JP3841844B2 - 増幅器をバイアスする回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、バイポーラ・トランジスタ回路、具体的には、バイポーラ・トランジスタ増幅器をバイアスする方法および回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
適切な回路動作のためにトランジスタをバイアスする必要性は周知であり、必要なバイアス電圧および電流を供給する方法および回路も周知である。周知の方法および回路には、エミッタ、ベース、およびコレクタをバイアスすることが含まれる。それぞれの方法および回路には利点があるが、周知の方法で大きな欠点のないものはない。
【0003】
図1に、単一のエミッタ・バイアス回路を示す。固定電圧VRefがトランジスタ13のベースに印加され、トランジスタ13をオンにする。次に、電流Ic1がトランジスタ11に流れる。この回路は、作り易く、Ic1を正確に決めることができるが、非常に効率が悪い。トランジスタ11で得られるコレクタ電圧の振れ(swing)は、主にVRefによって制約を受ける。増幅器に対するコレクタ電圧の振れは、以下の記述で、増幅器の電圧余裕と呼ぶ。
【0004】
図2に示すコレクタ・バイアス回路は、トランジスタ25のエミッタを接地に結合する重要な利点を持ち、これは、増幅器に、より高い電圧余裕を提供する。しかし、抵抗器21をVcc、トランジスタ23のエミッタ、および、トランジスタ25のコレクタの間に結合させることから生じる欠点がある。これは、トランジスタ25上に必ずしも望ましくない負荷インピーダンスをつくり、使用可能な電圧余裕を制約する。結合による負荷インピーダンスおよびバイアス条件が、この後の、増幅器を調整しその効率を変えるための選択幅を狭める。バイアス回路網が密接に回路の入力および出力に結合され、出力信号がバイアス回路網を通して戻り、回路を発振させることがある。そのような発振を妨げるために、フィードバック経路に付加キャパシタンスが必要とされる場合がある。これにもかかわらず、ノイズを加える抵抗インピーダンスがエミッタ上にないので、コレクタ・バイアス回路は、低ノイズ増幅器に有用である。
【0005】
図3に、第1のベース・バイアス回路を示す。抵抗器31を通る電流ISetは、Vcc−Vbe (トランジスタのベース-エミッタ電圧降下)を、抵抗器31および37の値を合わせた値で割ったものにほぼ等しい。抵抗器39およびトランジスタ35を適切な大きさにすることにより、10×ISetの値を持つ、トランジスタ35のコレクタを通る電流IC2を生ずる。電圧余裕は、図2で示したコレクタ・バイアス回路と同程度の大きさ、あるいは、トランジスタ35のエミッタの電圧が低い(〜200ミリボルト)ので、より大きくなり得る。全てのNPNトランジスタのVbeが、温度の変動に大体等しく変化するので、回路は線形および非線形増幅器で同じように良く機能し、十分な一次温度補償を持つ。回路の入力インピーダンスは調整するのが難しいので、モノリシック集積回路の用途ではよく機能しない傾向がある。回路は、ウェーハによって2倍から3倍変動し得るβの変動に対して補償されない。温度によって誘発されるβ変動は、回路のバイアス点および性能に影響する。さらに、Vccの接続を切るか、あるいはオフにすることが不十分なので、回路の電力消費を減らす簡単な方法がない。
【0006】
図4に、第2のベース・バイアス回路を示す。ISet2は、VRef−Vbeを抵抗器47で割ったものに等しい。電流ミラーの原理、および、適切な要素値の使用により、Ic3はISet2の5倍に等しく、Ic4はIc3の4倍に等しくなる。この回路では、VRefは、供給電圧Vccから独立し温度補償されているバンドギャップ基準電圧源によって供給される。回路は全体として、十分に温度補償され、NPNトランジスタはβ変動からいっそう独立している。この回路の入力インピーダンスは、図3に示した回路のそれよりも大きい。図4に示した回路をオフにするには、バンドギャップ基準電圧源をオフにすることによって簡単に行える。この回路は、入力信号およびバイアス信号が結合しているという大きな欠点がある。Ic3は入力信号とともに変わり、抵抗器42はPNPトランジスタ44を通してトランジスタ50へフィードバックする。フィードバック信号は入力信号をゆがめ、発振を発生させることがある。バイアス電流および信号電流を分離するために電圧降下が抵抗器42と45で大きいので、バイアス回路も相対的に高いVccを必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、増幅器に対して、入力信号およびバイアス信号を分離すると同時に、低供給電圧で動作でき、全面的な温度補償、および高入力インピーダンスを持つ、最大の電圧余裕を与えるバイアス回路を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の実施例は、エミッタ接地増幅器をバイアスする方法および装置からなる。この方法および装置は、周波数から独立した動作、ならびに、温度および供給電圧に対して補償を提供し、増幅器に使用できる電圧余裕を最大にする。本発明のいくつかの実施例では、入力信号とバイアス信号は分離されていて、相互干渉を最小にする。さらに、バンドギャップ電圧制御電圧源の使用により、バイアス回路網および増幅器をオフにする単純な手段を提供する。
【0009】
【実施例】
図5に、本発明の第1の実施例の概略図を示す。無線周波数(RF)信号入力は、ACでエミッタホロワ・トランジスタ133に結合されており、該トランジスタ133は出力トランジスタ141に結合されている。トランジスタ141は、負荷と良いインピーダンス整合をとるために、オンチップのLC出力段に結合することができる。同調段は本発明の事項ではなく、図示しない。
【0010】
トランジスタ103のベースは、電圧VRefを生成するバンドギャップ基準電圧源に結合されている。そのようなバンドギャップ基準電圧源は周知であるので、ここでは述べない。抵抗器111の端部の電圧は、したがってVRef−Vbeであり、それゆえにV1である。電流ミラーは、抵抗器101を越えた端部で、電圧Vcc−V1(R101/R111)を反映する。抵抗器117の両端の電圧降下は非常に小さいので、ノードAにおける電圧もVcc−V1(R101/R111)である。ノードAを通る電流は[Vcc−V1(R101/R111)]/R121で、ISet5とラベル付けされる。
【0011】
電圧がノードAで目標値以下に降下した場合は、トランジスタ109、119、および125を含むフィードバック・ループが、所望の電圧を再確立するように行動する。ノードAでの電圧が低すぎる場合は、トランジスタ109のベースの電圧が下げられ、トランジスタ109のコレクタの電流を下げる。これにより、PNPトランジスタ119上のベース電圧が上げられ、それにより、トランジスタ119のコレクタコレクタ電流が下げられる。次に、これがトランジスタ125のベース電流を下げ、そのコレクタ電流を下げさせ、ノードAでの電流を安定した位置に上昇させる。ノードA上の電圧が高すぎる場合は、フィードバック・ループは、上述した方法と正反対に動作する。このようにして、ノードAでの電圧が一定に保たれ、ISet5が一定に保たれる。
【0012】
次に、ISet5はノードBおよびC上の電圧を公知の方法で決める。これらの同じ電圧が、トランジスタ133および135、ならびに、抵抗器137の適切な比率を通して、回路のRF側のノードDおよびEで生成される。この比率をつくるために必要な回路手法は公知である。この第1の実施例において、トランジスタ133のコレクタを通る電流はISet5の4倍であり、トランジスタ141のコレクタを通る電流はISet5の16倍である。
【0013】
本発明のこの実施例の利点には、RF信号がバイアス回路網を構成する回路の要素から分離していること、および、回路をVRefを下げることによってオフにすることができるということがある。また、PNPトランジスタ119のエミッタがVccに結合されているので、この回路は、使用できる最大の電圧余裕を提供する。
【0014】
また、本発明は、一次および二次の温度補償を提供する。一次温度補償は、本発明を構成するトランジスタのVbeに依存する。これらのトランジスタは集積回路の製造プロセスの一環として一緒に製造されるので、一般的に、これらのトランジスタは温度の変動に同じように応答する。
【0015】
温度変化およびプロセスの変動から生じるβ変動は、本発明によって補償される。PNPトランジスタは、ある意味において、NPNトランジスタを製造するプロセスの結果であって該プロセスの目的ではないので、PNPトランジスタの仕様は正確ではなく、それらのβはNPNトランジスタのβに関連して大きく変動する。本発明においては、PNP特性はバイアス電流ISet5には実質的に無関係である。PNPトランジスタ119のベース電圧は、NPNバイポーラ・トランジスタ133および125のベース電流のログによって変わる。ISet5はNPNバイポーラ・トランジスタ109のコレクタ電流のログに依存する、あるいは、言い換えれば、NPNトランジスタのβのログ(正確にはログのログ)関係に応じて変わる。これによって実質的に、ISet5したがって増幅器のバイアス電流を、βの変動から減結合する。
【0016】
図6に、本発明の第2の実施例の概略図を示す。バイアス回路は図5に示したものと同じであるが、RF出力部分は、オープンな(調整されていない)コレクタとともに駆動される一対の差動出力トランジスタ(191および193)として具体化されている。トランジスタ192および194上のミラー電圧は、図5の回路の同等の電圧と異なる。
【0017】
図7に、バイアス電流の信号経路が入力信号の電流経路から分離されていない、本発明のもう1つの実施例の概略図を示す。これは、RF信号にひずみを生じさせることがあるが、他のバイアス回路より少ない要素および集積回路表面積で済み、また、大きな電圧余裕を提供できるという利点がある。これにより、低いVccの増幅器の設計が可能になる。
【0018】
本発明には、例として次のような実施態様が含まれる。
【0019】
(1)第1の予め決められた電圧を確立する第1回路手段(103,101,111)と、
前記第1回路手段に結合され、前記第1の予め決められた電圧から得られる第1の予め決められた電流を、予定範囲内に確立し維持するフィードバック回路(109,119,125)と、
前記フィードバック回路(109,119,125)に結合された第1の比率回路であって、前記第1の予め決められた電流の倍数である第2の予め決められた電流を確立するための増幅回路(133,135,137)を備え、該第2の予め決められた電流が、該第1の比率回路に接続された増幅器(141)へのバイアス電流となる、第1比率回路(127,129,133,135,137)と、
を有する、増幅器(141)にバイアス電流を供給するバイアス回路(100)。
【0020】
(2)前記増幅回路(133)への入力信号および前記バイアス電流が、前記バイアス回路(100)内で混ざらない、上記(1)に記載の回路。
(3)前記フィードバック回路が、それぞれが第1予定β範囲、ならびに、コレクタ、ベース、およびエミッタを有する第1および第2のNPNバイポーラ・トランジスタ(109、125)と、第2予定β範囲、ならびに、コレクタ、ベース、およびエミッタを有する第1のPNPバイポーラ・トランジスタ(119)とを有し、前記第1NPNバイポーラ・トランジスタ(125)のコレクタが第1抵抗器(121)を通して供給電圧(Vcc)に、かつ、第2抵抗器(117)を通して前記第2NPNバイポーラ・トランジスタ(109)のベースに結合され、前記第1NPNバイポーラ・トランジスタ(125)のベースが第4抵抗器(123)を通して前記第1PNPバイポーラ・トランジスタ(119)のコレクタに結合され、前記第1PNPバイポーラ・トランジスタのエミッタが前記供給電圧(Vcc)に結合され、前記PNPバイポーラ・トランジスタ(119)のベースが前記第2NPNバイポーラ・トランジスタ(109)のコレクタ、および第3抵抗器(115)を通して供給電圧に結合され、前記第2NPNバイポーラ・トランジスタのエミッタが前記第1回路手段(103、101、111)に結合され、前記第1NPNバイポーラ・トランジスタ(125)のエミッタが前記第1比率回路(127、129)に結合されている、上記(1)に記載の回路。
【0021】
(4)前記第1PNPバイポーラ・トランジスタ(119)上のベース電圧が、前記増幅回路(133)に入るベース電流、および前記第1NPNバイポーラ・トランジスタ(125)のベース電流の双方のログとともに変化し、前記第2NPNバイポーラ・トランジスタ(109)のコレクタ電流が前記第1PNPバイポーラ・トランジスタ(119)のベース電圧とともに線形に変化し、前記バイアス電流が前記第2NPNバイポーラ・トランジスタ(109)のコレクタ電流のログとともに変化する、上記(3)に記載の回路。
(5)前記第1および第2のNPNバイポーラ・トランジスタ(125、109)の第1予定β範囲の変化、および、前記第1PNPバイポーラ・トランジスタ(119)の第2予定β範囲の変化が、実質的にバイアス電流に影響しない、上記(4)に記載の回路。
【0022】
(6)第1予定電圧を確立するステップと、
フィードバック手段によって、前記第1予定電圧から得られる第1予定電流を第1予定範囲に確立し維持するステップと、
バイアス電流を構成する第2予定電流を確立するために、前記第1予定電流に予定倍率を掛けるステップと、
を有する、増幅器にバイアス電流を供給する方法。
【0023】
(7)バイアス電流を持つバイポーラ・トランジスタ増幅器であって、
予定のβ範囲を持ち、第1抵抗器(111)を通して接地電圧に結合されているエミッタ、基準電圧(VRef)に結合されているベース、および、第3抵抗器(101)を通して供給電圧(Vcc)に結合されているコレクタを有する第1NPNトランジスタ(103)と、
予定のβ範囲を持ち、コレクタ、第2抵抗器(113)を通して前記接地電圧に結合されているエミッタ、および、前記基準電圧(VRef)に結合されているベースを有する第2NPNトランジスタ(105)と、
予定のβ範囲を持ち、前記供給電圧(Vcc)に結合されているコレクタ、前記第2NPNトランジスタ(105)のコレクタに結合されているエミッタ、および、前記第1NPNトランジスタ(103)のコレクタに結合されているベースとを有する第3NPNトランジスタ(107)と、
予定のβ範囲を持ち、前記第3NPNトランジスタ(107)のエミッタに結合されているエミッタ、第5および第7抵抗器(117、121)を通して前記供給電圧(Vcc)に結合されているベース、および、第4の抵抗器(115)を通して前記供給電圧(Vcc)に結合されているコレクタを有する第4NPNトランジスタ(109)と、
予定のβ範囲を持ち、前記供給電圧(Vcc)に結合されているエミッタ、前記第4NPNトランジスタ(109)のコレクタに結合されているベース、および、第9抵抗器(131)を通して入力ノードに結合されているコレクタを有する第1PNPトランジスタ(119)と、
予定のβ範囲を持ち、エミッタ、前記第7抵抗器(121)を通して前記供給電圧(Vcc)に結合されているコレクタ、および、第6抵抗器(123)を通して前記第1PNPトランジスタ(119)のコレクタに結合されているベースを有する第5NPNトランジスタ(125)と、
予定のβ範囲を持ち、前記第5NPNトランジスタ(125)のエミッタに結合されているコレクタおよびベース、ならびに、第8抵抗器(129)を通して前記接地電圧に結合されているエミッタを有する第6NPNトランジスタ(127)と、
予定のβ範囲を持ち、前記供給電圧(Vcc)に結合されているコレクタ、および、前記入力ノードに結合されているベースを有する第7NPNトランジスタ(133)と、
予定のβ範囲を持ち、前記第7NPNトランジスタ(133)のエミッタに結合されているコレクタおよびベース、ならびに、第10抵抗器(137)を通して前記接地電圧に結合されているエミッタを有する第8NPNトランジスタ(135)と、
予定のβ範囲を持ち、出力負荷に結合されているコレクタ、前記第7NPNトランジスタ(133)のエミッタならびに前記第8NPNトランジスタ(135)のコレクタおよびベースに結合されているベース、および、第11抵抗器(139)を通して前記接地電圧に結合されているエミッタを有する第9NPNトランジスタ(141)と、
を有する増幅器。
【0024】
(8)前記第1PNPトランジスタ(119)、ならびに、前記第4および第5NPNトランジスタ(109、125)が一緒になって、前記バイアス電流を予定範囲内に維持するフィードバック回路として機能する、上記(7)に記載の増幅器。
(9)前記バイアス電流が前記各NPNトランジスタのβのログのログとともに変化する、上記(8)に記載の増幅器。
(10)前記第1NPNバイポーラ・トランジスタ(125)のコレクタが前記第2NPNバイポーラ・トランジスタ(109)のベースに直接結合されている、上記(3)に記載の回路。
(11)前記第4NPNトランジスタ(109)のベースが前記第7抵抗器(121)のみを通して前記供給電圧(Vcc)に結合されている、上記(7)に記載の増幅器。
【0025】
【発明の効果】
本発明により、増幅器に対して、入力信号およびバイアス信号を分離すると同時に、低供給電圧で動作でき、全面的な温度補償、および高入力インピーダンスを持つ、最大の電圧余裕を与えるバイアス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるエミッタ・バイアス回路網を示す概略図。
【図2】従来技術によるコレクタ・バイアス回路網を示す概略図。
【図3】従来技術による第1のベース・バイアス回路網を示す概略図。
【図4】従来技術による第2のベース・バイアス回路網を示す概略図。
【図5】本発明による第1の実施例を示す概略図。
【図6】本発明による第2の実施例を示す概略図。
【図7】本発明による第3の実施例を示す概略図。
【符号の説明】
103、105、107、109、125、127、133、135、141 NPNトランジスタ
119 PNPトランジスタ
Claims (8)
- 増幅器にバイアス電流を供給するバイアス回路であって、
第1の予め決められた電圧を確立する第1回路手段と、
前記第1回路手段に結合されたフィードバック回路であって、前記第1の予め決められた電圧から得られる第1の予め決められた電流を、予め決められた範囲内に確立して維持するフィードバック回路と、
前記フィードバック回路に結合された第1の比率回路であって、前記第1の予め決められた電流の倍数である第2の予め決められた電流を確立する増幅回路(133,135,137)を備え、該第2の予め決められた電流が、該第1の比率回路に接続された前記増幅器(141)へのバイアス電流となる、第1の比率回路と、を備え、入力ノードは、該増幅回路に含まれるトランジスタ(133)のベースに接続されており、
前記フィードバック回路は、
第1の予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタとをそれぞれが有する第1および第2のNPNバイポーラトランジスタと、
第2の予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを有する第1のPNPバイポーラトランジスタと、を備え、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのコレクタは、第1の抵抗を介して電源に接続され、かつ第2の抵抗を介して前記第2のNPNバイポーラトランジスタのベースに接続され、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのベースは、第4の抵抗を介して前記第1のPNPバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、
前記第1のPNPバイポーラトランジスタのエミッタは、前記電源に接続され、
前記第1のPNPバイポーラトランジスタのベースは、前記第2のNPNバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、かつ第3の抵抗を介して前記電源に接続され、
前記第2のNPNバイポーラトランジスタのエミッタは、前記第1の回路手段に接続され、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのエミッタは、前記第1の比率回路に接続される、
バイアス回路。 - 前記第1のPNPバイポーラトランジスタのベース電圧は、前記増幅回路へのベース電流と、前記第1のNPNバイポーラトランジスタのベース電流の両方に応じて変化し、
前記第2のNPNバイポーラトランジスタのコレクタ電流は、前記第1のPNPバイポーラトランジスタのベース電圧に応じて線形に変化し、
前記バイアス電流は、前記第2のNPNバイポーラトランジスタのコレクタ電流のログに応じて変化する、請求項1に記載のバイアス回路。 - 前記第1および第2のNPNバイポーラトランジスタの前記第1の予め決められたβ範囲の変動と、前記第1のPNPバイポーラトランジスタの前記第2の予め決められたβ範囲の変動は、前記バイアス電流に実質的に影響しない、請求項2に記載のバイアス回路。
- バイアス電流を有するバイポーラトランジスタ増幅器であって、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第1のNPNトランジスタであって、該第1のNPNトランジスタのエミッタは、第1の抵抗を介して接地電圧に接続され、該第1のNPNトランジスタのベースは、基準電圧に接続され、該第1のNPNトランジスタのコレクタは、第3の抵抗を介して電源に接続される第1のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベース、およびエミッタを持つ第2のNPNトランジスタであって、該第2のNPNトランジスタのエミッタは、第2の抵抗を介して前記接地電圧に接続され、該第2のNPNトランジスタのベースは、前記基準電圧に接続される第2のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第3のNPNトランジスタであって、該第3のNPNトランジスタのコレクタは、前記電源に接続され、該第3のNPNトランジスタのエミッタは、前記第2のNPNトランジスタのコレクタに接続され、該第3のNPNトランジスタのベースは、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに接続される、第3のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第4のNPNトランジスタであって、該第4のNPNトランジスタのエミッタは、前記第3のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第4のNPNトランジスタのベースは、第5および第7の抵抗を介して前記電源に接続され、該第4のNPNトランジスタのコレクタは、第4の抵抗を介して前記電源に接続される、第4のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第1のPNPトランジスタであって、該第1のPNPトランジスタのエミッタは、前記電源に接続され、該第1のPNPトランジスタのベースは、前記第4のNPNトランジスタのコレクタに接続され、該第1のPNPトランジスタのコレクタは、第9の抵抗を介して入力ノードに接続される、第1のPNPトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第5のNPNトランジスタであって、該第5のNPNトランジスタのコレクタは、前記第7の抵抗を介して前記電源に接続され、該第5のNPNトランジスタのベースは、第6の抵抗を介して前記第1のPNPトランジスタのコレクタに接続される、第5のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、べースおよびエミッタを持つ第6のNPNトランジスタであって、該第6のNPNトランジスタのコレクタおよびベースは、前記第5のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第6のNPNトランジスタのエミッタは、第8の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第6のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第7のNPNトランジスタであって、該第7のNPNトランジスタのコレクタは、前記電源に接続され、該第7のNPNトランジスタのベースは、前記入力ノードに接続される、第7のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第8のNPNトランジスタであって、該第8のNPNトランジスタのコレクタおよびベースは、前記第7のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第8のNPNトランジスタのエミッタは、第10の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第8のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第9のNPNトランジスタであって、該第9のNPNトランジスタのコレクタは、出力負荷に接続され、該第9のNPNトランジスタのベースは、前記第7のNPNトランジスタのエミッタと、前記第8のNPNトランジスタのコレクタおよびベースとに接続され、該第9のNPNトランジスタのエミッタは、第11の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第9のNPNトランジスタと、
を備える、バイポーラトランジスタ増幅器。 - 前記第1のPNPトランジスタ、第4および第5のNPNトランジスタは共に、予め決められた範囲内に前記バイアス電流を維持するフィードバック回路として動作する、請求項4に記載のバイポーラトランジスタ増幅器。
- 前記バイアス電流は、前記第4のNPNトランジスタにおける前記βのログのログに応じて変化する、請求項5に記載のバイポーラトランジスタ増幅器。
- 増幅器にバイアス電流を供給するバイアス回路であって、
第1の予め決められた電圧を確立する第1回路手段と、
前記第1回路手段に結合されたフィードバック回路であって、前記第1の予め決められた電圧から得られる第1の予め決められた電流を、予め決められた範囲内に確立して維持するフィードバック回路と、
前記フィードバック回路に結合された第1の比率回路であって、前記第1の予め決められた電流の倍数である第2の予め決められた電流を確立する増幅回路を備え、該第2の予め決められた電流が、該第1の比率回路に接続された前記増幅器へのバイアス電流となる、第1の比率回路と、を備え、入力ノードは、該増幅器回路に含まれるトランジスタのベースに接続されており、
前記フィードバック回路は、
第1の予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタをそれぞれが持つ第1および第2のNPNバイポーラトランジスタと、
第2の予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第1のPNPバイポーラトランジスタと、を有しており、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのコレクタは、第1の抵抗を介して電源に接続され、かつ前記第2のNPNバイポーラトランジスタのベースに接続され、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのベースは、第3の抵抗を介して前記第1のPNPバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、
前記第1のPNPバイポーラトランジスタのエミッタは、前記電源に接続され、
前記第1のPNPバイポーラトランジスタのベースは、前記第2のNPNバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、かつ第2の抵抗を介して前記電源に接続され、
前記第2のNPNバイポーラトランジスタのエミッタは、前記第1の回路手段に接続され、
前記第1のNPNバイポーラトランジスタのエミッタは、前記第1の比率回路に接続される、
バイアス回路。 - バイアス電流を有するバイポーラトランジスタ増幅器であって、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第1のNPNトランジスタであって、該第1のNPNトランジスタのエミッタは、第1の抵抗を介して接地電圧に接続され、該第1のNPNトランジスタのベースは、基準電圧に接続され、該第1のNPNトランジスタのコレクタは、第3の抵抗を介して電源に接続される、第1のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第2のNPNトランジスタであって、該第2のNPNトランジスタのエミッタは、第2の抵抗を介して前記接地電圧に接続され、該第2のNPNトランジスタのベースは、前記基準電圧に接続される、第2のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第3のNPNトランジスタであって、該第3のNPNトランジスタのコレクタは、前記電源に接続され、該第3のNPNトランジスタのエミッタは、前記第2のNPNトランジスタのコレクタに接続され、該第3のNPNトランジスタのベースは、前記第1のNPNトランジスタのコレクタに接続される、第3のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第4のNPNトランジスタであって、該第4のNPNトランジスタのエミッタは、前記第3のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第4のNPNトランジスタのベースは、第6の抵抗を介して前記電源に接続され、該第4のNPNトランジスタのコレクタは、第4の抵抗を介して前記電源に接続される、第4のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第1のPNPトランジスタであって、該第1のPNPトランジスタのエミッタは、前記電源に接続され、該第1のPNPトランジスタのベースは、前記第4のNPNトランジスタのコレクタに接続され、該第1のPNPトランジスタのコレクタは、第8の抵抗を介して入力ノードに接続される、第1のPNPトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第5のNPNトランジスタであって、該第5のNPNトランジスタのコレクタは、前記第6の抵抗を介して前記電源に接続され、該第5のNPNトランジスタのベースは、第5の抵抗を介して前記第1のPNPトランジスタのコレクタに接続される、第5のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第6のNPNトランジスタであって、該第6のNPNトランジスタのコレクタおよびベースは、前記第5のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第6のNPNトランジスタのエミッタは、第7の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第6のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第7のNPNトランジスタであって、該第7のNPNトランジスタのコレクタは、前記電源に接続され、該第7のNPNトランジスタのベースは、前記入力ノードに接続される、第7のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第8のNPNトランジスタであって、該第8のNPNトランジスタのコレクタおよびベースは、前記第7のNPNトランジスタのエミッタに接続され、該第8のNPNトランジスタのエミッタは、第9の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第8のNPNトランジスタと、
予め決められたβ範囲と、コレクタ、ベースおよびエミッタを持つ第9のNPNトランジスタであって、該第9のNPNトランジスタのコレクタは、出力負荷に接続され、該第9のNPNトランジスタのベースは、前記第7のNPNトランジスタのエミッタと、前記第8のNPNトランジスタのコレクタおよびベースとに接続され、該第9のNPNトランジスタのエミッタは、第10の抵抗を介して前記接地電圧に接続される、第9のNPNトランジスタと、
を備える、バイポーラトランジスタ増幅器。
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