JP3845000B2 - 射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物に関し、更に詳しくは優れた高難燃性、耐熱性を持ち、更に良好な機械的特性および成形性を持つ難燃剤としてハロゲンを含まないエチレン系樹脂組成物、およびそれから得られる成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば送配電線の端子カバー、クランクカバー、高圧電線の絶縁保護カバーなどの樹脂材料としては、塩化ビニル樹脂組成物が使用されていたが、近年、この塩化ビニル樹脂が燃焼時に有毒なハロゲン含有ガスを発生することや、環境への負荷問題から、これらの懸念のない樹脂組成物が求められるようになった。
このため、塩化ビニル代替樹脂として、エチレン系樹脂が注目され、例えば、特定のメルトインデックス、酢酸ビニル含有量のエチレン−酢酸ビニル共重合体、及び/又は特定のメルトインデックス、アクリル酸エチル含有量のエチレン−アクリル酸エチル共重合体から選ばれる少なくとも2種のエチレン系共重合体、難燃剤として水和金属化合物と赤リン系化合物を用いた相乗難燃性効果のある難燃性樹脂組成物及びこれを成形加工してなる難燃性絶縁保護カバーが提案されている。(特開平4−23842号公報参照。)
しかしながら、該公報に記載の様に、エチレン系樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリル酸エチル共重合体を使用した場合、国際基準UL(Underwriters Laboratory社)−94基準のシート厚3mmでV−1やV−0の規格を満たす難燃性および成形性は得られるが、耐熱性については必ずしも満足するものでなく、安定したV−0規格を合格する高難燃性と耐熱性を兼ね備え、更に良好な機械的特性および成形性、並びに耐トラッキング性を持つノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物の開発が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑み、V−0規格に合格する高難燃性を持ち、良好な機械的特性並びに成形性、特に射出成形性に優れるとともに、優れた耐熱性を併せ持つノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物、およびそれから得られる成形品を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、難燃剤として水和金属化合物と赤リンの組合せが、難燃性付与には実績と信頼性があるので、第三の難燃剤を用いることなくこの難燃剤系を使用してエチレン系樹脂組成物を鋭意研究し、特定のエチレン系樹脂の配合が、難燃性と耐熱性を兼ね備え、更に良好な機械的特性および成形性、並びに耐トラッキング性を持つことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、ベース樹脂(A)100重量部に対して25〜60重量部の金属水酸化物(B)と3〜10重量部の赤リン(C)を配合してなるノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物において、
ベース樹脂(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体(a)に、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)を、1:0.1〜0.5(重量基準)の割合で配合した混合物からなり、かつ、ベース樹脂(A)中における酢酸ビニルコモノマーとアクリル酸エチルコモノマーの合計含有量は、17.6〜23.0重量%であり、射出成形性に優れることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0006】
本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、エチレン系共重合体(a)は、1種以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)と、1種以上のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)との混合物であることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0007】
本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、酢酸ビニルコモノマー含有量が15〜40重量%であり、一方、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフロレートが0.5〜50g/10分、アクリル酸エチルコモノマー含有量が10〜45重量%であることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0008】
本発明の第4の発明によれば、第1の発明において、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、密度が0.91〜0.96g/cm3であることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0009】
本発明の第5の発明によれば、第1の発明において、金属水酸化物(B)は、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級アルコール、硬化油、チタネートカップリング剤、又はシランカップリング剤から選ばれる少なくとも1種の化合物で表面処理されたものであることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0010】
本発明の第6の発明によれば、第1の発明において、赤リン(C)は、金属、金属酸化物、又は熱硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種の安定化剤で表面処理されたものであることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0011】
本発明の第7の発明によれば、第1の発明において、ベース樹脂(A)100重量部に対して、さらに1〜5重量部のカーボンブラックを配合することを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物が提供される。
【0012】
本発明の第8の発明によれば、第1〜7の発明のいずれかの射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物を射出成形してなる成形品が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物及びその成形品について、各項目毎に詳細に説明する。
【0015】
1.ベース樹脂(A)
本発明で使用されるベース樹脂(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれる1種以上(a)と、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)からなる。
【0016】
エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)は、通常、高圧ラジカル重合法で製造される。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)は、特性的には、メルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、好ましくは1.0〜10g/10分、更に好ましくは2.0〜5.0g/10分で、コモノマーの含有量が15〜40重量%、好ましくは20〜35重量%、更に好ましくは22〜33重量%であることが望ましい。メルトマスフローレートが0.5g/10分未満であると、良好な成形性を得ることが困難となり、一方50g/10分を超えると得られる樹脂組成物の機械的特性および耐熱性低下する。また、コモノマーの含有量が15重量%未満であると難燃剤の均一な分散性が低下し難燃性に影響がでることがあり、一方40重量%を超えると製造それ自体が困難となり、かつ得られる樹脂組成物の機械的特性および耐熱性が低下する。
【0017】
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)は、通常、高圧ラジカル重合法で製造される。
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)は、特性的には、メルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、好ましくは1.0〜10g/10分、更に好ましくは2.0〜8.0g/10分で、コモノマーの含有量が10〜45重量%、好ましくは10〜40重量%、更に好ましくは12〜38重量%であることが望ましい。メルトマスフローレートが0.5g/10分未満であると、良好な成形性を得ることが困難となり、一方50g/10分を超えると得られる樹脂組成物の機械的特性および耐熱性低下する。また、コモノマーの含有量が10重量%未満であると難燃剤の均一な分散性が低下し難燃性に影響がでることがあり、一方45重量%を超えると製造それ自体が困難となり、かつ得られる樹脂組成物の機械的特性および耐熱性が低下する。
【0018】
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンの共重合体である。エチレンと共重合されるα−オレフィンモノマーとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン等が例示できる。
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、従来から使用されているチーグラー系触媒、フィリップス系触媒、又はスタンダード系触媒を用いて製造される。
【0019】
チーグラー系触媒は、チタン化合物やバナジウム化合物等の遷移金属化合物からなる主触媒、有機アルミニウム等の有機金属化合物からなる助触媒およびケイ素、チタニウム、マグネシウム等の酸化物からなる触媒担体から構成される触媒であり、フィリップス系触媒は、酸化クロムからなる主触媒とアルミニウム等の酸化物からなる触媒担体から構成される触媒であり、スタンダート系触媒は、酸化モリブデンからなる主触媒とアルミニウム等の酸化物からなる触媒担体から構成される触媒である。
【0020】
上記3種類の触媒はマルチサイト触媒といわれるのに対して、近年開発されたシングルサイト触媒を使用して製造された直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)も使用することができる。シングルサイト触媒は、活性点が同種(シングルサイト)であることからこのように呼ばれ、別名としてメタロセンあるいは発明者の名前からカミンスキー触媒とも言われている。この触媒としては、置換シクロペンタジエニル基を持つ遷移金属化合物からなるものが例示でき、更に活性化共触媒を含有することができる。共触媒としては、高重合度又は低重合度のアルミノオキサン、特にメチルアルミノオキサンが好適である。又、いわゆる変性アルミノオキサンも共触媒として適している。
シングルサイト触媒を使用された直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、組成分布および分子量分布が狭く、それゆえに機械的特性に優れた樹脂組成物が得られる。一方、従来のチーグラー系触媒やフィリップス系触媒で製造された共重合体は、分子量分布が広く、加工性に優れた樹脂組成物が得られるので、目的とする樹脂組成物の用途に合わせて、選択すればよい。
重合反応は、通常、温度0〜250℃で、圧力が高圧(50MPa以上)、中圧(10〜50MPa)あるいは低圧(常圧〜10MPa)のいずれかの重合条件下で行われる。また、重合方法は、特に限定されるものではなく、溶液重合法、懸濁重合法、スラリー重合法、気相重合法等のいずれの方法も使用することができる。
【0021】
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、1種あるいは2種以上混合して使用して良く、特性的には、メルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、好ましくは1.0〜10g/10分、更に好ましくは2.0〜8.0g/10分で、密度が0.91〜0.96g/cm3、好ましくは0.915〜0.955g/cm3、更に好ましくは0.92〜0.95g/cm3であることが望ましい。メルトマスフローレートが0.5g/10分未満であると、良好な成形性を得ることが困難となり、一方50g/10分を超えると得られる樹脂組成物の機械的特性および耐熱性低下する。また、密度が0.91g/cm3未満であると耐熱性が低下し、一方0.95g/cm3を超えると難燃剤の均一な分散性が低下し難燃性に影響がでることがあり、更に得られる樹脂組成物の耐候性が低下する。
【0022】
ベース樹脂(A)のエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれた1種以上(a)と直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)の配合割合は、重量比で1:0.1〜0.5、好ましくは1:0.15〜0.4、更に好ましくは1:0.16〜0.3である。
この比が1:0.1未満であると、耐熱性が低下し、一方1:0.5超であると、難燃性が低下する。
【0023】
本発明では、ベース樹脂(A)中のコモノマー(本明細書では、コモノマーとは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれた1種以上(a)中に含まれる酢酸ビニルコモノマーおよびアクリル酸エチルコモノマーの和の重量%を意味し、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)を構成するα−オレフィンモノマーは含まれない。)の含有量は、17.6〜23.0重量%である。
ベース樹脂(A)中のコモノマーの含有量が17.6重量%未満であると、難燃性が得られず、一方23.0重量%を超えるベース樹脂(A)は、耐熱性が低下する。
ベース樹脂(A)中のコモノマーの含有量を本発明の範囲とするためには、それ自体酸素指数の大きい(すなわち、相対的に難燃性が高い)、しかし高コモノマー含有品の製造がより難しいエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)と、相対的に難燃性が低い、しかし高コモノマー含有品の製造が容易なエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)を併用することが好ましい。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)は、1種あるいは2種以上混合して使用してもよい。
【0024】
2.金属水酸化物(B)
本発明では、金属水酸化物(B)としては水和金属化合物も包含され、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ジルコニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト等が例示される。これらの中では、融点の高い水酸化マグネシウムを好適に用いることができる。
水酸化マグネシウムとしては、海水等から製造された合成水酸化マグネシウムおよび天然産ブルーサイト鉱石を粉砕して製造された水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱石のいずれも好適に用いることができる。
【0025】
金属水酸化物(B)の表面は、分散性や流動性を向上するために、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アマイド、高級アルコール、硬化油、チタネートカップリング剤、シランカップリング剤等から選ばれた少なくとも1種の表面処理剤0.5〜5重量%で表面被覆されていることが望ましい。
具体的には、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸;これら高級脂肪酸のナトリウム塩、カルシウム塩マグネシウム塩;これらの高級脂肪酸のメチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、オクチルエステル;これらの高級脂肪酸のアマイド;オクチルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール;牛脂硬化油;イソプロピル−トリ(ジオクチルホスフェート)チタネート;ビニルトリエトキシシラン等を例示することができる。表面処理法としては、湿式法、乾式のいずれも用いることができる。
【0026】
金属水酸化物(B)の平均粒子径は、樹脂への分散性、難燃性の効果から40μm以下が好ましく、特に0.2〜6μmのものが好ましい。
金属水酸化物(B)の配合量は、ベース樹脂100重量部に対して、25〜60重量部、好ましくは30〜50重量部である。配合量が25重量部未満であると難燃性が不十分となり、一方60重量部を超えると良好な成形性が得られない。
【0027】
3.赤リン(C)
本発明では、赤リン(C)とは赤リンを主成分とする難燃剤である。赤リン(C)は比較的不安定な化合物であり、発火しやすく、特に粉塵爆発を起こし易く、経時的にホスフィンや酸化生成物をを生成してベース樹脂(A)を劣化させやすいので赤リン粒子の表面を安定化剤で被覆したものが望ましい。
【0028】
安定化剤としては、金属、金属酸化物や熱硬化樹脂が用いられ、金属としては、アルミニウム、鉄、クロム、ニッケル、亜鉛、マンガン、アンチモン、ジルコニウム、チタン等が挙げられ、金属酸化物としては酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン等が挙げられる。熱硬化樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。安定化剤を2種以上用いて被覆してもよい。
これらの安定化剤の表面被覆量は、赤リン粒子に対して金属、金属酸化物については金属として0.5〜15重量%、熱硬化性樹脂としては固形分として5〜30重量%の範囲に設定することが望ましい。
【0029】
赤リン(C)の平均粒子径は、樹脂への分散性、難燃性の効果から50μm以下が好ましく、特に5〜40μmのものが好ましい。
赤リン(C)の配合量は、ベース樹脂100重量部に対して、2〜30重量部、好ましくは3〜10重量部、更に好ましくは5〜10重量部である。配合量が2重量部未満であると難燃性が不十分となり、一方10重量部を超えると機械的特性や成形性が低下する。
【0030】
4.他の配合剤(D)
本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物には、更に各種配合剤(D)を配合することができる。各種配合剤(D)としては、安定剤、中和剤、耐候剤(紫外線吸収剤、光安定剤)、酸化防止剤、滑剤、顔料、加工性改良剤、電圧安定剤、耐トラッキング剤、耐候剤、帯電防止剤、核剤、銅害防止剤、発泡剤、気泡防止剤、殺菌剤、防カビ剤等を挙げることができる。
【0031】
成形品が屋外で使用される絶縁保護カバー等の用途に供される場合は、耐候剤を配合することが好ましい、特に好適な耐候剤としては、各種カーボンブラックを挙げることができ、その配合量は、ベース樹脂(A)100重量部に対して1〜5重量部程度である。
【0032】
また成形時の熱暴露や経時安定性を得るために、酸化防止剤を配合することが望ましい。酸化防止剤としては、フェノール系、リン系、アミン系、イオウ系等を挙げることができ、単独でも2種以上混合して使用してもよく、その配合量は、ベース樹脂(A)100重量部に対して、0.001〜5重量部程度である。
【0033】
更に本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物には、各種滑剤を配合することが望ましい。滑剤としては、公知のものを用いればよく、その配合量は、ベース樹脂(A)100重量部に対して、0.1〜3重量部程度である。
【0034】
5.射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物の調製
本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物は、各種の調製方法で準備することができる。
例えば、ベース樹脂(A)、金属水酸化物(B)、赤リン(C)および他の配合剤(D)を、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、二軸押出機、ブスコニーダー、ヘンシェルミキサー、ロールニーダー等を用いてベース樹脂の溶融温度以上で、例えば、110〜200℃で溶融混練して調製できる。
更に赤リン(C)や他の配合剤(D)は、ベース樹脂(B)を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)あるいは直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)を使用して、いわゆるマスターバッチを製造して配合してもよい。
【0035】
6.成形品
本発明のノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物は、電線の端子カバー、クランプカバー、絶縁保護カバー等の用途ごとに決まっている所定の形状に成形して使用することができる。成形法としては、射出成形、押出成形、圧縮成形、中空成形、カレンダー成形、粉末成形等を適応することができる。本発明のノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物は、形状の複雑な成形品を製造できる条件の厳しい射出成形において、特に優れた加工性を持つ。
【0036】
【実施例】
次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、本明細書中で用いられた試料、物性値および評価は、それぞれ以下の方法によるものである。
【0037】
「試料」
1.ベース樹脂(A)
エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)(以下、EVAともいう。)
EVA1=メルトマスフローレート4g/10分、酢酸ビニルコポリマー含有量25重量%
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)(以下、EEAともいう。)
EEA1=メルトマスフローレート20g/10分、アクリル酸エチルコポリマー含有量20重量%
EEA2=メルトマスフローレート20g/10分、アクリル酸エチルコポリマー含有量35重量%
EEA3=メルトマスフローレート6g/10分、アクリル酸エチルコポリマー含有量12重量%
EEA4=メルトマスフローレート0.5g/10分、アクリル酸エチルコポリマー含有量25重量%
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)(以下、LLともいう。)
LL1=エチレン−オクテン−1共重合体、メルトマスフローレート6g/10分、密度0.92g/cm3
LL2=エチレン−ヘキセン−1共重合体、メルトマスフローレート2.5g/10分、密度0.92g/cm3
【0038】
2.金属水酸化物(B)(以下、Mg(OH)2ともいう。)
Mg(OH)21=表面被覆合成水酸化マグネシウム、マグシーズN−4(神島化学製)
Mg(OH)22=表面被覆天然鉱石由来水酸化マグネシウム、マグシーズN−1(神島化学製)
【0039】
3.赤リン(C)
赤リン1=表面被覆赤リン、ノーパレッド120F(燐化学製)
【0040】
4.他の配合剤(D)
滑剤=ステアリン酸マグネシウム
酸化防止剤=テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、イルガノックス1010(チバスペシャルティケミカル製)
カーボンブラック=9A−32(キャボット製)
【0041】
「評価」
1.メルトマスフローレート(以下、MIともいう。)
JIS K6760−2に準拠して行い、温度190℃、荷重2.16kgで測定した。
【0042】
2.フローインデックス(以下、FIともいう。)
JIS K6760−2に準拠して行い、温度190℃、荷重21.6kgで測定した。
【0043】
3.機械的特性
3−1.引張破壊応力
JIS C3005に準拠して行った。10MPa以上を合格とした。
3−2.引張破壊ひずみ
JIS C3005に準拠して行った。350%以上を合格とした。
【0044】
4.耐熱性
4−1.熱老化試験
JIS C3005に準拠して行なった。90℃に96時間保管後の引張破壊応力および引張破壊ひずみを測定し、残率として百分率で評価した。引張破壊応力および引張破壊ひずみとも残率80%以上を合格とした。
4−2.加熱変形率
JIS C3005に準拠して行った。3.5kg荷重、75℃で30分予熱後30分間加熱し、試片の長さの変化率で評価した。10%以下を合格とした。
【0045】
5.難燃性
5−1.酸素指数
JIS K7201に準拠して行なった。30%以上を合格とした。
5−2.UL−94試験
UL−94に準拠して行なった。3mm厚の圧縮成形シートより幅12.7mm、長さ127mmの試片を切り取り評価した。火垂れ(ドリップともいう。)がなく、V−0を満たすものを合格とした。
【0046】
6.成形性
射出成形機(東芝製 IS150E(150トン型締)、スクリュウ直径40mm、射出圧力100MPaを用いて200℃におけるスパイラル フローを測定した。300mm以上を、成形性、特に射出成形性を満たすものとした。
【0047】
[実施例1、比較例1]
EVA1(a):LL1(b)=1:0.26からなるベース樹脂(A)を使用して、ベース樹脂(A)100重量部あたり、Mg(OH)2を41重量部、赤リン1を8.7重量部、滑剤を0.5重量部、酸化防止剤を0.6重量部の割合で配合し、バンバリーミキサーで160℃で10分間溶融混練し、実施例1の本発明の樹脂組成物を得た。これを平均粒径約4mmのペレットに造粒し、評価した。
比較例1として、赤リン8.7重量部を配合しない他は実施例1と同様ににして樹脂組成物を得、同様に評価した。
【0048】
[評価結果]
結果を表1に示したが、ベース樹脂(A)中のコモノマー含有量が19.8重量%である実施例1および比較例1の樹脂組成物は、好適なMI、FI、機械的強度(引張強さ、引張伸び)、耐熱性(好適な熱老化性、優れた加熱変形性)並びに成形性を示したが、難燃性については、酸素指数については両者間で差は認められなかったが、比較例1の樹脂組成物は、UL−94試験で不合格となり、難燃性が不十分であった。
【0049】
[実施例2、比較例2、3]
実施例2、比較例2、3ではエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)とエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)とを併用して使用した。
EVA1とEEA1との重量割合85:15の[EVA1+EEA1](a):LL1(b)=1:0.18からなるベース樹脂(A)を使用して、ベース樹脂(A)100重量部あたり、Mg(OH)2を41重量部、赤リン1を8.7重量部、滑剤を0.5重量部、酸化防止剤を0.6重量部の割合で配合し、バンバリーミキサーで160℃で10分間溶融混練し、実施例2の本発明の樹脂組成物を得、これを評価した。
比較例2、3として、LL1の配合量を本発明の上限値を超える数値、即ち(a):(b)=1:0.55、および下限値未満の数値、即ち(a):(b)=1:0.05となる様に配合して試験した。
【0050】
[評価結果]
実施例2の本発明の樹脂組成物は、すべての評価で良好な性能を示したが、ベース樹脂中の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)の配合割合が、本発明の上限値を超える比較例2では、難燃性が不合格となり、一方、これが下限値未満の比較例3では、耐熱性が満足できるものではなく、且つ機械的特性が劣っていた。
【0051】
[実施例4]
カーボンブラックを、ベース樹脂(A)100重量部あたり1.5重量部追加した以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物を調製し、評価した。
【0052】
[評価結果]
結果は、表1に示したが、得られた樹脂組成物は、優れた高難燃性、耐熱性を示し、かつ好適なMI、FI、機械的強度、成形性を示し、耐候性のある優れた樹脂組成物であった。
【0053】
[実施例5、比較例4]
実施例5および比較例4では、赤リンおよびカーボンブラックをマスターバッチを製造して配合した。
(赤リンマスターバッチの製造)
赤リンの配合量が23重量%となるように、EEA3に配合し、バンバリーミキサーを使用して160℃で10分間で溶融混練し、これを平均粒径約4mmに造粒して赤リンマスターバッチを調製した。
(カーボンブラックマスターバッチの製造)
カーボンブラックの配合量が36重量%となるように、EEA4に配合し、バンバリーミキサーを使用して160℃で10分間溶融混練し、これを平均粒径約4mmに造粒してカーボンブラックマスターバッチを調製した。
EVA1を30重量%、EEA2を4.5重量%、LL1を10重量%、Mg(OH)21を27重量%、赤リンマスターバッチを25重量%、滑剤を0.3重量%、酸化防止剤を0.4重量%、カーボンマスターバッチを2.8重量%となるように各成分を配合し、バンバリーミキサーで160℃で10分間溶融混練し、実施例5の樹脂組成物を得てこれを平均粒径約4mmのペレットに造粒し、評価した。
EVA1を25重量%およびLL1を15重量%とした以外は、実施例5と同様にして、比較例4の樹脂組成物を得て、同様に評価した。
表2に、赤リンマスターバッチ中およびカーボンマスターバッチ中の樹脂量をベース樹脂配合量として参入し、ベース樹脂(A)100重量部あたりの各配合成分の重量部をまとめて示した。
【0054】
[評価結果]
結果は表2に示したが、実施例5および比較例4の樹脂組成物とも優れた耐熱性、および好適なMI、FI、機械的強度、並びに成形性を示し、耐候性のあるものであったが、コモノマー含有量が18.1重量%の実施例5はUL−94規格でV−0の成績をもっていたが、コモノマー含有量が16.1重量%の比較例4は、これがV−1であり求める高難燃性は得られなかった。
【0055】
[実施例6、7]
実施例6として、LL1(エチレン−オクテン−1共重合体)をLL2(エチレン−ヘキセン−1共重合体)に置き換えた以外は、実施例7としてMg(OH)21(表面被覆合成水酸化マグネシウム)をMg(OH)22(表面被覆天然鉱石由来水酸化マグネシウム)に置き換えた以外は、実施例5と同様にして樹脂組成物を調製し、同様に評価した。
【0056】
[評価結果]
結果は表2に示したが、これらの樹脂組成物は、優れた高難燃性、耐熱性を持ち、好適なMI、FI、機械的強度、並びに成形性を示し、耐候性のあるものであった。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物は、エチレン系樹脂からなるベース樹脂(A)、金属水酸化物(B)および赤リン(C)から構成され、ベース樹脂(A)が各々特定配合割合のエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれた1種以上のエチレン系共重合体(a)と直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)とからなっているので、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)の配合により優れた耐熱性を具備しており、更に、ベース樹脂(A)中の酢酸ビニルコモノマーとアクリル酸エチルコモノマーの特定の含有量を持つので、難燃剤を配合しても優れた成形性と第三の難燃剤を配合することなく優れた難燃性を具備している。
また、本発明の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物は、上述のように優れた成形性を持つので、電線被覆やパイプなどの押出成形法に適するばかりでなく、複雑な成形品が製造できる射出成形法において、特に優れた性能を持つので、射出成形法で成形され耐候性が要求される送配電線の端子カバー、クランクカバー、高圧電線の絶縁保護カバーなどの成形品を得ることができる。
Claims (8)
- ベース樹脂(A)100重量部に対して25〜60重量部の金属水酸化物(B)と3〜10重量部の赤リン(C)を配合してなるノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物において、
ベース樹脂(A)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)およびエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体(a)に、直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)を、1:0.1〜0.5(重量基準)の割合で配合した混合物からなり、かつ、ベース樹脂(A)中における酢酸ビニルコモノマーとアクリル酸エチルコモノマーの合計含有量は、17.6〜23.0重量%であり、射出成形性に優れることを特徴とする射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。 - エチレン系共重合体(a)は、1種以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)と、1種以上のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)との混合物であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- エチレン−酢酸ビニル共重合体(a−1)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、酢酸ビニルコモノマー含有量が15〜40重量%であり、一方、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(a−2)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフロレートが0.5〜50g/10分、アクリル酸エチルコモノマー含有量が10〜45重量%であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- 直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(b)は、JIS K6760−2に準拠し温度190℃、荷重2.16kgで測定したメルトマスフローレートが0.5〜50g/10分、密度が0.91〜0.96g/cm3であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- 金属水酸化物(B)は、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級アルコール、硬化油、チタネートカップリング剤、又はシランカップリング剤から選ばれる少なくとも1種の化合物で表面処理されたものであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- 赤リン(C)は、金属、金属酸化物、又は熱硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種の安定化剤で表面処理されたものであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- ベース樹脂(A)100重量部に対して、さらに1〜5重量部のカーボンブラックを配合することを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の射出成形用ノンハロゲン高難燃性エチレン系樹脂組成物を射出成形してなる成形品。
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