JP3840790B2 - 情報再生制御装置および情報再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報再生制御装置および情報再生方法に関し、特に、経時的な再生情報の再生に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報再生制御装置のひとつとして、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)ビデオプレーヤが知られている。DVDビデオプレーヤを用いることによって、DVDビデオディスクに記録されたタイトル(映画ソフトなど)をCRT(陰極線管)などに再生させて観賞することができる。
【0003】
図12に、DVDビデオディスクに記録されたタイトルの構成を概念的に表わす。一つのタイトルは、一般に、複数のチャプター(章)により構成されている。視聴者は、タイトルの再生中にリモコン等を用いてチャプター番号を指定することで、再生箇所を所望のチャプターに変更することができる。また、再生時間を指定することにより、再生箇所を変更することができる。さらに、再生画面を見ながら早送りや早戻しを行なうことにより、再生箇所を変更することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のDVDビデオプレーヤには、次のような問題があった。チャプターの区切りはタイトル製作者が恣意的に定めるものであるから、視聴者が希望する再生箇所と一致するとは限らない。また、再生時間を指定して再生する方法では、所望の再生箇所の再生時間を憶えていなければならない上、時間を入力する動作が煩雑である。さらに、早送りや早戻しによって再生箇所をさがす方法では、所望の再生箇所にたどり着くまでに時間がかかってしまう。すなわち、従来のDVDビデオプレーヤにおいては、所望の再生箇所に変更するのが困難であった。また、希望する再生箇所や現在の再生箇所を直感的に把握することが困難であった。
【0005】
この発明は、このような問題点を解決し、希望する再生箇所に変更することが容易な情報再生制御装置および情報再生方法を提供することを目的とする。また、希望する再生箇所や現在の再生箇所を直感的に把握することが容易な情報再生制御装置および情報再生方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
(1) この発明に係る情報再生制御装置は、1以上のビデオタイトルセットを含み、ビデオタイトルセットには管理データおよびビデオオブジェクトセットを含み、ビデオオブジェクトセットには複数のセルを含み、各セルが複数のビデオオブジェクトユニットを含み、各ビデオオブジェクトユニットにはナビゲーションパック、ビデオデータ、オーディオデータを含む構造を記録した記録媒体に記録されたビデオデータおよびオーディオデータを再生するための情報再生制御装置において、
ビデオデータおよびオーディオデータの所定再生単位の再生所要時間データを取得する再生所要時間データ取得手段と、当該再生単位における再生希望時間データを取得する再生希望時間データ取得手段と、取得した上記各時間データに基づいて、再生単位の再生所要時間と当該再生単位における再生希望時間とを相互に対比可能に絵表示するよう制御する表示制御手段と、取得した上記各時間データに基づいて、上記再生希望時間に対応する再生箇所から再生情報を再生するよう制御する再生制御手段とを備え、
前記再生希望時間データ取得手段は、記録媒体のビデオタイトルセット中の管理データに記録された各セルの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むセルを注目セルとして特定し、ビデオタイトルセット中の管理データに記録されたビデオタイトルセットの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むTMUを特定し、特定したTMUの先頭のビデオオブジェクトユニットが前記注目セルに属するか否かを判断して、属していれば当該ビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、属していなければ当該ビデオオブジェクトユニットの次のビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、注目セルの先頭までの再生時間t m と、注目セルの先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t v を合計して、先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t c を算出し、注目ビデオオブジェクトユニットの前または後ろのビデオオブジェクトユニットのナビゲーションパックに記述された各ビデオオブジェクトユニットの再生時間を参照して、再生希望時間t s 以前で最も近い再生時間を有するビデオオブジェクトパックのアドレスを前記再生希望時間t s に対応する再生箇所として決定することを特徴している。
【0007】
したがって、所定再生単位の再生所要時間と当該再生単位における再生希望時間との相対関係を直感的に把握することができる。すなわち、再生希望箇所を、再生所要時間に対する再生希望時間の相対的な関係として容易に把握することができる。この結果、希望する再生箇所に変更することが容易になる。
【0008】
(2) この発明に係る情報再生制御装置は、絵表示が、前記再生単位の再生所要時間を基準量とするグラフ表示を含むことを特徴としている。
【0009】
したがって、再生単位の再生所要時間の長短にかかわらず、希望する再生箇所や現在の再生箇所を、再生単位の再生所要時間を基準としてより直感的に把握することができる。
【0010】
(3) この発明に係る情報再生制御装置は、再生制御手段が、再生情報を前記絵表示の表示される表示装置に表示するよう制御することを特徴としている。
【0011】
したがって、再生情報を観賞しながら、希望する再生箇所や現在の再生箇所を直感的に把握することが容易である。
【0020】
なお、請求項において、「経時的な再生情報」とは、再生時間の経過にしたがって再生内容が変化するような情報をいい、映画を記録した情報や音楽を記録した情報を含む概念である。実施形態においては、プレゼンテーションデータが、これに該当する。
【0021】
「所定再生単位」とは、一定のまとまりを持った再生の単位をいい、再生内容全体を含む他、再生内容の一部を含む概念である。実施形態においては、タイトルやチャプターが、これに該当する。
【0022】
「時間データ」とは、時間に変換可能なデータをいい、時間そのものを表すデータの他、時間を他の単位(たとえばキー操作の回数や、距離の単位など)に変換したデータを含む概念である。実施形態では、図8の、タイトルの総再生時間に対応する棒状のグラフの長さaや、タイトル開始から現在までの再生経過時間に対応する棒状のグラフの長さbなどが、これに該当する。
【0023】
「絵表示」とは、絵を用いて情報を伝達するための表示をいい、文字のみを用いて情報を伝達するための表示を含まない概念である。実施形態では、図8の、グラフ42やカーソル44などが、これに対応する。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態による情報再生制御装置20の構成を示す図面である。情報再生制御装置20は、記録媒体22に記録された経時的な再生情報を再生するための装置であって、入力装置16、再生所要時間データ取得手段30、再生希望時間データ取得手段32、再生経過時間データ取得手段34、表示制御手段38、および、再生制御手段40を備えている。
【0025】
再生所要時間データ取得手段30は、記録媒体22に記録された管理情報に基づいて、再生情報の所定再生単位の再生所要時間データを取得する。
【0026】
再生希望時間データ取得手段32は、入力装置16から入力された情報に基づいて、当該再生単位における再生希望時間データを取得する。また、再生希望時間データ取得手段32は、入力装置16から入力された所定の増加命令または減少命令にしたがって、再生希望時間を増加する方向または減少する方向に再生希望時間データを変更することができる。
【0027】
再生経過時間データ取得手段34は、記録媒体22に記録された管理情報に基づいて、再生単位における現在の再生経過時間データを取得する。
【0028】
表示制御手段38は、取得された上記各時間データに基づいて、所定再生単位の再生所要時間、当該再生単位における再生希望時間、当該再生単位における現在の再生経過時間を、相互に対比可能に、表示装置24に絵表示するよう制御する。
【0029】
再生制御手段40は、取得された上記各時間データに基づいて、上記再生希望時間に対応する再生箇所から再生情報を再生するよう制御する。再生制御手段40は、また、再生情報を上記絵表示の表示される表示装置24に表示するよう制御する
図2は、図1に示す情報再生制御装置をDVDビデオプレーヤ(以下、単に「プレーヤ」ということがある。)20として実現した場合のハードウェア構成を示す図面である。プレーヤ20においては、図1に示す各機能をCPU4を用いて実現している。
【0030】
メモリ2には、プレーヤ20全体のシステム動作を司どるプログラムや絵表示などを行なわせるためのプログラムの他、各種データが記憶される。
【0031】
リモコン(入力装置)16からの操作信号は、インターフェース18を介してCPU4に送られる。CPU4は、リモコン16からの操作信号にしたがって、メモリ2に記憶されたプログラムを実行する。すなわち、視聴者は、リモコン16を操作することによって所望の動作をプレーヤ20に行なわせることができる。
【0032】
ランダムアクセス可能な記録媒体であるDVDビデオディスク(以下、単に「ディスク」ということがある。)22に記録されたデータには、映像データや音声データであるプレゼンテーションデータ(再生情報)と、ナビゲーションデータ(管理情報)とが含まれている。
【0033】
ドライブユニット・サーボ処理部(以下、単に「ドライブユニット」ということがある。)6は、ディスク22に記録されたこれらのデータを読み込む。
【0034】
信号処理部8は、ドライブユニット6から読み込まれたデータに対して復調・誤り訂正処理を行なう。
【0035】
映像/音声復号処理部10は、復調・誤り訂正処理の施されたデータを映像データ、音声データ、ナビゲーションデータ等に振分けるとともに、復号化処理を行なうことにより、所定形式の映像データおよび音声データを得る。
【0036】
ビデオエンコード部12は、復号化処理された映像データを所定形式のビデオ信号に変換し、CRT(表示装置)24に出力する。一方、D/A変換処理部14は、復号化処理された音声データ(ディジタルデータ)を所定形式のアナログ音声信号に変換し、スピーカ26に出力する。また、映像/音声復号処理部10において復号化処理された音声データ(ディジタルデータ)を、そのまま外部機器28に出力することもできる。なお、復号化処理される前の音声データ(ディジタルデータ)を、そのまま外部機器28に出力することもできる。
【0037】
CPU4は、ドライブユニット6、信号処理部8、映像/音声復号処理部10を制御する一方、映像/音声復号処理部10において得られたナビゲーションデータに基づいて、現在の再生位置や再生経過時間を知る。CPU4は、また、得られたナビゲーションデータやリモコン16からの操作信号に基づいて、再生箇所を変更する。
【0038】
CPU4は、さらに、ナビゲーションデータやリモコン16からの操作信号に基づいて、絵表示を行なうためのデータを生成し、これを映像/音声復号処理部10に出力する。このデータは、映像/音声復号処理部10においてOSD(On Screen Display)処理された後、ビデオエンコード部12を介して、CRT24に出力され、絵表示(図8参照)としてCRT24に表示される。
【0039】
なお、CPU4が、図1に示す再生所要時間データ取得手段30、再生希望時間データ取得手段32、再生経過時間データ取得手段34、表示制御手段38、および、再生制御手段40に対応する。
【0040】
図3および図4は、ディスク22に記録されたデータの論理データ構造の一例を示す図面である。データ構造の観点からみれば、図3に示すように、ディスク22は、ボリューム及びファイル構造を記録した部分、DVDビデオゾーン、DVDアザーゾーンを備えている。
【0041】
DVDビデオゾーンは、一つのビデオマネージャー(VMG)と、一つ以上のビデオタイトルセット(VTS)とを備えている。
【0042】
VMGは、ビデオマネージャー情報(VMGI)、VMGメニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM VOBS)、VMGIのバックアップを備えている。VMGIには、DVDビデオゾーン全体の管理情報が記録されている。VMGM VOBSには、タイトルメニューの画像データ及び音声データが記録されている。
【0043】
VTSは、ビデオタイトルセット情報(VTSI)、VTSメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM VOBS)、タイトル用ビデオオブジェクトセット(VTSTT VOBS)、VTSIのバックアップを備えている。VTSIには、VTS内に記録されるタイトルに関する管理情報が記録されている。VTSM VOBSには、一つ以上のサブメニューの画像データ及び音声データが記録されている。また、VTSTT VOBSには、タイトルと呼ばれるDVDのメインの画像データ及び音声データ(たとえば、映画本編の画像及び音声の実データ)が一つ以上記録されている。
【0044】
このタイトル用ビデオオブジェクトセット(VTSTT VOBS。以下、単に「VOBS」ということがある。)は、図4に示すように、一つ以上のビデオオブジェクト(VOB)を備えており、VOBは、一つ以上のセル(C)を備えている。すなわち、VOBSは一つ以上のセルを備えていることになる。
【0045】
セルは、一つ以上のビデオオブジェクトユニット(VOBU)を備えている。
【0046】
VOBUは、一つのナビゲーションパック(NV PCK)、複数のビデオデータ(V PCK)、複数のオーディオデータ(A PCK)、複数のサブピクチャデータ(SP PCK)を備えている。NV PCKには、VOBUの管理情報が記録されている。なお、SP PCKには、字幕データなどが記録されている。
【0047】
図4に示すビデオデータ(V PCK)、オーディオデータ(A PCK)、サブピクチャデータ(SP PCK)が、プレゼンテーションデータ(再生情報)に該当する。
【0048】
図3に示すビデオマネージャー情報(VMGI)およびビデオタイトルセット情報(VTSI)、ならびに図4に示すナビゲーションパック(NV PCK)が、前述のナビゲーションデータ(管理情報)に該当する。
【0049】
図3に示すVMGIには、DVDビデオゾーンを構成する各ビデオタイトルセット(VTS)の開始アドレスなどが記録されている。
【0050】
VTSIには、当該VTSに含まれる各タイトルの総再生時間、VTSを構成する各セルの再生時間および開始アドレス、当該VTSを構成する各チャプター(図9参照)を構成するセルのうち先頭セルのセル番号、後述するビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VTS TMAPT)などが記録されている。
【0051】
図4に示すナビゲーションパック(NV PCK)には、当該VOBUの属するセルの先頭から当該VOBUまでの再生時間、当該VOBUの直前および直後に位置するVOBUのアドレスなどが記録されている。
【0052】
図5および図6は、プレーヤ20の動作を説明するためのフローチャートである。図7A,B,Cおよび図8は、プレーヤ20の動作を説明するための図面である。図2および図5〜図6に基づいて、適宜、他の図面を参照しつつ、プレーヤ20の動作を説明する。以下、とくにことわらない限り、一つのディスクに一つのタイトルが記録されている場合を例に説明する。
【0053】
図2に示すディスク22がプレーヤ20に挿入されディスク22からデータの読み込みが始ると、CPU4は、映像/音声復号処理部10を介して、管理データ(VTSI)を取込み、メモリ2に格納する(ステップS1)。その後、ビデオ映像の再生が開始される(ステップS2)。
【0054】
CPU4は、視聴者から現在の再生位置を表示せよとの要求があるか否かを監視している(ステップS3)。視聴者から、リモコン16を介して再生位置表示要求信号が入力されると、CPU4は、現在再生中のタイトル(所定再生単位)の総再生時間(再生所要時間)およびこれに対する現在の再生位置をCRTにグラフ表示するよう制御する(ステップS4)。
【0055】
現在再生中のタイトルの総再生時間は、ステップS1においてメモリ2に格納されている。
【0056】
一方、タイトル開始から現在までの再生経過時間は、タイトル先頭のセルから現在再生中のセルの前のセルまでの再生時間の合計と、現在再生中のセルの先頭から現在再生中のVOBUまでの再生経過時間との和をとればよい(図4参照)。
【0057】
各セルの再生時間は、ステップS1においてメモリ2に格納されている。また、現在再生中のセルの先頭から現在再生中のVOBUまでの再生経過時間は、上述のように、ナビゲーションパック(NV PCK)に記録されており、CPU4は、タイトルの再生中に、映像/音声復号処理部10を介して、ナビゲーションパック(NV PCK)から当該データを読取る。このようにして、タイトル開始から現在までの再生経過時間を知ることができる。
【0058】
このようにして得られた現在再生中のタイトルの総再生時間をA、タイトル開始から現在までの再生経過時間をBで表すとともに、当該総再生時間Aに対応する棒状のグラフの長さ(再生所要時間データ)をaに設定すると、当該再生経過時間Bに対応する棒状のグラフの長さ(再生経過時間データ)bは、次式で記述することができる、
b=B/A×a 。
【0059】
CPU4は、このようなaおよびbに基づいて、グラフ表示(絵表示)を行なうためのデータを生成し、映像/音声復号処理部10を介して、図8に示すように、CRT24の表示部24aにグラフ42を表示させる。グラフ42は、再生中のタイトル観賞の妨げにならないよう、好ましくは、表示部24aの隅に表示される。グラフ42の全長が、現在再生中のタイトルの総再生時間に対応し、グラフ42の縦線塗り潰し部分が、タイトル開始から現在までの再生経過時間に対応する。
【0060】
このように、現在再生中のタイトルの総再生時間を基準量としてグラフ表示をすることで、タイトルの総再生時間の長短にかかわらず、希望する再生箇所(後述)や現在の再生箇所を、タイトルの総再生時間を基準としてより直感的に把握することができる。
【0061】
また、タイトルの映像が再生されるCRT24の表示部24aに、併せて、グラフ42を表示させるようにしているので、タイトルを観賞しながら、希望する再生箇所や現在の再生箇所を直感的に把握することが容易となる。
【0062】
図5に戻って、CPU4は、つぎに、現在再生中のタイトルの再生位置を変更する旨の要求があるか否かを監視する(ステップS5)。
【0063】
視聴者から、リモコン16を介して再生位置変更要求信号が入力されると、CPU4は、図8に示すCRT24の表示部24aに、カーソル(ポインタ)44を表示する(ステップS6)。カーソル44は、グラフ42の近傍、すなわち、グラフ42と対比可能な位置に表示される。なお、カーソル44の初期表示位置は特に限定されるものではないが、現在の再生経過時間Bに対応する位置に表示するのが好ましい。
【0064】
つぎに、CPU4は、カーソル44の移動命令が入力されるのを監視し、視聴者から、リモコン16を介してカーソル44の移動命令信号が入力されると、CPU4は、表示部24a上で、グラフ42に沿ってカーソル44を移動させる(ステップS7)。
【0065】
カーソル44の表示位置を、右方向(図8におけるX1方向)に移動する命令(増加命令)が、リモコン16から入力されると、CPU4は、グラフ42に沿ってカーソル44を、現在の位置から右方向に移動させるよう制御する。逆に、左方向(図8におけるX2方向)に移動する命令(減少命令)が、リモコン16から入力されると、CPU4は、グラフ42に沿ってカーソル44を、現在の位置から左方向に移動させるよう制御する。CPU4の制御にしたがって、カーソル44は、表示部24a上で、現在の表示位置から右または左に移動する。
【0066】
この場合、たとえば、リモコン16の右方向移動キーや左方向移動キー(図示せず)を操作することによって、操作時間や操作回数に対応したカーソル移動命令が生成されるようにしても良いし、数値キー(図示せず)を操作することによって、当該数値に対応したカーソル移動命令が生成されるようにしてもよい。
【0067】
CPU4は、カーソル44の位置を決定する決定キー(好ましくは、リモコン16に設けられる。)が押されたか否かを監視している(ステップS8)。決定キーが押される前であれば、CPU4は、カーソル44の移動命令を受付けており、カーソル44の移動命令信号が入力されると、CPU4は、表示部24a上で、グラフ42に沿ってカーソル44を、さらに移動させる。
【0068】
このように、カーソル44を右方向に移動するか左方向に移動するかを入力するだけで、再生希望時間を容易に変更することができるので、希望する再生箇所に変更することが、極めて容易である。
【0069】
決定キーが押されると、CPU4は、カーソル44の位置を読取り、読取ったカーソル44の位置情報に基づいて、当該タイトルにおける新たな再生位置(アドレス)を求める(ステップS9)。
【0070】
新たな再生位置を算出する処理について詳述する。図8に示す表示部24a上における棒状のグラフ42の起点からカーソル44の位置までの距離(再生希望時間データ)をcとすれば、タイトルの先頭を起点とする新たな再生位置における再生時間(再生希望時間)tsは、次式で記述することができる、
ts=c/a×A 。
【0071】
なお、上述の場合と同様に、上式において、現在再生中のタイトルの総再生時間をA、当該総再生時間Aに対応する棒状のグラフの長さをaとしている。
【0072】
CPU4は、このようにして算出した再生希望時間tsから、新たな再生位置のアドレスを求める。再生希望時間tsから、新たな再生位置のアドレスを求める処理を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0073】
CPU4は、まず、現在再生中のタイトルを構成するセルのうち、再生希望時間tsに対応するセルのセル番号dCNを求める(ステップS21)。
【0074】
図7Aに示すように、タイトルを構成する各セルの再生時間t1,t2,・・・を加算すれば、注目すべきセル#kの再生開始時間が分る。これを利用して、再生希望時間tsが、どのセルに含まれるかを知ることができる。なお、タイトルを構成する各セルの再生時間t1,t2,・・・は、上述のように、ステップS1においてメモリ2に格納されている。
【0075】
CPU4は、さらに、再生希望時間tsに近いビデオオブジェクトユニット(VOBU)のアドレスを求める(ステップS22)。
【0076】
当該VOBUのアドレスを求めるには、ステップS1においてメモリ2に取込まれたビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VTS TMAPT)を利用する。
【0077】
図7Bは、タイトルを構成するVOBUを再生順に並べた概念図である。このように並べたVOBUを、一定の再生時間(時間間隔TMU)で先頭から順に切り分ける。ビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VTS TMAPT)には、上記時間間隔TMUが記録されるとともに、上述のようにして切り分けられた各グループの先頭にあるVOBUのアドレスが、出現順に記録されている。
【0078】
CPU4は、再生希望時間tsが、切り分けられた上記グループのいずれに属するかを算出する。上記グループの出現順位n(0、1、2、・・・)は、次式で求められる、
n=ts/TMU 。
【0079】
CPU4は、算出された出現順位nのグループの先頭にあるVOBUのアドレスを、上記ビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VTS TMAPT)から取得する。このようにして、再生希望時間tsに近いビデオオブジェクトユニット(VOBU)のアドレスを求めることができる。
【0080】
CPU4は、このようにして求めたVOBUについて、その属するセル番号が、ステップS21で求めたセル番号dCNに一致するか否かをチェックする(ステップS23)。すなわち、前ステップにおいて求めたVOBUが、ステップS21で求めたセルに属するか否かをチェックする。
【0081】
前ステップにおいて求めたVOBUと、再生希望時間tsに対応するVOBUとは、ともに、上述の出現順位nのグループに属することは確かであるが、前ステップにおいて求めたVOBUの属するセルが、再生希望時間tsに対応するVOBUの属するセルに属するとは限らないからである。すなわち、前ステップにおいて求めたVOBUの属するセルは、再生希望時間tsに対応するVOBUの属するセル(セル番号dCN)と同一であるか、または、一つ前のセルである。
【0082】
ステップS22で求めたVOBUの属するセル番号が、ステップS21で求めたセル番号dCNに一致しない場合には、CPU4は、上述のビデオタイトルセットタイムマップテーブル(VTS TMAPT)における、当該VOBUの次のVOBUのアドレスを取得する(ステップS25)。
【0083】
このようにして求めたVOBUは、ステップS22で求めたVOBUの属するセルの次のセル、すなわち、再生希望時間tsに対応するVOBUの属するセル(セル番号dCN)に属するはずである。このようにして、再生希望時間tsを含むセル(セル番号dCN)に属し、かつ、再生希望時間tsに近いVOBUのアドレスを得ることができる。
【0084】
なお、ステップS23において、ステップS22で求めたVOBUの属するセル番号が、ステップS21で求めたセル番号dCNに一致する場合には、当該ステップS22で求めたVOBUが、再生希望時間tsを含むセル(セル番号dCN)に属し、かつ、再生希望時間tsに近いVOBUとなるため、そのままステップS24の処理に移る。
【0085】
ステップS24において、CPU4は、求められたVOBUの再生開始時間tcを取得する(ステップS24)。図7Cに示すように、求められたVOBUの再生開始時間tcは、タイトル先頭のセルから該VOBUを含むセル(セル番号dCN)の前のセルまでの再生時間の合計tmと、該VOBUを含むセルの先頭から該VOBUまでの再生経過時間tvとの和をとればよい。
【0086】
各セルの再生時間は、ステップS1においてメモリ2に格納されている。また、該VOBUを含むセルの先頭から該VOBUまでの再生経過時間tvは、前述のように、ナビゲーションパック(NV PCK)に記録されている。したがって、CPU4は、該VOBUのアドレスに基づいて該VOBUのナビゲーションパック(NV PCK)の内容を調べることによって、再生経過時間tvを知ることができる。このようにして、CPU4は、前ステップで求められたVOBUの再生開始時間tcを取得する。
【0087】
つぎに、CPU4は、求められたVOBUの再生開始時間tcが、所望の再生希望時間tsに一致するか又はその直前であるか否かをチェックする(ステップS26)。
【0088】
VOBUの再生開始時間tcが、所望の再生希望時間tsに一致せず、かつ、その直前でもない場合には、CPU4は、該VOBUの直前または直後のVOBUのアドレスを取得する(ステップS27)。前述のように、各VOBUの直前または直後のVOBUのアドレスは、ステップS1においてメモリ2に格納されている。
【0089】
その後、ステップS24に戻り、新たなVOBUについて、再生開始時間tcを算出する。ステップS24〜ステップS27を繰り返すことで、タイトル先頭からの再生開始時間tcが所望の再生希望時間tsに一致するか又はその直前であるようなVOBUを見つけることができる。見つけられたVOBUのアドレスが、当該タイトルにおける新たな再生位置(アドレス)となる。
【0090】
図5に戻って、CPU4は、再生位置を、該VOBUに移動し、該VOBUから再生を開始する(ステップS10)。この場合、VOBUの再生開始時間tcが、所望の再生希望時間tsと一致した時点から、再生画像を表示するようにするのが好ましい。
【0091】
このように、この実施形態においては、タイトルの総再生時間と当該タイトルにおける再生希望時間とを相互に対比可能にグラフ表示するとともに、上記再生希望時間に対応する再生位置を新たな再生位置としてタイトルを再生するようにしている。
【0092】
したがって、タイトルの総再生時間と当該タイトルにおける再生希望時間との相対関係を直感的に把握することができる。すなわち、再生希望箇所を、タイトルの総再生時間に対する再生希望時間の相対的な関係として容易に把握することができる。この結果、希望する再生位置に変更することが容易になる。
【0093】
さらに、タイトル開始から現在までの再生経過時間をも、タイトルの総再生時間に対して対比可能にグラフ表示するようにしている。したがって、タイトルの総再生時間と当該タイトルにおける現在の再生経過時間との相対関係をも、直感的に把握することができる。すなわち、再生希望箇所を、タイトルの総再生時間および現在の再生経過時間に対する再生希望時間の相対的な関係として容易に把握することができる。この結果、希望する再生箇所に変更することがより容易になる。
【0094】
所望の再生位置から再生が開始されると、CPU4は、タイトル停止命令を監視する(ステップS12)。なお、ステップS5において、タイトル再生位置を変更する要求がないときも、CPU4は、タイトル停止命令を監視している。
【0095】
リモコン16からタイトル停止命令が入力されたり、タイトルが最後まで再生されることにより割込みが生じたりした場合には、処理を終了する。タイトル停止命令を監視すると同時に、CPU4は、タイトル再生位置の変更要求を監視しており(ステップS11)、タイトル再生位置の変更要求があれば、再び、ステップS4以後の処理を行なう。
【0096】
なお、ステップS3において、視聴者から現在の再生位置を表示せよとの要求がない場合も、CPU4は、タイトル再生位置の変更要求およびタイトル停止命令を監視している。
【0097】
なお、図5のフローチャートにおけるステップS4が、図1の再生所要時間データ取得手段30、再生経過時間データ取得手段34および表示制御手段38に対応する。ステップS6〜ステップS7が、再生希望時間データ取得手段32及び表示制御手段38に対応する。また、ステップS9〜ステップS10が、再生制御手段40に対応する。
【0098】
なお、上述の実施形態においては、所定再生単位が、現在再生中のタイトルである場合を例に説明したが、所定再生単位はこれに限定されるものではない。上述のように、一つのタイトルは、一般に、複数のチャプター(章)により構成されているが(図9参照)、現在再生中のチャプターを所定再生単位として本発明を実施することができる。このような実施形態について、説明する。
【0099】
この場合、図8に示すグラフ42の全長が、現在再生中のチャプター総再生時間に対応し、グラフ42の縦線塗り潰し部分が、チャプター開始から現在までの再生経過時間に対応する。
【0100】
DVDビデオプレーヤの動作は、上述の実施形態(所定再生単位が現在再生中のタイトルである場合)と類似である。すなわち、図5のフローチャートにおいて、「タイトル」を「チャプター」と読み変えればよい。ただし、ステップS12は、読み変えない。
【0101】
また、図5のステップS4において、現在再生中のチャプターの総再生時間は、当該チャプターを構成する各セル(図9参照)の再生時間の和として求められる。当該チャプターを構成する各セルのセル番号は、当該チャプターの先頭セルのセル番号と当該チャプターの次のチャプターの先頭セルのセル番号に基づいて特定することができる。なお、各セルの再生時間、および、各チャプターの先頭セルのセル番号は、ステップS1においてメモリ2に格納されている。
【0102】
一方、チャプター開始から現在までの再生経過時間は、チャプター先頭のセルから現在再生中のセルの前のセルまでの再生時間の合計と、現在再生中のセルの先頭から現在再生中のVOBUまでの再生経過時間との和をとればよい。
【0103】
各セルの再生時間は、ステップS1においてメモリ2に格納されている。また、現在再生中のセルの先頭から現在再生中のVOBUまでの再生経過時間は、上述のように、ナビゲーションパック(NV PCK)に記録されており、CPU4は、タイトルの再生中に、映像/音声復号処理部10を介して、ナビゲーションパック(NV PCK)から当該データを読取ることができる。このようにして、チャプター開始から現在までの再生経過時間を知ることができる。
【0104】
あとは、上述の実施形態と同様である。すなわち、このようにして得られた現在再生中のチャプターの総再生時間をA、チャプター開始から現在までの再生経過時間をBで表し、当該総再生時間Aに対応する棒状のグラフの長さ(再生所要時間データ)をaに設定し、当該再生経過時間Bに対応する棒状のグラフの長さ(再生経過時間データ)bを、次式で算出するとともに、
b=B/A×a 、
得られたaおよびbに基づいて、グラフ表示(絵表示)を行なうためのデータを生成し、映像/音声復号処理部10を介して、図8に示すように、CRT24の表示部24aにグラフ42を表示させる。
【0105】
また、図5のステップS9において、CPU4は、カーソル44の位置を読取り、読取ったカーソル44の位置情報に基づいて、当該チャプターにおける新たな再生位置(アドレス)を求めるが、この場合、チャプターの先頭を起点とする新たな再生位置における再生時間(再生希望時間)ts、
ts=c/a×A
を求めるとともに、タイトルの先頭を起点とする新たな再生位置における再生時間Tsを、次式にしたがって求めておく、
Ts=T0+ts 。
【0106】
上式において、T0は、タイトルの先頭から現在再生中のチャプターの前のチャプターまでの各チャプターの再生時間の和である。なお、各チャプターの再生時間は、上述のように、チャプターを構成する各セルの再生時間の和として求められる。
【0107】
このようにして求めた、タイトルの先頭を起点とする新たな再生位置における再生時間Tsを用いることによって、上述の実施形態と同様の方法で、新たな再生位置(アドレス)を求めることができる。
【0108】
なお、タイトルの再生が進行し、再生箇所が次のチャプターに移動すると、上記グラフ42の表示も、自動的に、次のチャプターに関する表示にかわるようにすることが好ましい。
【0109】
このように、チャプターを所定再生単位として本発明を実施することにより、より精度の高い、再生希望位置の設定が可能となる。
【0110】
なお、所定再生単位をタイトルとしたグラフ表示と、所定再生単位をチャプターとしたグラフ表示とを、適宜、切換えて使用し得るよう構成することもできる。
【0111】
つぎに、図10に、この発明のさらに他の実施形態による情報再生制御装置50の構成を示す。情報再生制御装置50は、図1に示す情報再生制御装置20と類似である。ただし、さらに、分割再生単位再生所要時間データ取得手段36を備えている点で、情報再生制御装置20と異なる。
【0112】
分割再生単位再生所要時間データ取得手段36は、記録媒体22に記録された管理情報に基づいて、再生単位を構成する分割再生単位の再生所要時間データを取得する手段である。
【0113】
情報再生制御装置50においては、図11に示すように、CRTの表示部24a上に、現在再生中のタイトル(再生単位)の総再生時間に対応する長さをa、タイトル開始から現在までの再生経過時間に対応する長さをbとするグラフ52および、再生希望時間に対応する長さをcとしたカーソル44を表示するとともに、グラフ52に、タイトルを構成する各チャプター(分割再生単位)の再生時間に対応する長さd1,d2,d3,・・・で区分された領域(各領域が、それぞれのチャプターに対応する。)をそれぞれ表示するようにしている。なお、各チャプターに対応する領域は、それぞれ色分けなどにより相互に識別可能にしておくことが好ましい。
【0114】
このように構成することで、タイトルの総再生時間と当該タイトルを構成するチャプターの再生時間との相対関係を直感的に把握することができる。すなわち、再生希望箇所を、タイトルの総再生時間およびチャプターの再生時間に対する再生希望時間の相対的な関係として容易に把握することができる。この結果、希望する再生箇所に変更することがさらに容易になる。
【0115】
なお、上述の各実施形態においては、絵表示が、再生単位の再生所要時間を基準量とするグラフ表示を含むよう構成したが、この発明はこれに限定されるものではない。再生単位の再生所要時間以外の量を基準量とするグラフ表示を含むよう構成することもできる。また、絵表示は、必ずしもグラフ表示を含む必要はない。
【0116】
また、上述の各実施形態においては、再生単位の再生所要時間、当該再生単位における現在の再生経過時間、および、当該再生単位における再生希望時間の3つを、相互に対比可能に絵表示するよう構成した場合を例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。上記3つのうち任意の2つ、たとえば、所定再生単位における現在の再生経過時間、および、当該再生単位における再生希望時間のみを、相互に対比可能に絵表示するよう構成することもできる。
【0117】
また、絵表示のみならず、上述の再生単位の再生所要時間、当該再生単位における現在の再生経過時間、当該再生単位における再生希望時間、当該再生単位を構成する分割再生単位の再生所要時間などを示す文字(数字)表示を、併せて表示させるようにしてもよい。
【0118】
また、上述の各実施形態においては、再生情報を絵表示の表示される表示装置に表示するよう構成したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、再生情報と絵表示とを異なる表示装置に別個に表示するよう構成することもできる。
【0119】
また、上述の各実施形態においては、CPU4を用いて図1の情報再生装置20または図10の情報再生装置50を具体化した場合を例に説明したが、図1の各機能または図10の各機能の一部または全体を、ハードウェアロジックにより実現することもできる。
【0120】
また、上述の実施形態においては、情報再生制御装置として、DVDビデオプレーヤを例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、LDプレーヤやCDプレーヤなど、画像情報を再生するための装置全般に、この発明を適用することができる。さらに、画像情報を再生する装置のみならず、音声情報のみを再生するような装置にも、この発明を適用することができる。また、記録媒体に記録された再生情報に対して、ランダムアクセス可能か否かにかかわらず、この発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による情報再生制御装置20の構成を示す図面である。
【図2】図1に示す情報再生制御装置をDVDビデオプレーヤ20として実現した場合のハードウェア構成を示す図面である。
【図3】ディスク22に記録されたデータの論理データ構造の一例を示す図面である。
【図4】ディスク22に記録されたデータの論理データ構造の一例を示す図面である。
【図5】プレーヤ20の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】プレーヤ20の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7Aないし図7Cは、プレーヤ20の動作を説明するための図面である。
【図8】情報再生制御装置20の場合におけるCRTの表示部24aを示す図面である。
【図9】タイトルを構成するチャプターを説明するための図面である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態による情報再生制御装置50の構成を示す図面である。
【図11】情報再生制御装置50の場合におけるCRTの表示部24aを示す図面である。
【図12】DVDビデオディスクに記録されたタイトルの構成を概念的に表わした図面である。
【符号の説明】
24a・・・・表示部
42・・・・・グラフ
44・・・・・カーソル
a・・・・・・総再生時間に対応する長さ
b・・・・・・再生経過時間に対応する長さ
c・・・・・・再生希望時間に対応する長さ
Claims (9)
- 1以上のビデオタイトルセットを含み、ビデオタイトルセットには管理データおよびビデオオブジェクトセットを含み、ビデオオブジェクトセットには複数のセルを含み、各セルが複数のビデオオブジェクトユニットを含み、各ビデオオブジェクトユニットにはナビゲーションパック、ビデオデータ、オーディオデータを含む構造を記録した記録媒体に記録されたビデオデータおよびオーディオデータを再生するための情報再生制御装置において、
ビデオデータおよびオーディオデータの所定再生単位の再生所要時間データを取得する再生所要時間データ取得手段と、
当該再生単位における再生希望時間データを取得する再生希望時間データ取得手段と、
取得した上記各時間データに基づいて、再生単位の再生所要時間と当該再生単位における再生希望時間とを相互に対比可能に絵表示するよう制御する表示制御手段と、
取得した上記各時間データに基づいて、上記再生希望時間に対応する再生箇所から再生情報を再生するよう制御する再生制御手段とを備え、
前記再生希望時間データ取得手段は、
記録媒体のビデオタイトルセット中の管理データに記録された各セルの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むセルを注目セルとして特定し、
ビデオタイトルセット中の管理データに記録されたビデオタイトルセットの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むTMUを特定し、
特定したTMUの先頭のビデオオブジェクトユニットが前記注目セルに属するか否かを判断して、属していれば当該ビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、属していなければ当該ビデオオブジェクトユニットの次のビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、
注目セルの先頭までの再生時間t m と、注目セルの先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t v を合計して、先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t c を算出し、
注目ビデオオブジェクトユニットの前または後ろのビデオオブジェクトユニットのナビゲーションパックに記述された各ビデオオブジェクトユニットの再生時間を参照して、再生希望時間t s 以前で最も近い再生時間を有するビデオオブジェクトパックのアドレスを前記再生希望時間t s に対応する再生箇所として決定することを特徴とするもの。 - 請求項1の情報再生制御装置において、
前記絵表示は、前記再生単位の再生所要時間を基準量とするグラフ表示を含むこと、を特徴とするもの。 - 請求項1または請求項2の情報再生制御装置において、
前記再生制御手段は、前記再生情報を前記絵表示の表示される表示装置に表示するよう制御することを特徴とするもの。 - 1以上のビデオタイトルセットを含み、ビデオタイトルセットには管理データおよびビデオオブジェクトセットを含み、ビデオオブジェクトセットには複数のセルを含み、各セルが複数のビデオオブジェクトユニットを含み、各ビデオオブジェクトユニットにはナビゲーションパック、ビデオデータ、オーディオデータを含む構造を記録した記録媒体に記録されたビデオデータおよびオーディオデータを再生するための情報再生制御装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムを記録した記録媒体において、
前記プログラムは、
ビデオデータおよびオーディオデータの所定再生単位の再生所要時間データを取得する再生所要時間データ取得手段と、
当該再生単位における再生希望時間データを取得する再生希望時間データ取得手段と、
取得した上記各時間データに基づいて、再生単位の再生所要時間と当該再生単位における再生希望時間とを相互に対比可能に絵表示するよう制御する表示制御手段と、
取得した上記各時間データに基づいて、上記再生希望時間に対応する再生箇所から再生情報を再生するよう制御する再生制御手段とをコンピュータによって実現するためのプログラムであり、
前記再生希望時間データ取得手段は、
記録媒体のビデオタイトルセット中の管理データに記録された各セルの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むセルを注目セルとして特定し、
ビデオタイトルセット中の管理データに記録されたビデオタイトルセットの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むTMUを特定し、
特定したTMUの先頭のビデオオブジェクトユニットが前記注目セルに属するか否かを判断して、属していれば当該ビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、属していなければ当該ビデオオブジェクトユニットの次のビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、
注目セルの先頭までの再生時間t m と、注目セルの先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t v を合計して、先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t c を算出し、
注目ビデオオブジェクトユニットの前または後ろのビデオオブジェクトユニットのナビゲーションパックに記述された各ビデオオブジェクトユニットの再生時間を参照して、再生希望時間t s 以前で最も近い再生時間を有するビデオオブジェクトパックのアドレスを前記再生希望時間t s に対応する再生箇所として決定することを特徴とするもの。 - 請求項4のプログラムを記録した記録媒体において、
前記絵表示は、前記再生単位の再生所要時間を基準量とするグラフ表示を含むこと、を特徴とするもの。 - 請求項4または請求項5のプログラムを記録した記録媒体において、
前記再生制御手段は、前記再生情報を前記絵表示の表示される表示装置に表示するよう制御することを特徴とするもの。 - 1以上のビデオタイトルセットを含み、ビデオタイトルセットには管理データおよびビデオオブジェクトセットを含み、ビデオオブジェクトセットには複数のセルを含み、各セルが複数のビデオオブジェクトユニットを含み、各ビデオオブジェクトユニットにはナビゲーションパック、ビデオデータ、オーディオデータを含む構造を記録した記録媒体に記録されたビデオデータおよびオーディオデータを再生するための情報再生制御方法であって、
ビデオデータおよびオーディオデータの所定再生単位の再生所要時間データを取得し、
当該再生単位における再生希望時間データを取得し、
取得した上記各時間データに基づいて、再生単位の再生所要時間と当該再生単位における再生希望時間とを相互に対比可能に絵表示するよう制御し、
取得した上記各時間データに基づいて、上記再生希望時間に対応する再生箇所から再生情報を再生するよう制御する情報再生制御方法において、
前記再生希望時間に対応する再生箇所を得る際に、
記録媒体のビデオタイトルセット中の管理データに記録された各セルの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むセルを注目セルとして特定し、
ビデオタイトルセット中の管理データに記録されたビデオタイトルセットの再生時間に基づいて前記再生希望時間t s を含むTMUを特定し、
特定したTMUの先頭のビデオオブジェクトユニットが前記注目セルに属するか否かを判断して、属していれば当該ビデオオブジェクトユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、属していなければ当該ビデオオブジェクトユニットの次のビデオオブジェクト ユニットを注目ビデオオブジェクトユニットとし、
注目セルの先頭までの再生時間t m と、注目セルの先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t v を合計して、先頭から注目ビデオオブジェクトユニットまでの再生時間t c を算出し、
注目ビデオオブジェクトユニットの前または後ろのビデオオブジェクトユニットのナビゲーションパックに記述された各ビデオオブジェクトユニットの再生時間を参照して、再生希望時間t s 以前で最も近い再生時間を有するビデオオブジェクトパックのアドレスを前記再生希望時間t s に対応する再生箇所として決定することを特徴とするもの。 - 請求項7の情報生成制御方法において、
前記絵表示は、前記再生単位の再生所要時間を基準量とするグラフ表示を含むこと、を特徴とするもの。 - 請求項7または請求項8の情報再生制御方法において、
前記再生情報を前記絵表示の表示される表示装置に表示するよう制御することを特徴とするもの。
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