JP3848802B2 - 煤塵を除去する装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒塵含有気体の流路、例えばトンネル内の空気中に浮遊する微細な固形或いは液状の微粒物質を除去して空気を浄化するための煤塵を除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の煤塵を除去する装置を図5に基づいて説明する。トンネル本道1の途中に設けられたバイパストンネル2内に、空気流れ方向の上流側から順に電気集塵機5、補機室8、電気室7、送風機3が配置されている。電気集塵機5が設置されているバイパストンネル2においては、遮蔽板10が設けられ、空気が電気集塵機5をバイパスして流れるのを防いでいる。
【0003】
送風機3を運転して、自動車から排出されるディーゼルスートを含む媒塵が浮遊しているトンネル本道1内の空気を空気流入口4からバイパストンネル2内に取り込み、電気集塵機5で媒塵を除去して浄化した空気をトンネル本道1の天井部分に設けられた送気口6からトンネル本道1内に戻している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本装置は通常時の運転では問題はないが、トンネル内で火災が発生した時に本装置の運転を継続した場合、高温の空気が電気集塵機5内を通過するので、電気集塵機5の電極が熱変形を起こして損傷する恐れや、送風機3が過熱損傷を起こすといった問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決することを目的になされたものであり、次の煤塵を除去する装置を提供している。
(1)媒塵含有気体の流路内に電気集塵機が配置された煤塵を除去する装置において、前記電気集塵機の上流に上流側から順に冷却液体を噴霧する液体噴霧手段とミスト除去手段とを配置し、前記ミスト除去手段は通常は前記流路の壁面内に収納されていて、火災時に駆動手段により前記電気集塵機の上流側を覆うように移動可能であることを特徴とする煤塵を除去する装置。
【0006】
(2)前記液体噴霧手段の上流にイオン発生手段を配置したことを特徴とする前記(1)記載の煤塵を除去する装置。
【0007】
(3)前記イオン発生手段は移動可能であることを特徴とする前記(2)記載の煤塵を除去する装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1の実施例を図1に基づいて説明する。
トンネル本道1の途中に設けられたバイパストンネル2内に、空気流れ方向の上流側から順に電気集塵機5、補機室8、電気室7、送風機3が配置されている。電気集塵機5の上流側には、液体噴霧手段11が設置され、液体噴霧手段11と電気集塵機5との間にミストエリミネータ等のミスト除去手段12が配置されている。
【0010】
ミスト除去手段12は、通常はバイパストンネル2の壁面内に収納されていて、火災時に駆動手段13により、例えばレール上を移動して電気集塵機5の上流側を覆うように構成されている。
【0011】
液体噴霧手段11は、補機室8或いはその他の場所に設置された図示省略の水等の冷却液体タンクと配管で連通しており、配管の途中には冷却液体の流通を遮断する自動弁16が設けられている。
【0012】
トンネル本道1内で火災が発生した場合、火災検知器14により火災を検知し、火災発生信号が制御ユニット15に入力される。制御ユニット15からは、火災発生信号に基づいて自動弁16を開にする「開」信号と、駆動手段13にミスト除去手段12を移動させるための移動信号とが出力される。「開」信号を受けた自動弁16は開となって冷却液体を液体噴霧手段11に送る。一方、移動信号を受けた駆動手段13は、電気集塵機5の上流側を覆うようにミスト除去手段12を移動させる。
【0013】
液体噴霧手段11に送られた冷却液体は、液体噴霧手段11から媒塵を含む高温空気中に噴霧される。高温空気中に噴霧された冷却液体は、空気の温度を低下させ、ミスト除去手段12で捕捉される。
【0014】
温度が低下し、ミスト除去手段12で冷却液体が除去された空気は、電気集塵機5に入って空気中の媒塵が除去されると共に火災の煙も除去される。
【0015】
本例では、液体噴霧手段11から媒塵を含む高温空気中に冷却液体を噴霧することで空気の温度を低下させるので、電気集塵機5の電極板の過熱損傷、送風機3の過熱損傷を防止することができる。また、電気集塵機5に流入する前にミスト除去手段12で噴霧ミストを除去するので、ミストが電気集塵機5に入って火花が発生するのを防ぎ、電気集塵機5の集塵効率の低下を防ぐことができる。さらには、ミスト除去手段12は普段はバイパストンネル2の壁面に収納されているので、バイパストンネル2内での圧力損失の発生を防止することができる。
【0016】
なお、バイパストンネル2は間に隔壁を設けて複数通路としても、隔壁を設けずに1通路としてもどちらでもよい。
【0017】
さらに、本例では火災検知器14からの信号を自動弁16と駆動手段13とに入力するものであるが、火災検知器14からの信号にかえて、図示省略の中央制御室からの火災信号を入力するものであってもよい。
【0018】
次に、本発明を第3図に示す第2の実施例に基づいて説明する。
第2の実施例では、液体噴霧手段11とミスト除去手段12とを配管19で連通させ、配管の途中にポンプ20を設けて、ミスト除去手段12で回収した冷却液体を液体噴霧手段11に供給するようにしたものである。その他の構成は、第1の実施例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0019】
本例では、第1の実施例の作用・効果を奏すると共に、さらに、ミスト除去手段12で回収した冷却液体を液体噴霧手段11に供給するようにしたことにより、より少ない冷却液体で火災時の空気の温度低下と浄化が可能になる。
【0020】
さらに、本発明を第4図に示す第3の実施例に基づいて説明する。
第3の実施例では、液体噴霧手段11の上流に、高電圧発生器18を具えたイオン発生手段17を配置して、制御ユニット15から火災信号を受けて高電圧発生器18からイオン発生手段17に電圧を印加させるものであり、その他の構成は、第1の実施例と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0021】
火災時、イオン発生手段17により煙の粒子を、例えばマイナスの高電圧を用いた場合には、マイナスイオンに帯電させ、冷却液体の噴霧ミストに捕捉されやすくして、電気集塵機5の上流で煙粒子の一部をミストと共に除去することで、消煙の効率をさらに上げたものである。その他の作用・効果は第1の実施例とおなじである。
【0022】
なお、一例としてイオン発生手段17によりマイナスイオンに帯電させる説明をしたが、必ずしもマイナスイオンに限ることではなく、ミストの帯電によってはプラスイオンとしてもよく、また、イオン発生手段17は、ミスト除去手段12と同様に、圧力損失の発生を防ぐために普段はバイパストンネル2の壁面に収納され、火災時に液体噴霧手段11の上流側に移動して出てくるようにしたものでもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、媒塵含有気体の流路内に電気集塵機が配置された煤塵を除去する装置において、電気集塵機の上流に上流側から順に冷却液体を噴霧する液体噴霧手段とミスト除去手段とを配置して、媒塵含有気体が高温となったときに、液体噴霧手段から媒塵含有気体中に冷却液体を噴霧することで媒塵含有気体の温度を低下させるので、電気集塵機の電極板の過熱損傷を防止することができる。また、電気集塵機に流入する前にミスト除去手段で噴霧ミストを除去するので、ミストが電気集塵機に入って火花が発生するのを防ぐため、電気集塵機の集塵効率の低下を防ぐことができる。
さらにミスト除去手段を通常は前記流路の壁面内に収納されていて、火災時に駆動手段により前記電気集塵機の上流側を覆うように移動可能としたので圧力損失の発生を防止できる。
【0024】
さらには、本発明は、イオン発生手段を設けたことにより、媒塵含有気体中の粒子にイオンを帯電させることができ、液体の噴霧ミストに捕捉されやすくして、電気集塵機の上流で粒子の一部をミストと共に除去することで、除塵効率をさらに上げることができる。
【0025】
さらにまた、イオン発生手段は移動可能としたことにより、ミスト除去手段の場合と同様に圧力損失の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】図1中のバイパストンネル2の上流側側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例におけるバイパストンネル2の上流側側面図である。
【図4】本発明の第3の実施例におけるバイパストンネル2の上流側側面図である。
【図5】 従来の煤塵を除去する装置を示す図である。
【符号の説明】
1 トンネル本道
2 バイパストンネル
3 送風機
4 空気流入口
5 電気集塵機
6 送気口
7 電気室
8 補機室
10 遮蔽板
11 液体噴霧手段
12 ミスト除去手段
13 駆動手段
14 火災検知器
15 制御ユニット
16 自動弁
17 イオン発生手段
18 高電圧発生器
19 配管
20 ポンプ
Claims (3)
- 媒塵含有気体の流路内に電気集塵機が配置された煤塵を除去する装置において、前記電気集塵機の上流に上流側から順に冷却液体を噴霧する液体噴霧手段とミスト除去手段とを配置し、前記ミスト除去手段は通常は前記流路の壁面内に収納されていて、火災時に駆動手段により前記電気集塵機の上流側を覆うように移動可能であることを特徴とする煤塵を除去する装置。
- 前記液体噴霧手段の上流にイオン発生手段を配置したことを特徴とする請求項1記載の煤塵を除去する装置。
- 前記イオン発生手段は移動可能であることを特徴とする請求項2記載の煤塵を除去する装置。
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