JP3852674B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、小型のインクジェットヘッドを維持しつつ、キャッピングに対する共通インク室の強度を向上することができるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェットプリンタなどのインクジェット記録装置は、印字面にインクを吐出する複数のノズルと、その複数のノズルに対応して設けられ、その複数のノズルにインクを供給する複数の圧力室と、その複数の圧力室に前記インクを分配する共通インク室と、前記複数の圧力室に対応して設けられ、その複数の圧力室に前記インクを吐出させるための圧力を与える複数の圧力発生部とを有するインクジェットヘッドと、前記複数のノズルを覆うように前記インクジェットヘッドの前記ノズルの開口面に対し離脱可能に当接するキャップとを備えた構成となっていた。
【0003】
このような構成において、例えば、複数の圧力室は、2列に配置されており、共通インク室は、圧力室の列と対応して2個あって、複数の圧力室よりもノズル開口面側に配置されている。また、その2つの共通インク室の中央部は、複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて、複数のノズルがなす列方向に直線状に延びるように凹設されており、その2つの共通インク室の1の端部は、相互に複数のノズルがなす列方向に向かって凹設されている。このように2つの共通インク室の1の端部が曲がっているのは、1つのインクタンクからのインクをそれぞれの共通インク室に供給するインク供給孔と接続するためである。ここで、それぞれのインク供給孔は1つのインク供給源により供給されるインクを2つの共通インク室に供給するため、接近して設けることが望ましく、また、インクジェットヘッドの小型化を図るため、複数のノズルがなす列方向の端部に接近して配置されている。
【0004】
一方、キャップは、共通インク室の中央部分よりも複数のノズル側の位置で、インクジェットヘッドのノズルの開口面に当接される。このようにキャップを位置させるのは、キャップは、パージ処理時におけるキャップ内の圧力を負圧状態にしやすくできるように、また、不使用時のインクの乾燥を防止できるように、複数のノズルを覆うことのできる範囲において小型にする必要があるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した構成では、2つの共通インク室の1の端部は、複数のノズルがなす列方向に曲がって凹設されているため、キャップが当接する位置と共通インク室の1の端部とが重なる部位が生じ、キャッピング圧力によって凹設されている共通インク室において、破損や変形が生じてしまうという問題点があった。
【0006】
また、インク供給孔を複数のノズルがなす方向に遠ざけて配設し、共通インク室の1の端部をキャップの当接位置と重ならないように配置することも可能であるが、かかる場合には、インク供給孔を移動させた分だけ、インクジェットヘッドが大型化するという問題点があった。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、小型のインクジェットヘッドを維持しつつ、キャッピングに対する共通インク室の強度を向上することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、印字面にインクを吐出する複数のノズル、その複数のノズルに対応して設けられ、その複数のノズルにインクを供給する複数の圧力室、その複数の圧力室に前記インクを分配する共通インク室、及び、その共通インク室に共通のインク供給源からインクを供給するインク供給孔が形成されたキャビティプレートと、前記複数の圧力室に対応して設けられ、その複数の圧力室に前記インクを吐出させるための圧力を与える複数の圧力発生部とを有するインクジェットヘッドと、前記複数のノズルを覆うように前記インクジェットヘッドの前記ノズルの開口面に対し離脱可能に当接するキャップとを備えており、前記キャビティプレートは、前記複数の圧力室を形成する開口を有する金属製の第1のプレート、前記共通インク室を形成する各開口を有する金属製の第2および第3のプレートとを含む複数枚の金属製のプレートを積層して構成されており、前記複数の圧力室は、2列に位置し、前記共通インク室は、前記複数の圧力室よりも前記ノズル開口面側に配置されるとともに、前記圧力室の列と対応して2個あって前記複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて配置された第1の部分と、その第1の部分の各々の一端から、相互に接近する方向に延びて前記インク供給孔と接続する第2の部分とを有し、前記第2および第3のプレートのうち前記第1のプレート側に積層された第2のプレートは、前記共通インク室の第1の部分および第2の部分を有し、前記ノズル開口面側の第3のプレートは、前記共通インク室の第1の部分のみを有し、前記第2のプレートにおける前記第2の部分と前記ノズル開口面との間の壁は、前記第3のプレートにおける前記第1の部分と前記ノズル開口面との間の壁よりも厚く、前記キャップは、前記両共通インク室の第1の部分よりも前記複数のノズル側に位置するとともに、平面視で前記第2の部分と重なる部位が生ずるように前記ノズル開口面に当接する。
【0009】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、共通のインク供給源からインクジェットヘッドに供給されるインクは、共通インク室よって複数の圧力室に分配される。インクを分配された複数の圧力室は、その複数の圧力室に対応して設けられた圧力発生部によって圧力を与えられる。圧力を与えられた複数の圧力室は、対応する複数のノズルにインクを吐出する。そして、インクを吐出された複数のノズルによって、印字面にインクが吐出されるのである。この複数のノズルは印字面に対し開口されており、その開口面はパージ処理や不使用時には、離脱可能構成されノズル開口面に当接するキャップによって覆われている。
【0010】
ここで、圧力室は2列に位置し、共通インク室は、複数の圧力室よりもノズル開口面側に配置されるとともに、圧力室の列と対応して2個あって複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて配置された第1の部分と、その第1の部分の各々の一端から、相互に接近する方向に延びて前記インク供給孔と接続する第2の部分とを有している。一方、キャップは両共通インク室の第1の部分よりも複数のノズル側の位置で、ノズル開口面に当接する。
【0011】
従って、両共通インク室の第2の部分と、キャップの当接位置とにおいて重なる部分(対応部分)が生じ、両共通インク室の第2の部分がキャップの圧力に耐えうる強度であるか否かが心配される。そこで、キャップが対応する両共通インク室の第2の部分のノズル開口面側の壁は、第1の部分のノズル開口面側の壁よりも厚く形成されている。具体的には、共通インク室は、共通インク室の第1の部分のみを有するノズル開口面側の第3のプレートと、共通インク室の第1の部分および第2の部分を有する第2のプレートとを積層して構成されるため、第2のプレートにおける第2の部分と前記ノズル開口面との間の壁は、第3のプレートにおける第1の部分と前記ノズル開口面との間の壁よりも厚く形成されている。
【0012】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェト記録装置において、前記インクジェット記録装置は、前記複数のノズルを除いて前記キャビティプレートの前記ノズル開口面を覆うカバー部材を備えており、前記キャップは、前記カバー部材に当接する。
【0013】
【0014】
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記キャップは、パージ処理時にノズル開口面と当接するパージキャップと、不使用時にノズル開口面と当接する乾燥防止用キャップとからなり、少なくとも前記パージキャップが前記カバー部材に当接する。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記キャップは、パージ処理時にノズル開口面と当接するパージキャップと、不使用時にノズル開口面と当接する乾燥防止用キャップとからなり、前記パージキャップと前記乾燥防止用キャップとは、ともに前記カバー部材に当接する。
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記インク供給孔は、前記圧力室の列の端部に接近して形成されており、前記第2の部分の各々は、前記第1の部分の各々の一端から前記インク供給孔と接続するように、平面視で、前記複数のノズルがなす列に向かって曲がって形成されている。
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記複数の圧力室は、2列に千鳥状配列されており、各圧力室の両端部のうち内側の一端部は対応するノズルにそれぞれ連通し、他端部は複数のノズルがなす列と平行に直線状に延びて形成された第1の部分とそれぞれ連通し、前記インク供給孔は、前記共通インク室の各々に対応して2個あって、その2個のインク供給孔の各々は2列に位置する前記圧力室の列の端部に接近してそれぞれ形成され、前記第2の部分の各々は、前記第1の部分の前記インク供給孔側端部において平面視で対応する前記インク供給孔と重なるように形成され、前記キャップは、前記第2の部分と前記インク供給孔とが重なる部分と重なるように前記ノズル開口面に当接する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。図1において、このカラーインクジェットプリンタ100は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填されるインクカートリッジ61と、用紙62に印字するための圧電式インクジェットヘッド6を備えるヘッドユニット63と、インクカートリッジ61およびヘッドユニット63が搭載されるキャリッジ64と、このキャリッジ64を直線方向に往復移動させる駆動ユニット65と、キャリッジ64の往復移動方向に延び、圧電式インクジェットヘッド6と対向配置されるプラテンローラ66と、パージ装置67とを備えている。
【0016】
駆動ユニット65は、キャリッジ64の下端部に配置されプラテンローラ66と平行に延びるキャリッジ軸71と、キャリッジ64の上端部に配置されキャリッジ軸71に平行に延びるガイド板72と、そのキャリッジ軸71とガイド板72との間であって、キャリッジ軸71の両端部に配置される2つのプーリー73および74と、これらのプーリー73および74の間に掛け渡されるエンドレスベルト75が接合されている。
【0017】
そして、一方のプーリ73が、モータの駆動により正逆回転されると、そのプーリ73の正逆回転に伴って、エンドレスベルト75に接合されているキャリッジ64が、キャリッジ軸71およびガイド板72に沿って、直線方向に往復移動される。
【0018】
用紙62は、インクジェットプリンタ100の側方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙され、圧電式インクジェットヘッド6と、プラテンローラ66との間に導入されて、圧電式インクジェットヘッド6から吐出されるインクにより所定の印字がなされ、その後、排紙される。なお、図1においては、用紙62の給紙機構および排紙機構の図示を省略している。
【0019】
パージ装置67は、プラテンローラ66の側方に設けられ、ヘッドユニット63がリセット位置にある時に、圧電式インクジェットヘッド6に対向するように配置されている。このパージ装置67は、圧電式インクジェットヘッド6の後述する複数のノズルを覆うように当該ノズルの開口面に対し当接するパージキャップ81と、ポンプ82およびカム83と、インク貯留部84と、を備えており、ヘッドユニット63が、リセット位置にある時に、圧電式インクジェットヘッド6のノズルをパージキャップ81で覆い、圧電式インクジェットヘッド6の内部に溜まる気泡などを含んだ不良インクを、カム83の駆動によりポンプ82によって吸引することにより、圧電式インクジェットヘッド6の回復を図るようにしている。これにより、インクの初期導入時におけるインクを滞留や気泡の成長などに起因する吐出不良などを防止することができる。なお、吸引された不良インクは、インク貯留部84に貯められる。
【0020】
キャップ85は、インクの乾燥を防止するため、印字が終了するとリセット位置に戻されるキャリッジ64に搭載された圧電式インクジェットヘッド6の複数のノズル15(図2参照)を覆うものである。
【0021】
図2は、ヘッドユニット63のノズル15側を上にした斜視図を示すものである。用紙62に沿って走行するキャリッジ64に搭載されるヘッドユニット63は、図2に示すように、上面開放の略箱状に形成されており、その上方から4つのインクカートリッジ61を着脱自在に装着できる搭載部を有し、該搭載部の一側部位には、各インクカートリッジ61のインク放出部に接続できるインク供給通路4a、4b、4c、4dがヘッドユニット63の底板5の下面まで連通している。なお、このインク供給通路4a、4b、4c、4dには、後述するインク供給孔19aと密接できるようにしたゴム製等のパッキング47が配置されている。
【0022】
底板5の下面側には、圧電式インクジェットヘッド6を4つ並列させて配置するための4つの支持部8を段付き状に形成する。該各支持部8には、ヘッド6をUV接着材にて固定するための複数の空所9a、9bが上下に貫通するように形成されている。
【0023】
図3は、圧電式インクジェットヘッド6の斜視図を示すものである。圧電式インクジェットヘッド6は、図3に示すように、積層型のキャビティプレート10と、該キャビティプレート10に対して接着剤または接着シートを介して接着、積層されるプレート型の圧電アクチュエータ20と、その上面に外部機器との電気的接続のために、フレキシブルフラットケーブル40が接着剤にて重ね接合されて構成されており、最下層のキャビティプレート10の下面側に開口されたノズル15から下向きにインクが吐出する。なお、圧電アクチュエータ20については、図8において詳細に説明する。
【0024】
図4は、キャビティプレート10の分解斜視図を示すものである。図5は、キャビティプレート10の分解拡大斜視図(図3のV−V方向断面)を示すものである。キャビティプレート10は、図4に示すように、ノズルプレート11、2枚のマニホールドプレート12X、12Yスペーサプレート13、ベースプレート14の5枚の薄い金属板をそれぞれ接着剤にて重ね接合して積層した構造である。本実施形態では、これらの各プレート11〜14は、42%ニッケル合金鋼板(42合金)製で、50μm〜150μm程度の厚さを有している。なお、これらの各プレート11〜14は、金属製に限られず、例えば、樹脂により形成してもよい。
【0025】
ベースプレート14には、図5に示すように、ベースプレート14の長手方向に対して直交する方向に延びる細幅の複数の圧力室16が千鳥状配列で2列に穿設されている。また、ベースプレート14のスペーサプレート13側には、各圧力室16と接続される絞り部16dと、当該絞り部16dと接続されるインク供給孔16bとが凹設されている。各インク供給孔16bは、スペーサプレート13における左右両側部位に穿設された各インク供給孔18を介して、マニホールドプレート12Xにおける共通インク室12aに連通している。ここで、各絞り部16dにおけるインクが流れる方向と直交する断面積は、各圧力室16における当該断面積より小さい構造となっている。これは、絞り部16dの断面積を小さくすることにより、流路抵抗を増すためである。
【0026】
各圧力室16の一端部16aは、ノズルプレート11における千鳥状配列のノズル15に、スペーサプレート13および二枚のマニホールドプレート12X、12Yに同じく千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔17を介して連通している。
【0027】
また、ベースプレート14およびスペーサプレート13には、図4に示すように、共通のインクカートリッジからインクをマニホールドプレート12における2つの共通インク室12aに供給するための2つのインク供給孔19a、19bがそれぞれ穿設されている。
【0028】
ベースプレート14のインク供給孔19aは、インクジェットヘッドを小型にするため、複数の圧力室16のなす列の端部に接近して穿設されている。また、2つのインク供給孔19aに供給されるインクは、共通のインクカートリッジから供給されるので、2つのインク供給孔19aは、互いに接近して配置さている。なお、2つのインク供給孔19aは、スペーサプレート13に穿設された2つのインク供給孔19bを介して、対応する2つの共通インク室12aにインクを供給するため、スペーサプレート13上のインク供給孔19bが2つ穿設されておれば、ベースプレート14上のインク供給孔19aは、1つであっても良い。
【0029】
2枚のマニホールドプレート12X、12Yには、図4に示すように、それぞれ2つの共通インク室12a、12bが、ノズルプレート11における複数のノズル15のなす列を挟んで設けられている。この共通インク室12a、12bは、ベースプレート14における複数の圧力室16がなす面と平行な面内に位置し、かつ当該複数の圧力室16よりも、ノズルプレート11における複数のノズル15開口面側に配置されている。
【0030】
2枚のマニホールドプレートのうちスペーサプレート13側のマニホールドプレート12Xには、該マニホールドプレート12Xを貫通して共通インク室12aが形成され、ノズルプレート11側のマニホールドプレート12Yには、前者のマニホールドプレート12X側にのみ開放するように凹設されている。そして、2枚のマニホールドプレート12X、12Yとスペーサプレート13とを積層することにより、上下に重なった共通インク室12a、12bが、貫通孔17の列の両側に1つずつの共通インク室をそれぞれ形成する。これにより、複数の圧力室16に対し供給するインク量を十分に確保することができる。貫通孔17の列の両側に2列の共通インク室を設けたのは、2列に配置された圧力室16に対応させるためである。
【0031】
スペーサプレート13側のマニホールドプレート12X上の2つの共通インク室12aと、ノズルプレート11側のマニホールドプレート12Y上の2つの共通インク室12bとの具体的な形状は、共に、その主要部は、複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて、複数のインク供給孔18がなす列と平行に直線状に延びるように形成されており、そのインク供給孔19a、19bから離れる端部は、当該インク供給孔19a、19bから離れる方向に、その断面積が一定割合で減少する形成されている。これは、共通インク室12a、12bの端部に溜まりやすい残留気泡を排出しやすいようにするためである。
【0032】
一方、2個の共通インク室12aのインク供給孔19a、19b側の端部は、相互に複数のノズルがなす列に向かって曲がっているのに対し、共通インク室12bのインク供給孔19a、19b側の端部は、複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて、複数のノズルがなす列と平行に直線状に延びるように形成されている。このように共通インク室12aの端部が曲がっているのは、接近して穿設され2個のたインク供給孔19bと接続させてインク供給孔19bを介してインクを供給するためである。
【0033】
ここで、共通インク室12bの端部を直線上に形成したことについて、図6、図7を参照して説明する。図6は、キャップ81、85の当接位置を示したマニホールドプレートの拡大図である。図7は、キャップ81、85の当接位置を示したキャビティープレート10の断面図である(図3のVII−VII方向断面)。図6に示すようにキャップ81、85は、複数のノズル15のなす列を覆うように、共通インク室の主要部分よりも複数のノズル15側の位置で、インクジェットヘッドのカバー部材44(図7参照)当接される。このようにキャップ81、85を位置させるのは、キャップ81、85は、パージ処理時におけるキャップ内の圧力を負圧状態にしやすくできるように、また、不使用時のインクの乾燥を防止できるように、複数のノズル15を覆うことのできる範囲において小型にする必要があるためである。
【0034】
従って、共通インク室12aのインク供給孔19a、19b側の端部は、相互に複数のノズル15がなす列に向かって曲がっているため、共通インク室12aとキャップ85の当接位置とにおいて重なる部位が生ずる。かかる場合に共通インク室12bのインク供給孔19a、19b側の端部を共通インク室12aの端部と同様の形状にした場合には、共通インク室12bは、凹設されているためキャッピング時の圧力により、共通インク室12bのノズルプレート11側において、変形や破損が生じる恐れがある。
【0035】
そこで、共通インク室12bのインク供給孔19a、19b側の端部は、複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて、複数のノズルがなす列と平行に直線状に延びるように形成して、キャップ81、85と重なる部位を肉厚にして(図7参照)、キャッピング時の圧力により、共通インク室の12bのノズルプレート11側における変形や破損を防止することができるのである。
【0036】
キャップ85は、ノズルプレート11上に当接するか、カバー部材44に当接する(図7参照)ように構成する。後者のようにすると、キャッピング時の圧力は、カバー部材44によって吸収されるので、共通インク室にかかる圧力を軽減できる。
【0037】
ノズルプレート11には、図4に示すように、微小径(本実施形態では、25μm程度)の複数のインク吐出用のノズル15が、当該ノズルプレート11における長手方向に沿って、微小ピッチPの間隔で千鳥状配列で穿設されている。
【0038】
以上のキャビティプレート10の構成により、ベースプレート14およびスペーサプレート13の一端部に穿設されたインク供給孔19a、19bから共通インク室12a、12b内に流入したインクは、共通インク室12aから各インク供給孔18、各インク供給孔16b、絞り部16dを通って各圧力室16に分配される。そして、各圧力室16の一端部16aの方向にインクが流れ、各貫通孔17を通って、各圧力室16に対応するノズル15に至ることとなる。
【0039】
図8は、圧電アクチュエータ20の分解拡大斜視図を示すものである。圧電アクチュエータ20は、図8に示すように、二枚の圧電シート21、22と、一枚の絶縁シート23とを積層した構造である。最下段の圧電シート21の上面には、キャビティプレート10における各圧力室16毎に対応した細幅の複数の駆動電極24が、千鳥状配列で設けられている。また、各駆動電極24の一端部24aは、圧電アクチュエータ20の表裏面20a、20bと直交する左右側面に露出するように形成されている。
【0040】
次段の圧電シート22の上面には、複数の圧力室16に対して共通のコモン電極25が、設けられている。コモン電極25の一端部25aも、各駆動電極24の一端部24aと同様、左右側面に露出するように形成されている。各駆動電極24とコモン電極25とに挟まれる圧電シート22におけるそれぞれの領域は、各圧力室16毎に対応した圧力発生部となる。
【0041】
最上段の絶縁シート23の上面には、各駆動電極24の各々に対する表面電極26と、コモン電極25に対する表面電極27とが、左右側面に沿って並ぶように設けられている。
【0042】
また、左右側面には、各駆動電極24の一端部24aに第1の凹み溝30が、コモン電極25の一端部25aに第2の凹み溝31が、それぞれ積層方向に延びるように設けられている。各第1の凹み溝30内には、各駆動電極24と各表面電極26とを電気的に接続する側面電極(図示せず)が、第2の凹み溝31内には、コモン電極25と表面電極27とを電気的に接続する側面電極(図示せず)が、それぞれ形成されている。なお、符号28および29の電極は、捨てパターンの電極である。
【0043】
以上のような構成のキャビティプレート10と圧電アクチュエータ20とは、キャビティプレート10における各圧力室16と、圧電アクチュエータ20における駆動電極24とが対応するように積層される。また、圧電アクチュエータ20における上側の表面20aにおいて、フレキシブルフラットケーブル40における各種の配線パターン(図示せず)が、各表面電極26,27に電気的に接合される。
【0044】
以上のような構成において、用紙62が図示しない給紙カセットから給紙され、圧電式インクジェットヘッド6と、プラテンローラ66との間に導入されると、モータ76の駆動によりキャリッジ64が、ガイド板72に沿って、リセット位置から所定位置に移動する。
【0045】
そして、圧電式インクジェットヘッド6における圧電アクチュエータ20の各駆動電極24のうち任意の駆動電極24と、コモン電極25との間に電圧を印加することにより、圧電シート22のうち電圧を印加した駆動電極24の部分、即ち、圧力発生部に、圧電による積層方向の歪みが発生する。そして、この歪みによる圧力にて、各駆動電極24に対応する圧力室16の内容積が縮小されることにより、この圧力室16内のインクが、ノズル15から液滴状に吐出して、用紙62への所定の印字が行われる。こうして、キャリッジ64が、ガイド板72に沿って、直線方向に往復移動しつつ、用紙62への印字が行われ、それが終了すると、キャリッジ64に搭載されたヘッドユニット63が、パージ位置あるいは、リセット位置に戻り、圧電式インクジェットヘッド6の複数のノズル15がキャップ81、85に覆われることとなる。
【0046】
以上説明したように、本実施例のインクジェットプリンタ100によれば、キャップ81、85が対応する両共通インク室12bのインク供給孔19a、19b側の端部は、その中央部の部分の壁よりも厚く形成されているので、キャップ81、85が対応する両共通インク室12bのインク供給孔19a、19b側の端部が、キャップの圧力により変形したり、破損したりすることを抑制することができるという効果がある。また、キャップと重ならないように共通インク室のインク供給孔19a、19b側の端部の位置を延長させることもないため、インクジェットヘッドの大型化を抑制して、小型のインクジェットヘッドを維持することができるという効果がある。
【0047】
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0048】
例えば、上記実施形態においては、本実施形態にかかるマニホールドプレレート12における共通インク室12a、12bは、エッチングとハーフエッチングにより形成することができる。但し、マニホールドプレート12が、樹脂を使用して形成される場合には、成形あるいはプレス等により、共通インク室12a、12bを形成することができる。
【0049】
また、上記実施形態においては、圧電アクチュエータ20における圧力発生部には、圧電式のものを使用したが、これに限定されず、静電気式の圧力発生部などを使用するように構成してもよい。
【0050】
また、上記実施形態においては、共通インク室の形成を容易にすべく、2枚のマニホールドプレート12を積層して共通インク室を形成することとしたが、これに限定されず、1又は複数枚のマニホールドプレート12により共通インク室を形成することができる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、第2の部分のノズル開口面側の壁は、第1の部分のノズル開口面側の壁よりも厚く形成されているので、キャップの圧力により変形したり、破損したりすることを抑制することができるという効果がある。また、キャップと重ならないように両共通インク室の第2の部分の位置を延長させることもないため、インクジェットヘッドの大型化を抑制して、小型のインクジェットヘッドを維持することができるという効果がある。
また、共通インク室は、第1の部分のみ有するノズル開口面側の第3のプレートと、共通インク室の第1の部分および第2の部分を有する第2のプレートとを積層して構成されるため、共通インク室の第2の部分のノズル開口面側の壁は、第3のプレートの厚さ分だけ、第1の部分のノズル開口面側の壁よりも厚く形成することができる。
また、共通インク室は、2の部材により構成されているため、1の部材により肉厚の第2部分と肉薄の第1の部分とを有する共通インク室を形成する場合に比べ、容易に肉厚の異なる部位を有する共通インク室を形成することができるという効果がある。
【0052】
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、キャップは、複数のノズルを除いてキャビティプレートのノズル開口面を覆うカバー部材に当接するため、キャップがノズル開口面に当接する場合に比べ、キャップの圧力をそのカバー部材が吸収するため、両共通インク室の第2の部分のノズル開口面側の壁が、キャッピング時の圧力により変形したり、破損したりすることを抑制することができるという効果がある。
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの実施形態を示す斜視図である。
【図2】 ヘッドユニットのノズル側を上にした斜視図である。
【図3】 圧電式インクジェットヘッドの各部品の斜視図である。
【図4】 キャビティプレートの分解斜視図である。
【図5】 キャビティプレートの分解拡大斜視図である。
【図6】 マニホールドプレートの拡大図である。
【図7】 キャビティープレートの断面図である。
【図8】 圧電アクチュエータの分解拡大斜視図である。
【符号の説明】
6 圧電式インクジェットヘッド
11 ノズルプレート
14 ベースプレート(第1のプレート)
12 マニホールドプレート(第2および第3のプレート)
12a、12b 共通インク室
15 ノズル
16 圧力室
19a、19b インク供給孔
20 圧電アクチュエータ(圧力発生部)
44 カバー部材
61 インクカートリッジ(インク供給源)
81 パージキャップ
85 キャップ
100 カラーインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
Claims (6)
- 印字面にインクを吐出する複数のノズル、その複数のノズルに対応して設けられ、その複数のノズルにインクを供給する複数の圧力室、その複数の圧力室に前記インクを分配する共通インク室、及び、その共通インク室に共通のインク供給源からインクを供給するインク供給孔が形成されたキャビティプレートと、
前記複数の圧力室に対応して設けられ、その複数の圧力室に前記インクを吐出させるための圧力を与える複数の圧力発生部とを有するインクジェットヘッドと、
前記複数のノズルを覆うように前記インクジェットヘッドの前記ノズルの開口面に対し離脱可能に当接するキャップとを備えるインクジェット記録装置において、
前記キャビティプレートは、前記複数の圧力室を形成する開口を有する金属製の第1のプレート、前記共通インク室を形成する各開口を有する金属製の第2および第3のプレートとを含む複数枚の金属製のプレートを積層して構成されており、
前記複数の圧力室は、2列に位置し、
前記共通インク室は、前記複数の圧力室よりも前記ノズル開口面側に配置されるとともに、前記圧力室の列と対応して2個あって前記複数のノズルを挟んで相互に間隔をおいて配置された第1の部分と、その第1の部分の各々の一端から、相互に接近する方向に延びて前記インク供給孔と接続する第2の部分とを有し、
前記第2および第3のプレートのうち前記第1のプレート側に積層された第2のプレートは、前記共通インク室の第1の部分および第2の部分を有し、前記ノズル開口面側の第3のプレートは、前記共通インク室の第1の部分のみを有し、
前記第2のプレートにおける前記第2の部分と前記ノズル開口面との間の壁は、前記第3のプレートにおける前記第1の部分と前記ノズル開口面との間の壁よりも厚く、
前記キャップは、前記両共通インク室の第1の部分よりも前記複数のノズル側の位置であって、平面視で前記第2の部分と重なる部位が生ずるように前記ノズル開口面に当接することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インクジェット記録装置は、前記複数のノズルを除いて前記キャビティプレートの前記ノズル開口面を覆うカバー部材を備えており、
前記キャップは、前記カバー部材に当接することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記キャップは、パージ処理時にノズル開口面と当接するパージキャップと、不使用時にノズル開口面と当接する乾燥防止用キャップとからなり、少なくとも前記パージキャップが前記カバー部材に当接することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャップは、パージ処理時にノズル開口面と当接するパージキャップと、不使用時にノズル開口面と当接する乾燥防止用キャップとからなり、前記パージキャップと前記乾燥防止用キャップとは、ともに前記カバー部材に当接することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク供給孔は、前記圧力室の列の端部に接近して形成されており、
前記第2の部分の各々は、前記第1の部分の各々の一端から前記インク供給孔と接続するように、平面視で、前記複数のノズルがなす列に向かって曲がって形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記複数の圧力室は、2列に千鳥状配列されており、各圧力室の両端部のうち内側の一端部は対応するノズルにそれぞれ連通し、他端部は複数のノズルがなす列と平行に直線状に延びて形成された第1の部分とそれぞれ連通し、
前記インク供給孔は、前記共通インク室の各々に対応して2個あって、その2個のインク供給孔の各々は2列に位置する前記圧力室の列の端部に接近してそれぞれ形成され、
前記第2の部分の各々は、前記第1の部分の前記インク供給孔側端部において平面視で対応する前記インク供給孔と重なるように形成され、
前記キャップは、前記第2の部分と前記インク供給孔とが重なる部分と重なるように前記ノズル開口面に当接することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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