JP3848509B2 - 立体炊飯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体炊飯システム、更に言えば、排米装置の隣接に立体炊飯装置を設けた立体炊飯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平11−89717号に、従来の立体炊飯システムが開示されている。この立体炊飯システムは、排米装置と、この排米装置のある一方の側に設けられ、炊飯器を複数段垂直に連結させた構造を持つ立体炊飯装置と、から成る。この立体炊飯システムでは、排米装置側に設けられた昇降手段によって各炊飯器の炊飯釜を昇降移動させることができるとともに、排米装置と個々の炊飯器とを連絡する連絡手段を通じて炊飯釜を排米装置側と個々の炊飯器側との間で水平移動させることができる。また、このシステムには、炊飯釜に上蓋を自動取付けするために、上蓋を引掛けるための複雑なリンク機構等が設けられており、また、このようなシステム構造に対応して、上蓋の所定位置に係止片が設けられている。
【0003】
しかし、この種の従来立体炊飯システムでは、立体炊飯装置が排米装置の一つの側にのみ設けられていたことから、一度に多くの炊飯作業を行なうことができなかった。
【0004】
また、この種の従来システムでは、炊飯釜を立体炊飯装置側から外部に取り出すとしていたため、立体炊飯装置に設けたコンロの熱などによって作業者がやけどを負う危険があった。
【0005】
更に、この種の従来システムでは、取り出しにくい立体炊飯装置の下側から炊飯釜を取り出さなければならなかったり、逆に、上側から重い炊飯釜を取り出さなければならないといった不都合があった。
【0006】
更にまた、この従来システムでは、炊飯釜に上蓋を自動取付けするために、システム、上蓋のそれぞれに、複雑な構造が必要とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は上の従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、省スペースで大量炊飯を行なうことができる立体炊飯システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、炊飯釜の取り出しを排米装置側とすることによって、作業者がより安全に炊飯釜を取り出すことができ、更に、取り出し位置を作業者自身が自由に選択することができる立体炊飯システムを提供することを目的とする。
【0009】
更に、システムの構造を複雑にすることなく、また、上蓋に特別な構造を設けることなく、より簡易な構造で炊飯釜に上蓋を自動取付けできる立体炊飯システムを提供することをも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点によれば、排米装置と、この排米装置の隣接に設けられ、炊飯器を複数段垂直に連結させた構造を持つ立体炊飯装置と、を備え、更に、各炊飯器の炊飯釜を昇降移動させる昇降手段と、各炊飯器の炊飯釜を排米装置側と個々の炊飯器側との間で水平移動させる水平移動手段を有し、前記炊飯釜の略全体を釜枠に収容させた状態で前記釜枠によって炊飯釜を移動させることを特徴とする立体炊飯システムが提供される。
【0013】
本発明の一つの実施形態によれば、前記釜枠に炊飯釜を取り出すための開閉扉が設けられている。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、前記炊飯釜の上蓋を該炊飯釜に落下させて取り付ける上蓋自動落し機構が炊飯器に設けられている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0021】
図1に、本発明の第一の実施形態による立体炊飯システムの正面図を示す。このシステム1には、排米装置2と、炊飯器3を複数段(図示実施例では3段)垂直に連結させた構造を持つ立体炊飯装置4、4’が含まれる。
【0022】
立体炊飯装置4、4’は、排米装置2を中心にしてその隣接に、図1の例では排米装置2の左右側方に、互いに180度離間された状態で1個ずつ設けられている。特に図示しないが、これらの立体炊飯装置4を、排米装置2を中心に、互いに90度離間させた状態で2方向に、例えば、炊飯釜を取り出すための排米装置2の正面と左側面(この左側面から炊飯釜を取り出すようにしてもよい)以外の面、即ち、排米装置2の背面と右側面に設けてもよいし(後述する図8に示されているような配置状態)、或いは、排米装置2を中心に、互いに90度ずつ離間させた状態で3方向に、即ち、排米装置2の背面と左右両側面に設けてもよい。更にまた、後述する図8の実施形態のように、立体炊飯装置4を排米装置2の斜め後ろに設けてもよい。このように、立体炊飯装置4を、排米装置2の隣接(背面、左右側面の他、斜め後ろ等)に複数設けることにより、一度に作動させることができる炊飯器の数を大幅に増やすことができ、その一方で、省スペース化も図られる。
【0023】
排米装置2は、各炊飯器3によって炊飯されるべき米を、これに必要な水とともに、各炊飯器3に割り当てられた直方形状の釜枠5に略全体が収容される炊飯釜9(後述する図2、図6参照)に分配供給する。米は外部の貯米槽28から吸引によって抜き取り、送米ホース29を通じて計量・洗米装置27へ送り込む。ここで計量、洗米された米は、排米装置2の排米口6から、その下側に配置された釜枠5内の炊飯釜9(後述する図2、図6参照)へ、水加減された水とともに落下供給される。尚、貯米槽や計量・洗米装置は、排米装置2の一部として組み込まれていてもよい。
【0024】
排米装置2には、釜枠5の移動、米の計量、洗米、炊飯量、炊飯時間等を総合的、自動的に制御する総合コントロールパネル7が設けられている。ユーザは、この総合コントロールパネル7の操作を通じてこれらの作業を制御することができる。また、ユーザは、各炊飯器3毎に設けられた個別コントロールパネル8を通じて、個々の炊飯器毎独立に手動操作によって、これらを制御することもできる。したがって本発明のシステムによれば、立体炊飯装置4、4’或いは、各立体炊飯装置4,4’に含まれる個々の炊飯器3を、全般的に全自動運転することができる他、各炊飯器3毎独立に、例えば、異なる米量や異なる種類の炊飯を行なうことができる。よって、この炊飯システムによれば、例えば、急な飛び込み炊飯、移動手段の故障時に対しても適切な対応を取ることができる。
【0025】
排米装置2には、釜枠5を排米装置2の排米口6の下側で昇降移動させる昇降移動手段が設けられている。更に、排米装置側(2)と立体炊飯装置側(4)の間で釜枠5を水平移動させるため、これら排米装置側(2)と立体炊飯装置側(4)の間に左右水平移動手段も設けられている。図1には、特に、左右水平移動手段によって、右側の立体炊飯装置4の最上段の釜枠5を排米装置側(2)に水平移動させた後の状態が示されている。本発明では、これら昇降手段や左右水平移動手段によって、炊飯釜9(後述する図2、図6参照)自体を移動させるのではなく、該炊飯釜9の全体を釜枠5に収容させた状態で移動させるようにしている。この結果、炊飯釜の取り扱いを非常に容易なものとすることができる。
【0026】
昇降手段には、モータ(図示されていない)や、モータによって昇降される昇降台10、モータからの駆動力を昇降台10に伝達するボールネジ30、昇降台10を案内し支持する案内支持棒11等が含まれる。昇降台10は案内支持棒11に沿って上下動させることができ、その上に載置された釜枠5を昇降させる。
【0027】
特に図示しないが、上述したように、立体炊飯装置4が、排米装置2を中心に、互いに90度離間させた状態で2方向に、或いは、互いに90度ずつ離間させた状態で3方向に設けられている場合には、双方の立体炊飯装置4からの炊飯釜をも移動させることができるよう、左右水平移動手段を90度ターンさせて前後水平移動手段として用いることを可能にするターン装置(図示されていない)を設ける。
【0028】
昇降手段と左右水平移動手段12を組合せて用いることにより、本発明のシステムでは、各釜枠5を、各立体炊飯装置4、4’の個々の炊飯器側(3)と排米装置側(2)の間で自由に移動させることができる。これにより、作業者は、炊飯釜9の出し入れ位置を自由に選択することができるとともに、炊飯後或いは炊飯前の炊飯釜9の出し入れを楽に行なうことができる。更に、この場合には、炊飯後に、熱のこもった炊飯器側からではなく、熱から比較的遮断されていた排米装置側から炊飯釜9を取り出すことができるため、作業の安全化を図ることもできる。ただし、従来のように炊飯器側から取り出すことは勿論可能である。
【0029】
図2、図3に、図1の立体炊飯システム1の概略部分斜視図を示す。図面簡略化のため、これらの図では、右側の立体炊飯装置4のみを総合コントロールパネル7(図1参照)を取り除いた状態で示している。
【0030】
これらの図から明らかなように、昇降台10を炊飯器3の高さ位置に移動し、排米装置2の昇降台10の案内レール13と各段の炊飯器3に設けた案内レール14を連絡させることによって、排米装置側(2)と各立体炊飯装置の個々の炊飯器側(3)の間で釜枠5を自由に水平移動させることができる。これら昇降台10の案内レール13と各炊飯器3の案内レール14は、昇降台10を上下動させることによって容易に連絡され得る。尚、釜枠5の水平移動を容易なものとするため、釜枠5の底面には車輪38(後述する図5等に示されている)が設けられている。
【0031】
図2は、特に、中段の釜枠5が、案内レール13、14を通じて排米装置側(2)に水平移動されたときの状態を示し、図3は、特に、全ての釜枠5が立体炊飯装置側(4)にあり、且つ、上段と中段の釜枠5a、5bからは炊飯釜9が取り出され下段の釜枠5cにのみ炊飯釜9が残されたときの状態を示している。
【0032】
これらの図から明らかなように、各釜枠5にそれぞれ、把持15を有する開閉扉16が設けられている。これらの開閉扉16は、排米装置側(2)或いは立体炊飯装置側(3)のいずれかにあるときに正面側に向かって自由に開閉させることができ、釜枠5内部の炊飯釜9を取り出すことができる。また、立体炊飯装置4の各炊飯器3内部にはコンロ17が、更に、その外壁には個別コントロールパネル8が、それぞれ設けられている。したがって、各炊飯器3それぞれによって米を炊飯することが可能である。
【0033】
次に、図4を参照して、左右水平移動手段を詳細に説明する。この図は、排米装置裏側のある段(上段、中段、あるいは下段)における概略部分斜視図である。
【0034】
左右水平移動手段12の主要部は、排米装置側、特に、その昇降台10の背面側側面に取り付けられている。この左右水平移動手段12には、左右いずれの側にも回転し得るリバーシブルモータ18と、このリバーシブルモータ18によって回転されるチェーン19と、このチェーン19に取り付けられたフック20と、このフック20に対応して釜枠5、5’裏側の中心側端部に設けられ、フックボックス20と係合し得る、矩形の筒状フックボックス21等が含まれる。
【0035】
この左右水平移動手段12を用いて、例えば、図4の図面左側の釜枠5を排米装置側に移動させるときの動作方法を図5を参照して以下に説明する。
【0036】
図5は、モータの回転による左右水平移動手段12のチェーン19の回転に伴うフック20の位置とこのフック20の移動に伴う釜枠5の位置が時間順に示したものである。尚、この図では、フック20とフックボックス21との係合を明らかにするため、フックボックス21は断面で示されている。
【0037】
釜枠5を排米装置側に移動させる際、リバーシブルモータ18(図4参照)は右回りに回転される。このリバーシブルモータの回転に伴って、図5のa)に示すように、チェーン19はイ)の方向に回転し、フック20もこの方向に移動する。更にフック20が移動すると、図5のb)に示すように、フック20はフックボックス21の内部に収まり、フックボックス21の内壁と当接する。以降、図5のc)に示すように、フック20とフックボックス21の当接を通じて、釜枠5はフック20の移動とともに右側、即ち、排米装置側(2)へ移動される。釜枠5がちょうど排米装置2に来たときにモータの回転を停止させることにより、釜枠5は所定位置で停止する。尚、このとき、フック20はフックボックス21内に収まった状態にあるため、釜枠5に外力が働いてもこの停止位置は保たれる。
【0038】
上とは逆に、排米装置側(2)に移動された釜枠5を立体炊飯装置側(4)に移動させるには、リバーシブルモータを逆転させて左回りに回転させてやればよい。これにより、上とは逆の手順で、排米装置側(2)の釜枠5を立体炊飯装置側(4)、即ち、図4の左側へ移動させることができる。尚、図5のb)から類推することができるように、この場合、釜枠5はフック20の移動を通じて自然にフック20との当接を解除され引き離されることから、釜枠5をモータ18によって停止させたときのような振動を伴う機械的な停止ではなく、自然な状態でそれを停止させることができる。
【0039】
また、上と同様の方法で、図4の右側の釜枠5’は、モータ18を上とは逆に左回転させることによって排米装置側(2)へ移動させることができ、また、モータ18を右回転させることによって再び右側、即ち、立体炊飯装置側(4)に移動させることができる。尚、フック20は、図6のいずれの釜枠5、5’をも排米装置側(2)に移動させることができるように、通常は、チェーン19の下側中央付近で止まっている(図示されていない)。
【0040】
最後に、図6、7を参照して、炊飯釜に上蓋を自動的に取り付けるための上蓋自動落し機構を説明する。
【0041】
図6は、特に、図1の右側の立体炊飯装置4の下段付近を部分拡大概略図で示したものである。尚、左側の立体炊飯装置4’や、上段、中段5については、これと全く同様に考えることができる。
【0042】
炊飯を行なうにあたり、先ず、炊飯器3の上側に設けた上蓋自動落し機構23に、炊飯釜9の上蓋22が予めセットされる。セットされた上蓋22は、以下に説明する蓋自動落し機構23によって、炊飯開始前に炊飯釜9に自然落下されて、そこに取り付けられる。
【0043】
図7に、上蓋自動落し機構23を上蓋とともに概略斜視図で示す。ここで、図7のa)は、上蓋自動落し機構23に上蓋22がセットされた状態を、一方、図7のb)は、この上蓋自動落し機構23による上蓋22の落下時における状態を、それぞれ示している。
【0044】
これらの図に示されるように、上蓋自動落し機構23は、モータ24と、このモータ24によって回転する回転軸25と、上蓋22を保持し又は落とすことができる略L字断面を持つ回転支持棒26から成る。図7のa)から明らかなように、上蓋22のセット時に、上蓋22はその周縁の2個所で2本の回転支持棒26によって支持される。このとき上蓋22は、回転支持棒26のL字断面の一方の内壁34に単に置かれた状態にあるだけで、固定はされていない。炊飯釜が収容された釜枠5が炊飯器3に配置されたことをチェックした後、図7のb)に示すように、モータ24が駆動され、回転軸25が回転する。この回転軸25の回転により、回転軸25に接触している回転支持棒26がそれぞれロ)の方向に回転し、これにより、回転支持棒26に置かれた上蓋22が自然落下して、下側に配置された炊飯釜9に蓋をする。この結果、炊飯終了後に炊飯釜を取り出す際、何ら人の手を介さずに、上蓋22が取付けられた状態でそれを取り出すことができる。
【0045】
このように、自然落下作用によって上蓋を取付けるとしたことにより、システムの構造が非常に簡易化されている。また、このような構造としたことにより、上蓋22を特別な構造とする必要もない。必要なのは、上蓋22の寸法を上蓋落し機構にセットできるようなものとすることだけである。特に図示しないが、例えば、上蓋22の寸法が図示実施例よりも小さければ、回転支持棒をスライドさせることによってそれらの間隔を調節してやればよい。このような間隔調節も簡易な構造で達成することができる。
【0046】
また、特に図示しないが、各炊飯器3には、蓋22や、炊飯釜9、或いは釜枠5の有無をチェックするセンサが取り付けられている。これらのチェックによっていずれかが欠けていることが明らかになった場合には、炊飯作業は中断され、したがって、上蓋22も落下しない。
【0047】
次に、図8、図9を参照して、第一の実施形態の改良にかかる、本発明の第二の実施形態による立体炊飯システムを説明する。
【0048】
ここで、第二の実施形態を説明する前に、第一の実施形態における問題点を明らかにしたい。第一の実施形態における問題は、このシステムによって行なうことができる炊飯の数が制約されてしまう点にある。
【0049】
上に説明したように、第一の実施形態による立体炊飯システムの昇降移動手段は、釜枠5を排米装置2の排米口6の下側で昇降移動させる構成とされていた。更に言えば、この構成では、昇降台10の昇降移動範囲が昇降台上部の排米口6によって制限されてしまうということである。ところで、大量炊飯を可能にするには、立体炊飯装置における炊飯器の段数を増やすこと、したがって、立体炊飯装置の高さを高くすることが必要であるが、この場合には、この立体炊飯装置の高さに応じて、昇降移動手段によって昇降移動させることができる炊飯釜9の高さをも高くする必要がある。しかしながら、上に述べた第一の実施形態による構成では、昇降台10の昇降移動範囲が排米口6の高さによって制限されてしまうことから、この要求を満足させることはできない。
【0050】
また、排米装置2、特に、その排米口6付近は、日常清掃作業を必要とするため、容易に人の手が届く高さにしておくことが好ましいが、第一の実施形態による構成では、立体炊飯装置における炊飯器の段数を増やすのに伴って排米口の位置も上昇してしまうため、段数の増加も自ずと制約を受けることになる。
【0051】
第二の実施形態による立体炊飯システムは、これらの問題を解消することを目的として開発された。以下、図8、図9を参照して、第二の実施形態によるシステムを説明する。
【0052】
図8は、第一の実施形態の図2に相当する図、更に言えば、第二の実施形態による立体炊飯システムの概略部分斜視図である。
【0053】
この図から明らかなように、この立体炊飯システム1Aには、第一の実施形態の排米装置(2)に相当し得る排米装置2Aと、第一の実施形態の立体炊飯装置(4)に相当し得る立体炊飯装置4Aに加えて、更に、新たな装置である釜搬送装置50Aが設けられている。
【0054】
この釜搬送装置50Aは、第一の実施形態の昇降移動手段に相当する部材、即ち、モータ(図示されていない)と、モータによって昇降される昇降台10A、モータから駆動力を昇降台10Aに伝達するボールネジ30A、および昇降台10Aを案内する案内支持棒11A等の全てを含む。したがって、この第二の実施形態では、第一の実施形態の排米装置2に相当し得る部材、即ち、排米装置2Aに、昇降移動手段は含まれない(含める必要もない)。
【0055】
釜搬送装置50Aは、排米装置2Aと立体炊飯装置4Aの双方に隣接して設けられている。具体的な位置関係は図8に明らかにされている。即ち、釜搬送装置50Aの正面に排米装置2Aが、また、釜搬送装置50Aの右側面に立体炊飯装置4Aが、それぞれ2方向に設けられている。この場合、排米装置2Aから見れば、立体炊飯装置4Aは、排米装置2Aの斜め後ろ(隣接)に配置されているということもできる。特に図示しないが、立体炊飯装置を釜搬送装置50Aの右側面に設ける代わりに、その左側面に設けてもよいし、或いは、その両側面側に設けることもできる。
【0056】
特に、釜搬送装置50Aが、排米装置とは別体で、排米装置の排米口6Aの下側以外の部分に形成されている点に注目してもらいたい。この第二の実施形態による構成では、釜搬送装置50Aの上部に排米口は存在しない。したがって、第一の実施形態のように、釜搬送装置50Aの高さが排米口6Aの高さによって制限されてしまうことはない。この結果、釜搬送装置50Aの昇降移動手段を、排米装置の排米口6Aよりも高い位置に炊飯釜9を昇降移動させることができるような構成とすることができる。また、これに応じて、立体炊飯装置4Aの炊飯器5Aの段数を増やすこと、更に言えば、排米装置2Aの排米口6Aよりも高い位置に炊飯器3A−2を有した立体炊飯装置を形成することができる。
【0057】
また、この第二の実施形態の構成によれば、排米口6Aの高さによって、立体炊飯装置2Aの炊飯器3Aの段数が制限されることはないから、その段数とは無関係に、任意の作業し易い位置に排米口6Aを設けることができる。この場合、排米口6Aの下側に設ける排米テーブル31Aは、第一の実施形態による昇降台のように昇降移動させる必要はない。したがって、排米口6Aと同様に、排米テーブル31Aもまた、任意の作業し易い所定位置に固定して設けることができる。
【0058】
次に、図8及び図9を参照して、釜枠(炊飯釜)の移動手順を説明する。図9は、排米口6A付近における排米装置2Aと釜搬送装置50Aの略図である。尚、図面簡略化のため、ここでは立体炊飯装置は省略した。
【0059】
一例として、釜枠(炊飯釜)を、立体炊飯装置側(4A)から釜搬送装置50Aを経由して排米装置側(2A)へ移動させる手順を説明する。先ず、昇降台10Aを昇降移動させることにより、昇降台10A上に載置された前後移動テーブル32Aを、取り出したい釜枠5−1の高さ(例えば、図8に示した立体炊飯装置4Aにおける下から2段目の位置)に合わせる。
【0060】
昇降台10Aが所定の高さになった後、第一の実施形態で説明した左右水平移動手段(12)を用いて、釜枠5A−1を立体炊飯装置側(4A)から釜搬送装置側(50A)へ(左側から右側へ)水平移動させる。このとき、釜枠5A−1は、釜枠5A−1底面に設けた車輪38Aが炊飯器3A−1内の案内レール14(図8)や前後移動テーブル32A上の左右案内レール33Aに沿って案内されるような状態で移動されるため、この移動の際に大きなずれを生じてしまうことはない。
【0061】
次に、釜枠5A−1が載置された前後移動テーブル32Aを昇降台10Aによって昇降移動させ、排米テーブル31Aの高さに合わせる。排米テーブル31Aと昇降台10Aの高さが同じになった時点で、釜枠5A−1を前後移動テーブル32A上に載置させたままの状態で、前後移動テーブル32Aをボールネジ35A等を用いて排米装置側(2A)、即ち、前側に水平移動させる。このとき、前後移動テーブル32は、上と同様に、この前後移動テーブル32底面に設けた車輪39Aが昇降台10A上の前後案内レール41Aや排米テーブル31A上の前後案内レール36Aに沿って案内されるような状態で移動されるため、この移動の際に大きなずれを生じてしまうことはない。
【0062】
釜枠5A−1が排米装置2Aの所定位置に移動された後、釜枠5A−1に収容した炊飯釜9に排米口6Aから米が落下供給される。排米を受けた炊飯釜9は、その後、釜枠5A−1に収容されたままの状態で、上とは逆の方法で元の炊飯器3−1(図8)の位置に戻され、炊飯される。
【0063】
以上のように、この第二の実施形態では、取り分け、炊飯釜9を複雑に動かすことが必要であるが、本発明では炊飯釜9を釜枠5Aに収容させた状態でそれを移動させていることから、そのような場合でも、作業を確実且つ容易に行なうことが可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、大量炊飯を省スペースで同時に行なうことができる炊飯システムを提供することができる。また、炊飯釜の取り出しを排米装置側として、より安全に炊飯釜を取り出せることができるとともに、その取り出し位置を作業者が自由に選択することができる。更に、炊飯釜の上蓋を非常に簡易な構造で炊飯釜に自動取付けすることができる。更にまた、炊飯釜の全体を釜枠に入れた状態で移動させることができるため、取り扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による立体炊飯システムの正面図。
【図2】図1の立体炊飯システムの概略部分斜視図。
【図3】図1の立体炊飯システムの概略部分斜視図。
【図4】左右水平移動手段の概略部分斜視図。
【図5】左右水平移動手段による動作説明図。
【図6】立体炊飯装置の下段付近の部分拡大概略図。
【図7】上蓋自動落し機構を上蓋とともに示した概略斜視図。
【図8】第二の実施形態による立体炊飯システムの概略部分斜視図。
【図9】釜枠の移動手順を説明する図。
【符号の説明】
1 立体炊飯システム
2 排米装置
3 炊飯器
4、4’ 立体炊飯装置
5 釜枠
6 排米口
7 総合コントロールパネル
8 個別コントロールパネル
9 炊飯釜
10 昇降台
11 案内支持棒
12 左右水平移動手段
13 案内レール
14 案内レール
16 開閉扉
18 リバーシブルモータ
19 フック
20 フックボックス
22 上蓋
23 上蓋自動落し機構
24 モータ
25 回転軸
26 回転支持棒
30 ボールネジ
31A 排米テーブル
32A 前後移動テーブル
50A 釜搬送装置

Claims (3)

  1. 排米装置と、この排米装置の隣接に設けられ、炊飯器を複数段垂直に連結させた構造を持つ立体炊飯装置と、を備え、更に、各炊飯器の炊飯釜を昇降移動させる昇降手段と、各炊飯器の炊飯釜を排米装置側と個々の炊飯器側との間で水平移動させる水平移動手段を有し、前記炊飯釜の略全体を釜枠に収容させた状態で前記釜枠によって炊飯釜を移動させることを特徴とする立体炊飯システム。
  2. 前記釜枠に炊飯釜を取り出すための開閉扉が設けられている請求項記載の立体炊飯システム。
  3. 前記炊飯釜の上蓋を該炊飯釜に落下させて取り付ける上蓋自動落し機構が炊飯器に設けられている請求項または記載の立体炊飯システム。
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