JP3845739B2 - 静電潜像現像用金色トナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によるフルカラープリンタ等の画像形成装置に用いられる着色トナー、より詳しくは静電潜像現像用金色トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式による画像形成は、一般に、静電潜像をトナーにより現像して可視化し、現像により得られたトナー像を用紙に転写し、加熱定着することにより行われる。このような画像形成に用いるトナーは、通常、結着樹脂と着色剤とを含む組成物を粉砕し、分級することにより製造されている。
【0003】
そして、着色剤を種々選択する(例えば、三原色トナーを適宜組み合わせる)ことによりフルカラーの印字が可能であり、近年、電子写真方式によるフルカラープリンタがパーソナル用にも安価に提供されるようになってきた。又、このようなプリンタは、より高速度化、より高画質化に向かって更なる開発が進められている。
【0004】
ところで、このようなプリンタの各分野への普及が進むにつれ、様々な利用方法が考えられてきている。例えばフルカラープリンタによるホームパーティーの案内状、小規模商店のチラシ、広告類の作成等である。そして、これらの印字に使用されるトナー色として、例えば緑色、橙色等の三原色以外の特定カラーや、更には金、銀等の装飾性豊かな特別色も望まれてきている。
【0005】
例えば、特公平6−73028号公報は、そのような特別色である金色トナーに関し、鱗片状の雲母(マイカ)に二酸化チタン及び酸化鉄を薄膜状にコーティングさせた顔料を着色剤として用いることを記載している。又、特開平9−160298号公報には、銅、亜鉛及びアルミニウムを主成分とした合金の微粉末を着色剤として用いることにより黄金色の再現が得られる旨記載されている。
【0006】
しかしながら、このような先行技術に記載される着色剤を高速フルカラープリンタ用特別色トナーとして使用するためには、その添加量を20〜40%と多量に設定しないと望ましい金色状金属光沢を出すことが困難であった。
【0007】
又、一般的に、このような顔料は導電性であることからトナーの帯電量が低くなり、特に高温高湿下では消費量の増大に伴う寿命の短縮等の弊害が起こり易い。そして、このような顔料の多量な添加は定着性の悪化も引き起こし、フルカラープリンタの高速化に求められる低温定着の流れとも逆行することになる。
【0008】
更に、このような従来の顔料は、その比重が大きいことから樹脂他のトナー組成物との混合の難しさ、相溶性の悪さに基づく逆極性トナー、未帯電トナーの生成による画像欠陥の発生等種々の解決すべき問題点があった。
【0009】
そして、このような欠陥は、近年のフルカラープリンタの高速化による定着時間の短縮化、省エネルギー化による低温定着化に伴って顕著に発現してきている。このような事情から、より少量で効果的な顔料の出現が切望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、着色剤の少量添加でも光輝性ある金色印字を得ることが出来、低コストで帯電性や低温定着性にも優れた静電潜像現像用金色トナーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは鋭意研究した結果、平板状ガラスフレークに銀をコーティングした光輝性顔料をトナー材料に内添することで上記課題を解決することを見出した。
【0012】
すなわち、本発明の静電潜像現像用金色トナーは、少なくとも結着樹脂に着色剤を内添し、混合、混練、冷却、粉砕および分級の各工程を順次実施した後、外添剤を外添混合して得られたトナーを前提とする。
そして、上記内添される着色剤が、平均厚さ2〜5μm、長手方向平均長15〜500μmの平板状ガラスフレークに無電解メッキにより銀をコーティングした光輝性顔料であり、該光輝性顔料の内添量を5〜20%として構成される。
【0013】
このような本発明の静電潜像現像用金色トナーは、金色状金属光沢を与える顔料として平滑度の高いガラスを原料としているために、少量でも表面被覆された銀コート層からの有効な反射光が多くなり、結着樹脂自体の色(透明〜黄白色)と相俟って、少量添加にも拘わらず光輝性の高い金色印字を得ることが出来る。
【0014】
本発明において、上記光輝性顔料は、上記銀が無電解メッキにより上記ガラスフレークにコーティングされてなり、上記光輝性顔料の内添量を5〜20%とすることにより十分な光輝性が得られる。
【0015】
又、本発明においては、上記結着樹脂をポリエステル樹脂で構成することができる。上記ポリエステル樹脂は、上記顔料との相溶性も良好であり、それ自身高い透明性から顔料の光輝性を助長する。
【0016】
又、この結着樹脂に黄色顔料を含んでなる補助添加剤を、更に内添又は外添して構成することはより好ましく、そのようにして得られる本発明の静電潜像現像用金色トナーは、補助添加剤のイエロー色の補助で、より一層の黄金色の印字色を発現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、より詳細に説明する。
本発明の静電潜像現像用金色トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含む電子写真式乾式トナーであり、着色剤として、上述のような特定構成からなる。
【0018】
まず、本発明に係わるトナーの全体構成と製造方法について述べる。
本発明の静電潜像現像用金色トナーにおいて、上記結着樹脂としては、公知の樹脂を含む広い範囲から選択することができる。そのような樹脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、及びスチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂をはじめ、飽和或いは不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂、キシレン樹脂、塩化ビニル樹脂、並びにポリオレフィン樹脂等を挙げることができる。これら樹脂の中でも、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、及びオレフィン系樹脂を使用することが好ましく、ポリエステル樹脂を用いることが最も好ましい。
【0019】
ここで、ポリエステル樹脂としては、軟化点が70℃〜150℃の範囲内にあることが定着性能上好ましい。又、5〜50mgKOH/gの酸価を有するものであることが望ましい。この範囲外の酸価を有するポリエステル樹脂を用いた場合、高品質の画像が得にくい傾向となる。特に、ジオールと多価カルボン酸とから合成される軟化点70〜150℃のポリエステル樹脂は、高い透明性を有することから、本発明に好適に用いることが出来る。なお、これら樹脂は、単独で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
【0020】
本発明の静電潜像現像用金色トナーにおいては、上記着色剤として、平板状ガラスフレークに銀をコーティングした光輝性顔料を用いる。この光輝性顔料は、フレーク状にした平板状ガラス基材に金属メッキを施したものであり、金属として金、銀、ニッケル等いずれも製造できるが、本発明の静電潜像現像用金色トナーにおいては、銀メッキを選択している。その理由は、金メッキしたものも本発明の目的を達成できるものの、少量と雖も高価なため実用に適さないためである。又、ニッケルメッキの場合には、目的とする金色光沢が得られ難かったことによる。
【0021】
さて、ガラス基材への銀メッキは、公知の無電解メッキ法で製造できる。無電解メッキはガラス基材と銀の密着性を高めることができ、後述するトナー製造時の混練・粉砕時に機械的衝撃によってガラス基材と銀とが剥離することを防止する上で好ましい。銀メッキの膜厚としては、光輝性から0.01〜0.10μmの範囲がいずれも使用可能であるが、コストを含めて0.05μm厚が最も実用的で好ましい。
【0022】
ガラス基材は、例えば平均厚さが2〜5μm、長手方向平均長15〜500μmのものが適している。これら範囲よりも小さいものは、光輝性が低下し、一方、上記範囲を超えるものでは、結着樹脂との相溶性に難があり、光輝性にもむらが生じる。
【0023】
本発明の平板状ガラスフレークに銀をコーティングした光輝性顔料は、平滑度の高いガラスを原料としているため、少量でも表面被覆された銀コート層からの反射光が多くなり、強い光輝感を有する。又、比重がガラスと同等なため、軽量であり、結着樹脂その他トナー構成材料との相性が頗る良い。
【0024】
そして、本発明において上記光輝性顔料のトナー材料への内添量は5%以上で十分光輝性が得られているが、好ましくは5〜20%が良い。
このような光輝性顔料としては、日本板硝子(株)製金属メッキガラスフレーク顔料(商品名:メタシャイン)を好適に使用することができる。
【0025】
なお、本発明の静電潜像現像用金色トナーにおける着色に関し、上記光輝性顔料に加え、上記結着樹脂に公知の黄色顔料を含んでなる補助添加剤を、更に内添又は外添することができ、それにより色調の微調整が可能である。黄色顔料としては、ピグメントイエロー(C.I. 17,97,128,155)等公知のものを用いることができる。
【0026】
ここで補助添加剤は、結着樹脂とあらかじめ混練してマスターバッチとしたマスターバッチ黄色顔料そのものでもよいが、本発明においては、後述するように、マスターバッチ黄色顔料を含んでフルカラープリンタ用に製造したイエロートナーを内添又は外添して好ましい結果を得ている。
【0027】
本発明の静電潜像現像用金色トナーには、必要に応じて公知の帯電制御剤を添加してもよい。帯電制御剤としては、例えば、正帯電性トナーを得るためには、四級アンモニウム塩やそれらの造塩化合物等が、負帯電トナーを得るためにはサリチル酸あるいはアルキルサリチル酸の金属錯体や金属錯塩、硼素含有カリウム塩化合物等が好ましい。これら帯電制御剤の添加量は、トナー100質量部に対し、0.01〜5質量部の範囲が好ましい。
【0028】
更に、本発明の静電潜像現像用金色トナーには、熱特性改良のための離型剤として、各種ワックスを添加してもよい。又、本発明の静電潜像現像用金色トナーには、流動性向上剤としてのシリカ、チタニア、アルミナ等の無機酸化物微粒子をトナー100質量部に対し、0.01〜5質量部の範囲で添加してもよい。
【0029】
なお、本発明の静電潜像現像用金色トナーは、一成分現像剤として使用されるが、場合によっては、キャリアと混合して二成分現像剤として使用することも可能である。
【0030】
本発明の静電潜像現像用金色トナーは、種々の製造方法により製造可能であるが、一般的には次のような製造方法により製造可能である。
まず、樹脂、着色剤、必要に応じて帯電制御剤、ワックス、流動性向上剤等をヘンシェルミキサー等により均一に混合する。次いで、この混合物を、ニーダー、エクストルーダー、ロールミル等を用い、溶融混練する。
【0031】
次に、混練物を冷却して固化させ、その固形物をハンマーミル、カッターミル等を用いて粗粉砕した後、ジェトミル、1式ミル等で微粉砕する。
更に、得られた微粉砕物を、DS(分散式分級機)やジグザグ分級機等を用いて分級して、粒径が所望の範囲内にある分級物を得る。この分級物の平均粒径は、3〜18μm程度が好適である。
【0032】
その後、分級されたトナー粒子に対し、ヘンシェルキミサーを用いて、シリカやアルミナ等の微粒子を添加することにより、トナーが製造される。
本発明の上記補助添加剤は、この分級されたトナー粒子に対して外添剤として加えても、上記溶融混練の前に内添剤として加えても良い。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・76.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・20.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
【0034】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物1とする。
【0035】
この分級物1に対して、下記材料を下記割合で外添剤(これを外添剤1とする)として加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーAを得た。こうして得られたトナーAは、やや黄色がかった、くすんだ銀白色を呈するトナーであった。
【0036】
・疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製:RX−50)・・・・1.4質量%
・疎水性シリカ(キャボット(株)製:CAB−OSIL TG−810G)・・・・0.3質量%
・アルミナ
((株)フジミインコーポレーテッド製:アルミナ微粒子WA8000)・・・・1.0質量%
【0037】
次に、以上のようにして得られたトナーAを非磁性一成分現像方式のカラープリンタ(カシオ計算機(株)製:カラーページプレストN−5:プリント速度A4横で29枚/分)の一つの現像容器に入れて用紙上への印字を行った。その結果、このトナーを用いて形成した印字部はメタリック調の黄金色と認められた。
【0038】
(実施例2)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・86.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・10.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
【0039】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物2とする。
【0040】
この分級物2に対して、上記実施例1と同様に上記外添剤1を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーBを得た。得られたトナーBは、やや薄い黄色にくすんだ銀白色を呈するトナーであった。
次に、このトナーBを用いて、上記実施例1と同様のカラープリンタにより用紙上への印字を行った。その結果、このトナーBを用いて形成した印字部も実施例1と同様にメタリック調の黄金色と認められた。
【0041】
(実施例3)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・91.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・5.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
【0042】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物3とする。
【0043】
この分級物3に対して、上記実施例1と同様に上記外添剤1を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーCを得た。トナーCも、やや薄い黄色にくすんだ銀白色を呈するトナーであった。
【0044】
次に、得られたトナーCを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーCを用いて形成した印字部は、やや光輝性が少ないものの実用に耐えうるメタリック調の黄金色と認められた。
【0045】
以上の結果から、実施例1〜3で得られたトナーはいずれも黄金色印字が可能な金色トナーであることが認められた。なお、上記実施例1〜3において、トナーA、B、Cのいずれもトナー状態では多少くすんだ銀白色を呈しているにも拘わらず、用紙上に印字された状態では光輝性且つ金色を呈しているのは、用紙上に転写されたトナーがプリンタの定着器を通過する際に結着樹脂が溶融され平滑されて定着され、光輝性顔料の銀コート層からの反射光が結着樹脂自体や他のトナー構成成分のわずかな黄色成分と相俟って、有効に反射して黄金色を発現するためと考えられる。
従って、定着条件が印字部の発色状態に大きく影響するが、本発明の静電潜像現像用金色トナーによれば、上記実施例に示したように高速印字条件であっても十分な光輝性を保つことが確認された。
【0046】
なお、上記着色剤の内添量を5.0質量%よりも少なくして同様に製造したトナーによる印字物の場合には、光輝性が劣り、所謂金色とは言い難かった。従って、高速印字条件を前提とした場合、上記着色剤の内添量としての下限は5.0質量%と判定された。
一方、上記着色剤の内添量を20.0質量%よりも多くして同様に製造したトナーによる印字物の場合には、実施例1と同様にメタリック調の黄金色印字が可能であるが、トナーの帯電性に不安定さが現れ、結着樹脂成分の相対的減少から定着オフセット性等でもやや問題があることが判った。従って、コスト等も含めて上記着色剤の内添量としての上限は20.0質量%と考えられた。
【0047】
ところで、上記実施例1〜3のいずれも、着色剤としての光輝性顔料として日本板硝子(株)製のメタシャインMC2080PSを用いて好ましい結果を得ている。このMC2080PSは、メタリック調樹脂成型分野のために市販されているもので、平均厚さ2μm、長手方向平均長80μmの平板状ガラスフレークに銀をコーティングした光輝性顔料であるが、この平板状ガラスフレークの形状はこれに限定されるものではない。
【0048】
因みに、上記日本板硝子(株)製のメタシャインのうち、上記形状の異なる、例えばメタシャインMC5030PS(平均厚さ5μm、長手方向平均長30μm)やメタシャインME2015PS(平均厚さ2μm、長手方向平均長15μm)等について、各々上記実施例1〜3と同様な方法にて金色トナーを製造し、上記実施例1と同様にカラープリンタによる用紙上への印字を行った結果、上記実施例1〜3と全く変わらない結果であった。
【0049】
従って、本発明の静電潜像現像用金色トナーにおいて、平板状ガラスフレークとしては、平均厚さが2〜5μm、長手方向平均長は一般的なトナー製造における混練・粉砕工程を考慮して15〜500μmの形状範囲のものがいずれも使用可能と認められた。
【0050】
さて、上記実施例1〜3において、基本的には銀白色の顔料の使用にも拘わらず金色印字が発現する理由に、結着樹脂自体や他のトナー構成成分のわずかな黄色成分が起因すると述べた。そこで、次の実施形態においては、黄色成分を積極的に導入することにより、より一層の金色印字を得る方法について述べる。
【0051】
(実施例4)
〔補助添加剤(イエロートナー)の製造〕
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・86.0質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.0質量%
・マスターバッチ顔料(ポリエステル樹脂とピグメント・イエロー17を、7:3の比率で混練生成したもの)・・・・10.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・3.0質量%
【0052】
まず、黄色成分補助用の添加剤を予め用意した。すなわち、上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径9.0μmの補助添加剤(イエロートナー)を得た。
【0053】
次に、上記実施例3で得られた分級物3に対して、下記材料を下記割合で外添剤(外添剤2とする)として加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーDを得た。こうして得られたトナーDは、黄色がかった、銀白色を呈するトナーであった。
【0054】
・疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製:RX−50)・・・・1.4質量%
・疎水性シリカ(キャボット(株)製:CAB−OSIL TG−810G)・・・・0.3質量%
・補助添加剤(イエロートナー)・・・・10.0質量%
【0055】
次に、得られたトナーDを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーDを用いて形成した印字部は、光輝性において上記実施例3のトナーCとほぼ同等であったが、金色傾向の増したメタリック調の黄金色と認められた。
【0056】
(実施例5)
上記実施例2で得られた分級物2に対して、上記外添剤2を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーEを得た。こうして得られたトナーEは、上記トナーDよりも更に黄色がかった、銀白色を呈するトナーであった。
【0057】
次に、得られたトナーEを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーEを用いて形成した印字部は、上記実施例2のトナーBと同様メタリック調で、より明るい黄金色と認められた。
【0058】
(実施例6)
上記実施例1で得られた分級物1に対して、上記外添剤2を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーFを得た。こうして得られたトナーFは、黄色〜銀白色を呈するトナーであった。
【0059】
次に、得られたトナーFを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーFを用いて形成した印字部は、上記トナーEとほぼ同じメタリック調の明るい黄金色と認められた。
【0060】
以上の結果から、実施例4〜6で得られたトナーはいずれも補助添加剤(イエロートナー)の影響で実施例1〜3に対して黄金傾向が助長されることが判った。
とりわけ、実施例4のように、本発明の主たる着色剤である光輝性顔料の添加量の少ない場合に効果が認められた。
【0061】
従って、このような補助添加剤を適宜加えることは配色を微妙に調整する上で好ましい。なお、補助添加剤の添加量は上記実施例程度が好ましく、これよりも多く添加した場合は光輝性が低下する傾向が見られた。
【0062】
上記実施例4〜6では、補助添加剤を外添剤としてトナーに混入させるようにしたが、以下の実施例のように内添剤としても同様な結果となった。
【0063】
(実施例7)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・81.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・5.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
・補助添加剤(イエロートナー)・・・・10.0質量%
【0064】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物4とする。
【0065】
この分級物4に対して、下記材料を下記割合で外添剤(これを外添剤3とする)として加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーGを得た。こうして得られたトナーGは、上記実施例4のトナーDと同様、黄色がかった、銀白色を呈するトナーであった。
【0066】
・疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製:RX−50)・・・・1.4質量%
・疎水性シリカ(キャボット(株)製:CAB−OSIL TG−810G)・・・・0.3質量%
【0067】
次に、得られたトナーGを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーGを用いて形成した印字部は、光輝性において上記トナーDと同等で、金色傾向の増したメタリック調の黄金色と認められた。
【0068】
(実施例8)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・76.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・10.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
・補助添加剤(イエロートナー)・・・・10.0質量%
【0069】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級しして、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物5とする。
【0070】
この分級物5に対して、上記外添剤3を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーHを得た。こうして得られたトナーHは、上記実施例5のトナーEと同様、黄色がかった、銀白色を呈するトナーであった。
次に、得られたトナーHを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーHを用いて形成した印字部は、上記トナーEと同様メタリック調で、より明るい黄金色と認められた。
【0071】
(実施例9)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・66.3質量%
・着色剤:銀コートガラスフレーク
(日本板硝子(株)製:メタシャインMC2080PS)・・・・20.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
・補助添加剤(イエロートナー)・・・・10.0質量%
【0072】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級しして、平均粒径8.5μmの分級品を得た。この分級物を分級物6とする。
【0073】
この分級物6に対して、上記外添剤3を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合してトナーIを得た。こうして得られたトナーIは、上記実施例6のトナーFと同様、黄色〜銀白色を呈するトナーであった。
【0074】
次に、得られたトナーIを上記実施例1と同様のカラープリンタに投入し用紙上への印字を行った。その結果、このトナーをI用いて形成した印字部は、上記トナーFとほぼ同じメタリック調の明るい黄金色と認められた。
【0075】
(比較例)
・結着樹脂:ポリエステル樹脂
(Mw:97,000.MN:4,400,SP:140℃)・・・・76.3質量%
・着色剤:雲母薄片に酸化チタン及び酸化鉄を被服させた真珠光沢顔料
(メルクジャパン製:イリオジン305)・・・・20.0質量%
・ワックス(三井化学(株)製:ポリプロピレンNPO56)・・・・2.5質量%
・負帯電性荷電制御剤(日本カーリット(株)製:LR−147)・・・・1.2質量%
【0076】
上記材料をヘンシェルミキサーにより混合し、得られた混合物を設定温度120℃の2軸押出し機で溶融混練し、更に冷却することにより固化させた。次いで、この固形物をハンマーミルを用いて粗粉砕し、続いて、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。その後、微粉砕物を分散式分級機を用いて分級して、平均粒径8.5μmの分級品を得た。
【0077】
この分級品に対して、上記外添剤1を加え、ヘンシェルミキサーで分散・混合して比較トナー1を得た。こうして得られた比較トナー1は、やや赤みがかった、くすんだ銀白色を呈するトナーであった。
【0078】
次に、以上のようにして得られた比較トナー1を非磁性一成分現像方式のカラープリンタ(カシオ計算機(株)製:カラーページプレストN−5:プリント速度A4横で29枚/分)の一つの現像容器に入れて用紙上への印字を行った。その結果、このトナーを用いて形成した印字部は薄いくすんだ銀白色のままであり、金色とは言えないものであった。
【0079】
そこで、更に着色剤の添加量を30.0質量%、40.0質量%と増量(結着樹脂をそれに対応させて減量)させた比較トナー2、3を上記比較例と同様にして製造し、同様な印字評価を行ってみたが、比較トナー2、3による印字部では比較トナー1に比べて金属光沢が増すものの、満足のゆく金色トナーは得られなかった。そして、添加量の増量はトナーの導電性を高める結果、逆極性トナーの生成、感光体かぶりを伴い、画像形成部のクリーニング機構への回収トナーが増加するだけで実質的な金色発現が認められなかった。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、平板状ガラスフレークに銀をコーティングした光輝性顔料をトナーに用いることにより、結着樹脂や他のトナー構成成分との相性も良く、少量添加でも強い光輝感を有する金色トナーが得られる。
そして、顔料の少量添加は、低コスト化、トナーの安定帯電、オフセットのない定着向上に寄与し、高速印字条件にも適合する。
従って、電子写真プリンタに適用して装飾性豊かな特別色印字が可能になる。
Claims (3)
- 少なくとも結着樹脂に着色剤を内添し、混合、混練、冷却、粉砕および分級の各工程を順次実施した後、外添剤を外添混合して得られたトナーであって、
前記内添される着色剤が、平均厚さ2〜5μm、長手方向平均長15〜500μmの平板状ガラスフレークに無電解メッキにより銀をコーティングした光輝性顔料であり、該光輝性顔料の内添量を5〜20%としたことを特徴とする静電潜像現像用金色トナー。 - 前記結着樹脂がポリエステル樹脂である請求項1記載の静電潜像現像用金色トナー。
- 前記結着樹脂に黄色顔料を含んでなる補助添加剤を、更に内添又は外添した請求項1又は2記載の静電潜像現像用金色トナー。
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