JP3846286B2 - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は二次電池の製造方法に関し、特に極板の集電体を突出させ、その突出部に集電板を接合する二次電池の集電構造の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、リチウムイオン二次電池などの二次電池の中で電動工具用などの高出力を必要とするものは、従来から集電構造が工夫されていた。その中でも、一般的なものは、タブレス構造と呼ばれるもので、正極板と負極板を互いに上下方向にずらしてセパレータを介して渦巻き状に捲回して極板群とした後、この渦巻き状極板群の正極板端縁の集電体突出部に平板状正極集電板を溶接し、負極板端縁の集電体突出部に平板状負極集電板を溶接して電極体とする。この電極体を金属製外装缶に挿入し、負極集電板を外装缶の底部にスポット溶接し、正極集電板を、正極タブにより、正極端子を兼ねた封口板に溶接した構造である。この構造にすることにより、使用時の正極板における電流分布および負極における電流分布が均一になり、高率放電特性が向上する。
【0003】
これらタブレス構造の中でも、特開2000−323117号公報に記載されているように、正極あるいは負極集電板を金属製外装缶と接触しない程度の大きさにしても、あるいは集電板を用いなくても極板群すべての部位の極板から集電できるようにするため、集電体突出部を内周部から外周部にむけて、順次、直角に折り曲げて平坦部を作り、そこに集電板を溶接する構造が提案されている。また、特開2000−294222号公報に記載されているように、集電効率を高め、充放電時の温度上昇を小さくするために、集電体突出部を押圧して、突出部先端自身により平坦部を形成し、この平坦部に集電板を溶接する構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年のさらなる高出力化のため電極板自体が薄く長尺化し、集電体自体も薄くなり、捲回数も多くなり捲回間隔も小さくなってきた。この場合、例えば内周部から外周部にむけて、順次、直角に折り曲げて平坦部を作る方法は、間隔が短いことや、折り曲げる回数が多くなるため、実用上困難である。また、集電体突出部を押圧して、突出部先端自身により平坦部を形成する方法は、集電体が薄くなるため、不規則に座屈し、セパレータを突き破り短絡しやすくなる。
【0005】
本発明の目的は、上記の課題を解決し、安定した導電接続を簡便かつ安価に行う二次電池の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の二次電池の製造方法は、極板群の少なくとも一側部において何れかの極板の集電体を突出させ、その突出部の先端自身によって平坦部を形成する際、極板群を捲回軸芯を中心に回転させ、先端部端面に芯材屈曲用治具を押し当てていくことにより、前記先端部端面を軸の中心または外周部に順次屈曲させ、平坦部を形成することを特徴とするものである。
【0007】
この方法により、例えばリチウムイオン二次電池のように薄型の集電体を用い、捲回数が多く、捲回間隔が小さいものでも簡便かつ安価に電池の製造を行うことが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、正極集電体に正極材料を付着させて製造した正極板と負極集電体に負極材料を付着させて製造した負極板とをセパレータを介して捲回して極板群を作成し、前記極板群を電解液とともに電池容器内に収容する二次電池の製造法において、極板群の少なくとも一側部において何れかの極板の集電体を突出させ、その突出部の先端自身によって平坦部を形成し、前記平坦部に集電板を接合する工程を含み、前記平坦部の形成工程は、前記極板群を、捲回軸芯を中心に回転させ、前記突出部の先端部端面に芯材屈曲用治具を外周部から中心部に押し当てていくことにより、前記先端部端面を軸の中心に順次屈曲させる工程を少なくとも1回行い、平坦部を形成する工程であることを特徴としたものである。
【0009】
ここで、芯材屈曲用治具は集電体より硬い必要があり、金属、硬質プラスチックまたは硬質木材などの硬質材が好ましい。また、形状としては集電体が破損しやすい鋭角の角が無ければよい。たとえば平板状、円柱状または多角形状など様々な形状が適用できる。
【0010】
この方法においては、極板群自体を回転することにより、突出部の先端が回転している。そして、その端面に芯材屈曲用治具を外周部から中心部に押し当てることにより突出部の先端は、まず外周部が中心部に倒れ、先端の回転につれ、らせん状に中心部まで順次屈曲して行き平坦部を形成する作用を有する。この際、若干の集電体の破損と剥れがあるため、集塵を行うのが好ましい。屈曲部分を大きくすると、抵抗が大きく、集電体の破損や剥れが非常に大きくなるため、少しづつ、数回、繰り返して行うのも好ましい。
【0011】
この方法により、リチウムイオン二次電池のように薄型の集電体を用い、捲回数が多く、捲回間隔が小さいものでも、簡便かつ安価に屈曲した集電体からなる平坦部の形成を行うことが出来る。
【0012】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の二次電池の製造方法において、前記芯材屈曲用治具は、先端がまるみを帯びた平板治具であるとしたものである。
【0013】
図1に本実施形態における集電体の突出部に平坦部を形成する工程の模式図を示す。
【0014】
図1において、極板群1は、旋盤2に対し、旋盤の爪3に支えられたチャック用治具4で固定されている。旋盤2が回転すると固定されている極板群1は、捲回軸芯5を中心に同じ速度で回転する。極板群1の先端には0.5から2mm程度の芯材突出部6が形成されている。芯材屈曲用治具7を、群外周部から中心部に向けて移動させ、芯材突出部6の端面に押し当てる。この際、押し当たった部分の厚みが、1回の屈曲長さとなる。全屈曲長さを、1回から数回に分けて行う。この芯材屈曲用治具7の送り速度と旋盤1の回転数の間には、平坦部を完全に形成するためには相関があり、芯材屈曲用治具7の送り速度が、1から2mm/秒の時、その回転数は、200〜1600rpmであるのが、実工程上、平坦部を均質に形成するためには好ましい。また、この芯材屈曲用治具7を使う場合は、若干の集電体の破損と剥れがあるため、集塵を行うのが好ましい。
【0015】
図2に本実施の形態での芯材屈曲用治具7の斜視図を示す。
【0016】
図2において、実際の治具はなめらかな曲面で構成されているため、図中に記されている稜線は存在しないが、治具の形態をわかりやすくするために記した仮想の線である。図2に示すように平板状の4個の角の1個が、円弧状の曲率を持った形状(R形状)になっており、さらに直方体の8個の辺のうちの二つの辺もR形状となっており、その交点の頂点8は、それらが複合した曲面となっている。この頂点8を回転する芯材突出部6に押し当てて、中心部に曲げる。
【0017】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の二次電池の製造方法において、前記芯材屈曲用治具は、先端がローラーになっており、前記屈曲させる工程において、ローラーが前記先端部端面に接触することにより、前記極板群と同じか、またはそれ以下の回転速度でローラーが回転する構造であるとしたものである。
【0018】
図3に本実施形態における集電体の突出部に平坦部を形成する工程の模式図を示す。
【0019】
図3において、図1と同じ符号のものは、図1と同じ名称および作用効果を有する。図3においても、芯材屈曲用治具7’を、群外周部から中心部に向けて移動させ、芯材突出部6の端面に押し当てる。この芯材屈曲用治具7’の送り速度と旋盤1の回転数の間には、平坦部を完全に形成するためには相関があり、芯材屈曲用治具7’の送り速度が、1から2mm/秒の時、その回転数は、200〜1600rpmであるのが、実工程上、平坦部を均質に形成するためには好ましい。この芯材屈曲用治具7’は、先端がローラーになっており、屈曲形成時にローラーが極板群1に、押し付けられることで、群と同じか、またはそれ以下の速度でローラーが回転する。この芯材屈曲用治具7’を使用することで、芯材突出部6を削ることなく折り曲げることが出来るので、粉塵が発生する可能性が少なく、集塵の必要性も小さくなる。
【0020】
図4に本実施の形態での芯材屈曲用治具7’の斜視図を示す。
【0021】
図4においても図2と同様、実際の治具はなめらかな曲面で構成されているため、図中で記されている稜線は存在しないが、治具の形態をわかりやすくするために記した仮想の線である。この治具の先端は、円筒状のローラーとなっており、自由に回転するようになっている。さらに、ローラーの先端のコーナー部9は、R形状になっており、このコーナー部9を回転する芯材突出部6に押し当てて、中心部に曲げる。
【0022】
本発明の請求項4に記載の発明は、正極集電体に正極材料を付着させて製造した正極板と負極集電体に負極材料を付着させて製造した負極板とをセパレータを介して捲回して極板群を作成し、前記極板群を電解液とともに電池容器内に収容する二次電池の製造法において、極板群の少なくとも一側部において何れかの極板の集電体を突出させ、その突出部の先端自身によって平坦部を形成し、前記平坦部に集電板を接合する工程を含み、前記平坦部の形成工程は、前記極板群を、捲回軸芯を中心に回転させ、前記突出部の先端部端面に芯材屈曲用治具を中心部から外周部に押し当てていくことにより、前記先端部端面を外周部に順次屈曲させる工程を少なくとも1回行い、平坦部を形成し、さらに極板群からはみ出た部分を削除する工程からなることを特徴としたものである。
【0023】
ここで、芯材屈曲用治具は、集電体より硬い必要があり、金属、硬質プラスチックまたは硬質木材などの硬質材が好ましい。また、形状としては、集電体が破損しやすい鋭角の角が無く、また、最初に中心部に押し付ける部分の体積は小さい必要がある。したがって、先端がまるみを帯びた突出部のある治具が好ましい。
【0024】
この方法においては、極板群自体を回転することにより、突出部の先端が回転している。そして、その端面に芯材屈曲用治具をまず、捲回軸中心のある巻芯部に押し当て、さらに治具を中心部から外周部に押し当てることにより、突出部の先端は、まず中心部が外周部に倒れ、先端の回転につれ、らせん状に外周部まで順次屈曲して行き平坦部を形成する作用を有する。この際、若干の集電体の破損と剥れがあるため、集塵を行うのが好ましい。屈曲部分を大きくすると、抵抗が大きく、集電体の破損や剥れが非常に大きくなるため、少しづつ、数回、繰り返して行うのも好ましい。
【0025】
この方法により、リチウムイオン二次電池のように薄型の集電体を用い、捲回数が多く、捲回間隔が小さいものでも、簡便かつ安価に屈曲した集電体からなる平坦部の形成を行うことが出来る。
【0026】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1記載の二次電池の製造方法において、前記芯材屈曲用治具は、丸棒を折り曲げた形状であり、折れ曲がり部を前記先端部端面に押し当てる治具であるとしたものである。
【0027】
図5に本実施形態における集電体の突出部に平坦部を形成する工程の模式図を示す。
【0028】
図5において、図1と同じ符号のものは、図1と同じ名称および作用効果を有する。図5において、芯材屈曲用治具7’’を、まず捲回軸中心5のある巻芯部に押し当て、さらに治具を中心部から外周部に移動させ芯材突出部6を順次屈曲させる。この芯材屈曲用治具7’’の送り速度と旋盤1の回転数の間には、平坦部を完全に形成するためには相関があり、芯材屈曲用治具7’’の送り速度が、1から2mm/秒の時、その回転数は、200〜1600rpmであるのが、実工程上、平坦部を均質に形成するためには好ましい。
【0029】
図6に本実施の形態での芯材屈曲用治具7’’の斜視図を示す。
【0030】
図6においても図2と同様、実際の治具はなめらかな曲面で構成されているため、図中で記されている稜線は存在しないが、治具の形態をわかりやすくするために記した仮想の線である。この治具は、丸棒を折れ曲がり部10で直角からやや鋭角に折り曲げた形状をしており、この折れ曲がり部10を回転する芯材突出部6に押し当てて、中心部に曲げる。
【0031】
【実施例】
次に、実施例を用いて本発明の具体例について説明する。
【0032】
<実施例1>
以下、本実施例の二次電池の製造方法により製造したリチウムイオン二次電池について、図7を参照して説明する。
【0033】
図7において、11は正極板、12は負極板で、微多孔ポリエチレンフィルムから成るセパレータ13を介して互いに対向された状態で渦巻き状に捲回されて極板群20が構成され、この極板群20が電解液とともに電池容器14内に収納配置されている。電池容器14は負極端子となる円筒容器状の電池缶15と正極端子となる電池蓋16にて構成され、電池缶15の上端開口部内周と電池蓋16の外周との間に介装された絶縁パッキン17にて相互に絶縁されるとともに電池容器14が密閉されている。なお、極板群20と電池缶15の内周との間にもセパレータ13は介装されている。
【0034】
正極板11は、正極集電体11bの両面に正極材料11aを塗工して構成されるとともに、その正極集電体11bの一側部(図示例では上側部)が正極材料11aの塗工部より突出されている。また、負極板12は、負極集電体12bの両面に負極材料12aを塗工して構成されるとともに、その負極集電体12bの他側部(図示例では下側部)が負極材料12aの塗工部より突出されている。セパレータ13は正極板11及び負極板12の塗工部の両側縁よりも外側に突出されている。
【0035】
そして、正極集電体11bのセパレータ13より突出した部分を図1で説明した方法により正極集電体11bの突出部を塑性変形させて正極平坦部21が形成され、この平坦部21に正極集電板18が接合されている。同様に、負極集電体12bのセパレータ13より突出した部分を図1で説明した方法により負極集電体12bの突出部を塑性変形させて負極平坦部22が形成され、この平坦部22に負極集電板19が接合されている。これら正極集電板18及び負極集電板19はそれぞれ電池蓋16と電池缶15に接続されている。18a、19aは、正極集電板18及び負極集電板19を電池蓋16の内面及び電池缶15の内底面に接合するためその外周から延出された接続片である。
【0036】
次に、製造方法を具体的に示す。正極板11は、電解二酸化マンガン(EMD:MnO2)と炭酸リチウム(Li2CO3)とをLi/Mn=1/2となるように混合し、800℃で20時間大気中で焼成して製造した正極活物質のLiMn24と、導電剤のアセチレンブラックと、結着剤のポリフッ化ビニリデンとを、それぞれ重量比で92:3:5の割合で混合したものを正極材料11aとした。
【0037】
なお、正極材料11aをペースト状に混練するために結着剤としてのポリフッ化ビニリデンはNメチルピロリドンディスパージョン液を用いた。上記混合比率は固形分としての割合である。この正極材料ペーストを、厚み20μmのアルミ箔から成る正極集電体11bの両面に一側縁部に幅6.5mmの非塗工部を残した状態で塗工し、正極材料層を形成した。正極材料層の両膜厚は同じで、塗工、乾燥後の両膜厚の和は280μmで、正極板11の厚さを300μmとした。その後、正極板11の厚みが200μmになるように直径300mmのプレスロールにより圧縮成形した。このとき、正極材料密度は3.0g/cm3であった。
【0038】
負極板12は、人造黒鉛と結着剤のスチレンブタジエンゴム(SBR)とを重量比97:3の割合で混合したものを負極材料12aとした。なお、負極材料12aをペースト状に混練するために結着剤としてのスチレンブタジエンゴムは水溶性のディスパージョン液を用いた。上記混合比率は固形分としての割合である。この負極合剤ペーストを厚み14μmの銅箔から成る負極集電体12bの両面に一側縁部に幅4mmの非塗工部を残した状態で塗工し、負極材料層を形成した。その後、負極板12の厚みが170μmになるように直径300mmのプレスロールにより圧縮成形した。このとき、負極材料密度は1.4g/cm3であった。
【0039】
電解液は、エチレンカーボネイト(EC)とジエチレンカーボネイト(DEC)を体積比1:1の配合比で混合した混合溶媒に、溶質として6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/dm3の濃度に溶解したものを用いた。
【0040】
このリチウムイオン二次電池の製造に当たっては、上記のようにして作製した正極板11と負極板12をセパレータ13を介して対向させかつそれらの集電体11b、12bの突出部を両端に突出させた状態で渦巻き状に捲回して極板群20を形成した。突出部の長さは2mmとした。
【0041】
この極板群20を、図1で説明した方法で、図2に示した芯材屈曲用治具7を用いて平坦部21および22を作成した。この時の治具のサイズは、短辺30mm、長辺120mm、厚み3mmで、頂点8の曲率(R)は1.5であった。芯材屈曲用治具7の送り速度は1.5mm/秒で旋盤1の回転数は800rpmで行った。
【0042】
次いで、平坦部21、22を形成した極板群20を成形治具13から取り出し、集電板18、19を平坦部21、22に押し付けるように配置して両者を圧接させた状態で、集電板18、19の表面の周方向複数箇所を中心部から外周縁まで放射状にレーザビームを照射することによって集電板18、19と平坦部21、22をレーザ溶接する。その後、この集電板18、19を接合した極板群20を電池缶15内に電解液とともに収容して真空含浸させ、電池蓋16で密閉するとともに、集電板18、19と電池蓋16と電池缶15をそれぞれレーザ溶接等にて接続する。
【0043】
以上のような構成の電池を100個作成した。
【0044】
<実施例2>
実施例1の電池に対し、平坦部21および22の作成方法のみ変えたリチウムイオン二次電池を100個作成した。
【0045】
平坦部21および22の作成方法は、極板群20を、図3で説明した方法で、図4に示した芯材屈曲用治具7’を用いて行った。この時の治具のサイズは、直径50mm、幅15mmのローラーで、コーナー部9のRは5であった。芯材屈曲用治具7’の送り速度は1.5mm/秒で旋盤1の回転数は800rpmで行った。
【0046】
<実施例3>
実施例1および2の電池に対し、平坦部21および22の作成方法のみ変えたリチウムイオン二次電池を100個作成した。
【0047】
平坦部21および22の作成方法は、極板群20を、図3で説明した方法で、図4に示した芯材屈曲用治具7’’を用いて行った。この時の治具のサイズは、直径5mmの丸棒で、折れ曲がり部10の角度は約90度であった。芯材屈曲用治具7’’の送り速度は1.5mm/秒で旋盤1の回転数は800rpmで行った。その後、極板群20の外にはみ出た部分を削除した。
【0048】
<比較例>
実施例1の電池に対し、平坦部21および22の作成方法のみを、特開2000−29422号公報に記載されている従来の製造方法に準拠した方法に変えたリチウムイオン二次電池を100個作成した。
【0049】
平坦部21および22の作成方法は、この極板群20を、円筒容器状の成形治具内に挿入配置し、成形治具の一端開口から押圧具にて押圧するという方法で行った。集電体11b、12bの突出部が径方向外側には屈折せず、全体が略均等に逐次径方向内側に向けて折り曲げるように塑性変形されることになり、多少の皺を生じさせながらも全体として平坦部21、22が形成された。
【0050】
(電池の評価)
作成した実施例1から3および比較例の電池、計400個について、電池内で短絡が発生しているかどうかで良否判定を行った。
【0051】
その結果、実施例1の電池では1%の不良があり、実施例2では0%、実施例3では1%の不良があり、比較例の電池では5%もの不良率であった。この理由は、比較例の電池では、平坦部21、22を形成する際に、集電体11b、12bの一部が不規則に座屈しており、集電板18、19を溶接する際に、セパレータ13を突き破ったり、溶接のレーザ光がセパレータ13を含む極板群20内に到達したためと考えられる。
【0052】
【発明の効果】
本発明の二次電池によれば、以上の説明から明らかなように、集電体の不規則な座屈がなく、平坦部を綺麗に形成できるので安定な溶接が可能になる。これにより安定した導電接続を簡便且つ安価に行う製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における平坦部形成工程の模式図
【図2】本発明の一実施形態における芯材屈曲用治具の斜視図
【図3】本発明の別の実施形態における平坦部形成工程の模式図
【図4】本発明の別の実施形態における芯材屈曲用治具の斜視図
【図5】本発明の第3の実施形態における平坦部形成工程の模式図
【図6】本発明の第3の実施形態における芯材屈曲用治具の斜視図
【図7】本発明の一実施例におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図
【符号の説明】
1 極板群
2 旋盤
3 爪
4 チャック用治具
5 捲回軸芯
6 芯材突出部
7,7’,7’’ 芯材屈曲用治具
8 頂点
9 コーナー部
10 折れ曲がり部
11 正極板
11a 正極材料
11b 正極集電体
12 負極板
12a 負極材料
12b 負極集電体
13 セパレータ
14 電池容器
15 電池缶
16 電池蓋
17 絶縁パッキン
18 正極集電板
18a 正極接続片
19 負極集電板
19a 負極接続片
20 極板群
21 正極平坦部
22 負極平坦部

Claims (5)

  1. 正極集電体に正極材料を付着させて製造した正極板と負極集電体に負極材料を付着させて製造した負極板とをセパレータを介して捲回して極板群を作成し、前記極板群を電解液とともに電池容器内に収容する二次電池の製造法において、極板群の少なくとも一側部において何れかの極板の集電体を突出させ、その突出部の先端自身によって平坦部を形成し、前記平坦部に集電板を接合する工程を含み、前記平坦部の形成工程は、前記極板群を、捲回軸芯を中心に回転させ、前記突出部の先端部端面に芯材屈曲用治具を外周部から中心部に押し当てていくことにより、前記先端部端面を軸の中心に順次屈曲させる工程を少なくとも1回行い、平坦部を形成する工程であることを特徴とする二次電池の製造方法。
  2. 前記芯材屈曲用治具は、先端がまるみを帯びた平板治具である請求項1記載の二次電池の製造方法。
  3. 前記芯材屈曲用治具は、先端がローラーになっており、前記屈曲させる工程において、ローラーが前記先端部端面に接触することにより、前記極板群と同じか、またはそれ以下の回転速度でローラーが回転する構造である請求項1記載の二次電池の製造方法。
  4. 正極集電体に正極材料を付着させて製造した正極板と負極集電体に負極材料を付着させて製造した負極板とをセパレータを介して捲回して極板群を作成し、前記極板群を電解液とともに電池容器内に収容する二次電池の製造法において、極板群の少なくとも一側部において何れかの極板の集電体を突出させ、その突出部の先端自身によって平坦部を形成し、前記平坦部に集電板を接合する工程を含み、前記平坦部の形成工程は、前記極板群を、捲回軸芯を中心に回転させ、前記突出部の先端部端面に芯材屈曲用治具を中心部から外周部に押し当てていくことにより、前記先端部端面を外周部に順次屈曲させる工程を少なくとも1回行い、平坦部を形成し、さらに極板群からはみ出た部分を削除する工程からなることを特徴とする二次電池の製造方法。
  5. 前記芯材屈曲用治具は、丸棒を折り曲げた形状であり、折れ曲がり部を前記先端部端面に押し当てる治具である請求項4記載の二次電池の製造方法。
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