JP3847392B2 - プリント配線板固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント配線板固定構造に係わり、特に、搭載された電子部品、電気部品自体の拘持が可能なプリント配線板固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4(b)に示すように、電話機、インターホン、およびそれらの附属品等に採用されるプリント配線板2Nには、小さな電子部品1Bだけでなく、大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aがプリント配線板2Nの下面に搭載されることもある。
【0003】
従来、図4(a)に示すように、小さな電子部品1(1B)が搭載されたプリント配線板20は、筐体の一面50に立設された複数個の脚部3、3、…によって担持されるとともに、筐体の一面50に立設された爪40、40によって一面50の方向に拘持される(図5(a)に示すように、複数個の脚部3、3、…による上向きの力Sに担持され、爪40の拘持部49による下向きの力Pで拘持される)。この爪40は、爪脚41および爪脚41に延設された拘持部49からなっている。
【0004】
図4(b)に示すように、プリント配線板2Nに搭載された電子部品1(1A)が、AC直結端子や各種ターミナルダイのようにプリント配線板2Nとほぼ同長のものであるときには、電子部品1Aはプリント配線板2Nに対してはんだ付け等により固定されているので、電子部品1Aが搭載されたプリント配線板2Nは、複数個の脚部3、3、…と、爪40の拘持部48に拘持された電子部品1Aを介した状態で筐体内に固定されている(図5(b)に示すように、複数個の脚部3、3、…による上向きの力Sに担持され、爪40の拘持部48による下向きの力Qで拘持される)。すなわち、プリント配線板2に切り欠き29、29を設け、爪40、40はプリント配線板2Nではなく、切り欠き29部分で電子部品1Aそのものを拘持する。従って、爪40の拘持部48は、上述の拘持部49より一面50に近く形成されている。
【0005】
爪40の拘持部49で直接プリント配線板2Nを拘持しないのは以下の理由による。
AC直結端子や各種ターミナルダイのように大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aをプリント配線板2Nに搭載するとき、はんだ付けされた電気部品1A、プリント配線板2N間の多少の間隙は避けられない。筐体の一面50から電気部品1Aに振動や大きな力が加わった場合に、プリント配線板2Nが複数個の脚部3、3、…と爪40の拘持部49に挟まれた状態であると、プリント配線板2Nにも大きな力が加わり、大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aのはんだ付け部剥離やトンネルなどのはんだ付け不具合が発生する。
【0006】
大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aが爪40の拘持部48に拘持され、プリント配線板2Nは複数個の脚部3、3、…に支えられていれば、筐体の一面50から電気部品1Aに振動や大きな力が加わった場合でも、プリント配線板2Nのはんだ付け面には力が加わわらず、はんだ付け部剥離やトンネルなどのはんだ付け不具合の発生を防ぐことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のプリント配線板固定構造では、同大のプリント配線板を採用しても、電子部品、電気部品1としてAC直結端子や各種ターミナルダイのように大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aが搭載されるときには、図5(b)に示すように、爪40の拘持部48は筐体の一面50に近く成型され、搭載するのが小型の電子部品1Bであるときには、同図(a)に示すように、爪40の拘持部49は筐体の一面50から離れて成型される(x>y)。このように筐体の一面50に設けられる爪40に汎用性がないため、大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aが搭載されるときには、筐体を別製造しなければならないという難点があった。
【0008】
本発明は、上記従来の難点を解決するためになされたもので、プリント配線板そのものおよびプリント配線板に搭載された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品のいずれか一方を用いてプリント配線板を固定することが可能なプリント配線板固定構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によるプリント配線板固定構造は、電子部品、電気部品が搭載されたプリント配線板を担持する複数個の脚部がプリント配線板を収納する筐体の一面に立設され、複数個の脚部に担持されたプリント配線板およびプリント配線板に搭載された電子部品、電気部品のいずれか一方を、一面の方向に拘持する爪を有するプリント配線板固定構造であって、爪は、一面に立設された爪脚と、爪脚に延設されプリント配線板を拘持する第1の拘持部と、第1の拘持部に隣接して設けられ、第1の拘持部、一面間距離と異なる距離を有し、プリント配線板に搭載された電子部品、電気部品を拘持する第2の拘持部とからなるものである。
【0010】
爪の第1の拘持部および第2の拘持部を使い分けることにより、同一の爪で、プリント配線板そのものおよびプリント配線板に搭載された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品を拘持してプリント配線板を固定することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるプリント配線板固定構造の実施例を図面を参照して詳述する。
図1(a)に示すように、プリント配線板を収納する筐体の一面5には、2対の脚部3および1対の爪4が立設されている。
【0012】
脚部3は、同図のように断面がかぎ型でも、四角柱形状(図示せず)でも好適である。
爪4は、一面5に立設された爪脚41と、爪脚41に延設されプリント配線板を拘持する第1の拘持部42と、第1の拘持部42の両側に設けられ、第1の拘持部42より一面に近く(x>y)、プリント配線板に搭載された電子部品を拘持する第2の拘持部43とからなる。
【0013】
図1(b)および図2(a)に示すように、小型の電子部品1Bだけが搭載されるプリント配線板2(2M)は、爪4に拘持される位置に被拘持部27を残し両脇は切り欠き28、28に成型され、このプリント配線板2Mは、筐体の一面5に立設された複数個の脚部3、3、…によって担持されるとともに、被拘持部27が爪4の第1の拘持部42によって一面5の方向に拘持される(複数個の脚部3、3、…により上向きの力Sに担持され、爪4の第1の拘持部42により下向きの力Rで拘持される)。
【0014】
図1(c)および図2(b)に示すように、AC直結端子や各種ターミナルダイのようにプリント配線板2Nとほぼ同長の電子部品1(1A)がプリント配線板2Nの下面に搭載されるとき、プリント配線板2Nは、爪4に拘持される位置に切り欠き29が穿設され、電子部品、電気部品1Aはプリント配線板2Nに対してはんだ付け等により固定されているので、このプリント配線板2Nは、筐体の一面5に立設された複数個の脚部3、3、…によって担持されるとともに、プリント配線板2Nに固定された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aを介して爪4の第2の拘持部43によって一面5の方向に拘持される(複数個の脚部3、3、…により上向きの力Sに担持され、爪4の第2の拘持部43ににより下向きの力T、Tで拘持される)。
【0015】
また、図3(a)〜(e)に示すように、爪4は、一面5に立設された爪脚41と、爪脚41に延設されプリント配線板を拘持する第1の拘持部42’、42’と、第1の拘持部42’に挟まれ、第1の拘持部42’より一面に近く(x>y)、プリント配線板に搭載された電子部品、電気部品を拘持する第2の拘持部43’とからなる。
【0016】
同図(b)および(d)に示すように、小型の電子部品1Bだけが搭載されるプリント配線板2(2M)は、爪4に拘持される位置に被拘持部27を残し中央切り欠き29が成型され、このプリント配線板2Mは、筐体の一面5に立設された複数個の脚部3、3、…によって担持されるとともに、被拘持部27が爪4の第1の拘持部42’、42’によって一面5の方向に拘持される(複数個の脚部3、3、…により上向きの力Sに担持され、爪4の第1の拘持部42により下向きの力Rで拘持される)。
【0017】
同図1(c)および(e)に示すように、AC直結端子や各種ターミナルダイのようにプリント配線板2Nとほぼ同長の大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1(1A)がプリント配線板2Nの下面に搭載されるとき、プリント配線板2Nは、爪4に拘持される位置に切り欠き29が穿設され、大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aはプリント配線板2Nに対してはんだ付け等により固定されているので、このプリント配線板2Nは、筐体の一面5に立設された複数個の脚部3、3、…によって担持されるとともに、プリント配線板2Nに固定された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aを介して爪4の第2の拘持部43’によって一面5の方向に拘持される(複数個の脚部3、3、…により上向きの力Sに担持され、爪4の第2の拘持部43’により下向きの力Tで拘持される)。
【0018】
プリント配線板2Nに大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aが搭載されたときには、このように爪4の拘持部42、42’で直接プリント配線板2を拘持せずに、プリント配線板2の下面に固定された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aを拘持するので、筐体の一面5から電気部品1Aに振動や力が加わったとき、プリント配線板2Nはのはんだ付け面には力が加わわらず、はんだ付け部剥離やトンネルなどのはんだ付け不具合の発生を防ぐことができる。
【0019】
以上のように、1つの爪4に、筐体の一面5との距離が異なる第1の拘持部42、42’および第2の43、43’を設けたので(図1(a)のx>y、図3(a)のx>y)、搭載する電子部品、電気部品1の種類に応じて、プリント配線板2に切り欠き28、または切り欠き29を設ければ、同一の筐体を使用して、小さな電子部品1Bのみを搭載したプリント配線板2Mも、大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品1Aを搭載したプリント配線板2Nも固定可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上の実施例からも明らかなように、本発明によるプリント配線板固定構造は、電子部品、電気部品が搭載されたプリント配線板を担持する複数個の脚部がプリント配線板を収納する筐体の一面に立設され、複数個の脚部に担持されたプリント配線板およびプリント配線板に搭載された電子部品、電気部品のいずれか一方を、一面の方向に拘持する爪を有するプリント配線板固定構造であって、爪は、一面に立設された爪脚と、爪脚に延設されプリント配線板を拘持する第1の拘持部と、第1の拘持部に隣接して設けられ、第1の拘持部、一面間距離と異なる距離を有し、プリント配線板に搭載された電子部品、電気部品を拘持する第2の拘持部とからなるので、爪の第1の拘持部および第2の拘持部を使い分けることにより、同一の爪で、プリント配線板そのものを拘持して固定することも、プリント配線板に搭載された大きな力が加わる電子部品または大型の電気部品を拘持してプリント配線板を固定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(c)は、本発明によるプリント配線板固定構造を説明する図である。
【図2】 (a)、(b)は、本発明によるプリント配線板固定構造を説明する図である。
【図3】 (a)〜(e)は、本発明によるプリント配線板固定構造を説明する図である。
【図4】 従来のプリント配線板固定構造を示す図である。
【図5】 従来のプリント配線板固定構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ‥電子部品、電気部品
2(2M、2N) ‥プリント配線板
3 ‥脚部
4 ‥爪
41 ‥爪脚
42 ‥第1の拘持部
43 ‥第2の拘持部
5 ‥筐体の一面
x ‥第1の拘持部、一面間距離
y ‥第2の拘持部、一面間距離
Claims (1)
- 電子部品、電気部品(1)が搭載されたプリント配線板(2)を担持する複数個の脚部(3、3、…)が前記プリント配線板を収納する筐体の一面(5)に立設され、前記複数個の脚部に担持された前記プリント配線板および該プリント配線板に搭載された前記電子部品、電気部品のいずれか一方を、前記一面の方向に拘持する爪(4、4)を有するプリント配線板固定構造であって、
前記爪は、前記一面に立設された爪脚(41)と、前記爪脚に延設され前記プリント配線板を拘持する第1の拘持部(42)と、前記第1の拘持部に隣接して設けられ、該第1の拘持部、前記一面間距離(x)と異なる距離(y)を有し、前記プリント配線板に搭載された前記電子部品、電気部品を拘持する第2の拘持部(43)とからなることを特徴とするプリント配線板固定構造。
Priority Applications (1)
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JP31764196A JP3847392B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | プリント配線板固定構造 |
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JP31764196A JP3847392B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | プリント配線板固定構造 |
Publications (2)
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JPH10163654A JPH10163654A (ja) | 1998-06-19 |
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ID=18090423
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-
1996
- 1996-11-28 JP JP31764196A patent/JP3847392B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH10163654A (ja) | 1998-06-19 |
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