JP3855735B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速回転する駆動軸と従動軸を備え、それぞれの軸の支持部にベアリングと低粘度の潤滑剤が外部へ流出させないためのシール手段を備えた伝動装置ケーシングを有する手持ち式電動工具、特にディスクグラインダの伝動装置ケーシングのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスクグラインダは、図5及び図6に示すように駆動軸であるモータ軸2にベアリング3とカバー5を有し、ケーシング4にネジ13により固定されている。ベアリング3の内側には、フェルト製のシール円板9とこのシール円板9の外周と両側面を覆いシール円板9を所定量圧縮する鉄製のケース14とからなるシールパッキン15がケーシング4に圧入されており、且つシール円板9がモータ軸2に接触するよう構成することでケーシング4のシール手段となっていた。つまり、シールパッキン15のケース14をケーシング4に圧入することでシールパッキン15とケーシング4の間をシールし、シール円板9を所定量圧縮し潤滑剤を所定量吸収することで潤滑剤の透過を防止し、シール円板9がモータ軸2に接触することでシール円板9とモータ軸2の間をシールしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記シール手段(シール円板9とケース14からなるシールパッキン15)は、シール円板9を所定量圧縮してケース14で固定し、且つケース14外周を圧入に対応する高精度とすること、そしてケーシング4も圧入に対応する高精度としているため製造上コスト高となっていた。更にシールパッキン15をケーシング4に圧入するため、モータ軸2をケーシング4に組込んだ後に狭いケーシング4内でピニオン6を組立てナット7で固定する必要があり組立に時間がかかり製造コスト高となっていた。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解消し、組立性に優れた安価なシール手段を有する電動工具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、回転する駆動軸と従動軸とを有し、それぞれの該軸の支持部にベアリング及び潤滑剤が外部へ流出しないためのシール手段とが配される電動工具において、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に潤滑剤を吸収放出可能な材料からなるシール円板とシールワッシャとを設け、前記駆動軸をケーシングに組立ることにより前記シール円板の内周が前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材と密接し、且つ前記シール円板の外周が前記ケーシングの保持部内周に密接し、更に前記シール円板が前記シールワッシャと前記ベアリングとにより所定量軸方向に押圧されることにより達成される。
【0006】
また、上記目的は、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に凸部を設け、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に前記シールワッシャと前記シール円板と前記ベアリングを組立てた状態で前記凸部により前記シールワッシャを介して前記シール円板が軸方向に押圧され、さらに、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に前記シールワッシャと前記シール円板と前記ベアリングを組立てた状態で前記凸部により前記シールワッシャを介して前記シール円板が軸方向に押圧された状態で、前記ケーシングに組立てることにより更に前記シール円板が軸方向に押圧され、前記シールワッシャが前記凸部から所定量離れるよう構成したことにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本実施例におけるシール手段を備えた伝動装置ケーシングを有する手持ち式電動工具を図1〜図4を用いて説明する。モータ1の駆動により回転するモータ軸2にベアリング3が圧入されており、モータ軸2をベアリング3を介してケーシング4に固定するカバー5が設けられている。モータ軸2の先端にはピニオン6がナット7により固定されている。ピニオン6のボス部外周6aには、シールワッシャ8とフェルト製のシール円板9が設けられている。モータ軸2はケーシング4内に貫通しており、ケーシング4内にはピニオン6と噛み合うギヤ10が従動軸11に固定されており、図示しない潤滑剤12が充填されている。また、ケーシング4内には、シールワッシャ8とシール円板9に対応する保持部4aが設けられている。
【0008】
上記構成において、図2に示すようにモータ軸2にベアリング3,カバー5,ピニオン6,ナット7,シールワッシャ8及びシール円板9を組立てた状態でケーシング4に挿入し、カバー5をネジ13で固定すると、ケーシング4の保持部4aの側面にシールワッシャ8が接触し固定されと共に、シール円板9の外周が保持部4aの内周に接触し、且つシールワッシャ8とベアリング3によりシール円板9が所定量圧縮(本実施例では6mmから3mmに圧縮)されることにより、更にシール円板9がピニオン6のボス部外周6a及び保持部4aの内周に密に接触し回転不能に固定される。
【0009】
従って、シール円板9内周とボス部外周6a及びシール円板9外周と保持部4aの内周がシールされ、シール円板9を所定量圧縮し潤滑剤12を所定量吸収することで潤滑剤12の透過を防止する組立て性の良い安価なシール手段を得ることができる。
【0010】
また、図3及び図4に示すようにピニオン6のボス部外周6aに凸部6bを設け、図4に示すようにモータ軸2にベアリング3,カバー5,ピニオン6,ナット7,シールワッシャ8及びシール円板9を組立てた状態で、凸部6bによりシールワッシャ8とベアリング3によりシール円板9が所定量圧縮(本実施例では6mmから4.5mmに圧縮)されるよう構成すると、ケーシング4に挿入する際にシールワッシャ8及びシール円板9が半径方向にずれるのを防止でき組立て性を向上することができる。
【0011】
更にシールワッシャ8の内周とピニオン6のボス部外周6aのスキマをシールワッシャ8の外周とケーシング4の保持部4aの内周のスキマより大きくすることにより、組立て時にシールワッシャ8が半径方向にずれても、ピニオン6のボス部外周6aに接触せず安定したシール性を維持できる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、組立性に優れた安価なシール手段を有する電動工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における伝動装置ケーシングを有するディスクグラインダの一例を示す正面断面図である。
【図2】 図1のモータ軸部を示す正面断面図である。
【図3】 本発明における伝動装置ケーシングを有するディスクグラインダの一例を示す正面断面図である。
【図4】 図3のモータ軸部を示す正面断面図である。
【図5】 従来における伝動装置ケーシングを有するディスクグラインダの正面断面図である。
【図6】 図5のモータ軸部を示す正面断面図である。
【符号の説明】
2はモータ軸、3はベアリング、4はケーシング、4aは保持部、5はカバー、6はピニオン、6aはボス部外周、6bは凸部,8はシールワッシャ、9はシール円板である。
Claims (3)
- 回転する駆動軸と従動軸とを有し、それぞれの該軸の支持部にベアリング及び潤滑剤が外部へ流出しないためのシール手段とが配される電動工具において、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に潤滑剤を吸収放出可能な材料からなるシール円板とシールワッシャとを設け、前記駆動軸をケーシングに組立ることにより前記シール円板の内周が前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材と密接し、且つ前記シール円板の外周が前記ケーシングの保持部内周に密接し、更に前記シール円板が前記シールワッシャと前記ベアリングとにより所定量軸方向に押圧されることを特徴とする電動工具。
- 前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に凸部を設け、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に前記シールワッシャと前記シール円板と前記ベアリングを組立てた状態で前記凸部により前記シールワッシャを介して前記シール円板が軸方向に押圧され、さらに、前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材に前記シールワッシャと前記シール円板と前記ベアリングを組立てた状態で前記凸部により前記シールワッシャを介して前記シール円板が軸方向に押圧された状態で、前記ケーシングに組立てることにより更に前記シール円板が軸方向に押圧され、前記シールワッシャが前記凸部から所定量離れるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
- 前記シールワッシャの内周と前記駆動軸または前記駆動軸に固定された部材とのスキマを前記シールワッシャと前記ケーシングの保持部内周とのスキマより大きく構成したことを特徴とする請求項1または請求項2の何れか記載の電動工具。
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