JP2009155981A - 電子錠装置、ロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法 - Google Patents

電子錠装置、ロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本人認証の有無に関わらず解錠が不可能となる期間を設定することによってセキュリティを向上させた電子錠装置、ロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法を提供する。
【解決手段】電子的な操作により施錠及び解錠が行われる電子錠と、電子錠の施錠及び解錠を制御する制御部とを有する電子錠装置であって、制御部12aは、ユーザ本人を認証する本人認証部121と、本人認証部121がユーザ本人を認証した場合に電子錠を解錠する解錠指示部122と、前記電子錠を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部123と、前記解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、前記解錠指示部122が前記電子錠を解錠することを禁止する解錠禁止部124とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、本人認証機能を備え、且つ電子的な操作により施錠及び解錠が行われる電子錠装置及びロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法に関する。
従来から、ゴルフ場やフィットネスクラブ、スポーツジム、プールなどのスポーツ施設において、ユーザの利用に供される貴重品ロッカーが知られている。この中でも、物理的な鍵を用いずに例えば暗証番号の入力によってユーザ本人を認証して電子的な操作により施錠及び解錠を行う電子錠装置を備えたものが普及している(特許文献1参照)。
近年、貴重品ロッカーのセキュリティを向上させるべく、本人を認証する認証手段として、これまでの暗証番号に加えて、非接触型ICカードやリストバンドなど、ユーザが携帯する情報媒体に記録された識別データ(機械が発行する指定番号やバーコードなど)を併用する、いわゆる「二重セキュリティ方式」が一般化しつつある(特許文献2参照)。
二重セキュリティ方式によれば、暗証番号と識別データが同時に照合されない限り電子錠は解錠されないので、暗証番号が盗み見られる、試行により暗証番号が探知される等の不正が発生した場合であっても、情報媒体内の識別データによって貴重品ロッカーのセキュリティは確保される。
特開2001−323696号公報 特許第3457772号公報
ところで、例えばゴルフ場のクラブハウスなどに設置されている貴重品ロッカーを利用するユーザは、通常、荷物をボックス内に預けて施錠した後にゴルフコースに出る。ユーザは、ゴルフをプレーしている間、ボックスを解錠することはないが、貴重品ロッカーはユーザがプレーしている間も通常通りに稼働しているため、例えばICカードやリストバンドの紛失や盗難、カードの偽造などが発生した場合に不正に解錠されてしまうおそれがあり、セキュリティの更なる向上が望まれる。
このように、ユーザが貴重品ロッカーを施錠してから再び解錠するまでの期間がある程度予測できる場合、その期間はたとえユーザ本人を認証した時であってもボックスを解錠できないようにすれば、貴重品ロッカーのセキュリティが更に向上し、ユーザの安心感も高まる。
本発明の目的は、本人認証の有無に関わらず解錠が不可能となる期間を設定することによってセキュリティを向上させた電子錠装置、ロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法を提供することである。
本発明の第1の特徴は、電子的な操作により施錠及び解錠が行われる電子錠と、前記電子錠の施錠及び解錠を制御する制御部とを有する電子錠装置であって、前記制御部は、ユーザ本人を認証する本人認証部と、前記本人認証部がユーザ本人を認証した場合に前記電子錠を解錠する解錠指示部と、前記電子錠を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部と、前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、前記解錠指示部が前記電子錠を解錠することを禁止する解錠禁止部とを備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、扉を有するボックスと、前記扉に設けられた電子錠と、前記電子錠の施錠及び解錠を制御する制御部とを有するロッカーシステムであって、前記制御部は、ユーザ本人を認証する本人認証部と、前記本人認証部がユーザ本人を認証した場合に前記電子錠を解錠する解錠指示部と、前記電子錠を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部と、前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、前記解錠指示部が前記電子錠を解錠することを禁止する解錠禁止部とを備えることを要旨とする。
本発明の第1及び第2の特徴によれば、解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、当該解錠時刻になるまで解錠指示部が前記電子錠を解錠することを解錠禁止部が禁止することにより、たとえ本人認証部がユーザ本人を認証した時であっても当該解錠時刻になるまで解錠することが不可能となり、解錠時刻までの間、電子錠装置及びロッカーシステムのセキュリティが向上し、ユーザの安心感も高まる。
本発明の第2の特徴において、ロッカーシステムは暗証番号を登録する暗証番号登録部を更に有し、前記本人認証部は、ユーザ本人が登録した暗証番号によりユーザ本人を認証してもよい。或いは、ロッカーシステムはユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータを読み取るリーダ部を更に有し、前記本人認証部は、ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録された識別データによりユーザ本人を認証しても構わない。
本発明の第2の特徴において、前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を前記解錠時刻として設定してもよい。これにより、前記解錠時刻設定部が設定する解錠時刻は、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始した時刻に基づいて定まるため、ユーザが自ら解錠時刻を設定する必要がなくなるので、複雑な操作をユーザに強いることなく、セキュリティを向上させることができる。ユーザ毎に、ロッカーシステムを利用する時間にあまり差がでないような場合(公衆浴場内の貴重品ボックスなど)に特に有効である。
本発明の第2の特徴において、ロッカーシステムは時刻を入力する時刻入力部を更に有し、前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人が入力した時刻を前記解錠時刻として設定してもよい。解錠時刻設定部はユーザ本人が入力した時刻を解錠時刻として設定することにより、ユーザは、希望する解錠時刻を指定することができるので、ユーザ本人の利便性が向上する。時刻の代わりに時間を入力し、解錠時刻設定部が、電子錠を施錠した時刻から入力された時間後の時刻を解錠時刻として設定してもよい。
本発明の第2の特徴において、制御部は、前記情報媒体に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した時刻が適正か否かを判断する取出時刻判断部を更に備え、前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人が入力した時刻が適正であると前記取出時刻判断部が判断した場合、ユーザ本人が入力した時刻を前記解錠時刻として設定してもよい。取出時刻判断部はユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいてユーザ本人が入力した時刻が適正か否かを判断することにより、ユーザの入力による誤った解錠時刻の設定が抑制され、ユーザの時刻設定の負担が軽減され、利便性が更に向上する。
本発明の第2の特徴において、前記解錠時刻設定部は、前記情報媒体に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、前記解錠時刻を設定してもよい。解錠時刻設定部は、ユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて解錠時刻を設定するため、ユーザが自ら解錠時刻を入力する必要がなくなるので、複雑な操作をユーザに強いることなく、適正な解錠時刻が設定され、セキュリティを向上させることができる。
本発明の第2の特徴において、前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、前記電子錠を施錠してから所定の猶予期間内に限り、前記解錠禁止部の禁止機能を関わらず、前記解錠指示部は、前記本人認証部がユーザ本人を認証した時に前記電子錠を解錠してもよい。これにより、電子錠を施錠してから所定の猶予期間であれば、預け忘れや取り忘れなど不意の出来事に対応することができるようになり、ユーザの利便性が向上する。
本発明の第3の特徴は、ユーザ本人を認証する認証手段を登録する段階と、再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する段階と、電子錠を施錠する段階とを有する施錠ステップと、前記認証手段を照合することによりユーザ本人を認証する段階と、設定された前記解錠時刻を経過しているか否かを判断する段階と、ユーザ本人を認証し、且つ設定された前記解錠時刻を経過していると判断した後に、電子錠を解錠する段階とを有する解錠ステップとを備える電子錠の施錠解錠方法であることを要旨とする。
本発明に関わる電子錠装置、ロッカーシステム及び電子錠の施錠解錠方法によれば、本人認証の有無に関わらず解錠が不可能となる期間を設定することによってセキュリティを向上させることができる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図2(a)は、本発明の実施の形態に係わる電子錠装置を適用したロッカーシステムの全体構成を示す外観図であり、図2(b)は、図2(a)のロッカーシステムが備える各ボックス11の扉1Aの構成を示す平面図である。図2(a)に示すように、ロッカーシステムは、複数のボックス11と複数のボックス11を集中的に制御する集中制御装置12とを一体にした本体1及び非接触型ICカード2を備える。
本体1は、扉1Aを有する複数のボックス11と、扉1A各々に設けられた電子錠10と、電子錠10各々の施錠及び解錠を集中的に制御する集中制御装置12と、扉1A各々に設けられたLCD表示部30及び扉開閉スイッチ20とを有する。
電子錠10は電子的な操作によって施錠及び解錠が行われる錠であり、施錠及び解錠の動作を行うアクチュエータを備える。電子錠10の施錠及び解錠は集中制御装置12による電子的な操作によって行われる。閉じた状態の扉1Aは、電子錠10が解錠状態であれば開くことが出来るが、電子錠10が施錠状態であれば開くことが出来ない。
LCD表示部30は、扉1Aの外側表面に配置され、ボックス11の利用状態を表示する。例えば、ボックスが利用中であればLCD表示部30は点灯し、ボックスが利用されていなければLCD表示部30は消灯する。ユーザはLCD表示部30をみて、利用中のボックスと利用されていない空ボックスを容易に識別することができる。また、扉開閉スイッチ20は、扉1Aの内側表面又は側面に配置され、扉1Aの開閉状態を検知するスイッチである。各扉1Aの外側表面には個々のボックスを識別するためのボックス番号が記載された銘板70が設置されている。
集中制御装置12は、暗証番号や施錠した後再び解錠することが可能となる時刻(解錠時刻)等の入力を受け付けるテンキー60と、非接触型ICカード2との間で電波を使って相互に通信するためのアンテナ40と、ユーザに対して様々な情報を提示するLCD表示器50とを備える。
ロッカーシステムの本体1が備えるボックス11の数は任意であり、本発明の実施の形態においてはN台としてする。
図1を参照して、図2のロッカーシステムの機能的な構成を説明する。集中制御装置12は、例えばマイクロプロセッサなどで構成される制御部12aと、制御部12aの制御プログラムを記憶するROMや入力された暗証番号及び解錠時刻等を記憶するRAMなどで構成されたメモリ12bと、アンテナ40を介して非接触型ICカード2へ電波信号を送信し、非接触型ICカード2からデータ信号を受信する送受信部12cと、制御部12aに接続されたI/Oポート12dと、I/Oポート12dに接続されたLCD表示器50及びテンキー60とを備える。
I/Oポート12dには、アクチュエータ10a〜10a、LCD表示部30〜30及び扉開閉スイッチ20〜20も接続されている。アクチュエータ10a、LCD表示部30及び扉開閉スイッチ20はボックス11各々に設置されているため、図1において、アクチュエータ10a、LCD表示部30及び扉開閉スイッチ20の符号に1〜Nの下付き文字を加えて識別する。
非接触型ICカード2は、ユーザ本人が携帯する情報媒体の一例であって、集中制御装置12から送信される特定の周波数の電波信号を受信し且つ送信用のアンテナとして機能するコイル21aを含む受信回路21と、非接触型ICカード2各々に固有の識別データ等が予め記憶されている集積回路部22とを備える。受信回路21はコイル21aが受信した電波信号から電力を誘起して集積回路部22へ電力を供給する。集積回路部22は、半導体チップ上に形成され、受信回路21で誘起された電力で動作する。ユーザ本人が携帯する情報媒体は、非接触型ICカード2に限らず、受信回路21及び集積回路部22と同様な機能を備えたリストバンド等であっても構わない。
受信回路21は、集積回路部22に記憶されているデータを集中制御装置12へ送信する。また、集積回路部22は、受信回路21が受信した電波信号に含まれるデータを記憶することもできる。すなわち、集中制御装置12は、非接触型ICカード2からデータを読み取り、非接触型ICカード2へデータを書き込むことができる。
制御部12aは、I/Oポート12dを介して、LCD表示器50、テンキー60、アクチュエータ10a〜10a、LCD表示部30〜30及び扉開閉スイッチ20〜20を制御する。制御部12aは、メモリ12bに記憶されているデータの読み出しやメモリ12bへのデータの書き込み、及び送受信部12cの送受信を制御する。
図3を参照して、図1の制御部12aの詳細な構成を説明する。制御部12aは、ユーザ本人を認証する本人認証部121と、本人認証部121がユーザ本人を認証した場合に電子錠10を解錠する解錠指示部122と、電子錠10を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部123と、解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、解錠指示部122が電子錠10を解錠することを禁止する解錠禁止部124とを備える。
本人認証部121は、例えば、ユーザ本人が登録した暗証番号によりユーザ本人を認証する。具体的に、ボックス11内に荷物を預け入れる場合、暗証番号を登録する暗証番号登録部の一例としてのテンキー60は、ユーザによる任意の暗証番号の入力を受け付ける。制御部12aは、入力された暗証番号をメモリ12b(例えばRAM)に登録する。ボックス11内から荷物を取り出す場合、テンキー60は、再びユーザによる暗証番号の入力を受け付け、本人認証部121は、メモリ12bに登録した暗証番号と再び入力された暗証番号とを照合する。両者が一致する場合、本人認証部121はユーザ本人を認証する。
本人認証部121は、暗証番号の代わりに、非接触型ICカード2に記録された識別データによりユーザ本人を認証してもよい。具体的に、ボックス11内に荷物を預け入れる場合、ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータを読み取るリーダ部の一例としてのアンテナ40及び送受信部12cは、非接触型ICカード2から送信される電波信号を受信し、電波信号に含まれる識別データの入力を受け付ける。制御部12aは、入力された識別データをメモリ12b(例えばRAM)に登録する。ボックス11内から荷物を取り出す場合、送受信部12cは、アンテナ40を介して、再び非接触型ICカード2から識別データの入力を受け付け、本人認証部121は、メモリ12bに登録した識別データと再び入力された識別データとを照合する。両者が一致する場合、本人認証部121はユーザ本人を認証する。
なお、本人を認証する認証手段は、暗証番号と識別データのいずれか一方のみであってもよいが、暗証番号と識別データを併用してもよい。また、本人を認証する認証手段は、ロッカーシステムの電源投入時に予め定めてもよいが、暗証番号のみ、識別データのみ、或いは暗証番号+識別データなどの選択肢の中からユーザが選択することによって定めても構わない。
解錠指示部122は、本人認証部121がユーザ本人を認証した場合、I/Oポート12dを介して、ユーザ本人が利用しているボックス11に設置された特定のアクチュエータ10aへ制御信号を送信する。制御信号を受信したアクチュエータ10aは施錠状態から解錠状態に変化する。なお、制御部12aは、当該制御信号を送信に併せて、LCD表示部30を例えば点滅させてもよい。これによりユーザに対して解錠状態にあるボックス11を明示することができる。
解錠時刻設定部123は、例えば、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定する。これを「第1の解錠時刻設定方法」という。
ここで、「ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始する時」には、ユーザがボックス11内に初めて荷物を預け入れて施錠する時のみならず、既に荷物を預け入れて施錠したボックスの扉を解錠し、再び施錠する時も含まれる。或いは、ユーザ本人がロッカーシステムの利用意思を示した時、例えば、暗証番号や利用するボックス番号の入力を受け付けた時から所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定してもよいし、ロッカーシステムが空きボックスを施錠状態で待機させる「施錠待機」のタイプである場合であれば利用するボックスの錠が解錠された時から起算してもよい。
また、「所定の時間」は、ロッカーシステムの初期設定時等において予め設定されている時間であって、ロッカーシステムの設置場所やユーザの利用目的などに応じて適宜調整可能である。例えば、ゴルフコース、スポーツクラブ、フィットネスクラブ、公衆浴場等の設置場所やこれらの施設を利用するユーザの平均的な利用時間等に応じて定めればよい。
解錠時刻設定部123は、ユーザ本人が入力した時刻を解錠時刻として設定しても構わない。これを「第2の解錠時刻設定方法」という。具体的に、時刻を入力する時刻入力部の一例としてのテンキー60は、ユーザがボックス11内に荷物を預け入れて施錠する際に、ユーザによる任意の時刻の入力を受け付ける。解錠時刻設定部123は、入力された時刻(取出時刻)を解錠時刻として設定する。解錠時刻を設定し、且つ電子錠10を施錠した後、解錠時刻設定部123は原則として、たとえ本人認証が成された場合であっても解錠時刻を変更せず、解錠時刻の設定を解除しない。
なお、解錠時刻を設定する方法は、ロッカーシステムの初期設定において上記2つの方法のいずれかを予め選択しておいても良いし、各ユーザがロッカーシステムを利用する度に上記2つの方法をLCD表示器50に表示し、ユーザにいずれか一方を選択させることによって決定しても構わない。また同時に、解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定せずにロッカーシステムを利用することができるような選択肢を別途設けても構わない。
解錠禁止部124は、解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、解錠指示部122が電子錠10を解錠することを禁止する。これにより、たとえ本人認証部121がユーザ本人を認証した時であっても当該解錠時刻になるまで解錠することが不可能となり、解錠時刻までの間、ロッカーシステムのセキュリティが向上し、ユーザの安心感も高まる。また前述したように、解錠時刻を設定し、且つ電子錠10を施錠した後、解錠時刻設定部123は原則として、たとえ本人認証が成された場合であっても解錠時刻を変更せず、解錠時刻の設定を解除しない。これにより、不正に解錠時刻を変更したり、解錠時刻の設定を解除することが出来ないので、ロッカーシステムのセキュリティが更に向上する。
制御部12aは、非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した時刻が適正か否かを判断する取出時刻判断部125を更に備えていてもよい。
ゴルフコース、スポーツクラブ、フィットネスクラブなどの施設においては、利用者ごとに、プレーするゴルフコース種類、スタート時刻、運動メニューや運動スケジュール等が規定され、利用者はこれらに従ってスケジュールを組んで行動する場合がある。この場合、利用者(ユーザ)がロッカーシステムを利用する時間を、ユーザ本人のスケジュールから予測することができる。
そして、非接触型ICカード2の集積回路部22に、識別データ(カードID)の他に、プレーするゴルフコース種類、スタート時刻、運動メニューや運動スケジュール等のユーザ本人のスケジュールを示すデータを書き込み、記憶させることができる。
そこで、ボックス11内に荷物を預け入れる際に、アンテナ40及び送受信部12cは、非接触型ICカード2から送信される電波信号を受信し、電波信号に含まれるユーザ本人のスケジュールを示すデータの入力を受け付ける。取出時刻判断部125は、入力されたユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した取出時刻が適正か否かを判断する。そして、解錠時刻設定部123は、ユーザ本人が入力した取出時刻が適正であると取出時刻判断部125が判断した場合、ユーザ本人が入力した取出時刻を解錠時刻として設定する。これにより、ユーザの入力による誤った解錠時刻の設定が抑制され、ユーザの時刻設定の負担が軽減され、利便性が更に向上する。ユーザ本人が入力した取出時刻が適正でないと取出時刻判断部125が判断した場合、制御部12aは、LCD表示器50に、取出時刻が適正でなく、スケジュールに従って正しい取出時刻を再入力することを促すメッセージを表示してもよい。
また、第1及び第2の解錠時刻設定方法の他に、解錠時刻設定部123が非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて自ら解錠時刻を設定する方法を選択することも可能である。これを「第3の解錠時刻設定方法」という。解錠時刻設定部123は、ユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて解錠時刻を設定するため、ユーザが自ら解錠時刻を入力する必要がなくなるので、複雑な操作がユーザに強いることなく、適正な解錠時刻が設定され、セキュリティを向上させることができる。
図4を参照して、図1のメモリ12bに予め設定したレジスタの構成を説明する。レジスタR(n)は、非接触型ICカード2から送信された識別コードを登録するために設けられたRAM内の記憶領域であって、各ボックス11に対応して設けられており、インデックスnはレジスタのアドレスに対応するボックス番号を示す。ロッカーシステムが備えるボックスの数はNであるため、nは1〜Nの自然数を取り得る。制御部12aは、非接触型ICカード2から識別コードが入力された場合、入力された識別コードがレジスタR(n)のいずれかに登録されているか否かを判断する。
入力された識別コードがレジスタR(n)に識別コードが登録されているか否かは、例えば、次の通りアルゴリズムで判断することができる。すなわち、先ずインデックスnを1に設定してレジスタR(1)の内容を読み出し、入力された識別コードとレジスタR(1)の内容とを照合する。両者が一致しない場合、入力された識別コードとレジスタR(n)の内容とが一致するか又はインデックスnがNよりも大きくなるまで、インデックスnを1づつ更新して同様な照合を繰り返し実施する。入力された識別コードがいずれかのレジスタR(n)の内容と一致した場合、入力された識別コードがレジスタR(n)に登録されていると判断し、入力された識別コードがいずれかのレジスタR(n)の内容とも一致せずにインデックスnがNよりも大きくなった場合、入力された識別コードがレジスタR(n)に登録されていないと判断する。
次に、図5〜図8を参照して、図1のロッカーシステムにおける電子錠10の施錠解錠方法を説明する。先ず、図5を参照して、ユーザがボックス11内に初めて荷物を預け入れて施錠する時の図1のロッカーシステムの動作を示すフローチャートである。
(イ)ステップS01において、アンテナ40及び送受信部12cは、非接触型ICカード2から電波信号を受信し、電波信号に含まれる識別データの入力を受け付けることを待機する。アンテナ40及び送受信部12cが電波信号を受信し、識別データの入力を受け付けた場合(S01でYES)、ステップS02へ進み、制御部12aは、入力された識別コードが図4のレジスタR(1)〜R(n)のいずれかに登録されているか否かを判断する。
(ロ)識別コードがレジスタR(1)〜R(n)のいずれかに登録されている場合(S02でYES)、図6のフローチャートに示すステップS11へ進む。一方、識別コードがレジスタR(1)〜R(n)のいずれかにも登録されていない場合(S02でNO)、ステップS03へ進む。
(ハ)ステップS03において、テンキー60は、ユーザによる空きボックス番号の入力を受け付ける。そして、制御部12aは、ステップS01で入力された識別コードを、入力されたボックス番号に対応するレジスタR(n)に登録する。ステップS04に進み、テンキー60は、ユーザによる任意の暗証番号の入力を受け付ける。制御部12aは、入力された暗証番号を前記のボックス番号又は識別データと連結させてメモリ12b(例えばRAM)に登録する。
(ニ)ステップS05に進み、解錠時刻設定部123は、電子錠10を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する。ステップS05は、ユーザ本人が入力した取出時刻を解錠時刻として設定する「第2の解錠時刻設定方法」に相当するステップであって、ステップS501〜ステップS504からなる。先ず、ステップS501において、解錠時刻設定部123は、ユーザによって取出時刻が入力されたか否かを判断する。ユーザは、荷物を預け入れる際に解錠時刻を設定するかしないかをステップS501において選択することができる。
(ホ)ユーザによって取出時刻が入力されなかった場合(S501でNO)、解錠時刻設定部123は解錠時刻を設定せずにステップS05は終了し、ステップS06へ進む。一方、ユーザによって取出時刻が入力された場合(S501でYES)、ステップS502に進み、取出時刻判断部125は、非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した取出時刻が適正か否かを判断する。なお、ユーザ本人のスケジュールを示すデータは、ステップS01において非接触型ICカード2から識別データが入力される際に、同時に入力され、メモリ12bに記憶されている。
(へ)ユーザ本人が入力した取出時刻が適正でないと取出時刻判断部125が判断した場合(S502でNO)、ステップS503へ進み、制御部12aは、LCD表示器50に、入力された取出時刻がスケジュールに従った適正なものではなく、スケジュールに従って正しい取出時刻を再入力することをユーザに促すメッセージを表示する。その後、S501へ戻る。一方、ユーザ本人が入力した取出時刻が適正であると取出時刻判断部125が判断した場合(S502でYES)、ステップS504へ進み、解錠時刻設定部123は、ユーザ本人が入力した取出時刻を解錠時刻として設定する。ステップS504を実施することにより、ステップ05において、電子錠10を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻が設定される。その後、ステップS06へ進む。
(ト)図1のロッカーシステムは、空きボックスを施錠状態で待機させる「施錠待機」のタイプであるため、ステップS06において、制御部12aは、ステップS03で特定されたボックス11の電子錠10が備えるアクチュエータ10aを解錠する制御信号をI/Oポート12dを介して送信する。これにより、ステップS03で特定されたボックス11の電子錠10が解錠される。その後、ステップS07へ進み、ステップS03で特定されたボックス11の扉開閉スイッチ20が扉1Aの開状態を検知し、その後に扉1Aの閉状態を検知すること、或いは、扉開閉スイッチ20が扉1Aの開閉を検知することなく所定時間が経過することを待機する。
(チ)前記のいずれかの事項が行われた後、ステップS08へ進み、制御部12aは、ステップS03で特定されたボックス11の電子錠10が備えるアクチュエータ10aを施錠する制御信号をI/Oポート12dを介して送信する。これにより、ステップS03で特定されたボックス11の電子錠10が施錠される。その後、ステップS09へ進み、制御部12aは、LCD表示器50に「ステップS03で特定されたボックス11が施錠された」旨を表示する。
以上の手順によって、ユーザ本人を認証する認証手段の一例としての暗証番号を登録する段階(S04)と、再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する段階(S504)と、電子錠10を施錠する段階(S08)とを有する「施錠ステップ」を実施することができる。
さらに、ユーザは、自ら入力した取出時刻を解錠時刻として設定して、ボックス11を施錠することができる。勿論、ユーザは、自らの選択(S501でNO)によって、解錠時刻を設定せずにボックス11を施錠することも可能である。
なお、図5のフローチャートにおいて、取出時刻判断部125が、非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した時刻が適正か否かを判断するステップS502を実施しなくてもよい。すなわち、ステップS501で取出時刻の入力が有れば(S501でYES)、入力した時刻が適正か否かを判断せずに、S504へ直接進み、解錠時刻設定部123が取出時刻を解錠時刻として設定しても構わない。
図6を参照して、既に荷物を預け入れて施錠したボックスの扉をユーザが解錠して再び施錠するとき、或いは利用を終了する時の図1のロッカーシステムの動作を示すフローチャートである。
図5のステップS02で識別コードがレジスタR(1)〜R(n)のいずれかに登録されている場合(S02でYES)、この識別コードによって認証されるユーザ本人は、既に荷物をボックス11内に預け入れて施錠していることになる。よって、ロッカーシステムは、図6のフローチャートにしたがって、当該ボックス11を再び施錠する時、或いは当該ボックス11の利用を終了する時の動作を実施する。
(A)図5のステップS02でYESの場合、先ず、ステップS11へ進み、テンキー60は、再びユーザによる暗証番号の入力を受け付ける。その後、ステップS12へ進み、本人認証部121は、メモリ12bに登録した暗証番号と再び入力された暗証番号とを照合する。両者が一致しない場合(S12でYES)、本人認証部121はユーザ本人を認証せずに、ステップS21へ進み、LCD表示器50に解錠できない旨のメッセージを表示する。一方、両者が一致する場合(S12でYES)、ステップS13へ進む。
(B)ステップS13において、制御部12aは、解錠時刻が設定されているか否かを判断する。解錠時刻が設定されていない場(S13でNO)、ステップS15へ進む。一方、解錠時刻が設定されている場(S13でYES)、ステップS14へ進み、解錠禁止部124は、設定された解錠時刻を経過しているか否かを判断する。解錠時刻を経過していない場合(S14でNO)、解錠禁止部124が解錠時刻になるまで解錠指示部122が電子錠10を解錠することを禁止するので、ステップS21へ進み、LCD表示器50に解錠できない旨のメッセージを表示する。一方、解錠時刻を経過している場合(S14でYES)、ステップS15へ進む。
(C)ステップS15においては、図5のステップS05と同じ動作を実施する。これにより、ステップS15では、施錠したボックス11の扉1Aをユーザが一時的に解錠し、再び施錠する際に、その後再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定することができる。その後、ステップS16へ進む。
(D)ステップS16において、制御部12aは、ユーザが利用しているボックス11の電子錠10を解錠し、LCD表示器50に解錠されたボックス11のボックス番号を表示する。その後、ステップS18へ進み、解錠されたボックス11の扉開閉スイッチ20が扉1Aの開状態を検知し、その後に扉1Aの閉状態を検知すること、或いは、扉開閉スイッチ20が扉1Aの開閉を検知することなく所定時間が経過することを待機する。
(E)前記のいずれかの事項が行われた後、ステップS19へ進み、制御部12aは、解錠されたボックス11の電子錠10を再び施錠する。その後、ステップS20へ進み、制御部12aは、LCD表示器50に「利用中のボックス11が施錠された」旨或いは「ボックス11の利用が終了した」旨を表示する。
以上の手順によって、暗証番号を照合することによりユーザ本人を認証する段階(S12)と、設定された解錠時刻を経過しているか否かを判断する段階(S14)と、ユーザ本人を認証し、且つ設定された前記解錠時刻を経過していると判断した後に、電子錠10を解錠する段階(S16)とを有する解錠ステップを実施することができる。
さらに、ユーザは、既に荷物を預け入れて施錠したボックスの扉をユーザが解錠して再び施錠する、或いはボックス11の利用を終了することができる。そして、再び施錠する際に、自ら入力した取出時刻を解錠時刻として設定して、ボックス11を施錠することができる。勿論、ユーザは、自らの選択(S501でNO)によって、解錠時刻を設定せずにボックス11を再び施錠することも可能である。
本人認証に失敗した場合、或いは解錠時刻を経過していない場合、たとえユーザ本人であっても解錠操作を行うことは出来ず、解錠する方法としては、ロッカーシステムの管理者が所有するマスターキーを用いて解錠するなどの方法がある。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定した場合、解錠時刻になるまで解錠指示部122が電子錠を解錠することを解錠禁止部124が禁止することにより、たとえ本人認証部121がユーザ本人を認証した時であっても解錠時刻になるまで解錠することが不可能となり、解錠時刻までの間、ロッカーシステムのセキュリティが向上し、ユーザの安心感も高まる。
ユーザ本人が入力した取出時刻を解錠時刻として設定する「第2の解錠時刻設定方法」によれば、ユーザは、希望する解錠時刻を指定することができるので、ユーザ本人の利便性が向上する。なお、取出時刻の代わりに解錠を禁止する禁止時間を入力し、解錠時刻設定部123が、電子錠10を施錠した時刻から入力された禁止時間後の時刻を解錠時刻として設定してもよい。
ユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいてユーザ本人が入力した取出時刻が適正か否かを取出時刻判断部125が判断することにより、ユーザの入力による誤った解錠時刻の設定が抑制され、ユーザの時刻設定の負担が軽減され、利便性が更に向上する。
(第1の変形例)
第1の変形例では、図5のステップ05又は図6のステップS15の代わりに、図7のステップS05bを実施する電子錠10の施錠解錠方法について説明する。図7のステップS05bは、解錠時刻設定部123が非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて自ら解錠時刻を設定する「第3の解錠時刻設定方法」の一例を示すフローチャートである。
ステップS521において、制御部12aは、電子錠10を施錠する際に解錠時刻を設定するか否かのユーザの意思表示を受け付ける。解錠時刻を設定する意思表示があった場合(S521でYES)、解錠時刻設定部123は、非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて解錠時刻を自ら判断して設定する。一方、解錠時刻を設定しない意思表示があった場合(S521でNO)、解錠時刻を設定せずに図5のステップS06へ進む。
解錠時刻設定部123がユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて自ら解錠時刻を設定する「第3の解錠時刻設定方法」によれば、ユーザが自ら解錠時刻を入力する必要がなくなるので、複雑な操作をユーザに強いることなく、適正な解錠時刻が設定され、セキュリティを向上させることができる。
(第2の変形例)
第2の変形例では、図5のステップ05又は図6のステップS15の代わりに、図8のステップS05cを実施する電子錠10の施錠解錠方法について説明する。図8のステップS05cは、解錠時刻設定部123がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定する「第1の解錠時刻設定方法」の一例を示すフローチャートである。
ステップS541において、制御部12aは、電子錠10を施錠する際に解錠時刻を設定するか否かのユーザの意思表示を受け付ける。解錠時刻を設定する意思表示があった場合(S541でYES)、解錠時刻設定部123は、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定する。一方、解錠時刻を設定しない意思表示があった場合(S541でNO)、解錠時刻を設定せずに図5のステップS06へ進む。
ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定する「第1の解錠時刻設定方法」によれば、解錠時刻は、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始した時刻に基づいて定まるため、ユーザが自ら解錠時刻を設定する必要がなくなる。よって、複雑な操作をユーザに強いることなく、セキュリティを向上させることができる。ユーザ毎に、ロッカーシステムを利用する時間にあまり差がでないような場合(例えば、公衆浴場内の貴重品ボックスなど)に特に有効である。
(第3の変形例)
解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定して電子錠10を施錠してしまうと、解錠時刻までは、たとえユーザ本人であっても解錠することは出来ない。しかし、実際には預け忘れや取り忘れなど不意の出来事が発生する場合もあり、このような場合にも対応する必要がある。
そこで、解錠時刻設定部123が解錠時刻を設定した場合、電子錠10を施錠した時(S08、S19)から所定の猶予期間(例えば5分程度)内に限り、解錠禁止部124の禁止機能を関わらず、解錠指示部122は、本人認証部121がユーザ本人を認証した時に電子錠10を解錠する。これにより、電子錠10を施錠してから所定の猶予期間であれば、預け忘れや取り忘れなど不意の出来事に対応することができるようになり、ユーザの利便性が向上する。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は、1つの実施形態及び第1〜第3の変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施の形態では、空きボックスを施錠状態で待機させる「施錠待機」のロッカーシステムについて説明したが、空きボックスを施錠状態で待機させる「解錠待機」のロッカーシステムについても適用することができる。解錠待機のロッカーシステムの動作は、図5及び図6のフローチャートから、図5のステップS06及び図6のステップS16をそれぞれ除いたものに相当する。
ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータの例として、非接触型ICカード2の集積回路部22に記憶さえた識別データを挙げたが、これに限らず、例えば、ユーザが携帯するカードやリストバンド等の情報媒体に表記されている1次元/2次元バーコードやカードID番号などであっても構わない。
また、ユーザ本人を認証する認証手段として、ユーザ本人が任意に設定する暗証番号、ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されている識別データを例示したが、これ以外にも、指紋、指静脈、掌静脈、虹彩、声紋などの生体情報を用いてユーザ本人を認証しても構わない。
ここでは、本発明の実施の形態に関わる電子錠装置を適用したロッカーシステムについて説明したが、本発明の実施の形態に関わる電子錠装置は、ロッカーシステムに限らず、建物の扉や窓、金庫の扉に対しても適用することが可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施の形態に係わるロッカーシステムの全体構成を示すブロック図である。 図2(a)は、本発明の実施の形態に係わるロッカーシステムの外観構成を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のロッカーシステムが備える各ボックス11の扉1Aの構成を示す平面図である。 図1の制御部12aの詳細な構成を示すブロック図である。 図1のメモリ12bに予め設定した識別コードの登録レジスタの構成を示す模式図である。 ユーザがボックス11内に初めて荷物を預け入れて施錠する時の図1のロッカーシステムの動作を示すフローチャートである。 既に荷物を預け入れて施錠したボックスの扉をユーザが解錠して再び施錠する時、或いは利用を終了する時の図1のロッカーシステムの動作を示すフローチャートである。 解錠時刻設定部123が非接触型ICカード2に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて自ら解錠時刻を設定する「第3の解錠時刻設定方法」の一例を示すフローチャートである。 解錠時刻設定部123がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を解錠時刻として設定する「第1の解錠時刻設定方法」の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…本体
1A…扉
2…カード
10…電子錠
10a、10a〜10a…アクチュエータ
11…ボックス
12…集中制御装置
12a…制御部
12b…メモリ
12c…送受信部
12d…I/Oポート
20、20〜20…扉開閉スイッチ
21…受信回路
21a…コイル
22…集積回路部
30、30〜30…LCD表示部
40…アンテナ
50…LCD表示器
60…テンキー
70…銘板
121…本人認証部
122…解錠指示部
123…解錠時刻設定部
124…解錠禁止部
125…取出時刻判断部

Claims (10)

  1. 電子的な操作により施錠及び解錠が行われる電子錠と、
    前記電子錠の施錠及び解錠を制御する制御部とを有する電子錠装置であって、
    前記制御部は、
    ユーザ本人を認証する本人認証部と、
    前記本人認証部がユーザ本人を認証した場合に前記電子錠を解錠する解錠指示部と、
    前記電子錠を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部と、
    前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、前記解錠指示部が前記電子錠を解錠することを禁止する解錠禁止部とを備える
    ことを特徴とする電子錠装置。
  2. 扉を有するボックスと、
    前記扉に設けられた電子錠と、
    前記電子錠の施錠及び解錠を制御する制御部とを有するロッカーシステムであって、
    前記制御部は、
    ユーザ本人を認証する本人認証部と、
    前記本人認証部がユーザ本人を認証した場合に前記電子錠を解錠する解錠指示部と、
    前記電子錠を施錠する際に再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する解錠時刻設定部と、
    前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、設定された解錠時刻になるまで、前記解錠指示部が前記電子錠を解錠することを禁止する解錠禁止部とを備える
    ことを特徴とするロッカーシステム。
  3. 暗証番号を登録する暗証番号登録部を更に有し、
    前記本人認証部は、ユーザ本人が登録した暗証番号によりユーザ本人を認証する
    ことを特徴とする請求項2に記載のロッカーシステム。
  4. ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータを読み取るリーダ部を更に有し、
    前記本人認証部は、ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録された識別データによりユーザ本人を認証する
    ことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載のロッカーシステム。
  5. 前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人がロッカーシステムの利用を開始してから所定の時間後の時刻を前記解錠時刻として設定することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のロッカーシステム。
  6. 時刻を入力する時刻入力部を更に有し、
    前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人が入力した時刻を前記解錠時刻として設定する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のロッカーシステム。
  7. ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータを読み取るリーダ部を更に有し、
    前記制御部は、前記情報媒体に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、ユーザ本人が入力した時刻が適正か否かを判断する取出時刻判断部を更に備え、
    前記解錠時刻設定部は、ユーザ本人が入力した時刻が適正であると前記取出時刻判断部が判断した場合、ユーザ本人が入力した時刻を前記解錠時刻として設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のロッカーシステム。
  8. ユーザ本人が携帯する情報媒体に記録されているデータを読み取るリーダ部を更に有し、
    前記解錠時刻設定部は、前記情報媒体に記録されているユーザ本人のスケジュールを示すデータに基づいて、前記解錠時刻を設定する
    ことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載のロッカーシステム。
  9. 前記解錠時刻設定部が解錠時刻を設定した場合、前記電子錠を施錠してから所定の猶予期間内に限り、前記解錠禁止部の禁止機能を関わらず、前記解錠指示部は、前記本人認証部がユーザ本人を認証した時に前記電子錠を解錠することを特徴とする請求項2から8いずれか一項に記載のロッカーシステム。
  10. ユーザ本人を認証する認証手段を登録する段階と、再び解錠することが可能となる解錠時刻を設定する段階と、電子錠を施錠する段階とを有する施錠ステップと、
    前記認証手段を照合することによりユーザ本人を認証する段階と、設定された前記解錠時刻を経過しているか否かを判断する段階と、ユーザ本人を認証し、且つ設定された前記解錠時刻を経過していると判断した後に、電子錠を解錠する段階とを有する解錠ステップと
    を備えることを特徴とする電子錠の施錠解錠方法。
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