JP2000027670A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置

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JP2000027670A JP10194107A JP19410798A JP2000027670A JP 2000027670 A JP2000027670 A JP 2000027670A JP 10194107 A JP10194107 A JP 10194107A JP 19410798 A JP19410798 A JP 19410798A JP 2000027670 A JP2000027670 A JP 2000027670A
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
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    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
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    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド車両において、電動モータと内
燃機関とを併用するアシスト運転領域でバッテリ残存容
量が不足すると運転者の要求する駆動力が得られず、運
転性が悪化する。 【解決手段】 電動モータに電力を供給するバッテリの
残存容量SOCを検出し、前記残存容量SOCに基づきアシス
ト運転領域で出力可能な電動モータの駆動力Tmaを算出
し、該駆動力Tmaが所定の基準値Tma1に達しないときに
は内燃機関に供給する燃料量を増量し、これにより電動
モータの駆動力不足を補って所要の駆動力を確保すると
ともにバッテリの過度の消耗および燃費悪化を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド車両の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】原動機として内燃機関
と電動モータとを併有し、いずれか一方または双方の駆
動力により走行するようにしたハイブリッド車両が知ら
れている(例えば、山海堂出版発行「自動車工学」VOL.
46 No.7 1997年6月号 39〜52頁参照)。
【0003】このようないわゆるパラレル方式のハイブ
リッド車両では、基本的に比較的負荷の小さい運転域で
は電動モータのみで走行し、負荷が増大すると内燃機関
を起動して所要の駆動力を確保し、必要に応じて電動モ
ータと内燃機関を併用することにより最大の駆動力を発
揮させられるようになっている(このように内燃機関と
電動モータの駆動力を併用して走行する運転領域を以下
「アシスト運転領域」という)。
【0004】内燃機関の出力は走行のみならず発電用に
も使用され、これにより電動モータに電力を供給するバ
ッテリが常時所要の充電状態となるように図っている。
しかしながら、連続登坂走行などアシスト運転領域での
運転が継続すると、この間は十分に充電を行えないので
バッテリの残存容量が次第に減少し、それだけ電動モー
タの出力も低下してしまうので運転者の要求する出力を
発揮できなくなり運転性が悪化するという問題が生じ
る。また、バッテリ容量がある程度まで低下するとその
後に低負荷運転域での走行となっても電動モータの出力
が十分に得られないことから内燃機関が起動される頻度
が増大することになり、これは運転性に加えて燃費の点
でも好ましくない。
【0005】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、アシスト運転領域でのバッテリ容量が不十
分なときには内燃機関の出力を燃料増量等により増大さ
せることにより前記問題点を解消することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原動
機として内燃機関と電動モータとを備え、内燃機関と電
動モータの双方の出力により走行するアシスト運転領域
を有するハイブリッド車両において、電動モータに電力
を供給するバッテリの残存容量を検出する容量検出装置
と、前記バッテリ残存容量に基づきアシスト運転領域で
出力可能な電動モータの駆動力を算出し、該駆動力が所
定の基準値に達しないときには内燃機関に供給する燃料
量を増量するコントローラとを備えたものとする。
【0007】請求項2の発明は、上記請求項1のコント
ローラを、電動モータの出力可能駆動力が基準値に達し
ないときには電動モータを当該出力可能駆動力の範囲内
で駆動すると共に燃料量を増量するように構成したもの
とする。
【0008】請求項3の発明は、同じくコントローラ
を、電動モータの出力可能駆動力が基準値に達しないと
きには電動モータを駆動することなく燃料量を増量する
ように構成したものとする。
【0009】請求項4の発明は、上記請求項1から3の
各発明のコントローラを、アシスト運転領域での負荷要
求に基づいて算出した電動モータの目標駆動力を基準値
として設定し、バッテリの残存容量に基づいて算出した
電動モータの出力可能駆動力を前記基準値と比較し、出
力可能駆動力が前記基準値に達しないときに燃料量を増
量するように構成したものとする。
【0010】請求項5の発明は、上記請求項1から4の
各発明のコントローラを、出力可能駆動力の基準値に対
する不足量が大であるほど燃料量を増量するように設定
したものとする。
【0011】請求項6の発明は、上記請求項1から5の
各発明において、内燃機関の吸気弁または排気弁の弁作
動態様を、比較的燃費が良好となる燃費作動態様と、比
較的出力が良好となる出力作動態様とに切換可能な可変
動弁装置を備え、燃費作動態様での運転状態からの燃料
増量時には前記可変動弁装置による弁作動態様を出力作
動態様に切り換えるように構成したものとする。
【0012】請求項7の発明は、上記請求項6の発明に
おいて、燃費作動態様から出力作動態様への弁作動態様
の切換えを、燃料量を増量した後に行うように構成した
ものとする。
【0013】請求項8の発明は、上記請求項6の発明の
可変動弁装置を、吸気弁または排気弁の開閉時期を変化
させることにより燃費作動態様と出力作動態様とを切り
換えるように構成したものとする。
【0014】請求項9の発明は、同じく可変動弁装置
を、吸気弁または排気弁を複数備え、複数のうちの一部
の弁の作動を休止させることにより出力作動態様から燃
費作動態様へと切り換えるように構成したものとする。
【0015】
【作用・効果】上記請求項1以下の各発明によれば、例
えば運転者によるアクセルペダルの踏み込み量などから
検出したアシスト運転領域での負荷要求に対して、バッ
テリの残存容量が不足して電動モータの出力可能駆動力
が基準値に達しない場合には、内燃機関に供給される燃
料量が増量され、例えばそれまでの理論空燃比による運
転から出力空燃比による運転へと切り換えられる。これ
により内燃機関の出力が増大するため、電動モータを十
分に駆動できない条件下においても車両の駆動力を確保
して運転者の要求に応えることができ、バッテリの残存
容量による駆動力変動を軽減して運転性ないしは運転感
覚を改善することができる。また、バッテリの過度の消
耗を防止してその充電のための内燃機関の燃費悪化を防
止することができる。
【0016】アシスト運転領域において電動モータの出
力可能駆動力が基準値に達しない場合、請求項2の発明
のように電動モータを当該出力可能駆動力の範囲内で駆
動しつつ燃料増量を行うことにより、内燃機関の出力負
担がそれだけ軽減されるため、バッテリの過度の消耗を
防止しつつ比較的少量の燃料増で大きな駆動力を確保す
ることができる。これに対して、バッテリの負担軽減を
重視する場合には請求項3の発明のように電動モータを
駆動せずに燃料増量のみを行うようにしてもよい。
【0017】請求項4の発明では、運転者による負荷要
求に応じて電動モータの出力可能駆動力に対する基準値
が設定され、例えば負荷要求が低いときほど基準値も相
応に小さくなるので、バッテリの残存容量を最大限に生
かして電動モータによるアシスト走行の頻度を増やすこ
とができ、すなわち内燃機関に対する燃料増量の機会を
最小限にして燃費を改善することができる。
【0018】上記各発明において、電動モータの出力可
能駆動力が基準値に達しないときの燃料増量値として
は、固定的な値あるいは例えば機関回転数および吸入空
気量に基づいて一定の出力空燃比になるように定めた値
で行うようにしてもよいが、請求項5の発明のように電
動モータの出力可能駆動力の基準値に対する不足分が大
であるほど増量値が増えるように制御することにより、
アシスト運転領域での要求負荷に対してよりよく合致し
た機関出力および運転性を発揮させることができる。
【0019】請求項6の発明では、上記各発明におい
て、可変動弁装置が比較的燃費が良好となる燃費作動態
様で作動している運転状態からアシスト運転領域に移行
したとき、電動モータの出力可能駆動力が基準値に達し
ないときには前記可変動弁装置が比較的出力が良好とな
る出力作動態様に切り換えられる。これにより燃料増量
に加えて動弁装置による出力増大がなされるため、バッ
テリ残存容量の不足を補助しうる範囲をそれだけ大きく
することができ、あるいは燃料増量をより抑えて燃費を
改善することができる。
【0020】なお、請求項7の発明のように、可変動弁
装置の燃費作動態様から出力作動態様への切り換えを燃
料増量後に行うようにすることにより、吸排気弁の作動
タイミングの変化を考慮した空燃比や点火時期の制御を
行う必要がなくなり、例えば比較的大きい空燃比下での
出力作動態様への切換に伴い発生するおそれのあるノッ
キングを回避することができる。また、このように内燃
機関の弁作動を燃費作動態様と出力作動態様とに切り換
える可変動弁装置としては、請求項8の発明のように吸
気弁または排気弁の開閉時期を変化させる構成、または
請求項9の発明のように複数の吸気弁または排気弁のう
ちの一部の弁の作動を休止させる構成の何れのものでも
適用可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。まず図1〜図4に本願発明が適用可能
なハイブリッド車両の構成例を示す。これらはいずれも
走行条件に応じてエンジン(内燃機関)または電動モー
タの何れか一方または双方の動力を用いて走行するパラ
レル方式のハイブリッド車両である。
【0022】図1において、太い実線は機械力の伝達経
路を示し、太い破線は電力線を示す。また、細い実線は
制御線を示し、二重線は油圧系統を示す。この車両のパ
ワートレインは、モータ1、エンジン2、クラッチ3、
モータ4、無段変速機5、減速装置6、差動装置7およ
び駆動輪8から構成される。モータ1の出力軸、エンジ
ン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸は互いに連結さ
れており、また、クラッチ3の出力軸、モータ4の出力
軸および無段変速機5の入力軸は互いに連結されてい
る。
【0023】クラッチ3締結時はエンジン2とモータ4
が車両の推進源となり、クラッチ3解放時はモータ4の
みが車両の推進源となる。エンジン2またはモータ4の
駆動力は、無段変速機5、減速装置6および差動装置7
を介して駆動輪8へ伝達される。無段変速機5には油圧
装置9から圧油が供給され、ベルトのクランプと潤滑が
なされる。油圧装置9のオイルポンプ(図示せず)はモ
ータ10により駆動される。
【0024】モータ1は主としてエンジン始動と発電に
用いられ、モータ4は主として車両の推進(力行)と制
動に用いられる。また、モータ10は油圧装置9のオイ
ルポンプ駆動用である。また、クラッチ3締結時に、モ
ータ1を車両の推進と制動に用いることもでき、モータ
4をエンジン始動や発電に用いることもできる。クラッ
チ3はパウダークラッチであり、伝達トルクを調節する
ことができる。無段変速機5はベルト式やトロイダル式
などの無段変速機であり、変速比を無段階に調節するこ
とができる。
【0025】モータ1,4,10はそれぞれ、インバー
タ11,12,13により駆動される。なお、モータ
1,4,10に直流電動モータを用いる場合には、イン
バータの代わりにDC/DCコンバータを用いる。イン
バータ11〜13は共通のDCリンク14を介してメイ
ンバッテリ15に接続されており、メインバッテリ15
の直流充電電力を交流電力に変換してモータ1,4,1
0へ供給するとともに、モータ1,4の交流発電電力を
直流電力に変換してメインバッテリ15を充電する。な
お、インバータ11〜13は互いにDCリンク14を介
して接続されているので、回生運転中のモータにより発
電された電力をメインバッテリ15を介さずに直接、力
行運転中のモータへ供給することができる。メインバッ
テリ15には、リチウム・イオン電池、ニッケル・水素
電池、鉛電池などの各種電池や、電機二重層キャパシタ
ーいわゆるパワーキャパシターが適用される。
【0026】コントローラ16はマイクロコンピュータ
とその周辺部品や各種アクチュエータなどを備え、クラ
ッチ3の伝達トルク、モータ1,4,10の回転速度や
出力トルク、無段変速機5の変速比、エンジン2の燃料
噴射量・噴射時期、点火時期などを制御する。
【0027】コントローラ16には、図2に示すよう
に、キースイッチ20、セレクトレバースイッチ21、
アクセルペダルスイッチ22、ブレーキスイッチ23、
車速センサ24、バッテリ温度センサ25、バッテリS
OC検出装置26、エンジン回転センサ27、スロット
ル開度センサ28が接続される。キースイッチ20は、
車両のキーが0N位置またはSTART位置に設定され
ると閉路する(以下、スイッチの閉路をオンまたは0
N、開路をオフまたはOFFと呼ぷ)。セレクトレバー
スイッチ21は、パーキングP、ニュートラルN、リバ
ースRおよびドライブDの何れかのレンジに切り換える
セレクタレバー(図示せず)の設定位置に応じて、P,
N,R,Dのいずれかのスイッチがオンする。
【0028】アクセルセンサ22はアクセルペダルの踏
み込み量を検出し、ブレーキスイッチ23はブレーキペ
ダルの踏み込み状態(この時、スイッチオン)を検出す
る。車速センサ24は車両の走行速度を検出し、バッテ
リ温度センサ25はメインバッテリ15の温度を検出す
る。また、バッテリSOC検出装置26は本発明の容量
検出装置にあたるもので、メインバッテリ15の残存容
量の代表値であるSOC(State Of Charge)を検出す
る。さらに、エンジン回転センサ27はエンジン2の回
転速度を検出し、スロットル開度センサ28はエンジン
2のスロットルバルブ開度を検出する。
【0029】コントローラ16にはまた、エンジン2の
燃料噴射装置30、点火装置31、可変動弁装置32な
どが接続される。コントローラ16は、燃料噴射装置3
0を制御してエンジン2への燃料の供給と停止および燃
料噴射量・噴射時期を調節するとともに、点火装置31
を駆動してエンジン2の点火時期制御を行う。また、コ
ントローラ16は可変動弁装置32を制御してエンジン
2の吸・排気弁の作動状態を調節する。なお、コントロ
ーラ16には低圧の補助バッテリ33から電源が供給さ
れる。
【0030】図3または図4はパワートレインの配置例
を示す図である。クラッチ3の入力側のモータ1とエン
ジン2の配置は、図3に示すようにモータ1をエンジン
2の上流に配置してもよいし、図4に示すようにモータ
1をエンジン2の下流に配置してもよい。図3に示す配
置例では、エンジン2の出力軸をクラッチ3の入力軸と
直結して1軸で構成するとともに、エンジン2の出力軸
をモータ1の出力軸とベルトや歯車により連結する。ま
た、図4に示す配置例では、エンジン2の出力軸をモー
タ1のローターを貫通してクラッチ3の入力軸と直結
し、クラッチ3の入力側を1軸で構成する。
【0031】一方、クラッチ3の出力側のモータ4と無
段変速機5の配置は、図3に示すようにモータ4を無段
変速機5の上流に配置してもよいし、図4に示すように
モータ4を無段変速機5の下流に配置してもよい。図3
に示す配置例では、クラッチ3の出力軸をモータ4のロ
ーターを貫通して無段変速機5の人力軸と直結し、クラ
ッチ3の出力側を1軸で構成する。また、図4に示す配
置例では、クラッチ3の出力軸を無段変速機5の入力軸
を貫通してモータ4の出力軸と直結し、クラッチ3の出
力側を1軸で構成する。いずれの場合でもモータ4を無
段変速機5の入力軸に連結する。
【0032】パワートレインの配置は図3および図4に
示す配置例に限定されず、クラッチ3の入力軸にエンジ
ン2とモータ1を連結するとともに、クラッチ3の出力
軸にモータ4と無段変速機5の入力軸を連結し、無段変
速機5の出力軸から減速装置6および差動装置7を介し
て駆動輪8に動力を伝える推進機構であれば、各機器が
どのような配置でも成立する。
【0033】以上は本発明が適用可能なハイブリッド車
両の基本的な構成例を示したものであり、本発明ではこ
うしたパラレル方式のハイブリッド車両のアシスト運転
領域でのバッテリ充電量の過度の低下とこれに伴う電動
モータ出力の低下を回避することを目的としている。以
下にこのためのコントローラ16の制御動作例につき流
れ図を参照しながら説明する。
【0034】図5はアシスト運転領域での上記電動モー
タ4の駆動・非駆動と燃料噴射装置32を介して燃料供
給量の増量の有無を制御するルーチンの概略を示したも
ので、これはコントローラ16により一定の周期で繰り
返し実行される。この制御ではまず運転者による負荷要
求を代表する値としてアクセル開度センサ28からの信
号をアクセル開度ACCとして読み込み、これを所定の
基準値ACC1と比較する(ステップ1〜2)。このと
きACC≦ACC1のときはエンジンのみによる駆動力
で十分であるとして電動モータを駆動することなく、ス
トイキ運転すなわち理論空燃比による運転を行う(ステ
ップ8,10)。これに対して、ACC>ACC1であ
れば次にバッテリSOC検出装置26からの信号をバッ
テリ残存容量の代表値SOCとして読みとり、このSO
C下での電動モータ4の出力可能駆動力(トルク)Tm
aを演算またはマップ検索等により求める(ステップ
3,4)。
【0035】次に、上記出力可能駆動力Tmaを所定の
基準値Tma1と比較し、このときTma≧Tma1の
ときには電動モータ4が負荷要求に対して十分に応えう
るトルクを発揮しうる状態であるので電動モータ4を駆
動し、エンジンはそのままストイキ運転を継続する(ス
テップ5,9,10)。これに対して、Tma<Tma
1であったときには電動モータ4が十分なアシストトル
クを発揮しうる状態にないので、電動モータ4を駆動す
ることなく、燃料増量を実行して出力空燃比による運転
を行う(ステップ5〜7)。
【0036】燃料噴射装置32による基本的な空燃比制
御では、例えばエンジン回転数と吸入空気量とに基づい
て定めた基本燃料噴射量(電磁燃料噴射弁の開弁パルス
幅)を、空燃比センサからの空燃比信号に基づいて補正
することにより所定の目標空燃比となるようなPID制
御が実行される。そこで、このような空燃比フィードバ
ック制御系において燃料増量を行うためには、例えば前
記制御空燃比の目標値を理論空燃比よりも小さい出力空
燃比に設定して、これにより燃料量が増量するように図
る。増量分の燃料は、エンジン回転に同期して開閉駆動
される燃料噴射弁の開弁パルス幅自体を増やすか、もし
くは燃料噴射弁を前記回転同期に加えて回転非同期のタ
イミングで駆動していわゆる割込噴射を行わせることに
より供給する。
【0037】図6はこのような制御による制御結果を示
したもので、図においてAはエンジン運転領域にてアク
セルペダルを踏み込み始めた点、Bは前記アクセル踏み
込み操作によりアクセル開度が基準値ACC1を超えた
点を示している。また、図中ASは電動モータ4による
アシスト作動を行った場合の特性、NAは電動モータ4
を駆動せず、上記の燃料増量補正によりエンジン出力を
増大させたときの特性をそれぞれ示している。バッテリ
の残存容量が不十分なときには図示したように電動モー
タ4を駆動することなく、燃料増量補正を行うことによ
りほぼ同一の出力を発揮させることが可能である。
【0038】なお、この実施形態においてはバッテリの
残存容量を示すSOC値から出力可能駆動力Tmaを求
め、これを基準値Tma1と比較することで所要の電動
モータ出力が得られるか否か判定しているが、SOC値
によって直接電動モータ出力を代表させることも可能で
あり、この場合にはSOC値に対する基準値を設定して
その比較結果に基づきただちに電動モータ4の駆動およ
び燃料増量の有無を決定するようにしてもよい。
【0039】図7はコントローラ16による制御の第二
の実施形態を示した流れ図である。上記第一の実施形態
と異なるのは、出力可能駆動力Tmaの判定において、
Tma<Tma1となる条件下においても駆動可能な範
囲で電動モータ4を駆動し、電動モータ4によっては不
足する駆動力の分だけ燃料増量を行うようにした点にあ
る(ステップ5〜7)。この場合、例えば図8に示した
ように駆動可能出力Tmaが基準値Tma1から低下す
るほど大きくなる燃料増量補正係数Kmaをマップ等に
より与え、この補正係数Kmaを上述した空燃比制御の
目標値から減じることで、電動モータ4によるアシスト
トルクの不足分に対応したエンジン出力の増大を図るこ
とができる。したがって、この実施形態によれば、燃料
増量の機会を最小限に抑えて燃費を改善することがで
き、あるいはエンジン出力を総合した最大駆動力を大き
くすることができる。
【0040】図9はコントローラ16による制御の第三
の実施形態を示した流れ図である。この実施形態は、可
変動弁装置を備えたエンジンを前提としている。可変動
弁装置としては、比較的燃費が良好となる燃費作動態様
と比較的出力が良好となる出力作動態様の2種の弁作動
態様を有するものを適用する。このような弁作動態様を
有する可変動弁装置には、例えば吸気カムのクランク角
度基準での位相を変化させることにより吸気弁の開弁期
間を進角または遅角させるようにしたものや、複数の吸
気弁のうちの一部の弁の作動を休止させることにより主
として低負荷・低回転域でのエンジントルクおよび燃費
を改善するようにしたものなどがあり、種々の形式のも
のが適用可能である。
【0041】このような可変動弁装置を適用した場合の
第一の実施形態との相違点を説明すると、まずこの制御
ではアクセル開度ACCが基準値ACC1よりも小さ
い、比較的負荷要求の小さい運転域では電動モータ4を
駆動することなく、エンジンの動弁装置を燃費作動態様
としてストイキ運転させる(ステップ2,9,11,1
2)。これにより負荷の低い領域でのエンジントルク特
性および燃費を良好に保つことができる。
【0042】これに対して、ACC>ACC1のアシス
ト運転領域では、出力可能駆動力Tmaが基準値Tma
1以上であるときには、エンジンは上記燃費作動態様に
よるストイキ運転のまま電動モータ4を駆動してモータ
アシストを行わせる(ステップ5,10〜12)。
【0043】一方、Tma<Tma1であるときには電
動モータ4は駆動せず、エンジンを上述のようにして出
力空燃比で運転させると共に動弁装置を出力作動態様に
切り換える(ステップ5〜8)。図10は可変動弁装置
の動作態様と空燃比制御によるエンジントルク特性を示
したもので、動弁装置を燃費作動態様から出力作動態様
へと切り換え、さらに空燃比を出力空燃比とすることに
より、電動モータ4のトルク不足を補うのに必要なだけ
のエンジントルクの向上を達成することが可能である。
なお、既述したように燃費作動態様から出力作動態様へ
の切換えは燃料量を増量したのちに行うのがノッキング
や燃焼性の点から有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図4】本発明が適用可能なハイブリッド車両の構成例
を示す概略構成図。
【図5】本発明による制御動作の第一の実施形態を示す
流れ図。
【図6】上記実施形態による制御状態の説明図。
【図7】本発明による制御動作の第二の実施形態を示す
流れ図。
【図8】上記第二の実施形態における燃料増量係数の設
定内容の説明図。
【図9】本発明による制御動作の第三の実施形態を示す
流れ図。
【図10】上記第三の実施形態における可変動弁装置の
作動態様に応じた出力特性の説明図。
【符号の説明】
1,4 電動モータ 2 エンジン 3 クラッチ 5 無段変速機 9 油圧装置 10 油圧発生用モータ 15 バッテリ 16 コントローラ(コントローラ) 20 キースイッチ 21 セレクタレバースイッチ 22 アクセルセンサ 23 ブレーキスイッチ 24 車速センサ 25 温度センサ 26 バッテリSOC検出装置(容量検出装置) 27 エンジン回転数センサ 28 アクセル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G093 AA06 AA07 AA16 AB00 BA17 BA19 DA06 DB00 EA04 EA05 EA08 EA15 FA10 FA11 FB01 3G301 HA01 HA19 JA02 LA07 MA01 MA11 MA22 NA08 NC04 NE02 PF03Z PG00Z 5H111 AA01 BB06 CC01 CC16 DD02 DD03 DD08 DD12 FF02 FF05 GG17 HA02 HB01 HB09 HB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機として内燃機関と電動モータとを備
    え、内燃機関と電動モータの双方の出力により走行する
    アシスト運転領域を有するハイブリッド車両において、 電動モータに電力を供給するバッテリの残存容量を検出
    する容量検出装置と、 前記バッテリ残存容量に基づきアシスト運転領域で出力
    可能な電動モータの駆動力を算出し、該駆動力が所定の
    基準値に達しないときには内燃機関に供給する燃料量を
    増量するコントローラとを備えたハイブリッド車両の制
    御装置。
  2. 【請求項2】コントローラは、電動モータの出力可能駆
    動力が基準値に達しないときには電動モータを当該出力
    可能駆動力の範囲内で駆動すると共に燃料量を増量する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載のハイブ
    リッド車両の制御装置。
  3. 【請求項3】コントローラは、電動モータの出力可能駆
    動力が基準値に達しないときには電動モータを駆動する
    ことなく燃料量を増量するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 【請求項4】コントローラは、アシスト運転領域での負
    荷要求に基づいて算出した電動モータの目標駆動力を基
    準値として設定し、バッテリの残存容量に基づいて算出
    した電動モータの出力可能駆動力を前記基準値と比較
    し、出力可能駆動力が前記基準値に達しないときに燃料
    量を増量するように構成したことを特徴とする請求項1
    から3の何れかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 【請求項5】コントローラは、出力可能駆動力の基準値
    に対する不足量が大であるほど燃料量を増量するように
    設定したことを特徴とする請求項1から4の何れかに記
    載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 【請求項6】内燃機関の吸気弁または排気弁の弁作動態
    様を、比較的燃費が良好となる燃費作動態様と、比較的
    出力が良好となる出力作動態様とに切換可能な可変動弁
    装置を備え、燃費作動態様での運転状態からの燃料増量
    時には前記可変動弁装置による弁作動態様を出力作動態
    様に切り換えるように構成したことを特徴とする請求項
    1から5の何れかに記載のハイブリッド車両の制御装
    置。
  7. 【請求項7】燃費作動態様から出力作動態様への弁作動
    態様の切換えは、燃料量を増量した後に行うように構成
    したことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド車
    両の制御装置。
  8. 【請求項8】可変動弁装置は、吸気弁または排気弁の開
    閉時期を変化させることにより燃費作動態様と出力作動
    態様とを切り換えるように構成したことを特徴とする請
    求項6に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  9. 【請求項9】可変動弁装置は、吸気弁または排気弁を複
    数備え、複数のうちの一部の弁の作動を休止させること
    により出力作動態様から燃費作動態様へと切り換えるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項6に記載のハイブ
    リッド車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100435684B1 (ko) * 2001-10-23 2004-06-12 현대자동차주식회사 하이브리드 전기 자동차의 동력 제어장치 및 그 방법
US6886524B2 (en) 2002-08-08 2005-05-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control apparatus for hybrid vehicle

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