JP2003320665A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2003320665A
JP2003320665A JP2002131937A JP2002131937A JP2003320665A JP 2003320665 A JP2003320665 A JP 2003320665A JP 2002131937 A JP2002131937 A JP 2002131937A JP 2002131937 A JP2002131937 A JP 2002131937A JP 2003320665 A JP2003320665 A JP 2003320665A
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ink chamber
common
common ink
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Atsushi Ito
敦 伊藤
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • B41J2002/14225Finger type piezoelectric element on only one side of the chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14419Manifold

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット式記録装置のインクジェット
ヘッドにおいて、共通インク室から接続流路への接続部
分においてインク内に気泡が溜まるのを防止し、仮に気
泡が溜まっても容易に排出可能な構成を提供する。 【解決手段】 インクジェットヘッドは、共通インク室
7を形成するマニホールドプレート13X・13Yと、
該マニホールドプレート13X・13Yに隣接するイン
ク供給孔38を形成するスペーサプレート14とを含
む。この共通インク室7に面してインク供給孔38の一
端側が開口されて開口38a・38a・・・を形成し、
共通インク室7に供給されるインクは開口38a・38
a・・・に分配される。このインクのインク流の最下流
側に位置するインク供給孔38の開口38xに、共通イ
ンク室7の壁部の最下流端7aが位置するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液をノズル
から噴射して記録用紙等に所要の記録を行うインクジェ
ット式記録装置のインクジェットヘッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的構成が簡単で、高速印字・
高品質印字が容易な記録装置として、インクジェット方
式の記録装置がよく知られている。従来のインクジェッ
ト方式の記録装置のインクジェットヘッドとして、例え
ば、印字面に対しインクを噴射する複数のノズルと、こ
のノズルのそれぞれに対応して設けられるとともに該ノ
ズルに接続される圧力室と、該圧力室に接続流路を介し
てインクを分配して供給するための共通インク室とを有
する積層構造のものがある。この構成により、共通イン
ク室内に供給されたインクは、各接続流路を通って各圧
力室に分配される。そして、各圧力室において適宜のア
クチュエータにより噴射エネルギーを付与されると、イ
ンクは対応するノズルから噴射される。
【0003】上記のインクジェットヘッドの共通インク
室と接続流路との接続部分が図11に示される。共通イ
ンク室は図11(a)の符号7で示され、この中をイン
クは矢印Aの方向に流れる。図示しない圧力室にそれぞ
れ対応させて、多数の開口(138a・138a・・・
138x)が、共通インク室7に面して形成される。こ
の開口群138a・138xは共通インク室7における
インク流の方向Aにほぼ沿って一直線状に並べて配置さ
れる。各開口138a・138xは接続流路の上流端側
をなすものであって、この接続流路が図示しない圧力室
にそれぞれ接続される。この構成で、共通インク室7内
を流れるインクは、各開口138a・138xから接続
流路を通って、それぞれの圧力室に分配され供給され
る。
【0004】図11(a)におけるb−b線断面図が図
11(b)に示され、この図に示すように、前記共通イ
ンク室7は第1の部材101に凹設されたものとしてあ
る。この共通インク室7の開放側を覆うように、第1の
部材101に第2の部材102が隣接している。この第
2の部材102には、前述の各開口138a・138x
を構成する多数の貫通孔138が穿設されている(ただ
し図11(b)では、インク流Aの最下流端側にある開
口138xをなす貫通孔138のみを示してある)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の図
11の構成では、供給されるインク流Aの最下流側に位
置する接続流路の開口138xが、共通インク室7の壁
部の最下流端7aより内方側に形成されているので、こ
の最下流端7aと開口138xとの間の段差部7bの箇
所に、インクが澱む部分ができてしまう。
【0006】このような構成では、装置側に取り付けら
れた適宜のパージ機構でインクをノズル側(圧力室側)
から吸引しても、インクはその大部分が図11(b)の
矢印A11のように流れるばかりで、前記段差部7bの
部分のインクを吸引する矢印A12のような流れが形成
されることは殆ど期待できない。つまり、インクの初期
導入時にパージ機構によっても段差部7bの気泡を完全
に除去することは困難であるし、また、印字作動中にイ
ンク内に発生する気泡が段差部7bに集まって成長して
も、パージ機構による気泡の除去が困難である。この結
果、印字作動中に段差部7bの気泡が大きく成長してイ
ンクの流れを阻害し、ついには開口138xが塞がれて
ノズルからのインクの噴出が不可能になり、印字面に空
白(ドット抜け)が生じてしまう問題がある。
【0007】本発明は前記課題に鑑みてなされたもので
あり、インクジェット式記録装置のインクジェットヘッ
ドにおいて、共通インク室から接続流路への接続部分に
おいてインク内に気泡が溜まるのを防止し、仮に気泡が
溜まっても容易に排出可能な構成を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、以下に、該課題を解決する
ための手段を説明する。
【0009】請求項1においては、印字面に対しインク
を噴射する複数のノズルと、このノズルのそれぞれに対
応して設けられるとともに該ノズルに接続される圧力室
と、該圧力室にインクを分配して供給するための共通イ
ンク室と、前記圧力室のそれぞれに対応して設けられる
とともに、一端を前記共通インク室に接続させ、他端を
前記圧力室のそれぞれに接続させる、接続流路と、を有
する積層構造のインクジェットヘッドであって、該イン
クジェットヘッドは、前記共通インク室を形成する第1
の部材と、該第1の部材に一側で隣接する第2の部材
と、を少なくとも含むように構成し、該第2の部材の前
記第1の部材側の面には、それぞれの前記接続流路の共
通インク室側の端部を開口させるとともに、前記第2の
部材に形成される前記接続流路の開口群のうち前記共通
インク室内のインク流の最下流側に位置する開口の部分
に、前記第1の部材に形成される前記共通インク室の壁
部の最下流端が位置することを特徴としている。
【0010】上記の構成によると、共通インク室の最下
流端の壁部に最下流側の開口が位置しているから、該最
下流端の壁部近傍におけるインクの澱みが発生しない。
そのため、共通インク室内の気泡排出性が向上し、気泡
による不噴射がなくなる。
【0011】請求項2においては、請求項1において、
前記最も下流側の開口が、前記開口群の中で最も大きい
開口面積を有していることを特徴としている。
【0012】上記の構成によると、最下流側の開口が大
きいことから、第1の部材と第2の部材とを積層させる
際に位置ズレ等が多少発生したとしても、共通インク室
の壁部の最下流端の部分が最下流側の開口から外れにく
くなる。即ち、第1の部材と第2の部材の位置ズレが多
少あっても、最下流側の開口へのインク流の確保と、最
下流端の壁部近傍における気泡排出性の向上という本発
明の利点が確実に発揮されることになる。
【0013】請求項3においては、請求項1または2に
おいて、前記開口群を構成する全ての開口が、前記第1
の部材に形成される前記共通インク室の壁部と一部重複
するように配置されていることを特徴としている。
【0014】上記の構成によると、最下流側のみなら
ず、全ての開口をも共通インク室の壁部と重複するもの
とすれば、共通インク室の最下流端の部分のみならず、
上流側の壁部近傍においても澱みができにくくなり、当
該部分における気泡の排出性も併せて向上される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェ
ットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。
【0016】図1において、このカラーインクジェット
プリンタ100のプリンタヘッド63は、その本体フレ
ーム68に、四色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラック)のインクを噴射させるために各色ごとに
配設された計四個の圧電式のインクジェットヘッド6を
固着し、更に、カラーインクがそれぞれ充填される計四
個のインクカートリッジ61を本体フレーム68に脱着
可能に取り付けた構成としている。この本体フレーム6
8は、駆動機構65により直線方向に往復駆動されるキ
ャリッジ64に固着されている。用紙を送るためのプラ
テンローラ66は、その軸線がキャリッジ64の往復移
動方向に沿うよう配置され、インクジェットヘッド6と
対向されている。
【0017】キャリッジ64は、プラテンローラ66の
支軸と平行に配設されるガイド軸71およびガイド板7
2によって、摺動自在に支持される。ガイド軸71の両
端部の近傍にはプーリー73・74が支持され、これら
のプーリー73・74の間に無端ベルト75が掛け渡さ
れる。前記のキャリッジ64はこの無端ベルト75に固
定される。このような駆動機構65の構成において、一
方のプーリー73がモータ76の駆動により正逆回転さ
れると、それに伴ってキャリッジ64がガイド軸71お
よびガイド板72に沿って直線方向に往復駆動され、プ
リンタヘッド63の往復移動を行わせる。
【0018】用紙62は、インクジェットプリンタ10
0の側方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給
紙され、インクジェットヘッド6とプラテンローラ66
との間の空間に導かれて、インクジェットヘッド6から
噴射されるインクにより所定の印字がなされた後に排紙
される。なお、図1においては、用紙62の給紙機構お
よび排紙機構の図示を省略している。
【0019】パージ機構67は、前記インクジェットヘ
ッド6の内部に溜まる気泡やゴミなどを含んだ不良イン
クを強制的に吸引して除去するためのものである。この
パージ機構67はプラテンローラ66の側方に設けら
れ、前述の駆動機構65によってプリンタヘッド63が
リセット位置に至ったときにそのインクジェットヘッド
6に対向するよう、該パージ機構67の配設位置が定め
られている。このパージ機構67はパージキャップ81
を備えており、インクジェットヘッド6の下面に設けら
れる多数のノズル(詳細は後述)を覆うように、当該イ
ンクジェットヘッド6の下面に対し当接する。この構成
で、プリンタヘッド63がリセット位置にあるときに、
このキャリッジ64に設けられているインクジェットヘ
ッド6のノズルをパージキャップ81で覆って、インク
ジェットヘッド6の内部に溜まる気泡などを含んだ不良
インクを、カム83の駆動によりポンプ82によって吸
引して廃インク溜め84へ廃棄することにより、インク
ジェットヘッド6の復旧を行うようにしている。これに
より、インクジェットヘッド6に対するインクの初期導
入時において気泡を除去でき、あるいは、印字に伴う内
部の気泡の成長などによって陥っていた噴射不良状態か
らインクジェットヘッド6を正常状態へ復帰させること
ができる。なお、図1に示すキャップ85は、印字が終
了してリセット位置に戻されるキャリッジ64上のイン
クジェットヘッド6の多数のノズルを覆って、インクの
乾燥を防止するためのものである。
【0020】プリンタヘッド63を上下逆さまにした状
態の斜視図が図2に示され、該プリンタヘッド63の本
体フレーム68は同図に示すようにその上面側(図2に
おいては下面側に位置するよう図示している)が開放さ
れた略箱状に形成されており、その開放された側から四
つのインクカートリッジ61を着脱自在に装着できるよ
うにして、搭載部を形成している。図2に示すように、
本体フレーム68の搭載部の一側部位には、各インクカ
ートリッジ61のインク放出部に接続できるインク供給
通路4・4・4・4が、本体フレーム68の底板5の下
面(インクジェットヘッド6が固着される側の面)まで
連通している。それぞれのインク供給通路4に対応させ
て、インクジェットヘッド6のインク供給口(後述)と
密接できるようにしたゴム製等のジョイント部材47
が、底板5の下面に取り付けられる。
【0021】図2に示すように、底板5の下面側には、
インクジェットヘッド6を四つ並列させて配置させるた
めの四つの支持部8を、段付き状に形成している。イン
クジェットヘッド6は、この各支持部8に対し、紫外線
硬化型の接着剤にて固定される。
【0022】インクジェットヘッド6の斜視図が図3に
示される。このインクジェットヘッド6は積層型のキャ
ビティプレート10を有しており、該キャビティプレー
ト10に対してプレート型の圧電アクチュエータ(以下
「アクチュエータ」)20が、接着剤又は接着シートを
介して接着、積層される。そして更にアクチュエータ2
0の上面には、外部機器との電気的接続のためのフレキ
シブルフラットケーブル40が、接着剤にて重ね接合さ
れている。最下層のキャビティプレート10の下面側に
はノズル35が多数開口されており、各ノズル35から
下向きにインクが噴射される。
【0023】図4はキャビティプレート10の分解斜視
図を、図5はキャビティプレート10の分解拡大斜視図
(図4のV−V方向断面)を、それぞれ示す。キャビテ
ィプレート10は図5に示すように、ノズルプレート1
1、ダンパプレート12、二枚のマニホールドプレート
(第1の部材)13X・13Y、スペーサプレート(第
2の部材)14、ベースプレート15の計六枚の薄い金
属板を、それぞれ接着剤にて重ね接合して積層した構造
としている。
【0024】ノズルプレート11には図4・図5に示す
ように、微小径(本実施形態では、25μm程度)のイ
ンク噴射用のノズル35が、微小の間隔をおいて多数形
成される。このノズル35は、当該ノズルプレート11
における長手方向に沿って、千鳥状の二列に配列されて
いる。
【0025】ベースプレート15には図5に示すよう
に、複数の圧力室36・36・・・が、ベースプレート
15の長手方向に沿って千鳥状配列で二列に穿設されて
いる。各圧力室36は、その長手方向が該ベースプレー
ト15の長手方向に対して直交するように、細幅に形成
されている。また、ベースプレート15のスペーサプレ
ート14に面する側には、それぞれの圧力室36と接続
される絞り部36dと、当該絞り部36dと接続される
インク供給孔36bとが凹設されている。各インク供給
孔36bは、スペーサプレート14における左右両側部
位に穿設された各インク供給孔(接続流路)38を介し
て、マニホールドプレート13X・13Yによって形成
される後述の共通インク室7・7に連通させている。
【0026】各圧力室36の一端部36aは、スペーサ
プレート14、二枚のマニホールドプレート13X・1
3Y、およびダンパプレート12に同じく千鳥状配列で
穿設されている微小径の貫通孔37を介して、ノズルプ
レート11における前述のノズル35に連通している。
【0027】図5に示すように、二枚のマニホールドプ
レート(13X・13Y)のうちスペーサプレート14
に近い側のマニホールドプレート13Xには、二つのイ
ンク室半部13a・13aが貫通状に形成されている。
一方、ノズルプレート11側のマニホールドプレート1
3Yには、二つのインク室半部13b・13bが、他側
のマニホールドプレート13Xに向けてのみ開放するよ
うに凹設されている。この構成で、二枚のマニホールド
プレート13X・13Yとスペーサプレート14の計三
枚を積層することにより、対応する上下のインク室半部
13a・13bが相互に接合されて、貫通孔37の列の
両側に一つずつ、計二つの共通インク室7・7が図6に
示すように形成される。
【0028】なお、貫通孔37の列の両側に二つの共通
インク室7・7を設けたのは、二列に配置された圧力室
36に対応させるためである。即ち、二列配置されるう
ちの一列側の圧力室群は一方の共通インク室7に、残り
の一列側の圧力室群は他方の共通インク室7に、それぞ
れ連通されているのである。このようにインクジェット
ヘッド6を構成することで、二つの共通インク室7・7
に互いに異なる色のインクを供給して一つのインクジェ
ットヘッド6で二色の印字を行わせる印字形態に用いる
ことをも可能にし、インクジェットヘッド6の汎用性を
高めて部品の種類の低減を図っている。ただし本実施形
態においては、双方の共通インク室7・7に同色のイン
クを供給し、二列のノズル35で単色の高解像度の印字
を行わせる印字形態を採っている。
【0029】図5に示すように、マニホールドプレート
13X・13Yのすぐ下に位置するダンパプレート12
には、ダンパ溝12c・12cが凹設される。このダン
パ溝12c・12cはマニホールドプレート13Y側に
向けてのみ開放するように形成され、その位置および形
状は前記共通インク室7・7と一致させている。従っ
て、マニホールドプレート13X・13Yおよびダンパ
プレート12を接合したときは、マニホールドプレート
13Yのインク室半部13bを凹設してある部分(ダン
パ部42)には、前記ダンパ溝12cが位置する。ここ
でマニホールドプレート13Yは適宜弾性変形し得る金
属素材(例えば、ステンレス鋼)で構成されているの
で、このダンパ部42は、共通インク室7側にも、ダン
パ溝12c側にも、自由に振動することができる。以上
の構成により、インク噴射時に圧力室36で発生した圧
力変動が共通インク室7に伝播しても、該ダンパ部42
が弾性変形して振動することによって当該圧力変動を吸
収減衰させることができ(ダンパ作用)、圧力変動が他
の圧力室20へ伝播してしまうクロストークを防止する
ことができる。
【0030】図4に示すように、ベースプレート15に
は二つのインク供給孔39a・39aが穿設され、スペ
ーサプレート14においても同様にインク供給孔39b
・39bが穿設されている。ベースプレート15とスペ
ーサプレート14とを接合することで、対応するインク
供給孔39a・39bが互いに接続され、前述の二つの
共通インク室7・7のそれぞれに対応するインク供給口
39・39が形成される。インクジェットヘッド6の小
型化の要請から、このインク供給口39・39は、複数
の圧力室36・36・・・のなす列の端部に近い位置に
穿設され、また、二つのインク供給口39・39は互い
に接近して配置されている。
【0031】以上のキャビティプレート10の構成によ
り、前述のインク供給口39・39から共通インク室7
・7内に流入したインクは、各インク供給孔38・36
bから絞り部36dを通って各圧力室36に分配され
る。そして、各圧力室36内のインクは、その一端部3
6aから各貫通孔37・37・・・を経由して、対応す
るノズル35に至って噴射される。
【0032】図7はアクチュエータ20の分解拡大斜視
図を示すものである。アクチュエータ20は図6や図7
に示すように、二種類の圧電シート21・22と、一枚
の絶縁シート23とを積層した構造である。一方の圧電
シート21の上面には、キャビティプレート10におけ
る各圧力室36毎に対応した細幅の複数の駆動電極24
が、千鳥状配列で設けられている。各駆動電極24の一
端部24aは、アクチュエータ20の表裏面20a・2
0bと直交する左右側面に露出するように形成されてい
る。
【0033】もう一つの圧電シート22の上面には、複
数の圧力室36に対して共通のコモン電極25が設けら
れている。コモン電極25の一端部25aも、各駆動電
極24の一端部24aと同様、左右側面に露出するよう
に形成されている。圧電シート21・22は図示のよう
に1枚ずつ交互に積層するだけでなく、交互に複数枚積
層することもできる。各駆動電極24とコモン電極25
とに挟まれる圧電シート21・22におけるそれぞれの
領域は、各圧力室36ごとに対応した圧力発生部とな
る。
【0034】最上段の絶縁シート23の上面には、各駆
動電極24の各々に対する表面電極26と、コモン電極
25に対する表面電極27とが、左右側面に沿って並ぶ
ように設けられている。
【0035】また、左右側面には、各駆動電極24の一
端部24aに第1の凹み溝30が、コモン電極25の一
端部25aに第2の凹み溝31が、それぞれ積層方向に
延びるように設けられている。各第1の凹み溝30内に
は、各駆動電極24と各表面電極26とを電気的に接続
する側面電極(図示せず)が、第2の凹み溝31内に
は、コモン電極25と表面電極27とを電気的に接続す
る側面電極(図示せず)が、それぞれ形成されている。
なお、符号28および29の電極は、捨てパターンの電
極である。
【0036】以上のような構成のキャビティプレート1
0とアクチュエータ20とは、キャビティプレート10
における各圧力室36と、アクチュエータ20における
駆動電極24とが対応するように積層される。また、ア
クチュエータ20における上側の表面20aにおいて、
フレキシブルフラットケーブル40における各種の配線
パターン(図示せず)が、各表面電極26・27に電気
的に接合される。
【0037】そして、インクジェットヘッド6における
アクチュエータ20の各駆動電極24のうち任意の駆動
電極24とコモン電極25との間に電圧を印加すると、
圧電シート22のうち電圧を印加した駆動電極24の部
分(即ち圧力発生部)に、圧電による積層方向の歪みが
発生し、圧力室36の容積が縮小する。こうして圧力室
36内のインクに噴射エネルギーが与えられ、インクは
ノズル35から液滴状に噴射され、用紙62への所定の
印字が行われる。このようにして、キャリッジ64がガ
イド板72に沿って直線方向に往復移動しつつ、用紙6
2への印字が行われる。
【0038】以上で説明したように、本実施形態のイン
クジェットヘッド6においては、キャビティプレート1
0の構成により、前述のインク供給口39・39から共
通インク室7・7内に流入したインクは、各インク供給
孔(接続流路)38・36bから絞り部36dを通って
各圧力室36に分配される。そして、各圧力室36内の
インクは、その一端部36aから各貫通孔37・37・
・・を経由して、対応するノズル35に至って噴射され
る。
【0039】ここで、上記のインク流路においては、前
述の通り、インクの流れに澱みを生じることなくスムー
ズに流れ、インク内に気泡が溜まりにくく、溜まったと
しても前記パージ機構67で容易に吸引して除去できる
ことが要求される。これは、インクの初期導入時に気泡
を完全に除去することができなかったり、或いは、印字
作動中にインク内に気泡が発生して成長すると、ノズル
35からのインクの噴射において不噴出が起こり、印字
面に空白(ドット抜け)が生じてしまう原因になるから
である。
【0040】この点、本実施形態のインクジェットヘッ
ド6は、図8に示すように、スペーサプレート(第2の
部材)14に形成されるそれぞれのインク供給孔38
の、マニホールドプレート(第1の部材)13X・13
Y側に形成される開口38a・38a・・・のうち共通
インク室7内のインク流の最下流側に位置する開口38
xの部分に、共通インク室7の壁部の最下流端7aが位
置する。つまり開口38の輪郭線に最下流端7aの輪郭
線が横切って位置する。これにより、共通インク室7内
に供給されたインクは、澱むことなく最下流端7aにて
インク供給孔38xに導入され、共通インク室7内の気
泡排出性が向上する。なお、本実施形態においては、マ
ニホールドプレート(第1の部材)13X・13Yおよ
びスペーサプレート(第2の部材)14が平板であり、
平板積層構造とされたインクジェットヘッド6について
説明したが、第1の部材および第2の部材は平板形状に
限定されるものではない。
【0041】また、本実施形態においては、インク供給
孔38の共通インク室7側の端部の開口38a・38a
・・・は、全て同じ大きさのものとしたが、これに限定
されるものではない。即ち、図9に示すように、開口3
8a・38a・・・の最も下流側の開口38x’が、開
口38a・38a・・・の中で最も大きい開口面積を有
しているものであってもよい。これにより、マニホール
ドプレート13X・13Yとスペーサプレート14とを
積層させる際に位置ズレ等が多少発生したとしても、共
通インク室7の壁部の最下流端7aの部分が最下流側の
開口38x’から外れにくくなる。即ち、マニホールド
プレート13X・13Yとスペーサプレート14の位置
ズレが多少あっても、最下流側の開口38´へのインク
流の確保と、最下流端7aの壁部近傍における気泡排出
性の向上という本発明の利点が確実に発揮されることに
なる。
【0042】また、図11に示すように、全ての開口3
8a・38a・・・が、共通インク室7の壁部と一部重
複するように配置されていてもよい。これにより、共通
インク室7内のインク流の最下流端7aの部分のみなら
ず、上流側の壁部近傍においても澱みができにくくな
り、当該部分における気泡の排出性も併せて向上され、
気泡による不噴出がなくなり、信頼性の高いインクジェ
ットヘッドを提供できる。
【0043】
【発明の効果】上述したように、請求項1の発明による
と、共通インク室の最下流端の壁部に最下流側の開口が
位置しているから、該最下流端の壁部近傍におけるイン
クの澱みが発生しない。そのため、共通インク室内の気
泡排出性が向上する。
【0044】請求項2の発明によると、最下流側の開口
が大きいことから、第1の部材と第2の部材とを積層さ
せる際に位置ズレ等が多少発生したとしても、共通イン
ク室の壁部の最下流端の部分が最下流側の開口から外れ
にくくなる。即ち、第1の部材と第2の部材の貼りズレ
が多少あっても、最下流側の開口へのインク流の確保
と、最下流端の壁部近傍における気泡排出性の向上とい
う本発明の利点が確実に発揮されることになる。
【0045】請求項3の発明によると、最下流側のみな
らず、全ての開口をも共通インク室の壁部と重複するも
のとすれば、共通インク室の最下流端の部分のみなら
ず、上流側の壁部近傍においても澱みができにくくな
り、当該部分における気泡の排出性も併せて向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカラーインクジェ
ットプリンタを示す斜視図である。
【図2】プリンタヘッドの斜視図である。
【図3】インクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図4】キャビティプレートの積層構造を示す分解斜視
図である。
【図5】図4におけるV−V断面拡大斜視図である。
【図6】図3におけるVI−VI断面拡大図である。
【図7】アクチュエータの積層構造を示す分解斜視図で
ある。
【図8】インクジェットヘッドの、(a)は圧力室内か
らスペーサプレート側を見た拡大平面図、(b)は
(a)におけるb−b線断面矢視図である。
【図9】別実施形態のインクジェットヘッドの圧力室内
からスペーサプレート側を見た拡大平面図である。
【図10】別実施形態のインクジェットヘッドの圧力室
内からスペーサプレート側を見た拡大平面図である。
【図11】従来のインクジェットヘッドの、(a)は圧
力室内からスペーサプレート側を見た拡大平面図、
(b)は(a)におけるb−b線断面矢視図である。
【符号の説明】
6 インクジェットヘッド 7 共通インク室 7a 最下流端 13X・13Y マニホールドプレート(第1の部材) 14 スペーサプレート(第2の部材) 38 インク供給孔(接続流路) 38a 開口 38x 開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字面に対しインクを噴射する複数のノ
    ズルと、 このノズルのそれぞれに対応して設けられるとともに該
    ノズルに接続される圧力室と、 該圧力室にインクを分配して供給するための共通インク
    室と、 前記圧力室のそれぞれに対応して設けられるとともに、
    一端を前記共通インク室に接続させ、他端を前記圧力室
    のそれぞれに接続させる、接続流路と、 を有する積層構造のインクジェットヘッドであって、 該インクジェットヘッドは、前記共通インク室を形成す
    る第1の部材と、該第1の部材に一側で隣接する第2の
    部材と、を少なくとも含むように構成し、 該第2の部材の前記第1の部材側の面には、それぞれの
    前記接続流路の共通インク室側の端部を開口させるとと
    もに、 前記第2の部材に形成される前記接続流路の開口群のう
    ち前記共通インク室内のインク流の最下流側に位置する
    開口の部分に、前記第1の部材に形成される前記共通イ
    ンク室の壁部の最下流端が位置することを特徴とする、
    インクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記最も下流側の開口が、前記開口群の
    中で最も大きい開口面積を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記開口群を構成する全ての開口が、前
    記第1の部材に形成される前記共通インク室の壁部と一
    部重複するように配置されていることを特徴とする、請
    求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
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EP03010322A EP1361062B1 (en) 2002-05-07 2003-05-07 Ink-jet head
DE60302278T DE60302278T2 (de) 2002-05-07 2003-05-07 Tintenstrahlkopf
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111912A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Brother Ind Ltd インクジェットヘッド

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