JP3844466B2 - 無線操縦用送信機 - Google Patents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は、無線操縦用の送信機に係り、左利き使用者と右利き使用者の何れの使用者にとっても操作性の高いステアリングホイールを有する無線操縦用の送信機に関する。
【0002】
【背景技術】
無線操縦式自動車玩具等を制御する無線操縦用送信機は、制御部がスティック型とホイール型の2種類が存在する。スティック型は、ステアリングの制御信号発生抵抗と速度の制御信号発生抵抗の何れをもスティックで制御する無線操縦用送信機である。通常の送信信号が2チャンネルの無線操縦用送信機では、前記スティックが2本、左右に配置されその形状は同じものであり、左右のスティックの差は小さい。
【0003】
一方、ホイール型は、ステアリングの制御信号発生抵抗をステアリングハンドルのミニチュアであるホイールで行い、速度の制御信号発生抵抗をスロットルトリガで制御する無線操縦用送信機である。ステアリングの制御を回転運動で行い自動車の回転動作とホイールの回転動作が一致するため制御が行いやすい。
【0004】
しかし、制御手段がホイールとスロットルトリガであって形状が全く異なり、無線操縦用送信機に配置した場合に非対称となる。通常、左手でスロットルトリガを制御し、右手でホイールを操作するよう配置される。この場合、右利きの使用者を想定しており、かならずしも左利きに操作しやすいものではなかった。
【0005】
また、制御手段の形状が全く異なるため、電気的にホイールを速度制御とし、スロットルトリガでステアリングの制御にする等、単に両者の機能を交換したのでは、全く解決されるものではない。
【0006】
さらに、左利き専用の無線操縦用送信機を作成しても、その数が少ないため、無線操縦用送信機の製造企業にとって採算があわないため、実質製造は困難であった。
【0007】
従って、本発明の目的は、右利きの使用者と左利きの使用者の何れもが操作し易いホイール型無線操縦用送信機の提供にある。
【0008】
【発明の開示】
前記の課題を解決するため、本発明に係る無線操縦用送信機は、両面に回転式制御手段を備える。
【0009】
両面の回転式制御手段は、同軸上で結合されることで、両面の回転式制御手段は同期して回転し得る。
【0010】
両面の回転式制御手段は、左右コントロール用可変抵抗素子を駆動することで、送信機の両面から回転制御可能となる。
【0011】
可変抵抗素子は、コントロールICと右利き用左利き用切換スイッチを介して電気的に接続されることで、右利き用左利き用を切り換えできる。
【0012】
右利き用左利き用切換スイッチは、左右コントロール用信号の極性を反転させることで、左右何れの制御においても回転式制御手段を右回転時に被制御機が右折し回転式制御手段を左回転時に被制御機が左折し得る。
【0013】
コントロールICは、前後コントロール用可変抵抗と変調回路と接続されて前後コントロール信号と左右コントロール信号からなる制御信号を前記変調回路に伝達し前記変調回路はクリスタル発振器と高周波発振器を介して接続され高周波信号で制御信号を変調して高周波増幅器を介して接続されるアンテナより制御電波信号を送信することにより、左利き右利き何れの使用者の送信信号も送信可能となる。
【0014】
両面の回転式制御手段は、右利き用ホイールと左利き用ホイールが回転子を介して同軸上で結合して送信機本体を回転自在に貫通してなり、前記回転子中央には同軸上の鍔部が突出して右利き用左利き用切換スイッチノブと当接すると共に鍔部よりさらに突出した回転子突部と送信機上に回転子軸と垂直方向に摺動可能なストッパ水平係止部とが当接して回転子の回転時には軸方向動作を防止して回転子のニュートラル時には軸方向動作を可能とするストッパ凹部を設けることで、両面の回転式制御手段を押すだけでスイッチの切り換えができると共に回転時に誤ったスイッチ切り換えを防止できる。
【0015】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明のその他の詳細、利点および特徴については、添付図面を参照しながら以下に記す実施例によって明らかにされる。
【0016】
図1に示すように、本発明に係る無線操縦用送信機において、コントロールIC2は、右利き用左利き用切換スイッチ4を介して左右コントロール用ボリューム抵抗6と電気的に接続される。また、コントロールIC2は、前後コントロール用ボリューム抵抗8と電気的に接続されると共に変調回路10と電気的に接続される。
【0017】
変調回路10は、高周波発信器12を介してクリスタル発信器14と電気的に接続されると共に高周波増幅器16を介してアンテナ18と電気的に接続される。また、全ての回路は電源20と接続される。
【0018】
コントロールIC2は、左右コントロール用ボリューム抵抗6と前後コントロール用ボリューム抵抗8の抵抗値を変化させて発生した電圧値または電流値を検出して速度と操舵角を決定する信号を発生して、変調回路10に制御信号を送出する機能を有する。ここで、右利き用左利き用切換スイッチ4を切り換えることで左右コントロールボリューム抵抗6の出力を変更してコントロールIC2に伝達する機能を有する。
【0019】
右利き用左利き用切換スイッチ4は、左利きモードと右利きモードを変更するスイッチである。すなわち左利きモードで左回転時の信号と、右利きモードで左回転時の信号とを同一とするモードである。
【0020】
左右コントロールボリューム抵抗6は、その抵抗値を変化させることで被制御体、例えば無線操縦式自動車玩具のタイヤの方向を変更させる信号を発生させる機能を有する。
【0021】
前後コントロール用ボリューム抵抗8は、その抵抗値を変化させることで無線操縦式自動車玩具の速度と前後進の方向を変更させる信号を発生させる機能を有する。
【0022】
変調回路10は、クリスタル発信器14と高周波発信器12で発生させたラジオ基本波をコントロールIC2より送出された制御信号で変調させる回路である。通常FM変調であるが、PCM変調を使用してもよい。
【0023】
高周波増幅器16は、変調した制御信号を送信用に出力を増幅する回路であり、アンテナ18より送信される。
【0024】
また、以上全ての回路は電源20と接続される。
【0025】
図2は、本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す正面図である。送信機本体23上部中央に右利き用ホイール24が配置されて、ストッパ26は右利き用ホイール24の左側に設けられる。右利き用ホイール24は、送信機内部で左右コントロール用ボリューム抵抗6と結合されて駆動する。
【0026】
右利き用ホイール24の下にスロットルトリガ28が設けられる。スロットルトリガ28は、送信機内部で前後コントロール用ボリューム抵抗8と結合される。スロットルトリガ28の左下部に握り部25が配置される。このため、正面を使用者側にむけて送信機を使用するのが右利きモードである。握り部25は左手で握られ左手の人差し指にトリガをかけやすい配置であり、右利き用ホイール24は右手での操作が行いやすい配置となる。ここで、送信機正面を使用者側に向けて使用し、右利き用ホイール24を右回転させるとこの送信機で制御する無線操縦式自動車玩具が右折し右利き用ホイール24を左回転させると、この無線操縦式自動車玩具が左折する状態を右利きモードとする。
【0027】
図3は、本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す右利きモード状態の右側面図である。ここで、送信機22は、右利きモード状態であり、右利き用ホイール24が左利き用ホイール30より送信機22から突出している。
【0028】
図4は、本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す左利きモード状態の右側面図である。ここで、送信機22は、左利きモード状態であり、左利き用ホイール30が右利き用ホイール24より送信機22から突出している。
【0029】
図5は、本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す背面図である。左利き用ホイール30の下にスロットルトリガ28が設けられる。スロットルトリガ28の右下部に握り部25が位置する。背面図では、握り部25は右手で握られ右手の人差し指にトリガをかけやすい配置であり、ホイール24は左手での操作が行いやすい配置となる。このため、背面を使用者側にむけて送信機を使用するのが左利きモードである。ここで、送信機背面を使用者側に向けて送信機を使用し、左利き用ホイールを右回転させるとこの送信機で制御する無線操縦式自動車玩具が右折しホイールを左回転させると、この無線操縦式自動車玩具が左折する状態を左利きモードとする。本来、正面で右利き用ホイール24を左回転した場合に背面では同軸で接続された左利き用ホイール30は右回転となる。そこで、ストッパ26を引いた状態で、右利き用ホイール24を押込むと、右利きモードから左利きモードへ変更される。
【0030】
図6は、本発明に係る無線操縦用送信機の実施例の回転構造部を示す概略図を示す。図6は、各部品を構成せずに部品を見やすくするため間隔を空けて配置して図示すると共に右利き用左利き用切換スイッチの配線図については省略した。本発明に係るモード切換機構は、回転子32とストッパ34と右利き用ホイール24と左利き用ホイール30から構成される。ここで、回転子32はさらに、左右コントロールボリューム抵抗に接続されるがここでは図示していない。
【0031】
右利き用ホイール24と左利き用ホイール30が回転子32を介して同軸上で結合して送信機本体22を回転自在に貫通する。回転子32中央には同軸上の鍔部46が突出して右利き用左利き用切換スイッチノブ39と当接する。右利き用左利き用切換スイッチノブ39は、さらに右利き用ホイール24に内接する棒部48と当接する。ところで、右利き用ホイール24と回転子32は一体となってその中心軸に対して回転可能であると共に中心軸方向に摺動可能である。そこで、鍔部46と棒部48に挟まれた右利き用左利き用切換スイッチノブ39は、鍔部46と棒部48と一体となって中心軸方向に摺動可能である。
【0032】
また、鍔部46よりさらに突出した回転子突部47は、送信機上に回転子32軸と垂直方向に摺動可能に配置されたストッパ34に回転子突部47を遮蔽するよう設けられたストッパ水平係止部40とが当接して回転子32の中心軸方向の摺動を規制する。ここで、ストッパ水平係止部40上にストッパ凹部42が設けられている。回転子32がニュートラル時にすなわち、回転子腕45が回転子32とストッパ34と平行でありかつストッパ34がさらに回転子32と逆方向に移動した時には、回転子突部47がストッパ凹部42を挿通可能となり、回転子32は中心軸方向に摺動可能となる。
【0033】
次に、このような構成からなる本発明の無線操縦用送信機の作動について説明する。
【0034】
通常は、送信機の動作モードは右利きモードに設定される。すなわち、右利き用ホイール24が図6の右下方向へ突出すると共に回転子突部47は、ストッパ水平係止部40より右下位置に配置され、右利き用左利き用切換スイッチノブ39も図6手前側に位置する。
【0035】
右利きモードでは、送信機正面から見て右利き用ホイール24を右回転させると、無線操縦式自動車玩具に対して右折信号が発信される。逆に左回転させると、無線操縦式自動車玩具に対して左折信号が発信される。
【0036】
また、ストッパ34を図面右上に移動させてかつ、右利き用ホイール24がニュートラル位置でない限りは、右利き用ホイール24が図面左上方向に移動が規制されて、右利きモードから変更されることは無い。
【0037】
次に右利き用ホイール24がニュートラル位置に戻し、ストッパ34を図面右上に移動させた状態で、右利き用ホイール24を図6左上に押しこむことで右利き用ホイール24に内接する棒部48が右利き用左利き用切換スイッチノブ39を図6左上方向位置に切り換えて、左利きモードに変更される。
【0038】
送信機モードが左利きモードでは、左利き用ホイール30が図6の左上方向へ突出すると共に回転子突部47は、ストッパ水平係止部40より左上位置に配置される。
【0039】
左利きモードでは、送信機背面から見て左利き用ホイール30を右回転させると、無線操縦式自動車玩具に対して右折信号が発信される。逆に左回転させると、無線操縦式自動車玩具に対して左折信号が発信される。この左利き用ホイール30の右回転を正面から見た場合に、右利き用ホイール24は逆の左回転をおこなう。しかし、左利きモードでは、左利き用ホイール30の回転方向を優先するよう右利き用左利き用切換スイッチ38の設定が優先される。
【0040】
次に、送信機の回路について図1を参照しながら回路の動作について説明する。右利き用左利き用切換スイッチ4が右利きモードである場合、左右コントロール用ボリューム抵抗6を変化させることで、出力電圧又は出力電流の変化が右利き用左利き用切換スイッチを介することで、左利きモードと右利きモードの何れであっても無線操縦式自動車玩具を左折させる場合は左折信号を出力し、無線操縦式自動車玩具を右折させる場合は右折信号を出力する左右コントロール信号を発生する。左右コントロール信号は、コントロールICに伝達される。また、左右コントロール信号と独立して前後コントロール用ボリューム抵抗で発生される前後コントロール信号も、コントロールICに伝達される。
【0041】
コントロールICは、入力順序に従って前後コントロール用信号と左右コントロール用信号を合成して、変調回路に伝達する。
【0042】
更にクリスタル発信器で原振を発生させて、高周波発信器が基本波である高周波を作成し変調回路でコントロールICを備える。
【0043】
その後変調回路で変調した高周波を増幅する高周波増幅器へ伝達してアンテナへ送信する。
【0044】
以上の動作によりホイール型無線操縦用送信機として右利きの使用者と左利きの使用者の何れもが操作し易いものとなる。
【0045】
例えば、送信機両面の何れからもホイール操作が可能となり、送信機何れの面から操作したとしても、実際の車輛の操作方向と一致する操作ができると共に、同一の左右コントロールボリューム抵抗と同軸上の右利き用ホイールと左利き用ホイールとを使用するため何れの面の操作性も同一であり遜色無く使用することができる。当然、生来の利き手にかかわらず使用者の利用しやすい手でのホイール操作を可能とするものである。
【0046】
また、送信機モードの変更は、ホイールのニュートラル位置で行い、かつストッパの移動と2重のロックが施されるため、操作中の誤動作を未然に防ぐとことが可能である。
【0047】
また、右利きと左利き両用ホイール型無線操縦用送信機を作成することで、それぞれ個別に利き手毎のホイール型無線操縦用送信機を作成する必要をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示すブロックダイアグラムである。
【図2】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す正面図である。
【図3】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す右利きモード状態の右側面図である。
【図4】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す左利きモード状態の右側面図である。
【図5】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例を示す背面図である。
【図6】 本発明に係る無線操縦用送信機の実施例の回転構造部を示す概略図である。

Claims (4)

  1. 送信機本体の両面にそれぞれ配置された右利き用左利き用の回転式制御手段を備え、
    該回転式制御手段は、回転子を介し回転子の中心軸に対して同軸上で結合されて送信機本体を貫通してなり、さらに抵抗値を変化させることで被操縦体の方向を変更する左右コントロール制御信号を発生させる左右コントロール用可変抵抗素子を駆動し、
    該左右コントロール用可変抵抗素子は、抵抗値を変化させて発生した電圧値または電流値を検出して左右コントロール制御信号を発生し変調回路に送信するコントロールICと右利き用左利き用切換スイッチを介して電気的に接続され、
    該右利き用左利き用切換スイッチを切り換えることで、左右コントロール用可変抵抗素子の出力を変更してコントロールICに伝達することを特徴とする無線操縦用送信機。
  2. 右利き用左利き用切換スイッチは、左右コントロール用信号の極性を反転させることを特徴とする請求項1記載の無線操縦用送信機。
  3. コントロールICは、前後コントロール用可変抵抗と変調回路と接続されて前後コントロール信号と左右コントロール信号からなる制御信号を前記変調回路に伝達し前記変調回路はクリスタル発振器と高周波発振器を介して接続され高周波信号で制御信号を変調して高周波増幅器を介して接続されるアンテナより制御電波信号を送信することを特徴とする請求項1記載の無線操縦用送信機。
  4. 両面の回転式制御手段は、右利き用ホイールと左利き用ホイールが回転子を介して同軸上で結合して送信機本体を回転自在に貫通してなり、前記回転子中央には同軸上の鍔部が突出して右利き用左利き用切換スイッチノブと当接すると共に鍔部よりさらに突出した回転子突部と送信機上に回転子軸と垂直方向に摺動可能なストッパ水平係止部とが当接して回転子の回転時には軸方向動作を防止して回転子のニュートラル時には軸方向動作を可能とするストッパ凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の無線操縦用送信機。
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