JP3850573B2 - シートベルト巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシートベルト巻取装置に係り、特にシートベルトの引き出し量が増した場合にもベルト引き出し力がほぼ一定となるようにしたシートベルト巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等に装備されているシートベルト巻取装置では、シートベルト(以下、巻き取られるベルト自体を指す場合、ウェビングと記す。)を、装置内に内蔵された渦巻きバネ等のバネ駆動によりリールに巻き取るようになっている。この種のシートベルト巻取装置では、ウェビングの引き出し量が増すにつれて渦巻きバネが巻回されてその付勢力が増大するので、ウェビングの引き出し量が増すにつれて、引き出し力も増大するという課題があった。
【0003】
出願人は、すでにこの問題を解決するためにウェビングの引き出し力を軽減するテンションレデューサ機構を備えたシートベルト巻取装置を開発している(特許第2711428号)。このシートベルト巻取装置のテンションレデューサ機構の構成を図14を参照して説明する。同図に示したように、シートベルト巻取装置50のベルトリール51は回転軸59を介して図示しないベースフレームに軸支されている。このベルトリール51の外周面にウェビング57が巻取られるようになっている。さらにベースプレート(図示せず)の外側壁にテンションレデューサ機構のハウジング61が固着されている。回転軸59の軸端59aはベースフレームに隣接して取り付けられたハウジング61内まで延出している。ハウジング61内に延びた軸端59aには円錐台形状をなす第1ローププーリ52が固着されている。第1ローププーリ52の外周面にはらせん状の案内溝55が刻設されている。
【0004】
さらに、ハウジング61内には第2ローププーリ54が、回転軸62を介して軸支された状態で収容されている。第2ローププーリ54は第1ローププーリ52と同様に円錐台形状をなし、外周面に同様のらせん状の案内溝58が形成されている。回転軸62は回転軸59に対して平行にかつ側方位置に所定の離隔をとる位置に設けられている。第2ローププーリ54には図1に示したように回転軸62と同軸的な円筒形状の中空室63が形成されている。この中空室63内には渦巻バネ56が装着されている。この渦巻バネ56の一端は回転軸62を支える固定ピン64に定着され、他端は第2ローププーリ54の中空室63に形成された軸受ボス65の一部に定着されている。
さらに、この第1のローププーリ52と第2ローププーリ54との間にはロープ53が掛け渡されている。ロープ53はウェビング57がもっとも巻き取られた状態で一端が第2ローププーリの案内溝58の最大径位置の定着端(図示せず)に定着されて案内溝58の全周にわたりらせん状に巻き付けられ、端部は第1ローププーリの案内溝55の最大径部の定着端67に固定されている。
【0005】
このような構成からなるテンションレデューサ機構では、渦巻バネ56が巻き上げられたときに生じる巻き取り付勢力は、まず第2ローププーリ54の案内溝58に巻き付けられた端部ロープ53を巻取ろうとする回転力として第2ローププーリ54に伝達される。このときロープ53は図14に示したように、第2ローププーリ54の最小直径部から第1ローププーリ52の案内溝55の最大径部へ掛け渡されている。このウェビング巻き取り状態からウェビング57が図中矢印で示した巻取り力Kに抗して引き出されると、テンションレデューサ機構の第1ローププーリ52が図中矢印A方向に回転し、ロープ53が第1ローププーリ52上に巻き取られていく。このときロープ53は案内溝55に収容されながら第1ローププーリ52上に巻回される。これに合わせて案内溝58に巻回されていたロープ53は第2ローププーリ54から徐々に巻き解かれる。
【0006】
このように第1ローププーリ52、第2ローププーリ54の外周面上に形成された案内溝55、58により保持されているロープ53によって両方のローププーリ52、54間の回転が伝達される。このとき、第1ローププーリ52、第2ローププーリ54の円錐形状を適正に設定することにより、第1ローププーリ52、第2ローププーリ54の回転数比を制御することができ、これによりウェビングが引き出された量にかかわらず、ウェビング引き出し力を一定ないしは低減することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図14に示したシートベルト巻取装置は、テンションレデューサ機構が、らせん状案内溝を有する円錐台形状の2個のローププーリで構成されているため、ローププーリのハウジング内への組付け性が悪いうえ、ローププーリ自体を小部品化できないため装置全体の小型化が難しいという問題がある。
【0008】
また、この装置では円錐台形状のローププーリの外周面にロープを巻き付けて長い引き出しストロークで引き出し力の低減を図っている。しかし、ロープが円錐形台状の外周面に緩いリード角で多重に巻回されているため、ロープ巻き解き時のロープ巻付け半径の減少の割合が小さく、引き出し力の変化分を大きくとれないという問題もある。
【0009】
さらに、円錐台形状に起因してロープ巻き付け面が傾いているためシートベルトを急激に引き出した後の巻き取りにおいて、ロープが弛んで案内溝からはずれないように、案内溝を深く加工したりして対応する必要がある。加えて信頼性向上のために、万一に生じるロープの破断に対応するために補助安全装置を搭載することも望まれる。
そこで、本発明の目的は従来の技術の有する問題点を解消し、組み付け性がよく、コンパクトなテンションレデューサ機構を有し、シートベルトの引き出しにおいて高い信頼性が得られるようにしたシートベルト巻取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明はベースフレームにその両端が軸支されウェビングが巻き取られるリールシャフトと、該リールシャフトの回転軸に対して相対回転しないように同軸的に連結された第1リールと、その一端が前記第1リールの所定位置に定着された紐状体が掛け渡され、前記紐状体が巻き付けられた前記第1リールに対して回転軸が平行にかつ側方に離隔して配置された第2リールと、前記ウェビングの引き出しにより前記第1リールが回転して前記紐状体が前記第1リールに巻き取られることで生じる前記第2リールの回転に抗して前記ウェビングを巻き取る方向に回転付勢力が付与される付勢力付与手段とを備え、前記第1リールと前記第2リールとの回転数比を異ならせることで前記ウェビングの引き出し力をウェビング引き出し量に応じて低減させるようにしたシートベルト巻取装置であって、前記第1リールを円筒ドラム形状とするとともに、前記第2リールを、回転軸の軸線方向に沿って同軸的に段状をなす小径リール部と大径リール部とで構成し、該小径リール部と大径リール部とを連絡する曲線状の遷移溝を大径リール部の側面に設け、前記第1リールから掛け渡された前記紐状体が前記第2リールの小径部、前記遷移溝を経て大径リール部まで巻き付けられるようにしたことを特徴とする。
【0011】
前記付勢力付与手段は、渦巻きバネからなり、外周端が前記ベースフレームの側面に形成されたバネ収容部の一部に定着されるとともに、内周端が前記第2リールの回転軸の一部に定着されるように取り付けることが好ましい。
【0012】
前記付勢力付与手段は、渦巻きバネからなり、外周端が前記第2リール内のバネ収容中空部の一部に定着されるとともに、内周端が前記ベースフレームの側面に形成された軸受ボスの一部に定着することが好ましい。
【0015】
前記大径リール部の円周面に、前記遷移溝と連絡するらせん状溝が形成され、該らせん状溝内に前記紐状体が巻き付けられるようにすることが好ましい。
【0016】
前記遷移溝の線形形状は、前記小径リール部の直径と前記大径リール部の直径の平均値を半径とした円弧の一部とすることが好ましい。
【0017】
前記第1リールのドラム表面に前記紐状体が巻き付けられるらせん状溝を形成することが好ましい。
【0018】
前記第1リールのドラム表面は、ドラム中央部で最小直径となる凹曲面を構成する母線を有するようにすることが好ましい。
【0019】
前記第1リールのドラムに前記紐状体を整列巻きするためのリード機構を備えることが好ましい。
【0020】
このとき前記リード機構は、前記第1リールの回転が伝達されるギア手段と、該ギア手段により回転するネジ機構と、該ネジ機構の回転が往復直線運動に変換されるスライド手段とを備え、前記スライド手段の往復直線運動により前記ロープを、前記第1リールのドラム面に案内させることが好ましい。
【0021】
または、前記リード機構は、前記第1リールの回転が伝達される円筒カムと、該円筒カムの表面に形成されたらせん溝に、先端部が前記らせん溝内にスライド可能に収容されたスライド手段とを備え、円筒カムの回転を、前記らせん溝を介した前記スライド手段の往復直線運動に変換し、この往復直線運動により前記ロープを、前記第1リールのドラム面に整列巻きするように案内させることが好ましい。
【0022】
前記第1リールと第2リールとは、それぞれのリールの回転軸と同軸的なギア手段を備え、前記第1リールと第2リールとの間に前記ロープが所定張力で掛け渡されている場合には、前記ギア手段間の回転の伝達が切断された状態に置かれ、前記ロープの張力が一定以下となった場合に、前記ギア手段が連結され、前記第1リールの回転が第2リールに伝達されるようにすることが好ましい。
【0023】
前記ギア手段間の伝達は中間ギアが、前記ロープの張力が一定以下となった場合に前記ギア手段に付加されるようにすることが好ましい。
【0024】
前記中間ギアは、前記第1リールと第2リールとの間に前記ロープが所定張力で掛け渡されている場合に、バネ手段により前記ギア手段から切り離されるようにすることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシートベルト巻取装置の構成について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のシートベルト巻取装置のアッセンブリとしてのテンションレデューサ機構の内部構成を説明するために示した分解斜視図である。
本発明のシートベルト巻取装置1の概略構成は、ウェビングWが巻き取られたリールシャフト2と、このリールシャフト2を回転自在に軸支するベースフレーム3(外形を仮想線で示した)と、リールシャフト2の回転を抑止するリールロック機構4(外形を仮想線で示した)と、本発明の特徴部分であるテンションレデューサ機構10とからなる。
【0026】
ベースフレーム3は平面形状が略コ字形をなした鋼板加工品で、左右の側面壁3aにはリールシャフト2の端部フランジが遊嵌される支持孔3bが形成されている。この支持孔3bの周縁3cには図示しない略鋸歯状部が形成されている。この周縁3cに一方の側面壁3aに取り付けられた公知のリールロック機構4のロック動作により揺動する係止片(図示せず)が係止する。この係止動作により、ウェビングが巻取装置1から急激に引き出された際に、リールシャフト2の回転をロックし、ウェビングWの引き出しが阻止される。ベースフレーム3の他方の側面壁3aにはウェビングWの引き出し力を調整可能なテンションレデューサ機構10が取り付けられている。
【0027】
テンションレデューサ機構10の構成について図1、図2により説明する。テンションレデューサ機構10は、図1に示したように、その外形がリテーナプレート11とカバープレート12とからなるハウジングと、このハウジング内に収容された付勢力伝達手段としての第1リール20と、第1リール20に巻回されたロープ25が掛け渡されロープ25を介して第1リール20と相互回転可能な第1リール20より大径をなす第2リール30と、第2リール30内に収容され付勢力付与手段として第2リール30に所定の回転力を付与する渦巻きバネ40とから構成されている。
【0028】
これらのうち、合成樹脂製のリテーナプレート11は、本実施の形態では所定位置に一体成形されたグロメットおよび係止片(図示せず)を介して鋼製ベースフレーム3の側面壁3aに固着されている。リテーナプレート11の上部突状部11aには軸受開口13が形成されている。この軸受開口13には第1リール20のリール端が回転可能に支持される。また、リテーナプレート11のほぼ中央部には軸受凹所14が形成されている。この軸受凹所14には第2リール30の回転軸端31aが回転可能に軸支される(図2参照)。さらに軸受凹所14の周囲には軸受凹所14の軸線と同軸的にバネ収容部17が形成されている。このバネ収容部17は薄形の円筒壁11bによって画成された円筒形状空間である。円筒壁11bは2重壁形状からなり、リテーナプレート11の側面に一体的に成形されている。円筒壁11bの高さは、内部に収容される渦巻きバネ40の幅にほぼ等しく、円筒壁11bの上端には渦巻きバネ40の外周端42を係止する係止突起18が形成されている。さらにこの円筒壁11b全体は、図2に示したように第2リール30のリテーナプレート11側に形成された中空部39内に収容されるようになっている。
【0029】
このとき渦巻きバネ40の外周端42は円筒壁11b上端の係止突起18に固定される一方、内周端41は第2リール30の中空部39のほぼ中心軸位置に形成された係止部(図示せず)に固定されるようになっている。このようにシートベルト巻取装置の製作時に、あらかじめ渦巻きバネをリテーナプレート側に外周端を定着した状態で収容しておくことにより、第2リール等の部品の組み付けを容易かつ迅速に行うことができる。
【0030】
渦巻きバネ40の動作としては、両端部がリテーナプレート側と第2リール30側とに定着されているため、ウェビングWの引き出しに伴い、第2リール30が回転軸31周りに渦巻きバネの巻きを強めるように回転する。その結果、渦巻きバネ40には、第2リール30をウェビングWの巻き取り方向に回転させる付勢力がウェビングWの引き出し量に比例して蓄えられる。
【0031】
次に、付勢力伝達手段としての2個のリールの構成について説明する。第1リール20の一端は図1、図2に示したように、端面にリールシャフト2の回転軸5の軸端が相対回転不能に同軸的に嵌着され、この状態でリテーナプレート11の軸受開口13に回転可能に支持されている。他端はカバープレート2に形成された軸受凹所15に嵌着されている。第1リール20はハウジングの内法寸法にほぼ等しい長さで直径が一様な円筒ドラム形状をなす。円筒ドラムの両端にはフランジ21が形成されており、後述するロープ25が多重に巻き付けられた際に、ロープ25がドラムから逸脱しないようになっている。また、このフランジ21によりリテーナプレート11とカバープレート12との隙間が適切に規定され、第1リール20が回転した際にリールが軸方向にずれるのが防止される。
【0032】
一方、第2リール30の回転軸31は、第1リール20の回転軸22と平行に配置されており、その一端はリテーナプレート11に形成された軸受凹所14に回転可能に支持されている。他端はカバープレート12に形成された軸受凹所16に嵌着されている。本実施の形態では、第2リール30の直径φ2は第1リール20の直径φ0に対して5:1に設定されている(図4参照)。第2リール30の厚さD(図2参照)は、内部に収容される渦巻きバネ40の板幅及びバネ収容部18の円周壁11bの高さによって決定されるが、およそ10mm程度に設定されている。
【0033】
第2リール30の最も直径の大きな周面32(以下、大径リール部と記す。)には図1に示したようにらせん状をなした角溝33が刻設されている。この角溝33は本実施の形態では、大径リール部32の周面に3周にわたり刻設されている。一方、大径リール部32の端面32aには第2リール30の回転軸31と同軸的に直径φ1の小径リール部34が段状をなして大径リール部32と一体的に形成されている。小径リール部34の直径φ1と大径リール部32の直径φ2との比は2:5に設定されている。したがって、
第1リール20の直径φ0:小径リール部34の直径φ1=1:2
第1リール20の直径φ0:大径リール部32の直径φ2=1:5
となり、渦巻きバネ40の回転付勢力はこの直径比に応じて低減されて第1リール20に伝達されることになる。
【0034】
小径リール部34の端面には円板状のフランジ34aが一体的に形成され、小径リール部34は円周溝37をなしている。さらに小径リール部34の円周溝37と大径リール部32の角溝33の間を連絡するようにして、大径リール部32の角溝33が端面32aに接する位置から端面32a上には半径R=(φ1+φ2)/4の円弧状の直径遷移部35をなす角溝38が形成されている。なお、この直径遷移部38の溝曲線の線形形状は円弧の一部に限られず、インボリュート、双曲線等各種の滑らかな曲線を設定することができる。
【0035】
このように第1リール20と、第2リール30の連続した角溝37、38、33間には図1、図2に示したように細径のロープ25が巻き付けられている。
ロープ25は、本実施の形態では、直径約0.5mmのアラミド繊維ロープが用いられているが、使用に際し所定のテンションをかけた際に伸び量が許容以下であれば、各種の繊維ロープを使用することができる。ロープ25は、ウェビングWが巻取装置1内に最も巻き取られた状態で、その一端が第1リール20のドラムに定着され、ドラムに数周巻回された上で、所定のテンションで第2リール30の小径リール部34に掛け渡されている。第2リール30の小径リール部34では、あらかじめウェビングWの全引き出し量の1/2程度の引き出しが可能な程度の長さが円周溝37に巻き付けられている。さらにロープ25は直径遷移部35の角溝38に沿って大径リール部32に導かれ、大径リール部32の角溝33の全周にわたり残余分が巻き付けられている。その終端は角溝端の定着部33aにネジ等(図示せず)の定着手段により定着されている。
【0036】
図2には、ウェビングWがシートベルト巻取装置内にもっとも巻き取られた状態が示されている。この状態ではロープ25は、第1リール20と第2リール30の小径リール部34との間に掛け渡されている。また、渦巻きバネはもっとも巻きが緩められた状態にある。
【0037】
図3には、ウェビングW巻き取り状態から最大引き出し長までウェビングWが引き出された状態が示されている。ウェビングWを図中矢印B方向に引き出す動作によってリールシャフト2の回転軸5の軸端(図1参照)に一体的に連結された第1リール20はリールシャフト2の回転と一体的に回転し、第2リール30に巻きつけられているロープ25を第1リール20側に巻き取る動作が開始される。そして最大引き出し長に達した段階ではロープ25は第1リール20と第2リール30の大径リール部32との間に掛け渡される。このとき渦巻きバネ40の巻きはもっとも強められ、渦巻きバネには第2リールをウェビングWの巻き取りのために回転させる付勢力が最大限に付与された状態にある。
【0038】
以上に述べたシートベルト巻取装置の構成の変形例について図5〜図9を参照して説明する。図5は渦巻きバネ40をあらかじめ第2リール30側に収容するようにした変形例を示した部分斜視図である。同図に示したように、本変形例では、リテーナプレート11のほぼ中央部に軸受ボス19が一体的に突設されている。また、軸受ボス19の周囲には軸受ボス19の軸線と同軸的に第2リール30の外径にほぼ等しい円弧状ガイド11cが形成されている。付勢力付与手段としての渦巻きバネ40は、第2リール30のリテーナプレート11側に形成された中空部39内に収容されている。このとき渦巻きバネ40の外周端40aは中空部の内周面の一部に形成された係止部(図示せず)に固定されている。そして組み付けの際に、軸受ボス19の一部に形成されている係止溝19aに渦巻きバネ40の内周端40bを係止させるようになっている。同時に軸受ボス19に第2リール30の回転軸端(図示せず)を回転可能に軸支させる。このような構成とすることにより、回転体マスを大きくすることができるので、ウェビング(図示せず)の巻き取り時の回転安定性を向上させることができる。
【0039】
図6、図7は第1リールのロープ巻き取り部の形状を円筒ドラム形状から変更した例を示したテンションレデューサー機構の断面図である。図6に示した第1リール20は円筒ドラム表面にロープ巻き付け用の螺旋溝26を形成したものである。第1リール20にロープ(図示せず)を巻き付ける際にロープはドラム表面に形成された螺旋溝26に沿って巻き取られる。これにより乱巻きによるトラブルを防止することができる。なお、螺旋溝26を形成することにより第1リール20の幅は広くなるが、その分第2リール30の小径リール部34の幅を広くしてカバーケース12内での寸法調整をしている。
【0040】
図7に示した第1リール20の周面はドラム中央が最小径となるような滑らかな凹曲面27の母線を有するように構成されている。このような凹曲面27のドラムにロープ(図示せず)を巻き付けると最小径の部分を中心として巻き取られるため張力が緩んだ状態でもロープがドラムの巻き取り部から脱線するおそれがない。凹曲面27の形状としては双曲線、円弧の一部等滑らかな曲線であれば適宜その形状を設定することができる。
【0041】
図8、図9は第1リールにロープを整列巻きするためのリード機構を備えた変形例を示したものである。図8には第1リールの正逆方向の回転をスライドバー46の往復運動に変換するスクリューネジ43が示されている。このスクリューネジ43の両端は図示しないカバープレートとリテーナプレートとに回転可能に支持されている。スクリューネジ43端部にはギア42が取り付けられており、第1リール20のドラム端に取り付けられたギア41と噛合し、第1リール20の回転に伴い、所定方向の回転が付与されるようになっている。スクリューネジ43にはスライドバー46の一端に形成された雌ねじ部46aが螺合されている。スライドバー46の他端に形成された円孔46bはスクリューネジ43の延長方向に沿って延在するガイドロッド45に遊嵌されている。したがって、第1リール20の回転に伴ってスクリューネジ43が所定方向に回転し、この回転運動はスクリューネジ43に螺合されているスライドバー46の直線運動に変換される。このとき、スライドバー46の一部にロープ挿通孔44が形成されている。このロープ挿通孔44に第1リール20と第2リール30との間に掛け渡されるロープ25が挿通されている。したがって、第1リール20にロープ25が巻き取られる際に、スライドバー46がスクリューネジ43の長手方向にスライドし、ロープ25が第1リール20のドラム上に整列巻きされる。
【0042】
図9には、リード機構の変形例として表面に螺旋状カム溝48が形成された円筒カム47と螺旋状カム溝48に沿って移動可能なスライダ46cを先端に有するスライドバー46とが示されている。円筒カム47は本変形例ではプーリベルト49によって第1リール20の回転と同期回転できるようになっている。そして円筒カム47の螺旋状カム溝48内に収容されたスライダ46cは円筒カム47の回転に伴って往復直線運動する。したがって、スライダ46cが先端に形成されたスライドバー46全体の往復直線運動に変換される。このとき図8と同様にスライドバー46のロープ挿通孔44に案内されたロープ25は第1リール20に巻き取られる際にドラム上に整列巻きされる。
【0043】
次に、リール間に掛け渡されたロープが切断した場合に動作する伝達機構の構成について図10、図11を参照して説明する。
以上に説明したロープはアラミド繊維からなり、使用時に切断のおそれはほとんどない。しかしロープ切断が生じた場合には本装置が機能できなくなることから以下のような補助安全装置を併設することが好ましい。
【0044】
図10(a)に示したように、第1リール20のフランジ外側と及び第2リール30の側端位置に、それぞれの回転軸と同軸的に第1ギア81と第2ギア82とが同一平面を構成するように取り付けられている。さらに模式側面図(図11(a))に示したように、第1ギア81と第2ギア82の回転を伝達する中間ギア83が、ロープ25が正常に掛け渡された状態ではそれぞれのギア81,82と噛合しない位置に保持されるように配置されている。この中間ギア83は図示しないガイドレールに沿ってスライドする支持プレート86上に回転可能に取り付けられている。さらに支持プレート86には小径プーリ形状のセンサーピン84が取り付けられている。このセンサーピン84は図11(a)に示したように、ロープ25がリール間に掛け渡されている状態では、ロープ25に押し当てられ、この結果、支持プレート86が初期位置から引張バネ85を伸長させたスライド状態を保持する。
【0045】
この状態からロープ25が切断されると、支持プレート86は図10(b)、図11(b)に示したように、抵抗の取り除かれた引張バネ85の短縮によりバネ初期長さまでスライドされる。このスライドと同時に中間ギア83が第1ギア81と第2ギア82との間に噛合し、一連のギア伝達機構が構成される。このようにして万一、ロープ25が切断した場合にも、ギアによる回転伝達が確保され、ウェビングの引き出し、巻き取りは確実に行うことができる。
【0046】
なお、この補助安全装置は図14に示した公知のシートベルト巻取装置に組み込んで使用する場合にも有効に機能することは言うまでもない。
【0047】
ここで、ウェビングWの引き出し量に応じたロープ25の第2リール30での巻き取り状態と、この巻き取り状態に応じたウェビングWの引き出し力の低減効果について図12、図13を参照して説明する。
本実施の形態ではウェビングWの引き出し全長を2000mmとしている。そのうち、最初の1/2にあたる約1000mm分のウェビングWの引き出し動作によって、第2リール30の小径リール部34の円周溝37に巻回されていたロープ25が第1リール20に巻き取られる(図12(a)参照)。その間、第2リール30内の渦巻きバネ40には第2リールの回転に応じた回転付勢力が蓄えられる。したがって、ウェビングWの引き出し量に応じてその引き出し力は漸増する(図13▲1▼参照)。さらにウェビングWを引き出すと第2リール30の直径遷移部35の角溝38部分のロープ25が巻き解かれ、次いですぐに大径リール部32のロープ25が巻き解かれる(図12(b)、(c)参照)。
このとき、ウェビングWの引き出しに要する力は、ロープ25が直径遷移部35を経て巻き解かれ大径リール部32に遷移する際に急激に減少する(図13▲2▼区間参照)。これは、ロープの巻き径が急激に増えて得られる輪軸効果によるものである。そして大径リール部32でのウェビングW引き出し力は図13▲3▼区間に示したように低い値で最大引き出し長まで漸増する。
【0048】
【発明の効果】
以上に述べたように、ウェビングを引き出す際に第1リールの小さな直径の円筒ドラム形状とする一方、第2リールに小径部と大径部とを設け、その間をらせん状の遷移部で結び、第1リールと第2リールとの間にロープを掛け渡すようにしたので、各部品の組み付け性がよく、操作上もウェビング引き出し量にかかわらず、ほぼ一定の引き出し力でウェビングを引き出せるとともに、急激な引き出し後にもロープの弛みがほとんどないため、ウェビング引き出し巻き取り動作において高い信頼性が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルト巻取装置のテンションレデューサ機構を分解して示した分解斜視図。
【図2】図1に示したテンションレデューサ機構の内部構成を一体的に示した部分断面図(ウェビングが最も巻き取られた状態)。
【図3】図1に示したテンションレデューサ機構の内部構成を一体的に示した部分断面図(ウェビングが最も引き出された状態)。
【図4】ロープが掛け渡された状態での第1リールと第2リールの配置及び寸法関係を模式的に示した模式説明図。
【図5】渦巻きバネの組み付け構造の変形例を示した部分斜視図。
【図6】第1リールのドラム形状の変形例を示した部分断面図。
【図7】第1リールのドラム形状の他の変形例を示した部分断面図。
【図8】第1リールにロープを整列巻きするためのリード機構の一実施の形態を示した部分斜視図。
【図9】第1リールにロープを整列巻きするためのリード機構の他の実施の形態を示した部分斜視図。
【図10】ロープが正常に掛け渡された状態及び破断状態における補助安全装置の作動状態を示した状態説明図。
【図11】図10に示した補助安全装置の作動状態を側面から示した模式説明図。
【図12】ウェビングの引き出し状態と第2リールに巻き取られたロープの巻き取り状態との関係を示した模式説明図。
【図13】本発明のシートベルト巻取装置におけるウェビングの引き出し量と引き出し力との関係を模式的に示した関係曲線図。
【図14】従来のシートベルト巻取装置のテンションレデューサ機構の内部構成を示した部分断面図。
【符号の説明】
1 シートベルト巻取装置
2 リールシャフト
5 回転軸(リールシャフト)
10 テンションレデューサ機構
20 第1リール
22 回転軸(第1リール)
25 ロープ
26 螺旋溝
27 凹曲面
30 第2リール
31 回転軸(第2リール)
32 大径リール部
33,37,38 角溝
34 小径リール部
35 直径遷移部
40 渦巻きバネ
41,42 ギア
43 スクリューネジ
46 スライドバー
47 円筒カム
48 螺旋状溝
81,82 ギア
83 中間ギア
84 センサーピン
85 引張バネ
W ウェビング

Claims (13)

  1. ベースフレームにその両端が軸支されウェビングが巻き取られるリールシャフトと、該リールシャフトの回転軸に対して相対回転しないように同軸的に連結された第1リールと、その一端が前記第1リールの所定位置に定着された紐状体が掛け渡され、前記紐状体が巻き付けられた前記第1リールに対して回転軸が平行にかつ側方に離隔して配置された第2リールと、前記ウェビングの引き出しにより前記第1リールが回転して前記紐状体が前記第1リールに巻き取られることで生じる前記第2リールの回転に抗して前記ウェビングを巻き取る方向に回転付勢力が付与される付勢力付与手段とを備え、前記第1リールと前記第2リールとの回転数比を異ならせることで前記ウェビングの引き出し力をウェビング引き出し量に応じて低減させるようにしたシートベルト巻取装置であって、
    前記第1リールを円筒ドラム形状とするとともに、前記第2リールを、回転軸の軸線方向に沿って同軸的に段状をなす小径リール部と大径リール部とで構成し、該小径リール部と大径リール部とを連絡する曲線状の遷移溝を大径リール部の側面に設け、前記第1リールから掛け渡された前記紐状体が前記第2リールの小径部、前記遷移溝を経て大径リール部まで巻き付けられるようにしたことを特徴とするシートベルト巻取装置。
  2. 前記付勢力付与手段は、渦巻きバネからなり、外周端が前記ベースフレームの側面に形成されたバネ収容部の一部に定着されるとともに、内周端が前記第2リールの回転軸の一部に定着されるように取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  3. 前記付勢力付与手段は、渦巻きバネからなり、外周端が前記第2リール内のバネ収容中空部の一部に定着されるとともに、内周端が前記ベースフレームの側面に形成された軸受ボスの一部に定着されるように取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  4. 前記大径リール部の円周面に、前記遷移溝と連絡するらせん状溝が形成され、該らせん状溝内に前記紐状体が巻き付けられるようにしたことを特徴とする請求項に記載のシートベルト巻取装置。
  5. 前記遷移溝の溝のなす曲線形状は、前記小径リール部の直径と前記大径リール部の直径の平均値を半径とした円弧形状の一部であることを特徴とする請求項に記載のシートベルト巻取装置。
  6. 前記第1リールのドラム表面に前記紐状体が巻き付けられるらせん状溝が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  7. 前記第1リールのドラム表面は、ドラム中央部で最小直径となる凹曲面を構成する母線を有することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  8. 前記第1リールのドラムに前記紐状体を整列巻きするためのリード機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  9. 前記リード機構は、前記第1リールの回転が伝達されるギア手段と、該ギア手段により回転するネジ機構と、該ネジ機構の回転が往復直線運動に変換されるスライド手段とを備え、前記スライド手段の往復直線運動により前記ロープを、前記第1リールのドラム面に整列巻きするように案内させたことを特徴とする請求項に記載のシートベルト巻取装置。
  10. 前記リード機構は、前記第1リールの回転が伝達される円筒カムと、該円筒カムの表面に形成されたらせん溝に、先端部が前記らせん溝内にスライド可能に収容されたスライド手段とを備え、円筒カムの回転を、前記らせん溝を介した前記スライド手段の往復直線運動に変換し、この往復直線運動により前記ロープを、前記第1リールのドラム面に整列巻きするように案内させたことを特徴とする請求項に記載のシートベルト巻取装置。
  11. 前記第1リールと第2リールとは、それぞれのリールの回転軸と同軸的なギア手段を備え、前記第1リールと第2リールとの間に前記ロープが所定張力で掛け渡されている場合には、前記ギア手段間の回転の伝達が切断された状態に置かれ、前記ロープの張力が一定以下となった場合に、前記ギア手段が連結され、前記第1リールの回転が第2リールに伝達されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻取装置。
  12. 前記ギア手段間の伝達は中間ギアが、前記ロープの張力が一定以下となった場合に前記ギア手段に付加されるようにしたことを特徴とする請求項11に記載のシートベルト巻取装置。
  13. 前記中間ギアは、前記第1リールと第2リールとの間に前記ロープが所定張力で掛け渡されている場合に、バネ手段により前記ギア手段から切り離されるようにしたことを特徴とする請求項11に記載のシートベルト巻取装置。
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