JP2006023499A - 投写レンズ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スクリーンのサイズの異なるリアプロジェクション装置に対して共通で使用できる投写レンズ装置を提供する。
【解決手段】 40インチのスクリーンの場合には、ピン36を凹面28に当接させて、第1、第2鏡筒21、23を固定リング25で一体に連結する。60インチのスクリーンの場合には、ピン36を凸面27に当接させて、第1、第2鏡筒21、23を固定リング25で一体に連結する。これにより、第1鏡筒21に保持された第1レンズ群と第2鏡筒23に保持された第2レンズ群のレンズ間隔を、スクリーンサイズに対応した所定のレンズ間隔に切り替えることができる。よって、40インチ又は60インチのスクリーンに投映された画像にピント調節が行われた際に、収差補正の行われた高精度な投写画像が得られる。
【選択図】 図2
【解決手段】 40インチのスクリーンの場合には、ピン36を凹面28に当接させて、第1、第2鏡筒21、23を固定リング25で一体に連結する。60インチのスクリーンの場合には、ピン36を凸面27に当接させて、第1、第2鏡筒21、23を固定リング25で一体に連結する。これにより、第1鏡筒21に保持された第1レンズ群と第2鏡筒23に保持された第2レンズ群のレンズ間隔を、スクリーンサイズに対応した所定のレンズ間隔に切り替えることができる。よって、40インチ又は60インチのスクリーンに投映された画像にピント調節が行われた際に、収差補正の行われた高精度な投写画像が得られる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、スクリーンの背面側から画像光を投写するリアプロジェクタに設けられた投写レンズ装置に関するものである。
近年、リア方式のプロジェクタを大画面テレビジョンとして構成したリアプロジェクション装置が注目されている(特許文献1及び2参照)。リアプロジェクション装置は、筐体にスクリーンが組み込まれており、スクリーンの背後に設置された平面鏡と、平面鏡に向けて画像光を投写するプロジェクタユニットとが設けられている。プロジェクタユニットは、スクリーン側から順に配した投写レンズ装置、画像表示素子、及び、照明ランプからなり、照明ランプで画像表示素子を照明し、画像表示素子で表示する画像の光(画像光)を投写レンズ装置で拡大してスクリーンに背面側から投映する。投映した画像は、スクリーンの前面側から鑑賞する。
リアプロジェクション装置は、奥行きを短くするために、投映距離を短くし、かつ画像表示素子の画面サイズ、例えば1インチの画面を、スクリーンの画面サイズである40〜60インチにまで拡大するため、投写レンズ装置には広角で非球面のレンズが用いられている。また、一般的に近距離の被写体にピントを合わせる時には、レンズ全体を被写体に近づけて移動させる。この場合、レンズの像面の湾曲などによる収差変動、特に球面収差が生じるので良好、かつ高精度な画像が得られない。
また、リアプロジェクション装置は、アスペクト比が同じでスクリーンのサイズが異なるものが多数提供されている。これらの種類のものは、筺体の大きさ以外に、画像表示素子の表示面とスクリーン面との間の投映距離、及び、表示範囲がスクリーンに合うときの画角(スクリーンの対角線の長さに対する角度)も異なる。このため、スクリーンのサイズに応じた画角で作った投写レンズ装置を複数用意するか、もしくは、投写レンズ装置の位置を、性能変化の許容する範囲内で変更して使用していた。
しかし、スクリーンのサイズに応じた仕様の異なる複数の投写レンズ装置を作ると、コストが高く付くとともに種類毎の管理が手間となる。また、投写レンズ装置の取り付け位置を変更して使用した場合には、投写レンズ装置は最適な状態で使用されていないので、高精度の投写画像が得られないという問題があった。
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、スクリーンのサイズの異なるリアプロジェクション装置に対して共通で使用できる投写レンズ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の投写レンズ装置は、光軸方向に離間した第1レンズ群と第2レンズ群とを有し、筐体に固定されたスクリーンに背面側から画像光を投射するリアプロジェクタの投射レンズ装置において、前記第1レンズ群を保持するとともに固定筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第1鏡筒と、前記第2レンズ群を保持するとともに、前記第1鏡筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第2鏡筒と、前記第1、第2鏡筒のいずれか一方に設けられた光軸方向で互いに高さが異なる複数の受け面と、前記第1、第2鏡筒の他方に設けられ前記受け面のいずれかに光軸方向から当接する当接部とからなり、この当接部が当接する受け面の選択に応じて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を切り替えるレンズ間隔調整手段とを備えたものである。また、前記第1、第2鏡筒のいずれか一方に固定リングが螺合され、この固定リングを回動して光軸方向の一方に移動させることによって、他方の鏡筒が前記一方の鏡筒に引き寄せられ、前記受け面と当接部とが当接するとともに第1鏡筒と第2鏡筒とが一体に連結されるようにしてもよい。
また、複数の受け面は、前記一方の鏡筒に光軸を中心とする円周方向に配列して設けられ、前記固定リングを緩めてから第1鏡筒と第2鏡筒とを光軸を中心に相対的に回転させることによって、前記当接部が当接する受け面の選択が行われるようにしてもよい。また、前記複数の受け面は、前記一方の鏡筒の外周に互いに隣接して設けられるとともに、この複数の受け面は前記一方の鏡筒の外周を円周方向で等分割するように複数組設けられ、前記当接部は前記他方の鏡筒の外周に前記受け面の各組に対応して複数個設けられており、第1鏡筒と第2鏡筒とは、一つの当接部に対して一組を構成する複数の受け面の中から一つを選択し得る範囲内で、相互に回転規制されるようにしてもよい。
本発明によれば、第1レンズ群を保持するとともに固定筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第1鏡筒と、第2レンズ群を保持するとともに第1鏡筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第2鏡筒と、第1、第2鏡筒のいずれか一方に設けられた光軸方向で互いに高さが異なる複数の受け面と、第1、第2鏡筒の他方に設けられ受け面のいずれかに光軸方向から当接する当接部とからなり、この当接部が当接する受け面の選択に応じて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を切り替えるレンズ間隔調整手段とを備えたので、異なるサイズのスクリーンを備えたリアプロジェクション装置に、共通して投写レンズ装置を使用できるからコスト削減となる。また、第1、第2鏡筒のいずれか一方に固定リングが螺合され、この固定リングを回動して光軸方向の一方に移動させることによって、他方の鏡筒が一方の鏡筒に引き寄せられ、受け面と当接部とが当接するとともに第1鏡筒と第2鏡筒とが一体に連結されるようにしたので、ピント調整などによって第1レンズ群と第2レンズ群のレンズ間隔が変更することがなく、プロジェクタへの取り付けが容易になる。
また、複数の受け面は、一方の鏡筒に光軸を中心とする円周方向に配列して設けられ、固定リングを緩めてから第1鏡筒と第2鏡筒とを光軸を中心に相対的に回転させることによって、当接部が当接する受け面の選択が行われるようにし、さらに、複数の受け面は、一方の鏡筒の外周に互いに隣接して設けられるとともに、この複数の受け面は一方の鏡筒の外周を円周方向で等分割するように複数組設けられ、当接部は他方の鏡筒の外周に受け面の各組に対応して複数個設けられており、第1鏡筒と第2鏡筒とは、一つの当接部に対して一組を構成する複数の受け面の中から一つを選択し得る範囲内で、相互に回転規制されるようにしたので、スクリーンのサイズに対応したレンズ間隔への変更が容易である。
図1に示すように、リアプロジェクション装置2は、その断面が略台形状をした筐体5と、筐体5の前面に設けられたスクリーン6と、平面鏡7と、プロジェクタ8とを備えている。プロジェクタ8は、支持板9に固定された状態で筐体5の下部に内蔵され、外部から入力された映像信号に基づいて画像光を投写する。平面鏡7は、スクリーン6の背後に位置する筐体5の上部に内蔵され、プロジェクタ8から投写された画像光をスクリーン6に向けて反射する。
プロジェクタ8は、投写レンズ装置10、ユニット本体11、ランプハウジング12からなる。詳しくは後述するが、投写レンズ装置10は、40インチ又は60インチのスクリーン6を備えたリアプロジェクション装置2に共通して使用可能である。投写レンズ装置10は、スクリーン6と画像表示素子の表示面との中心を結ぶ中心線15a上に投映レンズの光軸が一致するようにユニット本体11に取り付けられ、スクリーン6のサイズ(40インチ又は60インチ)に応じた像倍率で投映されるように調整されている。ユニット本体11には、画像表示素子などが内蔵され、ランプハウジング12には、照明ランプが内蔵されている(図4参照)。
図2及び図4,5に示すように、投写レンズ装置10は、第1レンズ群20を保持している第1鏡筒21と、第2レンズ群22を保持している第2鏡筒23と、第1鏡筒21及び第2鏡筒23を一体に連結する固定リング25と、ユニット本体11に固定され、固定リング25によって一体に連結された第1鏡筒21及び第2鏡筒23を光軸方向に移動自在に組み込む固定筒26から構成されている。なお、投映距離を極端に短くして筐体5の薄型化を図るために、第1レンズ群20の一部には非球面レンズを使用しており、第1レンズ群20及び第2レンズ群22によって投写レンズが構成されている。
第1鏡筒21の後端筒部21aの端面には、光軸方向で互いに高さの異なる凸面27及び凹面28が所定の間隔で円周方向に沿って形成されている。そして、受け面である凸面27及び凹面28は、互いに隣接しあう凸面27と凹面28が2面で1組となるように予め形成されている。つまり、本実施形態の第1鏡筒21には、凸面27と凹面28による組あわせが6組設けられている。また、凸面27及び凹面28が設けられた後端筒21aの外周面には、固定リング25に設けられた雌ネジ部25aを螺合する雄ネジ部30が設けられている。さらに、第1鏡筒21の外周面には、雄ヘリコイド31及び固定フランジ32が設けられている。雄ヘリコイド31は、第1鏡筒21を固定筒26に組み込んだ際に、固定筒26の内周面に設けられた雌ヘリコイド26aと係合し、第1鏡筒21を光軸方向に移動させる。固定フランジ32は、固定筒26に設けられた固定ナット33を当接させることで、第1鏡筒21の光軸方向への移動を規制する。
第2鏡筒23の先端部の外径は、第1鏡筒21の内径とほぼ同じ大きさを有している。そして、第2鏡筒23を第1鏡筒21の後方から挿入すると、第2鏡筒23は第1鏡筒21の内部で光軸を中心に回転自在である。第2鏡筒23にはフランジ部35が設けられている。フランジ部35は、第1鏡筒21の後端筒部21aの外径とほぼ同じ大きさを有している。図にも示すように、フランジ部35の側面には、フランジ部35の円周方向に沿って一定間隔で側面から突出するピン36が設けられている。当接部であるピン36は、前述の凸面27と凹面28からなる各組に対応して設けられており、フランジ部35の側面には6本のピン36が設けられている。第2鏡筒23が第1鏡筒21に挿入され、6本のピン36が凸面27又は凹面28に当接する際には、6本のピン36は全て同じ種類の面(凸面27又は凹面28)に当接する間隔で設けられている。
なお、ピン36と、凸面27及び凹面28によって、第1レンズ群20と第2レンズ群22のレンズ間隔を切り替えるレンズ間隔調整機構が構成されている。さらに、本実施形態において、ピン36が凸面27に当接した際の第1レンズ群20と第2レンズ群22のレンズ間隔(以後、レンズ間隔という)は、60インチのスクリーンに投写した画像にピントを合わせた際に、レンズの湾曲などによる球面収差を最も低減するレンズ間隔となっている。同様に、ピン36が凹面28に当接した際のレンズ間隔は、40インチのスクリーンに投写した画像にピントを合わせた際に、球面収差を最も低減するレンズ間隔となっている。
また、第2鏡筒23の外周面には、第2鏡筒23の回転を規制する突起部40が設けられている。この突起部40は、第2鏡筒23が第1鏡筒21に挿入されると、第1鏡筒21の内周面に一定間隔で設けられた回転規制部41の間に挿入される。ピン36と凸面27及び凹面28が干渉しない位置で、第2鏡筒23の後方から見て光軸を中心に時計方向又は反時計方向に第2鏡筒23を回転させると、回転規制部41の間に挿入された突起部40が回転規制部41と当接し、第2鏡筒23の回転範囲が規制される。例えば、第2鏡筒23を回転規制されるまで時計方向に回転させた場合には、ピン36に対応する組の凹面28の上方にピン36が配置される。そして、第2鏡筒23を回転規制されるまで反時計方向に回転させた場合には、ピン36に対応する組の凸面28の上方にピン36が配置されるようにするのが好ましい。なお、第2鏡筒23を時計方向に回転させた場合に、ピン36を凸面27の上方に、反時計方向に回転させた場合に、ピン36を凹面28の上方に配置するようにしてもよい。また、第2鏡筒23を回転させずに、第1鏡筒21を回転させてもよい。
固定リング25は、大きさの異なる開口が2つ設けられている。固定リング25の一方の端面に設けられた大きい開口25bは、第1鏡筒21の後端筒部21aの外径とほぼ同じ大きさを有しており、その内周面には、後端筒部21aの外周面に形成された雄ネジ部30と螺合する雌ネジ部25aが形成されている。また、他方の端面に設けられた小さい開口25cは、第2鏡筒23の後端部23aの外径より僅かに大きく形成されている。固定リング25は、第1鏡筒21に挿入された第2鏡筒23の後方から、第2鏡筒23の後端部23aが開口25cから突出するように取り付けられ、雄ネジ部30と雌ネジ部25aを螺合させて、固定リング25を第1鏡筒21に固定する。
このとき、ピン36が凸面27の上方に配置するように第2鏡筒23を第1鏡筒21に挿入した場合は、雄ネジ部30と雌ネジ部25aの螺合によって、固定リング25が第1鏡筒21に近づくように光軸方向に移動するので、固定リング25の縁部46と第2鏡筒23のフランジ部35が当接する。これにより、第2鏡筒23は第1鏡筒21に引き寄せられて、ピン36と凸面27が当接するので、所定のレンズ間隔で第1鏡筒21と第2鏡筒23が一体に連結される。なお、ピン36を凸面27の上方に配置した場合を説明したが、ピン36を凹面28の上方に配置した場合も同様に、第2鏡筒23が挿入された第1鏡筒21に固定リング25を固定すると、ピン36と凹面28が当接し、所定のレンズ間隔で第1鏡筒21と第2鏡筒23は一体に連結される。
固定筒26は、その一方の端部にユニット本体11と当接する当接フランジ50が設けられており、この当接フランジ50には固定筒26をユニット本体11に固定する際に、ネジ53を挿入する挿入孔49が形成されている。固定筒26をユニット本11に固定する場合は、挿通孔49から挿通させたネジ53をユニット本体11に設けられたネジ孔54に螺合させる。固定筒26の他方の端部の外周面には、固定ナット33に設けられた雌ネジ部33aと螺合する雄ネジ部51が設けられている。また、固定筒26の内周面には、第1鏡筒21に設けられた雄ヘリコイド31と係合させ、第1鏡筒21を回転させることで、第1鏡筒21を光軸方向に移動させる雌ヘリコイド26aが設けられている。
固定リング25によって一体に連結された第1鏡筒21及び第2鏡筒23を固定筒26に組み付ける場合には、固定筒26の前方から連結された第1鏡筒21及び第2鏡筒23を挿入し、第1鏡筒21の雄ヘリコイド31と固定筒26の雌ヘリコイド26aを係合させる。そして、第1鏡筒21を回転させることで、第1、第2鏡筒21,23を一体で光軸方向に移動させ、画像のピント調整が行われる。ピント調整が完了すると、固定ナット33を回転させて、固定ナット33の側面が第1鏡筒21の固定フランジ32の側面に当接するまで光軸方向に固定ナット33を移動させる。これにより、第1鏡筒21が前方に押されるので、雄ヘリコイド30が雌ヘリコイド26aに強く押し付けられて、第1鏡筒21の光軸方向への移動が規制される。
図3に示すように、ユニット本体11には、複数の全反射ミラー55、ダイクロイックミラー56、57と、3枚の透過型の液晶パネル58R、58G,58Bと、クロスダイクロイックプリズム59が設けられている。ダイクロイックミラー56には、照明ランプ60から放射された白色光が入射する。
ダイクロイックミラー56は、白色光に含まれる青色光(B光)を反射し、赤色光(R光)、緑色光(G光)を透過することにより白色光からB光を分離する。分離されたB光は液晶パネル58Bに入射する。ダイクロイックミラー56を透過したR光及びG光は、ダイクロイックミラー57に入射する。ダイクロイックミラー57はR光を透過し、G光を反射してR光とG光を分離する。R光とG光は、それぞれ液晶パネル58Rと液晶パネル58Gに入射する。
液晶パネル58R,58G,58Bに入射したR光、G光、B光は、各液晶パネルを透過することにより画像情報が付与される。各液晶パネル58R,58G,58Bを透過した光束は、クロスダイクロイックプリズム59に入射する。クロスダイクロイックプリズム59では、画像情報が付与された各色の光束が合成され、合成された光束が投写レンズ装置10に入射する。投写レンズ装置10は、入射した光束を拡大投写してスクリーン6上に結像させる。表示面は、液晶パネル58R,58G,58Bにそれぞれ相当する。
次に上記構成の作用について説明する。図4に示すように、40インチのスクリーン6を備えたリアプロジェクション装置に投写レンズ装置10を使用する場合には、筐体の下部で支持板に固定されたユニット本体11に、固定筒26をネジ53によって固定する。そして、凹面28にピン36を当接させた状態で、固定リング25によって一体に連結された第1鏡筒21と第2鏡筒23を固定筒26の前方から挿入し、第1鏡筒21に設けられた雄ヘリコイド31と固定筒26に設けられた雌ヘリコイド26aを係合させる。そして、第1鏡筒21を回転させ、連結された第1鏡筒21と第2鏡筒23を光軸方向に移動させてピント調整が行われる。40インチのスクリーン6に投写された画像にピントが合った際には、固定筒26の設けられた固定ナット33を回転させて、固定ナット33の側面と第1鏡筒21の固定フランジ32の側面を当接させる。これにより、一体に連結された第1鏡筒21と第2鏡筒23の光軸方向の移動が規制され、第1鏡筒21と第2鏡筒23はピントが合った位置で固定される。このとき、ピン36が凹面28に当接した状態で第1鏡筒21と第2鏡筒23が一体に連結されているので、ピントが合った際に、球面収差が最も低減されるレンズ間隔となっているので、高精度な投写画像を得ることができる。
また、図5に示すように、60インチのスクリーン6を備えたリアプロジェクション装置に投写レンズ装置10を使用する場合には、筐体の下部で支持板に固定されたユニット本体11に、固定筒26をネジ53によって固定する。そして、凸面27にピン36を当接させ、固定リング25によって一体に連結された第1鏡筒21と第2鏡筒23を固定筒26の前方から挿入し、第1鏡筒21に設けられた雄ヘリコイド31と固定筒26に設けられた雌ヘリコイド26aを係合させる。そして、第1鏡筒21を回転させ、連結された第1鏡筒21及び第2鏡筒23を光軸方向に移動させてピント調整が行われる。60インチのスクリーン6に投写された画像にピントが合った際には、固定筒26の設けられた固定ナット33を回転させて、固定ナット33の側面と第1鏡筒21の固定フランジ32の側面を当接させる。これにより、連結された第1鏡筒21と第2鏡筒23の光軸方向の移動が規制され、第1鏡筒21と第2鏡筒23はピントが合った位置で固定される。このとき、ピン36が凸面27に当接した状態で第1鏡筒21と第2鏡筒23が一体に連結されているので、ピントが合った際に、球面収差が最も低減されるレンズ間隔となっているので、高精度な投写画像を得ることができる。
また、40インチのスクリーン用にセットされた投写レンズ装置10を60インチ用に変更する際には、固定リング25を緩める。そして、第2鏡筒23のピン36が凸面27および凹面28と干渉しない位置まで第2鏡筒23を第1鏡筒21の後方に引き抜いて、回転が規制されるまで第2鏡筒23を反時計方向に回転させる。第2鏡筒23の回転が規制されると、ピン36は、凹面28の上方から凸面27の上方に移動する。そして、固定リング26を回転させて第1鏡筒21に固定すると、ピン36が凸面27に当接し、第1鏡筒21と第2鏡筒23が一体に連結されるので、40インチのスクリーン6で高精度な画像を投写できるレンズ間隔から、60インチのスクリーン6で高精度な画像を投写できるレンズ間隔に容易に変更できる。
上記実施形態では、40インチと60インチの2種類のスクリーン6に共通して使用できる投写レンズ装置10を説明したが、第1鏡筒21にピン36を当接させる受け面を3種類以上形成し、投写レンズ装置10を3種類以上のスクリーンに共通して使用できるようにしてもよい。この場合には、各種スクリーンのサイズに応じて、収差補正が行えるレンズ間隔となるような受け面を設ければよい。また、各受け面に対応するスクリーンのサイズを示す指標を設けることが好ましい。これにより、ピン36を当接させる受け面が容易に判別できるので、第1鏡筒21と第2鏡筒23を一体に連結させる際の、作業性が向上する。
なお、上記実施形態では、ユニット本体11に三枚の透過型の液晶パネル58R,58G,58Bが設けられた三板式プロジェクタについてのみ述べているが、反射型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等の他の画像表示素子が設けられているものについても本発明を同様に適用できる。また、画像光をスクリーンに向けて反射する反射部材として、一枚の平面鏡だけを使用した構成としているが、これに限らず、長大な投映距離を確保するために複数枚の平面鏡を用いた構成にしてもよい。
また、第1鏡筒21と第2鏡筒23を一体に連結する際に固定リング25を用いたが、これに限らず、例えば、第1鏡筒21にネジ穴を設け、このネジ穴にビスを取り付けて、第1鏡筒21に挿入した第2鏡筒23の外周面をビスの先端部で押し付けて固定しても良く、投写レンズ装置10を移動させてピント調整を行った際に、第1レンズ群20と第2レンズ群22のレンズ間隔が変更しないように、第1鏡筒21と第2鏡筒23を一体に連結できるものであれば良い。
また、本実施形態では、第1鏡筒21に当接部であるピン36を設け、第2鏡筒23に受け面である凸面27及び凹面28を設けたが、ピン36を第2鏡筒23に、凸面27及び凹面28を第1鏡筒21に設けてもよい。
2 リアプロジェクション装置
6 スクリーン
7 平面鏡
8 プロジェクタ
10 投写レンズ装置
20 第1レンズ群
21 第1鏡筒
22 第2レンズ群
23 第2鏡筒
25 固定リング
26 固定筒
27 凸面
28 凹面
41 ピン
6 スクリーン
7 平面鏡
8 プロジェクタ
10 投写レンズ装置
20 第1レンズ群
21 第1鏡筒
22 第2レンズ群
23 第2鏡筒
25 固定リング
26 固定筒
27 凸面
28 凹面
41 ピン
Claims (4)
- 光軸方向に離間した第1レンズ群と第2レンズ群とを有し、筐体に固定されたスクリーンに背面側から画像光を投写するリアプロジェクタの投写レンズ装置において、
前記第1レンズ群を保持するとともに固定筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第1鏡筒と、
前記第2レンズ群を保持するとともに、前記第1鏡筒に対して光軸方向に移動自在に組み込まれた第2鏡筒と、
前記第1、第2鏡筒のいずれか一方に設けられ光軸方向で互いに高さが異なる複数の受け面と、前記第1、第2鏡筒の他方に設けられ前記受け面のいずれかに光軸方向から当接する当接部とからなり、この当接部が当接する受け面の選択に応じて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を切り替えるレンズ間隔調整手段とを備えたことを特徴とするリアプロジェクタの投写レンズ装置。 - 前記第1、第2鏡筒のいずれか一方に固定リングが螺合され、この固定リングを回動して光軸方向の一方に移動させることによって、他方の鏡筒が前記一方の鏡筒に引き寄せられ、前記受け面と当接部とが当接するとともに第1鏡筒と第2鏡筒とが一体に連結されることを特徴とする請求項1記載のリアプロジェクションの投写レンズ装置。
- 複数の受け面は前記一方の鏡筒に光軸を中心とする円周方向に配列して設けられ、前記固定リングを緩めてから第1鏡筒と第2鏡筒とを光軸を中心に相対的に回転させることによって前記当接部が当接する受け面の選択が行われることを特徴とする請求項2記載のリアプロジェクタの投写レンズ装置。
- 前記複数の受け面は前記一方の鏡筒の外周に互いに隣接して設けられるとともに、この複数の受け面は前記一方の鏡筒の外周を円周方向で等分割するように複数組設けられ、前記当接部は前記他方の鏡筒の外周に前記受け面の各組に対応して複数個設けられており、第1鏡筒と第2鏡筒とは、一つの当接部に対して一組を構成する複数の受け面の中から一つを選択し得る範囲内で相互に回転規制されていることを特徴とする請求項3記載のリアプロジェクタの投写レンズ装置。
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