JP3853335B2 - 繰出しフィルムの端部接合装置 - Google Patents
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Description
この装置において、より好ましくは、ヒートシール歯をフィルムの長さ方向に間隔をおいた二箇所に配設し、両ヒートシール歯間にカッター刃を設ける。
また、かかるヒートシールの後は、ヒートシール位置より後方側に位置する部分をカッター刃により切断することにより、後行繰出しフィルムの先端部分を充填包装に有効に寄与させることができて、フィルムロスを大きく低減させることができる。
ここで、後行繰出しフィルム2の待機位置への維持は、この例ではほぼロール状をなすフィルム保持部材3の周面に、後行繰出しフィルムの先端部分を、熱融着層が外側に向く姿勢で、ほぼ半周にわたって巻掛けるとともに、その先端を、フィルム保持部材3の周面に取り付けた、たとえばばね板4の下に挟み込むことにより行う。
なお、ここでは筒状部材5等の円滑にして確実な進退運動を確保すべく、フレーム15に取り付けたそれぞれの摺動ガイド16によって、シリンダ14のロッド端に固定したそれぞれのスライダ17の進退運動を案内する。
先行繰出しフィルムの定常繰出し状態においては、図3に示すように、筒状部材5は、シリンダ14によってそのフィルムから十分に離隔されており、従って、両ヒートシール歯6、7はそれらの後退姿勢にある。また、シフトガイドロール20は、フィルム保持部材3に対し、それよりヒートシール歯側の位置にあり、これがため、先行繰出しフィルム1は、フィルム保持部材3と筒状部材5との間を繰出し走行する。
この一方で、フィルム保持部材3を、往復駆動手段18によって、フィルム繰出し経路から完全に後退させた後に、後行繰出しフィルム2を繰出し走行させることもできるが、このときには、フィルム保持部材3に面接触するフィルム2がそれに共連れされて、それの幅方向に変位され、また変形されるおそれがある。
従って、フィルム保持部材3は、シフトガイドロール20の作用下でフィルム2がその表面から離隔された後に、後退変位させることが好ましく、この後退変位によってフィルムロール21およびそれを支持し、回転駆動させるサーフェイスロール22の、後述するような上昇変位が後行繰出しフィルム2とそのフィルム保持部材との干渉なしに行われることになる。
なお、ここでは後行繰出しフィルム2の余剰先端部分2aが、それをヒートシールした先行繰出しフィルム1の切除後端部分1aと一体的に取り外し除去されるので、その余剰先端部分2aを処理するための特別の作業工程が不要となる。
このことによって役割を終えたサーフェイスロール22は、図6に示すように元位置まで下降され、また繰出しフィルム2との干渉のおそれのなくなったフィルム保持部材3は、往復駆動手段18によって、図2に示すようなそれの進出位置へストロークされる。
このことによって、フィルム1、2の端部接合から、後行繰出しフィルム2のフィルムロール21のスピンドルへの引き渡しまでの一連の工程を終了した後は、その次に繰出されるフィルムのためのフィルムロールを、図6に仮想線で示すようにサーフェイスロール上に位置決め載置し、そしてその先端部分を、フィルム保持部材3によって前述したと同様に保持して、その後に続く端部接合を準備する。
また、カッター刃11を、フィルム保持部材側に配設し、それの進退駆動手段を独立に配することもでき、さらには図では上下方向に対向させて設けているフィルム保持部材3とヒートシール歯6、7とを横方向、斜め方向等に対向させて配設することもできる。
またここでは、ヒートシール位置より後方側に位置するフィルム部分を、切断除去することにより、先行繰出しフィルムの後端部分と、後行繰出しフィルムの先端部分との不要な重なり合いを防止して、後行繰出しフィルムのロスを極めて少ならしめることができる。
なおここで、フィルムの切断を二個所のヒートシール位置の間で行った場合には、後行繰出しフィルムの余剰先端部分を、先行繰出しフィルムの切除後端部分等と一体的に処分することができるので、その余剰先端部分に対する特例の処理工数が不要となる。
またここでは、この発明装置にシフトガイドロールを付設することにより、フィルムの接合後における後行繰出しフィルムの繰出しに当たり、そのフィルムとフィルム保持部材とが干渉することがなく、さらに、シフトガイドロールの作用下でフィルム保持部材を、フィルム繰出し経路から完全に後退させることにより、後行繰出しフィルムの繰出し走行中に、そのフィルムの繰出し経路を、先行繰出しフィルムのかっての繰出し経路へ変位させることができ、これがため後行繰出しフィルムのフィルムロールが存在していた位置に、その後に繰出されるフィルムのフィルムロールを配置することができ、さらなる繰出しを極めて容易に、かつ迅速に準備することができる。
なお、この装置において、フィルムの長さ方向に間隔をおいた二個所にヒートシール歯を設け、それらの両ヒートシール歯間にカッター刃を配設した場合は、両フィルムの二個所のヒートシール位置間でのフィルムの切断を、簡易迅速にかつ正確におこなうことができる。
1a 切除後端部分
2 後行繰出しフィルム
2a 余剰先端部分
3 フィルム保持部材
4 ばね板
5 筒状部材
6、7 ヒートシール歯
8 ロッドレスシリンダ
9 カッタ−ホルダ−
10、12 スリット
11 カッタ−刃
13 エンドプレート
14 シリンダ
15 フレーム
17 スライダ
18 往復駆動手段
19 ロッド
20 シフトガイドロール
21,23 フィルムロール
21a,23a 中空芯
22 サ−フェイスロール
Claims (2)
- 後行繰出しフィルムを、それの待機位置で幅方向に保持するフィルム保持部材と、フィルム保持部材とほぼ平行に位置し、それに対して進退変位されて、先行繰出しフィルムを後行繰出しフィルムに押圧してヒートシールする、フィルム保持部材から独立させて設けたヒートシール歯と、フィルムの繰出し方向に対し、ヒートシール歯より後方側に配置されて、フィルム保持部材に対して進退変位されるとともに、ヒートシール歯に沿った方向に走行されるカッター刃とを具えてなるものにおいて、
前記フィルム保持部材を、フィルムを保持する進出位置とフィルム繰出し経路から後退する後退位置との間でフィルム幅方向にストロークさせる往復駆動手段と、後行繰出しフィルムのフィルムロールを支持してそれを回転駆動させるとともに、先行繰出しフィルムのフィルムロールの、支持および回転駆動を行うスピンドルの位置まで上昇変位されるサーフェイスロールと、前記フィルム保持部材に対し、それよりヒートシール歯側の位置と、それとは反対側の位置とに変位されるシフトガイドロールとを設けて、
走行中の後行繰出しフィルムの繰出し経路を、前記フィルム保持部材と干渉することなく、先行繰出しフィルムの繰出し経路へと変位させるようにしてなることを特徴とする繰出しフィルムの端部接合装置。 - 前記ヒートシール歯を、フィルムの長さ方向に間隔をおいた二箇所に設け、両ヒートシール間に前記カッター刃を配設してなる請求項1に記載の繰出しフィルムの端部接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004222805A JP3853335B2 (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | 繰出しフィルムの端部接合装置 |
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JP19653894A Division JP3597567B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 繰出しフィルムの端部接合方法 |
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