JPS6033205Y2 - パネル用連結具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば精密機器、食品の加工室や病院の手
術室等のいわゆるクリーンクレームにおける壁あるいは
間仕切用パネルと天井パネルとを連結するように、両パ
ネルを直交状に連結するパネル用連結具に関するもので
ある。

従来のこの種の連結構造は、第１図に示すように、直交
状に連結すべき各パネルａｔ ｂの連結端部をそれぞれ
嵌装する２つの嵌合凹溝Ｃ，ｄを直交状に形成して威る
連結具ｅを用いて、連結具ｅの各嵌合凹溝Ｃ，ｄ内に各
パネルａｔ ｂの連結端部を挿入した後、嵌合凹溝ｃ、
ｄの一側から固定ねじｆ等をねじ込んで、両パネルａ
、ｂの連結を行うものであった。

しかし、この構造のものでは嵌合凹溝ｃ、 ｄ内にパネ
ルａｔ ｂを挿入するのが面倒なため、施工性が悪く、
また、嵌合凹溝Ｃ９ｄの幅に合ったパネルしか連結する
ことができず、厚さの異なるパネルを連結する場合には
別途に連結具を加工しなければならないなどの問題があ
った。

この考案は、上記問題を解決することを企図してなされ
たもので、連結すべきパネルの厚さに関係なく両パネル
を直交状に組み付ける連結具本体と、この連結具本体に
選択的に係合してパネルの側端面を保持する押え具とに
よって異なる厚さのパネルの連結を可能にしたことを特
徴とするパネル用連結具を提供しようとするものである
。

以下にこの考案の実施例を第２図ないし第７図に基づい
て説明する。

第２図はこの考案の連結具の第一実施例を示すもので、
天井パネル１と壁パネル２とを直交状に連結する場合を
示す。

この場合、天井パネル１と壁パネル２は、それぞれ一対
の金属製表面板３゜３の間に例えばポリウレタン等の断
熱性心材４を発泡充填して成るいわゆるサンドイッチ構
造となつており、これら両パネル１，２は後述する連結
具本体５及び押え具６によって直交状に組み付けられる
とともに、連結具本体５及び押え具６の外方からねじ込
まれる固定ねじ７によって連結されている。

前記連結具本体５は、第３図に示すように、連結すべき
一方のパネルすなわち壁パネル２の連結側端面２ａを当
接する第１の当接片５ａと、壁パネル２の一側端面２ｂ
を当接する第２の当接片５ｂとを直交状に形成するとと
もに、第２の当接片５ｂの上方側に延長して他のパネル
すなわち天井パネル１の連結側端面１ａを当接する延長
片５ｃを形成し、かつ、延長片５ｃの先端には前記天井
パネル１の側端面１ｂをも当接する前記第１の当接片５
ａに向って開口する凹溝部５ｄを形成して成り、また、
前記押え具６は、第４図に示すように、異なる長さの２
片６ａ、６ｂを直角に折曲して威る１字状に形成して威
り、かつ２片６ａ、６ｂの適宜位置に固定ねじ７の取り
付は孔６ｃ、６Ｃを穿設して成る。

上記のように構成される連結具本体５及び押え具６を用
いて天井パネル１と壁パネル２とを連結するには、まず
、両パネル１，２の連結側に連結具本体５を介在して、
この連結具本体５の第１の当接片５ａ及び第２の当接片
５ｂを壁パネル２の連結側端面２ａ及び一側端面２ｂに
当接して固定ねじ７をねじ込みするとともに、延長片５
ｃ及び前記第１の当接片５ａの上面に天井パネル１の連
結側端面１ａ及び側端面１ｂを当接して１１両パネル１
，２を直交状に組み付けた後、押え具６の一方の片例え
ば短い片６ａの端部を凹溝部５ｄ内に係合させるととも
に、他方の長い片６ｂを天井パネル１の上面に当接して
、天井パネル１を保持し、そして、押え具６の取り付は
孔６ｃから固定ねじ７をねじ込んで天井パネル１を固定
するとともに、同様に前記第２の当接片５ｂの外方から
固定ねじ７をねじ込んんで壁パネル２を固定するのであ
る。

なお、上記実施例では天井パネル１が厚い場合を示した
が、第５図に示すように、天井パネル１′が薄い場合に
は押え具６の長い片６ｂを凹溝部５ｄに係合させて短い
片６ａによって天井パネル１の上面を保持させることが
でき、また、多片６ａ、６ｂの長さの異なる数種の押え
具６を用意しておけば、天井パネル１の厚さの変化に応
じて押え具６のみをかえるだけで、同様に天井パネル１
と壁パネル２とを連結することもできる。

上記第一実施例では壁パネル２の厚さは一定のものであ
るとして、壁パネル２の厚さ分の間隔をおいて第２の当
接片５ｂと対峙する補助当接片５ｅを形成しであるが、
この補助当接片５ｅにかえて第６図に示すように、第２
の当接片５ｂに向って開口する別の凹溝部５ｆを形成し
ておけば、厚さの異なる壁パネル２を保持するためのＬ
字状押え具６′を前記押え具６と同様の態様で使用する
ことができる。

また、第７図はこの考案の第三実施例を示すもので、間
仕切用パネル２′と天井パネル１とを連°給する場合で
ある。

この場合、連結具本体５′は、第２の当接片５ｂの延長
線と平行に延長する延長片５ｅに関して第１の当接片５
ａと凹溝部５ｄとを左右対称的に形成して威り、各側に
おける第１の当接片５ａに天井パネルの側端面１ｂを当
接するとともに、凹溝部５ｄに押え具６を係合させて、
前述と同様に天井パネル１，１．を保持固定できるよう
になっている。

以上に説明したように、この考案の連結具によれば、連
結すべき両パネルの端面及び一側面を当接して両パネル
を仮連結する連結具本体と、この連結具本体に設けられ
た凹溝部にその一端が係合するＬ字状押え具とにより、
両パネルを組み付けた後、固定ねじあるいはブラインド
・リベット等の固定具によって両パネルを直交状に連結
することができるので、従来のパネル挿入式の構造に比
して施工が簡単となり、しかも、押え具は端部の一方を
選択的に係合して一方のパネルを保持することができる
ため、パネルの厚さが変化する場合でも同一の連結具を
使用して異なる厚さのパネルに対応できるなどの効果が
得られ、その利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパネル用連結具を示す断面図、第２図は
この考案の連結具の第一実施例を示す断面斜視図、第３
図は第一実施例における連結具本体の断面図、第４図は
この考案における押え具の斜視図、第５図は第一実施例
の別の態様を示す断面図、第６図及び第７図はそれぞれ
この考案の第二及び第三実施例を示す断面図である。 図において、１．１’、２．２’・・・・・・パネル、
５，５′・・・・・・連結具本体、５ａ・・・・・・第
１の当接片、５ｂ・・・・・・第２の当接片、５Ｃ・・
・・・・延長片、５ｄ。 ５ｆ・・・・・・凹溝部、 ６゜ ６′・・・・・・押え具、 ９ ６ｂ・・・・・・片、 ６ｃ・・・・・・取り付は孔である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 隣接するパネル同士を直交状に連結する構造におい
   て、一方のパネルの連結側の端面と一側面とにそれぞれ
   当接する第１の当接片と第２の当接片とを直交状に形成
   するとともに、前記第２の当接片の延長線と平行な延長
   片の先端に前記第１の当接片に向って開口する凹溝部を
   形成して成る連結具本体と、この連結具本体の凹溝部に
   その両端のうちの一方端が選択的に係合され、かつ、他
   端側の片部が前記第１の当接片の裏面にその連結側の一
   側面が当接する前記他方のパネルの側端面を保持するＬ
   字状押え具とで構成して成るパネル用連結具。 ２ 前記連結具本体の第１の当接片に第２の当接片に向
   って開口する凹溝部を形成し、この凹溝部にＬ字状押え
   具の一端を係合させるようにした実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のパネル用連結具。 ３ 前記連結具本体の延長片に関して第１の当接片と凹
   溝部とを対称的に形成して成る実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の）くネル用連結具。