JP3851878B2 - 連鎖状ソーセージの切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、竿に懸架してスモークした連鎖状ソーセージを竿から滑り落として結節部を切断する連鎖状ソーセージの切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず連鎖状ソーセージとは、例えばウインナーソーセージのようにケーシング(腸等の表皮)に一定間隔で設けられた結節部を介して、複数のソーセージが鎖状に繋がったものである。
【0003】
また、一般的なソーセージの製造工程は、食肉充填機により、ケーシングに原料(ミンチ肉等)を詰め、所定間隔でねじることにより連鎖状ソーセージ(生)を形成し、この連鎖状ソーセージをスモーク(加熱薫煙)用の竿等(例えば直径14〜15mm程度のステンレス製のパイプ)に螺旋ループ状に巻き掛ける。この連鎖状ソーセージを巻き掛けた複数の竿を台車に載せ、その台車ごとスモーク室に入れてソーセージのスモーク(加熱薫煙)を行う。スモーク後は台車をスモーク室から出し、竿の1本づつを人手により持ち上げて、その竿に巻き掛けてある連鎖状ソーセージを結節部切断装置(別紙図10参照、或いは特公昭50−17551号に開示の装置等)に投入し、個々のソーセージに切り離す。
【0004】
すなわち、図10及び図9に示すように結束部切断装置200のシュート201の投入口202から回転ドラム203内に供給された連鎖状ソーセージ204は、結節部205を回転ドラム203の内周面に設けられているフック杆206に引っ掛けられて、回転ドラム203とともに回転する。この回転状態のときに連鎖状ソーセージ204の結節部205は、フック杆206の杆部207に引っ掛かった状態でフック部208との間を移動し、フック部208側に移動した時にフック部208の内側に設けられている切断刃209によって切断される。この動作が回転ドラム203の回転に伴って繰り返され、連鎖状ソーセージ204は各結節部205で切断されて個々のソーセージ210に分離されていく。分離された各ソーセージ210は、回転ドラム203の出口シュート211から排出されていく。その後は搬送され、計量されて所定量ごとに袋詰される。
【0005】
従来例の参考文献としては次の公報を例示しておく。
【特許文献1】
特公平4−28333号公報(図2)
【特許文献2】
特開平9−313095号公報(図6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記竿の1本あたりに巻き掛けている連鎖状ソーセージは重く、しかもスモーク時にソーセージから出た油分や煙の成分等によって、結節部が竿の表面に付着した(貼りついた)状態となっている。そのため、人手によって竿を少々傾けた程度では連鎖状ソーセージが竿から滑り落ちてくれず、竿を直立に近い状態に立てて揺する等の動作が必要になり、極めて多大な労力を要することとなっていた。
【0007】
また、竿から落下するときには、一連の連鎖状ソーセージがかたまった状態で落ちるため、一度に結節部切断装置の回転ドラム内に入って各ソーセージを損傷させてしまう原因となっていた。
【0008】
本発明は前記のような点に鑑みて開発されたものであり、スモーク済みの連鎖状ソーセージの結節部を竿から円滑に滑り落とすことができ、また、竿から滑り落とした連鎖状ソーセージの結節部を切断することができる連鎖状ソーセージの切断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載の本発明の連鎖状ソーセージの切断装置は、ソーセージと結節部とが交互に連続する連鎖状ソーセージを懸架した竿の一端部を持ち上げて傾斜させる竿端部持上げ手段と、この傾斜させた竿を回転させる回転手段と、竿から滑り落ちる連鎖状ソーセージの適宜の結節部を切断する切断手段と、を備えている。
【0010】
前記請求項1に記載の構成により、連鎖状ソーセージを懸架した竿を傾斜するように竿端部持上げ手段で一端部を持ち上げ、傾斜させた竿を回転手段で回転させることにより、竿に懸架された連鎖状ソーセージは、あたかもスクリューコンベアで送られているように円滑に滑り落ちることになる。そして滑り落ちた連鎖状ソーセージの適宜の結節部は、切断手段によって切断することができる。
【0011】
また、請求項2記載の本発明の連鎖状ソーセージの切断装置は、請求項1記載の連鎖状ソーセージの切断装置において、連続するリング状に連鎖ソーセージを懸架した竿の一端部を掴む前記回転手段に設けたチャック部と、この竿の他端部を回動自在に支持する支持手段と、を備えている。
【0012】
前記請求項2に記載の構成により、前記竿端部持上げ手段によって傾斜するように一端部を持ち上げた竿の夫々の端部を、支持手段と回転手段のチャック部とで支持し、前記回転手段で竿を回転させて、懸架した連鎖状ソーセージを滑り落とし、この滑り落とした連鎖状ソーセージの適宜の結節部を切断手段で切断することによって、連続する連鎖状ソーセージを適当な長さに分断することができる。
【0013】
請求項3記載の本発明の連鎖状ソーセージの切断装置は、請求項1又は2記載の連鎖状ソーセージの切断装置において、前記切断手段は刃物ホルダーと刃物からなる刃物ホルダーユニットであって、この刃物ホルダーユニットを、又はこの刃物ホルダーユニットとともに竿の他端部を回動自在に支持する支持手段を、回動手段によって回転・反転させるようにした構成である。
【0014】
前記請求項3の構成により、連鎖状ソーセージが刃物ホルダーユニットや支持手段に引っ掛かって落下しなかった場合に、刃物ホルダーユニットを、または刃物ホルダーユニットとともに支持手段を、回動手段によって下方に回転させて所定位置から一旦移動させる。この回転による移動によって刃物ホルダーユニット等に引っ掛かった連鎖状ソーセージは、自然に落下して除去される。そして回動手段を反転させて刃物ホルダーユニットや支持手段を再び元の所定位置に戻すことにより、刃物ホルダーユニット等での連鎖状ソーセージの滞留を簡単に解消することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図8は、本発明の連鎖状ソーセージの切断装置を、例えば従来の結節部切断装置(ドラム式カッター)の前処理装置として使用した場合について説明する図である。
【0016】
図示の連鎖状ソーセージ6の切断装置1は、図1に示すように竿端部持上げ手段2と、一端部3aを掴んで竿3を回転させる回転手段4と、竿3の他端部3bを回動自在に支持する支持手段5と、連鎖状ソーセージ6の適宜の結節部7を切断する切断手段8と、前記切断手段8を回転・反転させる回動手段9とを備えている。なお、連鎖状ソーセージ6及び竿3については、前記した説明と同様のものであり詳しい説明を省略する。
【0017】
そこで、前記切断装置1をより具体的に説明すると、先ず竿端部持上げ手段2(図1、図2参照)について、この例では竿3の一端部3aを所定高さまで持ち上げるためのシリンダ13が、その下端部を支柱10の下部の側面に設けた係止部材11にピン12で連結して揺動可能に設けてある。
【0018】
シリンダ13のロッド14の先端部には、ピン15を介してブラケット16が設けてある。このブラケット16には、竿受けアーム17や竿受けアーム反転用モータ18等を設けた長尺な支持部材19の一端近傍が固着してある。
【0019】
前記支持部材19は、一端に杆部20に対して直角に鍔部21を有するとともに他端に係止部22を有している。この係止部22は、ピン23で切断手段8側のケーシング24に回動自在に設けられている。前記鍔部21の外側には、アーム反転用モータ18が設けてある。鍔部21の中央には貫通穴(図示省略)が形成されていて、杆部20に沿って設けられている軸25が前記貫通穴を通ってアーム反転用モータ18の駆動軸(図示省略)に連結されている。軸25の長さは、前記杆部20より少し短い位の長さであり、この軸25は杆部20の上側に沿ってアーム反転用モータ18に片持ち支持されている。
【0020】
前記軸25の両端近傍には、この軸25に対して直角方向に突出するようにして2本の竿受けアーム17が、その後部26を固着してある。各竿受けアーム17の先端部側の上縁部には、竿3の端部を載置したときに転がらないように受けることができる半円弧状の凹部27が形成してある。
【0021】
この各竿受けアーム17は、前記アーム反転用モータ18を正転・逆転させることによって軸25を介して水平状態にしたり、下方向に下げたりすることができる。
【0022】
また、水平状態の各竿受けアーム17に載置される竿3の一端部3aは、前記シリンダ13のロッド14を伸ばすことによって、支柱10の先端に設けた回転手段4の位置まで持ち上げられ、この竿3を後述する切断手段8側に傾斜させることができる。そして持ち上げて傾斜させた竿3は、回転手段4によって回転させることができる。
【0023】
この回転手段4(図1参照)は、シリンダ13を設けた支柱10の上部に、切断手段8側に傾斜するように設けられている。
【0024】
すなわち、図示の例では支柱10の上端10aが、切断手段8の方向に低く傾斜するように形成されていて、この上端10aに回転手段4を固定する支持板28が設けられている。上端10aの傾斜角度は、前記ロッド14で持ち上げられた竿3の一端部3aを、支持板28の上に設けた回転手段4の後述するチャック部29にスムーズに装着できる角度である。
【0025】
また前記回転手段4(図3〜図5参照)は、竿3の一端部3aを掴んだり離したりするチャック装置30と、チャック装置30のチャック部29を回転させて竿3を回転させる竿駆動装置31と、チャック装置30及び竿駆動装置31を載設して同時に前後方向(切断手段8方向並びに反対方向、図中矢印で示す方向)に移動させるスライドユニットシリンダ32と、このスライドユニットシリンダ32を設けて前記した支柱10(図1参照)の上端の支持板28の上に固定するベース板33と、カバー34とによって構成されている。
【0026】
前記チャック装置30(図3参照)は、スライドユニットシリンダ32のシリンダ部32aの上に固定した支持板60上に設けられていて、スライドユニットシリンダ32の作動によってシリンダ部32a及び支持板60とともに矢印方向に往復動する。
【0027】
前記の支持板60上の後部側には、支持ブラケット35が設けられていて、この支持ブラケット35の側面にはエアシリンダ36が設けられている。エアシリンダ36のロッド38は支持ブラケット35に形成した貫通孔37から突出し、その先端部にはシリンダーロッド先端金具39が設けてある。
【0028】
シリンダーロッド先端金具39の内側にはベアリング40が設けてあり、このベアリング40にロッド42の後端部を嵌着してある。またロッド42の先端部には、後述する爪開閉機構41が設けてある。
【0029】
さらに前記ロッド42は、外郭部材48と、1対のベアリング44とを介して、前記の支持板60上に設けたハウジング43に支持されている。
【0030】
前記外郭部材48は、爪カバー部45とタイミングホイル嵌着部46とからなる大径筒部47と、ロッド42を摺動可能に挿着する小径筒部49とを一体に形成したものである。
【0031】
ロッド42は、ベアリング40、44、44によって、シリンダーロッド先端金具39並びに外郭部材48を介してハウジング43に回動自在に支持されている。
【0032】
ロッド42の先端部に設けた爪開閉機構41(図3、図5参照)は、外郭部材48の内周部の同一円周上に、等間隔にピン50によって揺動自在に設けた3個の開閉爪51と、この各開閉爪51の後部にピン52を介して連結したリンク53と、このリンク53をロッド42の先端部に連結したピン54とからなる。
【0033】
前記エアシリンダ36を作動させて、ロッド38、シリンダーロッド先端金具39及びベアリング40を介してロッド42をエアシリンダ36側に引くことにより、各開閉爪51はピン50を支点に開放作動する。また、エアシリンダ36を作動させて、ロッド42等を爪開閉機構41側に押すことにより、各開閉爪51はピン50を支点に閉じるように作動する。
【0034】
前記外郭部材48のタイミングホイル嵌着部46には、タイミングホイル55が固着してある。
【0035】
また、前記ハウジング43と並列に竿駆動装置31が、前記の支持板60上に設けてある。
【0036】
この竿駆動装置31は、モータ56と、駆動軸57の先端部に設けたタイミングホイル58とからなる。このタイミングホイル58と、前記した外郭部材48に設けたタイミングホイル58とには、タイミングベルト59が掛け渡してある。モータ56を駆動させることにより、タイミングベルト59を介して外郭部材48とともにロッド42及び爪開閉機構41が回転し、この回転作動によって各開閉爪51で掴んだ竿3を一方向に回転、又は正逆回転させることができる。
【0037】
なお、前記エアシリンダー36は、シリンダーロッド先端金具39とロッド42との間にベアリング40を設けてあるので、ロッド42等とともに回転することはない。
【0038】
前記したようにスライドユニットシリンダ32を作動させて竿駆動装置31とともにチャック装置30を前進又は後進させることができるため、連鎖状ソーセージ6を巻き掛けた竿3がシリンダ13(図1参照)の作動によって、チャック装置30の各開閉爪51の中心位置まで持ち上げられてしまうまでは、チャック装置30を後退させて爪カバー部45をカバー34内に位置させておく。また、各開閉爪51はエアシリンダ36の作動によって開放状態にしておく。そして竿3の一端部3aがシリンダ13の作動によってチャック装置30の前方まで持ち上げられた時に、再びスライドユニットシリンダ32を作動させて竿駆動装置31とともにチャック装置30を所定位置まで前進させ、エアシリンダ36を作動させ各開閉爪51を閉じて竿3の一端部3aを掴む。
【0039】
また、前記のように竿3を持上げて傾けた時に、竿受けアーム17に載置された竿3の他端部3bは、支持手段5(図6、図7参照)を構成するアーム61の先端部に設けた竿受け部材62に導かれて載置される。
【0040】
すなわち、竿受け部材62は、ピン63でアーム61の先端部に揺動自在に支持され、通常は水平状態に保持される。また竿受け部材62の後端には竿ストッパー突起64が設けられている。
【0041】
さらに竿3の他端部3bを円滑に竿受け部材62に載置できるように、前記ケーシング24には竿ガイド支持アーム65が設けられ、かつ竿ガイド支持アーム65の先端部に、竿3の他端部3bを竿受け部材62に導ける竿ガイド66が設けられている。この竿ガイド66は、上部を拡大開口した半割漏斗形状のものであり、下端部を水平状態に保持されている竿受け部材62の竿ストッパー突起64の上方に位置するように設けられている。竿3を前記竿受けアーム17に載置する際に、竿3の他端部3bを竿ガイド66に入れることにより、前記他端部3bは自然に落下して竿受け部材62に載置されることになる。
【0042】
前記シリンダ13(図1参照)の作動により竿3の一端部3aが持上げられて傾斜するのに伴って、竿3の他端部3bを載置した前記竿受け部材62も斜め上方向に回転移動して傾いていく。傾斜した竿3の他端部3bの端は竿ストッパー突起64に当り、竿3は滑り落ちるのを防止される。
【0043】
竿受け部材62を設けた前記アーム61(図7参照)は、後述する振動モータ67の振動モータ取付板74に連結した筒状駆動軸68に後部を連結されている。
【0044】
次に連鎖状ソーセージ6の結節部7を切断する前記切断手段8について説明すると、この切断手段8(図6、図7参照)は、刃物ホルダー69と刃物70からなる刃物ホルダーユニット71によって構成されている。
【0045】
前記刃物ホルダー69は、一方向に長い板状で長手方向を適宜勾配の傾斜方向にして前記アーム61の上側に配設され、後部72を振動用モータ67に連結した駆動軸75に固着してある。
【0046】
さらに刃物ホルダー69には、連鎖状ソーセージ6のソーセージ6aの侵入は許容しないが、結節部7の侵入は許容する複数の切欠部72を刃物ホルダー69の長手方向に適宜間隔をおいて設けられている。
【0047】
また、前記の各刃物70は、刃先73を前記切欠部72内に露出するようにして刃物ホルダー69に設けられている。
【0048】
前記したようにして傾けられた竿3から滑り落ちてくる連鎖状ソーセージ6の適宜の結節部7は、切欠部72に入り込んで刃物70で切断されることになる。
【0049】
次に前記アーム61並びに刃物ホルダー69を作動させる振動用モータ67等の駆動機構について説明すると(図7参照)、ケーシング24の所定箇所には、前記した筒状駆動軸68をケーシング24内から外方に突出させる開口76が形成させている。この開口76の外側には筒状のホルダー77がケーシング24にボルト78で固定されている。
【0050】
このホルダー77内には、2つのメタルベアリング79を介して前記した筒状駆動軸68が嵌着されている。筒状駆動軸68の先端部には、前記アーム61の後部80がボルト81で固定してある。筒状駆動軸68のケーシング内の後端部には大プーリ82を有している。この大プーリ82には振動モータ取付板74が固定してあり、さらにこの振動モータ取付板74には振動用モータ67が固定してある。
【0051】
振動モータ取付板74の側面の中央には、振動用モータ67の主軸83を大プーリ82側に突出させる孔84が形成されている。主軸83にはカップリング85を介して駆動軸75が連結してある。また駆動軸75は、3つのベアリング86を介して筒状駆動軸68内に回動自在に設けられている。駆動軸75の先端部には、刃物ホルダー69の貫通孔87を介して後部69aがはめ込まれている。さらに駆動軸75の先端部には、エンドプレート又は座金88を介してナット89が設けてある。
【0052】
また、前記筒状駆動軸68の大プーリ82に対応する小プーリ90が、キャンセル反転用モータ91側に設けられている。すなわち、キャンセル反転用モータ91は、ケーシング24内の内面に固定した反転モータ取付板92に固定して設けてある。反転モータ取付板92の側面の中央には、キャンセル反転用モータ91の主軸93を反転モータ取付板92内に突出させる孔94が形成されている。この主軸93には前記した小プーリ90が嵌着してあり、小プーリ90と前記大プーリ82には反転用ベルト95が掛け渡してある。ケーシング24の後部には開口90が形成してあり、被い板97で通常は蓋してある。なお、図1に示す98は、刃物70によって何分割化に結節部7から切断した連鎖状ソーセージ6を結束部切断装置(図示省略)に投入するためのシュートである。
【0053】
前記振動用モータ67としては例えばサーボモータが使用され、この振動用モータ67は一方向に回転するのではなく、僅かな回転角度で正逆方向に往復回転し、駆動軸75を介して刃物ホルダー69を振動させる。振幅は刃物ホルダー69の先端で2〜5mm程度である。振動用モータ67等によって刃物ホルダー69を振動させるのは、長期間の使用によって刃物70の切れ味が悪くなるので、刃物ホルダー69の振動によって刃物70を揺すり、刃物70の切れ味を補助するためである。
【0054】
また、前記キャンセル反転用モータ91は、駆動することによって、反転用ベルト95を介して筒状駆動軸68、アーム61、竿受け部材62、振動用モータ67、及び駆動軸75、刃物ホルダー69を一体に回転させる。キャンセル反転用モータ91を駆動させて、アーム61や刃物ホルダー69を定位置(実線で示す位置)から図1の仮想線(二点細線)で示すキャンセル時の反転位置まで移動させるのは、連鎖状ソーセージ6の結節部7が切断されずに刃物ホルダー69やアーム61に引っ掛かった時に、前記のように反転位置まで移動させることによって連鎖状ソーセージ6を自然に落下させるためである。引っ掛かった連鎖状ソーセージ6を落下させた後は、再びキャンセル反転用モータ91を反転駆動させて、アーム61等を前記した定位置に戻す。このようにすることによって連鎖状ソーセージ6が切断されずに引っ掛かっても、短時間に自動的に復旧させて連鎖状ソーセージ6の結節部7の切断作業を円滑に続行することができる。
【0055】
次に前記した本発明の切断装置1を使用して、スモーク後の連鎖状ソーセージ6を結節部7で適宜切断して何分割かに分離し、この分離した連鎖状ソーセージ6を結束部切断装置のシュート78に投入する過程について説明する。
【0056】
先ず竿3に巻き掛けてスモークした連鎖状ソーセージ6を台車(図示せず)で切断装置1の傍まで運び、水平状態にした前後の竿受けアーム17の凹部27内に、巻き掛けた連鎖状ソーセージ6とともに竿3の両端部を載置する。
【0057】
次にシリンダ13を作動させてロッド14を伸ばし、前記竿3の一端部3aをチャック装置30のチャック部29の位置まで持ち上げる。これに先立ってチャック装置30のチャック部29は、スライドユニットシリンダ32を作動させてカバー34内に後退させておき、竿3の一端部3aが爪カバー部45に当らないようにしておく。また、チャック部29の各開閉爪51は、エアシリンダ36を作動させて開放状態にしておく。
【0058】
前記竿3の一端部3aが、チャック部29の前方の所定位置に持ち上げられた後は、スライドユニットシリンダ32を作動させ、カバー34内に後退させておいたチャック部29の各開閉爪51を、カバー34の外に移動させて竿3の一端部3aの周囲に位置させる。そしてエアシリンダ36を作動させて、開放状態の各開閉爪51を閉じて竿3の一端部3aを掴む。さらにモータ56を駆動させてチャック装置30とともに竿3を回転させる。この動作によって竿3に巻き掛けられている連鎖状ソーセージ6は、ソーセージ6aの油等で竿3に付着していても簡単に外されて、傾斜した竿3から切断手段8側に滑り落ちていく。
【0059】
竿3から滑り落ちた連鎖状ソーセージ6は、ソーセージ6a間の適宜の結節部7が竿受け部材62側の切欠部72から順に切欠部72内に入り込み、切欠部72内に露出している刃先73によって切断されて、何分割かに分離されて下方のシュート78に投入されていく。
【0060】
シュート78から結束部切断装置(図示省略)内に投入された分割の連鎖状ソーセージ6は、短いために刃を設けた支持杆に複雑に絡むこともなく、各結節部7を効率良く切断されていくことになる。
【0061】
一方、連鎖状ソーセージ6が竿3から滑り落ちた後は、再び各開放爪51を開放させてチャック部29をカバー34内に後退させるとともに、シリンダ13のロッド14をシリンダ13内に収納して竿3の一端部3aを降下させ、竿3を水平にする。そして竿受けアーム17から竿3を取り除き、次の連鎖状ソーセージを巻き掛けた竿13を竿受けアーム17や竿受け部材62に載置し、再び前記した作業を繰り返す。
【0062】
なお、本発明の連鎖状ソーセージの切断装置において、前記した刃物ホルダー69に形成する切欠部72の数は、図示の例に限らず、1つ又は他の複数であってもよい。また、本発明の連鎖状ソーセージの切断装置は、前記した結節部切断装置(ドラム式カッター)の前処理装置としての使用に限定されるものではなく、連鎖状ソーセージを結節部で切断してソーセージを1本ずつに分離する装置として使用することもできる。この場合は、前記した結節部切断装置(ドラム式カッター)も不要になり、またスモーク室の傍に設置することによりスモーク後の連鎖状ソーセージを効率良く1本ずつのソーセージに分離することができる。さらに、竿に巻き掛けたスモーク後の連鎖状ソーセージを本発明の連鎖状ソーセージの切断装置に自動的に供給できる装置を介在させることにより、より効率良く連鎖状ソーセージを1本ずつのソーセージに分離したり、複数本のソーセージが繋がった連鎖状ソーセージに分割することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように本発明の連鎖状ソーセージの切断装置は、スモーク後の連鎖状ソーセージを懸架した竿の一端部を、竿端部持上げ手段によって自動的に持ち上げて、竿を傾斜させることができ、さらにこの竿を回転手段で回転させることができるので、油等によって竿に付着している連鎖状ソーセージでも、前記の傾斜と回転作動によって円滑に滑り落とすことができる。したがって、竿を人手によって傾けて連鎖状ソーセージを竿から外すといった作業からも開放され、スモーク後の連鎖状ソーセージの竿からの外し作業を容易にかつ迅速に行うことができ、この作業を効率良く行うことができる。
【0064】
また、竿端部持上げ手段で一端部を持ち上げて傾斜させた竿の両端部を、支持手段と回転手段のチャック部とで支持し、回転手段で竿を回転させて、懸架した連鎖状ソーセージを滑り落とし、この滑り落とした連鎖状ソーセージの適宜の結節部を切断手段で切断して、ソーセージと結節部が交互に連続する連鎖状ソーセージを適当な長さに分断することができるので、従来のように次工程の結節部切断装置(ドラム式カッター)の投入口で、投入される連鎖状ソーセージが折れたりちぎれたりすることもない。また長い連鎖状ソーセージは、適宜長さに分断されて結節部切断装置内に投入されるので、結節部切断装置内での各結節部の切断も、連鎖状ソーセージが刃に複雑に絡まるなどの不具合もなく円滑に行うことができる。
勿論、前記した結節部切断装置と組み合わせて使用することなく、単独で本発明の連鎖状ソーセージの切断装置を使用する場合も、連鎖状ソーセージの結節部を切断して次の工程に供給する場合にソーセージが折れたりちぎれたりすることなく処理できる。
【0065】
また、結節部を切断する切断手段を単独で、或いは竿を支持する支持手段とともに、回動手段によって回転・反転させることができるので、支持手段及び/または切断手段に連鎖状ソーセージが絡まっても自動的にかつ迅速に除去することができる。したがって、処理作業の効率を大きく低下させることもない。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一例の切断装置の説明図である。
【図2】本発明に係る一例の竿端部持上げ手段の説明図である。
【図3】本発明に係る一例の竿のチャック装置等の回転手段を平面視した説明図である。
【図4】本発明に係る一例の竿のチャック装置等の回転手段を正面視した説明図である。
【図5】本発明に係る一例の竿のチャック装置等の回転手段を側面視した説明図である。
【図6】本発明に係る一例の切断手段及び支持手段を正面視した説明図である。
【図7】本発明に係る一例の切断手段及び支持手段を駆動させる駆動部を示す説明図である。
【図8】図7の側面視した説明図である。
【図9】従来の回転ドラム内のフック杆等を示す拡大した説明図である。
【図10】従来例の結束部切断装置の内部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 切断装置
2 竿端部持上げ手段
3 竿
3a 一端部
3b 他端部
4 回転手段
5 支持手段
6 連鎖状ソーセージ
6a ソーセージ
7 結節部
8 切断手段
9 回動手段
29 チャック部
69 刃物ホルダー
70 刃物
71 刃物ホルダーユニット
72 切欠部
73 刃先

Claims (3)

  1. ソーセージと結節部とが交互に連続する連鎖状ソーセージを懸架した竿の一端部を持ち上げて傾斜させる竿端部持上げ手段と、この傾斜させた竿を回転させる回転手段と、竿から滑り落ちる連鎖状ソーセージの適宜の結節部を切断する切断手段と、を備えている連鎖状ソーセージの切断装置。
  2. 連続するリング状に連鎖ソーセージを懸架した竿の一端部を掴む前記回転手段に設けたチャック部と、この竿の他端部を回動自在に支持する支持手段と、を備えている請求項1記載の連鎖状ソーセージの切断装置。
  3. 前記切断手段は刃物ホルダーと刃物からなる刃物ホルダーユニットであって、この刃物ホルダーユニットを、又はこの刃物ホルダーユニットとともに竿の他端部を回動自在に支持する支持手段を、回動手段によって回転・反転させるようにした請求項1又は2記載の連鎖状ソーセージの切断装置。
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