JP3841277B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク滴を吐出するための複数のノズルを有するヘッドを持ち、前記ノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図５にインクジェット印刷装置のノズル配置を示す。ノズルは、√５／３００インチ間隔に１２８個のノズルが直線上に配置されている。このノズル列は、用紙搬送方向に対して、水平方向は１／３００インチ、垂直方向は２／３００インチの間隔になるように傾けて取り付けられている。用紙が１／３００インチ移動する毎にノズルからインクを吐出し、垂直方向、水平方向ともに３００ｄｐｉのドット密度で印刷を行う。
【０００３】
図３に従来のインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路を示す。従来のインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路は、用紙搬送方向に対して斜めに配置されたノズル列に対し、１ノズル毎に１ｂｉｔ幅のシフトレジスタ２４０を論理回路を用いて構成し、このシフトレジスタ２４０のシフト数をノズル列の１ノズル目からそのノズルまでの垂直方向の距離に応じたドット数に合わせている。このシフトレジスタ２４０は、初期状態では、余印字をしないように“０”でクリアされている。
【０００４】
印刷データは、上層装置１００より水平方向に１ラインづつ転送される。この印刷データは、印刷データ制御回路の各ノズルに対応したシフトレジスタ２４０に入力される。このとき、シフトレジスタ２４０のデータは１シフトされ出力されたデータが圧電素子駆動回路１５０にラッチされる。圧電素子駆動回路１５０は、ラッチしているデータが“１”のときは圧電素子１６０を駆動し対応するノズルからインクが吐出され、“０”のときは圧電素子１６０を駆動しないのでインクは吐出されない。１ドットライン分の印刷が終了すると、図示しない用紙を１／３００インチ移動し上記を繰り返す。このようにノズル毎に長さの異なるシフトレジスタ２４０により印刷データをシフトさせることで、用紙搬送方向に対して斜めにノズル列が配置されている場合に、正しい位置に印刷するように印刷データの制御を行っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路においては、印刷データ制御回路に１ノズル毎に長さが異なるシフトレジスタが必要であり、このため印刷装置のノズル数が増えノズル列の用紙送り方向の長さが大きくなるほど長いシフトレジスタが必要になっている。このため、たとえばノズル列の長さが倍になるとシフトレジスタの回路量は４倍とノズル数の増加により回路量が増大し機器のコスト上昇につながってしまうという問題がある。
【０００６】
本発明は、ノズル列を用紙搬送方向に対して斜めに配置した印刷装置において、印刷装置のノズル数が増えノズル列の用紙送り方向の長さが大きくなった場合でも、コスト上昇が少ない安価な印刷データ制御回路を得ることを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、インク滴を吐出するための複数のノズルで構成されるノズル列を有するヘッドと、ノズルからインクを吐出するための圧電素子と、圧電素子を選択駆動する圧電素子駆動回路と、上位装置から転送される印刷データを印刷制御回路を介して蓄積するべく個々のノズル毎に対応するように設けられたシフトレジスタとを有し、前記ノズル列は用紙搬送方向に対して斜めに配列され、前記ノズルから用紙にインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、前記シフトレジスタを、ＲＡＭを用いて構成した複数ｂｉｔ幅の第１のシフトレジスタと、１ノズルごとに長さの異なる論理回路を用いて構成した第２のシフトレジスタの組み合わせにて構成し、前記印刷制御回路より出力された印刷データが前記第１のシフトレジスタに入力され、更に前記第１のシフトレジスタから前記第２のシフトレジスタに出力されることを特徴とする。
【０００８】
また、前記ＲＡＭを用いて構成した複数ｂｉｔ幅のシフトレジスタのシフトの長さを、前記ノズルからの距離に応じて変えることにより、前記論理回路を用いて構成した１ｂｉｔ毎に長さの異なるシフトレジスタを複数ｂｉｔ分組み合わせた回路を、同じ回路とすることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下実施例図面を参照して本発明を説明する。図１に本発明の実施例であるインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路のブロック図を示す。図１において、1００は上位装置、１１０は印刷制御回路、１２０はＲＡＭ、１３０ＲＡＭ制御回路、１４０はシフトレジスタ、１５０は圧電素子駆動回路、１６０は圧電素子である。
【００１０】
図５にインクジェット印刷装置のノズル配置を示す。ノズルは、√５／３００インチ間隔に１２８個のノズルが直線上に配置されている。このノズル列は、用紙搬送方向に対して、ノズル列が、水平方向は１／３００インチ、垂直方向は２／３００インチの間隔になるように傾けて取り付けられている。印刷は、用紙が１／３００インチ移動する毎にノズルからインクを吐出し、垂直方向、水平方向ともに３００ｄｐｉのドット密度で行う。
【００１１】
図２に本発明の実施例である印刷データのシフトを示す。図２においてＲＡＭシフトレジスタＮｏ1〜３２は、ＲＡＭ１２０とＲＡＭ制御回路１３０で構成された幅４ｂｉｔ、長さ４、１２、２０……２５２ｂｉｔの３２個のシフトレジスタである。
【００１２】
シフトレジスタＮｏ1〜３２は、論理回路で構成された幅４ｂｉｔ、長さ２，４，６，８ｂｉｔのシフトレジスタ１４０である。上位装置１００から転送される印刷データは、印刷データ制御回路の各ノズルに対応した４ｂｉｔ幅のＲＡＭ１２０に入力される。ＲＡＭ１２０は、余印字をしないように“０”に初期化されている。ＲＡＭ制御回路１３０は、用紙が１／３００インチ移動する毎に、ＲＡＭ１２０のデータを１シフトする。ＲＡＭ１２０から出力されたデータは、シフトレジスタ１４０に入力され、同時にシフトレジスタ１４０から印刷データが圧電素子駆動回路１５０に出力される。この印刷データは圧電素子駆動回路１５０にラッチされ、印刷データが“１”のときは圧電素子１６０を駆動し対応するノズルからインクが吐出される。ラッチされた印刷データが“０”のとき圧電素子１６０が駆動されないためインクは吐出しない。
【００１３】
１ドットの印刷後、ＲＡＭ１２０とシフトレジスタ１４０のデータを１シフトする。次にまた用紙を１／３００インチ移動し上記を繰り返して連続した印刷を行う。このように４ｂｉｔ幅のＲＡＭ１２０と、１ノズル毎に２ｂｉｔ長さの異なるシフトレジスタ１４０を組み合わせて印刷データをシフトさせることで、用紙搬送方向に対して斜めにノズル列が配置されても、印刷データを正しい位置に印刷することが可能になる。
【００１４】
４ｂｉｔ幅のＲＡＭ１２０によるＲＡＭシフトレジスタＮｏ１〜３２は、ノズルＮｏが４増える毎にシフト長を８ｂｉｔ長くすることで、論理回路によるシフトレジスタ１４０のシフト長さを４ノズルのグループ毎に全て同じにできるため、回路構成が単純になり、設計が容易となる。
【００１５】
以上のように本発明によれば、複数ノズル毎に、ＲＡＭを用いて構成したシフトレジスタと、論理回路を用いて構成した１ノズル毎に長さの異なるシフトレジスタを組み合わせ、印刷データをシフトさせるシフトレジスタとすることにより、ノズル列が増加した場合でも、シフトレジスタの大部分をＲＡＭで構成可能であるため、論理回路を用いて構成したシフトレジスタの増大を抑えた安価な印刷装置を得ることが可能となる。
【００１６】
また、前記ＲＡＭを用いて構成したシフトレジスタのシフトの長さは、ノズルからの距離に応じて変えることにより、論理回路を用いて構成した１ノズル毎に長さの異なるシフトレジスタは、ノズルグループ毎にすべて同じ回路を使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路を示す図である。
【図２】 本発明のインクジェット印刷装置の印刷データのシフトを示す図である。
【図３】 従来のインクジェット印刷装置の印刷データ制御回路を示す図である。
【図４】 従来のインクジェット印刷装置の印刷データのシフトを示す図である。
【図５】 インクジェット印刷装置のノズル配置を示す図である。
【符号の説明】
1００は上位装置、１１０は印刷制御回路、１２０はＲＡＭ、１３０ＲＡＭ制御回路、１４０はシフトレジスタ、１５０は圧電素子制御回路、１６０は圧電素子、２１０は印刷制御回路、２４０はシフトレジスタ、３００はヘッドである。
Claims (2)
- インク滴を吐出するための複数のノズルで構成されるノズル列を有するヘッドと、ノズルからインクを吐出するための圧電素子と、圧電素子を選択駆動する圧電素子駆動回路と、上位装置から転送される印刷データを印刷制御回路を介して蓄積するべく個々のノズル毎に対応するように設けられたシフトレジスタとを有し、前記ノズル列は用紙搬送方向に対して斜めに配列され、前記ノズルから用紙にインクを吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、
前記シフトレジスタを、ＲＡＭを用いて構成した複数ｂｉｔ幅の第１のシフトレジスタと、１ノズルごとに長さの異なる論理回路を用いて構成した第２のシフトレジスタの組み合わせにて構成し、前記印刷制御回路より出力された印刷データが前記第１のシフトレジスタに入力され、更に前記第１のシフトレジスタから前記第２のシフトレジスタに出力されることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記ＲＡＭを用いて構成した複数ｂｉｔ幅のシフトレジスタのシフトの長さを、前記ノズルからの距離に応じて変えることにより、前記論理回路を用いて構成した１ｂｉｔ毎に長さの異なるシフトレジスタを複数ｂｉｔ分組み合わせた回路を、同じ回路とすることを特徴とする請求項１記載のインクジェット印刷装置。
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001389813A JP3841277B2 (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | インクジェット印刷装置 |
Publications (2)
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| JP3841277B2 true JP3841277B2 (ja) | 2006-11-01 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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