JP3850598B2 - 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3850598B2
JP3850598B2 JP28678299A JP28678299A JP3850598B2 JP 3850598 B2 JP3850598 B2 JP 3850598B2 JP 28678299 A JP28678299 A JP 28678299A JP 28678299 A JP28678299 A JP 28678299A JP 3850598 B2 JP3850598 B2 JP 3850598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
rotational phase
control device
valve
timing control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28678299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001107757A (ja
Inventor
憲一 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28678299A priority Critical patent/JP3850598B2/ja
Priority to US09/678,810 priority patent/US6332438B1/en
Publication of JP2001107757A publication Critical patent/JP2001107757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3850598B2 publication Critical patent/JP3850598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34483Phaser return springs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置に関し、詳しくは、カムシャフトに固定されるベーンを進角又は遅角側に付勢する弾性体を備えてなるベーン式バルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベーン式バルブタイミング制御装置として、特開平10−141022号公報や特開平10−068306号公報に開示されるようなものがあった。
【0003】
このものは、カムスプロケットに固定される筒状のハウジングの内周面に凹部を形成する一方、カムシャフトに固定されるベーンを前記凹部に収容させ、前記凹部内で前記ベーンが移動できる範囲内でカムシャフトがカムスプロケットに対して相対的に回転できるよう構成する。
【0004】
そして、前記ベーンが前記凹部を回転方向の前後に区画して形成される一対の油圧室(進角側油圧室及び遅角側油圧室)に対して、スプールバルブにより相対的に油を給排することで前記凹部内におけるベーンの位置を変化させ、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を連続的に制御するように構成される。
【0005】
ここで、前記スプールバルブの制御値は、回転位相を保持するための一定の中立制御値(基本制御値)に、実際の回転位相が目標に一致するようにPID制御されるフィードバック補正値を加算して決定され、該決定された制御値にディザ信号を重畳して前記スプールバルブのアクチュエータに出力する構成となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開平10−068306号公報に開示されるように、ベーンを進角側又は遅角側に付勢する渦巻きばね等の弾性体を備えて構成される場合、回転位相によって前記弾性体の保持力が変化するため、回転位相のフィードバック制御における応答性が回転位相及びその変化方向で異なり、特定の回転位相変化において応答遅れが生じてしまうことがあった。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ベーンをカムスプロケットに対して進角側又は遅角側に付勢する弾性体を備えてなるベーン式バルブタイミング制御装置において、回転位相毎に同等の応答性でフィードバック制御することができ、常に目標の回転位相に応答良く制御できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、カムシャフトに固定されるベーンを、カムスプロケットと一体に設けられる凹部に収容させて、前記ベーンの回転方向前後に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成する一方、前記両油圧室に相対的に油を給排するバルブを設け、該バルブ位置の制御によって前記凹部内における前記ベーンの位置を変化させて、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を連続的に制御する構成であって、前記ベーンをカムスプロケットに対して進角側又は遅角側に付勢する弾性体を備えてなる内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置において、前記回転位相を目標に一致させるためのフィードバック制御におけるゲインを、目標の回転位相に応じて切り換えるよう構成した。
【0009】
かかる構成によると、回転位相によって異なる前記弾性体の保持力に応じてフィードバック制御におけるゲインが切り換えられる。
【0010】
請求項2記載の発明では、回転位相を目標に一致させるためのフィードバック制御におけるゲインを、目標の回転位相及び回転位相を変化させる方向に応じて切り換えるよう構成した。
【0011】
かかる構成によると、回転位相によって異なる前記弾性体の保持力に応じてフィードバック制御におけるゲインが切り換えられると共に、回転位相の変化方向による前記弾性体の保持力変化に応じてフィードバック制御におけるゲインが切り換えられる。
【0012】
請求項記載の発明では、作動油の温度と圧力とに応じて基本ゲインを設定し、該基本ゲインを、前記目標の回転位相及び回転位相を変化させる方向に応じて補正設定する構成とした。
【0013】
かかる構成によると、油温(作動油の粘性)と油圧とによる応答性の違いに対応して基本ゲインが設定され、更に、回転位相によって異なる前記弾性体の保持力及び回転位相の変化方向による前記弾性体の保持力変化に応じて該基本ゲインを補正する。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、回転位相によってベーンを付勢する弾性体の保持力が変化することに対応してフィードバックゲインが変えられるので、特定の回転位相で応答遅れが発生することを防止して、常に高い応答性で目標の回転位相にフィードバック制御させることができるという効果がある。
【0016】
請求項記載の発明によると、目標の回転位相及び回転位相の変化方向に応じてフィードバックゲインが切り換えられるので、特定の回転位相や回転位相の変化方向によって応答遅れが発生することを防止して、常に高い応答性で目標の回転位相にフィードバック制御させることができるという効果がある。
【0017】
請求項記載の発明によると、油温(粘性)及び油圧に応じてフィードバックゲインが変えられると共に、目標の回転位相及び回転位相の変化方向による弾性体の保持力の違いに応じてフィードバックゲインが切り換えられるので、油温や油圧によって応答性が悪化することを回避しつつ、特定の回転位相や回転位相の変化方向によって応答遅れが発生することを防止して、常に高い応答性で目標の回転位相にフィードバック制御させることができるという効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における内燃機関のバルブタイミング制御装置の機構部分を示すものであり、吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトとの2つを備える機関において、吸気バルブ側のカムシャフトに適用して吸気バルブのバルブタイミングを可変に制御するものである。
【0019】
図1に示すバルブタイミング制御装置は、機関のクランクシャフト(図示省略)によりタイミングチェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット1(タイミングスプロケット)と、カムシャフトの端部に固定されてカムスプロケット1内に回転自在に収容された回転部材3と、該回転部材3をカムスプロケット1に対して相対的に回転させる油圧回路4と、カムスプロケット1と回転部材3との相対回転位置を所定位置で選択的にロックするロック機構10とを備えている。
【0020】
前記カムスプロケット1は、外周にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部を有する回転部(図示省略)と、該回転部の前方に配置されて前記回転部材3を回転自在に収容するハウジング6と、該ハウジング6の前後開口を閉塞するフロントカバー,リアカバー(図示省略)とから構成される。
【0021】
前記ハウジング6は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面の周方向の90°位置には、4つの隔壁部13が突設されている。この隔壁部13は、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング6の軸方向に沿って設けられて、各両端縁がハウジング6の両端縁と同一面になっていると共に、基端側には、回転部とハウジング6とフロントカバー,リアカバーとを軸方向に一体的に結合させるためのボルトが挿通する4つのボルト挿通孔14が軸方向へ貫通形成されている。更に、各隔壁部13の内端面中央位置に軸方向に沿って切欠形成された保持溝13a内に、シール部材15が嵌合保持されている。
【0022】
前記回転部材3は、固定ボルト26によってカムシャフトの前端部に固定されており、中央に前記固定ボルト26が挿通するボルト挿通孔を有する円環状の基部27と、該基部27の外周面周方向の90°位置に一体に設けられた4つのベーン28a,28b,28c,28dとを備えている。
【0023】
前記第1〜第4ベーン28a〜28dは、それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部13間の凹部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベーン28a〜28dの両側と各隔壁部13の両側面との間に、進角側油圧室32と遅角側油圧室33を構成する。
【0024】
各ベーン28a〜28dの外周面の中央に軸方向に切欠された保持溝29にハウジング6の内周面に摺接するシール部材30がそれぞれ嵌着保持されている。前記ロック機構10は、ロックピン34が、回転部材3の最大遅角側の回動位置において係合孔(図示省略)に係入するようになっている。
【0025】
また、前記回転部材3(ベーン28a〜28d)は、図2に示すように、一端がフロントカバーに固定され、他端が基部27にピンで固定される弾性体としての渦巻きばね(ゼンマイ)36によって遅角側に付勢されるようになっている。
【0026】
尚、前記回転部材3(ベーン28a〜28d)を付勢する弾性体としては、渦巻きばね(ゼンマイ)36に代えて、引張・圧縮コイルばね,ねじりコイルばね,板ばね等を用いても良い。
【0027】
前記油圧回路4は、進角側油圧室32に対して油圧を給排する第1油圧通路41と、遅角側油圧室33に対して油圧を給排する第2油圧通路42との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路41,42には、供給通路43とドレン通路44a,44bとがそれぞれ通路切り換え用の電磁切換弁45を介して接続されている。前記供給通路43には、オイルパン46内の油を圧送する機関駆動のオイルポンプ47が設けられている一方、ドレン通路44a,44bの下流端がオイルパン46に連通している。
【0028】
前記第1油圧通路41は、回転部材3の基部27内に略放射状に形成されて各進角側油圧室32に連通する4本の分岐路41dに接続され、第2油圧通路42は、各遅角側油圧室33に開口する4つの油孔42dに接続される。
【0029】
前記電磁切換弁45は、内部のスプール弁体が各油圧通路41,42と供給通路43及びドレン通路44a,44bとを相対的に切り換え制御するようになっていると共に、コントローラ48からの制御信号によって切り換え作動されるようになっている。
【0030】
具体的には、図3に示すように、シリンダブロック49の保持孔50内に挿通固定された筒状のバルブボディ51と、該バルブボディ51内の弁孔52に摺動自在に設けられて流路を切り換えるスプール弁体53と、該スプール弁体53を作動させる比例ソレノイド型の電磁アクチュエータ54とから構成されている。
【0031】
前記バルブボディ51は、周壁の略中央位置に前記供給通路43の下流側端と弁孔52とを連通する供給ポート55が貫通形成されていると共に、該供給ポート55の両側に前記第1,第2油圧通路41,42の他端部と弁孔52とを連通する第1ポート56及び第2ポート57がそれぞれ貫通形成されている。また、周壁の両端部には、両ドレン通路44a,44bと弁孔52とを連通する第3,第4ポート58,59が貫通形成されている。
【0032】
前記スプール弁体53は、小径軸部の中央に供給ポート55を開閉する略円柱状の第1弁部60を有していると共に、両端部に第3,第4ポート58,59を開閉する略円柱状の第2,第3弁部61,62を有している。また、スプール弁体53は、前端側の支軸53aの一端縁に有する傘部53bと弁孔52の前端側内周壁に有するスプリングシート51aとの間に弾装された円錐状の弁ばね63によって、図中右方向、つまり第1弁部60で供給ポート55と第2油圧通路42とを連通する方向に付勢されている。
【0033】
前記電磁アクチュエータ54は、コア64,移動プランジャ65,コイル66,コネクタ67などを備え、移動プランジャ65の先端に前記スプール弁体53の傘部53bを押圧する駆動ロッド65aが固定されている。
【0034】
前記コントローラ48は、機関回転速度を検出する回転センサ101や吸入空気量を検出するエアフローメータ102からの信号によって現在の運転状態(負荷、回転)を検出すると共に、クランク角センサ103及びカムセンサ104からの信号によってカムスプロケット1とカムシャフトとの相対回動位置、即ち、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を検出する。
【0035】
また、前記コントローラ48は、前記電磁アクチュエータ54に対する通電量をディザ信号が重畳されたデューティ制御信号に基づいて制御する。
例えば、コントローラ48から電磁アクチュエータ54にデューティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63のばね力で図で最大右方向に移動する。これによって、第1弁部60が供給ポート55の開口端55aを開成して第2ポート57と連通させると同時に、第2弁部61が第3ポート58の開口端を開成すると共に、第4弁部62が第4ポート59を閉止する。このため、オイルポンプ47から圧送された作動油は、供給ポート55,弁孔52,第2ポート57,第2油圧通路42を通って遅角側油圧室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の作動油が、第1油圧通路41,第1ポート56,弁孔52,第3ポート58を通って第1ドレン通路44aからオイルパン46内に排出される。
【0036】
従って、遅角側油圧室33の内圧が高、進角側油圧室32の内圧が低となって、回転部材3は、ベーン28a〜28bを介して最大遅角側に回転し、この結果、吸気バルブの開時期が遅くなり、排気バルブとのオーバーラップが小さくなる。
【0037】
一方、コントローラ48から電磁アクチュエータ54にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63のばね力に抗して図で左方向へ最大に摺動して、第3弁部61が第3ポート58を閉止すると同時に、第4弁部62が第4ポート59を開成すると共に、第1弁部60が、供給ポート55と第1ポート56とを連通させる。このため、作動油は、供給ポート55、第1ポート56、第1油圧通路41を通って進角側油圧室32内に供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動油が第2油圧通路42、第2ポート57、第4ポート59、第2ドレン通路44bを通ってオイルパン46に排出され、遅角側油圧室33が低圧になる。
【0038】
このため、回転部材3は、ベーン28a〜28dを介して進角側へ最大に回転し、これによって、吸気バルブの開時期が早くなり(進角され)、排気バルブとのオーバーラップが大きくなる。
【0039】
尚、コントローラ48から電磁アクチュエータ54にデューティ比50%の制御信号を出力すると、第1弁部60が供給ポート55を閉止し、かつ、第3弁部61が第3ポート58を閉止し、かつ、第4弁部62が第4ポート59を閉止する位置となる。
【0040】
前記コントローラ48は、クランク角センサ103及びカムセンサ104からの信号に基づいて検出されるカムスプロケット1とカムシャフトとの相対回動位置(回転位相)と、運転状態に応じて設定した前記相対回動位置(回転位相)の目標値(目標進角値)とを一致させるためのフィードバック補正分PIDDTYを比例・積分・微分(PID)動作によって設定し、所定のベースデューティ比BASEDTY(例えば50%)とフィードバック補正分PIDDTYとの加算結果を最終的なデューティ比VTCDTYとし、該デューティ比VTCDTYの制御信号を電磁アクチュエータ54に出力するようにしてある。
【0041】
つまり、前記相対回動位置(回転位相)を遅角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィードバック補正分PIDDTYによりデューティ比が減少され、オイルポンプ47から圧送された作動油が遅角側油圧室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の作動油がオイルパン46内に排出されるようになり、逆に、前記相対回動位置(回転位相)を進角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィードバック補正分PIDDTYによりデューティ比が増大され、作動油が進角側油圧室32内に供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動油がオイルパン46に排出されるようになる。そして、前記相対回動位置(回転位相)を現状の状態に保持する場合には、前記フィードバック補正分PIDDTYの絶対値が減ることで、ベースデューティ比付近のデューティ比に戻るよう制御される。
【0042】
ここで、前記コントローラ48による前記フィードバック補正分PIDDTYの設定制御を図4のフローチャートに従って説明する。
S1では、回転センサ101からの検出信号に基づいて機関回転速度Neを算出する。
【0043】
S2では、水温センサ105からの検出信号に基づいて機関の冷却水温度Twを検出する。
S3では、回転位相の目標値を、例えば機関負荷や機関回転速度Neに応じて設定する。
【0044】
S4では、冷却水温度Twと機関回転速度Neとに応じて、フィードバック制御の比例制御動作におけるゲイン(比例ゲイン)の基本値を設定する。
前記冷却水温度Twは、作動油の温度を代表するパラメータとして用いており、オイルポンプ47は機関駆動されてポンプ回転速度が機関回転速度Neに比例することから、機関回転速度Neを油圧を代表するパラメータとして用いており、これにより、作動油の温度(粘性)及び油圧によって異なる応答性に対応して、基本比例ゲインが設定されることになる。
【0045】
S5では、目標値と実際の回転位相との偏差が、0以上であるか否か、換言すれば、回転位相を進角側に修正する必要があるか、遅角側に修正する必要があるかを判別する。
【0046】
そして、前記偏差が0以上であって、回転位相を進角側に修正する必要があるときにはS6へ進み、前記偏差が0未満(マイナス)であって、回転位相を遅角側に修正する必要があるときにはS7へ進む。
【0047】
S6,S7では、予め目標回転位相に応じて基本比例ゲインの補正係数を記憶したテーブルを参照し、そのときの目標回転位相に対応する補正係数を検索する。
【0048】
S6で参照するテーブルは、回転位相を進角側に変化させるときの渦巻きばね36の保持力変化に対応した特性のテーブルであり、S7で参照するテーブルは、回転位相を遅角側に変化させるときの渦巻きばね36の保持力変化に対応した特性のテーブルである。従って、回転位相を変化させる方向による渦巻きばね36の保持力変化の違いに対応して比例ゲインを切り換えることができると共に、目標の回転位相による前記保持力の違いに対応して比例ゲインが切り換えられることになる。
【0049】
S8では、前記基本比例ゲインを前記S6又はS7で検索した補正係数で補正設定し、最終的な比例ゲインを決定する。
S9では、前記偏差と比例ゲインとから比例制御量を設定する。
【0050】
S10では、前記比例制御量、及び、別途演算される積分制御量・微分制御量に基づいてフィードバック補正分PIDDTYを決定する。
上記設定されたフィードバック補正分PIDDTYをベースデューティ比BASEDTYに加算して最終的なデューティ比VTCDTYが決定され、該デューティ比VTCDTYの制御信号を電磁アクチュエータ54に出力する。
【0051】
ところで、上記の構成は吸気バルブのバルブタイミングを制御するものとして説明したが、排気バルブのバルブタイミングを制御する構成であっても良く、その場合には、電磁アクチュエータ54にデューティ比100%の制御信号(ON信号)を出力すると遅角され(オーバーラップ量が最大)、デューティ比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると進角される(オーバーラップ量が最小)よう構成すると共に、渦巻きばね36によってベーン(回転体3)が進角側に付勢されるようにすると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるバルブタイミング制御装置の機構部分を示す断面図。
【図2】上記バルブタイミング制御装置におけるベーンの付勢機構を示す断面図。
【図3】上記バルブタイミング制御装置における電磁切換弁を示す縦断面図。
【図4】上記バルブタイミング制御装置におけるフィードバック制御機能を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…カムスプロケット
3…回転部材
4…油圧回路
6…ハウジング
13…隔壁
28a〜28d…ベーン
32…進角側油圧室
33…遅角側油圧室
45…電磁切換弁
47…オイルポンプ
48…コントローラ
101…回転センサ
102…エアフローメータ
103…クランク角センサ
104…カムセンサ
105…水温センサ

Claims (3)

  1. カムシャフトに固定されるベーンを、カムスプロケットと一体に設けられる凹部に収容させて、前記ベーンの回転方向前後に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成する一方、前記両油圧室に相対的に油を給排するバルブを設け、該バルブ位置の制御によって前記凹部内における前記ベーンの位置を変化させて、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を連続的に制御する構成であって、前記ベーンをカムスプロケットに対して進角側又は遅角側に付勢する弾性体を備えてなる内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置において、
    前記回転位相を目標に一致させるためのフィードバック制御におけるゲインを、目標の回転位相に応じて切り換えるよう構成したことを特徴とする内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置。
  2. カムシャフトに固定されるベーンを、カムスプロケットと一体に設けられる凹部に収容させて、前記ベーンの回転方向前後に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成する一方、前記両油圧室に相対的に油を給排するバルブを設け、該バルブ位置の制御によって前記凹部内における前記ベーンの位置を変化させて、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を連続的に制御する構成であって、前記ベーンをカムスプロケットに対して進角側又は遅角側に付勢する弾性体を備えてなる内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置において、
    前記回転位相を目標に一致させるためのフィードバック制御におけるゲインを、目標の回転位相及び回転位相を変化させる方向に応じて切り換えるよう構成したことを特徴とする内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置。
  3. 作動油の温度と圧力とに応じて基本ゲインを設定し、該基本ゲインを、前記目標の回転位相及び回転位相を変化させる方向に応じて補正設定することを特徴とする請求項記載の内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置。
JP28678299A 1999-10-07 1999-10-07 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置 Expired - Lifetime JP3850598B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28678299A JP3850598B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置
US09/678,810 US6332438B1 (en) 1999-10-07 2000-10-04 Vane-type variable valve timing control apparatus and control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28678299A JP3850598B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001107757A JP2001107757A (ja) 2001-04-17
JP3850598B2 true JP3850598B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=17708988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28678299A Expired - Lifetime JP3850598B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6332438B1 (ja)
JP (1) JP3850598B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2779182B1 (fr) * 1998-05-29 2000-08-25 Siemens Automotive Sa Procede de commande d'un dispositif de levee de soupages
DE50108826D1 (de) * 2001-04-07 2006-04-13 Ford Global Tech Llc Kolbenpumpe für Hydrauliksysteme
DE10205415A1 (de) * 2002-02-09 2003-08-28 Porsche Ag Vorrichtung zur relativen Drehwinkelverstellung einer Nockenwelle einer Brennkraftmaschine zu einem Antriebsrad
US6691656B1 (en) * 2002-11-27 2004-02-17 Delphi Technologies, Inc. Cam phaser hydraulic seal assembly
JP2009024600A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP4434245B2 (ja) * 2007-07-19 2010-03-17 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置
US7866291B2 (en) * 2008-02-22 2011-01-11 Ford Global Technologies, Llc Camshaft phaser for internal combustion engine
JP6941078B2 (ja) * 2018-06-13 2021-09-29 日立Astemo株式会社 可変バルブタイミング機構の制御装置及び制御方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5184578A (en) * 1992-03-05 1993-02-09 Borg-Warner Automotive Transmission & Engine Components Corporation VCT system having robust closed loop control employing dual loop approach having hydraulic pilot stage with a PWM solenoid
US5289805A (en) * 1992-03-05 1994-03-01 Borg-Warner Automotive Transmission & Engine Components Corporation Self-calibrating variable camshaft timing system
US5218935A (en) * 1992-09-03 1993-06-15 Borg-Warner Automotive Transmission & Engine Components Corporation VCT system having closed loop control employing spool valve actuated by a stepper motor
JPH1068306A (ja) 1996-06-21 1998-03-10 Denso Corp 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JPH10141022A (ja) 1996-11-15 1998-05-26 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US5836277A (en) * 1996-12-24 1998-11-17 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve timing control device
JP3600397B2 (ja) * 1997-03-19 2004-12-15 株式会社日立ユニシアオートモティブ 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH1150820A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH11141313A (ja) * 1997-11-07 1999-05-25 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JPH11343820A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Unisia Jecs Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2000179315A (ja) * 1998-10-08 2000-06-27 Unisia Jecs Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3784563B2 (ja) * 1999-02-05 2006-06-14 本田技研工業株式会社 内燃機関の動弁制御装置
JP3447601B2 (ja) * 1999-02-05 2003-09-16 本田技研工業株式会社 内燃機関の動弁制御装置
JP4142204B2 (ja) * 1999-05-19 2008-09-03 本田技研工業株式会社 弁作動特性可変装置
US6250265B1 (en) * 1999-06-30 2001-06-26 Borgwarner Inc. Variable valve timing with actuator locking for internal combustion engine
JP3355165B2 (ja) * 1999-12-13 2002-12-09 本田技研工業株式会社 内燃機関の動弁制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001107757A (ja) 2001-04-17
US6332438B1 (en) 2001-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6439184B1 (en) Valve timing adjusting system of internal combustion engine
JP4159241B2 (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP4253109B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
US6779500B2 (en) Variable valve timing control apparatus
US6439181B1 (en) Variable valve timing system
US6477996B2 (en) Variable valve timing system
US7434554B2 (en) Controller for vane-type variable valve timing adjusting mechanism
JPH1150820A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US20170218797A1 (en) Hydraulic control valve and valve-timing control device for internal-combustion engine using hydraulic control valve
US6532922B2 (en) Variable valve timing control device
JP4019614B2 (ja) 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP2002227621A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP3850598B2 (ja) 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置
US6338323B1 (en) Vane type variable valve timing control apparatus and control method
JP2002256825A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4803251B2 (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
US6418896B2 (en) Variable valve timing system
JP3892181B2 (ja) 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置
JP2002213262A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP3910801B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JPH10141022A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US6935291B2 (en) Variable valve timing controller
JP2002371868A (ja) 可変バルブタイミング機構のコントローラ
JP3967555B2 (ja) エンジンの点火制御装置
JP2002250239A (ja) 弁開閉時期制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3850598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140908

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term