JP3848035B2 - 複合型金銭取扱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流通機関のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、流通機関のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置が、主に、コンビニエンスストアやデパート等の流通機関に設けられつつある。なお、以下、流通機関のショッピング手続を実行する部分をショッピング系といい、金融機関の現金入出手続を実行する部分を現金入出系という。
【0003】
ショッピング系は、様々な商品(例えば、興行物のチケットや、音楽やゲームのソフト、各地の名産品等の商品)をディスプレイで紹介しつつ、顧客が操作する操作部により商品の購入申し込みを受け付けるように構成されている。また、現金入出系は、金融機関のホストコンピュータにオンラインでアクセスして現金の預入・支払・振込み等の処理を行えるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複合型金銭取扱装置は、流通機関と金融機関の責任分解点が曖昧であった。そのため、以下のような問題があった。
【0005】
例えば、装置は、一方の機関の機密的な事項が内包されている。そのため、装置の部位によっては、一方の機関の者にしか接触できず、他方の機関の者では接触できないところがある。このような部位は、万一、障害が発生した場合に、他方の機関の者では対応できない。ところが、装置の外観からでは障害が発生している部位が判別できないので、他方の機関の者が、障害を解消すべく努力を強いられる場合がある。また、装置によって計上された損益は、装置の運用形態が複雑なため、非常な手間をかけなければ厳密に分配することができなかった。
【0006】
そのため、流通機関と金融機関は、双方で出資して合弁会社を設立し、そこに装置の管理や運営を委託したり、収益も双方の取り決めで分配するような措置をとる必要があった。しかしながら、このような措置は、流通機関と金融機関に多大なコストを発生させることになるし、双方の機関の歩調が合わなければ円滑に事業を展開できないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、流通機関と金融機関の責任分解点を明確にすることにより、装置の保守や運用に係る手間を軽減し、もって双方の機関の使い勝手のよい複合型金銭取扱装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために第1の発明は、流通機関の商品のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置において、ショッピング系の構成部材と現金入出系の構成部材をそれぞれ専用のユニットに分けて格納するようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、初期動作時に、顧客が前記現金入出系と前記ショッピング系のいずれを先にアクセスしたのかによって、動作する系が決定されることを特徴とする。
【0010】
また、第3の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送り、前記現金入出系は、前記指示を受けることによって、金融機関の所定の口座に商品の購入代金を振込むための動作を開始することを特徴とする。
【0011】
また、第4の発明は、第3の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を行っている間は動作を待機し、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を終えたときにショッピング手続を実行することを特徴とする。
【0012】
また、第5の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系と前記ショッピング系は、各々が制御部とディスプレイを備えることを特徴とする。
【0013】
また、第6の発明は、第5の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系の制御部と前記ショッピング系の制御部は、装置の制御権が自身にある場合に、自身に接続されたディスプレイの表示を更新できることを特徴とする。
【0014】
また、第7の発明は、第5の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系の制御部と前記ショッピング系の制御部は、装置の制御権が自身にない場合に、自身に接続されたディスプレイを無表示にすることを特徴とする。
【0015】
また、第8の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系と前記ショッピング系は、各々が伝票発行部を備えており、前記現金入出系と前記ショッピング系とで異なった伝票を発行できることを特徴とする。
【0016】
また、第9の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系は、商品の購入代金を振込みしたときに、この時の記録を、金融機関のホストコンピュータとは別の、装置を管理する運用会社のコンピュータにオンラインで送ることを特徴とする。
【0017】
また、第10の発明は、第3の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、申し込みを受けた商品に応じて振込み先を特定し、その振込み先に振込みがなされるように、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、流通機関の商品のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置において、流通機関と金融機関の責任分解点を明確にするために、ショッピング系の構成部材と現金入出系の構成部材をそれぞれ専用のユニットに分けて格納するようにしたことを特徴とする。
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図はこの発明を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎない。また、各図において、共通する要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0020】
図1は本発明に係る複合型金銭取扱装置の外観図であり、図2はその内部ブロック図、図3は複合型金銭取扱装置の動作を示す図、図4は画面表示の一例を示す図、図5は複合型金銭取扱装置における一般商品の現金による決済の流れを示す図、図6は一般商品のクレジットによる決済の流れを示す図、図7はチケットの現金による決済の流れを示す図、図8はチケットのクレジットによる決済の流れを示す図である。
【0021】
<構成>
図1中、1は複合型金銭取扱装置であり、2はショッピング系のユニット、3は現金入出系のユニット、4は受話器、5はチケット発行部、6はレシートプリンタ、7はカードリーダ、8はタッチパネル型のディスプレイ、9はイメージリーダ、10はタッチパネル型のディスプレイ、11はテンキーやキーボード、12はレシートプリンタ、13はカードリーダ、14は硬貨投入部、15は紙幣投入・放出部、16aは硬貨放出部、16bは異物放出部である。
【0022】
なお、上記のショッピング系ユニット2は流通機関のショッピング手続を実行する部分を収納した筐体である。現金入出系ユニット3は現金入出系ユニットは金融機関の現金入出手続を実行する部分を収納した筐体である。
【0023】
また、受話器4は例えば外部の機関(装置の運用センターや物販会社等)と会話するための部位である。チケット発行部5は、ショッピング系ユニット2の後述の制御部に予め登録された各種興行物のチケットを印字したり、後述の外部との通信回線によって外部から入力される各種興行物のチケットを印字して発行するための部位である。レシートプリンタ6は商品の購入申込書の控え等を発行するための部位である。カードリーダ7は顧客によってパスされるクレジットカードの情報を読み取るための部位である。ディスプレイ8は顧客に様々な商品を紹介したり、顧客の操作を受け付けるための部位である。イメージリーダ9はガスや水道・電気・電話・税金等の公金の伝票を読み取るための部位である。
【0024】
さらに、ディスプレイ10は金融機関のホストコンピュータと取引を実行するのに必要な情報を表示したり、顧客の操作を受け付けるための部位である。キーボード11は、テンキーや千あるいは万等の単位を入力するキー・確定キー・取消キー・訂正キー等からなり、暗証番号や金額等の情報を入力するための部位である。レシートプリンタ12は金融機関との取引記録(例えば、預入れや支払い・振込み等の記録)を印字して発行するための部位である。カードリーダ13は顧客によってパスされるキャッシュカードの情報を読み取るための部位である。硬貨投入部14は顧客によって投入される硬貨を受け入れるための部位である。紙幣投入・放出部15は顧客によって投入される紙幣を受け入れたり、入金不能紙幣や出金紙幣・おつり(紙幣)等を放出するための部位である。硬貨放出部16aは入金不能硬貨やおつり(硬貨)を放出するための部位である。異物放出部16bは硬貨投入部14から投入された異物を放出するための部位である。
【0025】
また、図2中、21はショッピング系ユニット2の制御部であり、22は現金入出系ユニット3の制御部、23は硬貨処理部、24は紙幣処理部、25は装置内部のLAN、26は外部との通信回線である。
【0026】
なお、上記の制御部21は、LAN25を介してショッピング系ユニット2内の各種部位を制御したり、現金入出金系の制御部22と決済に伴なう各種の信号を送受信するための部位である。制御部22は、LAN25を介して現金入出金系ユニット3内の各種部位を制御したり、ショッピング系ユニット2内の一部の部位を制御したり、通信回線26を介して外部の機関と各種の信号を送受信するための部位である。硬貨処理部23は装置に入出する硬貨を鑑別して各種の取り引き処理を行う部位である。紙幣処理部24は装置に入出する紙幣を鑑別して各種の取り引き処理を行う部位である。
【0027】
図に示すように、ショッピング系のユニット2と現金入出系のユニット3は、各々が制御部を備えている。そして、流通機関に係る業務を行っている場合と金融機関に係る業務を行っている場合とで、制御部の動作を使い分ける。本発明は、このようにすることによって、流通機関と金融機関の責任分解点を明確にしている。
【0028】
また、ショッピング系のユニット2と現金入出系のユニット3は、各々がディスプレイを備えている。そして、例えば、装置の制御権が自身にある場合に画面を表示したり、画面を更新し、装置の制御権が自身にない場合に無表示(アイドル画面を表示する)状態にする。本発明は、このようにすることによって、顧客の視線を稼動しているユニットに向けるようにし、顧客が操作し易いようにしている。
【0029】
また、ショッピング系のユニット2と現金入出系のユニット3は、各々が伝票発行部(チケット発行部5やレシートプリンタ6およびレシートプリンタ12)を備えており、ショッピング系と現金入出系とで異なった伝票を発行する。本発明は、このようにすることによって、流通機関と金融機関の責任分解点を明確にしている。
【0030】
<動作>
以下に、図3を用いて、複合型金銭取扱装置1の動作の概要を説明する。なお、本実施例に係る複合型金銭取扱装置は、初期状態において、ショッピング系と現金入出系の双方のユニットがアイドル状態になるものとする。
【0031】
まず、顧客がショッピング系と現金入出系のいずれかに接近してアクセスする(ステップ(以下、ステップをSと表記する)1)。これにより、ショッピング系をONにするのか否かが判断される(S2)。判断は、例えば、ショッピング系の制御部21と現金入出系の制御部22が以下のように動作することによって行われる。
【0032】
すなわち、顧客がアクセスした方の系の制御部は、他方の制御部に、顧客のアクセスがあった旨を通知して装置の制御権を自身に渡すように要求する。これを受けた他方の制御部は、顧客がアクセスした方の系の制御部に装置の制御権を渡す。このとき、顧客が両方の系にアクセスした場合は、双方の制御部が、他方の制御部に顧客のアクセスがあった旨を通知し、いずれに制御権が発生したのかを判断する。そして、制御権のない方の制御部が制御権のある方の制御部に装置の制御権を渡す。本実施例では、顧客が先にアクセスした方に制御権が発生するものとする。このようにして装置の制御権を獲得した方の制御部は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にすることになる。なお、本実施例では、顧客がタッチパネル型ディスプレイ8または10に接触することによりアクセス有りと見なすものとする。
【0033】
S2において、ショッピング系をONにする場合は、その後の動作はS3に進み、ONにしない場合(すなわち、現金入出系をONにする場合)は、その後の動作はS13に進む。
【0034】
S3において、ショッピング系の制御部21は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする。この後、ショッピング系のディスプレイ8が点灯し、様々な商品を宣伝する画面(各種の入力を行うためのキーを含む)が表示される。この画面を見た顧客は、各種の入力を行うためのキーを用いて、所望の商品に関する情報を表示させ、商品の個数や送り先等を入力して当該商品の購入申し込みを行う(S4)。
【0035】
この後、ショッピング系のディスプレイ8は、図4に示すような、購入代金の決済方法を選択する画面(すなわち、クレジットによって支払うのか、現金によって支払いのかを選択する画面)を表示する(S5)。これを見た顧客はいずれかのキーを選択する(S6)。以下、クレジットの場合は、その後の動作はS7に進み、現金の場合は、その後の動作はS18に進む。
【0036】
S7において、顧客は、自身が所持するクレジットカードをカードリーダ7にパスする。そして、本人確認用のキーとなる情報(例えば、暗証番号やアイリスデータ、指紋等)を入力する(S8)。
【0037】
この後、ショッピング系の制御部21は、カードから読み取った情報に基づいて外部のクレジット管理会社(カードオーソリセンタ)のホストコンピュータ(図示せず)にアクセスし、商品購入に必要な情報や本人確認用のキーとなる情報を送信する。これを受けたホストコンピュータは、本人確認用のキーとなる情報に基づいて本人確認を行うとともに、クレジット限度額を超過しないかを判断し、OKであれば商品の購入を認証する。ショッピング系の制御部21は、ホストコンピュータがクレジットによる商品の購入を認証したら、商品購入の手続を行う(S9)。この後、ショッピング系の制御部21は、レシートを発行する(S10)。このレシートは、商品がお店に到着したときの商品の引き換え券となる。
【0038】
この後、ショッピング系の制御部21は、ディスプレイ8に商品購入手続終了の表示を行わせ(S11)、さらに、所定時間経過した後に、自ユニット内の各部位の電源をOFFにして(S12)、動作を終了させる。なお、S11において、ショッピング系のディスプレイ8に、別の商品の申し込みを行うかを問う画面を表示させ、顧客が別の商品の購入を申し込む場合に、上記S4以降の動作を繰り返させるようにしてもよい。
【0039】
また、上記のS2において、ONにしない場合(すなわち、現金入出系をONにする場合)の動作を以下に説明する。
【0040】
S13において、現金入出系の制御部22は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする。この後、現金入出系の制御部22は、ディスプレイ10を点灯させて、金融機関の現金入出業務(例えば、預入れや支払い、振込み等)を選択する画面を表示させる(S14)。なお、この画面は、商品の購入を行うこと(すなわち、ショッピング系をONにすること)を選択できるように構成してもよい。次に、上記の画面を見た顧客は、いずれかのキーを押下して、現金入出業務の手続を行う(S15)。この後、現金入出系の制御部22は、実行した業務を記録したレシートを発行する(S16)。その後、現金入出系の制御部22は、S14で表示させた画面を再度表示させる。ここで、顧客がいずれかのキーを押下した場合はS15〜S16の動作を実行し、顧客がいずれのキーも押下しない場合は、ディスプレイ10に、顧客をショッピング系の方に誘導する画面(例えば、ショッピング系の方を指す矢印を表示する画面)を表示させ、所定時間経過した後に、アイドル画面を表示させ、その後、自ユニット内の各部位の電源をOFFにして(S17)、動作を終了させる。
【0041】
また、上記のS6において、現金の場合の動作を以下に説明する。
【0042】
S18において、ショッピング系の制御部21は、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を現金入出系の制御部22に送信する。この指示を受けた現金入出系の制御部22は、金融機関の所定の口座に商品の購入代金が振込まれるように、振込み業務を実行することになる。
【0043】
S18の後、現金入出系の制御部22は自ユニット内の各部位の電源をON状態にしてディスプレイ10に代金振込み用の画面を表示させるとともに、ショッピング系の制御部21は自ユニットのディスプレイ8に顧客を現金入出系の方に誘導する画面(例えば、現金入出系の方を指す矢印を表示する画面)を表示させ、さらに、所定時間経過した後に、アイドル画面を表示させる(S19)。なお、このとき、ショッピング系は、商品の購入手続の実行を待機している状態となっており、各部位には電源が投入され続けている。
【0044】
次に、現金入出系の制御部22は、振込み先や商品の購入代金、手数料、合計金額、確認キー、取消キー、現金を投入する旨のメッセージ等をディスプレイ10に表示させる。ここで、顧客が硬貨投入口14や紙幣投入・放出口15から現金を投入したら、確認キーを押下させて振込み処理を実行する(S20)。なお、このとき、顧客が取消キーを押下したら、現金入出系の制御部22は取り引きを中止する旨の指示をショッピング系の制御部21に送信することになる。
【0045】
S20において、振込み処理が正常に行われたら、現金入出系の制御部22は振込み完了の通知をショッピング系の制御部21に送信する(S21)。その後、ショッピング系の制御部21は自ユニットのディスプレイ8を点灯させてショッピング手続を実行させるための画面を表示させる。これとともに、現金入出系の制御部22は、自ユニットのディスプレイ10に顧客をショッピング系の方に誘導する画面(例えば、ショッピング系の方を指す矢印を表示する画面)を表示させ、さらに、所定時間経過した後に、アイドル画面を表示させ、その後、自ユニット内の各部位の電源をOFF状態にする(S22)。以下、その後の動作はS9に進む。
【0046】
複合型金銭取扱装置1の動作の概要は以上の通りである。
【0047】
次に、複合型金銭取扱装置1のS2〜S12およびS18〜S22に係る動作の詳細を図5〜図8を用いて以下に説明する。なお、S13〜S17に係る動作は、金融機関に普及している現金自動取引装置(ATM)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0048】
図5は、複合型金銭取扱装置1における一般商品(チケット以外の商品)を現金によって購入する場合の動作を示している。
【0049】
まず、顧客がショッピング系に接近してアクセスすると、ショッピング系の制御部21は、LAN25を介して、現金入出系の制御部22に、顧客のアクセスがあった旨を通知して装置の制御権を自身に渡すように要求する(S31)。これを受けた現金入出系の制御部22は、ショッピング系の制御部21に装置の制御権を送る(S32)。これを受けたショッピング系の制御部21は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S33)。この後、ショッピング系のディスプレイ8が点灯し、様々な商品を宣伝する画面(各種の入力を行うためのキーを含む)が表示される。この画面を見た顧客は、各種の入力を行うためのキーを用いて、所望の商品に関する情報を表示させ、商品の個数や送り先等を入力して当該商品の購入申し込みを行う。
【0050】
顧客が商品の購入申し込みを行うと、ショッピング系の制御部21は、LAN25と通信回線26を介して外部の物品販売会社のホストコンピュータ(図示せず)にアクセスして商品購入の仮予約を行う(S34)。なお、仮予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、必要な個数分の商品を確保し、確保した商品に関する情報と申し込み元に関する情報(例えば、流通機関の支店コード等)とを対応付けて記憶し、これがなされた場合に、OK信号を申し込み元に送信することによって成立する。
【0051】
次に、ショッピング系の制御部21は、顧客に商品の購入代金の決済方法を選択させる画面をディスプレイ8に表示させる。この画面を見た顧客が商品代金を現金により支払うことを選択すると、ショッピング系の制御部21は、これを検知して(S35)、電源ONの指示を現金入出系の制御部22に送信する(S36)。この指示を受けた現金入出系の制御部22は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S37)。なお、このとき、ディスプレイ10は電源がONになるものの、無表示(アイドル画面を映す)状態となっている。
【0052】
次に、ショッピング系の制御部21は、上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスして商品購入の予約を行う(S38)。なお、予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、取引通番や商品データ(例えば、商品コードや個数、金額等)を申し込み元に送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S34で仮予約しておいた商品に対して予約がなされたものとして扱うようになる。
【0053】
次に、ショッピング系の制御部21は、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を現金入出系の制御部22に送信する(S39)。なお、本実施例では、商品の購入代金の決済を実行させるための指示には、取引通番や商品データ、購入者の電話番号等が含まれているものとする。この指示を受けた現金入出系の制御部22は、金融機関の所定の口座に商品の購入代金が振込まれるように、振込み業務を実行する(S40)。
【0054】
この後、現金入出系の制御部22は、このときのトランザクション(すなわち、日時や振込み先の口座、金額、取引の成立・不成立等の情報)を、複合金銭取扱装置1を管理し運用する運用センタのコンピュータ(図示せず)に送信する(S41)。運用センタは、そのトランザクションを必要に応じて、解析したり、金融機関や流通機関に提示する。このようにすることにより、運用センタや金融機関、流通機関は、万一の障害に対する解析や補償を行うことが可能になるとともに、取引を監視する機能が働くので様々な不正を防止することが可能になる。
【0055】
この後、現金入出系の制御部22は、決済の結果をショッピング系の制御部21に送信する(S42)。これを受けたショッピング系の制御部21は、決済が正常に行われている場合に、上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスして商品購入の手続を行う(S43)。また、決済が正常に行われていない場合に、再度S39〜S42の動作を繰り返し行い、これでも決済が正常に行われていないときには取引を中止する。なお、商品購入の手続は、ショッピング系の制御部21が取引通番や商品データ(例えば、商品コードや個数、金額等)を物品販売会社のホストコンピュータに送信し、これを受けた物品販売会社のホストコンピュータがショッピング系の制御部21にOK信号を送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S38で予約しておいた商品に対して正式に販売がなされたものとして扱う(すなわち、商品を申し込み元に送付する)。
【0056】
この後、ショッピング系の制御部21は、現金入出系の制御部22に取引が終了した旨を示す信号を送信する(S44)。これを受けた現金入出系の制御部22は、取引結果を運用センタのコンピュータに送信する(S45)。これにより、複合金銭取扱装置1は、各部位をOFFにして、動作を終了する。
【0057】
図6は、複合型金銭取扱装置1における一般商品(チケット以外の商品)をクレジットによって購入する場合の動作を示している。
【0058】
まず、顧客がショッピング系に接近してアクセスすると、ショッピング系の制御部21は、LAN25を介して、現金入出系の制御部22に、顧客のアクセスがあった旨を通知して装置の制御権を自身に渡すように要求する(S51)。これを受けた現金入出系の制御部22は、ショッピング系の制御部21に装置の制御権を送る(S52)。これを受けたショッピング系の制御部21は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S53)。この後、ショッピング系のディスプレイ8が点灯し、様々な商品を宣伝する画面(各種の入力を行うためのキーを含む)が表示される。この画面を見た顧客は、各種の入力を行うためのキーを用いて、所望の商品に関する情報を表示させ、商品の個数や送り先等を入力して当該商品の購入申し込みを行う。
【0059】
顧客が商品の購入申し込みを行うと、ショッピング系の制御部21は、LAN25と通信回線26を介して外部の物品販売会社のホストコンピュータ(図示せず)にアクセスして商品購入の仮予約を行う(S54)。なお、仮予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、必要な個数分の商品を確保し、確保した商品に関する情報と申し込み元に関する情報(例えば、流通機関の支店コード等)とを対応付けて記憶し、これがなされた場合に、OK信号を申し込み元に送信することによって成立する。
【0060】
次に、ショッピング系の制御部21は、顧客に商品の購入代金の決済方法を選択させる画面をディスプレイ8に表示させる。この画面を見た顧客が商品代金をクレジットにより支払うことを選択すると、ショッピング系の制御部21は、これを検知して(S55)、上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスして商品購入の予約を行う(S56)。なお、予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、取引通番や商品データ(例えば、商品コードや個数、金額等)を申し込み元に送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S54で仮予約しておいた商品に対して予約がなされたものとして扱うようになる。
【0061】
次に、ショッピング系の制御部21は、クレジットカードをカードリーダ7にパスさせることを促す画面をディスプレイ8に表示させる(S57)。これを見た顧客がクレジットカードをカードリーダ7にパスすると、ショッピング系の制御部21は、本人確認用のキーとなる情報(例えば、暗証番号やアイリスデータ、指紋等)を入力させることを促す画面をディスプレイ8に表示させる(S58)。
【0062】
これを見た顧客が本人確認用のキーとなる情報を入力すると、ショッピング系の制御部21は、カードから読み取った情報に基づいて上記の外部のクレジット管理会社(カードオーソリセンタ)のホストコンピュータにアクセスし、決済の認証に必要な情報(例えば、商品購入に必要な情報や本人確認用のキーとなる情報等)を送信する(S59)。これを受けたホストコンピュータは、本人確認用のキーとなる情報に基づいて本人確認を行うとともに、クレジット限度額を超過しないかを判断し、OKであれば商品の購入を認証する(S60)。
【0063】
ショッピング系の制御部21は、ホストコンピュータがクレジットによる商品の購入を認証したら、商品購入の手続を行う(S61)。
【0064】
なお、カードオーソリセンタのホストコンピュータが商品の購入を認証しない場合は、ショッピング系の制御部21は現金による決済を行うことを促す画面をディスプレイ8に表示し、顧客が現金による決済を選択したときは現金による決済を行い、顧客が現金による決済を選択しないときは取引を中止する。なお、商品購入の手続は、ショッピング系の制御部21が取引通番や商品データ(例えば、商品コードや個数、金額等)を物品販売会社のホストコンピュータに送信し、これを受けた物品販売会社のホストコンピュータがショッピング系の制御部21にOK信号を送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S56で予約しておいた商品に対して正式に販売がなされたものとして扱う(すなわち、商品を申し込み元に送付する)。
【0065】
この後、ショッピング系の制御部21は、現金入出系の制御部22に取引が終了した旨を示す信号を送信する(S62)。これを受けた現金入出系の制御部22は、取引結果を運用センタのコンピュータに送信する(S63)。これにより、複合金銭取扱装置1は、各部位をOFFにして、動作を終了する。
図7は、複合型金銭取扱装置1におけるチケットの現金によって購入する場合の動作を示している。
【0066】
まず、顧客がショッピング系に接近してアクセスすると、ショッピング系の制御部21は、LAN25を介して、現金入出系の制御部22に、顧客のアクセスがあった旨を通知して装置の制御権を自身に渡すように要求する(S71)。これを受けた現金入出系の制御部22は、ショッピング系の制御部21に装置の制御権を送る(S72)。これを受けたショッピング系の制御部21は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S73)。この後、ショッピング系のディスプレイ8が点灯し、様々な商品を宣伝する画面(各種の入力を行うためのキーを含む)が表示される。この画面を見た顧客は、各種の入力を行うためのキーを用いて、所望の商品に関する情報を表示させ、商品としてチケットを選択する。
【0067】
そして、顧客が、商品としてチケットを選択し、チケットの購入申し込みを行うと、ショッピング系の制御部21は、LAN25と通信回線26を介して外部の物品販売会社のホストコンピュータ(図示せず)にアクセスしてチケット購入の仮予約を行う(S74)。なお、仮予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、必要な個数分のチケットを確保し、確保したチケットに関する情報と申し込み元に関する情報(例えば、流通機関の支店コード等)とを対応付けて記憶し、これがなされた場合に、OK信号を申し込み元に送信することによって成立する。
【0068】
次に、ショッピング系の制御部21は、顧客にチケットの購入代金の決済方法を選択させる画面をディスプレイ8に表示させる。この画面を見た顧客がチケット代金を現金により支払うことを選択すると、ショッピング系の制御部21は、これを検知して(S75)、電源ONの指示を現金入出系の制御部22に送信する(S76)。この指示を受けた現金入出系の制御部22は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S77)。なお、このとき、ディスプレイ10は電源がONになるものの、無表示(アイドル画面を映す)状態となっている。
【0069】
次に、ショッピング系の制御部21は、上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスしてチケット購入の予約を行う(S78)。なお、予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、取引通番やチケットデータ(例えば、チケットコードや個数、金額等)を申し込み元に送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S54で仮予約しておいたチケットに対して予約がなされたものとして扱うようになる。
【0070】
次に、ショッピング系の制御部21は、チケットの購入代金の決済を実行させるための指示を現金入出系の制御部22に送信する(S79)。なお、本実施例では、チケットの購入代金の決済を実行させるための指示には、取引通番やチケットデータ、購入者の電話番号等が含まれているものとする。この指示を受けた現金入出系の制御部22は、金融機関の所定の口座にチケットの購入代金が振込まれるように、振込み業務を実行する(S80)。
【0071】
この後、現金入出系の制御部22は、このときのトランザクション(すなわち、日時や振込み先の口座、金額、取引の成立・不成立等の情報)を、複合金銭取扱装置1を管理し運用する運用センタのコンピュータ(図示せず)に送信する(S81)。運用センタは、そのトランザクションを必要に応じて、解析したり、金融機関や流通機関に提示する。このようにすることにより、運用センタや金融機関、流通機関は、万一の障害に対する解析や補償を行うことが可能になるとともに、取引を監視する機能が働くので様々な不正を防止することが可能になる。
【0072】
この後、現金入出系の制御部22は、決済の結果をショッピング系の制御部21に送信する(S82)。これを受けたショッピング系の制御部21は、決済が正常に行われている場合に、チケット発行の手続を行う(S83)。また、決済が正常に行われていない場合に、再度S79〜S82の動作を繰り返し行い、これでも決済が正常に行われていないときには取引を中止する。なお、チケット発行の手続は、ショッピング系の制御部21が上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスしてチケットを発行する旨を示す信号を送信し、これを受けた物品販売会社のホストコンピュータがS96で予約したチケットを発行したものとして記録を更新するとともに、OK信号をショッピング系の制御部21に送信し、これを受けた制御部21がチケット発行部5を駆動させてチケットを印字・発行させることによって成立する。
【0073】
この後、ショッピング系の制御部21は、現金入出系の制御部22に取引が終了した旨を示す信号を送信する(S84)。これを受けた現金入出系の制御部22は、取引結果を運用センタのコンピュータに送信する(S85)。これにより、複合金銭取扱装置1は、各部位をOFFにして、動作を終了する。
図8は、複合型金銭取扱装置1におけるチケットのクレジットによって購入する場合の動作を示している。
【0074】
まず、顧客がショッピング系に接近してアクセスすると、ショッピング系の制御部21は、LAN25を介して、現金入出系の制御部22に、顧客のアクセスがあった旨を通知して装置の制御権を自身に渡すように要求する(S91)。これを受けた現金入出系の制御部22は、ショッピング系の制御部21に装置の制御権を送る(S92)。これを受けたショッピング系の制御部21は、自ユニット内の各部位の電源をON状態にする(S93)。この後、ショッピング系のディスプレイ8が点灯し、様々な商品を宣伝する画面(各種の入力を行うためのキーを含む)が表示される。この画面を見た顧客は、各種の入力を行うためのキーを用いて、所望の商品に関する情報を表示させ、商品としてチケットを選択する。
【0075】
そして、顧客がチケットの購入申し込みを行うと、ショッピング系の制御部21は、LAN25と通信回線26を介して外部の物品販売会社のホストコンピュータ(図示せず)にアクセスしてチケット購入の仮予約を行う(S94)。なお、仮予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、必要な個数分のチケットを確保し、確保したチケットに関する情報と申し込み元に関する情報(例えば、流通機関の支店コード等)とを対応付けて記憶し、これがなされた場合に、OK信号を申し込み元に送信することによって成立する。
【0076】
次に、ショッピング系の制御部21は、顧客にチケットの購入代金の決済方法を選択させる画面をディスプレイ8に表示させる。この画面を見た顧客がチケット代金をクレジットにより支払うことを選択すると、ショッピング系の制御部21は、これを検知して(S95)、上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスしてチケット購入の予約を行う(S96)。なお、予約は、物品販売会社のホストコンピュータが、取引通番やチケットデータ(例えば、チケットコードや個数、金額等)を申し込み元に送信することによって成立する。これによって、物品販売会社のホストコンピュータは、S94で仮予約しておいたチケットに対して予約がなされたものとして扱うようになる。
【0077】
次に、ショッピング系の制御部21は、クレジットカードをカードリーダ7にパスさせることを促す画面をディスプレイ8に表示させる(S97)。これを見た顧客がクレジットカードをカードリーダ7にパスすると、ショッピング系の制御部21は、本人確認用のキーとなる情報(例えば、暗証番号やアイリスデータ、指紋等)を入力させることを促す画面をディスプレイ8に表示させる(S98)。
【0078】
これを見た顧客が本人確認用のキーとなる情報を入力すると、ショッピング系の制御部21は、カードから読み取った情報に基づいて上記の外部のクレジット管理会社(カードオーソリセンタ)のホストコンピュータにアクセスし、決済の認証に必要な情報(例えば、チケット購入に必要な情報や本人確認用のキーとなる情報等)を送信する(S99)。これを受けたホストコンピュータは、本人確認用のキーとなる情報に基づいて本人確認を行うとともに、クレジット限度額を超過しないかを判断し、OKであればチケットの購入を認証する(S100)。
【0079】
ショッピング系の制御部21は、ホストコンピュータがクレジットによるチケットの購入を認証したら、チケット発行の手続を行う(S101)。また、カードオーソリセンタのホストコンピュータがチケットの購入を認証しない場合は、現金による決済を行うことを促す画面をディスプレイ8に表示し、顧客が現金による決済を選択したときは現金による決済を行い、顧客が現金による決済を選択しないときは取引を中止する。なお、チケット発行の手続は、ショッピング系の制御部21が上記の物品販売会社のホストコンピュータにアクセスしてチケットを発行する旨を示す信号を送信し、これを受けた物品販売会社のホストコンピュータがS96で予約したチケットを発行したものとして記録を更新するとともに、OK信号をショッピング系の制御部21に送信し、これを受けた制御部21がチケット発行部5を駆動させてチケットを印字・発行させることによって成立する。
【0080】
この後、ショッピング系の制御部21は、現金入出系の制御部22に取引が終了した旨を示す信号を送信する(S102)。これを受けた現金入出系の制御部22は、取引結果を運用センタのコンピュータに送信する(S103)。これにより、複合金銭取扱装置1は、各部位をOFFにして、動作を終了する。
【0081】
本発明は本実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。例えば、本実施例においては、顧客がタッチパネル型のディスプレイに触れることによってアクセス有りと見なすようにしたが、それぞれのユニットに顧客が接近したことを検出する近接センサを設け、いずれかの近接センサが顧客の接近を検出することによってアクセス有りと見なすようにしてもよい。
【0082】
また、ショッピング系の制御部21は、商品に応じて振込み先を対応付けて登録することが可能である。このように構成したショッピング系の制御部21は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、申し込みを受けた商品に応じて振込み先を特定する。そして、特定された振込み先に関する情報を含むように商品の購入代金の決済を実行させるための指示を作成し、この指示を現金入出系の制御部22に送信する。これを受けた現金入出系の制御部22は特定された振込み先に商品の購入代金を振込む処理を実行する。この後、振込みを受けた商品の販売元は、後日、装置の運用者に手数料を別途支払うことになる。本発明は、このように構成することにより、多種の商品を取り扱い得るようになる。また、装置の運用者は、在庫を抱えることなく商品の販売が可能になるので、コストを低減することが可能になる。
【0083】
また、系を切替える際の顧客の誘導は、音声によって行うようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明した本発明には、次の効果がある。
【0085】
第1の発明は、流通機関の商品のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置において、ショッピング系の構成部材と現金入出系の構成部材をそれぞれ専用のユニットに分けて格納するようにしたので、流通機関と金融機関の責任分解点が明確にすることができる。このため、装置の保守や運用に係る手間を軽減し、もって双方の機関の使い勝手をよくすることができる。
【0086】
第2の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、初期動作時に、顧客が前記現金入出系と前記ショッピング系のいずれを先にアクセスしたのかによって、動作する系が決定されるようにしたので、顧客が戸惑うことなく操作することができる。また、エネルギーの消費を低減することができる。
【0087】
第3の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送り、前記現金入出系は、前記指示を受けることによって、金融機関の所定の口座に商品の購入代金を振込むための動作を開始するので、第1の発明と同様に、流通機関と金融機関の責任分解点が明確にすることができる。このため、装置の保守や運用に係る手間を軽減し、もって双方の機関の使い勝手をよくすることができる。
【0088】
第4の発明は、第3の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を行っている間は動作を待機し、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を終えたときにショッピング手続を実行するので、誤りなくショッピング手続を行うことができる。また、効率よくエネルギーを使用するので、エネルギーの消費を低減することができる。
【0089】
第5の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系と前記ショッピング系は、各々が制御部とディスプレイを備えるので、顧客や運用者は現在作動中のユニットがどれであるのかが一目で分かる。そのため、作動中のユニットの前に立って操作を行うことにより、各種の手続や、装置の保守・管理を遅滞なく行うことができる。
【0090】
第6の発明は、第5の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系の制御部と前記ショッピング系の制御部は、装置の制御権が自身にある場合に、自身に接続されたディスプレイの表示を更新できるので、顧客の視線を現在作動中のユニットのディスプレイに集めることができる。そのため、各種の情報を効率よく顧客に知らせることができる。
【0091】
第7の発明は、第5の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系の制御部と前記ショッピング系の制御部は、装置の制御権が自身にない場合に、自身に接続されたディスプレイを無表示にするので、第6の発明と同様に、顧客の視線を現在作動中のユニットのディスプレイに集めることができる。そのため、各種の情報を効率よく顧客に知らせることができる。その上、エネルギーの消費を低減することができる。
【0092】
第8の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系と前記ショッピング系は、各々が伝票発行部を備えており、前記現金入出系と前記ショッピング系とで異なった伝票を発行できる。すなわち、例えば、ショッピングの購入申し込み書や商品の引き換え証、チケットのような流通機関の業務に関連するレシートと、金融機関の業務に関連するレシートを別々の場所で発行することができる。そのため、流通機関と金融機関の責任分解点が明確にすることができる。また、顧客は、自分が何のレシートを受け取ったのかを明確に把握することができるので、レシートの混同を防ぐことができる。
【0093】
第9の発明は、第1の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記現金入出系は、商品の購入代金を振込みしたときに、この時の記録を、金融機関のホストコンピュータとは別の、装置を管理する運用会社のコンピュータにオンラインで送る。そのため、運用会社や金融機関、流通機関は、障害に対する解析や補償を行うことが可能になる。また、取引を監視する機能が働くので様々な不正を防止することが可能になる。
【0094】
第10の発明は、第3の発明に係る複合型金銭取扱装置において、前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、申し込みを受けた商品に応じて振込み先を特定し、その振込み先に振込みがなされるように、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送るので、様々な商品を取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合型金銭取扱装置の外観図である。
【図2】本発明に係る複合型金銭取扱装置の内部ブロック図である。
【図3】複合型金銭取扱装置の動作を示す図である。
【図4】画面表示の一例を示す図である。
【図5】複合型金銭取扱装置における一般商品の現金による決済の流れを示す図である。
【図6】一般商品のクレジットによる決済の流れを示す図である。
【図7】チケットの現金による決済の流れを示す図である。
【図8】チケットのクレジットによる決済の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 複合型金銭取扱装置
2 ショッピング系のユニット
3 現金入出系のユニット
4 受話器
5 チケット発行部
6 レシートプリンタ
7 カードリーダ
8 タッチパネル型ディスプレイ
9 イメージリーダ
10 タッチパネル型ディスプレイ
11 キーボード
12 レシートプリンタ
13 カードリーダ
14 硬貨投入口
15 紙幣投入・放出口
16 硬貨・異物放出口
Claims (5)
- 流通機関の商品のショッピング手続を実行する機能と金融機関の現金入出手続を実行する機能を併せ持つ複合型金銭取扱装置において、
ショッピング系の構成部材と現金入出系の構成部材をそれぞれ専用のユニットに分けて格納し、
前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送り、
前記現金入出系は、前記指示を受けることによって、金融機関の所定の口座に商品の購入代金を振込むための動作を開始し、前記ショッピング系は、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を行っている間は商品購入手続の動作を待機し、前記現金入出系が商品の購入代金を振込むための動作を終えたときにショッピング手続を実行することを特徴とする複合型金銭取扱装置。 - 初期動作時に、顧客が前記現金入出系と前記ショッピング系のいずれかの系をアクセスしたとき、アクセスのない他の系に顧客のアクセスがあった旨の通知をすることによって、動作する系の各部位の電源をON状態にすることを特徴とする請求項1記載の複合型金銭取扱装置。
- 前記現金入出系と前記ショッピング系は、各々が伝票発行部を備えており、前記現金入出系と前記ショッピング系とで異なった伝票を発行できることを特徴とする請求項1記載の複合型金銭取扱装置。
- 前記現金入出系は、商品の購入代金を振込みしたときに、この時の記録を、金融機関のホストコンピュータとは別の、装置を管理する運用会社のコンピュータにオンラインで送ることを特徴とする請求項1記載の複合型金銭取扱装置。
- 前記現金入出系は、前記指示を受けることによって、金融機関の所定の口座に商品の購入代金を振込むための動作を開始し、前記ショッピング系は、顧客によって商品の購入申し込みを受けた場合に、申し込みを受けた商品に応じて振込み先を特定し、その振込み先に振込みがなされるように、商品の購入代金の決済を実行させるための指示を前記現金入出系に送ることを特徴とする請求項1記載の複合型金銭取扱装置。
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