JP3854399B2 - リモコン付き燃焼機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼機器の本体に無線信号接続された複数のリモコンを備えた燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃焼機器には、図2に示すように、本体1と、該本体1に無線信号接続された複数のリモコン(ワイヤレスリモコン)2a,2bとを有したものがある。例えば、燃焼機器が給湯機能を備えたものである場合には、本体1により作られた湯の使用場所としては浴室のシャワーや台所等、複数の給湯場所があり、それら給湯場所のそれぞれにリモコンを置き、リモコンに設けられている給湯設定手段を用いて各々の給湯場所で給湯湯温を設定することができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く、リモコン2a,2bはワイヤレスであるために持運びが自在であることから、リモコン2a,2bを持ち歩いて置き忘れてしまう場合がある。このように置き忘れたリモコンを探し出すための次に示すような手段が燃焼機器に講じられている場合がある。
【0004】
例えば、燃焼機器の本体1にリモコン呼び出し指令外部入力手段であるリモコン呼び出しスイッチ4を設け、また、リモコン2a,2bにはそれぞれ居場所を報知するための報知手段(例えばブザー)6a,6bを設けておき、上記本体1のリモコン呼び出しスイッチ4が操作されたときに本体1から呼び出し信号が各々のリモコン2a,2bに向けて出力され、この呼び出し信号を受けてリモコン2a,2bはそれぞれ報知手段6a,6b、例えばブザーを鳴らして居場所を報知し、このリモコン2a,2bから発しているブザー音を頼りに上記置き忘れたリモコンの居場所を探し出すことができるというものである。
【0005】
しかしながら、上記リモコン呼び出しスイッチ4を操作すると、全てのリモコン2a,2bが鳴り出し、置き忘れたリモコンだけでなく、居場所が分かっているリモコンのブザー音をも鳴り続くことから、置き忘れたリモコンのブザー音を聞き分け、そのブザー音の発信場所を探し出すのに時間が掛かり、置き忘れたリモコンを容易に見付け出すことができなかったという問題があった。特に、報知手段が電子音の場合には音の指向性に乏しく、上記の如く複数箇所で同時に電子音が発せられる場合にはその電子音の発生場所を見つけ出すのは容易ではなかった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、居場所が分からなくなったリモコンを容易に見付け出すことができるリモコン付き燃焼機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次のような構成をもって、前記課題を解決する手段としている。すなわち、本発明は、燃焼機器の本体に無線信号接続された複数のリモコンが備えられている燃焼機器において、燃焼機器の本体にはリモコンの呼び出し指令を外部入力するための呼び出し指令外部入力手段と、この呼び出し指令外部入力手段により外部入力された呼び出し指令を受けたときに上記各々のリモコンに向けて呼び出し信号を発信する呼び出し信号発信部とが設けられ、上記各々のリモコンには居場所を報せるための報知手段と、上記呼び出し信号を受けたときに上記報知手段を動作させる報知手段動作制御部と、上記報知手段の報知動作を終了させるための報知終了指令を外部入力するための報知終了指令外部入力手段と、この報知終了指令外部入力手段により報知終了指令が外部入力されたときに上記報知手段の報知動作を終了させる報知終了制御部とが設けられており、リモコンの居場所報知動作を個別に終了させることが可能な構成とし、上記各々のリモコンにはリモコンの呼び出し指令を外部入力するための呼び出し指令外部入力手段と、該呼び出し指令外部入力手段により呼び出し指令が外部入力されたときに各々のリモコンに向けて呼び出し信号を発信する呼び出し信号発信部とが設けられるとともに、上記リモコンの呼び出し指令外部入力手段が操作されて呼び出し信号が各々のリモコンに向けて発信されたときに、その呼び出し信号を発信したリモコンに設けられている報知手段の報知動作を阻止する報知動作阻止部が各々のリモコンに設けられている構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0010】
上記構成の発明において、例えば、燃焼機器の本体に設けられた呼び出し指令外部入力手段により呼び出し指令が外部入力されたときには、その呼び出し指令を受けて、呼び出し信号発信部が各々のリモコンに向けて呼び出し信号を発信する。リモコンの報知手段動作制御部は上記燃焼機器の本体から発せられた呼び出し信号を受け取ると報知手段を動作させ居場所を報知する。
【0011】
例えば、居場所が分かっているリモコンの報知終了指令外部入力手段を操作して報知終了指令を外部入力し、この報知終了指令を受けて、報知終了制御部は上記報知手段の報知動作を終了させる。このように、居場所が分かっているリモコンだけ報知動作を終了させることができることから、見付け出したいリモコンの報知手段のみが報知動作を行っている状態にすることができるので、報知手段による例えばブザー音の発信場所を探し出すのは容易であり、置き忘れたリモコンを見付け出すのに要する時間の短縮が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づき説明する。
【0013】
本実施形態例のリモコン付き燃焼機器は、前記図2に示すように、本体1に複数のワイヤレスリモコン2a,2bが備えられているものであり、リモコン2a,2bにはそれぞれリモコン自体の動作を制御するための制御装置5a,5bと、居場所を報せるための報知手段6a,6bとが設けられ、本体1には器具運転を制御する制御装置3と、上記リモコンの報知手段6a,6bの報知動作を開始させるためのリモコン呼び出しスイッチ4とが設けられている。
【0014】
本実施形態例において特徴的なことは、リモコン2a,2bのそれぞれに報知手段6a,6bの報知動作を終了させるための報知終了指令外部入力手段である報知オフスイッチSWa,SWbを設け、それら報知オフスイッチSWa,SWbをそれぞれ操作することによって、上記報知手段6a,6bの報知動作をそれぞれ個別に終了させることが可能な構成としたことである。
【0015】
図1には本実施形態例において特有な制御構成が実線により示されている。図1の実線に示すように、燃焼機器の本体1の制御装置3は呼び出し信号発信部8を有して構成され、リモコン2a,2bにはそれぞれ報知終了制御部10a,10bと、報知手段動作制御部11a,11bとを有して構成されている。なお、上記制御構成を以下に説明するが、上記リモコン2aの報知終了制御部10a、報知手段動作制御部11aはそれぞれリモコン2bの報知終了制御部10b、報知手段動作制御部11bと同様な構成を有しているので、ここでは、リモコン2aの報知終了制御部10aと報知手段動作制御部11aの構成を説明し、リモコン2bの報知終了制御部10bと報知手段動作制御部11bの構成の説明は省略する。
【0016】
本体1の制御装置3の呼び出し信号発信部8は、リモコン呼び出しスイッチ4が操作されて外部入力によりリモコンの呼び出し指令が発せられたことを検知したときに、各々のリモコン2a,2bに向けてリモコンの呼び出し信号を出力する。
【0017】
リモコン2aの制御装置5aに設けられている報知手段動作制御部11aは、上記本体1の呼び出し信号発信部8から発せられたリモコンの呼び出し信号を受け取ると、報知手段6aへの通電を開始させて報知手段6aの報知動作を開始させる。報知手段6aは例えばブザーや電子音等の音や、光等によって、リモコン2aの居場所を報せる。
【0018】
報知終了制御部10aは、前記報知オフスイッチSWaが操作されて報知終了指令が外部入力されたことを検知したときに、報知手段動作制御部11aに報知終了信号を出力し、報知手段動作制御部11aは、上記報知終了信号を受けると、報知手段6aへの通電を停止して報知手段6aの報知動作を終了させる。
【0019】
この実施形態例に示すリモコン付き燃焼機器は上記のように構成されており、例えば、燃焼機器の利用者がリモコン2bを置き忘れてリモコン2bがどこにあるのか分からなくなってしまったときには、燃焼機器の本体1に設けられているリモコン呼び出しスイッチ4を操作してリモコンの呼び出し指令を外部入力する。上記呼び出し信号発信部8は上記呼び出し指令を受けて各々のリモコン2a,2bに向けて呼び出し信号を出力し、この呼び出し信号を受け取ったリモコン2a,2bの報知手段動作制御部11a,11bはそれぞれ報知手段6a,6bを動作させる。
【0020】
例えば、報知手段6a,6bが音によりリモコン2a,2bの居場所を報知している場合には、まず、置き場所が分かっているリモコン2aの報知オフスイッチSWaを燃焼機器の使用者が操作して報知終了指令を外部入力し、この報知終了指令を受けて報知終了制御部10aが報知手段動作制御部11aによる報知手段6aの報知動作を終了させる。この状態で、居場所を報せる音はリモコン2bから発せられたものだけになり、この音の発信場所を探し求めることで、容易に、見当らないリモコン2bを探し出すことができる。
【0021】
この実施形態例によれば、リモコン2a,2bの居場所を報せる報知手段6a,6bの報知動作をそれぞれ個別に終了させることが可能な構成を備えたので、全てのリモコンの居場所報知動作を開始させた後に、居場所が分かっているリモコンの報知動作だけを終了させることで、探し出したいリモコンの報知動作のみを行わせることができ、その報知動作により見つけ出したいリモコンから発せられた音や光の発信場所を探し出すことで、リモコンを容易に見付け出すことができる。
【0022】
以下に本実施形態例の更なる構成を説明する。この更なる構成は、図1の点線に示すように、リモコン2a,2bのぞれぞれに呼び出し指令外部入力手段であるリモコン呼び出しスイッチ12a,12bを設け、また、リモコン2a,2bの制御装置5a,5bにそれぞれ呼び出し信号発信部14a,14bを設け、リモコンの呼び出し信号を手元にあるリモコンから発信することができる構成にしたことである。
【0023】
呼び出し信号発信部14a(14b)は、リモコン呼び出しスイッチ12a(12b)が操作されてリモコンの呼び出し指令が外部入力されたことを検知したときに、呼び出し信号を各々リモコン2a,2bに向けて出力する。この呼び出し信号を受け取ったリモコン2a,2bの報知手段動作制御部11a,11bはそれぞれ報知手段6a,6bの報知動作を開始させる。
【0024】
この実施形態例によれば、リモコンから呼び出し信号を発信することができる構成を備えているので、見付け出したいリモコンを容易に探し出すことができるという効果を得ることができるのはもちろんのこと、次のような効果を奏することができる。例えば、燃焼機器の本体1は屋外に設けられている場合が多く、リモコンの呼び出しスイッチが本体1だけに配設されている場合には、リモコンに報知動作を開始させたいときにはわざわざ屋外に出て本体1のリモコン呼び出しスイッチ4を操作しなければならず、面倒であったが、この実施形態例では、リモコン2a,2bにそれぞれリモコン呼び出しスイッチ12a,12bと、該リモコン呼び出しスイッチ12a,12bが操作されたときに呼び出し信号を出力する呼び出し信号発信部14a,14bとを設けたので、手元にあるリモコンのリモコン呼び出しスイッチを操作するだけで、見付け出したいリモコンの居場所報知動作を開始させることができる。
【0025】
このことから、探し出したいリモコンに居場所報知動作を開始させるためにわざわざ屋外に出て本体1のリモコン呼び出しスイッチ4を操作するという面倒をなくすことができる。
【0026】
以下に、本実施形態例の更に付加された構成を説明する。この構成は、図1の鎖線に示すように、リモコン2a,2bの制御装置5a,5bにそれぞれ報知動作阻止部15a,15bを設けたことである。
【0027】
報知動作阻止部15aは、リモコン呼び出しスイッチ12aが操作され呼び出し指令が外部入力されたことを検知したときには、報知手段動作制御部11aに報知禁止信号を出力する。報知手段動作制御部11aは上記報知禁止信号を受け取ったときには自己の呼び出し信号発信部14aから発信された呼び出し信号を受け取っても、報知手段6aの報知動作を開始させない。
【0028】
報知動作阻止部15bは上記報知動作阻止部15aと同様な構成を有し、自己から発せられた呼び出し信号に応じて報知手段6bが報知動作を開始するのを阻止する構成を有している。
【0029】
この実施形態例によれば、リモコンのリモコン呼び出しスイッチが操作されたときに、その操作されたリモコン呼び出しスイッチを持つリモコンの報知手段の報知動作を阻止する構成を備えたので、手元のリモコンのリモコン呼び出しスイッチを操作したときに、その手元にあるリモコンの報知動作を終了させなくてはならないという面倒な作業を省くことができる。
【0030】
なお、この発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記実施形態例では、燃焼機器には2個のワイヤレスリモコンが備えられている場合を例にしたが、本発明は、リモコンが2個以上備えられている場合にも適用することができ、リモコンの数は限定されない。燃焼機器に備えられている全てのリモコンに、上記実施形態例に示したような構成を設けることによって、上記実施形態例と同様な効果を奏することができる。
【0031】
また、上記実施形態例では、報知動作阻止部15a,15bはリモコン呼び出しスイッチ12a,12bが操作されたことを検知したときに、報知禁止信号を出力したが、例えば、呼び出し信号発信部14a,14bから呼び出し信号が出力されたことを検知したときに、上記報知禁止信号を出力するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、燃焼機器に備えられた複数のリモコンにそれぞれ報知手段の報知動作を終了させるための報知終了指令を外部入力するための報知終了指令外部入力手段と、上記報知終了指令を受けたときに報知手段の報知動作を終了させる報知終了制御部とを設けたので、リモコンの居場所を報せるための報知動作をリモコンに開始させた後に、居場所が分かっているリモコンの上記報知終了指令外部入力手段を操作することによって、見当たらないリモコンの居場所報知動作のみを行わせることができ、このことから、上記報知動作による例えば音を頼りに見当たらないリモコンの居場所を容易に突き止めることが可能であり、探し出したいリモコンを見つけ出すのに要する時間を格段に短縮することができる。
【0033】
また、各々のリモコンからリモコンの呼び出し信号を出力することが可能な構成を備えたことにより、手元にあるリモコンからリモコンの呼び出し信号を出力することができるので、リモコンを探し出したいときに、例えば、屋外に設置されている燃焼機器の本体に設けられた呼び出し指令外部入力手段を操作するために、わざわざ屋外に出なければならないという面倒をかけることなく、リモコンに居場所報知動作を行わせることができる。
【0034】
さらに、呼び出し信号がリモコンから操作されたときに、その呼び出し信号を発信したリモコンに設けられている報知手段の報知動作を阻止する構成を備えたので、手元にあるリモコンからリモコンの呼び出し信号を出力させたときに該手元のリモコンの報知動作は行われず、手元にあるのにも拘わらず居場所報知動作が行われるという無駄をなくすことができ、また、手元のリモコンの報知動作を終了させるために報知終了指令外部入力手段を操作するという手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る実施形態例において特徴的な構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用されるリモコン付き燃焼機器のモデル例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2a,2b リモコン
4 リモコン呼び出しスイッチ
6a,6b 報知手段
8 呼び出し信号発信部
10a,10b 報知終了制御部
11a,11b 報知手段動作制御部
12a,12b リモコン呼び出しスイッチ
14a,14b 呼び出し信号発信部
15a,15b 報知動作阻止部
Claims (1)
- 燃焼機器の本体に無線信号接続された複数のリモコンが備えられている燃焼機器において、燃焼機器の本体にはリモコンの呼び出し指令を外部入力するための呼び出し指令外部入力手段と、この呼び出し指令外部入力手段により外部入力された呼び出し指令を受けたときに上記各々のリモコンに向けて呼び出し信号を発信する呼び出し信号発信部とが設けられ、上記各々のリモコンには居場所を報せるための報知手段と、上記呼び出し信号を受けたときに上記報知手段を動作させる報知手段動作制御部と、上記報知手段の報知動作を終了させるための報知終了指令を外部入力するための報知終了指令外部入力手段と、この報知終了指令外部入力手段により報知終了指令が外部入力されたときに上記報知手段の報知動作を終了させる報知終了制御部とが設けられており、リモコンの居場所報知動作を個別に終了させることが可能な構成とし、上記各々のリモコンにはリモコンの呼び出し指令を外部入力するための呼び出し指令外部入力手段と、該呼び出し指令外部入力手段により呼び出し指令が外部入力されたときに各々のリモコンに向けて呼び出し信号を発信する呼び出し信号発信部とが設けられるとともに、上記リモコンの呼び出し指令外部入力手段が操作されて呼び出し信号が各々のリモコンに向けて発信されたときに、その呼び出し信号を発信したリモコンに設けられている報知手段の報知動作を阻止する報知動作阻止部が各々のリモコンに設けられていることを特徴とするリモコン付き燃焼機器。
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JPH11173654A JPH11173654A (ja) | 1999-07-02 |
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