JP4239337B2 - 電子写真用トナー、その製造方法、二成分系現像剤、及びカラー画像形成方法 - Google Patents

電子写真用トナー、その製造方法、二成分系現像剤、及びカラー画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に用いられる電子写真用トナー、その製造方法、該電子写真用トナーを含む二成分系現像剤、及び該電子写真用トナーを用いたカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気潜像を現像剤により現像して可視画像を形成する電子写真方式は、感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤で現像し、その後紙等にトナー像を転写した後、加熱又は加圧等により定着して可視像を得るものである。また、カラーの多色像を得るためには、色分解フィルターを用いて原稿を露光、あるいはスキャナーで読みとった像をレーザーで書き込み露光し、上記の工程をイエロー、マゼンタ、シアンのカラー現像剤(必要に応じ黒現像剤を追加して)について用い、トナー像を重ね合わせカラー画像を形成するものである。従来の電子写真用トナー(以下、単に「トナー」と称することがある。)は、結着樹脂、着色剤、更に必要に応じ離型剤、帯電制御剤を混合、溶融混練し、冷却固化後、粉砕分級して得られる。更に流動性付与剤、帯電制御剤、クリーニング助剤、転写助材等をトナー表面に付着・固着させる外添混合工程、更に外添混合工程等で発生した粗大物を篩分して除去する工程を設けている。
【0003】
電子写真トナーの発色は、主に混練工程で分散される色材により決定される。色材の分散が悪いと光散乱を生じトナーの透明性を低下させる。よって、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用フィルムへ転写・定着されたトナー画像の投影像が暗く、彩度が低くなるばかりか、フルカラー画像の様な複数のトナーを重ね合わせた画像の色再現域(色域)が狭くなる問題が発生する。トナーの透明性を上げるために、特開昭62−273570号公報、特開昭64−29855号公報、及び特開平1−284865号公報には、顔料の代わりにC.I.ソルベントブルー35やインドフェノールあるいはアントラキノン染料を用いて透明性を上げる提案が記載されているが、これらの染料を用いたトナーは耐光性が悪く、実用に供されてないのが現状である。
【0004】
耐光性を向上させる目的で、特開昭52−12838号公報、特開平3−37026号公報、特開昭60−93453号公報、特開平1−172973号公報、特開平2−264264号公報、特開平9−80797号公報には、トナー中に紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤等を含有させる提案が記載されているが、充分に耐光性を向上させるには至っていないばかりか、異種物質が中に入ることによる散乱が生じ、結局は透明性を低下させてしまう。よって、上市されているフルカラートナーは着色剤として顔料を使用したものがほとんどである。
【0005】
これらより電子写真用フルカラートナーは、使用する顔料を良分散させることが重要であり、各社種々手法を用いて分散向上に努めており、水分乾燥前に結着樹脂と水分を置換させるフラッシング手法や数次混練等が広く用いられている。
近年では、高画質化を目的としたトナーの小粒径化が進められ、かつ低温定着性を確保するために、結着樹脂としてポリエステル系樹脂を使用することが多くなってきた。ポリエステル系樹脂を使用すると、トナーの小径化による粉砕エネルギーの増加及び生産性の低下を、低温定着性の犠牲なく結着樹脂の低分子量化により達成することができるため、多くのトナーに使用されている。
【0006】
しかし、ポリエステル系樹脂を使用すると画像の保存性において問題が発生する。即ち、長期明所保存において紫外線照射により、樹脂自体のイエローステインが発生し、所望の色からのずれが発生し、画像表面の崩壊が発生し、光沢性が著しく低下する。特にイエローから色差の大きなシアントナーやマゼンタトナーを使用したときにこの色ずれが大きくなる。特開平9−80797号公報にあるような紫外線吸収剤をただトナー中に添加するのみでは、色材の耐光性は若干改善されるが結着樹脂自身のイエローステイン改善はみられず、結果としてトナーの色差がずれてくるという現象が発生してしまう。更に使用する紫外線吸収剤によっては、トナーの粉体流動性が悪くなり適しない。
以上の様に高画質及び低温定着性を目的としたトナーにおいて、耐光性・透明性・粉体流動性のすべてを満足するものは未だ得られていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、フルカラー画像において、高画質であり、耐光性・透明性・粉体流動性に優れた電子写真用トナー、その製造方法、該電子写真用トナーを含む二成分系現像剤、及び該電子写真用トナーを用いたカラー画像形成方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上記性質に加え、更に低温定着性にも優れた電子写真用トナー、その製造方法、該電子写真用トナーを含む二成分系現像剤、及び該電子写真用トナーを用いたカラー画像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即ち、
<1> 結着樹脂及び着色剤を主成分とし混練粉砕法により製造される電子写真用トナーにおいて、融点が90〜150℃の範囲にある紫外線吸収剤を含有し、かつ、以下に定義する光の透過度が65以上であり、更に混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲であることを特徴とする電子写真用トナーである。
前記の光の透過度は、前記電子写真用トナーを用いてオーバーヘッドプロジェクター用フィルムに画像形成したサンプルの、可視光範囲における各波長の全光線透過光成分と直進光成分との比を意味し、次式で示される。
PE= log( Σ [P( λ )+N( λ )]/n)/log( Σ [P( λ )]/n)
(ここで、 P( λ ) は直進光成分、 N( λ ) は拡散光成分を示す。)
<2> 混練工程を有する電子写真用トナーの製造方法において、該電子写真用トナーが、90〜150℃の範囲に融点を有する紫外線吸収剤を含有し、前記混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲であることを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
<3> 前記<1>に記載の電子写真用トナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分系現像剤である。
<4> 潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程と、該トナー像を中間転写体に転写する第1転写工程と、中間転写体上の該トナー像を転写材に転写する第2転写工程とを含むカラー画像形成方法において、前記トナーが前記<1>に記載の電子写真用トナーであることを特徴とするカラー画像形成方法である。
【0009】
更に、前記課題を解決するための手段は、以下の態様が好ましい。
<5> 前記結着樹脂が、多価アルコール成分と多価カルボン酸とから製造されるポリエステル樹脂である前記<1>に記載の電子写真用トナーである。
<6> 前記着色剤が、青色系顔料又はマゼンタ系顔料である前記<1>又は<5>に記載の電子写真用トナーである。
<7> 前記青色系顔料が、C.I.Pigment Blue 15:3である前記<6>に記載の電子写真用トナーである。
<8> 前記マゼンタ系顔料が、C.I.Pigment Red 57:1である前記<6>に記載の電子写真用トナーである。
<9> 前記マゼンタ系顔料が、C.I.Pigment Red 122である前記<6>に記載の電子写真用トナーである。
<10> 前記マゼンタ系顔料が、C.I.Pigment Red 57:1とC.I.Pigment Red 122とを混合したものである前記<6>に記載の電子写真用トナーである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について詳細に説明する。
[電子写真用トナー]
本発明の電子写真用トナーは、結着樹脂、着色剤、及び紫外線吸収剤を含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有してなる。
本発明の電子写真用トナーは、特定の融点を有する紫外線吸収剤を含有することを特徴とし、これにより、耐光性、透明性及び粉体流動性に優れ、透明性については、以下に定義する光の透過度が65以上である。また、本発明の電子写真用トナーは混練粉砕法により製造され、混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲である。
前記の光の透過度は、前記電子写真用トナーを用いてオーバーヘッドプロジェクター用フィルムに画像形成したサンプルの、可視光範囲における各波長の全光線透過光成分と直進光成分との比を意味し、次式で示される。
PE= log( Σ [P( λ )+N( λ )]/n)/log( Σ [P( λ )]/n)
(ここで、 P( λ ) は直進光成分、 N( λ ) は拡散光成分を示す。)
【0011】
本発明において、光の透過度とは、PE値であって、電子写真用トナーを用いてOHP(オーバーヘッドプロジェクター)用フィルムに画像形成したサンプルの、可視光範囲における各波長の全光線透過光成分と直進光成分との比をいい、次式で示される。
PE=log(Σ[P(λ)+N(λ)]/n)/log(Σ[P(λ)]/n)
(ここで、P(λ)は直進光成分、N(λ)は拡散光成分を示す。)
【0012】
前記光の透過度(PE値)の測定方法は、DIANO社製マッチスキャンを用いることにより測定することができる。また、各波長の直進光成分と拡散光成分を測定できる装置を用いることができる。
本発明の電子写真用トナーは、光の透過度が65以上であるが、70以上が好ましく、75以上がより好ましい。光の透過度が65未満であると、OHPで画像を投影した際に、発色性が低下してしまう。
また、本発明の電子写真用トナーの体積平均粒径は、4〜12μmが好ましく、6〜9μmがより好ましい。
【0013】
(結着樹脂)
本発明で使用される結着樹脂は、特に制限されず、従来公知の結着樹脂であればいずれを用いてもよい。
具体的には、例えば、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;等の単独重合体あるいは共重合体が挙げられ、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、更に、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのなかでも、軟化点が90〜150℃の範囲となるような構造・分子量となる結着樹脂がより好ましい。
また、本発明においては、トナーの小粒径化及び低温定着性の観点から、ポリエステル樹脂及びスチレン−アクリル共重合樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
【0014】
本発明で使用されるポリエステル樹脂は、数平均分子量Mnは、2000〜6000が好ましく、2500〜4500がより好ましく、重量平均分子量Mwは、6000〜40000が好ましく、7000〜30000がより好ましい。
該数平均分子量が6000より大きい場合には、粉砕性が著しく低下し生産性が悪化することがあり、一方、該数平均分子量が2000未満では、トナー像の強度が低下し、過粉砕(複写機現像機内でトナーが粉砕又は定着画像のひび割れ)され易くなることがある。また、該重量平均分子量が40000より大きい場合には、粉砕性が低下し生産性が悪化することがあり、一方、該重量平均分子量が6000未満では、ポリエステルの分子凝集力が低下しトナーの剥離性が悪化することがある。
【0015】
前記ポリエステル樹脂の軟化点は、90〜140℃が好ましく、100〜140℃がより好ましい。該軟化点が90℃より低いと熱保存性が悪化することがある。一方、該軟化点が140℃より高いと低温定着性が悪化することがある。
前記結着樹脂のガラス転移点は、55〜75℃が好ましく、55〜70℃がより好ましい。該ガラス転移点が55℃より低いと熱保存性が悪化することがある。一方、該ガラス転移点が75℃より高いと低温定着性が悪化することがある。
【0016】
本発明で使用されるポリエステル樹脂は、多価アルコール成分と多価カルボン酸とから製造されることが好ましく、その場合に、樹脂の耐光性効果が顕著に出現する。前記多価アルコール成分としては、例えば、2価のアルコール成分として、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチレグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。また、3価以上のアルコール成分としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、1.4ソルビタン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
一方、上記多価アルコール成分と縮合させる2価カルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ドデセニルコハク酸、n−オクチルコハク酸及びこれらの酸の低級アルキルエステルが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0017】
上述した樹脂の軟化点は、温度−見かけ粘度曲線上で、溶融粘度が1×104Pa・sのときの温度を示す。溶融粘度の測定は、フローテスターCFT−500F型(島津製作所製)を用いて、温度−見かけ粘度曲線を得ることにより求めた。以下に、その条件を示す。
昇温速度 3℃/分
開始温度 8℃
到達温度 150℃
測定間隔 3秒
予熱時間 300秒
シリンダ圧力 9.8×105Pa
ダイ穴径 1mm
ダイ長さ 1mm
【0018】
(着色剤)
本発明で使用される着色剤は、有機顔料、無機顔料、油溶性染料、分散染料等公知の色材すべてを用いることができるが、色材の耐光性の観点から有機顔料が好ましく使用される。例えば、C.I.ピグメントレッド12:2、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド186、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3等が代表的なものとして挙げられる。
【0019】
結着樹脂自体のイエローステインから色差があるブルー系色材やマゼンタ系色材を使用したときに、トナーの耐光性の効果がより顕著となる。特に色材自体の耐光性が優れるC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド185等を使用した場合に、より顕著となる。これらの着色剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
前記着色剤の使用量は、トナーの色や帯電量、粒子径等により異なるが、トナー中に0.5〜30重量%が好ましく、1〜20重量%がより好ましい。該使用量が30重量%より多いと、色材分散をよくしてもトナーの透明性が悪化することがあり、一方、該使用量が0.5重量%より少ないと、着色力が弱くなり充分な効果が発揮できないことがある。
【0020】
本発明において、色材に染料を用いた場合、画像の紫外線照射による表面崩壊は改善されるが、色材の耐光性については向上するものの完全ではない。
使用する顔料は、顔料の水性ペースト及び結着樹脂を樹脂の軟化点以上の温度で常圧にて混練しフラッシング処理を施したフラッシング処理生成物、あるいは着色剤の乾燥顔料と結着樹脂とを加熱溶融して、高剪断力を付与しながら、例えば、加熱型2本又は3本ロール等の手段により、混合することによって作製した高濃度顔料ペレットであることが、色材分散の観点からより好ましい。
【0021】
(紫外線吸収剤)
本発明で使用される紫外線吸収剤は、融点が90〜150℃の範囲のものであれば特に制限はなく、従来公知のものを使用することができる。例えば、ベンゾトリアゾール系、アニリド系、トリアジン系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系の粉末又は顆粒である。具体的には、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(融点145℃)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−サルフォニックアシドトリヒドレート(融点110℃)、4−ベンジロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン(融点120℃)、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン(融点135℃)、エチル2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート(融点97℃)、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(融点130℃)、2−(3−テルト,ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリゾール(融点140℃)、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−ヘキサン(融点145℃)、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(融点130℃)、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール(融点140℃)、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(融点140℃)、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(融点110℃)、2−エトキシ−2'−エチル−オキサリック酸ビスアニリド(融点125℃)、2−(4',6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5[(ヘキシル)オキシ]−フェノール(融点148℃)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(融点148℃)等が挙げられるが、融点90〜150℃の範囲の紫外線吸収剤であるなら、これらに限定されない。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。使用する紫外線吸収剤の融点が90℃未満の場合、トナーの粉体流動性が極端に悪化してしまう。一方、150℃を超える場合は、定着不良が発生し、かつ、保存時に結着樹脂のイエローステインが発生してしまう。前記紫外線吸収剤の融点は、90〜140℃がより好ましい。
【0022】
前記紫外線吸収剤の含有量は、トナー中に0.1〜10重量%が好ましく、1〜5重量%がより好ましい。該含有量が0.1重量%未満では、効果が現れないことがあり、一方、該含有量が10重量%を超えると、帯電特性がプラス側に移行し、負帯電性トナーとして使用する場合には、好ましくない。
【0023】
(その他の成分)
−内添剤−
本発明のトナーには、前記その他の成分として、荷電制御剤や離型剤を添加してもよい。前記荷電制御剤としては、例えば負帯電性の場合には、アルキルサリチル酸やナフトエ酸の金属キレート、特開昭55−76353号公報や特開平3−213877号公報等に記載のフッ素系化合物等が挙げられ、正帯電性の場合には、4級アンモニウム塩や特開昭56−164350号公報等に記載のアルキル金属オキサイド等が挙げられる。
前記離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレン等の低分子量ポリオレフィン類、密ロウ、カルナバワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド類等が挙げられる。
【0024】
−外添剤−
本発明のトナーには、トナー粒子表面に流動化剤や助剤等の外添剤を添加処理してもよい。外添剤としては、表面を疎水化処理したシリカ微粒子、酸化チタン微粒子、アルミナ微粒子、酸化セリウム微粒子、カーボンブラック等の無機微粒子やポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、シリコーン樹脂等のポリマー微粒子等、公知の微粒子が挙げられる。
【0025】
上記構成の本発明の電子写真用トナーは、後述する電子写真用トナーの製造方法により、好適に製造することができるが、この製造方法に限定されるものではない。後述する電子写真用トナーの製造方法では、上記列挙した結着樹脂、着色剤、紫外線吸収剤、及びその他の成分を好適に使用することができる。
【0026】
[電子写真用トナーの製造方法]
本発明の電子写真用トナーの製造方法は、混練工程を有する電子写真用トナーの製造方法であって、該電子写真用トナーが、90〜150℃の範囲に融点を有する紫外線吸収剤を含有し、前記混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲であることを特徴とする。
本発明の電子写真用トナーは、混練粉砕法により製造されるが、混練粉砕法は従来公知のものであれば特に制限はなく、具体的には、少なくとも、トナー形成材料を混練し、混練物を調製する混練工程と、少なくとも、該混練物を粉砕及び分級し、トナー粒子を調製する粉砕分級工程と、少なくとも、該トナー粒子に外添剤を混合する外添混合工程とを含み、更に必要に応じて、その他の工程を有してなる。
前記紫外線吸収剤のトナーへの含有方法は、結着樹脂と着色剤とを混合して溶融混練する前の混合時に添加する方法、フラッシング色材を作製する時に添加する方法、数次混練する時に添加する方法等がある。
【0027】
本発明では、公知の1軸もしくは2軸の押し出し機又は公知の1軸もしくは2軸の混練機を使用することができる。2軸の混練機を使用するときは、スクリューの回転方向は、異方向でもよく同方向でもよい。少なくとも、結着樹脂、着色剤及び紫外線吸収剤は、上記混練機によって、混練物排出温度が、使用される紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲になる様に調整して混練したときに、より効果が顕著に出現される。混練物排出温度が使用される紫外線吸収剤の(融点−10℃)未満であると、充分に結着樹脂と紫外線吸収剤とが溶融混合されず(濡れ性が悪く)、紫外線吸収剤の分散が悪くなるためか、トナーの透明性が優れないばかりか、結着樹脂の耐光性が劣ってしまう。一方、混練物排出温度が、使用される紫外線吸収剤の(融点+30℃)を超える場合、結着樹脂も合わせて混練時の粘度が下がり、混練時のシェアが不足するためか、結着樹脂と紫外線吸収剤との混合状態が悪くなり、トナーの透明性・耐光性が充分得られない。本発明において、前記混練物排出温度は、使用される紫外線吸収剤の(融点−5℃)〜(融点+25℃)であることがより好ましい。
【0028】
前記混練物排出温度は、スクリューとバレルとのギャップやスクリュー形状、混練時間、スクリュー回転数、バレル温度等で調整することができる。蒸発潜熱を利用して混練物の温度を下げ、シェアを上げるために混練中に水を添加する方法もよく使用される。
このように混練されたものは、冷却固化された後、粗砕/破砕そして粉砕・分級を経て、重量平均粒径5〜9μmの粒子に調整される。本発明で使用される粉砕・分級機は、公知のジェット式又は機械式粉砕機、公知の遠心式や慣性式の分級機等が挙げられる。
【0029】
本発明では、前記混練工程、粉砕分級工程の後に、外添混合工程として、トナーの流動性向上及び帯電性付与を目的に、シリカやチタニアやアルミナのような無機微粒子を添加混合してもよい。該無機微粒子としては、その表面をシランカップリング剤のごときシラン化合物等で処理したものを好適に使用することができる。外添混合は、例えば、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー等によって行うことができる。また、この際、必要に応じて種々の添加剤を添加してもよい。これらの添加剤としては、他の流動化剤やポリスチレン微粒子、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリフッ化ビニリデン微粒子等のクリーニング助剤もしくは転写助剤等が挙げられる。
【0030】
[二成分系現像剤]
本発明の二成分系現像剤は、上記本発明の電子写真用トナーとキャリアとを含むことを特徴とする。
本発明で使用されるキャリアは、公知のものを用いることができる。例えば、表面酸化鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、マグネシウム、クロム等の、金属、合金、酸化物及び上記の金属よりなるフェライト等が挙げられ、また上記キャリアの表面を樹脂等で被覆したものも使用することができる。キャリアとして樹脂被膜キャリアを使用することにより、トナーの小粒径化による帯電の立ち上がりや帯電分布の悪化、及び帯電量の低下からくる地汚れや濃度ムラを改善することができる。
【0031】
被覆用樹脂としては、公知の熱可塑性樹脂を使用することができ、具体的には、スチレン、クロルスチレン、ビニルスチレン等のスチレン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸フェニル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
【0032】
特に、代表的な被覆用樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。また、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス類等も挙げられ、更に、含ハロゲン重合体が挙げられ、具体的には、側鎖にフッ素を含有する化合物が好適であり、特に、フッ素化アルキルアクリレート及びフッ素化アルキルメタクリレートが代表的化合物として挙げられる。そして、フッ素化エポキシ樹脂、フッ素化ポリエステル樹脂、フッ素化シリコーン樹脂等を用いることもできる。これらの被覆用樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0033】
[カラー画像形成方法]
上記本発明の電子写真用トナーは、従来公知のカラー画像形成方法に用いることができる。即ち、本発明のカラー画像形成方法は、潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程と、該トナー像を中間転写体に転写する第1転写工程と、中間転写体上の該トナー像を転写材に転写する第2転写工程とを含むカラー画像形成方法であって、前記トナーが上記本発明の電子写真用トナーであることを特徴とする。
本発明のカラー画像形成方法により得られるカラー画像は、本発明のトナーを用いているため耐光性に優れ、OHP上のカラー画像では更に透明性に優れる。
【0034】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、以下の説明において、「部」は総て「重量部」を意味する。
(実施例1)
・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサンジメタノール=50/25/25)・・・・・ 92部
(Mw=16000、Mn=4300、Tg=65℃、軟化点Tm=108℃)
・紫外線吸収剤:2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(融点110℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3部
・着色剤:C.I.Pigment Blue 15:3 ・・・・・ 5部
上記組成物を75Lヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合撹拌し、混練材料とした。次いで、この混練材料をスクリュー押出機TEM48BS(東芝機械社製)で、混練物排出温度が130℃になる様にスクリュー回転数と混練中の水添加量を調整して混練した。得られた混練物を圧延冷却した後、流動層型粉砕機AFG400(アルピネ社製)にて粉砕、慣性式分級機EJ30にて分級し、体積平均粒径7.2μmのトナーを得た。このトナー粒子に外添剤として、トナー重量に対して、平均粒径40nmのヘキサメチルジシラザン処理したシリカ0.5wt%、メタチタン酸にイソブチルトリメトキシシラン50wt%処理後焼成して得られたチタン化合物(平均粒径30nm)0.7wt%を加え、75Lヘンシェルミキサーにて10分間混合し、その後、風力篩分機ハイボルター300(新東京機械社製)にて篩分し、トナーA1を作製した。
更に、結着樹脂のみの耐光性の効果を確認するために、上記組成で着色剤を除いた以外は、同様の組成・装置・条件でトナー粒子A2を作製した。
【0035】
(実施例2)
・ポリエステル樹脂(マレイン酸/ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/プロピレンオキサイド付加物=50/25/25)・・・・・・ 90部
(Mw=20000、Mn=4700、Tg=68℃、軟化点Tm=111℃)
・紫外線吸収剤:2−エトキシ−2'−エチル−オキサリック酸ビスアニリド(融点125℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5部
・着色剤:C.I.Pigment Red57:1 ・・・・・・・ 5部
上記組成物を実施例1と同様の装置を用いて、混練物排出温度が140℃になる様にスクリュー回転数で調整した以外は、実施例1と同様の方法により、体積平均粒径7.5μmのトナー粒子B1を作製した。
更に、結着樹脂のみの耐光性の効果を確認するために、上記組成で着色剤を除いた以外は、同様の組成・装置・条件でトナー粒子B2を作製した。
【0036】
(実施例3)
・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサンジメタノール=50/25/25)・・・・・ 91部
(Mw=16000、Mn=4300、Tg=65℃、軟化点Tm=108℃)
・紫外線吸収剤:2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン(融点135℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2部
・着色剤:C.I.Pigment Red 57:1 ・・・・・・ 3部
・着色剤:C.I.Pigment Red 122 ・・・・・・・ 4部
上記組成を実施例1と同様の装置を用いて、混練物排出温度が160℃になる様に、スクリュー回転数を調整した以外は、実施例1と同様の方法により、体積平均粒径6.5μmのトナー粒子C1を作製した。
更に、結着樹脂のみの耐光性の効果を確認するために、上記組成で着色剤を除いた以外は、同様の組成・装置・条件でトナー粒子C2を作製した。
【0037】
(比較例1)
実施例1において、紫外線吸収剤を全く含有させず、ポリエステル樹脂の重量を95部にした以外は、実施例1と同様の方法により、それぞれトナー粒子P1(色材有)及びトナー粒子P2(色材無)を作製した。
【0038】
(比較例2)
実施例1において、紫外線吸収剤を融点64℃の2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンに代えた以外は、実施例1と同様の方法により、それぞれトナー粒子Q1(色材有)及びトナー粒子Q2(色材無)を作製した。
【0039】
(比較例3)
実施例2において、紫外線吸収剤を全く含有させず、ポリエステル樹脂の重量を95部にした以外は、実施例2と同様の方法により、それぞれトナー粒子R1(色材有)及びトナー粒子R2(色材無)を作製した。
【0040】
(比較例4)
実施例2において、紫外線吸収剤を融点195℃の2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールに代えた以外は、実施例2と同様の方法により、それぞれトナー粒子S1(色材有)及びトナー粒子S2(色材無)を作製した。
【0041】
(比較例5)
実施例3において、紫外線吸収剤を全く含有させず、ポリエステル樹脂の重量を93部にした以外は、実施例3と同様の方法により、それぞれトナー粒子T1(色材有)及びトナー粒子T2(色材無)を作製した。
【0042】
[キャリアの作製/現像剤の作製]
平均粒径50μmのフェライトコア100部に対して、0.15部にあたる弗化ビニリデン、及び1.35部にあたるメチルメタアクリレートとトリフロロエチレンとの共重合体(重合比80:20)樹脂をニーダー装置を用いコーティングし、キャリアを作製した。
得られたキャリアと上記各トナーとを、それぞれ100部:8部の割合で2リッターのVブレンダーで混合し、16種類の現像剤A1〜T2を作製した。
【0043】
<粉体流動性の評価>
得られたトナー粒子A1〜T2のうち、色材を含有させたトナー粒子について、粉体流動性(圧縮比)をパウダーテスターにより測定し、下記基準に従い評価した。結果を下記表1に示す。
評価は、0.40未満を○、0.40以上0.425未満を△、0.425以上を×とした。
【0044】
<耐光性の評価>
上記得られた現像剤A1〜T2を使用して、A−Color936改造機にて20℃、50%の環境で紙上のトナー重量が0.7mg/cm2になるように調整し、富士ゼロックス製J紙と富士ゼロックス製OHPシートに、それぞれ単色モードで100%ソリッド(5×5cm)の絵出しを行った。
絵出しを行った紙サンプル(富士ゼロックス製J紙)の色の濃度を、濃度測定機(X−Rite938:X−Rite社製)により測定し、また、絵出しを行った紙サンプルのグロスを、光沢度測定機(村上色彩研究所製:75度)により測定し、それぞれ基準の色濃度及び基準のグロスとした。尚、グロスについては、色材を含有させたトナー粒子を含む現像剤を用いて絵出しを行ったもののみ測定した。この紙サンプルに、耐光性試験機にて200時間の紫外線照射を行い(条件:キセノン−アーク光100klux)、紫外線照射後の紙サンプルの色濃度及びグロスを同様に測定した。
これらの測定値から、紫外線照射前と紫外線照射後の色差ΔE=[(L1−L22+(a1−a22+(b1−b221/2、及び紫外線照射前と紫外線照射後のグロスの差Δグロス(下記式で表される)を求めた。更に、色材有りトナーのΔEと色材無しトナーのΔEとの差をΔ(ΔE)とし、着色剤の色変化とした。
【0045】
【数1】
Figure 0004239337
【0046】
下記基準により評価した結果を、下記表1に示す。
色材有りトナーのΔEについては、5未満を◎、5以上10未満を○、10以上15未満を△、15以上を×とし、色材無しトナーのΔE及びΔ(ΔE)については、上記値の1/3を評価基準とした。
Δグロスについては、95%以上を○、90%以上95%未満を△、90%未満を×とした。
【0047】
<透明性の評価>
絵出しを行ったOHPサンプル(富士ゼロックス製OHPシート)について、光の透過度(PE値)を測定した。測定には、DIANO社製マッチスキャンを用いた。尚、光の透過度は、色材を含有させたトナー粒子を含む現像剤を用いて絵出しを行ったもののみ測定した。下記基準により評価した結果を、下記表1に示す。
評価は、75以上を○、65以上75未満を△、65未満を×とした。
【0048】
【表1】
Figure 0004239337
【0049】
表1の結果から、実施例1〜3の本発明のトナーは、粉体流動性に優れることがわかる。また、本発明のトナーを用いてOHP上に画像形成を行うと、透明性に優れることがわかる。更に、本発明のトナーを用いて紙上に画像形成を行うと、紫外線照射による色ずれが少なく、良好な光沢を維持することができ、耐光性に優れることがわかる。
一方、比較例1〜5のトナーについては、紫外線吸収剤を加えていないものについては耐光性が劣り、本発明で規定する紫外線吸収剤でない紫外線吸収剤を加えたものについては、透明性あるいは粉体流動性が劣っている。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、フルカラー画像において、高画質であり、耐光性・透明性・粉体流動性に優れた電子写真用トナー、その製造方法、該電子写真用トナーを含む二成分系現像剤、及び該電子写真用トナーを用いたカラー画像形成方法を提供することができる。特に、結着樹脂としてポリエステル樹脂を用いることにより、低温定着性を維持しつつ、紫外線照射による樹脂自身のイエローステインが改善され、色ずれが少ない。

Claims (4)

  1. 結着樹脂及び着色剤を主成分とし混練粉砕法により製造される電子写真用トナーにおいて、融点が90〜150℃の範囲にある紫外線吸収剤を含有し、かつ、以下に定義する光の透過度が65以上であり、更に混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲であることを特徴とする電子写真用トナー。
    前記の光の透過度は、前記電子写真用トナーを用いてオーバーヘッドプロジェクター用フィルムに画像形成したサンプルの、可視光範囲における各波長の全光線透過光成分と直進光成分との比を意味し、次式で示される。
    PE= log( Σ [P( λ )+N( λ )]/n)/log( Σ [P( λ )]/n)
    (ここで、 P( λ ) は直進光成分、 N( λ ) は拡散光成分を示す。)
  2. 混練工程を有する電子写真用トナーの製造方法において、該電子写真用トナーが、90〜150℃の範囲に融点を有する紫外線吸収剤を含有し、前記混練工程における混練物の排出温度が、前記紫外線吸収剤の(融点−10℃)〜(融点+30℃)の範囲であることを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
  3. 請求項1に記載の電子写真用トナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分系現像剤。
  4. 潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像工程と、該トナー像を中間転写体に転写する第1転写工程と、中間転写体上の該トナー像を転写材に転写する第2転写工程とを含むカラー画像形成方法において、前記トナーが請求項1に記載の電子写真用トナーであることを特徴とするカラー画像形成方法。
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