JP3855841B2 - 車両用セキュリティ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの行動予定に連動して防犯装置の作動を停止させることが可能な車両用セキュリティ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両盗難防止のための車両用セキュリティ装置の一例として、例えば特開平8−77471号公報に開示された車両用セキュリティ装置がある(図8)。
【0003】
この車両用セキュリティ装置11の特徴は、ユーザが事前に設定した利用地域に車両が存在するかどうかによって、防犯装置12を作動させる点にある。すなわち、この車両用セキュリティ装置11においては、事前にユーザは国、都道府県、市町村等の地域が階層的に表示される表示部およびその表示部に設けられたタッチスイッチ11aを用いて、車両の利用地域を設定しておく。マイコン11bは、GPS受信機11cから出力される車両位置情報とメモリ11dから出力される利用地域情報とをもとに、ユーザが設定した利用地域内に車両が存在するかを常に監視する。車両が盗難等によって利用地域を逸脱した場合は、マイコン11bは防犯装置12を作動させ、車両のエンジンやトランスミッション等を制御して車両を走行不能または走行困難にしたり、警報を発生させて第3者に車両が盗難車であることを知らせたりする。これにより、当該車両はユーザが設定した利用地域外では使用できなくなり、車両の盗難を防止することができる。
【0004】
また、他の例として特開2001−262627号公報に開示された車両用セキュリティ装置がある。(図9)
この車両用セキュリティ装置21は、主に建設用車両向けに設計されたものであり、車両の稼動時間帯を管理者が事前に設定できる点に特徴がある。すなわち、管理者が端末22から車両の稼動時間帯を送信すると、その稼働時間帯データがセキュリティ装置21内のメモリ21aに記憶される。セキュリティ装置21は計時手段21bを有し、その計時手段21bによる時間帯が車両稼動時間帯に一致すると、始動ロック設定装置21cによってエンジンの始動ができる状態とし、それ以外の時間帯ではエンジンの始動ができない状態としておく。従って、設定した稼働時間帯以外では、当該車両に始動ロックがかかるためエンジンが始動できず、夜間や休日における車両の盗難を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術には以下の問題点がある。
【0006】
従来の車両用セキュリティ装置は、ユーザが事前に設定した車両利用地域や車両稼働時間帯に基づいて、防犯装置の作動状態と解除状態とを切り換えていた。しかしながら、車両が各個人の利用に供される場合、車両の利用地域や車両の利用時間帯は、車両ユーザである各個人の行動予定に依存する。その行動予定は、毎日一定であることは稀であり、利用地域や利用時間帯は変化することが多い。従って、事前に利用地域や利用時間帯を固定してしまうと、行動予定が変化する毎にその設定を変更する必要が生じ、ユーザは却って煩わしさを感じることとなる。
【0007】
本発明は、前記の問題点を鑑み、ユーザの行動予定に連動した防犯動作を行わせることが可能な車両用セキュリティ装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記目標を達成するために、請求項1に記載の車両用セキュリティ装置は、少なくとも、出発地、目的地、および目的地への到着予定時刻を含む行動予定データを取り込む取込手段と、取込手段で取り込んだ行動予定データに基づいて、出発地から目的地への移動時間を算出する算出手段と、車両の防犯動作を行う防犯手段及び/または、車両盗難に関する威嚇手段と、到着予定時刻と移動時間とに基づいて車両の利用開始時刻を算出するとともに、到着予定時刻以後であって、車両が目的地に到着し、車両が稼働中でないと判断したときから防犯手段及び/または威嚇手段を作動させるとともに、利用開始時刻になると防犯手段及び/または威嚇手段の作動を停止させる指令手段とを備え、行動予定データは、定常予定データと個別予定データとから構成され、算出手段は、行動予定データから出発地および目的地を特定する際に、個別予定データを定常予定データに対して優先することを特徴とする。
【0009】
このように、本発明の車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定データに含まれる出発地、目的地、および目的地への到着予定時刻から、目的地への移動時間と車両の利用開始時刻とを算出する。そして、到着予定時刻以後であって、車両が目的地に到着し、前記車両が稼働中でないと判断したときから防犯手段または威嚇手段もしくは防犯手段と威嚇手段の両方を作動させるとともに、利用開始時刻になると防犯手段または威嚇手段もしくは防犯手段と威嚇手段の両方の作動を停止させる。そのため、本車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定に連動して、防犯手段または威嚇手段もしくは防犯手段と威嚇手段の両方を、作動・停止させることができる。この場合、ユーザは単に出発地、目的地、及び到着予定時刻を含むデータを与えれば良く、自ら車両の利用時間帯を計算する必要はない。また、ユーザの行動予定には、定常的な行動予定と個別的な行動予定の2種類があり、個別的な行動予定は定常的な行動予定に対して優先的に実行する必要があるが、本装置では行動予定データに基づいて出発地および目的地を特定するにあたり、個別予定データを定常予定データに対して優先させることで対応できるため、使い勝手に優れたものとなる。
【0010】
請求項2に記載のように、取込手段で取り込んだ行動予定データから、定常予定データの示す行動予定を基礎とし、個別予定データの示す行動予定を定常予定データの示す行動予定に優先させ、行動予定データに関する行動計画を作成する作成手段を設け、算出手段は、作成手段が作成した行動計画に従って、移動時間の算出を行うことが望ましい。前述したように、ユーザの行動予定には、定常的な行動予定と個別的な行動予定の2種類があり、個別的な行動予定は定常的な行動予定に対して優先的に実行する必要がある。定常予定データの示す行動予定を基礎とし、個別予定データの示す行動予定を定常予定データの示す行動予定に優先させ、行動予定データに関する行動計画を作成することで、ユーザの個別的な行動予定を優先させた行動計画を作成することができる。そして、作成された行動計画に従って移動時間の算出を行うことで、さらにユーザの行動予定に連動した移動時間の算出を行うことができる。
【0011】
行動予定データの入力方法としては、請求項3に記載のように、取込手段は通信機能を備え、行動予定データを通信によって取り込むことが好ましい。行動予定データを通信によって入力することができれば、例えば電子手帳やパソコンなどで用いられるスケジュール管理ソフトからデータを取り込むことができる。また、ユーザは出張先等からも無線通信によって行動予定を入力することができるようになり、効率がよい。
【0012】
そして、請求項4に記載のように、行動予定データが変更された場合は、算出手段および指令手段は、移動時間および車両の利用開始時刻を再度算出することが望ましい。ユーザの行動予定が変更されると、移動時間や車両利用開始時刻も変更されるため、これを再度算出して防犯手段または威嚇手段、もしくは防犯手段と威嚇手段の両方の動作状態変更時刻も更新する必要があるためである。
【0013】
さらに、請求項5に記載のように、指令手段は、到着予定時刻に車両が目的地に到達しておらず、かつ車両が稼動中の場合は、防犯手段及び/または威嚇手段の停止状態を継続させることが望ましい。渋滞や車内待機等により、ユーザが到着予定時刻以降も車両を利用する場合には、防犯手段及び/または威嚇手段の動作状態変更時刻、すなわち、防犯手段及び/または威嚇手段の作動開始を遅らせる必要があるためである。
【0014】
ユーザが手動で防犯手段及び/または威嚇手段の動作状態を変更したい場合は、請求項6に記載のように、パスワード入力手段を備え、指令手段はパスワード入力手段によって入力されたパスワードが、予め設定されているパスワードと一致する場合は、防犯手段及び/または威嚇手段の動作状態を変更することが望ましい。これにより、ユーザはパスワード入力手段にパスワードを入力することで、行動予定にかかわらず防犯手段または威嚇手段もしくは防犯手段と威嚇手段の両方の動作状態を手動で変更することができる。さらに、車両用セキュリティ装置全体をナビゲーション装置内で処理してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態におけるセキュリティ装置は、車両に搭載されて、ユーザの行動予定をもとに車両利用開始時刻を算出し、車両利用中は防犯装置の作動を停止するものである。
【0017】
セキュリティ装置1は、通信回路1a、メモリ1b、タイマ1c、CPU1d、パスワード入力装置1e、防犯装置1f、エンジン稼動センサ1gから構成される。
【0018】
本実施形態における行動予定データの取込手段である通信回路1aは、通信用ケーブルや無線によって外部とデータ通信を行うことが可能であり、電子手帳2や携帯電話3からユーザの行動予定データを取り込む。取り込まれたデータは、メモリ1bに格納される。
【0019】
メモリ1bは、通信回路1aから転送されたユーザの行動予定データ、カーナビゲーション装置4から出力された車両の移動時間、CPU1dが作成した車両利用計画表を記憶する。なお、移動時間の算出方法及びCPU1dが作成する車両利用計画表については後述する。記憶されたこれらのデータは、CPU1dの指示に従って読み出しや変更が行われる。
【0020】
タイマ1cは、現在時刻を計測する機能を持ち、CPU1dの指示に従って現在時刻をCPU1dへ出力する。
【0021】
本実施形態における指令手段であるCPU1dは、メモリ1bに記憶されたユーザの行動予定データを読み込み、行動予定データに含まれる各行動予定の出発地と目的地を抽出する。そして、前述の出発地と目的地の間をユーザが車両で移動する際の移動時間データを算出するようにカーナビゲーション装置4に指示する。
【0022】
カーナビゲーション装置4は、地図データをCD−ROM等の記憶媒体に記憶しており、CPU1dから出発地及び目的地に関するデータが与えられることにより、その間の走行経路及び移動時間を算出することができる。また、カーナビゲーション装置4は、例えばGPS等の自車位置検出器を備え、検出した自車位置データもCPU1dに対して出力する。
【0023】
カーナビゲーション装置4によって算出された移動時間は、メモリ1bに記憶される。これらのメモリ1bに記憶された行動予定データ及び移動時間データから、CPU1dは車両利用計画表を作成してメモリ1bへ出力する。
【0024】
また、CPU1dは、タイマ1cから出力される現在時刻を常に監視し、車両利用計画表における車両の利用開始時刻になると、防犯装置1fに作動停止を指示する。そして、到着予定時刻になると、エンジン稼動センサ1gの出力とカーナビ4から出力される自車位置を計測し、目的地に到達しており、かつ車両が稼動中でなければ、防犯装置1fに防犯作動の開始を指示する。
【0025】
さらに、CPU1dは、ユーザがパスワード入力装置1eから入力したパスワードが、予め設定されたパスワードと一致するかどうかを判定し、これが一致した場合には防犯装置1fに動作状態を変更するよう指示する。すなわち、防犯動作中であれば防犯作動を停止し、作動停止中であれば防犯作動を開始する。
【0026】
本実施形態におけるパスワード入力手段であるパスワード入力装置1eは、テンキーと音声入力機を備えており(図示しない)、ユーザが入力したパスワードをディジタル信号に変換してCPU1dへ出力する。
【0027】
本実施形態における防犯手段である防犯装置1fは、CPU1dからの指示によって車両エンジンの始動装置を始動ロック状態とアンロック状態とに切り換えるものである。なお、防犯動作については、エンジンの始動を禁止する始動ロックに限らず、警報を鳴らす等の方法を用いてもよい。
【0028】
エンジン稼動センサ1gは、例えばエンジン回転数を検出する回転センサによって構成され、エンジンが稼動中かどうかを検出してCPU1dへ出力する。
【0029】
電子手帳2と携帯電話3は、ユーザが作成した行動予定データを記憶しており、これを通信用ケーブルもしくは無線を介して通信回路1aへ出力する。
【0030】
図2は、本実施形態においてユーザが作成した行動予定データを示す図である。なお、この行動予定データは、電子手帳2等の所定の入力画面において、出発地、目的地等の各データが順番に入力されることによって作成される。図2は、入力された行動予定データの表示例を示しており、ユーザは自己のスケジュール管理に行動予定データを利用できる。
【0031】
図2に示されるように、行動予定データは、「定常予定」データと、個別予定である「当日予定」データとから構成される。定常予定データの欄には、例えば出勤等の毎日繰り返される行動予定が表示される。当日予定データの欄には、例えば出張等の当日のみ行われる行動予定が表示される。個々の行動予定データは、滞在場所の名称、出発地、目的地、到着予定時刻、滞在時間の5つの項目からなる。
【0032】
行動予定データから後述の車両利用計画表を生成する際には、当日予定データは定常予定データに優先して処理される。また、定常予定・当日予定の各欄に表示されている個々の行動予定データの優先度は、上位に表示されているものほど優先度が高いものとして処理される。
【0033】
図3は、ユーザの行動予定データから車両利用計画表を生成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【0034】
ステップS301では、通信回路1aは、電子手帳2もしくは携帯電話3から、図2で示されるユーザの行動予定を行動予定データとして取り込んで、メモリ1bに記憶する。
【0035】
ステップS302では、CPU1dは、メモリ1bに記憶された行動予定データから、定常予定データを抽出し、その内容を車両利用計画表に書き込む。
【0036】
また、行動予定データは定常予定データと当日予定データとから構成され、車両利用開始時刻と車両利用時間帯を算出する際には、当日予定データは定常予定データに対して優先して処理される。これにより、ユーザの各行動予定を、優先順位を考慮して取り扱うことができる。
【0037】
ステップS304では、CPU1dは、上記ステップで行動予定データが書き込まれた車両利用計画表を検索し、各行動予定に対する出発地と目的地を全て抜き出す。
【0038】
ステップS305では、CPU1dは、上記ステップで抜き出した各行動予定の出発地と目的地に関するデータをカーナビゲーション装置4に出力し、前述の出発地と目的地の間を車両で移動した場合の移動時間を、カーナビゲーション装置4から受け取る。
【0039】
ステップS306では、CPU1dは、カーナビゲーション装置4から受け取った移動時間とメモリ1bに記憶されている目的地への到着予定時刻とに基づいて、各行動予定に対する車両利用開始時刻と車両利用時間帯を算出して車両利用計画表に書き込む。
【0040】
最後に、ステップS307では、CPU1dは、上記ステップで算出した車両利用時間帯は防犯装置1fの作動状態を停止し、それ以外の時間帯には作動状態とするように車両利用計画表に書き込む。
【0041】
こうして、本実施形態の車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定データから車両利用計画表を作成し、これに基づいて車両利用中は防犯装置の作動を停止するよう指示する。そのため、本車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定に連動した車両セキュリティを実現することができる。
【0042】
また、行動予定データは定常予定データと個別予定データとから構成され、車両利用開始時刻と車両利用時間帯を算出する際には、個別予定データは定常予定データに対して優先して処理される。これにより、ユーザの各行動予定を、優先順位を考慮して取り扱うことができる。
【0043】
さらに、行動予定データを通信によって入力することで、ユーザは例えば電子手帳やパソコンなどで用いられるスケジュール管理ソフトからデータを取り込むことができる。また、出張先等からも無線通信によって行動予定データを入力することが可能となる。
【0044】
次に、図2に示す行動予定データから、車両利用計画表を作成する過程を具体的に説明する。
【0045】
まず、CPU1dは、行動予定データから定常予定データを抽出して、車両利用計画表に書き込む。図2には2つの定常予定データ「A株式会社」と「自宅」があるため、車両利用計画表の9:00〜21:00の時間帯に「A株式会社」の定常予定データの内容を、21:00〜9:00の時間帯に「自宅」の定常予定データの内容をそれぞれ書き込む(図4(a))。
【0046】
次に、CPU1dは、行動予定データから当日予定データを抽出して、車両利用計画表に書き込む。図2には当日予定データ「B株式会社」があるため、車両利用計画表の13:00〜18:00の時間帯に当日予定データ「B株式会社」の内容を書き込む。当日予定データは定常予定データよりも優先されるため、当日予定データ「B株式会社」の内容が、定常予定データ「A株式会社」の内容に上書きされている。上書きの結果、当日予定データ「B株式会社」の後に予定されている定常予定データ「A株式会社」の出発地は、当日予定データ「B株式会社」の目的地である名古屋市に変更される(図4(b))。
【0047】
図4(b)の車両利用計画表から、CPU1dは、書き込まれた各行動予定データの出発地と目的地を全て抜き出し、カーナビゲーション装置4へ出力する。9:00〜13:00の定常予定データ「A株式会社」の出発地と目的地は、豊田市と刈谷市であり、18:00〜21:00の定常予定データ「A株式会社」の出発地と目的地は、名古屋市と刈谷市である。定常予定データ「自宅」の出発地と目的地は、刈谷市と豊田市であり、当日予定データ「B株式会社」の出発地と目的地は、刈谷市と名古屋市である。
【0048】
カーナビゲーション装置4は、CPU1dから受け取った前述の各行動予定データにおける出発地と目的地とから、これら2地点間を車両で移動する際の移動時間を算出しCPU1dに出力する。定常予定データ「A株式会社」では、豊田市から刈谷市までの移動時間であり、1時間となる。定常予定データ「自宅」では、刈谷市から豊田市までの移動時間であり、上述の定常予定データ「A株式会社」と同じ1時間となる。当日予定データ「B株式会社」では、刈谷市から名古屋市までの移動時間であり、1時間30分となる。なお、移動時間の算出に際しては、目的地及び出発地の詳細な住所を利用することも可能であり、それによって、正確な移動時間を求めることができる。
【0049】
前述の移動時間と目的地への到着予定時刻を利用して、CPU1dは、各行動予定データに対する車両利用開始時刻と車両利用時間帯を算出して、車両利用計画表に書き込む。図2において、定常予定データ「A株式会社」は、定常予定データ「自宅」よりも上段に記載されているため、定常予定データ「A株式会社」が優先される。そのため、9:00〜13:00の定常予定データ「A株式会社」における車両利用開始時刻は、到着予定時刻9:00から1時間遡って8:00となり、車両利用時間帯は8:00〜9:00となる。また、当日予定データ「B株式会社」と定常予定データ「A株式会社」では、当日予定データ「B株式会社」が優先される。そのため、当日予定データ「B株式会社」における車両利用開始時刻は、当日予定データ「B株式会社」の到着予定時刻13:00から1時間30分遡って11:30となり、車両利用時間帯は11:30〜13:00となる。18:00〜21:00の定常予定データ「A株式会社」と、21:00〜24:00の定常予定データ「自宅」における車両利用開始時刻と車両利用時間帯も、同様に設定する(図4(c))。
【0050】
最後に、CPU1dは、上記ステップで算出した車両利用計画表に対して、防犯装置1fの動作状態を書き込む。CPU1dは、車両利用時間帯には防犯装置1fの動作状態を「停止」と書き込み、それ以外の時間帯には「作動」と書き込む。
【0051】
以上により作成された車両利用計画表を図4(d)に示す。
【0052】
図5は、本実施形態における車両用セキュリティ装置が、車両利用計画表の変更を行う際のフローチャートである。この処理は、タイマ1cから出力される現在時刻に基づいて、一定時間ごとに割り込み処理によって実行される。
【0053】
ステップS501では、CPU1dは、メモリ1bに記憶されている行動予定データが変更されたかどうかを判定する。行動予定データが変更されていなければ、ステップS502へ進む。変更されていれば、ステップS503へ進む。
【0054】
ステップS502では、CPU1dは、メモリ1bに記憶されている行動予定データに対して、新たな行動予定データが追加されたかどうかを判定する。新たな行動予定データが追加されていれば、ステップS503へ進む。そうでなければ、そのまま処理を終了する。
【0055】
ステップS503では、CPU1dは、変更された行動予定データもしくは新たに追加された行動予定データを用いて、車両利用計画表を新たに作成しなおす。車両利用計画表の作成にあたっては、図3のフローチャートに従って行うため、ここでは再度説明しない。
【0056】
このように、本実施形態における車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定の変更や新たな行動予定の追加に対しても、車両利用計画表を新たに作成しなおすことで、ユーザの行動予定に連動した防犯動作を実現することができる。
【0057】
図6は、本実施形態における車両用セキュリティ装置が、防犯装置の動作状態を変更する(作動停止状態→作動状態)際のフローチャートである。この処理は、タイマ1cから出力される現在時刻をもとに、一定時間ごとに割り込み処理によって実行される。また、この処理は図5の処理とは独立して行われる。
【0058】
ステップS601では、CPU1dは、タイマ1cから出力される現在時刻と車両利用計画表とを参照し、防犯装置1fの作動を開始する時刻であるかどうかを判定する。作動開始時刻であれば、ステップS602へ進む。そうでなければ、そのまま処理を終了する。
【0059】
ステップS602では、CPU1dは、エンジン稼動センサ1gからの出力を受け取り、車両が現在稼動中であるかどうかを判定する。車両が稼動中でなければ、ステップS603へ進む。車両が稼動中であれば、防犯装置1fの停止状態を継続するものとして、そのまま処理を終了する。
【0060】
ステップS603では、CPU1dは、カーナビゲーション装置4から車両の現在位置を受け取り、車両がすでに目的地に到着しているかどうかを判定する。車両がすでに目的地に到着していれば、ステップS604へ進む。まだ目的地へ到着していなければ、防犯装置1fの停止状態を継続するものとして、そのまま処理を終了する。
【0061】
ステップS604では、CPU1dは、防犯装置1fに作動開始を指示する。
【0062】
こうして、本実施形態の車両用セキュリティ装置は、ユーザが渋滞や車内待機等によって到着予定時刻以降も引き続き車両を利用する場合でも、ユーザのおかれた状況を考慮して、防犯動作を開始する時刻を自動的に遅らせることが可能である。
【0063】
図7は、本実施形態における車両用セキュリティ装置において、ユーザがパスワードを入力することによって防犯装置の動作状態を変更する際のフローチャートである。
【0064】
ステップS701では、ユーザはパスワード入力装置1eにパスワードを入力する。入力するパスワードとしては、数値列と音声が利用でき、ユーザはテンキーによって数値列を入力するか、音声認識機にユーザの音声を入力する。
【0065】
ステップS702では、CPU1dは、ユーザの入力したパスワードが予め設定されているパスワードと一致するかどうかを判定する。テンキーから数値列が入力された場合は、事前に設定された数値列と比較し、これらが完全に一致するかどうかを判定する。音声認識機から音声が入力された場合は、パスワードの一致とともに事前に記憶されたユーザ自身の声紋パターンと比較し、声紋パターンとの一致率が90%以上であるかどうかを判定する。ユーザの入力したパスワードが、これらの予め設定されているパスワードと一致した場合は、ステップS703へ進む。そうでない場合は、そのまま処理を終了する。
【0066】
ステップS703では、CPU1dは、防犯装置1fに動作状態の変更を指示する。防犯装置1fが作動中であれば、これを停止し、停止中であれば、これを作動させる。
【0067】
こうして、ユーザはパスワードを入力することで、作成した行動予定にかかわらず、いつでも防犯装置の動作状態を手動で変更することができる。
【0068】
以上から、本発明の車両用セキュリティ装置は、ユーザの行動予定に連動した防犯動作を行うことが可能である。
【0069】
なお、セキュリティ装置1の機能をカーナビゲーション装置4が有する一部機能としても良い。
【0070】
また、本実施形態において防犯動作を行う防犯装置1fのかわりに、威嚇手段である警報機等によって警報を鳴らす等の威嚇動作を行ってもよい。さらに、これらを併用して用いれば、より強固なセキュリティを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態においてユーザが作成した行動予定データを示す図である。
【図3】ユーザの行動予定データから車両利用計画表を生成する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】ユーザの行動予定から車両利用計画表を生成する際のフローチャートである。
【図5】本実施形態における車両用セキュリティ装置が、車両利用計画表の変更を行う際のフローチャートである。
【図6】本実施形態における車両用セキュリティ装置が、防犯装置の動作状態を変更する際のフローチャートである。
【図7】本実施形態における車両用セキュリティ装置において、ユーザがパスワードを入力することによって動作状態を変更する際のフローチャートである。
【図8】従来技術における、車両利用地域から防犯動作の作動と解除とを行う車両用セキュリティ装置のブロック図である。
【図9】従来技術における、車両稼動時間帯から防犯動作の作動と解除とを行う車両用セキュリティ装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…セキュリティ装置、1a…通信回路、1b…メモリ、1c…タイマ、1d…CPU、1e…パスワード入力装置、1f…防犯装置、1f…エンジン稼動センサ、2…電子手帳、3…携帯電話、4…カーナビゲーション装置

Claims (6)

  1. 少なくとも、出発地、目的地、および目的地への到着予定時刻を含む行動予定データを取り込む取込手段と、
    前記取込手段で取り込んだ前記行動予定データに基づいて、前記出発地から前記目的地への移動時間を算出する算出手段と、
    車両の防犯動作を行う防犯手段及び/または、車両盗難に関する威嚇手段と、
    前記到着予定時刻と前記移動時間とに基づいて前記車両の利用開始時刻を算出するとともに、前記到着予定時刻以後であって、前記車両が目的地に到着し、前記車両が稼働中でないと判断したときから前記防犯手段及び/または威嚇手段を作動させるとともに、前記利用開始時刻になると前記防犯手段及び/または威嚇手段の作動を停止させる指令手段とを備え
    前記行動予定データは、定常予定データと個別予定データとから構成され、
    前記算出手段は、前記行動予定データから出発地および目的地を特定する際に、前記個別予定データを前記定常予定データに対して優先することを特徴とする車両用セキュリティ装置。
  2. 前記取込手段で取り込んだ前記行動予定データから、前記定常予定データの示す行動予定を基礎とし、前記個別予定データの示す行動予定を前記定常予定データの示す行動予定に優先させ、前記行動予定データに関する行動計画を作成する作成手段を設け、
    前記算出手段は、前記作成手段が作成した前記行動計画に従って、前記移動時間の算出を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用セキュリティ装置。
  3. 前記取込手段は通信機能を備え、前記行動予定データを通信によって取り込むことを特徴とする請求項1記載の車両用セキュリティ装置。
  4. 前記行動予定データが変更された場合は、前記算出手段および前記指令手段は、移動時間および車両の利用開始時刻を再度算出することを特徴とする請求項1記載の車両用セキュリティ装置。
  5. 前記指令手段は、到着予定時刻に車両が目的地に到達しておらず、かつ車両が稼動中の場合は、前記防犯手段及び/または威嚇手段の停止状態を継続させることを特徴とする請求項1記載の車両用セキュリティ装置。
  6. パスワード入力手段を備え、前記指令手段は前記パスワード入力手段によって入力されたパスワードが、予め設定されているパスワードと一致する場合は、前記防犯手段及び/または威嚇手段の動作状態を変更することを特徴とする請求項1記載の車両用セキュリティ装置。
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