JP3841289B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機に係わり、詳しくは熱交換器を構成する後方に傾斜した上側熱交換器と、この上側熱交換器の空気吸い込み側に載置された補助熱交換器から滴下する凝縮水を受ける露受けガイドの作業が容易で、かつ容易に外れない取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の室内機は、空気の吸込み口が前面と上部に設けられ、熱交換器がその吸込み口に沿うように複数に屈曲された構成になっており、かつ後方に傾斜した上側熱交換器にはそれに重なるように補助熱交換器が設けられている。この補助熱交換器、上側熱交換器に付く凝縮水を垂直熱交換器からドレンパンに効果的に導くために、垂直熱交換器から上側熱交換器に屈曲する部分に露受けガイドが設けられている。露受けガイドは、熱交換器固定具の露受けガイド支持部の穴部に露受けガイドの凸部が長手方向より挿入された後、露受けガイド支持部を支点に回転しながら熱交換器の前面方向より取り付けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−61873号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機の室内機の露受けガイドは以上のように構成されているので、露受けガイドの取り付け時、露受けガイドの凸部を熱交換器の長手方向より熱交換器固定具の穴部に挿入する際、熱交換器のフィン倒し部が露受けガイドの挿入方向に倒れていると、フィンに引っ掛かり作業が容易ではないという問題点があった。
【0005】
また、露受けガイドの熱交換器への取り付け方向が長手方向と熱交換器の前面方向からの二方向を要し、作業が容易ではないという問題点があった。
【0006】
さらに、熱交換器固定具の露受けガイド支持部に長手挿入方向と逆方向への規制がされていないため、露受けガイドが抜け易いという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、露受けガイドが熱交換器前面の一方向のみから取り付けできる空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
また、露受けガイドが容易に取り付けでき、露受けガイドが熱交換器から容易に外れない空気調和機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和機の室内機は、屈曲した主熱交換器の上側熱交換器の空気吸い込み側に補助熱交換器を有し、上側熱交換器への屈曲部に上側熱交換器及び補助熱交換器からの凝縮水を受け、主熱交換器に導く露受けガイドと、この露受けガイドの支持部を設けた熱交換器固定具とを備えた空気調和機の室内機において、露受けガイドの支持部は、熱交換器前面側に設けられ、前記露受けガイドの端部が挿入できるように形成された切り欠き部と、この切り欠き部の下面側の壁に設けられ、切り欠き部より長手方向中心側にずれて配置され、露受けガイドの挿入方向及び長手方向に対する引掛け部となり、露受けガイドのU字形状が囲むように固定される熱交固定具側引掛け部と、切り欠き部の上面側の壁に設けられ、露受けガイドの端部を押さえる熱交固定具側リブとを備え、露受けガイドの端部を切り欠き部に挿入しながら、露受けガイドを熱交換器前面の一方向から挿入して取り付けることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する
実施の形態1.
図1〜4は実施の形態1を示す図で、図1は露受けガイド付きの空気調和機の室内ユニットの側断面図、図2は熱交換器と露受けガイドの斜視図、図3、図4は露受けガイド支持部の断面図である。
【0011】
図1、2において、壁掛け式の室内ユニット本体1の内部には、屈曲した主熱交換器2の上側熱交換器2aの空気吸い込み側に補助熱交換器2bが設けられている。露受けガイド3は、主熱交換器2、補助熱交換器2bおよび背面熱交換器2cを固定する熱交換器固定具4の露受けガイド支持部4aに挿入され、他端の引掛け部と中央のツメ部で固定され、主熱交換器2の上側熱交換器2aへの屈曲部に取り付けられている。
【0012】
露受けガイド3の熱交換器固定具4の露受けガイド支持部4aへの取り付け構造について説明する。図3、図4において、熱交換器固定具4の露受けガイド支持部4aは、熱交換器前面側に切り欠き部4b、切り欠き部4bの下面側の壁に熱交固定具側引掛け部4c、上面側の壁に熱交固定具側リブ4dを備え、露受けガイド側の支持部はU字形状3bとなっている。
【0013】
このように構成されることにより、露受けガイド3は熱交換器固定具4の切り欠き部4bを通過して熱交換器の前面側より露受けガイド支持部4aに挿入される。切り欠き部4bを通過した露受けガイド3は、熱交固定具側引掛け部4cをU字形状3bで囲うように固定される。従って、露受けガイド3の挿入方向及び長手方向に対して、熱交固定具側引掛け部4cが作用する。
【0014】
また、上記位置に固定された露受けガイド3は、熱交固定具側リブ4dにより押さえられる。
【0015】
上述の実施の形態によれば、熱交換器固定具4の露受けガイド支持部4aに露受けガイド3の挿入方向側から切り欠き部4bを設けることにより、露受けガイド3が熱交換器前面の一方向のみから容易に取り付けを行うことができる。
【0016】
また、露受けガイド支持部4aの熱交換器固定具4側に露受けガイド3の熱交固定具側引掛け部4cを設けることにより、熱交換器から容易に外れないようにすることができる。
【0017】
また、露受けガイド支持部4aの熱交換器固定具4側に露受けガイドの浮き上がりを防止する熱交固定具側リブ4dを設けることにより、露受けガイド3の浮き上がりを防止することができる。
【0018】
実施の形態2.
図5は実施の形態2を示す図で、空気調和機の露受けガイド支持部を示す断面図である。上記実施の形態1では、露受けガイド支持部4aの熱交換器固定具側に熱交固定具側引掛け部4c、熱交固定具側リブ4dを設けているが、図5のように、露受けガイド側に露受けガイド側引掛け部3d、露受けガイド側リブ3cを設けてもよく、その場合、熱交換器固定具側は穴形状となり熱交固定側穴部4eが設けられ、同様の効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】
この発明に係る空気調和機の室内機は、屈曲した主熱交換器の上側熱交換器の空気吸い込み側に補助熱交換器を有し、上側熱交換器への屈曲部に上側熱交換器及び補助熱交換器からの凝縮水を受け、主熱交換器に導く露受けガイドと、この露受けガイドの支持部を設けた熱交換器固定具とを備えた空気調和機の室内機において、露受けガイドの支持部は、熱交換器前面側に設けられ、前記露受けガイドの端部が挿入できるように形成された切り欠き部と、この切り欠き部の下面側の壁に設けられ、切り欠き部より長手方向中心側にずれて配置され、露受けガイドの挿入方向及び長手方向に対する引掛け部となり、露受けガイドのU字形状が囲むように固定される熱交固定具側引掛け部と、切り欠き部の上面側の壁に設けられ、露受けガイドの端部を押さえる熱交固定具側リブとを備え、露受けガイドの端部を切り欠き部に挿入しながら、露受けガイドを熱交換器前面の一方向から挿入して取り付けることにより、露受けガイドが熱交換器前面の一方向のみから容易に取り付け可能な空気調和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、露受けガイド付きの空気調和機の室内ユニットを示す側断面図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、空気調和機の熱交換器と露受けガイドを示す斜視図である。
【図3】 実施の形態1を示す図で、空気調和機の露受けガイド支持部を示す断面図である。
【図4】 実施の形態1を示す図で、空気調和機の露受けガイド支持部を示す断面図である。
【図5】 実施の形態2を示す図で、空気調和機の露受けガイド支持部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット本体、2 主熱交換器、2a 上側熱交換器、2b 補助熱交換器、2c 背面熱交換器、3 露受けガイド、3b U字形状、3c 露受けガイド側リブ、3d 露受けガイド側引掛け部、4 熱交換器固定具、4a 露受けガイド支持部、4b 切り欠き部、4c 熱交固定具側引掛け部、4d 熱交固定具側リブ、4e 熱交固定側穴部。
Claims (2)
- 屈曲した主熱交換器の上側熱交換器の空気吸い込み側に補助熱交換器を有し、前記上側熱交換器への屈曲部に前記上側熱交換器及び前記補助熱交換器からの凝縮水を受け、前記主熱交換器に導く露受けガイドと、この露受けガイドの支持部を設けた熱交換器固定具とを備えた空気調和機の室内機において、
前記露受けガイドの支持部は、
熱交換器前面側に設けられ、前記露受けガイドの端部が挿入できるように形成された切り欠き部と、
この切り欠き部の下面側の壁に設けられ、該切り欠き部より長手方向中心側にずれて配置され、前記露受けガイドの挿入方向及び長手方向に対する引掛け部となり、前記露受けガイドのU字形状が囲むように固定される熱交固定具側引掛け部と、
前記切り欠き部の上面側の壁に設けられ、前記露受けガイドの端部を押さえる熱交固定具側リブとを備え、
前記露受けガイドの端部を前記切り欠き部に挿入しながら、前記露受けガイドを熱交換器前面の一方向から挿入して取り付けることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記露受けガイド支持部の熱交換器固定具側もしくは露受けガイド側に露受けガイドの浮き上がりを防止するリブを設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
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