JP3847416B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、購入したパチンコ球を弾発して遊技するパチンコ遊技機、或いはコインを投入することで内部に封入されたパチンコ球による遊技ができるコイン遊技機等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の弾球遊技機を設置して営業する遊技店においては、経営上常に、遊技者が弾球遊技機で弾発した球数(発射球数)と賞球として遊技者に支払われた球数(出玉数)とを考慮する必要がある。例えば、パチンコ遊技機の場合、遊技者が一のパチンコ台に消費した発射球数が出玉数より少なければ、遊技者の勝ちとなり、その分が遊技店側にとってマイナスとなる。一般的なパチンコ遊技機において、大当たりするまでは発射球の消費が多く、遊技者にとって出玉数と発射球数との差(差玉数)はマイナスとなっているが、大当たりが発生すると急激に出玉が多くなり、差玉数がプラスに転じる。以後、多くの場合、このような推移を繰り返す。
【0003】
従って、遊技店にとっては、個々のパチンコ遊技機について遊技者が消費する遊技球数に対する賞球数(発射球数に対する出玉数)の比、いわゆる入賞率(割数)が遊技店の経営上適切な値になるように、実際のパチンコ台を調整することが必要であり、従来は、この調整を釘師と呼ばれる特殊な技能を持つ者に任せていた。
【0004】
最近では、通常の弾発遊技とは別に行う別遊技として、遊技領域内に設けられた始動入賞口に入賞球が入賞した時に可変表示部が作動を開始し、その可変表示が特定態様となって停止した場合に「大当たり」として可変入賞球装置を開成することにより、遊技者が多量の賞球を得られるようにした弾球遊技機が主流となっている。
【0005】
このような遊技機においては、マイクロコンピュータ等の制御装置により、可変表示部が予め定めた確率で特定態様となって停止するように制御するため、大当たりの発生する確率は概予定の範囲内に収まるが、大当たりが生じるきっかけとなる始動入賞口への入賞の確率は、依然として遊技球が始動入賞口に向かう経路の釘調整に委ねられている。特に釘調整により、遊技領域に打ち込まれる遊技球の多くが始動入賞口に向かうようにしたとき、始動入賞口への入賞の確率がパチンコ台全体の入賞率を左右することになる。
【0006】
そこで、始動入賞口を可変型(つまり開閉動作可能な)入賞球装置とし、これが遊技者にとって有利な開成状態となる条件を、始動入賞口専用に設けた可変表示部が特定態様となって停止することとし、その確率を所定の値に設定して可変表示部の停止制御を行う機種も登場している。
【0007】
このような弾球遊技機においては、始動入賞口専用の可変表示部を「普通図柄表示器」と称し、大当たりを発生させる可変表示部を「特別図柄表示器」と称する。
【0008】
このタイプのパチンコ遊技機によれば、普通図柄表示器が特定態様となって停止する確率を設定することで、始動入賞口である可変入賞球装置が開成する確率を所望の値に予想することができると共に、始動入賞口が開成されたときは、かなり高い確率で遊技球が入賞するので、始動入賞口への入賞確率が釘調整だけで調整される場合に比べて、全体の入賞率を適切に調整することが可能である。
【0009】
このような遊技機において、始動入賞口に遊技球が入賞する度に、特別図柄表示器の図柄変動が開始され別遊技が行われる。
【0010】
一方、従来のパチンコ遊技機においては、特別図柄表示器の図柄変動時間は一定であったので、始動入賞口への遊技球の入賞頻度が高いと、特別図柄が変動している時間が長い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この種の弾球遊技機においては、始動入賞口を開成する条件を成立させる普通図柄表示器は、遊技領域内に設けられた特定領域に遊技球が入賞した時に可変表示を開始するようになっているので、始動入賞口が開成するかどうかは特定領域への入賞の確率に依存する。そして、この特定領域への入賞の確率は従来どおり釘調整によって左右されるので、結局、パチンコ台全体の入賞率は釘調整に依存することとなっていた。しかも個々のパチンコ台ごとに差玉数の変化にばらつきがあるので、遊技店にとっては全てのパチンコ台について釘調整が必要であり、負担であることに変わりはなかった。
【0012】
また、仮に遊技店側で釘調整がうまくできたとしても、遊技者が遊技球を狙いどおり弾発できるかどうかは遊技者自身の力に依存しているので、能力或いは熟練度が異なる遊技者の間では、普通図柄表示器での可変表示を開始させる特定領域への入賞が発生するまでに消費する遊技球の個数に大きな違いが現れる。
【0013】
そこで、この違いを少なくして、いわゆる初心者でも、ある程度の個数の遊技球を消費すれば普通図柄表示器の可変表示が開始されるようにすることが望まれるが、そのようにしても、上記可変表示が特定態様となって停止する確率が一定である限り、始動入賞口への入賞の確率は殆ど変わらず、始動入賞口への入賞による別遊技の利益が得られる可能性は増大しない。
【0014】
一方、パチンコ台毎に上記可変表示が特定態様となって停止する確率を異ならせて、始動入賞口への入賞頻度を変化させると、上記の通り、従来のパチンコ遊技機においては、始動入賞口への入賞毎に発生する1回当たりの特別図柄表示器の図柄変動時間は一定なので、特別図柄の合計変動時間の長いパチンコ台は始動入賞口への入賞頻度が高いことが遊技者に悟られてしまい、遊技者はそのようなパチンコ台ばかり選ぶことになり、遊技店にとって不利益が生ずる。
【0015】
本発明の第1の目的は、特殊な技能による釘調整を必要とせず、且つ実際の遊技において遊技者の技量に大きく左右されず、予定の入賞率に沿った結果を生じさせ、且つ、予定の入賞率を遊技者に悟られず、遊技者に遊技台を選択する目安を与えない弾球遊技機を提供することにある。
【0016】
本発明のもう1つの目的は、より緻密な入賞率の調整ができ、且つ、調整された入賞率を遊技者に悟られない弾球遊技機を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、遊技盤面上に設けられ、当該遊技盤面上を転動する遊技球を受け入れやすい状態と受け入れ難い状態とに変換駆動可能な可変入賞口と、前記遊技盤面上に向けて遊技球を発射する球発射手段と、複数の図柄を変動表示する図柄表示手段と、前記遊技盤面上を転動する遊技球を受け入れやすい状態と受け入れ難い状態とに変換駆動可能な変動入賞装置と、前記可変入賞口の変換駆動、前記図柄表示手段の図柄変動及び前記変動入賞装置の変換駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記球発射手段から遊技球が発射される毎に所定の条件下で第1の入賞判定を行う第1入賞判定手段と、前記第1入賞判定手段の判定結果が入賞のとき予め定めた記憶部の値を更新する値更新手段と、前記遊技球が前記遊技盤面上の所定位置に設けられた球通過領域を通過したとき第2の入賞判定を行う第2入賞判定手段と、前記可変入賞口へ遊技球が受け入れられたときに第3の入賞判定を行う第3入賞判定手段とを有し、前記第2入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記可変入賞口を前記受け入れ難い状態から前記受け入れやすい状態に変換駆動するとともに、前記第3入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記図柄表示手段の図柄を当たり図柄の組み合わせで停止させて前記変動入賞装置を前記受け入れ難い状態から前記受け入れやすい状態に変換駆動させ、前記値更新手段によって更新された記憶部の値が所定の評価値を満たしているときに、前記可変入賞口が前記受け入れやすい状態となる機会を増大させる弾球遊技機において、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定されるための条件が複数種類設定され、当該複数種類の条件から何れかを設定する条件設定手段と、前記条件設定手段によって設定された条件に応じて互いに異なる前記図柄表示手段の図柄変動の変動時間を設定する変動時間設定手段とを備え、前記制御手段は、前記変動時間設定手段によって設定された変動時間で、前記図柄表示手段の図柄変動を行うことを特徴とする。
【0018】
本発明の第2の態様は、第1態様の弾球遊技機において、前記変動時間設定手段は、前記条件設定手段によって設定された条件が、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定されやすいものであるほど、前記変動時間を短く設定することを特徴とする。
【0020】
本発明の第3態様は、第1又は第2態様の各弾球遊技機において、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記第1入賞判定手段による所定の入賞確率に基づく抽選によって入賞と判定されることであって、前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された入賞確率に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする。
【0021】
本発明の第4態様は、第1又は第2態様の各弾球遊技機において、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記球発射手段から発射された遊技球の数が所定の発射個数に達することであって、前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された発射個数に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明の第5態様は、第1又は第2態様の各弾球遊技機において、前記遊技盤面には、遊技球が受け入れ可能な入賞口と、
前記可変入賞口、前記変動入賞装置及び前記入賞口の何れにも受け入れられなかった遊技球を排出するアウト口とが設けられ、
前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記入賞口、前記可変入賞口又は前記変動入賞装置に受け入れられた遊技球と前記アウト口から排出された遊技球のいずれかの数又はそれらの和が所定の個数に達することであって、
前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された個数に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする。
【0024】
本発明の第6態様は、第1乃至第5態様の各弾球遊技機において、前記第2入賞判定手段は、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記第2の入賞判定の結果を入賞とする確率を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における前記第2の入賞判定の結果を入賞とする確率よりも高確率とすることを特徴とする。
【0025】
本発明の第7態様は、第1乃至第5態様の各弾球遊技機において、前記制御手段は、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記可変入賞口を前記受け入れやすい状態に変換駆動する時間を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における、前記可変入賞口を前記受け入れやすい状態に変換駆動する時間よりも長くすることを特徴とする。
【0026】
本発明の第8態様は、第1乃至第5態様の各弾球遊技機において、前記遊技盤面上に複数の図柄を可変表示する可変表示手段が設けられ、前記制御手段は、前記可変表示手段の可変表示の制御を行うとともに、前記第2入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記可変表示手段の図柄を当たり図柄で停止させ、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記可変表示手段を作動させる時間を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における、前記可変表示手段を作動させる時間よりも短くすることを特徴とする。
【0027】
【作用及び効果】
本発明では、球発射手段から遊技球が発射される毎に所定の条件下で第1の入賞判定を行い、その判定結果が入賞のとき記憶部の値を更新する。この更新は、例えば、所定のカウンタの値を加算すること等によりなされる。
【0028】
第1の入賞判定のための条件は、例えば、入賞確率が予め設定されていること、球発射手段から発射された遊技球(発射球)の数が所定の個数に達すること、或いは、遊技盤面上の入賞口、可変入賞口又は変動入賞装置に入賞した遊技球(入賞球)とアウト口から排出された遊技球(アウト球)のいずれかの数又はそれらの和が所定の個数に達することである。第1の入賞判定は、入賞確率が予め設定されている場合には、その入賞確率に基づいて行われる。また、発射球、入賞球又はアウト球の数、或いは入賞球の数とアウト球の数との和が所定の個数に達することを条件とし、この条件が満たされた場合にも入賞と判定され、記憶部の値が更新される。
【0029】
そして、遊技球が遊技盤面上の所定の球通過領域を通過したとき、第2の入賞判定が行われ、その判定結果が入賞のとき、可変入賞口が遊技者にとって有利な状態に変換駆動される。このとき、上記記憶部の値が所定の評価値を満たしていると(例えばカウンタの値が1以上であると)、可変入賞口が遊技者にとって有利な状態となる機会を増大させる。
【0030】
ここで、遊技者にとって有利な状態となる機会の増大とは、例えば、第2の入賞判定の結果が入賞となる確率を高くすること、或いは、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態に変換駆動する時間を長くすることである。また、通過球の検出に応じて可変表示を開始する可変表示手段が設けられている場合、その可変表示の時間を相対的に短くすることにより、規定時間内で可能な可変表示の回数が増加し、可変表示の停止時の態様が当たりになる可能性が高くなる。
【0031】
前述のように、従来のこの種の弾球遊技機では、特定領域に遊技球が入賞した時に開始される普通図柄表示器の可変表示が当たりの図柄で停止した場合に、変動型入賞口が遊技者にとって有利な開状態に変換されるので、変動型始動口が開成する条件は特定領域への入賞に依存し、この特定領域への入賞の確率は釘調整に左右されるのに対し、本発明によれば、上記のように遊技球が発射される毎に行われる第1の入賞判定の結果が入賞となったことによる記憶部の更新値(例えばカウンタに格納された入賞回数)が所定値に達していれば、変動型入賞口、即ち可変入賞口が遊技者にとって有利な状態となる機会を増大させるようにしたので、遊技者が遊技球をある個数以上発射すれば、可変入賞口が遊技者にとって有利な状態となる「当たり」が発生しやすくなる。これにより、遊技者が遊技球をいくら発射しても当たりが発生しないという不都合を解消できる。また、遊技者にとっては、遊技機を見ただけでは、どの台が有利であるかの見分けがつかないので、技量の高い遊技者が始動入賞口周辺の釘の調整具合を見て、始動入賞口に入賞し易い台かどうかを見分けてしまい、初心者との間に大きな差がつくという問題(不平等性)も無くなり、初心者でも遊技を楽しむことができる。
【0032】
一方、遊技店側にとっても、「当たり」の発生条件を入賞確率や球数の設定によって調整することができ、出玉率(利益率)を適切に変更できるという利点がある。このため、従来の釘調整のように人間の感覚で始動入賞口への入賞の確率を調整するという作業を極力減らすと共に、各遊技機毎の入賞率のばらつきを防ぐことができる。
【0033】
更に、本発明によれば、複数の図柄を変動表示する図柄表示手段が設けられ、該図柄表示手段は、前記可変入賞口に遊技球が入賞すると図柄変動を開始し、第1の入賞判定の条件に応じて変動時間設定手段によって定められた互いに異なる変動時間で、複数の図柄を変動表示する。
【0034】
可変入賞口が有利な状態に変換されている時には、可変入賞口へ遊技球が入賞しやすい状態となる機会が増大するので、図柄表示手段の図柄変動回数も増えることになる。
【0035】
従来の特別図柄表示器の1回当たりの図柄変動時間は一定なので、図柄変動回数が増えれば合計図柄変動時間が長くなり、その遊技機の遊技状態において何時も図柄変動している遊技台は可変入賞口に遊技球が入賞しやすいことを遊技者に悟られてしまうが、第1の入賞判定の条件に対応して定めた図柄変動時間を採用することにより、合計図柄変動時間から図柄変動回数即ち可変入賞口への入賞しやすさを遊技者に悟られないようにした。
【0036】
図柄変動時間の設定方法として、前記第1の入賞判定の条件が入賞しやすい条件であるほど、可変入賞口が遊技者にとって有利な状態に変換されやすく、可変入賞口への遊技球の入賞がしやすいはずであるから、可変入賞口への入賞がしやすくなった分、1回当たりの図柄変動時間を短く設定して、合計図柄変動時間が増えないようにすることができる。
【0037】
第1の入賞判定の条件を選択可能に複数設定してある場合、各条件に合わせて図柄変動時間の設定が行われるが、第1の入賞条件を選択すれば、同時に各設定された図柄変動時間も選択されるようにすることにより、設定の間違いや設定の手間を減らすことができる。
【0038】
第1の入賞判定の条件に対応して、例えば単位時間(1分間)あたりの入賞頻度を割り出し、希望する合計図柄変動時間をこの入賞頻度で割る等の方法で1回当たりの図柄変動時間を設定することで、第1の入賞条件からどのような入賞頻度が割り出されたとしても、ほぼ同じ合計図柄変動時間に調節することができる。
【0039】
また、特別図柄変動時間は、第1の入賞判定の条件に対応して設定された確率上の入賞頻度或は統計的入賞頻度に基づいて設定された時間であるから、現実の遊技に際して、特別図柄変動時間の合計がどの遊技台でも同じになるとは限らないが、遊技者が特別図柄がいつも変動しているから入賞しやすい台であると判断しても、その判断は妥当でなく、特別図柄の変動時間から遊技台を選ぶことは無意味である。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の弾球遊技機の一形態としてのパチンコ遊技機の正面図である。このパチンコ遊技機1は、遊技盤面2上に、後述の球発射装置から発射された遊技球(パチンコ球)を遊技盤面2の上部に導くガイドレールや一般的な入賞口及びアウト口11を有するほか、遊技球が通過できる通過領域を構成している左右1対のゲート3L,3Rと、各ゲートの下方位置に配置された1対の表示窓4L,4Rを有する可変表示装置49(図2)と、これの下方位置に配置された可変入賞口5と、左,中央,右の3つの図柄表示を行う表示窓6を有する図柄表示装置51(図2)と、可変入賞口5の下方位置に配置されたアタッカと呼ばれる扉開閉式の変動入賞装置7とを備えて構成されている。なお、可変入賞口5は、閉じた状態から開いた状態へ変換可能な入賞口であるが、閉じた状態においても封鎖された状態ではなく遊技球が入賞することはできるが、開いた状態の方が遊技球の入賞する可能性が増大する入賞口であって、後述のように可変入賞口5に遊技球が入賞することが変動入賞装置7の扉を開くための条件となるように定められている。
【0041】
遊技盤面2のすぐ下側には、遊技球が送り込まれる上皿8が設けられており、これに排出された遊技球は1個ずつ、遊技盤の裏面側に設置された球送り装置(図示省略)を介して後述の球発射装置に供給される。上皿8の下方には、下皿9及び遊技者が球発射操作を行うための発射ハンドル10が設けられている。
【0042】
このパチンコ遊技機1においては、遊技者が発射ハンドル10を操作することにより、球発射装置(図示省略)から遊技盤面2上に向けて遊技球(パチンコ球)が発射される毎に、所定の条件下で「第1の入賞判定」を行い、その判定結果が入賞(当たり)のとき、所定の記憶部を構成するカウンタ(「入賞カウンタ」と称する)を加算して更新する。そして、遊技盤面2上に発射された遊技球が球通過領域としてのゲート3L又は3Rを通過したとき、所定の入賞確率に従って「第2の入賞判定」を行い、その判定結果が入賞(当たり)のとき、可変入賞口5を遊技球が入賞しやすい状態(開状態)に変換する。その際、記憶部を構成する入賞カウンタの値(第1の入賞判定の結果が当たりとなった回数)が1以上で所定の評価値を満たしていると、可変入賞口5が遊技者にとって有利な状態となる機会を増大させる。ここで、遊技者にとって有利な状態となる機会の増大とは、次のようなものである。
【0043】
1つは、第1の入賞判定で当たりが1回も出ていない状態では、入賞カウンタの値は1未満であり、第2の入賞判定で入賞となる確率を相対的に低い確率に設定しているが、第1の入賞判定で当たりが1回以上出ているときは、入賞カウンタの値は1以上であり、第2の入賞判定で入賞となる確率を相対的に高い確率に切り替えることである。これにより、第2の入賞判定で当たりが出やすくなるので、可変入賞口5が開状態となる機会が増大することになる。
【0044】
もう1つは、入賞カウンタの値が1未満の状態では、可変入賞口5を開状態に変換駆動する時間を相対的に短く設定しているが、入賞カウンタの値が1以上のときは、可変入賞口5を開状態に変換駆動する時間を相対的に長くなるように切り替えることである。これによっても、可変入賞口5が遊技者にとって有利な開状態となる機会が増大することになる。
【0045】
また、図1のパチンコ遊技機においては、遊技球がゲート3L又は3Rを通過すると「第2の入賞判定」を行うと共に、可変表示装置49を作動させて1対の表示窓4L,4Rの図柄の変動を開始し、上記第2の入賞判定の結果が入賞のとき、表示窓4L,4Rの図柄を入賞として定められた図柄で停止させる。これにより、第2の入賞判定の結果が当たりであることが表示される。ここで、入賞カウンタの値が1未満の状態では、可変表示装置49の作動時間、即ち表示窓4L,4Rの図柄の変動時間を相対的に長く設定しているが、入賞カウンタの値が1以上であれば、可変表示装置49の作動時間を相対的に短くなるように切り替える。これにより、可変表示時間が長い場合に比べて、規定時間内の可変表示の回数が多くなる。例えば、規定時間が1分間の場合、1回の可変表示の時間が30秒であれば、可変表示は2回しか行われないが、1回の可変表示の時間が5秒であれば、可変表示は12回行われるので、それだけ可変表示が停止した時の表示態様が「当たり」になる頻度が高くなる。従って、可変入賞口5が遊技者にとって有利な開状態となる機会が増大することになる。
【0046】
上記のように、入賞カウンタの値が1以上であれば、可変入賞口5が遊技者にとって有利な状態となる機会を増大させる一方、入賞カウンタの値が0の状態では、可変入賞口5が遊技者にとって有利な状態となる機会を抑制しているので、第1の入賞判定の条件を入賞しやすい条件、例えば高い入賞確率での入賞判定、又は発射球の個数毎の入賞設定を行い、その個数を少なくする等の条件を設定してあれば、その設定条件から単位時間、例えば1分間当たりの遊技球の可変入賞口5への入賞頻度を設定できる。このような設定に基づいて、全体として遊技店側にとって適切な出玉率(利益率)を維持することができる。
【0047】
更に、可変入賞口5に遊技球が入賞すると、第3の入賞判定が行われると共に、図柄表示装置51が作動を開始し、表示窓6の図柄変動を開始する。この図柄変動は、第3の入賞判定の結果に応じた表示態様で停止する。
【0048】
この遊技機1において、図柄表示装置51の作動時間、即ち、表示窓6の図柄変動時間は、上述の第1の入賞判定に用いられた入賞条件に対応して予め定めた可変入賞口5への遊技球の入賞頻度を基にして設定されている。
【0049】
第1の入賞判定の条件が入賞しやすい条件、即ち、高確率又は少ない球数が設定されている場合、可変入賞口5への遊技球の入賞頻度も高くなるはずである。従って、第1の入賞判定条件として定めた数値に対応して入賞頻度を定め、定められた入賞頻度が高い数値であれば表示窓6の図柄変動時間は短く設定され、定められた入賞頻度が低い数値であれば表示窓6の図柄変動時間は長く設定されている。
【0050】
従来の遊技機においては、1回当たりの特別図柄変動時間(この遊技機1の図柄表示装置51の作動による表示窓6の図柄変動時間に相当する)は、どの遊技台でも同一に設定されているので、合計図柄変動時間は1回当たりの図柄変動時間に入賞頻度をかけた時間になり、入賞頻度の高い遊技台では、何時も図柄変動が行われ、一方入賞頻度の低い遊技台では、図柄変動の行われていない時間が多くなり、遊技者は図柄変動を何時も行っている遊技台が入賞頻度の高い遊技台であることを悟り、遊技台を選択することができた。この遊技機1においては、1回当たりの図柄変動時間を前述の通り第1の入賞判定の条件に対応して定めた入賞頻度を基にして設定することにより、合計図柄変動時間を見ても、可変入賞口5への遊技球の入賞頻度が高いか否か判別できないようにした。更に、設定された入賞頻度が高いほど1回当たりの図柄変動時間を短く設定することにより、入賞頻度の如何にかかわらず、合計図柄変動時間を一定にできる。従って、遊技者は、表示窓6の図柄変動が常に行われているから可変入賞口5への遊技球の入賞頻度が高く、図柄変動が余り行われていないと入賞頻度が低いという判断を遊技者は行えなくなり、図柄変動時間を見て遊技台を選ぶことができなくなる。多くの遊技者が遊技台を選ぶ際、他人が遊技している台を後ろからじっと眺め、その台が短い変動時間で頻繁に回っているか、少ない頻度で長時間回っているかを見極めるのは大変難しく、有利な台か否かの心証を得て、台が開くのを待つのは困難だからである。
【0051】
上記動作のため、球発射装置から発射された遊技球を検出する発射球センサと、所定の通過領域(ゲート)を通過する遊技球を検出する通過球センサと、可変入賞口に入賞した遊技球を検出する始動入賞球センサとが設けられる。そして、発射球センサからの検出信号に応じて第1の入賞判定を行い、その判定結果が当たりとなった回数をカウントし(入賞カウンタ)、通過球センサからの検出信号に応じて第2の入賞判定を行い、その判定結果が当たりのとき、可変入賞口を開状態に変換する信号を出力し、始動入賞球センサからの検出信号に応じて第3の入賞判定を行い、その判定結果が当たりのとき、変動入賞装置を開状態に変換する信号を出力する駆動制御手段として、遊技機の作動を制御する制御装置を構成するマイクロコンピュータ(或いはCPU)が用いられる。
【0052】
このパチンコ遊技機1の制御装置は、1対のゲート3L,3Rのいずれかを遊技球が通過した時、通過球センサ22からの検出信号に応じて、可変表示装置49の可変表示を開始させる。この可変表示は、上記第2の入賞判定の結果に応じた表示態様(入賞又はハズレ)で停止するように制御される。
【0053】
また、制御装置は、可変入賞口5に遊技球が入賞したとき、始動入賞球センサ24からの検出信号に応じて、図柄表示装置51の図柄変動を開始させる。この図柄変動は、第3の入賞判定の結果に応じた表示態様で停止するように制御される。第3の入賞判定結果が特定の入賞(大当たり)になったとき、制御装置は、図柄表示装置51を入賞態様で停止させた後、変動入賞装置7(アタッカ)を開状態に駆動する。この結果、遊技球が変動入賞装置に入賞可能となり、遊技者は多くの賞球を獲得できるようになる。
【0054】
図2は、上記パチンコ遊技機1の電気回路部のブロック図である。この電気回路部は、遊技盤面2上に設けられた所定の通過領域(図1のゲート3L,3R)を通過する遊技球を検出する通過球センサ22と、遊技盤面2上に設けられた一般的な入賞口又は特定の入賞口に入賞した遊技球を入賞球として検出する入賞球センサ23と、可変入賞口5に入賞した遊技球を検出する始動入賞球センサ24と、図示しない球発射装置から発射された遊技球を検出する発射球センサ26と、発射されたが遊技盤面上に到達しないで戻ってきた遊技球を検出する戻り球センサ28と、遊技盤面2上に設けられたアウト口11から排出された遊技球をアウト球として検出するアウト球センサ29と、乱数値を発生させる乱数発生器30と、これによって発生した乱数値をサンプリングするサンプリング回路32と、後述のように第1の入賞判定の確率及び図柄表示装置51の作動時間を設定するための設定操作部34とを含む。
【0055】
この遊技機の作動は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)36によって制御される。マイコン36は、中央処理装置(CPU)38と、上記センサ及び後述の駆動回路等との間のインタフェースとなる入出力ポート(I/Oポート)40,42と、リード・オンリ・メモリ(ROM)44と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)45とを有している。
【0056】
上記通過球センサ22、入賞球センサ23、始動入賞球センサ24、発射球センサ26、戻り球センサ28及びアウト球センサ29からの各検知信号と、設定操作部34からの操作信号は、I/Oポート40を介してCPU38に入力される。CPU38は、各検知信号及び操作信号に応じて、I/Oポート42を介して設定表示部駆動回路46、可変表示装置駆動回路48、図柄表示装置駆動回路50、可変入賞口駆動回路52、及び変動入賞装置駆動回路54にそれぞれ所定の信号を送る。これらの駆動回路からの信号により、設定表示部47、可変表示装置49(図1の表示窓4L,4Rの図柄)、図柄表示装置51(図1の表示窓6の図柄)、可変入賞口5、及び扉開閉式の変動入賞装置7がそれぞれ駆動される。
【0057】
上記回路部において、後述のように構成された設定操作部34を操作すると、操作信号が出力される。マイコン36は、この操作信号に応じて設定表示部駆動回路46から設定表示部47へ表示信号を出力させる。設定表示部47は、この表示信号に従って、どの入賞確率の設定段階かを表示する。
【0058】
遊技時には、発射球センサ26が発射球を検知し、検知信号を出力すると、マイコン36は第1の入賞判定を行う。そして、入賞と判定した場合、入賞カウンタ77(図4)の値を加算(インクリメント)する。また、発射球センサ26、入賞球センサ23及びアウト球センサ29からの検知信号に応じて、それぞれ発射球、入賞球及びアウト球の個数をカウントする。そして、発射球の数或いは入賞球とアウト球の個数の和が所定の個数に達したときは、上記第1の入賞判定の結果を入賞として、入賞カウンタ77の値を加算する。
【0059】
通過球センサ22が、通過領域(ゲート3L,3R)を通過する遊技球を検知し、検知信号を出力すると、マイコン36は、この検知信号に応じて、可変表示装置駆動回路48から可変表示装置49へ表示信号を出力させる。可変表示装置49は、この表示信号に従って表示動作を行う。また、この時、マイコン36は第2の入賞判定を行い、入賞と判定したとき、可変入賞口駆動回路52から可変入賞口5へ駆動信号を出力させ、可変入賞口5を遊技者にとって有利な状態すなわち遊技球が入賞しやすい状態に変換する。
【0060】
始動入賞球センサ24が、可変入賞口5に入賞した遊技球を検知し、検知信号を出力すると、マイコン36は、この検知信号に応じて、図柄表示装置駆動回路50から図柄表示装置51へ表示信号を出力させる。図柄表示装置51は、この表示信号に従って表示動作を行う。また、この時、マイコン36は第3の入賞判定を行い、入賞と判定したとき、変動入賞装置駆動回路54から扉開閉式の変動入賞装置7へ駆動信号を出力させ、変動入賞装置7を遊技者にとって有利な状態すなわち扉を開いて遊技球が入賞し得る状態に変換する。
【0061】
第1の入賞判定は後述の通り複数の判定方法があるが、その内の入賞確率(後述の発射球確率)に基づく入賞判定、第2の入賞判定及び第3の入賞判定は、乱数発生器30とサンプリング回路32での乱数サンプリング処理に基づいてマイコン36で実行される。なお、図2の回路構成では、乱数発生器30及びサンプリング回路32がマイコン36とは別の外部回路として設けられているが、乱数発生及びサンプリングもマイコン36で実行するようにして、乱数発生器30及びサンプリング回路32を省略してもよい。
【0062】
上記のように構成された電気回路部を有する弾球遊技機の作動については、後で詳細に説明する。
【0063】
次に、図3に示すように、パチンコ遊技機1の背面中央部には、開口を有するカバー56が設けられ、この開口を通して図示しない回路基板に配置された設定表示部47を観ることができる。この設定表示部47には、後述のように設定された入賞確率の段階が表示される。
【0064】
遊技機の背面右側下部には、上記設定操作部34を構成する、キー34Aが差し込まれる鍵穴34Bと、スイッチ34Cとが配置されている。キー34Aは、摘み部分から凹凸状に順次くびれた円柱形状で、鍵穴34Bの径は、キー34Aの凸部の外径よりわずかに大きく形成されている。このため、鍵穴34Bは、殆どガタのない状態でキー34Aを受け入れることができる。操作時には、操作者がキー34Aを鍵穴34Bに差し込み、スイッチ34Cをオンにした後、設定表示部47の表示数を参照しながらキー34Aを回すことにより、入賞確率を任意に設定変更できると共に各入賞確率に対応して設定された可変入賞口への遊技球の入賞頻度に基づいて定められた特別図柄変動時間(図柄表示装置51が作動して表示窓6の図柄が変動する時間)も設定変更できるようになっている。
【0065】
これは、次の理由による。一般的に入賞判定を行う弾球遊技機においては、出玉率(又は利益率)は入賞判定における入賞確率に依存しているので、遊技店側で機械の稼働状況に応じて出玉率を変化させるために、乱数サンプリングによる入賞判定に必要な入賞確率を、複数段階の入賞確率の中から任意に選択して設定するようにしている。このため、遊技機の制御装置に予め格納された数種類の入賞テーブルの中から入賞判定に用いる入賞テーブルを適宜選択可能にするスイッチが設けられ、このスイッチ操作により入賞確率を設定する。
【0066】
次に、図1のパチンコ遊技機において、第1の入賞判定のための条件として入賞確率(発射球確率)を予め設定した場合の作動を説明するため、図2に示した電気回路部の構成を機能的に表わすと、図4のようになる。ここでは、図2のマイコン36と乱数発生器30及びサンプリング回路32とで、駆動制御手段60を構成している。この駆動制御手段60は、機能的には次のように構成されている。
【0067】
まず、駆動制御手段60は、前述した設定操作部34からの操作信号に応じて乱数のサンプリング領域を切換え設定する乱数サンプリング領域設定部62と、該乱数サンプリング領域設定部の第1の入賞判定のための乱数サンプリング領域の設定、即ち発射球確率の設定に伴って切換え設定される図柄変動時間設定部63、前記発射球センサ26,通過球センサ22,始動入賞球センサ24からの検知信号に応じてそれぞれ乱数を発生する第1乱数発生部71,第2乱数発生部72,第3乱数発生部73と、各乱数発生部で発生した各乱数の値が当たりかどうかを判定する第1判定部74,第2判定部75,第3判定部76と、第1判定部74で当たりと判定されたときインクリメント(加算)される入賞カウンタ77と、第2判定部75或いは第3判定部76で当たりと判定されたとき、それぞれ所定の制御信号を出力する制御信号出力部78とを備えている。入賞カウンタ77の値は、可変入賞口5が開状態となる機会を増大させるかどうかの判定に用いられる。また、図柄変動時間設定部63の設定に基づいた図柄変動時間で図柄表示装置51の図柄変動を制御する。
【0068】
なお、球発射装置から発射されたが遊技盤面上まで到達せず戻ってきた遊技球(戻り球)は、発射球毎に発生した乱数値による第1の入賞判定から除外するため、前記戻り球センサ28からの検知信号が第1判定部74に入力される。
【0069】
この駆動制御手段60から出力された制御信号は、図2の各駆動回路46〜54を1つに纏めた駆動部80に送られ、ここから前述の可変表示装置49、可変入賞口5、図柄表示装置51、変動入賞装置7及び設定表示部47をそれぞれ駆動する信号が出力される。
【0070】
次に、図5及び図6は、図4の駆動制御手段60によって制御される遊技機の動作処理手順を示す。ここで、「普通図柄変動」とは可変表示装置49が作動して表示窓4L,4Rの図柄が変動することであり、「特別図柄変動」とは図柄表示装置51が作動して、表示窓6の図柄が変動することであり、「始動口」とは可変入賞口5を意味し、「アタッカ」とは変動入賞装置7を意味する。
【0071】
初めに図5において、駆動制御手段60は、発射球センサ26からの検知信号により発射球の有無を判定し(ステップST1)、“YES”であれば、第1の乱数サンプリングを実行し(ST2)、第1の入賞判定を行う(ST3)。この入賞判定は、予め設定された入賞確率に基づいて行われる。ここで用いられる入賞確率は、発射球毎に第1の乱数発生部71で発生した乱数の値が「当たり」となる確率(発射球確率と称する)であり、図7又は図8に示すように、予め定められた複数種類、この遊技機においては、1/19, 1/18, 1/17, 1/16, 1/15, 1/14の6種類の値の中から、遊技店での設定操作部34の操作によって任意に選択され、設定される。この設定と同時に、後述のST17の特別図柄の変動時間も図7又は図8に示すように、上記の夫々の確率に対応して定めた7秒,6.5秒,6.0秒,5.6秒,5.3秒,5.0秒の6種類の中から、対応する時間が設定される。このような特別図柄の変動時間は上記の発射球確率から可変入賞口5への入賞頻度を1分当たり夫々5回,5.4回,5.8回,6.2回,6.6回,7.0回と定め、これらの入賞頻度が得られても図柄変動時間の合計が同じ(35秒間)であるように設定されている。また、合計図柄変動時間を35秒間から30秒間に減少させたり、40秒間に増大させたりする場合には、夫々の入賞頻度で割ることにより対応する図柄変動時間が算出され設定される。この入賞頻度に基づく図柄変動時間の設定は、上記のように厳密に行う必要はなく、目的に応じて任意に設定可能である。更に、入賞頻度の設定も、現実の入賞頻度と大きい違いを生じない限り、ある程度の幅を持たせた設定とすることもできる。
【0072】
この例では、第1の入賞判定は、乱数発生器30で発生した所定範囲の乱数値をサンプリングして行われる。乱数サンプリングを行う領域は、設定操作部34を操作することにより、乱数サンプリング領域設定部62において複数の範囲のいずれかに設定可能である。それに応じて、入賞判定の確率が複数の値のいずれかに設定される。乱数のサンプリング領域は、例えばマスク処理等のプログラム上の処理により、どのような範囲にも変更可能である。このような入賞確率の設定変更は、前述のようにキー34Aを鍵穴34Bに差し込み、設定操作部34のスイッチ34Cをオン操作した後、設定表示部47の表示数を参照しながらキー34Aを回動させることによって達成される。
【0073】
なお、発射球確率の設定は、設定操作部34の操作に応じて、当たりとなる数値と比較参照する乱数のサンプリング領域をマイコンのプログラム上で切り換えることによって実行されるが、これに代えて、第1の入賞判定において乱数サンプリングした値をマイコンのROM44(図2)に格納されている入賞テーブルと比較参照することにより入賞判定を実行するようにし、この比較参照するテーブルをROM44内の複数の入賞テーブルの中から選択することによって入賞確率を変更しても良い。この場合、図4の乱数サンプリング領域設定部62が、任意の確率を選択する確率テーブル選択部に置き換えられる。この確率テーブル選択部では、設定操作部34からの操作信号に応じて、予め用意された複数の確率テーブルのうちのいずれかを選択(設定)する。
【0074】
要するに、外からの設定操作に応じて発射球確率を複数段階に設定変更できる構成であればよい。このように、入賞確率を複数段階の確率の中から任意に設定できるようにした場合は、店側が更に細かく自由に出玉率(利益率)を設定できると共に、遊技者にとっても出玉率が多種多様な機械で遊技をすることができ、興趣が増す。
【0075】
上記の通り、このように発射球確率を複数段階に設定変更できるようにした場合、夫々の段階に対応する図柄変動時間に設定変更ができるようにしてある。発射球確率の設定変更がされると共に図柄変動時間の設定変更も為されるようにすることにより、1回の設定操作で発射球確率の変更と図柄変動時間の変更ができ、且つ変更内容の組合せの間違いをなくすことができる。
【0076】
また、乱数サンプリングは、上記実施例のように乱数発生器やサンプリング回路を用いず、マイコンのプログラム上の処理のみによって実行されるようにしても良い。
【0077】
再び図5において、駆動制御手段60は、第1判定部74で入賞判定の結果が入賞(当たり)か否かを判定し(ST3)、入賞の場合には、入賞カウンタ77の値をインクリメント(+1)し(ST4)、非入賞(ハズレ)ならば、そのまま次のステップに移る。なお、前述のように、戻り球があれば、次に発射球を検出したときST3を行わず、必然的にST4も行われない。
【0078】
次に、通過球センサ22からの検知信号により、前記通過領域を通過する通過球の有無を判定し(ステップST5)、“YES”であれば、普通図柄変動表示を行う(ST6)。また、入賞カウンタ77の値が1以上か否かを判定し(ST7)、その判定結果により、次の第2の入賞判定における入賞確率を相対的に高い確率と相対的に低い確率のいずれかに設定する。すなわち、第2の入賞判定が、例えば0〜255の数値領域で乱数をサンプリングすることによって行われるとき、第2の判定部入賞カウンタ77の計数値が1以上であれば、入賞値の範囲を0〜249(入賞値250個)に切り換えることにより高確率(250/256 )とし(ST8)、1未満であれば、入賞値の範囲を0〜24(入賞値25個)に切り換えることにより低確率(25/256)とする(ST9)。そして、その入賞値の範囲(高確率又は低確率)で第2の入賞判定を行う。
【0079】
図6において、第2の入賞判定のための乱数サンプリングを実行し(ST10)、第2判定部75で乱数値が入賞値か否かを判定する(ST11)。その判定結果が入賞であれば、普通図柄変動が停止した時、表示窓4L,4Rに入賞図柄が表示されるように可変表示装置49の駆動を停止制御する(ST12)。そして、可変入賞口5を開状態に変換し(ST13)、入賞カウンタ77の値をデクリメント(−1)する(ST14)。一方、ST11の判定結果が“NO”(非入賞)であれば、普通図柄変動が停止した時の表示がハズレ表示になるように可変表示装置49の駆動を停止制御する(ST15)。
【0080】
次に、可変入賞口5への入賞球(始動入賞球)が発生したか否かを、始動入賞球センサ24からの検出信号によって判定する(ST16)。そして、始動入賞球がなければ、以上の動作終了となる(図5のST1に戻る)が、始動入賞球が発生すると、図柄表示装置51を駆動して特別図柄変動を、前述した設定時間行う(ST17)と共に、第3の入賞判定のための乱数サンプリングを行う(ST18)。この入賞判定も、予め設定された入賞確率に基づいて行われる。ここで用いられる入賞確率は、第3の乱数発生部73で発生した乱数の値が「大当たり」となる確率であり、図7に示すように、上記「発射球確率」が複数種類のどれが選択設定されるかにかかわらず、一定(この場合、1/220 )である。或いは、図8に示すように、発射球確率の設定の種類に対応して定められた複数種類(例えば、1/230,1/225,1/220,1/215,1/210,1/205 の6種類)の値の中から、遊技店での設定操作部34の操作によって選択されるようにしてもよい。
【0081】
上記第3の乱数サンプリングによる乱数値が入賞か否かを第3判定部76で判定し(ST19)、入賞であれば、特別図柄変動が停止した時の表示が入賞(大当たり)表示になるように図柄表示装置51の駆動を停止制御する(ST20)。そして、変動入賞装置7(アタッカ)を開状態に変換する(ST21)。アタッカへの入賞球が発生すれば、弾球遊技機内の球払出し機構(図示省略)から所定個数の遊技球が払い出される。一方、第3の入賞判定の結果が“NO”であれば、特別図柄変動が停止した時の表示がハズレ表示になるように図柄表示装置51の駆動を停止制御する(ST22)。なお、可変入賞口5及び変動入賞装置7は、それぞれ終了条件が満たされた時(例えば、所定時間経過後又は所定個数の遊技球が入賞した時)に、閉状態に戻される。以上で、一連の動作終了となる。次に、上記図4の構成では、第1の入賞判定のための条件として入賞確率(発射球確率)を予め設定しているが、確率とは異なる発射球の個数で第1の入賞判定の結果が当たりになるようにしてもよい。この場合、駆動制御手段60は、機能的には図9に示すように構成される。
【0082】
すなわち、駆動制御手段60は、図4の構成における第1乱数発生部71に代えて、発射球センサ26からの検知信号に応じてカウントする発射球カウンタ64を用いると共に、前述の設定操作部34からの操作信号に応じて、当たりとなる発射球数を切換え設定する発射球数設定部79を有し、この発射球数に基づいて第1判定部74で入賞を判定する。
【0083】
図10は、図9のように内部構成された駆動制御手段60によって制御される遊技機の動作処理手順を示す。
【0084】
初めに、駆動制御手段60は、発射球センサ26からの検知信号により発射球の有無を判定し(ステップST31)、“YES”であれば、発射球カウンタ64の値をインクリメント(+1)する(ST32)。そして、前記第1の入賞判定(図5のST3)に相当するステップとして、第1判定部74で発射球カウンタ64の値が所定値か否かの判定を行う(ST33)。この判定で必要な所定値(個数)は、図7又は図8に示すように、予め定められた複数種類(19, 18, 17, 16, 15, 14の6種類)の値の中から、遊技店での設定操作部34の操作により任意に選択され、設定される。この設定と同時に、ST17の特別図柄の変動時間も図7又は図8に示すように、上記発射球カウンタ64の数値が第1判定部で入賞判定される数値、即ち第1の入賞判定の入賞条件として設定された発射球の個数に対応して定められた7秒,6.5秒,6.0秒,5.6秒,5.3秒,5.0秒の6種類の中から、対応する時間が設定される。このような特別図柄の変動時間は設定された前述の説明と同様にして第1の入賞条件の発射球の個数から可変入賞口5への入賞頻度を1分当たり夫々5回,5.4回,5.8回,6.2回,6.6回,7.0回と定め、これらの入賞頻度が得られても図柄変動時間の合計が同じ(35秒間)であるように算出して設定されている。
【0085】
次に、上記判定の結果が“YES”であれば入賞として、入賞カウンタ77の値をインクリメント(+1)する(ST34)と共に、発射球カウンタ64の値をリセット(0に)する(ST35)。一方、発射球カウンタ64の値が所定値でなければ非入賞として、以下のステップに移る。なお、戻り球があれば、発射球カウンタをデクリメント(−1)する。
【0086】
次に、通過球センサ22からの検知信号により、前記通過領域を通過する通過球の有無を判定する処理(図5のST5)を行い、その後は、図5及び図6と同様の手順で処理する。
【0087】
しかしながら、この例では、前述の入賞カウンタ77の値が1以上か否かの判定(ST7)において、その判定結果により、後の第2の入賞判定(図6のST11)で入賞と判定したときに可変入賞口5を開状態に変換駆動する時間の長さを調整する。すなわち、入賞カウンタ77の値が1未満の状態では、可変入賞口5を開状態に変換駆動する時間を相対的に短く設定し(ST9’)、入賞カウンタ77の値が1以上のときは、可変入賞口5を開状態に変換駆動する時間を相対的に長くなるように切り替える(ST8’)。これによっても、可変入賞口5が遊技者にとって有利な開状態となる機会が増大することになる。
【0088】
次に、上記図9の構成では、発射球の個数で第1の入賞判定の結果が当たりになるようにしているが、入賞球又はアウト球の個数或いはそれらの個数の和が所定の値に達したとき、第1の入賞判定の結果が当たりになるようにしてもよい。この場合、駆動制御手段60は、機能的には図11に示すように構成される。
【0089】
すなわち、駆動制御手段60は、図9の構成における発射球カウンタ64を省略する一方、入賞球センサ23及びアウト球センサ29からの検知信号に応じてそれぞれカウントする入賞球カウンタ63及びアウト球カウンタ69を用いる。また、図9の発射球数設定部78に代えて、前述の設定操作部34からの操作信号に応じて、当たりとなる入賞球数又はアウト球数或いはそれらの個数の和を切換え設定する入賞球・アウト球数設定部79’を有し、その設定球数に基づいて第1判定部74で入賞を判定する。
【0090】
図12は、図11のように内部構成された駆動制御手段60によって制御される遊技機の動作処理手順を示す。
【0091】
初めに、駆動制御手段60は、発射球センサ26からの検知信号により発射球の有無を判定し(ステップST41)、“YES”であれば、入賞球センサ23又はアウト球センサ29からの検知信号により、入賞球又はアウト球の有無を判定し(ST42)、“YES”であれば、入賞球カウンタ63又はアウト球カウンタ69の値をインクリメント(+1)する(ST43)。
【0092】
その後、前記第1の入賞判定(図5のST3)に相当するステップとして、第1判定部74で入賞球カウンタ63又はアウト球カウンタ69の値或いは各々の値の和が所定値か否かの判定を行う(ST44)。この判定で必要な所定値のうち、例えば入賞球とアウト球の個数の和は、図7又は図8に示すように、発射球の個数と同様に予め定められた複数種類(19, 18, 17, 16, 15, 14の6種類)の値の中から、遊技店での設定操作部34の操作によって任意に選択され、設定される。同時にST17における特別図柄変動時間の選択、設定も行われる。
【0093】
次に、上記判定の結果が“YES”であれば入賞として、入賞カウンタ77の値をインクリメント(+1)する(ST45)と共に、入賞球カウンタ63又はアウト球カウンタ69の値或いは両方の値をリセット(0に)する(ST46)。一方、上記判定の結果が“NO”であれば、以下のステップに移る。なお、戻り球があれば、上記入賞球・アウト球カウンタをデクリメント(−1)する。
【0094】
次に、通過球センサ22からの検知信号により、前記通過領域を通過する通過球の有無を判定する処理(図5のST5)を行い、その後は、図5及び行われる。図6と同様の手順で処理する。
【0095】
しかしながら、この例では、前述の入賞カウンタ77の値が1以上か否かの判定(ST7)において、その判定結果により、通過球の検出に応じて開始される普通図柄変動の時間の長さを調整する。すなわち、入賞カウンタ77の値が1未満の状態では、普通図柄変動時間を相対的に長く設定し(ST9”)、入賞カウンタ77の値が1以上のときは、普通図柄変動時間を相対的に短くなるように切り替える(ST8”)。これにより、規定時間内で普通図柄変動の回数が多くなり、その停止時の図柄が当たりとなること、すなわち可変入賞口5が遊技者にとって有利な開状態となる機会が増大することになる。
【0096】
なお、図11の構成では、第1の入賞判定のために入賞球とアウト球の両方を検出しているが、いずれか一方のみを検出し、その一方のみの個数が所定数に達したとき、入賞と判定するようにしてもよい。ところで、以上の各実施形態において、図5のステップST8,ST9は、図10のST8’,ST9’又は図12のST8”,ST9”に置換可能であり、また、図10のST8’,ST9’は図5のステップST8,ST9又は図12のST8”,ST9”に置換可能であり、更に、図12のST8”,ST9”は図5のステップST8,ST9又は図10のST8’,ST9’に置換可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾球遊技機の一例を示す正面図。
【図2】図1の弾球遊技機の電気回路部の構成を示すブロック図。
【図3】弾球遊技機の背面図。
【図4】図2の電気回路部の構成を機能的に表わしたブロック図。
【図5】図4の構成による遊技処理を示すフローチャート。
【図6】図5に続く処理を示すフローチャート。
【図7】本発明による第1,第2の入賞判定に用いられる確率及び遊技球の個数の設定値の例を示す図。
【図8】図7において大当たりの確率も複数の設定値から選択可能にした場合の設定値の例を示す図。
【図9】図4と一部異なる制御手段の構成を機能的に表わしたブロック図。
【図10】図9の構成による遊技処理を示すフローチャート。
【図11】図4及び図9と一部異なる制御手段の構成を機能的に表わしたブロック図。
【図12】図11の構成による遊技処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…遊技盤面、3L,3R…ゲート、4L,4R…表示窓、5…可変入賞口、6…表示窓、7…変動入賞装置、10…発射ハンドル、11…アウト口、22…通過球センサ、23…入賞球センサ、24…始動入賞球センサ、26…発射球センサ、28…戻り球センサ、29…アウト球センサ、30…乱数発生器、32…サンプリング回路、34…設定操作部、36…マイクロコンピュータ、47…設定表示部、49…可変表示装置、51…図柄表示装置、60…駆動制御手段、71,72,73…乱数発生部、74,75,76…判定部、77…入賞カウンタ、78…制御信号出力部。
Claims (8)
- 遊技盤面上に設けられ、当該遊技盤面上を転動する遊技球を受け入れやすい状態と受け入れ難い状態とに変換駆動可能な可変入賞口と、
前記遊技盤面上に向けて遊技球を発射する球発射手段と、
複数の図柄を変動表示する図柄表示手段と、
前記遊技盤面上を転動する遊技球を受け入れやすい状態と受け入れ難い状態とに変換駆動可能な変動入賞装置と、
前記可変入賞口の変換駆動、前記図柄表示手段の図柄変動及び前記変動入賞装置の変換駆動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記球発射手段から遊技球が発射される毎に所定の条件下で第1の入賞判定を行う第1入賞判定手段と、
前記第1入賞判定手段の判定結果が入賞のとき予め定めた記憶部の値を更新する値更新手段と、
前記遊技球が前記遊技盤面上の所定位置に設けられた球通過領域を通過したとき第2の入賞判定を行う第2入賞判定手段と、
前記可変入賞口へ遊技球が受け入れられたときに第3の入賞判定を行う第3入賞判定手段とを有し、
前記第2入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記可変入賞口を前記受け入れ難い状態から前記受け入れやすい状態に変換駆動するとともに、前記第3入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記図柄表示手段の図柄を当たり図柄の組み合わせで停止させて前記変動入賞装置を前記受け入れ難い状態から前記受け入れやすい状態に変換駆動させ、前記値更新手段によって更新された記憶部の値が所定の評価値を満たしているときに、前記可変入賞口が前記受け入れやすい状態となる機会を増大させる弾球遊技機において、
前記第1入賞判定手段によって入賞と判定されるための条件が複数種類設定され、当該複数種類の条件から何れかを設定する条件設定手段と、
前記条件設定手段によって設定された条件に応じて互いに異なる前記図柄表示手段の図柄変動の変動時間を設定する変動時間設定手段とを備え、
前記制御手段は、前記変動時間設定手段によって設定された変動時間で、前記図柄表示手段の図柄変動を行うことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1記載の弾球遊技機において、前記変動時間設定手段は、前記条件設定手段によって設定された条件が、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定されやすいものであるほど、前記変動時間を短く設定することを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項1又は2記載の弾球遊技機において、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記第1入賞判定手段による所定の入賞確率に基づく抽選によって入賞と判定されることであって、
前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された入賞確率に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は2記載の弾球遊技機において、前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記球発射手段から発射された遊技球の数が所定の発射個数に達することであって、
前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された発射個数に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は2記載の弾球遊技機において、
前記遊技盤面には、遊技球が受け入れ可能な入賞口と、
前記可変入賞口、前記変動入賞装置及び前記入賞口の何れにも受け入れられなかった遊技球を排出するアウト口とが設けられ、
前記第1入賞判定手段によって入賞と判定される条件が、前記入賞口、前記可変入賞口又は前記変動入賞装置に受け入れられた遊技球と前記アウト口から排出された遊技球のいずれかの数又はそれらの和が所定の個数に達することであって、
前記第1入賞判定手段は、前記条件設定手段によって設定された個数に基づいて前記第1の入賞判定を行うことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1乃至5のいずれか記載の弾球遊技機において、前記第2入賞判定手段は、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記第2の入賞判定の結果を入賞とする確率を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における前記第2の入賞判定の結果を入賞とする確率よりも高確率とすることを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項1乃至5のいずれか記載の弾球遊技機において、前記制御手段は、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記可変入賞口を前記受け入れやすい状態に変換駆動する時間を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における、前記可変入賞口を前記受け入れやすい状態に変換駆動する時間よりも長くすることを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項1乃至5のいずれか記載の弾球遊技機において、前記遊技盤面上に複数の図柄を可変表示する可変表示手段が設けられ、前記制御手段は、前記可変表示手段の可変表示の制御を行うとともに、前記第2入賞判定手段の判定結果が入賞のとき、前記可変表示手段の図柄を当たり図柄で停止させ、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしている場合において、前記可変表示手段を作動させる時間を、前記記憶部の値が所定の評価値を満たしていない場合における、前記可変表示手段を作動させる時間よりも短くすることを特徴とする弾球遊技機。
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