JP3857423B2 - ハイブリッド駆動車両の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両駆動源として内燃エンジン及びモータを備えたハイブリッド駆動車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動源としてエンジン及びモータを備えたハイブリッド駆動車両は従来より知られており、例えば、特開平3−121928号公報にはそのようなハイブリッド駆動車両の制御装置が示されている。
かかる制御装置においては、車両の運転状態に応じてモータを駆動すると共にエンジンの出力を制御することが行なわれる。具体的には、車両の運転状態に応じてモータの動作モードを判定し、加速モード時にはモータに駆動電力(アシスト電力)を供給してエンジンの出力の補助をなし、減速モード時にはモータを回生制動状態にしてモータによる回生電力を蓄電器に蓄電することが行なわれる。また、その蓄電器に蓄電された電力は加速モード時のモータ駆動電力として使用される。
【0003】
ところで、モータによってエンジンの出力補助を行なう必要がない運転状態においては、モータへの蓄電器(バッテリもしくは電気二重層コンデンサ等からなるキャパシタ)からの電力供給を停止する方法(以下、モータへの電力供給を0Kwとする)が取られている。しかしながら、特にエンジンの出力軸とモータの回転軸とが直接連結されている駆動形式のものでは、モータ自体がエンジン出力軸のフリクション(摩擦抵抗)となり、エンジンにとっては負荷となってしまう。
【0004】
モータによってエンジンの出力補助を行なう必要がない運転状態において、エンジンに対して負荷とならないようにモータを駆動する場合、すなわちモータ駆動がエンジン出力の補助にはならないが、エンジンへのモータの負荷(モータフリクション)分に相当するトルクをモータにて出力する方法(以下、モータ出力トルク0kgf・mとする)もあるが、この場合には、モータを駆動するために蓄電器の蓄電電力が消費される。
【0005】
また、モータへの電力供給を0Kwとして場合にはモータフリクションを打ち消すためにエンジンが必要とする燃料は、(モータフリクション)/(エンジン効率)で示すことができ、モータ出力トルクを0kgf・mとする場合に必要なモータの消費電力は、(モータフリクション)/(モータ効率)で示すことができる。ここで、モータが消費する電力はエンジン出力によるモータの回生にて発生され、それは蓄電器に蓄電されるので、全体として燃料消費は、(モータフリクション)/(モータ効率)・(充放電効率)・(回生効率)・(エンジン効率)で示される。上記の双方の方法におけるエンジン効率を同等とすると、エンジンの燃料消費量はモータへの供給電力を0Kwにする方が少ないことが分かる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓄電器が更なる充電を受け付けない、いわゆるフル充電状態、或いはそれに近い蓄電状態にある場合には、むしろモータを駆動して電力消費しても蓄電器の蓄電量をほとんど減らすことはないので、モータの出力トルクを0kgf・mにするようにモータに駆動電力を供給した方が燃料消費量が少なくて済む可能性がある。すなわち、モータによってエンジンの出力補助をする必要がない運転状態においてモータへ供給する駆動電力を0Kwにする方法に固定することが燃料消費量を低減させるために最良な方法とは限らない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、モータによってエンジンの出力補助をする必要がない運転状態においてエンジンの燃料消費量を十分に低減させることができるハイブリッド駆動車両の制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のハイブリッド駆動車両の制御装置は、車両用主駆動源としての内燃エンジンと副駆動源としてのモータとを備え、エンジンの駆動軸とモータの回転軸とが連結されたハイブリッド駆動車両において、車両の運転状態に応じて蓄電手段からモータに電力を供給してモータによってエンジンの出力を補助する制御装置であって、車両の運転状態に応じてモータによるエンジンの出力補助の要否を判別する出力補助判別手段と、蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上であるか否かを判別する蓄電量判別手段と、を備え、出力補助判別手段によってモータによるエンジンの出力補助が不要と判別され、かつ蓄電量判別手段によって蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上と判別された場合には、エンジンに対するモータの負荷分をエンジンまたはモータの回転数に応じて補償するようにモータへの蓄電手段からの電力供給を制御し、出力補助判別手段によってモータによるエンジンの出力補助が不要と判別され、かつ蓄電量判別手段によって蓄電手段の現在の蓄電量が所定量より小と判別された場合には、モータへの蓄電手段からの電力供給を停止するように制御することを特徴としている。
【0009】
かかる本発明のハイブリッド駆動車両の制御装置によれば、モータによるエンジンの出力補助が不要な車両の運転状態でかつ蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上である場合には、エンジンに対するモータの負荷分をエンジンまたはモータの回転数に応じて補償するようにモータへの蓄電手段からの電力供給を制御し、モータによるエンジンの出力補助が不要な車両の運転状態でかつ蓄電手段の現在の蓄電量が所定量より小である場合には、モータへの蓄電手段からの電力供給を停止するように制御するので、蓄電器がフル充電状態、或いはそれに近い蓄電状態にある場合のその蓄電電力を有効に利用することができる。よって、モータによってエンジンの出力補助をする必要がない運転状態においてエンジンの燃料消費量を十分に低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明によるハイブリッド駆動車両の制御装置を示している。このハイブリッド駆動車両の制御装置においては、主駆動源である内燃エンジン1のクランク軸は副駆動源である直流モータ2の回転軸と直結されており、モータ2の回転軸の回転は変速機構3を介して駆動輪4に伝達されるようになっている。変速機構3はマニアル式のものである。モータ2にはPDU(パワードライブユニット)5が接続され、PDU5はエンジン1の出力の補助をするようにモータ2を駆動するアシスト動作時にモータ2に駆動電力を供給し、その駆動電力を供給せずにモータ2を発電機として動作させる回生動作時にモータ2の回生電力を例えば、キャパシタからなる高電圧蓄電器(蓄電手段に相当する)6に供給する。
【0011】
PDU5の高電圧蓄電器6との接続ラインにはDV(ダウンコンバータ)7が接続されている。DV7はその接続ラインの高電圧を12V程度の低電圧に電圧変換する。DV7の出力には低電圧蓄電器であるバッテリ8が接続されると共に車両の低電圧負荷9が接続されている。
モータ2の回転制御はMOTECU(モータ電子制御ユニット)11によってPDU5を介して行なわれる。MOTECU11は、図2に示すようにCPU31、RAM32,ROM33、カウンタ34,入力インターフェース(I/F)回路35、出力インターフェース回路36、入出力インターフェース回路37及びA/D変換器38を備えている。CPU31、RAM32,ROM33、カウンタ34,入力インターフェース回路35、出力インターフェース回路36、入出力インターフェース回路37及びA/D変換器38は共にバスに共通接続されている。
【0012】
カウンタ34はクランク角センサ41から出力されたクランクパルスによってリセットされて図示しないクロック発生器から出力されたクロックパルスを計数し、そのクロックパルス発生数を計数することによりエンジン回転数Neを示す信号を発生する。
入力インターフェース回路35にはエンジン1の始動を検出するスタータスイッチ42、変速機構3内のクラッチ(図示せず)の入切を検出するクラッチスイッチ43、変速機構3のニュートラル状態を検出するニュートラルスイッチ44及びブレーキペダルの操作を検出するブレーキスイッチ45が接続されている。入力インターフェース回路35はこれらスイッチ42〜45各々のオンオフを示すデータを保持出力する。
【0013】
A/D変換器38は吸気管内圧PB、冷却水温Tw、スロットル弁開度TH、車速Vs、アクセルペダル開度AP等の車両運転パラメータを検出する複数のセンサからのアナログ信号をディジタル信号に変換するために設けられている。吸気管内圧PBはスロットル弁50下流の吸気管51に設けられた吸気管内圧センサ52によって検出される。冷却水温Twは冷却水温センサ53によって検出される。スロットル弁開度THはスロットル開度センサ54によって検出される。更に、車速Vsは車速センサ55によって検出され、アクセルペダル10の操作開度であるアクセルペダル開度APはアクセルペダルセンサ56によって検出される。また、A/D変換器38には高電圧蓄電器6の両端電圧が供給され、A/D変換器38の出力からは高電圧蓄電器6の両端電圧QCAPがディジタル値として得られるようになっている。
【0014】
出力インターフェース回路36は後述するCPU31の動作によって発生されるアシスト量指令又は回生量指令に応じてPDU5の動作を設定する。入出力インターフェース回路37はENGECU(エンジン電子制御ユニット)12とのデータ通信のための回路である。
ENGECU12はエンジン1の燃料噴射制御及び点火時期制御等のエンジン制御を行なう。ENGECU12には、図2においては接続ラインを省略しているが、上記のクランク角センサ41、スイッチ42〜45、及び各種センサ52〜56が接続されている他、酸素濃度センサ61が接続されている。酸素濃度センサ61は排気管62に設けられ、排気ガス中の酸素濃度O2を検出する。この酸素濃度センサ61は理論空燃比を閾値としてリッチ側及びリーン側の空燃比で異なるレベルを発生する2値出力型の酸素濃度センサである。ENGECU12の内部構成は上記のMOTECU11と同様であるので、ここでの説明は省略する。ENGECU12においては燃料噴射制御ルーチンがCPU(図示せず)によって処理され、上記の車両運転パラメータ及びエンジン回転数Neを用いて燃料噴射時間Toutが決定される。その決定された燃料噴射時間Toutだけインジェクタ63を駆動することが行なわれる。インジェクタ63は内燃エンジンの吸気管51の吸気ポート近傍に設けられ、駆動されたとき燃料を噴射する。また、ENGECU12においては点火時期制御ルーチンがCPUによって処理され、その点火時期制御によって点火装置64の点火プラグ(図示せず)の火花放電が行なわれる。
【0015】
更に、上記のスロットル弁50はいわゆるドライブバイワイヤ(DBW)型のものであるので、エンジン1にはスロットル弁50を開弁駆動するスロットルアクチュエータ13が設けられている。ENGECU12においては、スロットル弁開度制御ルーチンがCPUによって処理され、上記のスロットル弁開度TH、車速Vs、アクセルペダル開度AP等の車両運転パラメータに応じて目標スロットル弁開度θthが決定され、その目標スロットル弁開度θthとなるようにスロットルアクチュエータ13を介してスロットル弁50の開度が制御される。
【0016】
次に、モータ2の制御動作についてCPU31の動作を中心にして説明する。MOTECU11のCPU31は、モータ制御ルーチンを例えば、10msec毎に繰り返し実行し、次に示すように、その時点の動作モードを判定し、判定した動作モードに対応するアシスト量ASTPWR又は回生量REGENを設定する。
【0017】
かかるモータ制御ルーチンにおいて、CPU31は図3〜図5に示すように、先ず、スタータスイッチ42がオンであるか否かを判別する(ステップS1)。エンジン1の始動のためスタータスイッチ42がオンである場合には、エンジン回転数Neがエンジンが停止していると見なすことができるストール回転数NCR(例えば、50rpm)以下であるか否かを判別する(ステップS2)。Ne≦NCRの場合には、モータ動作としてエンジン1を始動させるために始動モードを行なう(ステップS3)。
【0018】
ステップS1においてスタータスイッチ42がオフであると判別した場合には、エンジン停止指令が生成されているか否かを判別する(ステップS4)。エンジン停止指令は、エンジン停止判別ルーチンの実行において、エンジンの運転を停止させるべき運転状態であると判別されたときエンジン停止指令フラグのセットとして生成される。エンジン停止指令が生成されていないならば、ステップS2に進んでエンジン回転数Neがストール回転数NCR以下であるか否かを判別する。エンジン停止指令が生成されているならば、A/D変換器38の出力からスロットル弁50の開度THを得て、そのスロットル弁50のスロットル弁開度THが所定アイドル開度THIDLE(ほとんど全閉の開度)以上であるか否かを判別する(ステップS5)。ステップS2においてNe>NCRの場合、すなわちエンジン1が運転中の場合にはこのステップS5を実行する。TH≧THIDLEの場合にはアシストトリガテーブルから加速フラグFMASTを検索する(ステップS6)。
【0019】
アシストトリガテーブルは、ROM33に予め書き込まれており、図6に示すように、エンジン回転数Neとスロットル弁開度THとに応じて加速フラグFMASTを設定するようになっている。すなわち、閾値MASTH,MASTLはエンジン回転数Neの上昇に応じて徐々に大きくなり、スロットル弁開度THが閾値MASTL以下から大きくなるときには閾値MASTHを越えるまではFMAST=0であり、閾値MASTHを越えると加速すべき運転状態としてFMAST=1となる。逆にスロットル弁開度THが閾値MASTH以上から小さくなるときには閾値MASTLを下回るまではFMAST=1であり、閾値MASTLを下回るとFMAST=0となる。
【0020】
ステップS6の実行後、その検索した加速フラグFMASTが1であるか否かを判別する(ステップS7)。FMAST=0の場合には、動作モードをクルーズモードとする(ステップS8)。クルーズモードで目標速度にて走行中にはアシスト量ASTPWR及び回生量REGENが共に0に設定される。FMAST=1の場合には、動作モードを加速モードとする(ステップS9)。
【0021】
ステップS5においてTH<THIDLEと判別した場合には、スロットル弁50はほぼ全閉であるので、次に車速Vsが0km/hに等しいか否かを判別する(ステップS10)。Vs=0km/hならば、車両は停止しているので、エンジン停止指令が生成されているか否かを判別する(ステップS11)。これはステップS4と同様にである。エンジン停止指令が生成されている場合には、エンジン1の運転を停止するために動作モードをアイドル停止モードとする(ステップS12)。一方、エンジン停止指令が生成されていない場合には、エンジン1のアイドル運転を続けるために動作モードをアイドルモードとする(ステップS13)。
【0022】
ステップS10においてVs≠0km/hならば、車両は走行しているので、エンジン停止指令が生成されているか否かを判別する(ステップS14)。これはステップS4と同様にである。エンジン停止指令が生成されている場合には、エンジン1の運転を減速するために動作モードを減速モードとする(ステップS15)。一方、エンジン停止指令が生成されていない場合には、エンジン1はアイドル運転が要求されているか否かを判別する(ステップS16)。アイドル運転要求は、エンジンアイドル判別ルーチンの実行において、エンジン1をアイドル運転状態にすべきと判別されたときアイドルフラグのセットとして生成される。エンジン1のアイドル運転要求がある場合には動作モードをアイドルモードとし(ステップS13)、アイドル運転要求がない場合には動作モードを減速モードとする(ステップS15)。
【0023】
ステップS8,S9,S12,S13及びS15の各動作モード処理においては、アシスト量ASTPWR及び回生量REGENが設定される。例えば、後述する加速モード処理においてはアシスト量ASTPWRがデータマップを用いて設定され、減速モード処理においては回生量REGENがデータマップを用いて設定される。
【0024】
CPU31は設定したアシスト量ASTPWR及び回生量REGENが共に0であるか否かを判別する(ステップS17)。ASTPWR≠0又は回生量REGEN≠0ならば、アシスト量ASTPWR又は回生量REGENが0以外の値に設定されているので、CPU31は設定したアシスト量ASTPWR又は回生量REGENを出力インターフェース回路36に対して出力する(ステップS18)。出力インターフェース回路36はCPU31から供給されたアシスト量ASTPWR又は回生量REGENに応じてPDU5の動作を制御する。アシスト量ASTPWR≠0の場合にはPDU5はアシスト量ASTPWRに応じたアシスト電力をモータ2に供給する。回生量REGEN≠0の場合にはモータ2は回生制動状態になり、PDU5は回生量REGENに応じた回生電力をモータ2から得て高電圧蓄電器6又はDV7に供給する。
【0025】
ステップS17において、ASTPWR=0かつREGEN=0と判別された場合には、高電圧蓄電器6の両端電圧QCAPを読み取ってその両端電圧QCAPが閾値QCAPLMT(所定量)以上であるか否かを判別する(ステップS19)。閾値QCAPLMTはモータ2による有効なアシスト可能電圧、例えば、蓄電器6の満充電電圧の70%程度に設定しても良く、蓄電器6の容量によって適宜設定可能である。QCAP<QCAPLMTの場合には、蓄電器6の現在の蓄電量がアシスト電力を供給するためには十分ではないので、アシスト量ASTPWR=0を出力インターフェース回路36に対して出力する(ステップS20)。これによりPDU5はアシスト電力を0Kwとするように制御する。すなわち、モータ2にはアシスト電力が供給されないので、モータ2の回転軸はエンジン1によって回転駆動される。QCAP≧QCAPLMTの場合には、蓄電器6の現在の蓄電量がアシスト電力として十分であるので、エンジン1に対するモータ2の出力トルクを0kgf・mとするようにアシスト量ASTPWRを設定し(ステップS21)、設定したアシスト量ASTPWRを出力インターフェース回路36に対して出力する(ステップS22)。かかるアシスト量ASTPWRは予め固定値として設定しておいても良いし、データマップからエンジン回転数Ne及び吸気管内圧PBに対応する値を検索して設定しても良い。そのデータマップでは、低回転数、低負荷であるほどエンジン1にかかる負担が大きいので、低回転数、低負荷であるほどアシスト量が大きくなり、高回転数、高負荷であるほどアシスト量が小さくなるように予め設定される。なお、エンジン1に対するモータ2の出力トルク0kgf・mとは、モータ2によってエンジン1の出力補助を行なう必要がない運転状態において、エンジン1に対して負荷とならないようにモータ2を駆動する場合の出力トルク、すなわちエンジン1への負荷(モータフリクション)分に相当するモータ2の駆動がエンジン出力の補助にはならない出力トルクである。
【0026】
出力インターフェース回路36はCPU31から供給されたアシスト量ASTPWRに応じてPDU5の動作を制御し、PDU5はアシスト量ASTPWRに応じたアシスト電力をモータ2に供給する。
このように、動作モード処理においてアシスト量ASTPWR及び回生量REGENが共に0と判別された場合は、モータ2によってエンジン1の出力補助をする必要がない運転状態と判別された場合であるので、この場合には、蓄電器6の現在の蓄電量がフル充電状態、或いはそれに近い蓄電状態にあるときにエンジン1に対するモータ2の出力トルクを0kgf・mにするように駆動電力をモータ2に供給することが行なわれる。一方、蓄電器6の現在の蓄電量がフル充電状態、或いはそれに近い蓄電状態にはないときにはモータ2への駆動電力の供給は停止される。
【0027】
なお、CPU31がステップS17を実行することにより車両の運転状態に応じてモータによるエンジンの出力補助の要否を判別する出力補助判別手段を構成し、CPU31がステップS19を実行することにより蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上であるか否かを判別する蓄電量判別手段を構成する。
次に、動作モード処理におけるアシスト量ASTPWR及び回生量REGENの設定例として上記の加速モード処理及び減速モード処理について説明する。
【0028】
加速モード処理においては、CPU31は図7に示すように、先ずRAM初期化動作を行なう(ステップS31)。この初期化動作では例えば、RAM32内に一時的に記憶された回生量REGEN等の値が0とされる。初期化動作後、CPU31はクラッチスイッチ43のオンオフを読み取ってクラッチが動力伝達状態であるか否かを判別する(ステップS32)。クラッチスイッチ43がオンならば、クラッチは動力切断状態であるので、アシスト量ASTPWRを0とする(ステップS33)。
【0029】
クラッチスイッチ43がオフならば、クラッチは動力伝達状態であるので、次に、ニュートラルスイッチ44のオンオフを読み取って変速機構3がニュートラル状態であるか否かを判別する(ステップS34)。ニュートラルスイッチ44がオンのためニュートラル状態である場合にはステップS33に進んでアシスト量ASTPWRを0とする。
【0030】
ニュートラルスイッチ44がオフのためインギア状態である場合には、アシスト量ASTPWRをマップ検索して求める(ステップS35)。ROM33には、図8に示すように、エンジン回転数Neとスロットル弁開度THとに応じて定まるアシスト量ASTPWRがASTPWR#n11〜ASTPWR#n2010のように加速時ASTPWRデータマップとして予め書き込まれている。よって、そのときのエンジン回転数Neとスロットル弁開度THとに対応するアシスト量ASTPWRを加速時ASTPWRデータマップから検索することができる。ステップS35の実行後、CPU31は高電圧蓄電器6の蓄電電力を低電圧負荷9に供給するようにDV7を制御する(ステップS36)。
【0031】
減速モード処理においては、CPU31は図9に示すように、先ずRAM初期化動作を行なう(ステップS41)。この初期化動作では例えば、RAM32内に一時的に記憶されたアシスト量ASTPWR等の値が0とされる。初期化動作後、CPU31はクラッチスイッチ43のオンオフを読み取ってクラッチが動力伝達状態であるか否かを判別する(ステップS42)。クラッチスイッチ43がオンならば、クラッチは動力切断状態であるので、回生量REGENを0とする(ステップS43)。
【0032】
クラッチスイッチ43がオフならば、クラッチは動力伝達状態であるので、次に、ニュートラルスイッチ44のオンオフを読み取って変速機構3がニュートラル状態であるか否かを判別する(ステップS44)。ニュートラルスイッチ44がオンのためニュートラル状態である場合にはステップS43に進んで回生量REGENを0とする。
【0033】
ニュートラルスイッチ44がオフのためインギア状態である場合には、モータ2による回生電力を低電圧負荷9に供給するようにDV7を制御し(ステップS45)、ブレーキスイッチ45のオンオフを読み取ってブレーキペダルが操作されたブレーキ状態であるか否かを判別する(ステップS46)。ブレーキスイッチ45がオフのため非ブレーキ状態である場合には、回生量REGENを第1減速時REGENマップからマップ検索して求める(ステップS47)。また、ブレーキスイッチ45がオンのためブレーキ状態である場合には、回生量REGENを第2減速時REGENマップからマップ検索して求める(ステップS48)。ROM33には、図10に示すように、エンジン回転数Neと吸気管内圧PBとに応じて定まる非ブレーキ時の回生量REGENがREGEN#n11〜REGEN#n2010のように第1減速時REGENデータマップとして予め書き込まれ、また図11に示すように、エンジン回転数Neと吸気管内圧PBとに応じて定まるブレーキ時の回生量REGENがREGENBR#n11〜REGENBR#n2010のように第2減速時REGENデータマップとして予め書き込まれている。よって、そのときのエンジン回転数Neと吸気管内圧PBとに対応する回生量REGENを第1又は第2減速時REGENデータマップから検索することができる。
【0034】
上記した実施例で用いた図8においては、エンジン回転数Ne、スロットル弁開度THが大きくなるほどモータ2のアシスト量が大きくなり、図10及び図11においては、エンジン回転数Ne、吸気負圧PBが大きくなるほどモータ2の回生量が大きくなる。
なお、上記した実施例においては、蓄電器6の蓄電量を蓄電器6の出力電圧から判別しているが、蓄電量を例えば、蓄電器6の出力電流、又は蓄電器6の内部抵抗から判別しても良いことは勿論である。
【0035】
また、上記した実施例においては、各動作モード処理においてアシスト量ASTPWRだけでなく、回生量REGENも設定されるので、アシスト量ASTPWR及び回生量REGENが共に0であるときをモータ2によってエンジン1の出力を制御する必要がない運転状態と判別しているが、モータ2から回生電力を得ない場合には、アシスト量ASTPWRが0であるときをモータ2によってエンジン1の出力を制御する必要がない運転状態と判別して良い。
【0036】
また、上記の実施例では、車両の変速機構3がマニュアル式の場合について説明したが、変速機構3がオートマティック式(無段変速機構を含む)の場合にも本発明を同様に適用することができる。ただし、オートマティック式変速機構では上記した各ASTPWR及びREGENデータマップは例えば、エンジン回転数Neと車速Vsとに応じてアシスト量又は回生量を検索するようにしても良い。
【0037】
更に、上記の実施例においては、モータ制御用のMOTECU11とエンジン制御用のENGECU12とが個別に設けられているが、単一のECUでモータ及びエンジンの両方を制御するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のハイブリッド駆動車両の制御装置においては、モータによるエンジンの出力補助が不要な車両の運転状態でかつ蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上である場合には、エンジンに対するモータの負荷分をエンジンまたはモータの回転数に応じて補償するようにモータへの蓄電手段からの電力供給を制御し、モータによるエンジンの出力補助が不要な車両の運転状態でかつ蓄電手段の現在の蓄電量が所定量より小である場合には、モータへの蓄電手段からの電力供給を停止するように制御するので、蓄電器がフル充電状態、或いはそれに近い蓄電状態にある場合のその蓄電電力を有効に利用することができる。よって、モータによってエンジンの出力補助をする必要がない運転状態においてエンジンの燃料消費量を十分に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の装置中のMOTECUの内部構成を示すブロック図である。
【図3】モータ制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】図3のモータ制御ルーチンの続き部分を示すフローチャートである。
【図5】図3のモータ制御ルーチンの続き部分を示すフローチャートである。
【図6】アシストトリガテーブルによる加速フラグFMASTの設定特性を示す図である。
【図7】加速モード処理を示すフローチャートである。
【図8】加速時ASTPWRデータマップを示す図である。
【図9】減速モード処理を示すフローチャートである。
【図10】第1減速時REGENデータマップを示す図である。
【図11】第2減速時REGENデータマップを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ
3 変速機構
4 駆動輪
5 PDU
6 高電圧蓄電器
7 DV
8 低電圧蓄電器
9 低電圧負荷
11 MOTECU
12 ENGECU
13 スロットルアクチュエータ
51 吸気管
62 排気管
63 インジェクタ
64 点火装置
Claims (1)
- 車両用主駆動源としての内燃エンジンと副駆動源としてのモータとを備え、前記エンジンの駆動軸と前記モータの回転軸とが連結されたハイブリッド駆動車両において、前記車両の運転状態に応じて蓄電手段から前記モータに電力を供給して前記モータによって前記エンジンの出力を補助する制御装置であって、
前記車両の運転状態に応じて前記モータによる前記エンジンの出力補助の要否を判別する出力補助判別手段と、
前記蓄電手段の現在の蓄電量が所定量以上であるか否かを判別する蓄電量判別手段と、を備え、
前記出力補助判別手段によって前記モータによる前記エンジンの出力補助が不要と判別され、かつ前記蓄電量判別手段によって前記蓄電手段の現在の蓄電量が前記所定量以上と判別された場合には、前記エンジンに対する前記モータの負荷分を前記エンジンまたは前記モータの回転数に応じて補償するように前記モータへの蓄電手段からの電力供給を制御し、
前記出力補助判別手段によって前記モータによる前記エンジンの出力補助が不要と判別され、かつ前記蓄電量判別手段によって前記蓄電手段の現在の蓄電量が前記所定量より小と判別された場合には、前記モータへの蓄電手段からの電力供給を停止するように制御することを特徴とするハイブリッド駆動車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16452998A JP3857423B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | ハイブリッド駆動車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16452998A JP3857423B2 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | ハイブリッド駆動車両の制御装置 |
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JPH11350996A JPH11350996A (ja) | 1999-12-21 |
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Family Applications (1)
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-
1998
- 1998-06-12 JP JP16452998A patent/JP3857423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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