JP3857561B2 - 光学機器のピント調整装置、それを内蔵するカメラ、及び、カメラ製造方法 - Google Patents

光学機器のピント調整装置、それを内蔵するカメラ、及び、カメラ製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ位置を容易に調整して組立てることができる光学機器のピント調整装置、それを内蔵するカメラ、及び、カメラ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ部品を組立ててカメラを製造する際、レンズやメカ部品の製作誤差が画質性能に影響を及ぼす場合、特に決められた被写体距離におけるピント位置をフィルム面に合致させるために、レンズ位置を調整して固定する必要がある。
【0003】
例えば、図33に示すように、レンズ82を固定するレンズ枠ユニット84とメインフレーム86との間にワッシャ88を1枚又は複数枚介在させ、フィルム面上に焦点が位置するように、レンズ82とフィルム面Fとの間隔を調整している(なお、レンズの枚数は複数枚のものがあるが、図33では簡便のため1枚のみ図示している)。
【0004】
また、別の調整の仕方として、図34に示すように、レンズ82を保持するレンズホルダ90を製造し、このレンズホルダ90の外周に雄ねじを形成しておく。そして、レンズホルダ90を固定するレンズホルダユニット94のホルダ保持部94Sに雌ネジを形成し、レンズホルダ90をホルダ保持部94Sにネジ係合させ、フィルム面Fの面上に焦点が位置するようにレンズホルダ90を回転して調整し、調整された状態でレンズホルダ90をホルダ保持部94Sに接着剤等で固定する。
【0005】
何れの調整の仕方であっても、フィルム面上からの焦点位置のずれ量が許容範囲内になるように調整する必要がある。
【0006】
しかし、これらの調整の仕方では、以下のような問題がある。例えば、ワッシャ88を介在させる調整では、ワッシャ88の取付けは複数箇所で、しかも、調整量が変化した場合、それに応じて厚みや枚数を選択する必要があり、調整作業が煩雑で製造ミスが生じやすい。また、レンズホルダ90を用いる調整では、1品毎に調整器にセットし調整と接着等による固定をする必要あり、調整作業に多大な時間を要した。
【0007】
また、従来のカメラの一例として、特開平10−39385に開示されている。図35(特開平10−39385の図1)に示すように、このカメラは、カメラ本体123の遮光筒127と鏡筒ユニット128との間に、撮影光軸に沿って螺旋状に傾斜するカム面171が形成されたカムリング129を回転自在に挟み込み、このカム面129に鏡筒ユニット128の突出片136bを当接させている。そして、カムリング129を回転させることにより、鏡筒ユニット128を撮影光軸に沿って移動させ、ピント調整を行う。
【0008】
しかし、一品毎ではなく、NEAR、INF等でのピント調整をロット単位で容易に行えることが、生産性向上の観点で望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、レンズ位置をロット単位で容易に調整することができる光学機器のピント調整装置、これを内蔵するカメラ、及び、カメラ製造方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、レンズを保持するレンズ保持体と、前記レンズ保持体に前記レンズの光軸方向から当接する当接体と、を有し、前記当接体と前記レンズ保持体の当接部は、一方に、階段状の段差部が形成され、他の一方に、前記段差部に当接する突部が形成され、前記段差部の各段差面側に、INF設定距離用の段差面と、NEAR設定距離用の段差面とを交互に形成したことを特徴とする。
【0011】
当接体及びレンズ保持体の前後にフレームが配設されていることが多い。突部の当接位置を調整する際、当接体及びレンズ保持体の少なくとも一方を移動(例えば回転移動)させて調整する。このようにして突部の当接位置を調整することにより、レンズの焦点位置をロット単位で容易に調整することが可能になる。また、上記段差部の各段差面側に、INF設定距離用の段差面と、NEAR設定距離用の段差面とを交互に形成しているので、2点オートフォーカス型のカメラであっても、部品組立時に焦点位置を容易に調整することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、前記当接体が、周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体であることを特徴とする。
【0013】
周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体をレンズ光軸回りに回動させることにより、レンズ保持体がフィルムに対して進退動する。段差部の1段あたりの段差は、カメラ仕様等により、要求されるピント精度によって決定する。
【0014】
これにより、フィルムとレンズとの間隔が調整され、レンズ焦点位置のフィルム面からのずれを許容範囲内にすることが可能になると共に、リング体の製造が容易で、しかも、フィルム面とレンズとの間隔調整が容易になる。
【0015】
請求項3に記載の発明では、前記レンズ保持体を前記リング体に向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0016】
これにより、調整機構が簡素化され、レンズ保持体とメカ体とのガタを除却することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明では、前記リング体及び前記レンズ保持体の前後にフレームが配設され、前記リング体と前記フレームの当接部は、一方に、一段あたりの高さ差が前記段差部に比べて大きい第2段差部が設けられ、他の一方に、前記第2段差部に当接する突部が形成されていることを特徴とする。
【0018】
フレームがリング体を支える構造にすることは可能であり、リング体を回動させることにより、リング体はフレームに対して進退動する。第2段差部の1段あたりの高さ差は、請求項1で記載した段差部の隣合わせのINF面との段差に比べて大きいので、フレームに対するリング体のこの進退動は、請求項2や請求項3に記載の発明に比べて大きいステップの進退動となる。
【0019】
従って、請求項4に記載の発明により、焦点位置の調整可能範囲を大幅に広くすることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明では、前記レンズ保持体が回動可能にされ、前記レンズの光軸に沿って設けられた案内棒と、前記案内棒に案内され、前記レンズ保持体の回動を前記光軸回りに限定する規制部と、が設けられていることを特徴とする。
【0021】
これにより、当接用突部を1ヶ所にすることができ、簡易な構成で、焦点位置の調整範囲を広くすることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の光学機器のピント調整装置を内蔵することを特徴とする。
【0023】
リング体及びレンズ保持体の前後にフレームが配設されているため、周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体の回動により、レンズ保持体がフィルムに対して進退動する。これにより、製造する際、フィルムとレンズとの間隔が調整され、レンズ焦点位置のフィルム面からのずれを許容範囲内にすることが可能なカメラが実現される。
【0024】
請求項7に記載の発明では、レンズの焦点位置を調整して製造するカメラ製造方法であって、周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体と前記レンズを保持するレンズ保持体とを、カメラの前方部に設けたフレームと、それよりややフィルム面側に設けたフレームとの間に設け、前記リング体と前記レンズ保持体の当接部には、一方に、階段状の段差部を形成し、他の一方に、前記段差部に当接する突部を形成し、前記段差部の各段差面側に、INF設定距離用の段差面と、NEAR設定距離用の段差面とを交互に形成し、前記リング体を回動させることにより前記レンズの焦点位置を調整することができ、前記リング体の回転位置を選択することで、焦点位置を調整することが可能であることを特徴とする。
【0025】
これにより、部品を組立ててカメラを製造する際、焦点位置の調整にかかる時間を大幅に短縮することができ、しかも、この調整を容易に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。
【0027】
[第1形態]
図1〜図4に示すように、第1形態に係るカメラ10は、2点オートフォーカス(以下、2点AFという)型のカメラである。
【0028】
レンズ枠ユニット14の被写体側(カメラ前方側)には、レンズ12とフィルム面Fとの間隔を調整するフォーカスリング16、及び、フォーカスリング16を被写体側から支えるメインフレーム20が順次設けられている。フォーカスリング16はレンズ光軸回りに回動可能にされている。
【0029】
また、レンズ枠ユニット14のカメラ後方側には、シャッタベース22、シャッタ羽根24、及び、シャッタプレート26が順次設けられ、シャッタプレート26の後方側には、カメラ10の筐体を構成するカメラ本体部30が設けられている。シャッタベース22には、フォーカスリング16に向けてレンズ枠ユニット14を付勢する圧縮コイルバネ32が付けられている。
【0030】
フォーカスリング16の外周部にはギアが形成されており、フォーカスリング16は、フォーカスリング駆動部36によって回動可能となっており、カメラ側に設けてある測距装置により被写体距離を測距し、予め決められた距離より遠点と判断した場合は回動せず、近点と判断した場合のみ決められた角度だけ回動させられる。
【0031】
このフォーカスリング16の回動により、レンズ12の焦点位置とフィルム面Fとの間隔が所定量補正され、被写体距離が近位置の場合、ピントが合うようにされている。
【0032】
図5は、焦点位置の調整量を1段当たり0.05mmの高精度とし、本発明によって15段もの広い調整可能範囲を実現した場合を示す。これにより、レンズとメカ部品との製作誤差による焦点位置のずれ量を±0.35mmの広範囲でカバーできている。以下、このことを順次、詳細に説明する。
【0033】
[第1カムによる焦点位置の調整]
図6に示すように、フォーカスリング16のフィルム側(レンズ枠ユニット14の側)の内縁部には凹凸が形成されており(以下、フォーカスリング16のフィルム側のこの凹凸を第1カム40という)、第1カム40には、レンズ枠ユニット14のカメラ後方側に形成された凸部(カムフォロワー)14A〜C(図9参照)が当接する。第1カム40は、図7に示すように、120°毎に分けられた3つの領域40A〜Cで同形状である。
【0034】
図8に示すように、領域40A〜Cでは、INF設定距離における焦点位置の調整に用いる凸部と、それに対のNEAR設定距離における焦点位置用の凹部とが交互に形成されており、その高さは、INF、NEARの両者とも階段状に変化している。各領域では、隣り合う凸部と凹部との高さ差Δh1はINFとNEARの切換えに要するレンズ繰出量で、ここは0.3mmとしている。Δh1は各調整ポイントで一定である。凹部を隔てて隣り合う凸部の高さ差Δh2は0.05mmである。凸部を隔てて隣り合う凹部の高さ差も当然Δh2(0.05mm)である。なお、第1カム40の凸部及び凹部の被当接面(レンズ枠ユニット14の凸部14A〜Cが当接する面)は、何れも平坦面にされている。
【0035】
ここでは、フォーカスリング16を回動させることによって、INF位置での調整について、焦点位置を5段階で調整できる。この段数はフォーカスリング16の位置精度や第1カム40の傾斜部角度により制約されるため、むやみに多く設定することはできない。また、120°毎に同形状の凹凸が形成されている。
【0036】
なお、高さ差Δh2は焦点位置の調整精度であり、より細いほど高精度であるが、調整器や検査者の調整分解能や、あるいは画質の劣化にほとんど影響しない数値以下に設定しても無意味であり、また、大きすぎると、やはり画質劣化が起こる。よって、適正値は、前述した事柄やカメラの仕様により決定される。なお、ここでは、0.05mmとしている。
【0037】
[第1カム及び第2カムによる15段階にわたっての焦点位置の調整]
また、図9に示すように、フォーカスリング16の被写体側にも凹凸が形成されており(以下、フォーカスリング16の被写体側に形成されたこの凹凸を第2カム44という)、図6に示すように、第2カム44にはメインフレーム20のフィルム側に形成された凸部(カムフォロワー)20D〜Fが当接する。フォーカスリング16を回動させることにより、焦点位置を3段階で調整できるようになっており(図8参照)、第1カム40による5段階の調整との相乗効果により、INFの焦点位置を15段階で調整できるようになっている。
【0038】
図9、図14に示すように、第2カム44は、120°毎に3つの領域44D〜Fに分けて形成されている。
【0039】
各領域では、レンズ枠ユニット14の中心からの半径距離の違いにより、最内部、最外部、及び、最外部と最内部との間の中央部、の3部に分かれて凹凸が形成されている。
【0040】
領域44Dでは、最内部には凸部44DPが形成され、中央部は平坦部44DFであり、最外部には凹部44DHが形成されている。領域44Eでは、最内部は平坦部44EFであり、中央部には凹部44EHが形成され、最外部には凸部44EPが形成されている。領域44Fでは、最内部には凹部44FHが形成され、中央部には凸部44FPが形成され、最外部は平坦部44FFである。図8に示すように、平坦部44DF、44EF、44FFの高さ位置を0とした場合、平坦部44DF、44EF、44FFと凸部44DP、44EP、44FPとの高さ差Δh3は0.25mmであり、平坦部44DF、44EF、44FFと凹部44DH、44EH、44FHとの高さ差も同じくΔh3(0.25mm)である。なお、凸部、平坦部、凹部の表面は、何れも平面である。
【0041】
メインフレーム20の凸部20D〜Fは120°毎に均等に形成されており、この凸部が第2カム44に当接することにより、焦点位置が3段階に調整可能である。具体的に図を用いて説明すると、メインフレーム20の3つの凸部20D〜Fは、図14では第2カム44を構成する3つの凸部44EP、44FP、44DPにそれぞれ当接しており、図20では平坦部44FF、44DF、44EFにそれぞれ当接しており、図24では凹部44DH、44EH、44FHにそれぞれ当接している。すなわち、通常、第1カム40だけでは120°の範囲でしか調整範囲がないが、第2カム44を設置することで最大360°の調整範囲を得ることができる。
【0042】
また、図14などに示すように、フォーカスリング16の被写体側には1〜15の数字が打刻され、各数字の外側には目印マークMが形成されている。図13に示すように、この目印マークMがフォーカスリング駆動部36の後述のギア部36Gに形成されたマークM'の位置に合わせて組み込むが、このとき目印マークMの直ぐ近くに打刻された数字が調整状態のナンバーを示す。例えば図13及び図14では調整No.1の状態にされていることを示す。なお、図8では、各調整No.で調整されている状態について、レンズ枠ユニット14の凸部14A〜Cが当接するINF用凸部に調整No.を付している。
【0043】
[フォーカスリングのAF作動機構]
図10に示すように、フォーカスリング駆動部36は、フォーカスリング16に形成されたギアと噛み合うギア部36Gと、ギア部36Gの回動を停止させるINF側ストッパ36J及びNEAR側ストッパ36Kと、ギア部36G及びメインフレーム20を貫通し、ギア部36Gに回動力を伝達するフォーカスレバー36L(図10〜図12参照)と、を有する。
【0044】
図12に示すように、フォーカスリング駆動部36のプランジャ36Pを構成する進退可能な鉄芯36Sの先端には、フォーカスレバー36Lの端部に係合する凹み部36Hを有する係合部36Bが設けられており、また、プランジャ36Pには、吸引した鉄芯36Sを元の位置に戻す向きに付勢する圧縮コイルバネ36Rが取付けられている。
【0045】
被写体距離が近位置が判断されたときはプランジャ36Pのコイルに通電して、鉄芯36Sの引き込み動作によってフォーカスレバー36L、更にはギア部36Gが回動する。これにより、フォーカスリング駆動部36はNEAR方向へ回転し、NEAR側ストッパ36Kで止まる。同時に、フォーカスリング16の回動位置がNEAR位置に切換わる。
【0046】
なお、回動位置の調整後、焦点位置が移動することを防止するために、フォーカスリング16は回動不能にされる。その後、この状態を保持しながらシャッタ駆動操作に移り、撮影を完了する。次に、プランジャ36Pのコイルへの通電を断つと、圧縮コイルバネ36Rの作用で、フォーカスリング16は元のINF位置へ復帰する。また、被写体距離が遠点の場合は、プランジャ36Pへの通電は行わずに直ちにシャッタ駆動動作に移る。
【0047】
[焦点位置調整の具体例]
図14に示すように、フォーカスリング16の被写体側に打刻された数字1の近くの目印マークMがマークM'の位置に到達しているときは、カメラ10はINFについての調整No.1の状態に調整されている。この状態では、レンズ枠ユニット14の凸部14A〜Cは、何れも、第1カム40の凸部のうち高さが最も高い凸部に当接している(図8、図15参照)。
【0048】
図8は調整No.8でのカムフォロワー位置を示している。この図では、第2カム44の平坦部にメインフレーム20の凸部20D〜Fが当接し、かつ、第1カム40の5段階の凸部のうちの3段階目の凸部にレンズ枠ユニット14の凸部14A〜Cが当接している。この状態を基準位置とすると、調整No.1の状態では、図中で点線で示した位置となり、第1カム40によりレンズ枠ユニット14は基準位置から2段階(0.05mm×2=0.1mm)だけ後退し、同時に第2カム面は、平坦部44DF〜44FFから凸部44DP〜44FPに切換わるため、凸部20D〜Fによってフォーカスリング16とレンズ枠ユニット14とはΔh3=0.25mmだけ押し上げられる。よってトータルで−0.1−0.25=−0.35mmだけレンズ枠ユニット14は光軸方向へ調整されることになる。
【0049】
同様の調整により、INFについて、調整No.5で調整された状態(図18、図19参照)、調整No.6で調整された状態(図20、図21参照)、調整No.10で調整された状態(図22、図23参照)、調整No.11で調整された状態(図24、図25参照)、調整No.15で調整された状態(図26、図27参照)が実現され得る。すなわち、調整No.1〜15について、同様にINF設定距離の焦点位置の調整がされ得る。
【0050】
このようにして、図8に示した移動量表示U〜Wに示すように、INFについて、上記の基準位置から−0.35mm〜+0.35mmの範囲内で0.05mm毎に焦点位置を移動させることが可能である。
【0051】
以上説明したように、第1形態により、2点AF型のカメラ10を組立てる際、作業者は、決められた調整No.にフォーカスリング16とフォーカスレバー36のギア噛み合い位置を合わせて組み立てるだけで、フィルム面Fに対してレンズ12位置を容易に変化させて焦点位置を調整することができるので、カメラ10の組立て時での焦点位置の調整にかかる時間を大幅に短縮させることができる。
【0052】
前記の調整No.の決定に関しては、レンズ及びメカ部品の製作誤差が1ロット内にて安定していると考えれば、ロット投入開始時に数台のピントデータで決定してもよいし、また、デイリーで同作業を行ってもよい。更に、1台毎に調整器にセットして調整することも可能である。
【0053】
[第2形態]
図28に示すように、第2形態に係るカメラ50は、レンズの光軸方向に沿って、2本の案内棒54(以下、単に案内棒54という)と、レンズを保持するレンズ枠ユニット55とを備えており、レンズ枠ユニット55は、案内棒54にそれぞれ案内される脚部55Lを有する。案内棒54はレンズ光軸に平行に設けられている。
【0054】
また、カメラ50はレンズ枠ユニット55に当接するフォーカスリング52を備えており、フォーカスリング52は、裏面側に第1形態と同じ第1カム40を有する。フォーカスリング52を支えるメインフレーム57の裏面側には、フォーカスリング52が回動しやすいようにガイドする筒部57Tが設けられている。
【0055】
案内棒54には、シャッタベース58と脚部55Lとの間に介在する圧縮コイルバネ59が挿通して設けられており、脚部55Lはフォーカスリング52へ向けて常に付勢されている。
【0056】
これにより、レンズ枠ユニット55はレンズ光軸以外の軸回りに回動することが防止されている。従って、第1カム40に当接する凸部(カムフォロワー)55Pを脚部55Lに1箇所にのみ形成しておいても、フォーカスリング52の回動位置調整によるレンズの焦点位置調整を充分に行うことができる。
【0057】
なお、フォーカスリング52には、第1形態で説明したような第2カムは形成されておらず、構造が簡素になっいる。
【0058】
[第3形態]
図29に示すように、第3形態に係るカメラ66は、第1形態に比べ、フォーカスリング70に第2カムが形成されておらず、図30に示すように、メインフレーム72には、第2カムと当接する凸部は形成されていない。このため、フォーカスリング70の第1カム74(フォーカスリング70のフィルム側の凹凸)によってのみINFについて焦点位置が調整される。
【0059】
これにより、焦点位置の調整可能範囲は第1形態に比べて狭くなるが、構成を簡易にすることができる。
【0060】
[第4形態]
図31に示すように、第4形態に係るカメラ76は、2点フォーカスカメラではなく、パンフォーカスカメラの場合を示す。第4形態では、INF及びNEAR用の2面は必要なく、全域でフォローする1面があれば良いので、フォーカスリング78に形成された第1カム80(フォーカスリング78のフィルム側の凹凸)の形状が、第3形態で説明した第1カム74(図30参照)よりも更に簡素である(図32も参照)。
【0061】
また、フォーカスリング78の回転位置を調整した後、その調整位置にフォーカスリング78が固定されるように、フォーカスリング78の外周部に形成されたギアに噛み合う回転規制部77Sがメインフレーム77に形成されている。
【0062】
第4形態により、構成を大幅に簡易にすることができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、以下の効果を奏することができる。
【0064】
請求項1に記載の発明によれば、レンズの焦点位置をロット単位で容易に調整することが可能になる。また、2点オートフォーカス型のカメラであっても、部品組立時に焦点位置を容易に調整することができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、リング体を回動させることにより、フィルム面とレンズとの間隔が調整され、レンズ焦点位置のフィルム面からのずれを許容範囲内にすることが可能になると共に、リング体の製造が容易で、しかも、フィルム面とレンズとの間隔調整が容易になる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、調整機構が簡素化され、レンズ保持体とメカ体とのガタを除却することができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、焦点位置の調整可能範囲を大幅に広くすることができる。
【0068】
請求項5に記載の発明によれば、当接用突部を1ヶ所にすることができ、簡易な構成で、焦点位置の調整範囲を広くすることができる。
【0069】
請求項6に記載の発明によれば、製造する際、フィルムとレンズとの間隔が調整され、レンズ焦点位置のフィルム面からのずれを許容範囲内にすることが可能なカメラが実現される。
【0070】
請求項7に記載の発明によれば、部品を組立ててカメラを製造する際、焦点位置の調整にかかる時間を大幅に短縮することができ、しかも、この調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態のカメラで、フィルムに焦点を結ぶまでの構成部品を示す展開斜視図である。
【図2】 第1形態のカメラで、フィルムに焦点を結ぶまでの構成部品を示す展開斜視図である。
【図3】 図2に示した構成部品を組み上げた状態を示す斜視図である。
【図4】 図3の拡大断面図である。
【図5】 焦点距離の調整範囲を示す側面図である。なお、距離を示す数値の単位はmmであり、各位置を示す1〜15の数字は調整ナンバーを示す。
【図6】 図1の部分拡大図である。
【図7】 第1形態のカメラのフォーカスリングの斜視図である。
【図8】 第1形態で、レンズとフィルムとの間隔を15段階にわたって調整できることを示す模式図であり、実線は調整No.8の状態、破線は調整No.1の状態を示す。なお、各調整ナンバーの下方にレンズ移動量を示している。
【図9】 図2の部分拡大図である。
【図10】 フォーカスリングの回動機構を示す斜視図である。
【図11】 フォーカスリングの回動機構を示す背面図である。
【図12】 フォーカスリングを回動させるフォーカスリング駆動部の構成を示す部分断面図である。
【図13】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である(メインフレームが設けられている状態)。
【図14】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である(メインフレームが設けられていない状態)。
【図15】 図14に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。IはINFで用いる領域(凸部)、NはNEARで用いる領域(凹部)を示す。
【図16】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図17】 図16に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。IはINFで用いる領域(凸部)、NはNEARで用いる領域(凹部)を示す。
【図18】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図19】 図18に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。
【図20】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図21】 図20に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。
【図22】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図23】 図22に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。
【図24】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図25】 図24に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。
【図26】 フォーカスリングによる調整状態を示す正面図である。
【図27】 図26に示した調整状態で、レンズ枠ユニットの凸部の第1カムへの当接位置を示す正面図である。
【図28】 第2形態のカメラの部分展開斜視図である。
【図29】 第3形態のカメラの部分展開斜視図である。
【図30】 第3形態のカメラの部分展開斜視図である。
【図31】 第4形態のカメラの部分展開斜視図である。
【図32】 第4形態で、レンズとフィルムとの間隔を5段階にわたって調整できることを示す第1カムの概念図である。
【図33】 従来のカメラの部分側面断面図である。
【図34】 従来のカメラの部分側面断面図である。
【図35】 従来のカメラの部分展開斜視図である。
【符号の説明】
10 カメラ
12 レンズ
14 レンズ枠ユニット(レンズ保持体)
14A〜C 凸部(突部)
16 フォーカスリング(リング体)
20 メインフレーム(フレーム)
20D〜F 凸部(突部)
32 圧縮コイルバネ(付勢手段)
40 第1カム(段差部、段差面)
44 第2カム(第2段差部)
50 カメラ
52 フォーカスリング
54 案内棒
55 レンズ枠ユニット
55L 脚部(規制部)
55P 凸部(突部)
57 メインフレーム(フレーム)
66 カメラ
70 フォーカスリング
72 メインフレーム(フレーム)
74 第1カム(段差部)
76 カメラ
77 メインフレーム(フレーム)
80 第1カム(段差部)
82 レンズ
84 レンズ枠ユニット(レンズ保持体)
86 メインフレーム(フレーム)
90 レンズホルダ(レンズ保持体)
129 カムリング(リング体)
136b 突出片(突部)

Claims (7)

  1. レンズを保持するレンズ保持体と、
    前記レンズ保持体に前記レンズの光軸方向から当接する当接体と、を有し、
    前記当接体と前記レンズ保持体の当接部は、一方に、階段状の段差部が形成され、他の一方に、前記段差部に当接する突部が形成され、
    前記段差部の各段差面側に、INF設定距離用の段差面と、NEAR設定距離用の段差面とを交互に形成したことを特徴とする光学機器のピント調整装置。
  2. 前記当接体が、周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器のピント調整装置。
  3. 前記レンズ保持体を前記リング体に向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器のピント調整装置。
  4. 前記リング体及び前記レンズ保持体の前後にフレームが配設され、
    前記リング体と前記フレームの当接部は、一方に、一段あたりの高さ差が前記段差部に比べて大きい第2段差部が設けられ、他の一方に、前記第2段差部に当接する突部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光学機器のピント調整装置。
  5. 前記レンズ保持体が回動可能にされ、
    前記レンズの光軸に沿って設けられた案内棒と、
    前記案内棒に案内され、前記レンズ保持体の回動を前記光軸回りに限定する規制部と、が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項のうち何れか1項に記載の光学機器のピント調整装置。
  6. 請求項1に記載の光学機器のピント調整装置を内蔵することを特徴とするカメラ。
  7. レンズの焦点位置を調整して製造するカメラ製造方法であって、
    周方向に光軸方向の厚みが変化しているリング体と前記レンズを保持するレンズ保持体とを、カメラの前方部に設けたフレームと、それよりややフィルム面側に設けたフレームとの間に設け、
    前記リング体と前記レンズ保持体の当接部には、一方に、階段状の段差部を形成し、他の一方に、前記段差部に当接する突部を形成し、
    前記段差部の各段差面側に、INF設定距離用の段差面と、NEAR設定距離用の段差面とを交互に形成し、
    前記リング体を回動させることにより前記レンズの焦点位置を調整することができ、
    前記リング体の回転位置を選択することで、焦点位置を調整することが可能であることを特徴とするカメラ製造方法。
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