JP3844034B2 - 誘導負荷の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主電源から誘導負荷にPWM制御により供給されるパルス状の電流をサンプリングする誘導負荷の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動補助付き自転車におけるDCモータの定電流制御(定トルク制御)や三相ブラシレスモータの定電流制御においては、PWM制御により主電源から前記モータの誘導負荷に供給される電流を検出し、所望の値に制御する装置が多く用いられている。
【0003】
このような誘導負荷の制御装置としては、従来より図5に示すような制御装置100が知られている。また、図6は、制御装置100におけるA〜Gの各箇所の電流、電圧、出力の各波形を示している。
【0004】
制御装置100においては、PWM制御用の主トランジスタ102により主電源104から誘導負荷106に供給される電流は、パルス状になる(図6の電流C)。
【0005】
ところで、そのパルス状の電流Cは、図6に示すように、回生ダイオード120の逆回復電流などの本来誘導負荷106に与えられる電流以外の要素も含んでいるため、誘導負荷106に与えられる電流以外の要素が無視できるタイミングでサンプリングを行う必要がある。そのため、電流検出抵抗108に流れる電流Cを、遅延回路110によりその要素が無視できるタイミングを予想してサンプリングを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように遅延回路110を特別に設けて、パルス状の電流Cが含んでいる誘導負荷106に与えられる電流以外の要素を無視できるタイミングでサンプリングすることは難しく、かつ、コストも上昇するという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、遅延回路等の特別な回路を省略し、かつ、正確な電流を検出するサンプリング回路を用いた誘導負荷の制御装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘導負荷の制御装置は、主電源及び誘導負荷に接続されるPWM制御用主トランジスタと、前記主電源から前記誘導負荷に供給されるパルス状の電流を検出する電流検出回路と、対称型PWM三角波を発生する三角波発生回路と、前記三角波発生回路で発生した三角波の上限値または下限値であるピーク値を検出するピーク検出回路と、前記ピーク検出回路がピーク値を検出したタイミングで前記電流検出回路の出力信号をサンプリングするサンプリング回路と、前記サンプリング回路の検出結果と前記三角波発生回路で発生した三角波に基づいて前記主トランジスタを制御する駆動回路とよりなるものである。
【0009】
上記誘導負荷の制御装置について説明する。
【0010】
対称型三角波の上限値または下限値のタイミングは、主トランジスタのON状態の中心のタイミングと一致するため、このタイミングで電流検出回路がその出力信号をサンプリングすることにより、パルス状の電流が安定するタイミングを検出することができる。また、このタイミングはPWM周期毎の電流変化の平均的な値となるため、正確なサンプリングを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の制御装置10の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。この制御装置10は、電動補助付き自転車のDCモータの定電流制御(定トルク制御)に用いられるものである。
【0012】
図1は、本実施例の誘導負荷の制御装置10の回路図である。図2は、制御装置10のA〜Gの各箇所の電圧、電流、出力を示した波形図である。以下、この回路図、波形図に基づいてその構成を説明する。
【0013】
DCモータなどの誘導負荷12と直列に、主電源14、PWM制御用の主トランジスタ16、電流検出抵抗18が接続されている。また、誘導負荷12と並列に、回生ダイオード20が接続されている。
【0014】
また、対称型三角波(以下、単に三角波という)を発生させる三角波発生回路を有し、この三角波発生回路22には、その三角波の上限値を検出する上限値検出回路24が接続されている。この上限値検出回路24は、三角波の上限値を検出すると、スイッチ26をON状態とする。
【0015】
このスイッチ26は、電流検出抵抗18と接続され、この回路上には電流Cを増幅するための増幅器28が設けられている。この電流検出抵抗18と増幅器28とが、いわゆる電流検出回路19を構成している。また、スイッチ26が、いわゆるサンプリング回路27を構成している。なお、符号33は、ホールディングコンデンサである。すなわち、サンプリング回路27とホールディングコンデンサ33とよりサンプルホールド回路を構成する。
【0016】
電流検出回路19の電流検出抵抗18は、主電源14から誘導負荷12に供給されるパルス状の電流Cを検出する。
【0017】
また、サンプリング回路27は、パルス状の電流Cのうち、誘導負荷12に与えられる電流以外の要素が無視できる、すなわち、PWM三角波の上限値をピーク検出したタイミングで、電流Cをサンプリングする。すなわち、パルス状に変化する電流Cは、回生ダイオード20の逆回復電流を含んでいるため、この電流要素の含んでいる部分を無視できるタイミングでサンプリングする必要があるからである。
【0018】
このサンプリング回路27は、エラーアンプ30の−側に接続されている。また、このエラーアンプ30の+側には、電流指令回路32が接続されている。
【0019】
電流指令回路32における電流指令値としては、本実施例が電動補助付き自転車の制御装置10として用いられているため、人力を検出し演算した後、補助量(電流指令、すなわち、補助トルク指令)が上位コントローラより入力される場合が考えられる。電動補助付き自転車の場合には、自転車をこぐ力(人力)の常に約1/2以下の力を補助量として補助するため、その量を電流指令値とするものである。
【0020】
エラーアンプ30には、サンプリング回路27からの信号と電流指令回路32からの電流指令値が入力され、サンプリングした値を補正した補正値Fが出力される。
【0021】
比較器34には、エラーアンプ30からの補正値Fと三角波Aが入力され、比較信号Bが比較器34より出力される。
【0022】
駆動回路35は、比較器34から出力された比較信号Bに基づいて、主トランジスタ16をON/OFFさせる。駆動回路35は、増幅器38と反転増幅器40が並列に接続されたものである。
【0023】
この制御装置10であると、三角波の上限値のタイミングは、主トランジスタ16のONのタイミングの中心と一致するため、このタイミングで電流検出抵抗18における電流をサンプリングすることにより、パルス状の電流Cが安定するタイミングを特別な回路を用いることなく検出できる。また、このタイミングはPWM周期毎の電流変化の平均的な値となるため、正確なサンプリングを行うことができる。
【0024】
次に、三角波発生回路22と上限値検出回路24を実現する具体的な構造について、図3及び図4に基づいて説明する。図3は、その回路図であり、図4は各箇所の波形図である。
【0025】
COMS(形番74HC193)よりなるメイン回路42と、CMOS(形番74HC74)よりなるRSフリップフロップ回路(以下、単にFF回路という)44とデジタルアナログコンバータ回路(以下、DAC回路という)46とより構成されている。
【0026】
図3に示すように、メイン回路42の出力端子12(CARRY)と出力端子13(BORROW)が、FF回路44のCLR入力端子とPR入力端子にそれぞれ入力している。なお、出力端子12から出力されるCARRYは、三角波の上限値と同じタイミングで出力されるため、これを上限値として、サンプリング回路27に出力している。
【0027】
FF回路44の出力は、AND回路48,50を経て入力端子4(COUNT DOWN)と入力端子5(COUNT UP)に入力される。また、AND回路48,50にはそれぞれクロック信号が入力されている。
【0028】
出力端子3,2,6,7はそれぞれDAC回路46に入力され、DAC回路46からは三角波Aが出力される。
【0029】
なお、上記実施例では上限値(CARRY)を用いたが、これに代えて下限値(BORROW)を用いてもよい。
【0030】
また、上記実施例では、制御装置10を電動補助付き自転車におけるDCモータの定電流制御に使用する場合について説明したが、これに代えて、三相ブラシレスモータの定電流制御において制御装置10を使用してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上により本発明の誘導負荷の制御装置であると、パルス状の電流が含んでいる誘導負荷に与えられる電流以外の要素を無視できるタイミングで正確に電流を検出でき、また、その構造も簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す誘導負荷の制御装置の回路図である。
【図2】同じくその波形図である。
【図3】三角波発生回路と上限値検出回路の具体化した回路図である。
【図4】同じくその波形図である。
【図5】従来の制御装置の回路図である。
【図6】同じくその波形図である。
【符号の説明】
10 制御装置
12 誘導負荷
14 主電源
16 主トランジスタ
18 電流検出抵抗
20 回生ダイオード
22 三角波発生回路
24 上限値検出回路
26 スイッチ
28 増幅器
30 エラーアンプ
32 電流指令回路
34 比較器
36 駆動回路
Claims (1)
- 主電源及び誘導負荷に接続されるPWM制御用主トランジスタと、
前記主電源から前記誘導負荷に供給されるパルス状の電流を検出する電流検出回路と、
対称型PWM三角波を発生する三角波発生回路と、
前記三角波発生回路で発生した三角波の上限値または下限値であるピーク値を検出するピーク検出回路と、
前記ピーク検出回路がピーク値を検出したタイミングで前記電流検出回路の出力信号をサンプリングするサンプリング回路と、
前記サンプリング回路の検出結果と前記三角波発生回路で発生した三角波に基づいて前記主トランジスタを制御する駆動回路と、
よりなる
ことを特徴とする誘導負荷の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP26197298A JP3844034B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 誘導負荷の制御装置 |
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JP2000092890A JP2000092890A (ja) | 2000-03-31 |
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ID=17369228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26197298A Expired - Fee Related JP3844034B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 誘導負荷の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3844034B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP26197298A patent/JP3844034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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