JP3858229B2 - 改良された被服要求品質を有する繊維材料及びその改良方法 - Google Patents
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Description
酸等の紫外線吸収剤を絹自体に含有させることは、該絹の耐光性を向上させて黄変は防止され得るものの、反対に該絹の品質を劣化させ、該絹の肌触り、見た目等の風合を損なうおそれがある。特許文献2においては、絹繊維表面にメッキされた酸化チタンが、汗の影響や体との接触により比較的容易に脱落し、黄変の抑制効果が低下してしまう可能性がある為に、下着や靴下等、皮膚に直接接触する製品の材料として使用するには適切であるとは言い難い。さらに、酸化チタンは絹繊維表面にメッキされるので、絹繊維特有の肌触りや見た目等の風合が表面の該酸化チタンにより損なわれてしまうおそれもある。さらにその上、これら従来の天然繊維を主体として被服に加工した時、作られた被服は、着用されていない未使用品においては、保温性、強度などに関して被服として要求される品質はある程度満足されるものの、被服の着用を繰り返すうちに、熱、光、水分、天候等の影響を受けて前述の被服要求品質が徐々に低下し、もしくは失われていく。例えば、アンモニア臭等の悪臭が着用のうちに被服に染み付いていき、洗濯等によっても容易に消えなくなることはよく見られ、特にホルムアルデヒド等、ハウスシック症の原因物質が経時的に被服に付着し、残留することは、同症の患者にそれだけ苦痛を与えることになる。従って、被服としての商品価値並びに商品寿命を向上させる為にも、それに使用される繊維材料の被服要求品質について改良の必要があり、それが望まれていた。
本発明はかかる要求に応えるべくなされたものであって、絹特有の風合を損なうことなく、経時においても光による黄変や汗による黄ばみが有効に防止され、かつ有毒ガスの付着残留度が少なく、さらに保温性、強度の経時的な低下も有効に防止され得、それのみならず、より低く抑えられた生産コストで製造し得る繊維材料、例えば糸、編物又は織物製品を提供することを目的とする。
L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料に関する。
本発明の二の態様は、繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる芯糸の外表面に、絹繊維からなる鞘糸を巻き付けて作られた複合糸からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料に関する。
本発明の三の態様は、繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる糸と絹繊維からなる糸とを互いに撚り合わせて作られた撚り糸からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料に関する。
本発明の四の態様は、布を構成する糸の少なくとも一部において、一の態様の糸、二の態様の複合糸又は三の態様の撚り糸を使用して織られた織布からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料に関する。
本発明の五の態様は、布を構成する糸の少なくとも一部において、一の態様の糸、二の態様の複合糸又は三の態様の撚り糸を使用して編成された編物からなり、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験において4級以上の等級を有する、繊維材料に関する。
本発明の六の態様は、繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維と絹繊維とから紡いで作られた糸からなる、1年間使用され
た該糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料に関する。
本発明の七の態様は、繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる芯糸の外表面に、絹繊維からなる鞘糸を巻き付けて作られた複合糸からなる、1年間使用された該糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料に関する。
本発明の八の態様は、繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる糸と絹繊維からなる糸とを互いに撚り合わせて作られた撚り糸からなる、1年間使用された該糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料に関する。
本発明の九の態様は、布を構成する糸の少なくとも一部において、七の態様の糸、八の態様の複合糸又は九の態様の撚り糸を使用して織られた織布からなる、1年間使用された該糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料に関する。
本発明の十の態様は、布を構成する糸の少なくとも一部において、七の態様の糸、八の態様の複合糸又は九の態様の撚り糸を使用して編成された編物からなる、1年間使用された該糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料に関する。
絹繊維特有の風合を有し、かつ前述の被服要求品質がより良く改良された本発明の繊維材料を得る為には、酸化チタンを含有したポリアミド系繊維と絹繊維を用いることが必要であるが、これら両繊維を相互に接触させる形態となすことで十分である。その一の態様
として、図1に示すように、複数本の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維1及び絹繊維2とを紡いでなる糸3が挙げられる。糸3は、それぞれ長さが異なったポリアミド系繊維1と絹繊維2とが全体的にほぼ均一に存在して相互に接触してなる形態をとっている為、経時においても光による黄変や汗による黄ばみが有効に防止され、かつ有毒ガスの付着残留度が少なく、さらに保温性、強度の経時的な低下も有効に防止され、かつ糸3全体としても、絹繊維2特有の風合を有するものとなっている。ポリアミド系繊維1及び絹繊維2は、構成される糸3の改良された被服要求品質が維持され、そして絹繊維2特有の風合を著しく損なわない範囲内において、それぞれ所望の割合において紡ぐことができる。
材の経糸14を覆い隠すように接触して作られてなる。したがって、織布13は改良された被服要求品質を有しつつ、その上に肌触り、見た目等の風合も絹繊維単一で織られた織布のそれと同等であり、特に下着類、靴下等の肌に直接に接触する製品の材料としては好適である。また、絹繊維からなる糸15及び15’は同一種類であっても、又は異なった種類であってももちろん差し支えない。
本発明の繊維材料の別の好ましい態様としては、図7に示す、酸化チタンを含有する化学繊維の糸を用いて織られた布20と、その上下両側に重ね接結させた、絹繊維の糸を用いて織られた布21とからなるサンドイッチ構造布22が挙げられる。構造布22は、布20が布21及び21とによりサンドイッチ状に挟まれる形態で布21及び21が布20と接触している為に、サンドイッチ構造布22全体としてみれば、改良された被服要求品質を有するのみならず、肌触り、見た目等の風合は布21のそれと同等である。図7においては、布20、21は絹糸19により縦横に縫い付けられて(図中の破線)接結されているが、むろん、絹以外の糸を使用しても良いし、或いは他の接結手段を適宜選択しても良い。
においては、吸着したガスが非常に高い割合で徐放される。その為、悪臭やハウスシック症の原因となる有害ガスが常に被服に吸着する状態を有効に回避することができる。さらに、本発明の繊維材料からなる生地は、長期間の使用後においても絹繊維のみから構成される生地と比較してより保温性に優れている他、強度においてもより持続性に優れている為、従来品より薄手で軽量であっても保温性及び強度が変わらない被服を製造することも出来る。また、本発明の繊維材料は、見た目、肌触り等の風合も絹繊維単一からなる繊維材料に極めて近い特性を有している。のみならず、生産面においても、酸化チタンが安価で入手しやすい上に、酸化チタンのポリアミド系繊維への含有も容易になし得るので、該繊維材料の生産コストも抑えられ、生産性の面でも有利であるという利点をも有している。
本発明の繊維材料である織布の、光又は汗による黄変及び黄ばみの度合いを、絹繊維のみからなる織布の光又は汗による黄変及び黄ばみの度合いと比較検討した。
試料A:100質量%の溶融したナイロン−6ポリマーに1.0質量%の酸化チタン(平均粒経0.1μm)を加えて均一となるまで混合した後、この溶融液を紡糸機を通して紡糸し、酸化チタンを含有した糸を得た。そして、この酸化チタンを含有した糸を芯糸とし、鞘糸として絹糸を巻き付けて得た複合糸を用いて平織りにし、本発明の織布である試料Aを得た。
試料B:試料Aの説明で述べたと同様の方法で得た酸化チタンを含有した糸を図4に示す経糸10に用い、試料Aで使用した絹糸と同様の絹糸を図4に示す緯糸11に用いて平織りすることにより、図4に示す本発明の織布である試料Bを得た。
試料E:試料Aで使用した絹糸と同様の絹糸を平織にして、織布である試料Eを得た。
試料F:100質量%の溶融したナイロン−6ポリマーに0.005質量%の酸化チタンを加えて均一となるまで混合した後、この溶融液を紡糸機を通して紡糸し、酸化チタンを含有した糸を得た。そして、この酸化チタンを含有した糸を芯糸とし、鞘糸として絹糸を巻き付けて得た複合糸を用いて平織りにし、織布である試料Fを得た。
比較例:100質量%の溶融したナイロン−6ポリマーに8.0質量%の酸化チタンを加えて均一となるまで混合した後、この溶融液を紡糸機を通して紡糸した。しかしながら、該紡糸工程そして続く延伸工程において糸切れが多発し、所望の太さの糸を入手することが困難となった為に中止した。
JIS L0842(カーボンアーク灯光試験)の方法
試料A、B、E又はF及びブルースケールをそれぞれ厚紙に挟んで、カーボンアーク灯形耐光試験機の試料ホルダに取り付けた。次に、該試験片ホルダを試験片回転架に隙間がないように取り付け、そしてJIS L 0841の6.(1)(第1露光法)にしたがって露光を行った。その判定は、JIS L 0801の9.(染色堅ろう度の判定)にしたがって行った。
JIS L0848(耐汗性試験)の方法
試料A、B、E又はFをそれぞれ100×40mmの大きさの試料片に裁断し、これと同じ大きさの、JIS L0803に規定する添付白布2枚の間に挟み、2辺をそれぞれ縫い合わせて複合試験片を各々作成した。次に、酸性人工汗液及びアルカリ性人工汗液をそれぞれ入れた2個のビーカー中に、それぞれの複合試験片を押し付け、動かして試験液を十分均一に浸透させた。そして試験液を流し出し、複合試験片を2本のガラス棒の間に
挟んで余分の試験液がしたたり落ちない程度にまでしごき取った。複合試験片をガラス板2枚の間に挟み、汗試験機に取り付けて12.5kPaの圧力をかけた。続いて、垂直位置に複合試験片を取り付けた汗試験機を、37±2℃の乾燥機中に入れて4時間保持した。その後、汗試験機から複合試験片を取り離し、試験片と添付白布2枚を切り離して60℃以下で乾燥した。試験片の変退色の判定は、JIS L 0801の9.(染色堅ろう度の判定)にしたがって行った。結果を表1に示す。
本発明の繊維材料である生地の有毒ガスの吸着・残留特性の経時的変化を、絹繊維のみからなる生地のそれと比較検討した。
試験試料
試料a:絹からなる糸を全体の70%及び酸化チタン含有ナイロン繊維からなる糸を全体の30%用いて丸編した本発明の繊維材料である生地を、1年の間、着用、洗濯を繰り返して使用した生地。
試料b:絹からなる糸を100%用いて丸編した未使用の生地。
試料c:生地bを1年の間、着用、洗濯を繰り返して使用した生地。
試験方法
有毒ガス吸着性試験:試料a、b又はcに有毒ガスを吸着させ、その吸着した量を測定する為、試料a、b又はcを各々の合成樹脂製パック中に入れ、そして各パックを既知のコントロール濃度の有毒ガスとしてホルムアルデヒド、イソ吉草酸又はアンモニアで満たし、そして3時間経過後の各パック中のそれぞれのガス濃度を検知管を用いて測定した。そして既知のコントロール濃度からパック中に残存するガス濃度を差し引いて得た値を、各々の試料に対して吸着した有毒ガス濃度とした。結果を表2に示す。なお、吸着率は、各種有毒ガスのコントロール濃度に対する各試料に吸着した各種有毒ガス濃度の割合を指す。
有毒ガス徐放性試験:上記の有毒ガス吸着性試験において有毒ガスが吸着された試料a、b及びcを、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアが含有されない空気が封入されたテトラーパック(容量5リットル)中に移して、3時間後の該パック中のホルムア
ルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニア濃度を検知管を用いてそれぞれ測定した。結果を表3に示す。なお、徐放率は、表2において記載される各種有毒ガスの吸着量に対する放出量の割合を指す。
って維持し得る本発明の繊維材料は、衣服の材料として好適な材料であると言うことが出来る。
本発明の繊維材料である生地の保温性の経時的変化を、絹繊維のみからなる生地のそれと比較検討した。
試験試料
試料a:絹からなる糸を全体の60%及び酸化チタン含有ナイロン繊維からなる糸を全体の40%用いて丸編した本発明の繊維材料である生地を1年の間、着用、洗濯を繰り返して使用した生地。
試料b:絹からなる糸を100%用いて丸編した生地。
試験方法
得られた試験試料a及びbの保温率を、JIS L 1018A法(恒温法)にしたがって測定した。
試料a及びbのそれぞれ異なる2箇所から試験片30cm×30cmを採取し、保温性試験機を用い、試験片を恒温発熱体に取り付け、低温度の外気に向かって流れ出す熱量が一定となり、発熱体の表面温度が一定値を示すようになってから2時間後に試験片を透過して放散される熱損失を求め、これと試験片のない裸状のままで同様の温度差及び時間に放散される熱損失との比から、保温率(%)を求めた。なお、測定は2回行い、その平均値を算出して結果とした。結果を表4に示す。
本発明の繊維材料である生地の破断強度及び破断伸度の経時変化を、絹繊維のみからなる生地のそれらと比較検討した。
試験試料
試料a:絹からなる糸を全体の70%及び酸化チタン含有ナイロン繊維からなる糸を全体の30%用いて丸編した本発明の繊維材料である未使用の生地。
試料b:生地aを1年の間、着用、洗濯を繰り返して使用したもの。
試料c:絹からなる糸を100%用いて丸編した未使用の生地。
試料d:生地cを1年の間、着用、洗濯を繰り返して使用したもの。
試験方法
得られた試験試料a、b、c及びdの生地から絹糸をそれぞれ3本取出し、破断強度及び破断伸度の測定試験を行った。なお、該試験は農林水産消費技術センターに依頼して、テンシロン2型材料試験機を用い、試長10cm、H.S40mm/分、C.S100m
m/分の条件において各糸について行われた。その結果を平均値として表5に示す。
5 鞘糸 6 複合糸 7,14 酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる糸 8 絹繊維からなる糸 9 撚り糸 10 経糸 11 緯糸
12,13 織布 15,15’ 絹繊維からなる糸
Claims (10)
- 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維と絹繊維とから紡いで作られた糸からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料。
- 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる芯糸の外表面に、絹繊維からなる鞘糸を巻き付けて作られた複合糸からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料。
- 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる糸と絹繊維からなる糸とを互いに撚り合わせて作られた撚り糸からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料。
- 布を構成する糸の少なくとも一部において、請求項1記載の糸、請求項2記載の複合糸又は請求項3記載の撚り糸を使用して織られた織布からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料。
- 布を構成する糸の少なくとも一部において、請求項1記載の糸、請求項2記載の複合糸又は請求項3記載の撚り糸を使用して編成された編物からなる、JIS L0842に従う耐光性試験及びJIS L0848に従う耐汗性試験においてそれぞれ4級以上の等級を有する、繊維材料。
- 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維と絹繊維とから紡いで作られた糸からなる、1年間使用された該糸について、有毒ガ
ス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料。 - 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる芯糸の外表面に、絹繊維からなる鞘糸を巻き付けて作られた複合糸からなる、1年間使用された該複合糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料。
- 繊維全質量に基づいて0.01ないし5.0質量%の酸化チタンを含有したポリアミド系繊維からなる糸と絹繊維からなる糸とを互いに撚り合わせて作られた撚り糸からなる、1年間使用された該撚り糸について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料。
- 布を構成する糸の少なくとも一部において、請求項6記載の糸、請求項7記載の複合糸又は請求項8記載の撚り糸を使用して織られた織布からなる、1年間使用された該織布について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料。
- 布を構成する糸の少なくとも一部において、請求項6記載の糸、請求項7記載の複合糸又は請求項8記載の撚り糸を使用して編成された編物からなる、1年間使用された該編物について、有毒ガス徐放性試験において、ホルムアルデヒド、イソ吉草酸及びアンモニアに対して79%以上の高い有毒ガス徐放率を示す、繊維材料。
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