JP3844965B2 - ミラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに取り付けられるドアミラー等のミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両乗員が略車両後方側を確認するための設備としては、例えば、運転席側及び助手席側の各ドアの外側に取り付けられたドアミラーがある。
【0003】
この種のドアミラーは、略車両後方側へ開口した箱形状若しくは椀形状に形成されてこの開口部近傍にてミラー本体(鏡)を収容するバイザーを備えている。このバイザーと車両との間にはステーカバーが設けられており、更に、ステーカバーにはベースが貫通している。ベースはバイザーと車体との双方に機械的に連結されており、このベースによってバイザーが車体へ連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これまでのドアミラーでは、組み立てにあたり、バイザーとステーカバーの双方を個々にをベースにねじ止めしていたため、部品コスト並びに組み付け時における作業工数がかかっていた。
【0005】
しかも、車両の外観品質を考慮した場合、バイザーとステーカバーとが隙間なく組み付けられている必要がある。しかしながら、バイザーとステーカバーは各々がベースに組み付けられる構成であるため、各部品の組付誤差等によってバイザーとステーカバーとの間に不均一な隙間が形成されてしまう可能性が高い。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、安価なコストで且つ組み付け工数を軽減でき、しかも、外観品質を向上できるミラーを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のミラーは、車両に対する所定方向側が開口した有底に形成されると共に、内側に反射面を有するミラー本体を収容したバイザーと、前記バイザーの前記車両側に設けられて前記バイザーを前記車両へ連結するベースと、前記バイザーと前記車両との間に設けられて前記ベースを被覆するカバーと、前記カバー及び前記バイザーの少なくとも何れか一方に設けられて、何れか他方が係合することで前記何れか一方に対する前記何れか他方の組付位置を位置決めし、当該位置決め状態では、前記バイザーと前記ベースとが前記カバーを挟み付け、前記バイザーと前記ベースとの挟持力で前記カバーが保持される位置決め部と、を備えている。
【0008】
上記構成のミラーによれば、ミラー本体が取り付けられたバイザーはベースに固定されており、このベースが車両へ取り付けられることでバイザーがベースを介して車両へ取り付けられる。また、このベースはカバーにより被覆されており、これにより、外観品質が保たれる。
【0009】
ここで、本ミラーでは、カバー及びバイザーの少なくとも何れか一方に設けられた位置決め部へ何れか他方が係合して何れか他方が位置決めされた状態でカバーがベースとバイザーとに挟み付けられ、このバイザーとカバーとの挟持力によって保持される。このため、カバーを固定するに際してカバーを固定するための特別な固定部材や工程が不要になる。
請求項2記載のミラーは、車両に対する所定方向側が開口した有底に形成されると共に、内側に反射面を有するミラー本体を収容したバイザーと、前記バイザーの前記車両側に設けられて前記バイザーを前記車両へ連結するベースと、前記バイザーと前記車両との間に設けられて前記ベースを被覆するカバーと、前記カバー及び前記バイザーの各々に設けられて、前記カバーに設けられた方と前記バイザーに設けられた方とが互いに当接することで前記カバーに対する前記バイザーの相対的な組付位置を位置決めし、当該位置決め状態では、前記バイザーと前記ベースとが前記カバーを挟み付け、前記バイザーと前記ベースとの挟持力で前記カバーが保持される位置決め部と、を備えている。
上記構成のミラーによれば、ミラー本体が取り付けられたバイザーはベースに固定されており、このベースが車両へ取り付けられることでバイザーがベースを介して車両へ取り付けられる。また、このベースはカバーにより被覆されており、これにより、外観品質が保たれる。
ここで、本ミラーでは、カバー及びバイザーの各々に設けられた位置決め部を互いに当接させてカバーとバイザーとが互いに位置決めされた状態でカバーがベースとバイザーとに挟み付けられ、このバイザーとカバーとの挟持力によって保持される。このため、カバーを固定するに際してカバーを固定するための特別な固定部材や工程が不要になる。
【0010】
請求項3記載のミラーは、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記バイザー及び前記ベースの何れか一方から前記挟持力の作用方向或いはその反対方向に沿って前記カバーを貫通して前記何れか他方に締結され、前記バイザーを前記ベースへ固定する締結手段を備えることを特徴としている。
【0011】
上記構成のミラーによれば、締結手段がバイザー及びベースの何れか一方から挟持力の作用方向或いはその反対方向に沿ってカバーを貫通して何れか他方に締結されることで、バイザーとベースとが固定され、これと共にカバーが固定される。
【0012】
ここで、上記のように締結手段は挟持力の作用方向に沿って締結固定されるため、バイザーとベースとを固定する際にカバーが固定されるため、バイザー、ベース、及びカバーの固定を一度に行うことができる。
【0013】
請求項4記載のミラーは、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記挟持力の作用方向に対して傾斜した方向に沿って互いに圧接する圧接面を前記位置決め部とし、当該圧接面を前記バイザー並びに前記カバーの各々の外周部よりも内側に設けたことを特徴としている。
【0014】
上記構成のミラーによれば、カバーはバイザーとベースとの挟持力で保持されるため、バイザーとカバーとの間には圧接力が作用することになるが、バイザーとカバーの双方には挟持力の作用方向に対して傾斜した方向に沿って互いに圧接する圧接面が形成されており、この圧接面同士を圧接させることでバイザーに対するカバーの位置決めがなされる。しかも、この圧接面が上記の如く傾斜していることから圧接時の応力が分散される。これにより、応力集中による撓みを防止できる。このように、応力集中による撓みを防止できることでバイザー並びにカバーの各外周部側では隙間なく良好に接するため、外観品質を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<バイザー12の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るミラーとしてのドアミラー10の構成が分解斜視図により示されている。
【0016】
この図に示されるように、ドアミラー10はバイザー12を備えている。バイザー12は合成樹脂材により車両(図示省略)への取付状態で略車両後方側へ向けて開口した略箱状若しくは略椀形状に一体成形されている。
【0017】
図2及び図5に示されるように、このバイザー12の底部14からはバイザー12の開口方向側へ向けてボス16が立設されている。このボス16は全体的に円筒状とされており、開口端には受け板18が設けられ、更に、この受け板18を介してボス16とは反対側には支持板20が設けられている。支持板20並びに受け板18には雄ねじ24が貫通しており、更に、この雄ねじ24はボス16の内部に同軸的に入り込み、ボス16の内周部に螺合している。これにより、支持板20がバイザー12の内部で固定されている。
【0018】
支持板20には、ミラー駆動ユニット26が保持されている。ミラー駆動ユニット26は、モータ等の駆動手段が取り付けられていると共に、板状のホルダ28が取り付けられており、駆動手段の駆動力によってホルダ28を略車両上下方向並びに略車両左右方向を軸方向として所定角度回動させることができるようになっている。
【0019】
また、バイザー12の内側で且つバイザー12の開口端近傍にはミラー本体30が配置されている。ミラー本体30は概ねバイザー12の開口方向に沿って厚さ方向とされた板状で、バイザー12の開口端側に反射面が形成されている。このミラー本体30の底部14側は上述したホルダ28へ固定されており、したがって、ミラー駆動ユニット26のモータが作動することで、ミラー本体30がホルダ28と共に一体的に回動し、これにより、ミラー本体30は反射面の向きを変更するようになっている。
【0020】
図2及び図4に示されるように、バイザー12の開口端のうち、ドアミラー10を車両へ取り付けた際の車体側に位置する部分には、開口端の内側へ向けて鍔部32が形成されている。
【0021】
さらに、この鍔部32よりもバイザー12の底部14側では、バイザー12の内周部から遮蔽部としての遮蔽リブ34が突出形成されている。図2に示されるように、遮蔽リブ34は、厚さがバイザー12の肉厚よりも薄い板状に形成されており、ミラー本体30の外周部のうち、車体側に位置する部分が最も底部14側へ変位するまでミラー本体30が略車両上下方向を軸方向としてこの軸周りに回動した際に、遮蔽リブ34の先端部がドアミラー10の反射面に対して略平行にミラー本体30の車体側の外周部と対向するようにバイザー12の内周部から突出形成されている。
【0022】
また、この遮蔽リブ34はミラー本体30が回動した際にミラー本体30に干渉しないようにバイザー12の内周部からの突出寸法(すなわち、遮蔽リブ34の幅寸法)が設定されている。但し、ミラー本体30の通常の回動位置(図2の実線図示状態)におけるミラー本体30と鍔部32との間の隙間の開口方向並びにミラー本体30の車体側の外周部が最も底部14側へ回動した際の鍔部32とミラー本体30の間の隙間の開口方向に沿って隙間よりもバイザー12の内側に遮蔽リブ34が位置するように遮蔽リブ34のバイザー12の内周部からの突出寸法(すなわち、遮蔽リブ34の幅寸法)が設定されている。
【0023】
また、図1及び図3に示されるように、バイザー12の車体側の側壁36には開口部38が形成されており、この開口部38を介してベース50の先端側がバイザー12の内側に入り込んでいる。
【0024】
<ベース50の構成>
ベース50は全体が金属若しくは合成樹脂材により形成された成形品とされている。図1及び図6に示されるように、ベース50は略三角形で且つ略板状の基部52を備えている。この基部52の車体側には基部52の厚さ方向に沿って開口した筒形状の枠部54が一体形成されている。この枠部54はその開口方向に沿ってみた場合に基部52に対して略相似形状ではあるものの、基部52より充分に小さな略三角形状とされており、この枠部54の各コーナには概ね枠部54の開口方向を軸方向としたボス56が一体形成されている。これらのボス56には図4等に示されるボルト58が固定されており、このボルト58が車体側の支持部材(図示省略)へ固定される。
【0025】
一方、図7及び図9に示されるように、基部52の枠部54とは反対側(すなわち、車体とは反対側)にはベース本体60が形成されている。このベース本体60は、略車両前後方向に沿って互いに対向した一対の前後壁62を備えている。これらの前後壁62は略車両左右方向に対して略車両前後方向へ傾斜した方向に沿って長手方向とされており、その長手方向一方(すなわち、車体側)の端部で基部52へ連結されている。また、これらの前後壁62の幅方向上方(略車両上方)側には上壁64が設けられている。この上壁64は前後壁62の長手方向に沿って長手とされており、その幅方向両端部にて前後壁62の幅方向上端部が一体に連結されている。したがって、図8に示されるように、前後壁62の部分では、ベース本体60は略車両下方へ向けて開口した断面略凹形状となっている。
【0026】
また、これらの前後壁62の間には板状の第1リブ66が設けられている。この第1リブ66は概ね前後壁62の長手方向に沿って長手方向で且つ前後壁62の対向方向が厚さ方向の板状とされているものの、その長手方向中間部よりも一方の側(すなわち、車体側)では長手方向他方の側に対して略車両後方側へ屈曲しており、一対の前後壁62のうち相対的に略車両後方側に位置する前後壁62の基部52との結合部分の近傍にて基部52へ結合されている。また、この第1リブ66の幅方向上端部は上述した上壁64へ結合されている。
【0027】
さらに、これらの前後壁62並びに第1リブ66の長手方向他端部(車体とは反対側の端部)には前後壁62と共にベース本体60を構成する一対の上下壁68の長手方向一部が結合されている。
【0028】
これらの上下壁68は概ね上述した前後壁62の長手方向に沿って長手とされているものの、各々の厚さ方向が略車両上下方向とされていると共に、各々の厚さ方向に沿って互いに対向している。また、これらの上下壁68の幅方向後端側には上下壁68の幅方向に沿って厚さ方向とされた前壁70が設けられている。この前壁70は上下壁68の長手方向に沿って長手で且つ概ね上下壁68の幅方向に沿って厚さ方向とされた板状で、実質的には前後壁62のうち相対的に略車両前方側に位置する前後壁62の長手方向他端部から延長されて形成されている。
【0029】
この前壁70の幅方向両端部は上下壁68の幅方向前端部が一体に連結されており、したがって、図10に示されるように、上下壁68の部分では、ベース本体60は略車両後方へ向けて開口した断面略凹形状となっている。
【0030】
また、これらの上下壁68の間には板状の第2リブ72が設けられている。この第2リブ72は概ね上下壁68の長手方向に沿って長手方向で且つ上下壁68の対向方向が厚さ方向の板状とされている。この第2リブ72の長手方向一端部は前後壁62及び第1リブ66の長手方向他端部へ結合されていると共に幅方向前端部が前壁70に結合されている。
【0031】
一対の上下壁68のうち、相対的に略車両下方側に位置する上下壁68の長手方向手方向他端側は略車両上方側へ屈曲しており、この屈曲部分で上述した第2リブ72の長手方向他端部が結合されている。さらに、これらの上下壁68の長手方向他端部には略車両前後方向に沿って軸方向とされた筒状のボス74が形成されており、このボス74に上述したミラー駆動ユニット26がねじ止めされている。
【0032】
一方、図6に示されるように、上述した基部52には一対の開口部76が形成されている。これらの開口部76は略矩形とされていると共に、厚さ方向一方の側(すなわち、車体側)では開口しているものの、基部52の厚さよりも浅く、基部52の厚さ方向昼間部に底を有している。また、これらの開口部76の底には略円形の透孔78が形成されている。
【0033】
これらの透孔78には締結手段としての固定ねじ80が貫通しており、上述したバイザー12の側壁36に形成されたボス82にねじ込まれている。これにより、バイザー12とベース50とが一体的に連結される。
【0034】
また、図1に示されるように、このベース50の基部52とバイザー12との間にはカバーとしてのステーカバー90が設けられている。
【0035】
<ステーカバー90の構成>
図1及び図11に示されるように、ステーカバー90は板状の基部92を備えている。この基部92は上述したベース50の基部52と略相似形であるが基部52よりも充分に大きな略三角形状に形成されている。この基部92には厚さ方向に貫通した貫通孔94が形成されている。この貫通孔94はベース50の基部52よりは小さいがベース50のベース本体60並びに固定ねじ80が貫通できる程度の大きさとされており、ベース本体60はこの貫通孔94を貫通してバイザー12の内側へ入り込んでいると共に、固定ねじ80は貫通孔94を貫通してボス82へねじ込まれて固定されている。
【0036】
また、基部92の厚さ方向他方の側(すなわち、車体とは反対側)には貫通孔94の内周部に沿って周壁96が形成されている。要部を更に拡大した図12に示されるように、この周壁96の開口端には略リング状のバイザー受け部98が形成されており、本ドアミラー10の組付状態にあっては、このバイザー受け部98にバイザー12の側壁36に形成された周壁100の開口端が圧接している。
【0037】
但し、図12に示されるように、バイザー受け部98の開口径方向中間部では、開口径方向内方側に対してバイザー12側へ屈曲された屈曲部102を有しており、この屈曲部102のバイザー12側の面はバイザー12側に対してバイザー受け部98の開口径方向外側へ向いた圧接面若しくは位置決め部としての傾斜面104とされている。
【0038】
この傾斜面104に対応してバイザー12の周壁96の一部には傾斜面104と対向する圧接面若しくは位置決め部としての傾斜面106が形成されており、本ドアミラー10の組付状態にあっては傾斜面104と傾斜面106とが圧接する。
【0039】
一方、図1及び図11に示されるように、基部92の厚さ方向一方の側には基部92の外周部に沿って周壁108が形成されている。この周壁108の内側では基部92から複数のリブ110が立設されており、本ドアミラー10の組付状態にあってはこれらのリブ110にベース50の基部52が圧接する。
【0040】
また、基部92の厚さ方向一方の側からは一対の位置決めピン112が立設されている。これらの位置決めピン112に対応してベース50の基部52には位置決め孔114が形成されており、位置決めピン112を位置決め孔114に貫通させると共に基部52をリブ110に突き当てることで、基部92に対する基部52の相対的な位置関係(すなわち、ステーカバー90に対するベース50の相対的な位置関係)が決定する構成である。
【0041】
<組付面からみた本実施の形態の作用、効果>
次に、本ドアミラー10の組み立ての概略の説明を通して組立面からみた本実施の作用並びに効果について説明する。
【0042】
本ドアミラー10では、ステーカバー90に形成された貫通孔94にベース50のベース本体60を貫通させる。次いで、ベース50の基部52に形成された位置決め孔114にステーカバー90の基部92に形成された位置決めピン112を貫通させながらリブ110にベース50の基部52を突き当ててステーカバー90に対するベース50の位置決めを行う。
【0043】
次いで、バイザー12の側壁36に形成された開口部38にベース本体60を貫通させてバイザー12の周壁100の開口端をステーカバー90の周壁96の開口端に突き当てる。
【0044】
この状態でベース50の基部52に形成された透孔78に固定ねじ80を貫通させ、更に、これらの固定ねじ80をバイザー12に形成されたボス82にねじ込んで締結固定する。
【0045】
ここで、これらの固定ねじ80は、ステーカバー90の周壁96の開口端がバイザー12の周壁100の開口端へ圧接し、且つ、ベース50の基部52がリブ110に圧接するまで、すなわち、ステーカバー90をベース50の基部52とバイザー12の周壁100とが所定の大きさの挟持力で挟持するまでボス82にねじ込まれる。
【0046】
以上のようにバイザー12、ステーカバー90、及びベース50が組み付けられた状態でバイザー12の内部にミラー駆動ユニット26並びにミラー本体30が組み付けられる。
【0047】
このように、本ドアミラー10では、ステーカバー90がベース50の基部52とバイザー12の周壁100とにより挟持されることでベース50とバイザー12との間で保持されるため、ステーカバー90を固定するための特別な固定部材が必要なく、本ドアミラー10を構成する部材の部品点数を削減でき、コストの軽減を図ることができる。
【0048】
また、基本的に固定ねじ80はベース50とバイザー12とを固定するための部材であり、ボス82への固定ねじ80のねじ込みはベース50とバイザー12とを固定するための工程である。しかしながら、この工程においてステーカバー90の固定ができるため、ステーカバー90を固定するための特別な工程も必要なくなる。このため、ドアミラー10の組立工程を削減でき、この意味でもコストの軽減に寄与する。
【0049】
さらに、バイザー12とベース50とによるステーカバー90の挟持方向が固定ねじ80をボス56へねじ込む方向と略一致しているため、ステーカバー90を挟持するための挟持力の調整が容易であると共に、バイザー12とベース50とによる挟持方向と固定ねじ80のねじ込み方向が略一致しているため、基本的に一方向からの組付けが可能となるため、作業性が向上する。
【0050】
また、バイザー12の周壁100とステーカバー90の周壁96とが圧接するにあたり、一部では周壁96の傾斜面104と周壁100の傾斜面106とが圧接する。このように、挟持力の作用方向に対して傾斜面104、106の圧接方向が傾斜していることから、傾斜面106では応力が分散される。このため、ステーカバー90の圧接部分等に歪みが生じることを防止或いは軽減でき、これにより、ステーカバー90とバイザー12とを隙間なく圧接させることができ、外観品質を向上させることができる。
【0051】
<外観面からみた本実施の作用、効果>
次に、本実施の作用並びに効果について本ドアミラー10の外観面から説明する。
【0052】
本実施の形態では、ミラー本体30よりもバイザー12の底部14側でバイザー12の内周部の車体側からは少なくとも一部から突出形成された遮蔽リブ34が、バイザー12の内周部とミラー本体30の外周部との間の隙間に対してこの隙間の開口方向に沿った底部14側に位置している。したがって、バイザー12の内側に収容されたミラー駆動ユニット26や、このミラー駆動ユニット26の配線等は遮蔽リブ34を介して上記の隙間とは反対側に位置することになる。このため、バイザー12の開口端側から隙間を介してバイザー12の内側を見ても、遮蔽リブ34に遮蔽されて上記のミラー駆動ユニット26や、このミラー駆動ユニット26の配線等をみることはできない。これにより、ドアミラー10全体の外観品質が向上する。
【0053】
しかも、遮蔽リブ34の厚さはバイザー12よりも薄いため、この遮蔽リブ34を形成することでバイザー12の開口部近傍に所謂「ひけ」等の外観不良が生ずる可能性が極めて低く、この意味でもコストの軽減に寄与する。
【0054】
<機能面からみた本実施の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について本ドアミラー10の機能面から説明する。
【0055】
本ドアミラー10はベース50のボス74に設けられたボルト58によって車両へ組み付けられる。このようにして車両へ組み付けられたドアミラー10では、ベース50のベース本体60のうち、基部52側でバイザー12、ミラー本体30、並びにミラー駆動ユニット26等の重量が大きく作用する。
【0056】
ここで、ベース本体60の基部52側では、バイザー12やミラー本体30、ミラー駆動ユニット26等の荷重が大きく作用するが、ベース本体60の基部52は前後に対向する一対の前後壁62により構成されているため、略車両上下方向に沿った方向の強度が向上しており、しかも、これらの前後壁62の間に第1リブ66が設けられ、略車両上下方向に沿った方向の強度が更に向上している。このため、特別に肉厚を厚くすることなく充分な強度を得ることができ、コストを安価にできると共に、軽量化に寄与する。
【0057】
一方、車両走行中には、ベース本体60の先端側に車両走行中における風圧が大きく作用するが、ベース本体60の先端側は一対の上下壁68により構成されているため、略車両前後方向に沿った方向の強度が向上しており、しかも、これらの上下壁68の間に第2リブ72が設けられ、略車両前後方向に沿った方向の強度が更に向上している。このため、特別に肉厚を厚くすることなく充分な強度を得ることができ、コストを安価にできると共に、軽量化に寄与する。
【0058】
さらに、ベース本体60を構成する前後壁62が設けられた部分では、略車両下方側が開口しているため、仮に、前後壁62の間に雨水が入り込んだり、結露によって水滴が付着しても、このような水滴を落下させて排水することができる。
【0059】
<第2リブ72の変形例>
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図13には、前記第2リブ72の変形例が示されている。この変形例では、第2リブ72の形状が単なる平板状ではなく、その長手方向中間部にて第2リブ72が幅方向周りにジグザグに屈曲している。
【0060】
このように、第2リブ72をジグザグに屈曲させることで略車両前後方向に沿った方向の強度のみならず、略車両上下方向等の強度も向上できるという更なる効果も得ることができる。
【0061】
なお、この変形例は、第2リブ72の変形例であったが、第1リブ66をその長手方向中間部にて幅方向周りにジグザグに屈曲させる構成としても構わない。この場合には、略車両上下方向に沿った方向の強度のみならず、略車両前後方向等のも向上できるという更なる効果も得ることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、安価なコストで且つ組み付け工数を軽減でき、しかも、外観品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るミラーの概略的な斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るミラーを一部破断した平面図である。
【図3】車体側からみたバイザーの側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るミラーを一部破断した正面図である。
【図5】バイザーの側断面図である。
【図6】車体側からみたベースの側面図である。
【図7】下方からみたベースの底面図である。
【図8】前後壁部分でのベース本体の断面図である。
【図9】ベースの正面図である。
【図10】上下壁部分でのベース本体の断面図である。
【図11】車体側からみたカバー(ステーカバー)の側面図である。
【図12】カバーとバイザーとの圧接部分近傍での拡大断面図である。
【図13】第2リブの変形例を示す図9に対応した正面図である。
【符号の説明】
10 ドアミラー(ミラー)
12 バイザー
30 ミラー本体
50 ベース
80 固定ねじ(締結手段)
90 ステーカバー(カバー)
104 傾斜面(圧接面、位置決め部)
106 傾斜面(圧接面、位置決め部)
Claims (4)
- 車両に対する所定方向側が開口した有底に形成されると共に、内側に反射面を有するミラー本体を収容したバイザーと、
前記バイザーの前記車両側に設けられて前記バイザーを前記車両へ連結するベースと、
前記バイザーと前記車両との間に設けられて前記ベースを被覆するカバーと、
前記カバー及び前記バイザーの少なくとも何れか一方に設けられて、何れか他方が係合することで前記何れか一方に対する前記何れか他方の組付位置を位置決めし、当該位置決め状態では、前記バイザーと前記ベースとが前記カバーを挟み付け、前記バイザーと前記ベースとの挟持力で前記カバーが保持される位置決め部と、
を備えるミラー。 - 車両に対する所定方向側が開口した有底に形成されると共に、内側に反射面を有するミラー本体を収容したバイザーと、
前記バイザーの前記車両側に設けられて前記バイザーを前記車両へ連結するベースと、
前記バイザーと前記車両との間に設けられて前記ベースを被覆するカバーと、
前記カバー及び前記バイザーの各々に設けられて、前記カバーに設けられた方と前記バイザーに設けられた方とが互いに当接することで前記カバーに対する前記バイザーの相対的な組付位置を位置決めし、当該位置決め状態では、前記バイザーと前記ベースとが前記カバーを挟み付け、前記バイザーと前記ベースとの挟持力で前記カバーが保持される位置決め部と、
を備えるミラー。 - 前記バイザー及び前記ベースの何れか一方から前記挟持力の作用方向或いはその反対方向に沿って前記カバーを貫通して前記何れか他方に締結され、前記バイザーを前記ベースへ固定する締結手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のミラー。
- 前記挟持力の作用方向に対して傾斜した方向に沿って互いに圧接する圧接面を前記位置決め部とし、当該圧接面を前記バイザー並びに前記カバーの各々の外周部よりも内側に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のミラー。
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