JP3842962B2 - 光コネクタ、及びハイブリッドコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両における光ファイバ通信システムに用いられて好適な光リングネットワークに用いられて好適となる光コネクタ及びハイブリッドコネクタとに関する。
【0002】
【従来の技術】
各ユニットを接続する光リングネットワークでは、光ファイバ及び光コネクタによって各ユニットを直列に接続し、各ユニットから出力される光(光信号)を各ユニットに順次転送させて、宛先となるユニットに取り込ませるようにしている。
【0003】
このような光リングネットワークで用いられる光コネクタとしては、本願出願人が先に提案し特開平10−78534号公報(平成8年9月3日出願 特願平8−233036号)に開示されたものが知られている。
【0004】
図25又は図26を参照しながら上記光コネクタについて説明すると、上記光コネクタとしての光プラグ1は、フェルール組み立て体2と、そのフェルール組み立て体2を収容するプラグハウジング3と、プラグハウジング3に嵌合しフェルール組み立て体2の抜けを規制するスプリングキャップ4と、スプリングキャップ4に対して回動自在に係合する方向規制部材5とを備えて構成されており、ユニット6側の光コネクタとなるレセプタクル7に接続されている。
【0005】
フェルール組み立て体2は、(プラスチック)光ファイバ8と、その光ファイバ8の端末に装着されるフェルール9と、予め光ファイバ8に挿通されるスプリング10とで構成されており、プラグハウジング3に収容され、スプリングキャップ4がプラグハウジング3に嵌合すると、スプリングキャップ4に一端が当接するスプリング10によって、フェルール9が常にレセプタクル7側に付勢されるようになっている。スプリングキャップ4には、光ファイバ8を挿入する孔11が形成されている。孔11は、スプリングキャップ4の支持壁12を貫通するように形成されている。
【0006】
方向規制部材5は、ほぼ90°の角度を有する円弧状に形成された基部13を有しており、その基部13の一端には、支持溝14を介して摺動環15が付設されている。また、基部13の他端には、相対向する把持部16、16が突設されている。
【0007】
基部13の円弧状の半径は、光ファイバ8の許容される屈曲の最小半径に設定されている。摺動環15には、装着しやすくするための間隙部17が形成されている。光ファイバ8は、摺動環15と把持部16、16との間の基部13の外縁に沿って円弧状に添着されるようになる。
【0008】
上記構成において、スプリングキャップ4の支持壁12に方向規制部材5の摺動環15を嵌装するとともに、スプリングキャップ4の鍔部18を方向規制部材5の支持溝14に挿入すると、方向規制部材5がスプリングキャップ4の支持壁12を中心に回動自在になる。方向規制部材5を所望の位置に回動させ、光ファイバ8を摺動環15と把持部16、16との間の基部13の外縁に沿って円弧状に添着すれば、光ファイバ8を所望の方向へ導出、配索することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術にあっては、スプリングキャップ4の孔11より導出された光ファイバ8を、方向規制部材5の基部13に添着させて、光ファイバ8が配索されるようになるが、その光ファイバ8の導出方向を修正変更する際には、次のような問題点を生じる恐れがあった。
【0010】
即ち、光ファイバ8を基部13に添着させたままで方向規制部材5を回動させ導出方向を修正変更しようとすると、光ファイバ8がスプリングキャップ4の孔11近傍において回動方向に捻れてしまい、光ファイバ8によって伝送される光の減衰に係る要因の一つになってしまう恐れがあった。
【0011】
もう少し詳しく説明すると、孔11の直径は、光ファイバ8の直径よりも若干大きいくらいに形成されており、また、光ファイバ8の曲げによる反力が孔11に掛かることもあって、光ファイバ8が回動し難くなっている。このことから、方向規制部材5を素早く回動させ光ファイバ8の導出方向を修正変更しようとすると、孔11の部分の光ファイバ8がそのスピードについて行けず、光ファイバ8に捻れ方向のストレスが掛かってしまうことになる。
【0012】
ところで、孔11の直径を大きくすることにより、上記問題点の対策をすることが可能であるが、孔11の開口縁近傍に当接するスプリング10の径が大きくなり、これに伴ってフェルール9自体も大きくなることから、光プラグ1が大型化してしまい、別の問題点を生じてしまう恐れがある。
【0013】
また、光ファイバ8を基部13から外し、方向規制部材5を回動させた後に再び光ファイバ8を元に戻し、導出方向を修正変更することも考えられるが、作業が非常に面倒になって作業性に影響を来してしまうことは間違いない。
従って、未だ十分な対策がなされていない。
【0014】
尚、上記の問題点は、光リングネットワークや光コネクタのみならず、光コネクタと電気コネクタとを一体化させたハイブリッドコネクタにも、今後は影響してくると本願出願人は考えている。
【0015】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、光ファイバによって伝送される光に影響を来すことなく光ファイバの導出方向を変えることができる光コネクタ、及びハイブリッドコネクタを提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の光コネクタは、光ファイバの端末に装着されるフェルールと、該フェルールを含む前記光ファイバの端末部分を収容する収容室を形成したハウジングと、を備えた光コネクタであって、前記フェルールに前記ハウジングから導出される前記光ファイバの曲げ方向を規制する方向規制部材を固定し、且つ、前記フェルールを前記収容室に回動自在に収容し、前記フェルールと前記方向規制部材とを互いに固定する固定部においてこれらが相対的に前記光ファイバの光軸を中心として回転することを規制する変位規制手段を備え、前記変位規制手段は、前記フェルールから突出形成された係合突起と、前記方向規制部材を貫通しかつ前記係合突起が挿通されて係合する孔とを備えたことを特徴としている。
【0023】
請求項2記載の本発明の光コネクタは、請求項1記載の光コネクタにおいて、前記光ファイバの数に対応させて前記収容室を前記ハウジングに複数形成し、前記方向規制部材を固定した前記フェルールを各前記収容室毎に回動自在に収容したことを特徴としている。
【0024】
請求項3記載の本発明の光コネクタは、請求項2に記載の光コネクタにおいて、曲げの割合又は曲げ半径を変えて各前記方向規制部材を形成したことを特徴としている。
【0025】
上記課題を解決するためなされた請求項4記載の本発明のハイブリッドコネクタは、請求項1ないし請求項3いずれか記載の光コネクタと、該光コネクタ用の装着部を形成した電気ハウジング及び該電気ハウジングに装着される複数の端子を有する電気コネクタと、を備えたことを特徴としている。
【0028】
請求項1に記載された本発明によれば、方向規制部材を固定したフェルールがハウジングの収容室に回動自在に収容される光コネクタになる。
方向規制部材は、フェルールに直接固定され、そのフェルールが収容室に対して回動自在になることから、導出方向を変えようとしても、光ファイバに回動方向の捻れが生じてしまうことはない。また、光ファイバによって伝送される光(光信号)に影響を来してしまうこともない。さらには、作業性に影響を来すこともない。
【0031】
ファイバの曲げられた部分が最適な曲げ状態で外部より保護される。これにより、光ファイバによって伝送される光(光信号)に影響を来してしまうことはない
【0032】
位規制手段がフェルールと方向規制部材との間の相対的な変位を規制するので、フェルールと方向規制部材とを確実に固定できる。
【0033】
請求項2に記載された本発明によれば、例えば送信用、受信用とで光ファイバを二極、四極…等、複数有する光コネクタに構成しても、上述と同様の作用効果が得られる。
【0034】
請求項3に記載された本発明によれば、光ファイバの導出方向を変えようとしても、各方向規制部材同士がぶつかり合ってしまうことはない。特に、同方向に光ファイバを導出させる場合において、その自由度を高めることになる。
尚、車両に搭載する前の保管又は輸送の際に、光ファイバを同方向に導出させればまとめやすくなる。
【0035】
請求項4に記載された本発明によれば、方向規制部材を固定したフェルールがハウジングの収容室に回動自在に収容される光コネクタを備えたハイブリッドコネクタになる。これにより、上記作用効果を有するハイブリッドコネクタが得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本発明の光リングネットワークの一例を示す構成図である。
【0037】
図1において、光リングネットワーク21は、自動車等の車両の各部に配置され、予め指定されたアルゴリズムで情報処理や制御処理などを行う第一ユニット22a〜第nユニット22n(図1においては一例として四つのユニットを図示する。ユニットを総称する場合には引用符号22を付す)と、第一ユニット22a〜第nユニット22nに設けられる光コネクタとしてのレセプタクル23a〜23n(総称する場合には引用符号23を付す)に接続される光コネクタとしての光プラグ24a〜24n(総称する場合には引用符号24を付す)と、光プラグ24a〜24nから導出されリング状にネットワークを構成する光ファイバ25a〜25n(総称する場合には引用符号25を付す)とを備えている。
【0038】
また、光リングネットワーク21は、上流側にあるユニット22から出射される光信号(光、光ビーム)を下流側のユニット22に順次転送させて、宛先となっているユニット22に光信号を供給するように構成されている。
【0039】
本形態において、光プラグ24a〜24cから導出される送信用及び受信用の光ファイバ25は、車両における配索位置の関係から光ファイバ25の導出方向が規制されるものとする。そのため本形態の光リングネットワーク21で用いられる光プラグ24a〜24c(24d〜24nまでの全部を含んでもよい)には、その光プラグ24a〜24cに対して各々回動自在となる方向規制部材26、27、又は、方向規制部材26、26が設けられている。
【0040】
以下、方向規制部材26、27を有する光プラグ24について、構成、作用の順に詳細に説明する。尚、図2は本発明による光コネクタの一実施の形態を示す断面図、図3は図2の光コネクタの分解斜視図を示している。
【0041】
図2又は図3において、光プラグ24は、光ファイバ25、25の端末に装着されるフェルール31、31と、一方のフェルール31に固定され光ファイバ25のリング形成に係る曲げ方向を規制する方向規制部材26と、同じく他方のフェルール31に固定される方向規制部材27と、フェルール31、31を回動自在に収容する光アダプター32(特許請求の範囲に記載したハウジングに相当)と、光アダプター32に対する光アダプタカバー33と、ホルダー34とを備えて構成されている。尚、光プラグ24が接続されるユニット22(図1参照)のレセプタクル23についての説明は後述することにする。
【0042】
上記光ファイバ(光ファイバコード、光ファイバケーブルとも言う)25は、図4に示される如く、プラスチック光ファイバ37と、プラスチック光ファイバ37を被覆する一次シース38と、その外側の二次シース39とで構成されている。
【0043】
プラスチック光ファイバ(以下POFと略記する。POF:Plastic Optical Fiber )37は、光信号(光、光ビーム)を伝送するための伝送路であり、円形の断面形状を有している。また、中心に光信号を伝搬する透明なコアを有しており、そのコアよりも屈折率の小さい透明なクラッドが外側を構成している。
【0044】
一次シース38及び二次シース39は、絶縁性を有する合成樹脂材により形成されている。一次シース38及び二次シース39の端末は、それぞれ所定の長さに皮剥されている。光ファイバ25は、POF37及び一次シース38を端末から順に露出するように形成されている。
【0045】
上記フェルール31は、合成樹脂製であって、POF37を収容する小径部42と、その小径部42に連続し一次シース38を収容する大径部43とで内外共に段付きの円筒状に構成されている。
【0046】
小径部42の端部からは、POF37が露出するようになっている。大径部43の外周面には、フランジ部44と係合突起45、45とが形成されている。フランジ部44は、大径部43の中間(本形態では中央近傍)に環状に形成されている。また、係合突起45、45は、大径部43の端縁に矩形状に突出形成されている。係合突起45、45の突出先端は、フランジ部44と同じ半径を有する円弧状に形成されている。尚、大径部43の端面には、二次シース39の端末が当接するようになっている。
【0047】
光ファイバ25、25とフェルール31、31は、接着剤等で強固に固定されている。例えば、光アダプター32から光ファイバ25、25のみが抜け落ちてしまうことはない。
【0048】
上記方向規制部材26は、合成樹脂製であって、図5に示される如く、第一ケース48と第二ケース49の二つの部材で嵌合時に円筒状になるように構成されている。また、上記方向規制部材27も合成樹脂製であって、図6に示される如く、第一ケース50と第二ケース51の二つの部材で嵌合時に円筒状になるように構成されている。尚、円筒状であるので、光ファイバ25の湾曲した(曲げられた)部分が最適な曲げ状態で外部より保護される(左記効果を得ることはできないが、従来例のように外部に露出するような構成にすることも当然に可能である)。
【0049】
第一ケース48は、図5、又は、図7ないし図9のいずれかに示される如く、円筒を軸方向に縦割りにしたような形状に形成されている。また、本形態においては、第一ケース48の一端面に沿った線分と、他端面に沿った線分とが直交するように第一ケース48自体が湾曲形成されている。湾曲(曲げ)の状態は任意に設定することができるものとする(第二ケース49、第一ケース50及び第二ケース51も同じ)。例えば、円弧状の半径を光ファイバ25(POF37)の許容される屈曲の最小半径に設定することができる。所望の導出方向を設定し第一ケース48等を形成すればよい。
【0050】
第一ケース48には、上記一端面から他端面にかけて、固定用の孔54と、一対の係止爪55、55と、ズレ防止手段としての一対の突条56、56と、一対の係止部57、57とが順に形成されている。係止部57、57には、一対の係止爪58、58と、その係止爪58、58の両側に各々配置される保護部59、59とが形成されている。
【0051】
孔54は、上記一端面に近い部分に形成されている。また、フェルール31(図4参照)の係合突起45(図4参照)が挿通されて係合することができるように矩形に貫通形成されている。孔54が形成される部分の内径は、フェルール31(図4参照)の大径部43(図4参照)の外径に合わせて形成されている(それ以外の第一ケース48の内径は、基本的に二次シース39(図4参照)の外径に合わせて形成されている)。
【0052】
尚、孔54が形成される部分は、ストレートに形成されている(第二ケース49、第一ケース50及び第二ケース51も同じ)。
【0053】
係止爪55、55は、孔54寄りの中間部に形成されている。また、可撓性を有する基部62、62と、その基部62、62の先端部分に突出形成される爪部63、63とで構成されている。基部62、62は、孔54の貫通方向に沿って形成されている。爪部63、63は、テーパを有するとともに側面視略三角形状に形成されている。
【0054】
突条56、56は、第一ケース48の内面が連続するような帯状に形成されている。また、突条56、56は、係止爪55、55の基部62、62よりも十分に突出量が小さくなるように形成されている。突条56、56を後述する溝70、70に係入させることで、ズレが防止されている。
【0055】
係止部57、57は、上記他端面近傍に形成されている。また、保護部59、59の一方が上記他端面に連続するように形成されている。係止爪58、58は、撓性を有する基部64、64と、その基部64、64の先端部分に突出形成される爪部65、65とで構成されている。基部64、64は、係止爪55、55の基部62、62と同じ方向に形成されている。爪部65、65は、テーパを有するとともに側面視略三角形状に形成されている。保護部59、59は、その端部が爪部65、65の突出先端よりも外側に位置するように形成されている。保護部59、59を設けることで、係止爪58、58の係合に係る信頼性が向上するのは言うまでもない。
【0056】
第二ケース49は、図5、又は、図10ないし図12のいずれかに示される如く、円筒を軸方向に縦割りにしたような形状に形成されており、第一ケース48と嵌合するようになっている。また、本形態においては、第二ケース49の一端面に沿った線分と、他端面に沿った線分とが直交するように第二ケース49自体が湾曲形成されている。
【0057】
第二ケース49には、上記一端面から他端面にかけて、固定用の孔68と、一対の第一係止部69、69と、ズレ防止手段としての一対の溝70、70と、一対の第二係止部71、71とが順に形成されている。
【0058】
孔68は、上記一端面に近い部分に形成されている。また、フェルール31(図4参照)の係合突起45(図4参照)が挿通されて係合することができるように矩形に貫通形成されている。孔68が形成される部分の内径は、フェルール31(図4参照)の大径部43(図4参照)の外径に合わせて形成されている(それ以外の第二ケース49の内径は、基本的に二次シース39(図4参照)の外径に合わせて形成されている)。
【0059】
第一係止部69、69には、第一ケース48の係止爪55、55が係合する一対の係合孔72、72と、その周りに膨出形成される一対の保護部73、73とが形成されている。係合孔72、72は、平面視長方形状に貫通形成されている。保護部73、73は、第一ケース48の保護部59、59と同じように形成されている。
【0060】
溝70、70は、第一ケース48の突条56、56が係入するように形成されている。第二係止部71、71には、第一ケース48の係止爪58、58が係合する一対の係合孔74、74と、その周りに膨出形成される一対の保護部75、75とが形成されている。係合孔74、74は、平面視長方形状に貫通形成されている。保護部75、75は、第一ケース48の保護部59、59と同じように形成されている。
【0061】
第一ケース50は、図6、又は、図13ないし図15のいずれかに示される如く、円筒を軸方向に縦割りにしたような形状に形成されている。また、本形態においては、第一ケース50の一端面に沿った線分と、他端面に沿った線分とが直交するように第一ケース50自体が湾曲形成されている。尚、第一ケース50は、方向規制部材26の第一ケース48に対し曲げ半径(上記線分によって曲げの割合を変えることも可能)が大きくなるように形成されている。
【0062】
第一ケース50には、上記一端面から他端面にかけて、固定用の孔78と、一対の係止爪79、79と、ズレ防止手段としての一対の突条80、80と、一対の係止部81、81とが順に形成されている。係止部81、81には、一対の係止爪82、82と、その係止爪82、82の両側に各々配置される保護部83、83とが形成されている。
【0063】
尚、これらについての説明は省略する(引用符号が異なるが、方向規制部材26の第一ケース48についての説明と同じになる)。引用符号84、84及び86、86は基部、85、85及び87、87は基部84、84及び86、86の先端部分に突出形成される爪部を示している。
【0064】
第二ケース51は、図6、又は、図16ないし図18のいずれかに示される如く、円筒を軸方向に縦割りにしたような形状に形成されており、第一ケース50と嵌合するようになっている。また、本形態においては、第二ケース51の一端面に沿った線分と、他端面に沿った線分とが直交するように第二ケース51自体が湾曲形成されている。尚、第二ケース51は、方向規制部材26の第二ケース49に対し曲げ半径(上記線分によって曲げの割合を変えることも可能)が大きくなるように形成されている。
【0065】
第二ケース51には、上記一端面から他端面にかけて、固定用の孔90と、一対の第一係止部91、91と、ズレ防止手段としての一対の溝92、92と、一対の第二係止部93、93とが順に形成されている。
【0066】
尚、これらについての説明は省略する(引用符号が異なるが、方向規制部材26の第二ケース49についての説明と同じになる)。引用符号94、94及び96、96は係合孔、95、95及び97、97は保護部を示している。
【0067】
上記光アダプター32は、合成樹脂製であって、図2又は図3に示される如く、外形が略矩形の二つの筒を並べて一体にしたような形状に形成されている。また、光アダプター32の長手方向の中心軸を境にして対称形状に形成されている。
【0068】
光アダプター32には、光ファイバ25、25の端末部分の延在方向(フェルール31、31の長手方向に一致する)に沿って、挿入口100、100と、収容室101、101と、接続口102、102とが形成されている。
【0069】
光アダプター32の外周面には、係止部103、103と、ホルダー34に対する係合孔(不図示)と、係止用の凹部(不図示)とが形成されている。また、上記延在方向に沿ってテーパ面105、105と溝106とが形成されている。
【0070】
挿入口100、100は、光ファイバ25、25の(フェルール31、31を含んだ)端末部分を挿入するために形成された円形の貫通孔であり、収容室101、101に連続して形成されている。挿入口100、100の直径は、フランジ部44、44の直径よりも若干大きく形成されている。挿入口100、100は、上記長手方向に直交する光アダプター32の幅方向に並んで形成されている。
【0071】
収容室101、101は、フェルール31、31の長手方向の長さよりも長く形成されており、挿着、収容されたフェルール31、31の小径部42、42の上記端部が接続口102、102から突出しないようになっている(フェルール31、31の先端の傷付き又は破損を防止する。露出するPOF37の端面を保護することにもなる)。収容室101、101は、挿入口100、100及び接続口102、102の直径と同じ径で形成されており、中間には内方へ突出する環状のストッパ107、107が周設されている。ストッパ107、107には、フェルール31、31のフランジ部44、44が当接するようになっている。
【0072】
接続口102、102は、光アダプター32の長手方向側の上記一端面に対する他端面に形成されている。また、接続口102、102は、レセプタクル23との接続に係る部分であって、円形の貫通した孔に形成されている。さらに、接続口102、102は、収容室101、101に連続するとともに、上記幅方向に並んで形成されている。
【0073】
係止部103、103は、光アダプター32の中央よりも挿入口100、100側であって溝106側の外面に形成されている。また、係止部103、103は、フェルール31、31のフランジ部44、44に係合してフェルール31、31の抜けを防止するようになっている。係止部103、103の先端には、収容室101、101内に突出する突起(不図示)が形成されている。係止部103、103は、可撓性を有している。
【0074】
係合孔(不図示)は、係止部103、103の反対側の面に長方形状に貫通形成されており、収容室101、101に連通するようになっている。係合孔(不図示)にホルダー34が挿通されると、収容されたフェルール31、31のフランジ部44、44にホルダー34が係合するようになっている。収容されたフェルール31、31が二重係止されるようになっている。尚、フェルール31、31は、ストッパ107、107と係止部103、103とホルダー34とで移動が規制されるものの、回動自体は自在になっている。
【0075】
テーパ面105、105は、係合孔(不図示)側の二つの隅部を切り落としたような状態に形成されている。尚、テーパ面105、105を形成することで組み付けの方向性が決まり、誤組み付けが防止されるようになる。
【0076】
溝106は、係止部103、103の間を抜けるようにして形成されている。また、係止部103、103側の外面の中央且つ上記延在方向に沿って形成されている。溝106は、ガイドとして機能するようになっている。
【0077】
上記光アダプタカバー33は、合成樹脂製であって光アダプター32を挿着、収容するため略フレーム状(又は有底の箱状)に形成されている。
【0078】
光アダプタカバー33は、光アダプター32の挿着方向(上記延在方向に一致する)に対する周方向に連続する四つの壁を有している。即ち、上壁110と、上壁110に連続する左壁111と、左壁111に連続する下壁112と、下壁112及び上壁110に連続する右壁113とを有している。また、これらの端部に連続して前壁114が一体に形成されている。
【0079】
光アダプタカバー33の上壁110及び下壁112の後端の一部は、前壁114側に切り欠き形成されている(上記一部を切り欠くことで、光アダプター32が挿着、収容された際に、その光アダプター32の一部が露出するようになる。作業性の向上に寄与することにもなる)。光アダプタカバー33の左壁111には、ガイドリブ115、115が形成されている。また、右壁113には、ガイドリブ116、116とその間に形成されるロック部117とが形成されている。下壁112には、ホルダー34に対する係合孔(不図示)が形成されている。
【0080】
光アダプタカバー33の前壁114には、接続口118、118が形成されている。その前壁114は、光アダプター32のストッパになる。光アダプタカバー33には、その内部に光アダプター32を案内するガイドリブ(不図示)と、光アダプター32の凹部(不図示)に係入する凸部(不図示)と、光アダプター32のテーパ面105、105に対応するテーパ面(不図示)とが形成されている。
【0081】
ガイドリブ115、115は、左壁111の面に直交するように左壁111側の上壁110側の端部と、左壁111の中間部とからそれぞれ突出形成されている。また、上記挿着方向に延在しており、一方のガイドリブ115が上壁110に連続するように形成されている。ガイドリブ115、115の高さは、ガイドリブ116、116よりも低く形成されている。
【0082】
ガイドリブ116、116は、右壁113の面に直交するように右壁113の端部からそれぞれ突出形成されている。また、上記挿着方向に延在しており、上壁110及び下壁112に連続するように形成されている。ガイドリブ116、116の高さは、ロック部117を保護するのに十分な高さを有している。
【0083】
ロック部117は、前壁114側に連成される前方基端部119と、上記後端側に連成される後方基端部120、120と、前方基端部119及び後方基端部120、120からほぼ90゜屈曲して右壁113の面に沿う可撓部121とで構成されている。
【0084】
可撓部121は、可撓性を有しており、略中央で薄肉になっている。また、可撓部121には、右壁113の面に対向する面の逆側であって略中央に爪状の係止突起122が形成されている。可撓部121の後方基端部120、120側には、押動部123が形成されている。押動部123は、複数の段付きに形成されている。
【0085】
押動部123を押下することで可撓部121が右壁113の面に向けて撓み、係止突起122の係合が解除されるようになっている。
【0086】
図示しない係合孔は、光アダプター32の係合孔(不図示)と同じ大きさに形成されている。図示しない係合孔を介してホルダー34が挿通されると、ホルダー34は係合孔(不図示)を通過しフェルール31、31のフランジ部44、44に係合するようになる。
【0087】
接続口118、118は、円形の貫通孔であって、光アダプター32の接続口102、102の直径と同じ径及びピッチで形成されている。図示しないガイドリブは、上壁110の中央且つ上記挿着方向に沿って形成されている。ガイドリブ(不図示)は、光アダプター32の溝106に係入することが可能なサイズで形成されている。
【0088】
上記構成において、光プラグ24は次のようにして組み付けられるようになっている。
【0089】
図2又は図3において、先ず、光ファイバ25、25の端末にフェルール31、31を装着するとともに、そのフェルール31、31に方向規制部材26、27を各々固定する。この時、方向規制部材26の第一ケース48と第二ケース49とが嵌合しあい各孔54、68にフェルール31の係合突起45、45が係合する。また、方向規制部材27の第一ケース50と第二ケース51とが嵌合しあい各孔78、90にフェルール31の係合突起45、45が係合する。
【0090】
次に、方向規制部材26、27を固定した状態で、フェルール31、31を光アダプター32に挿着、収容し光コネクタ131を組み立てる。
【0091】
この時、フェルール31、31は、挿入口100、100を介して収容室101、101内に収容される。フェルール31、31は、そのフランジ部44、44がストッパ107、107に当接するまで収容室101、101内に押し込まれて挿着される。
【0092】
フェルール31、31が収容室101、101内に収容されると、係止部103、103が外方へ一旦撓んで復帰し、係止部103、103がフェルール31、31のフランジ部44、44に係合可能な状態になる。フェルール31、31は、収容室101、101内での前後の移動が規制されるものの、回動は自在となる。
【0093】
言い換えれば、方向規制部材26、27を回動させると、光ファイバ25、25の導出方向が容易に変更される。尚、方向規制部材26、27を回動(360゜回動)させても光ファイバ25、25に捻り方向のストレスが掛かることはない。
【0094】
また、別の言い方をすれば、方向規制部材26、27がフェルール31、31に直接固定され、そのフェルール31、31が収容室101、101に対して回動自在になることから、光ファイバ25、25に回動方向の捻れを生じさせることはない。
【0095】
続いて、光コネクタ131を光アダプタカバー33に挿着、収容して光コネクタとしての光プラグ24を組み立てる作業に移行する。
【0096】
即ち、光コネクタ131を光アダプタカバー33に挿着、収容すると、光アダプタカバー33の凸部(不図示)に光アダプター32の凹部(不図示)が係合して光コネクタ131が光アダプタカバー33に係止される。この状態から、ホルダー34を係合孔(不図示)等に挿通し係合させると、フェルール31、31の位置規制と二重係止、及び光アダプター32の二重係止がなされる。これにより、光プラグ24に係る一連の組み立て工程が完了する。
【0097】
以上、図1ないし図18までを参照しながら説明してきたように、光リングネットワーク21は、特に、光プラグ24から導出される光ファイバ25、25の導出方向を規制する必要がある場合において有用な光プラグ24を有していることになる。また、簡単に光ファイバ25、25の導出方向を変えることができることから、従来に比べ配索等に係る作業性が向上することになる。
【0098】
尚、図19に示すように方向規制部材を組み合わせても光コネクタとしての光プラグが構成できるのは勿論のことである。
即ち、フェルール31、31に方向規制部材26、26を固定して光プラグ24′を構成してもよい(図19(a)参照)。また、フェルール31、31に方向規制部材27、27を固定して光プラグ24″を構成してもよい(図19(b)参照)。以上の光プラグ24、24′、24″は全て光ファイバ25、25が二つとなる構成であるが、従来例のように一極、若しくは複数極(例えば送信用、受信用とで光ファイバ25を四極…等)有するように構成してもよい。その際には、光アダプター32の収容室101を複数形成することで容易に対応することができるのは言うまでもない。
【0099】
続いて、上記光プラグ24等(光プラグ24′、24″を含む)の他に次のような構成にすることができる。
即ち、図20に示される如く、方向規制部材26、27を各々固定したフェルール31、31を光アダプター32に挿着、収容することで上記光コネクタ131が構成されるが、そのものを光アダプタカバー33に装着して光プラグ24を構成するのではなく、光コネクタ131用の装着部135を形成した電気ハウジング136及びその電気ハウジング136に装着される複数の端子137を有する電気コネクタ138の装着部135に装着して、ハイブリッドコネクタ139を構成してもよい。
【0100】
また、方向規制部材26、27を各々固定したフェルール31、31を、光アダプター32及び光アダプタカバー33を一体にしたような構成の光ハウジング141(特許請求の範囲に記載したハウジングに相当)に直接装着して光プラグ142を構成してもよい(引用符号143は肉盗みにより凹んだ凹部を示している。また、引用符号144はホルダー34に対する係合孔を示している)。
【0101】
ところで、上記レセプタクル23は、図2に示される如く、導電性を有する合成樹脂材から成る光ハウジング151と、スリーブ152、152と、FOT(FOT:Fiber Optic Transceiver 、光素子モジュール、受・発光モジュール又は受・送信モジュール等で呼ばれる場合もある)153、154と、導電性を有する合成樹脂材から成るキャップ155とを備えて構成されている。
【0102】
光ハウジング151は、前後が開放された略矩形箱状に形成されている。光ハウジング151は、その内部に隔壁156を有しており、前後に各々開放空間を形成した構成になっている。前方の開放空間は、光プラグ24に対する嵌合部157である。また、後方の開放空間は、FOT153、154に対する収容部158である。
【0103】
隔壁156には、嵌合部157内に突出し、嵌合部157及び収容部158間を連通する略円筒状の受承筒159、159が形成されている。受承筒159、159内には、スリーブ152、152が挿着されている。嵌合部157内には、ロック部117の係止突起122に係合する略爪状の係合部160が形成されている。
【0104】
収容部158には、収容されるFOT153、154を区画する隔壁161が形成されている。また、キャップ155に対する複数の係合部(不図示)が左右に形成されている。
【0105】
スリーブ152、152は、コア及びクラッドからなる光ファイバを有して構成されている。尚、スリーブ152、152は、上記光ファイバ25、25を所定の長さに切断し、その両端面を研磨することにより形成することも可能である。
【0106】
キャップ155は、長方形の板状に形成されており、左右の両側には、光ハウジング151の係合部(不図示)に係合する略爪状の複数の係止突起(不図示)が形成されている。また、光ハウジング151の収容部158に対向する面には、FOT153、154を押圧するための複数の押し付け突起162が形成されている。
【0107】
また、前述した方向規制部材26,27は、図21ないし図24に示すように形成されていても良い。なお、図21ないし図24に示す方向規制部材26,27を用いる場合において、フェルール31の係合突起45は、基端側に位置する端面31aからPOF37に沿った方向に突出している。
【0108】
方向規制部材26,27は、図21及び図22に示すように、一端面に沿った線分と他端面に沿った線分とが互いに直交するように、湾曲形成されている。湾曲(曲げ)の状態は任意に設定できるものとする。例えば、曲率半径を光ファイバ25の許容される屈曲の最小半径に設定することができる。所望の導出方向を設定して方向規制部材26,27を形成すればよい。
【0109】
方向規制部材26,27は、図23及び図24に示すように、その断面形状が円弧状の円弧部171と、一対の直線部172とを備えて、U字状に形成されている。一対の直線部172は、互いに平行に並設されているとともに、円弧部171の両端それぞれに連なっている。一対の直線部172は、円弧部171から離れる方向に延在している。
【0110】
また、方向規制部材26,27は、固定用の孔173と、複数の係止部174と、を備えている。孔173は、方向規制部材26,27の前記一端面寄りの端部に設けられている。孔173は、円弧部171を貫通している。孔173は、係合突起45の外形に沿って矩形状に形成されている。孔173は、図23に示すように、フェルール31の係合突起45が挿通されて係合することができる。
【0111】
円弧部171の孔173が形成される部分の内径は、フェルール31の大径部43の外径に合わせて形成されている。それ以外の円弧部171の内径は、基本的に二次シース39の外径に合わせて形成されている。なお、孔173が形成される部分は、POF37に沿ってストレートに形成されているとともに、直線部172からPOF37に沿って突出している。
【0112】
係止部174は、それぞれ、直線部172の円弧部171から離れた縁部に形成されている。係止部174は、それぞれ、可撓性を有する基部175と、基部175の先端部分に突出形成されている爪部176と、を備えている。基部175は、帯板状に形成されている。基部175は、直線部172に沿った状態で前記縁部に連なっている。
【0113】
爪部176は、テーパを有するとともに側面視略三角形状に形成されている。爪部176は、基部175から、方向規制部材26,27の内方向に向かって突出している。
【0114】
また、前述した構成の係止部174は、それぞれの直線部172に、前記一端面から他端面とにかけて、略等間隔に配されている。直線部172それぞれに形成された係止部174は、互いに相対向しない位置に配されている。
【0115】
前述した構成の方向規制部材26,27は、一対の直線部172相互間に位置された端末にフェルール31を装着した光ファイバ25が円弧部171に向かって圧入されて、前記フェルール31及び光ファイバ25と固定される。そして、方向規制部材26,27は、光ファイバ25を方向付けした状態で、内側に収容して外部より保護する。
【0116】
なお、光ファイバ25が円弧部171に向かって圧入される際には、爪部176が光ファイバ25と当接するとともに、光ファイバ25が円弧部171に近づくのにしたがって、爪部176が相対する直線部172から離れる方向に弾性変形する。光ファイバ25が円弧部171に接触すると、図24に示すように、爪部176が光ファイバ25の外面に係止して、光ファイバ25が円弧部171から離れることを規制する。
【0117】
また、前述した実施形態では、係合突起45と孔54,68,78,90,173とが互いに係合して、フェルール31と方向規制部材26,27とが互いに相対的に変位することを規制している。係合突起45と孔54,68,78,90,173とは、本明細書に記した変位規制手段をなしている。
【0118】
さらに、前述した実施形態では、孔54,68,78,90,173が、それぞれ、第一ケース48,50及び第二ケース49,51及び円弧部171を貫通しているが、本発明では、孔54,68,78,90,173が貫通することなく第一ケース48,50及び第二ケース49,51及び円弧部171の内面から凹の窪みに形成されても良いことは勿論である。
【0119】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0120】
【発明の効果】
【0122】
請求項1に記載された本発明によれば、方向規制部材を固定したフェルールがハウジングの収容室に回動自在に収容される光コネクタになる。方向規制部材は、フェルールに直接固定され、そのフェルールが収容室に対して回動自在になることから、光ファイバに回動方向の捻れが生じてしまうのを防止することができる。また、簡単に光ファイバの導出方向を変えることができることから、従来に比べ作業性を向上させることもできる。
従って、光ファイバによって伝送される光(光信号)に影響を来すことなく光ファイバの導出方向を変えることができる光コネクタを提供することができるという効果を奏する。
【0125】
向規制部材が、光ファイバの曲げられた部分を最適な曲げ状態で外部より保護することができる。
このため、光ファイバによって伝送される光(光信号)に影響を来すことなく光ファイバの導出方向を変えることができることにくわえ、光ファイバの曲げられた部分を保護することができるという効果を奏する。
【0126】
位規制手段によってフェルールと方向規制部材とが確実に固定される。このため、光ファイバに回動方向の捻れが生じてしまうのをより確実に防止することができる。したがって、光ファイバによって伝送される光(光信号)により確実に影響を来すことなく、光ファイバの導出方向をより確実に変えることができる。
【0127】
請求項2に記載された本発明によれば、光ファイバの数に対応させて収容室をハウジングに複数形成し、方向規制部材を固定したフェルールを各収容室毎に回動自在に収容していることから、例えば送信用、受信用とで光ファイバを二極、四極…等、複数有する光コネクタに構成した場合でも上述と同様に対応させることができる。
従って、複数の光ファイバを有する光コネクタであっても、上述と同様の作用効果を奏する。
【0128】
請求項3に記載された本発明によれば、曲げの割合又は曲げ半径を変えて各方向規制部材を形成していることから、光ファイバの導出方向を変えようとする際の自由度を高めることができる。
【0129】
請求項4に記載された本発明によれば、方向規制部材を固定したフェルールがハウジングの収容室に回動自在に収容される光コネクタを備えたハイブリッドコネクタになる。
従って、光ファイバによって伝送される光(光信号)に影響を来すことなく光ファイバの導出方向を変えることができるハイブリッドコネクタを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光リングネットワークの一例を示す構成図である。
【図2】本発明による光コネクタの一実施の形態を示す断面図である。
【図3】図2の光コネクタの分解斜視図である。
【図4】フェルール及び光ファイバの斜視図である。
【図5】第一の方向規制部材の分解斜視図である。
【図6】第二の方向規制部材の分解斜視図である。
【図7】第一の方向規制部材の第一ケースの平面図である。
【図8】第一の方向規制部材の第一ケースの正面図である。
【図9】第一の方向規制部材の第一ケースの底面図である。
【図10】第一の方向規制部材の第二ケースの平面図である。
【図11】第一の方向規制部材の第二ケースの正面図である。
【図12】第一の方向規制部材の第二ケースの底面図である。
【図13】第二の方向規制部材の第一ケースの平面図である。
【図14】第二の方向規制部材の第一ケースの正面図である。
【図15】第二の方向規制部材の第一ケースの底面図である。
【図16】第二の方向規制部材の第二ケースの平面図である。
【図17】第二の方向規制部材の第二ケースの正面図である。
【図18】第二の方向規制部材の第二ケースの底面図である。
【図19】光ファイバの導出方向の例を示す光コネクタの断面図であり、(a)は第一の方向規制部材を二つ用いた場合の断面図、(b)は第二の方向規制部材を二つ用いた場合の断面図である。
【図20】本発明による光コネクタ及びハイブリッドコネクタを示す分解斜視図である。
【図21】本発明による光コネクタの方向規制部材などの変形例を示す斜視図である。
【図22】図21に示された方向規制部材と光ファイバとを互いに取りつけた状態を示す斜視図である。
【図23】図22中のXXIII−XXIII線に沿った断面図である。
【図24】図22中のXXIV−XXIV線に沿った断面図である。
【図25】従来例の光コネクタの斜視図である。
【図26】図25の従来例の光コネクタの断面図である。
【符号の説明】
21 光リングネットワーク
24 光プラグ(光コネクタ)
25 光ファイバ
26、27 方向規制部材
31 フェルール
32 光アダプター(ハウジング)
33 光アダプタカバー
34 ホルダー
45 係合突起(変位規制手段)
48、50 第一ケース
49、51 第二ケース
54、68、78、90、173 孔(変位規制手段)
56、80 突条(ズレ防止手段)
70、92 溝(ズレ防止手段)
131 光コネクタ
171 円弧部
172 直線部
174 係止部

Claims (4)

  1. 光ファイバの端末に装着されるフェルールと、該フェルールを含む前記光ファイバの端末部分を収容する収容室を形成したハウジングと、を備えた光コネクタであって、
    前記フェルールに前記ハウジングから導出される前記光ファイバの曲げ方向を規制する方向規制部材を固定し、且つ、前記フェルールを前記収容室に回動自在に収容し、
    前記フェルールと前記方向規制部材とを互いに固定する固定部においてこれらが相対的に前記光ファイバの光軸を中心として回転することを規制する変位規制手段を備え
    前記変位規制手段は、前記フェルールから突出形成された係合突起と、前記方向規制部材を貫通しかつ前記係合突起が挿通されて係合する孔とを備えたことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1記載の光コネクタにおいて、
    前記光ファイバの数に対応させて前記収容室を前記ハウジングに複数形成し、前記方向規制部材を固定した前記フェルールを各前記収容室毎に回動自在に収容したことを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタにおいて、
    曲げの割合又は曲げ半径を変えて各前記方向規制部材を形成したことを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載の光コネクタと、該光コネクタ用の装着部を形成した電気ハウジング及び該電気ハウジングに装着される複数の端子を有する電気コネクタと、を備えたことを特徴とするハイブリッドコネクタ。
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