能しなくなったとしても、自車の現在位置を緊急機関150側にて推定できるので、ユーザは迅速な救助を期待できる。
ところが、上述した図1に示す従来技術は、衝突事故によって車両が損傷し、通信機123が正常に機能しなくなった場合、緊急機関150への緊急通報が行えないという問題点がある。
この問題点を解消するには、特開2002−002451号公報記載の緊急通報システムが有効である。図2にその概要を示す。
図2に示す緊急通報システム200は、車両が盗難されていないかを判断するセキュリティ装置210、前記セキュリティ装置210との通信可能な構成であり、不図示の位置検出器121を含んで構成されたナビゲーション装置221、前記セキュリティ装置210と通信可能な構成であり、緊急機関150との通信を行う自動車電話223、これらに給電を行う駆動電源230および補助電源240が接続されて車両に搭載されている。なお、特開2002−002451号公報には駆動電源に関する明示的な記述はないが、一般に車両に搭載される緊急通報装置は、車両の蓄電池を駆動電源として流用するため、図2に示すものとなる。
セキュリティ装置210は、ナビゲーション装置221および自動車電話223と無線通信を行う通信手段211、前記通信手段211とナビゲーション装置221を制御する制御回路212、自車の異常を信号として検出する異常検出手段213から構成されている。制御回路212は通信手段211に指示してナビゲーション装置221および自動車電話223と定期的な無線通信を行う。
まず通常、ナビゲーション装置221と自動車電話223が正常に機能している場合について説明する。この場合には、前記定期的な無線通信が継続しており、異常検出手段213からの信号を受け取った制御回路212は、ナビゲーション装置221に指示して前記信号を受け取った時点での最新の現在位置を送信させ、現在位置を、前記通信手段211を介して自動車電話223に送信し、これを受けて自動車電話223が緊急機関150へ現在位置を送信する。
一方、衝突や窃盗犯の犯行により、自動車電話223が破壊された場合について説明する。この場合には前記定期的な通信が途絶するので、制御回路212は自動車電話223が破壊されたと判断し、自車近傍の他車両に搭載された緊急通報装置200の自動車電話223に対して現在位置を送信し、これをうけた前記他車に搭載された自動車電話223が緊急機関150へ現在位置を送信する。
以上のように特開2002−002451号公報記載の緊急通報システムによれば、緊急通報システム200の一部(具体的には自動車電話)が損傷し、機能しなくなったとしても、その時点で近傍に緊急通報システム200を搭載した他車両が存在するなら、その車両に搭載された自動車電話223から緊急機関150への通報が可能となる。
特開2002−002451号公報
しかしながら、上記いずれの従来技術においても次の課題が存在する。すなわち事故による損傷が重篤で、たとえば駆動電源や補助電源からの給電線が切断されたり、装置そのものが破損したりして、位置検出器や通信機あるいは自動車電話に限らず、制御回路など、車両に搭載された全ての装置が機能しなくなった場合には、緊急機関に対して自車位置を通報することはおろか、そもそも通報自体が不可能になるという課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、重大事故により車両搭載部分が仮に全壊したとしても、位置情報を緊急機関に通報できる車両用緊急通報システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、車両に搭載された車両装置には、前記車両の異常状態を判断する車両状態判断手段と、前記車両の現在位置を検出する現在位置検出手段、近距離無線通信を行う通信手段、前記車両状態判断手段の判断にもとづいて前記通信手段を制御する制御手段からなる車両通信部と、前記車両状態判断手段および前記車両通信部を駆動するための第1の電源と、を備え、前記第1の電源とは別の第2の電源を内蔵する携帯電話は、前記通信手段との近距離無線通信により、前記現在位置検出手段が検出した現在位置を定期的に取得するようになっており、前記車両装置と、前記携帯電話とからなる車両用緊急通報システムにおいて、前記携帯電話は、さらに前記現在位置検出手段から取得した現在位置を記憶する記憶手段を備え、前記通信手段との定期的な近距離無線通信による前記位置情報の取得が途絶した場合に、前記記憶手段に記憶された前記現在位置を緊急機関に対して通知し、前記制御手段は、前記車両状態判断手段により前記車両の状態が前記異常状態であると判断された場合に、前記現在位置検出手段にて検出された現在位置を、前記携帯電話を通じて前記緊急機関に通知すること、を特徴とする。
このように、緊急機関への通報を、車両側に搭載される車両装置とは別の電源を内蔵した携帯電話に行わせ、前記携帯電話が前記車両通信部との近距離無線通信により定期的に車両の現在位置情報を取得して記憶手段に記憶しておくよう構成することによって、以下の効果がある。
まず、携帯電話はユーザとともに、車両において最も安全に設計された車室内に存在する可能性が高く、したがって事故等による損傷を受けにくいために、車両が事故や破壊行為等によって、車両側の位置検出器や車両通信部、あるいは車両側の全ての装置に異常が起こったとしても、携帯電話が前記定期的な通信の途絶をきっかけとして、前記途絶が発生する以前に記憶しておいた最新の車両の位置情報を緊急機関に対して通報することができる。
また、事故や破壊行為が上記に比して軽微であり、車両が前記異常状態に陥った場合にも当然、車両に搭載された制御手段の指示によって、現在位置検出手段が事故発生時に検出した現在位置を携帯電話が緊急機関に通報できる。
さらに、前記携帯電話は一般に、車両側に搭載される位置検出器や車両通信部を駆動するための第一の電源(具体的には車両のバッテリ)とは別の第2の電源を有しているので、車両側に補助電源を設ける必要がなくなり車両側の構成を簡易にすることが可能になる。
なお、ここでいう車両の異常状態とは、請求項2に記載の発明のように、車両状態判断手段に備えられた車両状態検出手段によって、車両が衝突を被ったことが信号として検出され、これにより前記車両状態判断手段が、車両が衝突を被ったことを判断した状態をさす。
以下、本発明が適用された実施形態について図3の構成図および図4のフローチャートを用いて説明する。
[構成の説明]
図3は本発明の車両用緊急通報システム300のブロック図である。車両用緊急通報システム300は、車両に搭載された装置群である車両搭載部分310(本発明の車両装置)、と、携帯電話350とから構成されている。
車両搭載部分310は、車両に搭載された、車両が衝突したか否かを判断してユーザを衝突から保護するためのエアバック装置110、携帯電話350と近距離無線通信を行うための車両通信部320、これらに給電を行う駆動電源130を備えている。ここで、図3の中で、図1と同一符号の装置は構成も全く同一であるので説明は省略する。
さて車両通信部320は、位置検出器121のほかに、携帯電話350との近距離無線通信のための電波送受信機たる通信機323、前記位置検出器121および通信機323を制御する制御回路322(構成は図1との制御回路122と同一である)を備えている。なお、ここでいう位置検出器121は、[従来技術]で述べたほかに、車速を検出する車速センサや車両の回転を検出するジャイロ(いずれも不図示)を備えている。
携帯電話350は、車両の駆動電源130とは別の駆動源(図示しない二次電池)を内蔵し、この二次電池によって動作する、前記近距離無線通信のための電波送受信機たる送受信部351、データを格納するための不揮発性メモリからなるデータ記憶部353、これら送受信部351およびデータ記憶部353を制御する、マイクロコンピュータを主体に構成された処理部352からなる。
なお、本実施形態で想定する近距離無線通信とはBluetooth(米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標でこれについては後述する)によるものである。そして、本実施形態では、具体的には車両通信部320は車両に搭載され、マイク、スピーカを備えたカーナビゲーション装置であって、携帯電話350は、Bluetoothによるこのカーナビゲーション装置との近距離無線通信機能を有しており、両者がBluetoothによる近距離無線通信と行うことで、携帯電話350での通話を、上記マイク、スピーカを用いてハンズフリーで行うことが可能となっている。
[Bluetoothの説明]
ここで、Bluetoothによる近距離無線通信について説明する。Bluetoothとは、免許なしで自由に使うことのできる2.45GHz(Giga Hertz)帯の電波を利用し、1Mbps(Mega bits per second)程度の速度で通信を行うことができる携帯情報機器向けの無線通信技術である。この技術を用いると、PC(Personal Computer)や携帯電話などを互いにケーブルを使わずに接続し、音声やデータの授受が可能となる。また赤外線による近距離無線通信とは違って、機器間の距離が数メートル以内であれば障害物があっても利用することができる。
車両通信部320と携帯電話350とがBluetoothによる近距離無線通信を行う場合、まず、予めBluetoothによる通信を行う機器を特定するためには、車両通信部320あるいは携帯電話350に、互いの相手先をパスワード付きで登録しておく必要がある。この登録が完了した上でユーザが携帯電話320の電源を始動して起動し、また車両通信部350を車両の駆動源を始動することによって起動する(具体的にはイグニッションをオン状態とする)と、自動的に車両通信部320がBluetoothにより携帯電話350と接続する。そして通信を行えるか否かを判定する通信接続認証を前記パスワードの一致をもって成功とみなし、以後イグニッションがオン状態である間はBluetoothによる近距離無線通信を継続する。
本実施形態では上記による通信接続認証を想定しているが、これは携帯電話350側から行ってもよい。その場合には携帯電話350と車両通信部320が互いに起動した状態で、前記パスワードの一致不一致の判断を携帯電話350側が行う。
[動作の説明]
次に本発明の車両用緊急通報システム300の各エレメント(車両通信部320および、携帯電話350)の動作について図4のフローチャートをもとに説明する。図4の各動作ステップにおいて、ステップに付与されている番号の下3桁目の数字がそれぞれのエレメントの動作に対応しており、2は車両通信部320、5は携帯電話350に対応している。なお、ここで説明する動作の前提は、前述したように、車両通信部320と携帯電話350が起動(ステップ4210およびステップ4510)して、互いに通信接続認証(ステップ4220およびステップ4520)を経てBluetoothにより接続され、通信可能な状態(ステップ4221およびステップ4521)となった場合である。
ところで、車両用緊急通報システム300が動作を停止するのは、以下のような場合である。すなわち、ユーザが車両の駆動源(エンジン)を停止させるかあるいは携帯電話350の電源を停止させるための処置(具体的にはイグニッションスイッチをオフ状態にするか、携帯電話350の停止スイッチを動作させる処置)を行った場合である。
そして、車両通信部320および携帯電話350は、駆動源あるいは電源が停止する前にBluetoothによる通信の切断処理を行い(ステップ4222あるいはステップ4522:yes)、前記停止とともに動作を終了する(ステップ4223あるいはステップ4523)。上記のようなユーザによる処置がない限り(ステップ4222あるいはステップ4522:no)、車両用緊急通報システム300は動作し続ける。
以下、車両用緊急通報システム300が動作中である場合、つまりステップ4222とステップ4522が同時にNoの場合について説明する。
まず車両通信部320について説明する。この場合、制御回路322は計時を開始(ステップ4230)し、位置検出器121が車両の現在位置を逐次取得する(ステップ4240)。
ステップ4250は制御回路322が、事故の発生を車両が衝突を被ったか否かによって判定するステップである。通常、事故が発生していない状態すなわちエアバック装置110からの車両が衝突を被った旨の信号を制御回路322が取得しない(ステップ4250:no)場合は、ステップ4270に進む。
ステップ4270では、先のステップ4230で計時を開始してから所定時間経過している(ステップ4270:yes)場合、制御回路322は先のステップ4240にて位置検出器121が取得した現在位置を携帯電話350へと送信(ステップ4280)し、制御回路322の計時動作をリセット(ステップ4290)してステップ4222に戻る。
逆に所定時間経過していない(ステップ4270:no)場合にはステップ4240へと戻る。ここでいう所定時間とは制御回路322のマイクロコンピュータ内部に予めプログラムとして設定された時間であり、たとえば数秒程度が考えられる。
これによって事故の発生していない場合には、車両通信部320は位置検出器121により取得した現在位置を、定期的に携帯電話350へと送信することが可能になる。
一方、エアバック装置110から車両が衝突を被った旨の信号を制御回路322が取得する(ステップ4250:yes)と、先のステップ4250にて位置検出器121が検出した現在位置を、緊急機関150への通報依頼信号とともに携帯電話350へと送信する(ステップ4260)。
これによって携帯電話350は車両通信部320から現在位置を取得した時は、前記通報依頼信号をも取得した場合にのみ、緊急機関150へ緊急通報を行えばよくなる。
続いて、携帯電話350についても動作説明する。処理部352はステップ4530にて計時を開始し、ステップ4540へと進む。
ステップ4540は計時時間が所定時間以内であるか否かを処理部352が判定するステップである。まず計時時間が所定時間以内である(ステップ4540:yes)場合について説明する。この場合は、処理部352は車両通信部320から現在位置を取得したか否かを判断する(ステップ4550)。そして現在位置を取得していない(ステップ4550:no)場合はステップ4540に戻り、逆に現在位置を取得した(ステップ4550:yes)場合には、次にステップ4560に進んで通報依頼の信号を取得したか否かを判定する。通報依頼の信号を取得した(4560:yes)場合には処理部352は車両が衝突を被ったことを判断し、送受信部351に指示して長距離無線通信によって前記取得した現在位置を緊急機関150へと送信する(ステップ4570)。一方、通報依頼の信号を取得していない(ステップ4560:no)場合には、処理部352は前記取得した現在位置をデータ記憶部353に格納(ステップ4580)し、計時動作をリセット(ステップ4590)してステップ4522に戻る。
このようにすることで、携帯電話350はほぼ定期的に車両の現在位置を取得し、車両通信部320からの通報依頼を受けたときに緊急通報を行うことができる。
一方、計時時間が所定時間を超えた(ステップ4540:no)場合について説明する。
この場合、計時開始から所定時間たっても車両通信部からの現在位置が送られてこないために、処理部352が車両に異常(車両事故による車両搭載部分310の大破)があると判断して、自動的に緊急機関150へ緊急通報を行う。その際、データ記憶部353に記憶された現在位置を送信するため、車両が事故等によって大破し、Bluetoothによる通信が不可能になったとしても、前述した定期的な通信の途絶をきっかけとして緊急通報ができる。
なお、車両事故による車両搭載部分310が大破したとしても、携帯電話350はユーザとともに、車両において最も安全に設計された車室内に存在するため、事故等による損傷を受けにくい。このため、車両が事故や破壊行為等で、車両側の位置検出器121や車両通信部330、あるいは車両側の全ての装置に異常が起こったとしても、携帯電話350が定期的な通信の途絶をきっかけとして、途絶が発生する以前に記憶しておいた最新の車両の位置情報を緊急機関150に対して通報することができる。
これによって、車両搭載部分には補助電源が不要となり、さらに、データ記憶部に現在位置を記憶しておいたことによって、記憶しておいた現在位置を緊急機関150に送信することができる。この現在位置は前記定期的な通信が途絶する直前の現在位置であるために、緊急機関150は事故現場に近い位置情報を取得し、迅速な救助活動につなげることができる。
なお、ここでいう所定時間とは制御回路322内で設定された時間に一定の余裕をもたせた時間であることに注意されたい。その目的は、車両側が正常であるにもかかわらず、通信遅延などで現在位置の送信が遅延した場合、定期的な通信が途絶したと携帯電話350が判断し、誤った緊急通報を行うのを防ぐためである。
以上が本実施形態の説明である。本発明は上記実施形態になんら限定されることなく、種々の形態をとりうる。たとえば、携帯電話350は緊急通報装置専用の無線通信端末であってもよい。なお、本発明のような場合一つの携帯電話350もしくは無線通信端末によって複数の車両の緊急通報装置300の通報手段を兼ねることも考えられる。
このようにすれば、2006年現在、緊急通報サービスは会員制の有料サービスで、車両毎に加入登録のための料金を支払って加入する必要があるが、課金の対象を携帯電話350および無線通信端末ごとにして、車両を複数所持するようなユーザの加入登録のための費用を節減することもできる。
また、本発明では、ステップ4250にて事故が発生したと判断された場合、位置検出器121で取得した現在位置を携帯電話350に送信し、これを緊急機関150に送信したが、事故が発生したと判断された場合に、位置検出器121で取得した現在位置を携帯電話350に送らずに、携帯電話350のデータ記憶部353に記憶した現在位置を緊急機関150に送信するようにしても良い。
上記実施形態にて用いた用語と特許請求の範囲に記載の用語の対応を示す。車両搭載部分310が車両装置に相当し、エアバックECU112が車両状態判断手段に相当し、衝突センサ113が車両状態検出手段に相当する。また位置検出器121が現在位置検出手段に、通信機323が通信手段に、制御回路322が制御手段に相当する。またデータ記憶部353が記憶手段に相当する。
従来の緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である。 従来の緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の車両用緊急通報システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の車両用緊急通報システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の車両用緊急通報システムの動作を説明するための概略図である。
符号の説明
300 車両用緊急通報システム
310 車両搭載部分
110 エアバック装置
112 エアバックECU
113 衝突センサ
320 車両通信部
121 位置検出器
322 制御回路
323 通信機
350 携帯電話
351 送受信部
352 処理部
353 データ記憶部
150 緊急機関

Claims (2)

  1. 車両に搭載された車両装置には、
    前記車両の異常状態を判断する車両状態判断手段と、
    前記車両の現在位置を検出する現在位置検出手段、近距離無線通信を行う通信手段、前記車両状態判断手段の判断にもとづいて前記通信手段を制御する制御手段からなる車両通信部と、
    前記車両状態判断手段および前記車両通信部を駆動するための第1の電源と、
    を備え、
    前記第1の電源とは別の第2の電源を内蔵する携帯電話は、前記通信手段との近距離無線通信により、前記現在位置検出手段が検出した現在位置を定期的に取得するようになっており、
    前記車両装置と、前記携帯電話とからなる車両用緊急通報システムにおいて、
    前記携帯電話は、さらに前記現在位置検出手段から取得した現在位置を記憶する記憶手段を備え、前記通信手段との定期的な近距離無線通信による前記位置情報の取得が途絶した場合に、前記記憶手段に記憶された前記現在位置を緊急機関に対して通知し、
    前記制御手段は、前記車両状態判断手段により前記車両の状態が前記異常状態であると判断された場合に、前記現在位置検出手段にて検出された現在位置を、前記携帯電話を通じて前記緊急機関に通知すること、
    を特徴とする車両用緊急通報システム。
  2. 前記車両状態判断手段は、
    車両の状態として、前記車両が衝突したことを信号として検出する車両状態検出手段を備え、
    前記車両状態検出手段が前記信号を検出した場合に、前記車両の状態が前記異常状態であると判断すること、
    を特徴とする請求項1に記載の車両用緊急通報システム。
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