JP3851028B2 - 内照用表示器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部の光源によって表示フィルムを張設した表示面を照射して表示するようにした内照用表示器に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
一般に、この種の表示器は光源として蛍光灯を使用しているので、表示面のうち蛍光灯に近い部分は明るく、遠い部分は暗くなり、表示層全体の明るさにムラがでる傾向が強い。光源と表示面との間の距離を離すことにより、明るさは均一になるが、この場合は表示器の厚みが大きくなり、取り付け寸法、躯体の奥行き寸法が大きくなり壁面の奥行を大きくするため、建物躯体への拘束をうける問題がある。また、表示器の表示面が躯体仕上面より大きく突出してしまうという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解消し、表示器の奥行全体の厚みを薄くしても表示面の全体に明るさのムラが生じにくく、全体を均一に照射できる内照用表示器を提供することをその課題とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、箱状の箱枠体の表側に、方形に框組みし且つその内側開口部に画面表示保護用透明板を備えた框枠体を、上記箱枠体の外側から嵌め合い状に装着し、上記箱枠体内の直状光源から表側に配した光拡散層と表示フィルムを照射して表示する内照用表示器において、上記箱枠体の外側の一側に沿って、中央に回転軸を有する断面T字形の回転軸付きレール材を配置し、この回転軸付きレール材の上記回転軸をはさんで一方の側端部を上記箱枠体の外側に形成された係止溝に係止させ、他方の側端部を上記箱枠体にネジ止めすることにより固定し、上記回転軸に対し、上記框枠体の一側に沿って形成した溝縁を回動可能に嵌合して框枠体を箱枠体に対して開閉可能とするとともに、記光拡散層は上記光源に最も近い透明の裏側拡散層と、上記光源に最も遠い乳白色の表側拡散層と、上記裏側拡散層と表側拡散層との間の遮光層とから成る三層重合構造の光拡散層であって、遮光層は銀を含有し、アクリル系樹脂、芳香族系及びグリコール系の溶剤を混合したインクを塗布し乾燥させた透明アクリル製のフィルムから構成され、上記インクは上記直状光源に近くなればなる程濃くなるように光源からの距離によって粗密に塗布されていることを特徴とする。
0005
請求項2に係る発明は、前記框枠体の内側に沿って中空部を形成し、且つ中空部の近傍に受け溝を形成し、この受け溝に前記框枠体のコーナ部に配置されるコーナ具を係合させたことを特徴とする。
0006
請求項3に係る発明は、前記框枠体の内周側に取付縁を形成し、この取付縁の内側に画面表示保護用透明板を取り付けるとともに、この画面表示保護用透明板の外周外側面と上記取付縁とを接着剤で接着するとともに、画面表示保護用透明板の外周端面と框枠体との間に防水コーキング材を配したことを特徴とする。
0007
請求項4に係る発明は、前記箱枠体又は前記框枠体のいずれか一方の全周に沿って断面D字状のクッション材を配設し、上記框枠体を閉じたときにこのクッション材の弯曲面を他方に当接したことを特徴とする。
0008
請求項5に係る発明は、前記表側拡散層の表面に沿って前記表示フィルムを張設し、その外周部を箱枠体開口部の支持部に固定したことを特徴とする。
0009
請求項6に係る発明は、前記直状光源と平行に、反射板を傾斜して設けたことを特徴とする。
0010
【発明の実施の形態】
図1は内照用表示器の正面図、図2及び図3はそれぞれ図1のXーX線及びYーY線上の拡大断面図である。
0011
同図において符号1は箱枠体を示す。2は框枠体で、箱枠体1に回動開閉自在に装着されている。
0012
箱枠体1は両側の縦枠1aと上下の横枠1bとから方形に枠組みされ、上記各枠材は外側段部3と中央段部4と内側段部5の3段に形成されている。内側段部5の内方には開口部が形成されている。
0013
一方の縦枠1aの外側段部3との間の段壁には係止溝7が形成され、この係止溝7には、中央に回転軸8を有する断面T字形の回転軸8付きレール材9の一端10が係止され、他11は中央段部4にネジ12で固定されている。このように、係止溝7に別材の回転軸付きレール材9の一端10を係止しているので、支持強度が増す。
0014
また、裏板6には光源用ソケット13と安定器14とグローランプ15が固定されているとともに、ソケット13には直状光源16(蛍光灯)が取り付けられている。直状光源16は表示器の大きさで、適位数が配されるが、この場合は、2本平行に取り付けられている。そして、直状光源16と平行に反射板17が設けられている。反射板17の一側は縦枠1aの内側段部5から開口面と平行に、内方に突出した突縁18に当接され、反射板17の他側は蝶ナット19が裏板に固定されている。反射板17の角度は30°程度が好ましい。反射板17は傾いているので、光源16に遠い部位で反射板17と後述の光拡散層20との間の距離は小さくなるので、全体の明るさにあまり大きなムラが出るのを防止することができる。
0015
なお、箱枠体1の表側の開口部は上記のように内側段部5の内方に形成され、上記突縁18には後述の光拡散層等からなる光拡散層20とこの表側に表示フィルム21が取り付けられている。
0016
框枠体2は両側の縦框枠2aと上下の横框枠2bとからコーナー部に配置されるコーナー具22を介して方形に框組みされ、上記各框枠2a、2bは額縁状の表縁部23と側面を構成する側縁部24とを略L字状に屈曲形成して成り、屈曲部の内側に沿って中空補強部25が形成されている。側縁部24の内側には中空補強部25(中空部)の近傍にコーナー具22を係合させる受け溝26が形成されている。受け溝26にコーナー具22を係合させることにより、取付け作業が容易で、框枠体2の支持強度が増す。
0017
また、上記受け溝26の裏側には取付凹部27が形成され、この取付凹部27には断面中空形のD字状のクッション材28が取り付けられている。このクッション材28は框枠体2の全周に沿って配設される。
さらに上記別材の回転軸付きレール材9を取り付けた縦枠1aに対向する縦框枠2aには、上記取付凹部27の裏側の端部に円弧状の溝縁29が全長に沿って形成されている。
0018
また、上記框枠体2の内側には開口部が形成されるが、内周側の表縁部23を取付縁として、この取付縁23の内側に画面表示保護用透明板30が取り付けられている。この透明板30の外周外側面と上記取付縁23とは接着剤31で接着固定され、さらに、透明板30の外周端面と框枠体2の中空補強部25との間には防水コーキング材32が配されている。このように、画面表示保護用透明板30の全周囲に接着・防水コーキングしたので、上記透明板30を支持する為の部材の厚み分だけ薄くなり、薄型の表示器が得られ、また確実な防水ができる。必要により、なお、大きな面積の表示器では取付金具を介してさらに保持される。
0019
次に、上記框枠体2は上記一方の縦框枠2aの側縁部24先端溝縁29を上記縦枠1aのレール材9の回転軸8に回動可能に嵌合することによって回動開閉可能に取り付けられている。回転軸8付きレール材9を配設することで、箱枠体1にヒンジ部材を取り付ける場合に比べて、取付作業が簡単で、コストも低く抑えることができる。また、レール材9は縦框枠2aの一側に沿って取り付けられているので、開閉時に框枠体2を大きな強度で支持することができる。
0020
上記框枠体2を閉じたとき、上記レール材9と反対の他方の縦框枠2aは対応する縦枠1aにローラーキャッチ34で受け止められ、開閉錠35で施錠できるように構成されている。また、框枠体2を閉じたときは、クッション材28の弯曲面は箱枠体1の縦枠1aの側面に安定確実に当接する。このようなクッション材28の配設により水密が得られ、また、無理なく開閉操作でき、気密、水密も確保できる。
0021
なお、クッション材28は箱枠体1側に取り付け、閉じ時に框枠体2に当接するようにしてもよい。
0022
次に、箱枠体1の表側の開口部は上記のように内側段部5の内方に形成され、上記突縁18には取付金具36が固定され、この取付金具36に表裏側の拡散層20a、20b、光拡散板フィルム20cからなる3重構成の光拡散層20と表示フィルム21が取り付けられている。
0023
光拡散板等の光拡散層20は図4に示されるように、上記光源16に最も近い側に透明の裏側拡散層20aと、上記光源16に最も遠い乳白色の表側拡散層20bと、上記裏側拡散層20aと表側拡散層20bとの間の遮光層20xであってインクを塗布し乾燥したアクリル製のフィルム20cとからなる三層重合構造の光拡散層20から構成されたものである。
0024
裏側拡散層20aは、淡青色の蛍光色の透明アクリル板から構成されている。光源16が淡青色に蛍光色に透光される透明アクリル板で、画像表示が鮮明となり、より良い明るい光源16の透光ができる。
0025
なお、裏側拡散層20aを上記淡青色の蛍光色の透明アクリル板から構成するときは、前記直状光源16を昼白色の蛍光灯等の光源にするのが好ましい。これによれば、昼白色の蛍光灯等の光源からの光は照度が高く、上記の裏側拡散層20aからの薄青色の投光効果と相まって、画像表示絵柄がより鮮明になる。
0026
次に、裏側拡散層20aは、2mm〜5mm厚、好ましくは2mm〜3mm厚のアクリル板を使用し、例えば板厚が3mmでの光学的性質(JIS K7105試験法)が、全光線透過率91〜95%で、屈折率1.4〜1.55(Na−D線)および全反射率が10〜13%であるのが望ましい。その中でも、好ましくは、全光線透過率・平行線透過率が93±1%、屈折率1.49±0.05(Na−P線)および全反射率が11%±0.1のものを選択するのがよい。
0027
上記光学的性質による具体的な効果は、淡青色のアクリル板で使用したとき、これらの条件にすることで、ルクスを高くできる拡散光となる。
0028
表側拡散層20bは、乳白色アクリル板から構成され、2mm〜5mm厚さ、好ましくは2mm〜3mm厚さ、例えば板厚2mm±0.2での光学的性質(JIS K7105試験法)が、全光線透過率が51〜55%・平行線透過率と拡散平行線が50〜52%で、散乱平行線透過率が48〜52%、反射率39〜43%であるのが望ましい。その中でも、好ましくは、全光線透過率が53%±1、平行線透過率が51%±1で、散乱平行線透過率が51%±1、反射率42%±1のものを選択するのがよい。前記した淡青色の蛍光色の透明アクリル板の裏側拡散層20aのよりルクスがよい投光効果と、後記したこの乳白色アクリル板の表側拡散層20bとの複合効果により、ルクスが高い良好な光学的性質の投光効率がよい拡散と照度が明るく鮮明性がある画面光度となる。
0029
また、遮光層20xは図5(a) に示されるように、インク20d中に銀20eの含有量が10〜40%、アクリル樹脂20fの含有量が10〜30%で、残り含有量がアクリル樹脂を溶液化する2種の芳香族系及びグリコール系の各溶剤で、全体を100%に適宜混合配分したインク20dを、約0.5mm〜1mm厚さのアクリル製又はポリカーボネート製の透明フィルム20c表面に点在させ、塗布し乾燥させたものである。すなわち、インク内の前記各溶剤はほぼ気化されたインクとなる。上記インク20dは図5(b) に示されるように、図の左側、すなわち、上記直状光源16に近くなればなるほど、密集ないしは重ね状の積層状に点在する。したがって、インク内に配合される銀20eの含有量が光源16に近いほど濃く、遠くなればなるほど薄くなるように、光源16からの距離によって順次密から粗に点在し、かつ、その配合を他のアクリル樹脂、各溶剤を調整して透明フィルムへ、例えば予め設定された点在構成のスクリーン印刷により塗布し乾燥するのがよい。
0030
なお、例えば、銀含有量40%、アクリル樹脂含有量20%、芳香族溶剤含有量20%及びグリコーゲン系溶剤含有量20%に混合配分するインク20dを透明フィルム20cに塗布して最も良い遮光フィルムが得られる。
0031
なお、遮光層20xは、上述のインク20dを塗布した、アクリル樹脂製の透明フィルム厚さ0.7mm±0.4mm、好ましくは厚さ0.6mm±0.3mmの透明フィルムから構成するのがよい。銀含有のインク20dを塗布した光源用遮蔽フィルムの遮光層20xや表裏拡散層の光拡散層20を使用することにより、特殊な金属遮蔽板が不要となり、このため光拡散層20自体を薄くかつ、照度を明るくすることができ、且つ光の遮蔽効率がよく、均一で光ムラのない画面表示が得られる。
0032
さらに、前記遮光層20xは、銀含有量10〜40%とアクリル樹脂20fの含有量が10〜30%、残りが芳香族系溶剤とグリコール系溶剤とであり、全体量100%に混合したインク20dを透明フィルム20c上に塗布し乾燥したもので、点在する点の大きさが0.3mm〜1.0mm、好ましくは0.5mm〜0.7mmで、塗膜の厚さが30〜50ミクロンであり、しかも光源軸線上での光源16の軸線上に添い、その太さの約2倍内寸法では、透明フィルム面にインク点在の密度が40〜60%の最遮光フィルム部を構成し、この最遮光フィルム部と、光源16の太さの約2倍を越えて離れる程にインク20dを順次まばらに点在させた順次遮光フィルム部とを、アクリル樹脂製又はポリカーボネート製の透明の遮蔽フィルム上に並列状に点在させたものであるのが望ましい。
0033
また、この銀20eの含有量を40%に近づけるほど、その遮光性が高められ、この場合はインク20d内のアクリル樹脂20fの含有量と芳香族系溶剤とグリコール系溶剤の含有量を少なくすることなどで、各配合や点在を適位に変化させるインク20dとすることができる。そして、上記の条件を付加することにより、上記効果と同じく、且つ効率よい遮蔽と画面全体が均一な光ムラ防止の照度が明るい画面表示となる。
0034
インク20dの点在に関し、上記最遮光フィルム部と順次遮光フィルム部とを組合せる構成によれば、各種光源16の照度等の変化や光源がどの光拡散層20の近遠寸法にも適位選定できる。
0035
表示フィルム21は、前記表側拡散層20bの表側面に沿って張設されている。すなわち、表示フィルム21の外周部は、箱枠体開口部の支持部に固定されている。したがって、表示フィルム21は光拡散層20の表側拡散層20bであるアクリル板には全面が均一にされた光を受けるので、ムラなく鮮明に表示することができる。
0036
上述のように、光拡散層20は上記光源16に最も近い透明の裏側拡散層20aと、上記光源16に最も遠い乳白色の表側拡散層20bと、上記裏側拡散層20aと表側拡散層20bとの間の遮光層20xとから成る三層に重合構造の光拡散層20であつて、遮光層20xは透明フィルムから構成されているが、これは裏側拡散層20aと表側拡散層20bとの間に重合状に層成挟持されるので、光源16の熱によって伸縮しわが発生するのを防止することができる。
0037
また、光源16の投光が遮光層20xの銀含有量の透明アクリル樹脂で含有されたインク20dを塗布した透明フィルムから構成され、上記インク内の銀が混合されることで上記直状光源16に近くなればなる程インクの銀が濃くなるように光源16からの距離によって任意に変化した選択が粗密に塗布され、さらに、表側拡散層20bで、さらに、光拡散を助長しているので、表示フィルム21は光拡散層20で全面が均一にされた光を受けるので、奥行きの浅く薄い表示器が得られ、かつムラなく鮮明に表示することができる。また、光源の例えば蛍光灯の2倍の太さ寸法分のインクを施された最遮光フィルム部の透明フィルム面には、この透明フィルム面積当たりに対してそのインクの点在が40〜60%となるようインクを点在することで、光源に最も近い部分の遮光と、光源から離れた部分の順次遮光フィルム部(光源と光源との間の部分も含む)とをインク点在組合せによって各々表示フィルムへ均一に透光する。
0038
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、光拡散層は上記光源に最も近い透明の裏側拡散層と、上記光源に最も遠い乳白色の表側拡散層と、上記裏側拡散層と表側拡散層との間の遮光層とから成る三層重合構造の光拡散層であって、遮光層は透明フィルムから構成されているが、これは裏側拡散層と表側拡散層との間に層成されるので、光源の熱によって伸縮しわが発生するのを防止することができる。
【0039】
また、箱枠体の一側に沿って、中央に回転軸を形成した回転軸付きレール材を配置し、この回転軸付きレールの一方の側端部を上記箱枠体の外側に形成された係止溝に係止させ、他方の側端部を箱枠体にネジ止め固定するとともに、上記回転軸に対し、上記框枠体の溝縁を回動可能に嵌合して框枠体を箱枠体に対して開閉可能となっている。このように、回転軸付きレールの一方の側端部を箱枠体の外側に形成された係止溝に係止させることにより、回転軸付きレールは位置決めされる。
0040
請求項2に係る発明によれば、補強効果の高い中空部の近傍に形成された受溝にコーナー具を係合させることにより、取付け作業が容易で、框枠体の支持強度が増す。
0041
請求項3に係る発明によれば、画面表示保護用透明板の全周囲に接着・防水コーキングしたので、上記透明板を支持する為の部材の厚み分だけ薄くなり、薄型の表示器が得られ、また確実な防水ができる。
0042
請求項4に係る発明によれば、クッション材の配設により水密が得られ、また、框枠体の閉じ時にはクッション材の弯曲面は箱枠体の側面に当接するので、無理なく開閉操作でき、気密、水密も確保できる。
0043
請求項5に係る発明によれば、表示フィルムは三層重合の光拡散層でお互いの投光された複合光が活かされて全面が均一にされた光を受けるので、ムラなく鮮明に表示することができる。
0044
請求項6に係る発明によれば、反射板は傾いているので、光源に遠い部位で反射板と後述の光拡散層との間の距離は小さくなるので、表示面への全体の明るさにあまり大きなムラが出るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内照用表示器の正面図
【図2】 図1のXーX線上の拡大断面図
【図3】 図1のYーY線上の拡大断面図
【図4】 光拡散層の拡大断面図
【図5】 (a) は遮光層の表面の一部平面図、(b) は遮光層の表面の一部の断面図
【符号の説明】
1 箱枠体
2 框枠体
8 回転軸
9 レール材
16 直状光源
17 反射板
20 光拡散層
20a 裏側拡散層
20b 表側拡散層
20c フィルム
20d インク
20e 銀
20f インク内のアクリル樹脂
29 溝縁
30 透明板

Claims (6)

  1. 箱状の箱枠体の表側に、方形に框組みし且つその内側開口部に画面表示保護用透明板を備えた框枠体を、上記箱枠体の外側から嵌め合い状に装着し、上記箱枠体内の直状光源から表側に配した光拡散層と表示フィルムを照射して表示する内照用表示器において、
    上記箱枠体の外側の一側に沿って、中央に回転軸を有する断面T字形の回転軸付きレール材を配置し、この回転軸付きレール材の上記回転軸をはさんで一方の側端部を上記箱枠体の外側に形成された係止溝に係止させ、他方の側端部を上記箱枠体にネジ止めすることにより固定し、上記回転軸に対し、上記框枠体の一側に沿って形成した溝縁を回動可能に嵌合して框枠体を箱枠体に対して開閉可能とするとともに、
    記光拡散層は上記光源に最も近い透明の裏側拡散層と、上記光源に最も遠い乳白色の表側拡散層と、上記裏側拡散層と表側拡散層との間の遮光層とから成る三層重合構造の光拡散層であって、遮光層は銀を含有し、アクリル系樹脂、芳香族系及びグリコール系の溶剤を混合したインクを塗布し乾燥させた透明アクリル製のフィルムから構成され、上記インクは上記直状光源に近くなればなる程濃くなるように光源からの距離によって粗密に塗布されている
    ことを特徴とする内照用表示器。
  2. 前記框枠体の内側に沿って中空部を形成し、且つ中空部の近傍に受け溝を形成し、この受け溝に前記框枠体のコーナ部に配置されるコーナ具を係合させた前記請求項記載の内照用表示器。
  3. 前記框枠体の内周側に取付縁を形成し、この取付縁の内側に画面表示保護用透明板を取り付けるとともに、この画面表示保護用透明板の外周外側面と上記取付縁とを接着剤で接着するとともに、画面表示保護用透明板の外周端面と框枠体との間に防水コーキング材を配した前記請求項記載の内照用表示器。
  4. 前記箱枠体又は前記框枠体のいずれか一方の全周に沿って断面D字状のクッション材を配設し、上記框枠体を閉じたときにこのクッション材の弯曲面を他方に当接した前記請求項記載の内照用表示器。
  5. 前記表側拡散層の表面に沿って前記表示フィルムを張設し、その外周部を箱枠体開口部の支持部に固定した前記請求項記載の内照用表示器。
  6. 前記直状光源と平行に、反射板を傾斜して設けた前記請求項記載の内照用表示器。
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