JP3853057B2 - 空気調和機の断熱パネルとその接合方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱パネルの接合により壁面を構築される空気調和機の断熱パネルとその接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気調和機の断熱パネルとその接合方法について図14および図15を参照しながら説明する。図14は個々の断熱パネルを並べて接合した平面接合状態の要部断面図を示し、図15は個々の断熱パネルを直交させて接合したコーナ接合状態の要部断面図である。図に示すように、断熱パネル101は外形の縁を鍵形状に折曲げて側面103を形成した相対する表面板102の内部空間に断熱材104を囲み、表面板102に内接し、その側面103に近接した接合固定金具105で形成され、この接合固定金具105に表面板102の表面より対向する連結板106を備えて構成されており、個々の断熱パネル101は固定ネジ107で連結板106と表面板102と接合固定金具105とを挟持して固定し接合されている。このように断熱パネル101の側面103を平面接合のときは互いに面接触させ又、コーナ接合のときは互いの側面103の稜線を線接触させて連結板106にて接合するものである。この断熱パネル101の側面103は表面板102を板金でプレス加工して鍵形状に形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機の断熱パネルとその接合方法にあっては、プレス加工で形成された表面板の側面は凹凸、面うねりによって平滑な平面が得られず、互いの側面をタッチしたときの接触面は間隔をおいて、あちこちに散らばって点在した疎らで小さく、均等な接触面積が得られないという問題があった。
【0004】
また、側面の曲げ角度が鈍角や鋭角になって断熱材を囲んでパネルに形成されると嘴状に出っ張ったり、M字状に窪んだり側面形状がバラツキ垂直な平面を得にくいという問題があった。このような側面形状のため密接した接触面積を広く確保することが困難で合わせ面のスキマから空気洩れがして気密性に欠けるという問題があった。また断熱材を囲んだ一対の表面板の側面間にできるスキマ(側面高さと板厚との間)は僅かであり、側面を互いに接面する際に熱伝導短絡が起こりやすく空気調和機が冷房運転時に結露が発生し断熱性が得にくいという問題があった。そのため、係り合うところに断熱パッキングを貼り更にパネルの縁にコーキングを施して対処しなければならず、接合の作業性が悪く、施工上・メンテナンス上で容易性、簡易性が得られない問題があった。
【0005】
また、コーナ接合にあっては互いの側面の稜線を線接触させたものであり、面接触がなく結露に対抗して断熱パッキングとコーキングは必須となって組立作業上、現地施工上複雑となるため、断熱性が高く、組立作業が容易で構造が簡単な断熱パネルとその接合方法が要求されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、合わせ面に柔軟性を持たせ合わせが容易で連続した合わせ面積が得られて且つ、表面板の伝導熱を吸収して遮断することが可能な弾性体で熱伝導が低い部材を表面板の側面に設けることと、連結板をこの部材の内部に囲んで挟持する構成にすることとしている。そしてこの弾性力を空気洩れの原因となる合わせ面のすきま封じに対抗させ、連結板を合わせ面と表面板とから隔離することにより、結露の原因となる伝導熱を部材の内部で吸収しようとするものである。
【0007】
また、コーナ接続の線接触を解決するための手段として、上記の部材に階段状の段差部を設けるものであり、これによって合わせ面が腰かけ継ぎとなり、広い合わせ面積を得ようとするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、断熱材を一対の表面板で囲み、この表面板の側面に合わせ面のスキマを閉塞するための弾性体で熱伝導が低い接合部材を配設した断熱パネルである。これにより個々の断熱パネルを接合する際、互いの接合部材を押しつけることにより合わせ面の長辺に沿って均一な圧接面が得られ僅かのスキマでも閉塞することができる。
【0009】
上記接合部材の内部で連結板を包持するために、接合部材の合わせ面にスリット溝を形成した断熱パネルである。これにより連結板を合わせ面と表面板とから隔離することによって表面板の伝導熱を接合部材の内部で吸収し結露を抑制することができる。
【0010】
また、合わせ面をコーナ接合したとき均等で確実な面接触を得るために、接合部材の合わせ面に階段状の段差部を形成したものである。これによって合わせ面が腰かけ継ぎとなるから広く均等で確実な接触面が得られる。この構成は平面接合にも使用することができるので断熱パネルの共用化が図られる。
【0011】
また、合わせ面の圧縮接触力を緩和して接合の作業性を良くするために合わせ面に筋状溝を長辺に沿って複数列で形成したものである。これによって合わせ面の短辺が蛇行状の沿面になることから沿面長さを増やすことができ圧縮接触力を緩和しても均一な圧接力が得られる。
【0012】
また、段差部を設けた一対の断熱パネルを、段差部で直行させて接面するとき、L字状のスリット溝を埋める断面L字状のコーナ規制連結板を設けたものである。これにより合わせ面と段差部が共に弾性状に均等で確実な面接触を受け、且つ、コーナ規制連結板を接合部材の内部に内包することができる。
【0013】
また、連結板を固定ネジを使用せずに接合部材を固定するために、連結板の両端近くに沿って切起し爪を複数箇に形成した切起し爪連結板である。これにより連結板の挿入に際し、切起し爪の爪先が戻り止め魚釣針の如く戻り止め作用を発揮してスリット溝に食い込むと戻ることができず定位置に合わせ面を均等で確実な面接触状態で挟持することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1〜図13を用いて説明する。
【0015】
(実施例1)
図1において、断熱パネル1は相対する表面板2の内部空間に断熱材7を囲み、この表面板2の側面3の内側と外側に跨って弾性体で熱伝導の低い接合部材4を配設して取りつけ、その内側は断熱材7に密接し外側は接合するとき係わり合う合わせ面5と連結板8を包持する接合部材4の合わせ面5にスリット溝6を形成している。断熱パネル1の一対を合わせ面5を互いに押しつけ弾性状に均等で確実な面接触する状態で、固定ネジ9で接合部材4と連結板8と表面板2とを共締めして固定している。
【0016】
(実施例2)
図2と図3に示される実施例では、合わせ面5に階段状の段差部10を形成し、断熱パネル1の一対を、この段差部10で接面させることにより、この段差部10が連結板8の弾性状に均等で確実な面接触を受けると共に、合わせ面5も同時に弾性状に均等で確実な面接触を受けることができる。
【0017】
(実施例3)
図4と図5と、図6に示される実施例では、合わせ面5に筋状溝14を、その長辺に沿って複数列で形成し、この合わせ面5の短辺が蛇行状の沿面長さを増やすので接合のとき、合わせ面5の圧縮接触力を緩和しても均一な圧接力を得ることができる。
【0018】
(実施例4)
図3と図6に示される実施例では、断熱パネル1の一対を段差部10で直交させ接面させるとき、スリット溝6が連通してL字状のスリット溝が形成される。このL字状のスリット溝を埋める断面L字状のコーナ規制連結板11を設け段差部10と合わせ面5が互いに弾性状に均等で確実な面接触することができ又、コーナ規制連結板11を接合部材4の内部で包持することができる。
【0019】
(実施例5)
図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13に示される実施例では、連結板8又は、コーナ規制連結板11の両端近くに沿って切起し爪12を複数箇所に形成し、この切起し爪12の爪先が戻り止め作用をしてスリット溝6に食い込むと戻ることができず、定位置に合わせ面5を均等で確実な面接触状態で挟持することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、弾性体で熱伝導の低い接合部材を合わせ面に使用することにより、合わせ面の長辺に沿って均一で確実な接触面で密接し僅かのスキマでも閉塞することができるので、空気洩れを防止して気密性の良い合わせ面を得られる。
【0021】
また、連結板は接合部材の内部で包持されているので、合わせ面と表面板とから隔離され表面板の伝導熱を接合部材の内部で吸収し結露を抑制することができ、接合による継ぎの断熱性を良くすることができる。
【0022】
また、合わせ面に階段状の段差部を形成することにより、断熱パネル厚さが同一でも段差部の高さ分の圧縮接触面が増加するので、より気密性を高めることができる。段差部を互いに直交して接面するとコーナ接合面を形成することができ、平面接合にも共に使用することができて断熱パネルの共用化が図られる。
【0023】
また、合わせ面または段差部に単独か若しくは複合して筋状溝を長辺に沿って複数列で形成することにより、短辺に蛇行状の沿面長さを増やすことになり、圧縮接触力を少し緩和しても密接した圧縮接触を得ることができ、接合の作業性を良くすることもできる。
【0024】
また、段差部を設けた一対の断熱パネルを、段差部で直交させて接面させコーナ規制連結板で、合わせ面と段差部が共に弾性状に均等で確実な接触を受けると共に、接合部材の内部で内包するので、結露を抑制することができ断熱性が良いので、断熱コーキング、断熱パッキングは必要でなく、接合に際し断熱パネルの脱着が容易になり作業性を高めることができてメンテナンスも簡単に行うことができる。
【0025】
また、連結板の両端近くに沿って切起し爪を複数箇所に形成することにより、切起し爪の爪先がスリット溝に一旦食い込むと爪先の戻り止めが作用して断熱板を引き離すことができなくなり定位置に断熱板を圧接状態で挟持することができる。これにより固定ネジが不要となり接合の作業性を高めることができる。また外観も表面板に固定ネジがないので視覚的にスッキリした接合ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の平面接合状態の要部縦断面図
【図2】本発明の実施例2の平面接合状態の要部縦断面図
【図3】本発明の実施例2、実施例4のコーナ接合状態の要部縦断面図
【図4】本発明の実施例3の平面接合状態の要部縦断面図
【図5】同、平面接合状態の要部縦断面図
【図6】本発明の実施例3、実施例4のコーナ接合状態の要部縦断面図
【図7】本発明の実施例5の連結板の斜視部分図
【図8】同、平面接合状態の要部縦断面図
【図9】同、平面接合状態の要部縦断面図
【図10】同、平面接合状態の要部縦断面図
【図11】同、平面接合状態の要部縦断面図
【図12】同、コーナ接合状態の要部縦断面図
【図13】同、コーナ接合状態の要部縦断面図
【図14】従来例の平面接合状態の要部縦断面図
【図15】従来例のコーナ接合状態の要部縦断面図
【符号の説明】
2 表面板
4 接合部材
5 合わせ面
6 スリット溝
8 連結板
10 段差部
12 切起し爪
14 筋状溝
101 断熱パネル
102 表面板
103 側面
106 連結板
Claims (5)
- 断熱パネルは、断熱材を相対する一対の表面板で囲み、断熱パネル同士の合わせ面となる表面板の側面に弾性体で熱伝導の低い接合部材を備え、
前記接合部材の内部に連結板を包持するスリット溝を備え、
個々の断熱パネルを接合する際、互いの接合部材を押しつけて弾性圧接し、
前記接合部材の前記スリット溝に連結板を挿入して包持する空気調和機の断熱パネルとその接合方法。 - 接合部材の合わせ面に階段状の段差部を備え、この段差部を形成した請求項1記載の空気調和機の断熱パネルとその接合方法。
- 合わせ面に筋条溝を長辺に沿って複数列に備え、この筋条溝を形成した請求項1または2記載の空気調和機の断熱パネルとその接合方法。
- 連結板にその断面をL字状にしたコーナ規制連結板を備え、このコーナ規制連結板を配設した請求項2または3記載の空気調和機の断熱パネルとその接合方法。
- 連結板にその両端近くに切起し爪を複数箇所に設けた切起し爪連結板を設け、この切起し爪連結板を具備した請求項1から4いずれかに記載の空気調和機の断熱パネルとその接合方法。
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