JP2006113876A - 認証システム及び制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信に依存することなく認証対象となる装置の現在位置を検出することで装置が正常領域内にあるか否かにつき認証するようにした認証システム及びこの認証結果を使用して装置の動作を制御するようにした制御システムを提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置Nは、現在位置検出装置10のGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいてユーザが設定した正常領域内にあるか否かの認証を行う。自動車が正常領域内にあるときには、自動車のエンジンの動作を延長し、自動車が正常領域内にないときには、動作期限内であるか判定し、動作期限内でなければ、エンジン制御システムEにエンジン始動不許可信号を出力し、エンジンが始動しないようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】 ナビゲーション装置Nは、現在位置検出装置10のGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいてユーザが設定した正常領域内にあるか否かの認証を行う。自動車が正常領域内にあるときには、自動車のエンジンの動作を延長し、自動車が正常領域内にないときには、動作期限内であるか判定し、動作期限内でなければ、エンジン制御システムEにエンジン始動不許可信号を出力し、エンジンが始動しないようにする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、認証システム及び制御システムに関する。
従来、この種の制御システムとしては、例えば、下記特許文献1に開示された自動車の盗難防止システムがある。この盗難防止システムにおいて、管理機関が、通信設備から解除信号を送信すると、この解除信号を受信することで、自動車のエンジンの動作稼働期限が更新される。これに対し、自動車が盗まれたときには、管理機関は解除信号の送信を停止する。このため、エンジンの動作稼働期限は更新されない。従って、エンジンは動作稼働期限の満了をもって起動不能になる。
特開2002−331913号
ところで、上記自動車の盗難防止システムにおいては、管理機関との通信が必須となるので、自動車が通信圏外に位置したり、或いは通信装置の故障等により管理機関との通信が不可能な場合、盗難防止システムを稼働させることができない。また、上記自動車の盗難防止システムでは通信設備が必須となるため、自動車の盗難防止システムの構成が複雑になるのはもちろんのこと、通信設備を設置するのに多大な費用が必要となってしまう。さらに、通信設備から解除信号を送信しているので、通信費用が必要となる。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、通信に依存することなく認証対象となる装置の現在位置を検出することで装置が正常領域内にあるか否かにつき認証するようにした認証システム及びこの認証結果を使用して装置の動作を制御するようにした制御システムを提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る認証システムは、請求項1の記載によれば、認証対象である装置の現在位置を検出する現在位置検出手段と、この現在位置検出手段による検出結果に基づき装置が正常領域内にあるか否かにつき認証する認証手段とを備えることを特徴とする。
このように、装置が正常領域内にあるか否かを現在位置検出手段の検出結果に基づき認証する。従って、装置が正常領域内にあるか否かにつき認証するにあたり、通信に依存する必要がない。このため、当該認証は、通信に必要とされる通信装置の構成及びこの構成に附随する通信費用が不要となる。その結果、認証システムの構成がより一層簡単になるとともに、当該認証システムのコストを低減させることができる。
また、本発明に係る認証システムは、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の発明において、
正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域であることを特徴とする。
正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域であることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明の作用効果をより確実に達成できる。
また、本発明に係る認証システムは、請求項3の記載によれば、請求項2に記載の発明において、
設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であるようにしてもよい。
設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であるようにしてもよい。
また、本発明に係る制御システムは、請求項4の記載によれば、
認証対象である装置の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
この現在位置検出手段による検出結果に基づき装置が正常領域内にあるか否かにつき認証する認証手段と、
この認証手段により装置が正常領域内にあると認証されたとき装置の動作を許容するように制御する動作許容手段と、
認証手段により装置が正常領域内にないと認証されたとき装置の動作を制限するように制御する動作制限手段とを備える。
認証対象である装置の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
この現在位置検出手段による検出結果に基づき装置が正常領域内にあるか否かにつき認証する認証手段と、
この認証手段により装置が正常領域内にあると認証されたとき装置の動作を許容するように制御する動作許容手段と、
認証手段により装置が正常領域内にないと認証されたとき装置の動作を制限するように制御する動作制限手段とを備える。
このように、装置が正常領域内にあるか否かを現在位置検出手段の検出結果に基づき認証し、当該認証の結果により装置が正常領域内にあるときには、動作を許容し、装置が正常領域内にないときには、動作を制限する。ここで、装置が正常領域内にあるか否かを認証するにあたり、現在位置検出手段を用いるので、通信に依存する必要がない。このため、通信に必要とされる通信装置の構成が不要となる。その結果、認証手段の構成がより一層簡単になることで、当該制御システムの構成もより一層簡単になり、当該制御システムのコストを低減させることができる。さらに通信にかかる通信費用が不要となるので、より一層コストを低減させることができる。
また、本発明に係る制御システムは、請求項5の記載によれば、請求項4に記載の発明において、
動作許容手段は、認証手段により装置が正常領域内にあると認証されたとき、装置の動作を延長するように制御し、
動作制限手段は、認証手段により装置が正常領域内にないと認証されたとき、装置の動作を禁止するように制御するようにしてもよい。
動作許容手段は、認証手段により装置が正常領域内にあると認証されたとき、装置の動作を延長するように制御し、
動作制限手段は、認証手段により装置が正常領域内にないと認証されたとき、装置の動作を禁止するように制御するようにしてもよい。
また、本発明に係る制御システムは、請求項6の記載によれば、請求項4に記載の発明において、
動作制限手段は、装置の動作を所定動作期限内に制限するように制御するようにしてもよい。
動作制限手段は、装置の動作を所定動作期限内に制限するように制御するようにしてもよい。
また、本発明に係る制御システムは、請求項7の記載によれば、請求項6に記載の発明において、認証手段により装置が正常領域内にないと認証されたとき装置の動作が所定動作期限内にあるか否かを判定する判定手段を備えて、
この判定手段により装置の動作が所定動作期限内にあると判定されたとき、動作制限手段は、装置の動作を許容するように制御するようにしてもよい。
この判定手段により装置の動作が所定動作期限内にあると判定されたとき、動作制限手段は、装置の動作を許容するように制御するようにしてもよい。
また、本発明に係る制御システムは、請求項8の記載によれば、請求項4〜7の何れか1項に記載の発明において、
正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域の何れかであることを特徴とする。
正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域の何れかであることを特徴とする。
これにより、請求項4〜7の何れか1項に記載の発明の作用効果をより確実に達成できる。
また、本発明に係る制御システムは、請求項9の記載によれば、請求項8に記載の発明において、
設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であるようにしてもよい。
設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であるようにしてもよい。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態を示している。この第1実施形態は、自動車用盗難防止システムに適用された例を示しており、当該自動車用盗難防止システムは、ナビゲーション装置Nと、エンジン制御システムEとを備えている。ナビゲーション装置Nは、現在位置検出装置10を備えており、この現在位置検出装置10としては、衛星航法システム(GPSともいう)の人工衛星から送信される電波(GPS信号)を受信し、当該自動車の現在位置を現在日時と共に検出するGPS受信装置が採用されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態を示している。この第1実施形態は、自動車用盗難防止システムに適用された例を示しており、当該自動車用盗難防止システムは、ナビゲーション装置Nと、エンジン制御システムEとを備えている。ナビゲーション装置Nは、現在位置検出装置10を備えており、この現在位置検出装置10としては、衛星航法システム(GPSともいう)の人工衛星から送信される電波(GPS信号)を受信し、当該自動車の現在位置を現在日時と共に検出するGPS受信装置が採用されている。
また、当該ナビゲーション装置Nは、入力装置20を備えており、この入力装置20は、携帯用リモートコントローラであって、その操作により、必要な情報をマイクロコンピュータ30(後述する)の受信部(図示しない)に送信する。なお、入力装置20としては、上記リモートコントローラに代えて、出力装置50(後述する)である表示装置の表示パネルにその表示面に沿い設けられるタッチパネル、キーボード、マウスや音声認識装置を採用してもよい。
また、当該ナビゲーション装置Nは、マイクロコンピュータ30、記憶装置40、出力装置50を備えている。マイクロコンピュータ30は、図2にて示すフローチャートに従いナビ用プログラムを実行し、この実行中において、現在位置検出装置10から出力されるGPS信号に基づき自動車が正常領域内にあるか否かの認証処理、エンジン始動不許可信号出力処理、動作期限延長処理、動作期限内であるか否かの判定処理等に必要な種々の処理を行う。
当該マイクロコンピュータ30は、当該自動車のバッテリBにより直接給電されて常時作動し、上記ナビ用プログラムの実行を開始する。また、上記ナビ用プログラムは、マイクロコンピュータ30のROMに、当該マイクロコンピュータ30により読み出し可能に予め書き込まれている。
記憶装置40は、ハードディスクからなるもので、この記憶装置40には、地図データがデータベースとして記憶されている。
出力装置50は、表示装置からなるもので、この出力装置50は、その表示パネルにて、マイクロコンピュータ30による制御のもと、当該自動車において必要とされる情報を表示する。
エンジン制御システムEは、マイクロコンピュータ60を備えている。マイクロコンピュータ60は、図3に示すフローチャートに従いエンジン制御用プログラムを実行し、この実行中において、マイクロコンピュータ30における制御によるエンジンの始動不許可の入力処理、エンジンの始動を不許可に設定する処理等の各種の処理を行う。
以上のように構成した本実施形態において、ナビゲーション装置Nのマイクロコンピュータ30が、図2のフローチャートに従い、ナビ用プログラムの実行を開始する。また、エンジン制御システムEのマイクロコンピュータ60は、図3のフローチャートに従い、エンジン制御用プログラムの実行を開始する。
この開始に伴い、ナビゲーション装置Nにおいては、マイクロコンピュータ30が、ステップ101において、エンジンの動作期限を設定し、この設定動作期限をマイクロコンピュータ30のRAMに記憶する。ここで上記動作期限は、初期設定時であれば、例えば、初期設定時から3日という期限であり、後述する動作期限が延長されたときにはその延長された期限である。
上述のように動作期限設定処理がされると、ステップ102において、現在位置検出装置10からのGPS信号がマイクロコンピュータ30に入力される。ついで、ステップ103において、GPS信号に基づいて自動車が正常領域内にあるか否かの領域計算処理がなされる。ここで、正常領域とは、設定されている地点に基づいて特定される領域、例えば、ユーザによって登録された登録地点から所定距離内の領域、或いは、3点以上の座標で特定される領域、例えば、都道府県、市町村等の行政区画の領域を示す座標に含まれる領域、ユーザにより登録された3点以上の登録地点の座標から定められる領域等である。当該正常領域としては、ユーザの自宅を登録地点としてその登録地点から3km以内の領域、或いは、ユーザの自宅を含む市町村のような一定領域が挙げられる。なお、この正常領域に関する情報は、マイクロコンピュータ30に内蔵のEEPROMに記憶されている。
GPS信号に基づき自動車が正常領域内にあると認証がされると、ステップ104においてYESとなり、ステップ105において、エンジンの動作期限が延長されて、ステップ101から始まるナビ用プログラムが繰り返し実行される。ここで、動作期限が延長されると、例えば当該自動車が正常領域内にあると認証がされたときから3日間、エンジンの始動が可能な状態におかれる。このように、自動車が盗まれることなく正当に使用されていれば、正常領域内にあるとの認証により、動作期限が延長されて、ユーザは継続して自動車を利用することができる。
これに対し、GPS信号に基づき自動車が正常領域内にないと認証されたときには、ステップ104における判定がNOになり、ステップ106にてエンジンが動作期限内であるか否かの判定がなされる。ステップ101において設定された動作期限が満了しているときには、ステップ106においてNOと判定され、ステップ107において、マイクロコンピュータ30は、エンジン制御システムEにエンジン始動不許可信号を出力する。このように、自動車が盗まれたときには、自動車が正常領域内にあるとの認証がされないまま動作期限が満了して、エンジンが始動しないように設定される。
なお、ステップ101において設定された動作期限内であれば、ステップの106においてYESと判定され、ステップ101から始まるナビ用プログラムをスタートステップに戻す。
一方、エンジン制御システムEにおいては、マイクロコンピュータ60が、ステップ107にてマイクロコンピュータ30から出力されたエンジン始動不許可信号を入力されると、図3に示すステップ201において、YESと判定される。この判定に伴い、ステップ202において、マイクロコンピュータ60は、エンジンの始動をできない状態に置かれて、エンジン始動不許可信号をマイクロコンピュータ60のRAMに記憶させる。これに対し、エンジン始動不許可信号が入力されていなければ、ステップ201における判定がNOとなり、エンジンは始動できる状態におかれる。
然る後、自動車のイグニッションスイッチIGがオンされると、ステップ203においてYESと判定される。この判定に伴い、ステップ204において、エンジンが始動しないように設定されているか否かが判定される。エンジンが始動できる状態に設定されていれば、ステップ204における判定がNOとなり、この判定に伴い、ステップ205においてエンジンの始動処理がなされて、これに伴いエンジンは始動される。これに対し、エンジンが始動できない状態に設定されていると、ステップ204における判定がYESとなり、マイクロコンピュータ60は、ステップ206において、エンジン始動禁止処理をする。このため、マイクロコンピュータ60は、エンジンの始動を禁止するように制御する。これにより、自動車が盗まれたときには、エンジンが始動できない状態になり、当該自動車の盗難が防止される。
また、イグニッションスイッチIGがオンされないと、ステップ203における判定がNOとなり、マイクロコンピュータ60は、エンジン制御用プログラムをスタートステップに戻す。
以上説明したように、自動車用盗難防止システムは、自動車のナビゲーション装置Nが備えている現在位置検出装置10のGPS信号に基づき自動車が正常領域にあることを認証し、この認証に基づきエンジンの始動の動作期限を延長する。
一方、GPS信号に基づき自動車が正常領域内にないとの認証がなされ、かつ、エンジンの動作期限内でなければ、当該自動車のエンジンの始動が不能となる。
ここで、上記認証にあたり、自動車用盗難防止システムは、外部と通信する必要がなく、通信装置を別途設ける必要がない。また、当該認証をするにあたり、通信を必須としないので、通信費用も必要とされない。
よって、自動車用盗難防止システムの構成を簡単にしつつ、自動車用盗難防止システムのコストを削減することができる。
ここで、当該自動車用盗難防止システムは、当該認証するにあたり、通信に依存する必要がないので、従来技術で述べたような通信装置を設けたときに生じがちな通信不能の場合の不具合を招くこともない。
なお、本発明の実施にあたり、自動車盗難防止システムは、エンジンを始動しないようにしているが、これに限らず、エンジンを即時停止させたり、当該自動車の速度を例えば、20km/hに制限するようにエンジンを制御してもよい。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、自動車用盗難防止システムに適用された他の例を示しており、当該自動車用盗難防止システムは、上記第1実施形態のエンジン制御システムに代えて、各種部品を制御する部品制御システムPn(n=1,2・・,n)を備えている。ここで、各種部品の一例として、カーオーディオがあげられ、カーオーディオは、カーオーディオ制御システムP1により制御される。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、自動車用盗難防止システムに適用された他の例を示しており、当該自動車用盗難防止システムは、上記第1実施形態のエンジン制御システムに代えて、各種部品を制御する部品制御システムPn(n=1,2・・,n)を備えている。ここで、各種部品の一例として、カーオーディオがあげられ、カーオーディオは、カーオーディオ制御システムP1により制御される。
マイクロコンピュータ30は、図5にて示すフローチャートに従いナビ用プログラムを実行し、この実行中において、現在位置検出装置10から出力されるGPS信号に基づき自動車が正常領域内にあるか否かの認証処理、セキュリティ設定処理、各部品の動作に必要なソフトウェアの消去処理等等に必要な種々の処理を行う。
部品制御システムPnは、各部品の動作を制御するマイクロコンピュータ70nを備えている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本実施形態において、ナビゲーション装置Nのマイクロコンピュータ30が図5のフローチャートに従い、ナビ用プログラムの実行を開始する。
この開始に伴い、ナビゲーション装置Nにおいては、入力装置20によりセキュリティオンボタンを押すと、ステップ301において、YESと判定される。ステップ301におけるYESとの判定に基づき、マイクロコンピュータ30は、ステップ302において、セキュリティオンに設定する。
上述のようにセキュリティオンに設定されると、ステップ303において、現在位置検出装置10からのGPS信号がマイクロコンピュータ30に入力される。次いで、ステップ304において、GPS信号に基づいて正常領域内にあるか否かの領域計算処理がなされる。ここで、正常領域とは、設定されている地点に基づいて特定される領域、例えば、ユーザによって登録された登録地点から所定距離内の領域、或いは、3点以上の座標で特定される領域、例えば、都道府県、市町村等の行政区画の領域を示す座標に含まれる領域、ユーザにより登録された3点以上の登録地点の座標から定められる領域等である。当該正常領域としては、ユーザの自宅を登録地点としてその登録地点から3km以内の領域、或いは、ユーザの自宅を含む市町村のような一定領域が挙げられる。なお、この正常領域に関する情報は、マイクロコンピュータ30に内蔵のEEPROMに記憶されている。
GPS信号に基づき自動車が正常領域内にあるとの認証が一定時間されると、ステップ305においてYESとなり、マイクロコンピュータ30は、ステップ306において、セキュリティオフに設定する。ここで、一定時間とは、例えば、12時間であり、夜間において、自動車が駐車場などに保管される時間となる。これに対し、GPS信号に基づき正常領域内にないと認証がされたときには、ステップ305における判定がNOになり、セキュリティオンに設定された状態を継続する。
このように、自動車が盗まれたときには、正常領域内にあるとの認証が一定時間されないことになり、セキュリティオフに解除されず、セキュリティオンの設定が継続される。
このような状態において、自動車の部品の何れか1つでも取り外されたときには、ステップ307においてYESと判定される。この判定に伴い、ステップ308において、セキュリティオンに設定されているか否かについて判定する。セキュリティオンに設定されていれば、ステップ308における判定がYESとなり、この判定に伴い、マイクロコンピュータ30は、ステップ309において、当該取り外された部品以外のマイクロコンピュータ70nの動作に必要なソフトウェアを消去する。
これに対し、セキュリティオフに設定されていれば、ステップ308における判定がNOとなり、当該取り外された部品以外のマイクロコンピュータ70nの動作に必要なソフトウェアは消去されない。
このように、セキュリティオンに設定されていれば、自動車の部品の何れか1つでも取り外されたときに、当該取り外された部品以外の部品は、その動作に必要なソフトウェアが消去される。従って、自動車が盗まれて、自動車の部品に分解しようとしても、当該取り外された部品以外の部品は使用できないようになり、自動車の部品の盗難が防止される。
以上説明したように、自動車用盗難防止システムは、自動車のナビゲーション装置Nが備えている現在位置検出装置10のGPS信号に基づき自動車が正常領域にあることの認証を一定時間されることでセキュリティオフに設定する。
一方、GPS信号に基づき自動車が正常領域内にあるとの認証が一定時間されないときには、セキュリティオフに設定されない。このようなセキュリティオンに設定されているときに、自動車の部品の何れか一つでも取り外されたときには、取り外された部品以外の部品は、その動作に必要なソフトウェアが消去される。
ここで、上記認証にあたり、自動車用盗難防止システムは、外部と通信をする必要がなく、通信装置を別途設ける必要がない。また、当該認証をするにあたり、通信を必須としないので、通信費用も必要とされない。
よって、自動車用盗難防止システムの構成が簡単になるとともに、自動車用盗難防止システムのコストを削減することができる。
なお、当該自動車用盗難防止システムは、当該認証するにあたり、通信に依存する必要がないので、従来技術で述べたような通信装置を設けたときに生じがちな通信不能の場合の不具合を招くこともない。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態では、自動車用地図提供システムの一実施形態を示しており、当該自動車用地図提供システムは、ナビゲーション装置Nを備えている。ただし、本実施形態においては、上記第1実施形態の構成にメモリカード80が付加されている。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態では、自動車用地図提供システムの一実施形態を示しており、当該自動車用地図提供システムは、ナビゲーション装置Nを備えている。ただし、本実施形態においては、上記第1実施形態の構成にメモリカード80が付加されている。
マイクロコンピュータ30は、図7にて示すフローチャートに従いナビ用プログラムを実行し、この実行中において、現在位置検出装置10から出力されるGPS信号に基づき自動車が正常領域内にあるか否かの認証処理、動作期限延長処理、動作期限内であるか否かの判定処理、特定地域地図データの使用不許可処理等に必要な種々の処理を行う。
メモリカード80は、フラッシュメモリであり、メモリスロット(図示せず)を介して取り外し可能な状態でマイクロコンピュータ30に接続されている。このメモリカード80は、外部にてダウンロードした特定地域地図データが記憶されている。この特定地域地図データは、例えば、自宅のパーソナルコンピュータによりインターネットを介してダウンロードされたものである。また、特定地域地図データは、その表示が許可される正常領域に関する情報及びその表示を許可する動作期限に関する情報が予め記憶されている。
以上のように構成した本実施形態において、ナビゲーション装置Nのメモリスロットにメモリカード80が挿入されると、ナビゲーション装置Nのマイクロコンピュータ30が図7のフローチャートに従い、ナビ用プログラムの実行を開始する。
この開始に伴い、ナビゲーション装置Nにおいては、マイクロコンピュータ30は、ステップ401において、メモリカード80に記憶されている特定地域地図データの動作期限を設定し、その動作期限をマイクロコンピュータ30のRAMに記憶する。ここで動作期限は、例えば、自宅のパーソナルコンピュータによりインターネットを介してダウンロードした時から3日という期限である。
上述のように動作期限設定処理がされると、ステップ402において、現在位置検出装置10からのGPS信号がマイクロコンピュータ30に入力される。ついで、ステップ403において、GPS信号に基づいて自動車が正常領域内にあるか否かの領域計算処理がなされる。ここで、正常領域とは、メモリカード80の特定地域地図データに予め設定されている地点に基づいて特定される領域、例えば、特定地域地図データを配信する企業、行政機関、観光協会等により予め設定されている地点から所定距離内の領域、或いは、3点以上の座標で特定される領域、例えば、この特定地域地図データを配信する企業、行政機関、観光協会等の指定する領域である。
ここで、自動車が正常領域内にあると認証されると、ステップ404においてYESとなり、ステップ405において、特定地域地図データの動作期限を延長して、その延長した動作期限をマイクロコンピュータ30のRAMに記憶させる。ステップ405において動作期限が延長されると、ステップ401から始まるナビ用プログラムをスタートステップに戻す。ここで、動作期限が延長されると、例えば自動車が正常領域内にあると認証された時から3日間、特定地域地図データの表示を可能とする。これにより、特定地域地図データは、予め設定された正常領域内で使用されていれば、動作期限が延長されて、ユーザは、特定地域地図データを継続して使用することができる。
これに対し、GPS信号に基づき自動車が正常領域内にないと認証がされたときには、ステップ404における判定がNOになり、ステップ406にて動作期限内であるか否かの判定をする。ステップ401において設定された動作期限が満了しているときには、ステップ406においてNOと判定され、ステップ407において、マイクロコンピュータ30は、メモリカード80の特定地域地図データを出力装置50に表示させないようにする。このように、自動車が、特定地域地図データで設定された正常領域内にあると認証がされず、動作期限が満了すると、特定地域地図データの地図は表示されなくなる。これにより、特定地域地図データは、予め設定された正常領域で使用されていなければ継続して使用することができないようになる。
なお、ステップ401において設定された動作期限内であれば、ステップ406においてYESと判定され、特定地域地図データの利用を可能とし、ナビ用プログラムをスタートステップに戻す。
以上説明したように、自動車用地図提供システムは、ナビゲーション装置Nが備えている現在位置検出装置10のGPS信号に基づき特定地域地図データを使用している自動車が正常領域内にあることを認証をし、この認証に基づき特定地域地図データを利用可能とする。
一方、GPS信号に基づき特定地域地図データを使用している自動車が正常領域内にないとの認証がなされ、かつ、特定地域地図データの動作期限内でなければ、特定地域地図データを表示することができないようになる。
ここで、上記認証にあたり、自動車用地図提供システムは、外部と通信をする必要がなく、通信装置を別途設ける必要がない。また、当該認証をするにあたり、通信を必須としないので、通信費用も必要とされない。
よって、自動車用地図提供システムの構成を簡単にしつつ、自動車用地図提供システムのコストを削減することができる。
なお、当該自動車用地図提供システムは、当該認証するにあたり、通信に依存する必要がないので、通信装置を設けたときに生じがちな通信不能の場合の不具合を招くこともない。
本発明の実施にあたり、現在位置検出手段は、GPS受信装置に限られることなく、例えば、車速センサ及び方位センサを採用し、車速センサによる自動車の検出車速に基づき当該自動車の現在位置からの走行距離を算出するとともに方位センサにより当該自動車の進行方向を検出して、自動車の現在位置を算出してもよく、また、この現在位置の算出をGPS受信装置による現在位置の計測に併用してもよい。
本発明の実施にあたり、装置は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末に適用してもよい。
本発明の第1或いは第2の実施形態においては、設定されている地点に基づいて特定される領域、例えば、ユーザによって登録された地点から所定領域内の領域に自動車があるか否かの領域計算処理がなされているが、これに代えて、設定されている地点、例えば、ユーザによって登録された登録地点の座標と自動車の現在位置が示す座標が一致するか否かの一致計算処理がなされてもよい。
また、本発明の第1或いは第2の実施形態においては、設定されている地点に基づいて特定される領域、例えば、ユーザによって登録された地点から所定領域内の領域に自動車があるか否かの領域計算処理がなされているが、これに代えて、設定されている2つの地点、例えば、ユーザによって登録された2つの登録地点を結ぶ直線上に自動車の現在位置が一致するか否かの一致計算処理がなされてもよい。ここで、2つの登録地点とは、例えば、ユーザの自宅とユーザの通勤する会社である。
N…ナビゲーション装置、10…現在位置検出装置、30…マイクロコンピュータ。
Claims (9)
- 認証対象である装置の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
この現在位置検出手段による検出結果に基づき前記装置が正常領域内にあるか否かにつき認証する認証手段とを備える認証システム。 - 前記正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域であることを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
- 前記設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であることを特徴とする請求項2に記載の認証システム。
- 認証対象である装置の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
この現在位置検出手段による検出結果に基づき前記装置が正常領域内にあるか否かにつき認証する認証手段と、
この認証手段により前記装置が前記正常領域内にあると認証されたとき前記装置の動作を許容するように制御する動作許容手段と、
前記認証手段により前記装置が前記正常領域内にないと認証されたとき前記装置の動作を制限するように制御する動作制限手段とを備える制御システム。 - 前記動作許容手段は、前記認証手段により前記装置が前記正常領域内にあると認証されたとき、前記装置の動作を延長するように制御し、
前記動作制限手段は、前記認証手段により前記装置が前記正常領域内にないと認証されたとき、前記装置の動作を禁止するように制御することを特徴とする請求項4に記載の制御システム。 - 前記動作制限手段は、前記装置の動作を所定動作期限内に制限するように制御することを特徴とする請求項4に記載の制御システム。
- 前記認証手段により前記装置が前記正常領域内にないと認証されたとき前記装置の動作が前記所定動作期限内にあるか否かを判定する判定手段を備えて、
この判定手段により前記装置の動作が前記所定動作期限内にあると判定されたとき、前記動作制限手段は、前記装置の動作を許容するように制御することを特徴とする請求項6に記載の制御システム。 - 前記正常領域は、設定されている地点に基づいて特定される領域、或いは3点以上の座標で特定される領域であることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の制御システム。
- 前記設定されている地点は、ユーザによって登録された登録地点であることを特徴とする請求項8に記載の制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|---|
JP2008074145A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Denso Corp | 車両盗難防止システム |
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WO2011065522A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 富士通テン株式会社 | ナビゲーションシステムおよび車載装置 |
-
2004
- 2004-10-15 JP JP2004301544A patent/JP2006113876A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011065522A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 富士通テン株式会社 | ナビゲーションシステムおよび車載装置 |
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