JP3314913B2 - ミラーベース構造 - Google Patents

ミラーベース構造

Info

Publication number
JP3314913B2
JP3314913B2 JP00382197A JP382197A JP3314913B2 JP 3314913 B2 JP3314913 B2 JP 3314913B2 JP 00382197 A JP00382197 A JP 00382197A JP 382197 A JP382197 A JP 382197A JP 3314913 B2 JP3314913 B2 JP 3314913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
base frame
base
cover
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00382197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10194042A (ja
Inventor
健次 綾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP00382197A priority Critical patent/JP3314913B2/ja
Publication of JPH10194042A publication Critical patent/JPH10194042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3314913B2 publication Critical patent/JP3314913B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に装着され
るミラーのベース構造に関し、特に、ミラーを支持する
ミラーハウジングアッシィが車体側にベースフレームを
介し支持されるようにしたミラーベース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転者が後方や側方視界を確保す
る上でバックミラーは車両の重要な装備品と成ってい
る。このバックミラーの一種にアウトサイドミラーがあ
り、その一つに乗用車等に用いるドアミラーがある。図
8、図9に示すように、このドアミラー100は、ドア
パネル側面の縦壁部材101に取り付けられるベースフ
レーム102と、ベースフレーム102を覆うベースフ
レームカバー106と、ベースフレーム上に支持される
ミラーハウジングアッシィ107とを備える。ミラーハ
ウジングアッシィ107は同ミラーハウジングアッシィ
及びミラー本体103を駆動するパワーユニット104
と、これを収容したミラーハウジング105とで構成さ
れる。
【0003】ここでベースフレーム102は縦壁部材1
01にボルト結合されるベースフレーム本体108及び
このベースフレーム本体の下端側より水平方向に延出す
る支持部109(図10(a)参照)とで形成される。
支持部109には垂直にシャフト110が突設され、こ
のシャフトにミラーハウジングアッシィ107側のボス
111(図10(b)参照)が嵌着される。ところで、
ミラーハウジングアッシィ107は重量のあるパワーユ
ニット104を収容し、且つ走行時に路面よりの振動や
ドア開閉時の振動を受けることより、ベースフレーム1
02を介し縦壁部材101に対し十分な結合剛性を保っ
た上で取り付けられる必要がある。結合剛性が不足する
と、ドアミラーの耐久性が確保出来ないばかりか走行時
のドアミラーが振動して後方の確認がしにくくなり安全
確保の面でも問題となる。
【0004】このため、ベースフレーム102は亜鉛ダ
イキャスト等で製造され、ベースフレーム102には取
付ねじ112で着色された樹脂製のベースフレームカバ
ー106(図10(c)参照)が締付固定される。ベー
スフレームカバー106は車体外装部品であるドアミラ
ーl00の美観を確保するためデサインイメージに適合
した形状に形成されているが、ベースフレーム102を
覆うためのものであってミラーハウジング105を支持
するものではないので剛性はそれ程必要がなく簿肉の樹
脂で製造されている。これによりドアミラー100は、
ベースフレーム102によって縦壁部材101に対し十
分な結合剛性を確保すると共に、ベースフレームカバー
106が美観を確保するように構成されている。
【0005】なお、実開平4−124541号公報に
は、図8、図9に開示したドアミラーと同様の構成を有
するドアミラー構造が開示されている。即ち、このドア
ミラー構造は、ベースフレーム(車両取付ベース)の周
縁部に係止受け部を形成し、ベースフレームカバーの内
側周縁部には内側に折り返した案内爪を形成し、ベース
フレームカバーの内爪をベースフレームの係止受け部に
係止させることによりベースフレームカバーをベースフ
レームに外嵌させ、離脱不可に取り付けるようになって
いる。更に、実開平4−109647号公報には、ドア
側面に取り付けられる取付ステーとこの取付ステーより
延出し金属製のシャフトを支持するベースとからなる樹
脂製のベース部材と、シャフトに枢着されると共にミラ
ーハウジングを支持した樹脂製のブラケットとからなる
車両用ドアミラーが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9や、実開
平4−124541号公報に開示される各ドアミラーの
ように、ミラー本体やこのミラー本体を駆動するパワー
ユニツトを収容したミラーハウジングを支持するベース
部材が、このミラーハウジングをドアに固定する剛性の
高いベースフレームと、このベースフレームを覆って美
視を確保するベースフレームカバーから構成される場合
は、ベースフレームカバーは美観を確保するだけであっ
て強度や剛性はそれ程必要でないため薄肉の樹脂材料で
良い。しかし、ミラーハウジングの荷重を支持しドア側
面に固定されるベースフレームは、強度と剛性の高い亜
鉛ダイキャストなど金属材料で成形される必要があり、
加工工数、コストの増大と重量の増加を招くという問題
がある。
【0007】一方、実開平4−109647号公報に開
示されるドアミラーの場合、ドア側面に取り付けられる
取り付けステーおよびミラーハウジングが支持されるベ
ース共に樹脂材料で成形され、接合されてベース部材を
形成している。この場合、ミラー本体を駆動するパワー
ユニットが収納されている重いミラーハウジングの荷重
はすべてベースで受けているため、ミラーハウジングを
支持、固定するのに必要な強度、剛性を確保するため
に、ベースには強度、剛性の高い材料を用いなければな
らない。
【0008】通常、樹脂材の強度、剛性を向上させる材
料としては、樹脂にガラスファイバーを混入するガラス
ファイパー強化樹脂(FRP)が用いられるが、ベース
の材料として美観確保の必要性から表面にファイバーの
凹凸が出るFRPは使用できず、肉厚化や高価な材料を
使用して対応しなければならない。また、ミラーハウジ
ングの荷重はベース、取付ステーとベースの接合部、取
付ステーの順にドア側面に伝達され、接合部にはミラー
ハウジングの全荷重がかかるとともに、その荷重が接合
部を剥離させる方向に作用するので、耐久性面で問題が
あり、按合部の強度、剛性アップのために、ベースも取
付ステー同様に高価で、肉厚の材料を使用しなくてはな
らない。従って、ベース部材の全体の重量が比較的大き
くなり、軽量化を図りずらいという問題がある。この発
明は、美観や剛性を損なうこと無く軽量化を図れるミラ
ーベース構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、鏡面体などを収納するミラー
ハウジングアッシィを車体に取り付けるミラーベース構
造において、上記車体に固定される車体側固定部と同車
体側固定部から車体外方に突設されるハウジング支持部
とで形成されるベースフレーム本体と、少なくとも周縁
部が上記車体側固定部の周縁部と嵌着し接合され同車体
側固定部との間に閉空間を形成するベースフレームカバ
ーと、を備えたことを特徴とする。
【0010】従って、ミラーハウジングアッシィを車体
に取り付けるミラーベース構造であって、特に、ベース
フレーム本体が車体側固定部とハウジング支持部とで形
成され、ベースフレームカバーの少なくとも周縁部が車
体側固定部の周縁部と嵌着し接合されるので、ベースフ
レームカバーとベースフレーム本体との間に閉空間を形
成できる 請求項2の発明は、請求項1に記載のミラー
ベース構造において、上記ハウジング支持部の全外周面
が上記ベースフレームカバーに形成された長袋状のカバ
ー突部により覆われることを特徴とする。
【0011】請求項の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のミラーベース構造において、上記ハウジング支
持部がこれに当接する上記ミラーハウジングアッシィの
荷重を支持することを特徴とする。従って、ミラーハウ
ジングアッシィの荷重をハウジング支持部が車体側固定
部に確実に伝達できる。
【0012】請求項の発明は、請求項1から請求項3
の何れかに記載のミラーベース構造において、上記ハウ
ジング支持部の周縁部と上記ベースフレームカバーが接
合されていることを特徴とする。従って、ハウジング支
持部とベースフレームカバーが接合され、このハウジン
グ支持部をベースフレームカバーが補強できる。請求項
5の発明は、請求項1から請求項4の何れかに記載のミ
ラーベース構造において、上記車体側固定部の周縁部に
は車体外方に突き出し形成されるフランジが形成される
と共に、上記ベースフレームカバーには上記フランジの
先端部を嵌合させる長溝が形成され、上記フランジ先端
部と上記長溝底面との対向面がセレーション形状とされ
ていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたミラ
ーベース構造を備えたドアミラー1を示した。このドア
ミラー1は、図7に示したように乗用車Cの外側壁を成
す左右フロントドアに装着される。ここで、左右のドア
ミラー1は左右対称で同様の構成を採るため、ここで
は、右側のドアミラー1を主に説明する。このドアミラ
ー1は、本発明の適用されたミラーベース構造を用いて
ドアパネル2とドアサッシュ3の前端部との間に配置さ
れる縦壁部材4に取付られる。即ち、このドアミラー1
は、縦壁部材4にボルト5によって締付固定されるベー
スフレーム本体6と、ベースフレーム本体6に接着され
るベースフレームカバー7と、ベースフレーム本体6に
支持されるミラーハウジングアッシィ8とを備える。
【0014】ミラーハウジングアッシィ8は、後述する
ハウジング支持部602上のシャフト9に支持されるブ
ラケット11と、ブラケット11の複数の締付個所に内
壁面を当接させ、互いにビス止めされたミラーハウジン
グ12と、ブラケット11に支持されミラーハウジング
12の格納、復帰を調整する電動格納機構部13及び鏡
面体としてのミラー本体14の傾きを調整するミラー角
度調整機構部15とを備える。ブラケット11はボス部
11aと、このボス部より水平方向に延出する基板部1
1bと、同基板部上に支持されるカバー11cとで成
り、これらは一体的に樹脂成形されている。ミラーハウ
ジング12はその前側外壁面が走行風f(図7参照)を
受けることより、その流動抵抗を低減させるよう、湾曲
壁面に形成され、その後方側に開口を形成され、同開口
にミラー本体14を配設している。
【0015】電動格納機構部13は図示しない切換えス
イッチの操作により電動機構及び減速ギア列を用いミラ
ーハウジングアッシィ8をシャフト9回りに回動操作す
るという周知の構成を採る。ここでミラーハウジングア
ッシィ8はドア外壁面より車外方向に突出した使用位置
X(図7に実線で示す位置)と、ドア外壁面に沿って折
りたたまれた収納位置Yとに切換え操作される。ミラー
角度調整機構部15は図示しない切換えスイッチの操作
によりブラケット11のp位置に揺動自在に連結された
ミラー本体14の上下左右の傾きを調整する。ここでミ
ラー本体14はブラケット11のq、r位置においてそ
れぞれ突出し退却する図示しない各押圧部材の駆動によ
り、上下左右の傾きを切換え操作される。図1に示すミ
ラーベース構造ではベースフレーム本体6及びベースフ
レームカバー7がその要部を構成している。
【0016】ここで、ベースフレーム本体6及びベース
フレームカバー7は共に樹脂成形品である。即ち、ベー
スフレーム本体6はポリアミドのグラスファイバ強化樹
脂(PA+GF)で、ベースフレームカバー7はアクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレンの樹脂(ABA)で
射出成形され、その上で所望の色に塗装されている。こ
のため、このベースフレームカバー7がドアミラー1の
ミラーベース部分の美観を確保するように成る。なお、
ベースフレーム本体6をアクリロニトリル・スチレン・
アクリレートのグラスファイバ強化樹脂(ASA+G
F)で、ベースフレームカバー7をアクリルニトリル・
スチレン・アクリレート樹脂(ASA)で射出成形して
も良い。この場合、ASA樹脂が原着材であることよ
り、成形型の表面精度を確保しておくことにより、原着
された色をそのまま製品の色として使用でき、塗装が不
要となる上に耐光性が良好となり、美観を長期にわたり
確保することが容易となる。
【0017】図1に示すように、ベースフレーム本体6
とベースフレームカバー7との両周縁部は連続的に当接
され、同部分はエポキシ系接着剤で接着され、あるいは
熱板溶着され、連続した接合部aが形成される。ここ
で、ベースフレーム本体6は、図1乃至図4に示すよう
に、縦壁部材4にボルト5で締付られる車体側固定部6
01と、同車体側固定部601の下端側より車体外方に
突き出し形成されるハウジング支持部602と、ハウジ
ング支持部602より上側に位置し車体側固定部601
より突き出す横向き突条603と、車体側固定部601
の略三角状の周縁部より車体外方に突き出し形成される
フランジ604と、車体側固定部601の裏面に複数突
設され、ボルト5が螺着される筒状部605とで形成さ
れる。
【0018】ここで、ハウジング支持部602は片持梁
状を成し、その先端に上向き面f1を形成され、先端周
縁に弧状側壁606を形成される。上向き面f1の中央
には垂直方向に向けて配備されたシャフト9の拡径下端
部901がビス18により締付固定され、このシャフト
9にミラーハウジングアッシィ8が支持される。横向き
突条603は直片状を成し、フランジ604と同等量突
き出し形成される。シャフト9は拡径下端部901の上
側にブラケット11側のボス部11aを枢支する。この
ボス部はシャフト9に対しストッパプレート19を用い
て離脱不可に係止されたコイルスプリング20により弾
性力を受ける。これによりシャフト9に対しボス部11
aはその相対的な回動変位を許容されると共に適度の回
動抵抗を受けるよう構成される。なお、ストッパプレー
ト19の上側には図示しない固定ギアが取り付けられ、
同ギアに電動格納機構部13側の図示しない駆動ギアが
噛み合い、シャフト9側の図示しない固定ギア回りにミ
ラーハウジングアッシィ8側が回動し、その位置を切り
替えるように構成される。
【0019】一方、ベースフレームカバー7は、図1、
図2に示すように、略三角蓋状のカバー主部701と、
カバー主部701の低縁部から車体外方に突設されるポ
ケット状のカバー突部702と、カバー主部701の裏
面より横向き突条603に向けて突出する裏側突条70
3と、カバー主部701の外周縁より裏側に向けて連続
して突出する裏側突部704とで形成される。ここで、
裏側突部704はその突出し端面にフランジ604の先
端部を嵌合させる長溝705を連続形成される。このよ
うなベースフレーム本体6とベースフレームカバー7は
一体的に接着される。
【0020】まず、裏側突部704上の長溝705とこ
れに嵌着されるフランジ604の先端部は接着処理さ
れ、これにより車体側固定部601とカバー主部701
との両周縁部が互いに連続した接合部aを形成する。こ
の場合、特に、図5(a)に示すように、フランジ60
4の先端部と長溝705の底部との両対向面がセレーシ
ョン形状を採るように予め成形されるようにし、両者の
接着時の接合面積の増加を図るようにし、接合強度を強
化することが望ましい。更に、図5(b)に示すよう
に、ハウジング支持部602の付け根部に位置するフラ
ンジ604が、カバー突部702の付け根部に位置する
裏側突部704の長溝705に嵌合するようにし、しか
も、裏側突部704の内側面f2がハウジング支持部6
02の付け根部の下壁面f3にも当接して接着されるよ
うにし、この接合部aの接合強度を強化することが望ま
しい。
【0021】次に、図2に示すように、カバー突部70
2の弧状内周壁面f4がハウジング支持部602の先端
周縁の弧状側壁606に当接し、両者は接着されて接合
部aが形成される。更に、横向き突条603の先端は裏
側突条703と当接し、ここも接着され接合部aが形成
される。なお、図1中の符号16は樹脂製のめくら蓋を
示し、これはカバー突部702に形成される貫通孔17
に嵌着される。図1のミラーベース構造は、ベースフレ
ーム本体6の略三角皿状の車体側固定部601と、ベー
スフレームカバー7の略三角蓋状のカバー主部701と
が互いに縦向きの状態で周縁部を突き合わされて一体化
され、接合部aを形成されている。特に、車体側固定部
601とカバー主部701との間に閉空間Aを形成して
おり、全体としてモノコック構造を完成させている。
【0022】このベースフレーム本体6とベースフレー
ムカバー7とがモノコック構造を採ることより、外部か
らの荷重をベースフレーム本体6とベースフレームカバ
ー7の双方にて分散して受けることが出来る。このた
め、ミラーベース構造全体としての剛性を強化でき、ベ
ースフレームカバー7がベースフレーム本体6を補強す
ることより、ベースフレーム本体6及びベースフレーム
カバー7の肉厚を比較的薄く出来、ミラーベース構造全
体としての軽量化を図れる。また、外部からの荷重はハ
ウジング支持部602から直接車体固定部601へ伝達
されるため、接合部aに作用する荷重も分散軽減され、
車体固定部601とカバー主部701の接着力不足など
による剥がれを防止できる。
【0023】更に、図1のミラーベース構造では、ハウ
ジング支持部602の弧状側壁606とカバー突部70
2の弧状内周壁面f4とが接着され、裏側突部704と
ハウジング支持部602の付け根部側のフランジ604
とが接合され(図5(b)参照)、一体化されている。
このため、ミラーハウジングアッシィ8がシャフト9を
介して当接するハウジング支持部6はカバー突部702
により補強されていることより、車両の走行時やドア開
閉時において、ミラーハウジングアッシィ8からの荷重
をカバー突部702が分散して支持でき、この点でミラ
ーベース構造全体としての強度や耐久性を強化できる。
図6には本願発明の適用されたミラーベース構造の変形
例を示した。
【0024】図6のミラーベース構造は、図1のミラー
ベース構造と比較し、シャフト9の支持構造が相違する
以外は図1のミラーベース構造と同様の構造を採ること
より、同一部材には同一符号を付し、その重複説明を略
す。図6のミラーベース構造の適用されたドアミラー1
aは縦壁部材4に締付固定されるベースフレーム本体6
と、ベースフレーム本体6に接着されるベースフレーム
カバー7aと、ベースフレーム本体6及びその上のシャ
フト9に支持されるミラーハウジングアッシィ8とを備
える。
【0025】ここで、ベースフレーム本体6のハウジン
グ支持部602はその先端の弧状側壁606及び上向き
面f1及び下向き面から成る全外周面を長袋状のカバー
突部702aにより覆われる。即ち、芯材としてのハウ
ジング支持部602をカバー突部702aが補強出来、
この部分は二重構造をなす。ここで、ハウジング支持部
602の上向き面f1にはカバー突部702aの上側部
が重ねられ、その上にシャフト9の拡径下端部901が
重ねられ、これらがビス18により一体的に締付固定さ
れている。
【0026】この場合、ベースフレーム本体6とベース
フレームカバー7aとが閉空間Aを有するモノコック構
造を採り、荷重分散機能を十分に働かせることが出来
る。
【0027】特に、ミラーハウジングアッシィ8がシャ
フト9を介して当接するカバー突部702aの上壁部は
車両の走行時やドア開閉時において、ミラーハウジング
アッシィ8からの振動をシャフト9を介し受けるが、こ
の荷重は二重構造のカバー突部702a及びハウジング
支持部602に分散して伝わり、確実に支持されるので
強度及び耐久性の良いミラーベース構造を得ることが出
来る。
【0028】上述のところにおいて、この発明によるミ
ラーベース構造は乗用車のドアミラーに採用されていた
が、この他の車両のドアミラーにも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、ベー
スフレーム本体が車体側固定部とハウジング支持部とで
形成され、ベースフレームカバーの少なくとも周縁部が
車体側固定部の周縁部と嵌着し接合されるので、ベース
フレームカバーとベースフレーム本体との間に閉空間を
形成でき、ベースフレーム本体とベースフレームカバー
とがモノコック構造を採るように成り、両者がミラーハ
ウジングアッシィからの荷重を分散して受けることが出
来る。このため、強度及び耐久性の良いミラーベース構
造を得ることが出来、特に、ベースフレーム本体及びベ
ースフレームカバーの肉厚を比較的薄く出来、ミラーベ
ース構造全体としての軽量化を図れ、ベースフレームカ
バーによる美観の確保も容易と成る。請求項2の発明に
よれば、請求項1に記載のミラーベース構造において、
カバー突部がミラーベース構造の強度を向上させる。
【0030】請求項の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載のミラーベース構造において、特に、ミラ
ーハウジングアッシィの荷重をハウジング支持部が車体
側固定部に確実に伝達する様にでき、この場合もミラー
ベース構造の強度を確保出来、軽量化を図れる。
【0031】請求項の発明によれば、請求項1から請
求項3の何れかに記載のミラーベース構造において、特
に、ハウジング支持部とベースフレームカバーが接合さ
れ、ハウジング支持部をベースフレームカバーが補強で
きるので、ミラーベース構造全体としての強度を十分に
強化できる。請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4の何れかに記載のミラーベース構造において、特
に、車体側固定部のフランジの先端部とベースフレーム
カバーの長溝の底部とがセレーション形状を採るので、
両者の接着時の接合面積の増加を図るようにし接合強度
を強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミラーベース構造を適用したドアミラ
ーの断面図である。
【図2】図1のミラーベース構造で用いるベースフレー
ム本体及びベースフレームカバーの分解斜視図である。
【図3】図1のミラーベース構造で用いるベースフレー
ム本体の正面図である。
【図4】図1のミラーベース構造で用いるベースフレー
ム本体の後面斜視図である。
【図5】図1のミラーベース構造で用いるベースフレー
ム本体のフランジとベースフレームカバーの裏側突部と
の接合部を示し、(a)はその上部側の接合部の拡大断
面図、(b)はその下部側の接合部の拡大断面図であ
る。
【図6】本発明のミラーベース構造の変形例を適用した
ドアミラーの断面図である。
【図7】本発明のミラーベース構造を適用したドアミラ
ー付きの乗用車の概略平面図である。
【図8】従来のドアミラーのミラーを排除した状態の斜
視図である。
【図9】従来のドアミラーの断面図である。
【図10】図9中のドアミラーの構成部材の分解斜視図
であり、(a)はベースフレーム本体、(b)はミラー
ハウジング、(c)はベースフレームカバーをそれぞれ
示す。
【符号の説明】
1 ドアミラー 2 ドアパネル 3 ドアサッシュ 4 縦壁部材 5 ボルト 6 ベースフレーム本体 601 車体側固定部 602 ハウジング支持部 603 横向き突条 604 フランジ 7 ベースフレームカバー 701 カバー主部 702 カバー突部 704 裏側突部 705 長溝 8 ミラーハウジングアッシィ 9 シャフト 11 ブラケット 11a ボス部 12 ミラーハウジング 14 ミラー本体 a 接合部 A 閉空間 C 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡面体などを収納するミラーハウジングア
    ッシィを車体に取り付けるミラーベース構造において、 上記車体に固定される車体側固定部と同車体側固定部か
    ら車体外方に突設されるハウジング支持部とで形成され
    るベースフレーム本体と、 少なくとも周縁部が上記車体側固定部の周縁部と嵌着し
    接合され同車体側固定部との間に閉空間を形成するベー
    スフレームカバーと、 を備えたことを特徴とするミラーベース構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のミラーベース構造におい
    て、 上記ハウジング支持部の全外周面が上記ベースフレーム
    カバーに形成された長袋状のカバー突部により覆われる
    ことを特徴とするミラーベース構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のミラーベー
    ス構造において、 上記ハウジング支持部がこれに当接する上記ミラーハウ
    ジングアッシィの荷重を支持することを特徴とするミラ
    ーベース構造。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3の何れかに記載のミ
    ラーベース構造において、 上記ハウジング支持部の周縁部と上記ベースフレームカ
    バーが接合されていることを特徴とするミラーベース構
    造。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4の何れかに記載のミ
    ラーベース構造において、 上記車体側固定部の周縁部には車体外方に突き出し形成
    されるフランジが形成されると共に、上記ベースフレー
    ムカバーには上記フランジの先端部を嵌合させる長溝が
    形成され、 上記フランジ先端部と上記長溝底面との対向面がセレー
    ション形状とされていることを特徴とするミラーベース
    構造。
JP00382197A 1997-01-13 1997-01-13 ミラーベース構造 Expired - Fee Related JP3314913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00382197A JP3314913B2 (ja) 1997-01-13 1997-01-13 ミラーベース構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00382197A JP3314913B2 (ja) 1997-01-13 1997-01-13 ミラーベース構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10194042A JPH10194042A (ja) 1998-07-28
JP3314913B2 true JP3314913B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=11567869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00382197A Expired - Fee Related JP3314913B2 (ja) 1997-01-13 1997-01-13 ミラーベース構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3314913B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5377530B2 (ja) * 2011-01-24 2013-12-25 株式会社東海理化電機製作所 車両用ミラー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10194042A (ja) 1998-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6047125B2 (ja) 車両用開閉体における機能部品取付部構造
JP4645367B2 (ja) 自動車用ドア
JP3976197B2 (ja) 自動車のフロントボデー構造
JP3844965B2 (ja) ミラー
JP3314913B2 (ja) ミラーベース構造
JP2000001182A (ja) 車両用フロントフード構造
JP2010228659A (ja) ハンドル装置の取り付け構造
JP3129125B2 (ja) 車両用ドアミラー取付構造
JP2002200938A (ja) ミラー
JPH06312670A (ja) 自動車のフロントフードストライカの取付構造
JPH08164826A (ja) 車両用リヤワイパーモータの取付構造
JPH01182176A (ja) バックドア車のリヤピラー上部結合構造
CN106240319B (zh) 一种汽车后背门撑杆安装结构
JPS5915724Y2 (ja) 自動車用ドアミラ−取付部構造
JPH0215714Y2 (ja)
JPS624195Y2 (ja)
JP2606084Y2 (ja) ピラートリムの取付構造
JPH09202143A (ja) サンルーフ付自動車のルーフ補強構造
JP2577678Y2 (ja) ライセンスプレート取付構造
JPH0413220Y2 (ja)
JPH09309457A (ja) 小型車両の車体構造
JPH0139666Y2 (ja)
JP3463458B2 (ja) リヤパーセルパネルのトランクリッドヒンジ取付部構造
JP3562203B2 (ja) 車両のリヤアンダーミラー取付構造
JPH0349947Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020510

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130607

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140607

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees