JP3846173B2 - シリンダブロック - Google Patents
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
- F02F2007/0063—Head bolts; Arrangements of cylinder head bolts
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシリンダブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クランクジャーナルを支持するための軸受部に補強部材を鋳込んだシリンダブロックが知られている。この種のシリンダブロックの例としては、例えば特開昭62−188537号公報に記載されたものがある。特開昭62−188537号公報に記載されたシリンダブロックでは、シリンダブロック底面に垂直な面であってクランクシャフト中心軸線を通る対称面に対向して補強部材が軸受部の周りに鋳込まれている。その結果、軸受部の剛性が対称面を中心に対称になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開昭62−188537号公報には、シリンダブロックの断面のうち軸受部に潤滑油を供給する給油通路がない部分の断面しか開示されていない。従って、特開昭62−188537号公報には給油通路がある部分の軸受部の剛性を対称にする方法について開示されておらず、特開昭62−188537号公報に記載された発明に基づくだけでは給油通路がある部分の軸受部の剛性を対称にすることができない。
【0004】
前記問題点に鑑み、本発明は潤滑油を供給するための給油通路がある部分の軸受部の剛性を対称にすることができるシリンダブロックを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、クランクジャーナルを支持するための軸受部に補強部材を鋳込んだシリンダブロックにおいて、前記軸受部に潤滑油を供給するための給油通路を設け、前記給油通路を補強部材によって包囲し、シリンダブロック底面に垂直な面であってクランクシャフト中心軸線を通る対称面を隔てて前記給油通路の周りの補強部材に対向する位置に、補強部材により形成された補強リブを配置したシリンダブロックが提供される。
【0006】
請求項1に記載のシリンダブロックでは、クランクジャーナル用軸受部に潤滑油を供給するための給油通路が補強部材によって包囲されている。そのため、軸受部に給油通路を設けるのに伴って給油通路の周りの軸受部の剛性が低下してしまうのを抑制することができる。更に請求項1に記載のシリンダブロックでは、シリンダブロック底面に垂直な面であってクランクシャフト中心軸線を通る対称面を隔てて給油通路の周りの補強部材に対向する位置に、補強部材により形成された補強リブが配置されている。そのため、対称面を隔てて給油通路の周りの補強部材に対向する位置に補強リブが配置されないのに伴ってその対向位置における軸受部の剛性が相対的に低下してしまい、軸受部の剛性を非対称になってしまうのを抑制することができる。つまり、潤滑油を供給するための給油通路がある部分の軸受部の剛性を対称にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1は本発明のシリンダブロックの一実施形態の断面図である。詳細には、図1は多気筒エンジン用シリンダブロックのクランクシャフト中心軸線に垂直な断面のうち隣接する二つのシリンダボア間における断面を示している。図1において、1はクランクジャーナル(図示せず)を支持するための軸受部、2はシリンダブロック内に鋳込まれた補強部材である。3は軸受部1に潤滑油を供給するための給油通路、4はシリンダブロックを構成している軽合金である。本実施形態では、軽合金4により構成されたシリンダブロック内に鉄の補強部材2が鋳込まれている。5は冷却水通路、6,7はボルトによりシリンダブロックを他の部材に接続するための接続部である。21はシリンダブロック内に鋳込まれた補強部材2のうち給油通路3を包囲している補強部材である。22はシリンダブロック底面BPに垂直な面であってクランクシャフト中心軸線CLを通る対称面SPを隔てて給油通路3の周りの補強部材21に対向する位置に配置された補強部材である。この補強部材22は補強リブを構成している。
【0009】
上述した補強部材2,21,22は、シリンダブロックを構成する材料に軽合金が採用される場合に性能向上と軽量化の両立を図るために鋳込まれる。本実施形態では、軸受部1の真円度を向上させシリンダブロックの信頼性を向上させると共にシリンダブロックの騒音を低減するために、軸受部1の剛性が対称(詳細には左右対称(図1))で均一になるように補強部材21,22が配置されている。そのため、軸受部1に荷重がかかったときに軸受部1が部分的に大きく変形してシリンダブロックの信頼性が低下し、シリンダブロックの騒音が増大してしまうことが抑制される。本実施形態のように軸受部1の剛性が対称で均一になるように補強部材21,22が配置されない場合に軸受部1が部分的に大きく変形してしまうのは、例えば補強部材2,21,22と軽合金4との間を構造的に接着できないためである。
【0010】
尚、本実施形態のように補強部材21に対応させて補強部材22を配置しない場合であっても、補強部材2が鋳込まれた軸受部1の肉厚を極端に厚くすることによって軸受部1の剛性を均一にすることが可能であるが、その場合、シリンダブロックを軽量化するために軽合金を採用した効果が低減してしまう。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、軸受部に給油通路を設けるのに伴って給油通路の周りの軸受部の剛性が低下してしまうのを抑制することができる。更に、対称面を隔てて給油通路の周りの補強部材に対向する位置に補強リブが配置されないのに伴ってその対向位置における軸受部の剛性が相対的に低下してしまい、軸受部の剛性を非対称になってしまうのを抑制することができる。つまり、クランクシャフト中心軸線方向(図1の表裏)に延びている軸受部のうち潤滑油を供給するための給油通路がある部分(つまり、図1に示す断面内)における軸受部の剛性を対称にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダブロックの一実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1…軸受部
2,21,22…補強部材
3…給油通路
4…軽合金
5…冷却水通路
6,7…接続部
CL…クランクシャフト中心軸線
BP…シリンダブロック底面
SP…対称面
Claims (1)
- クランクジャーナルを支持するための軸受部に補強部材を鋳込んだシリンダブロックにおいて、
前記軸受部とクランクジャーナルとの間に潤滑油を供給するための給油通路が設けられ、前記給油通路が前記補強部材によって包囲され、シリンダブロック底面に垂直な面であってクランクシャフト中心軸線を通る対称面を隔てて前記給油通路の周りの補強部材の部分に対向する位置に、前記軸受部の剛性が上記対称面に対して対称となるように、補強リブを構成する補強部材の部分が配置されるシリンダブロック。
Priority Applications (1)
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JP2000304061A JP3846173B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | シリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000304061A JP3846173B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | シリンダブロック |
Publications (2)
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JP3846173B2 true JP3846173B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=18785168
Family Applications (1)
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JP2000304061A Expired - Fee Related JP3846173B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | シリンダブロック |
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JP (1) | JP3846173B2 (ja) |
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2000
- 2000-10-03 JP JP2000304061A patent/JP3846173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2002115519A (ja) | 2002-04-19 |
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