JP3838754B2 - 防振継手 - Google Patents
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- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築構造物の空調用等のダクトの防振対策として使用される防振継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建築構造物に空調用等のダクトを設置する場合、その壁貫通部に、ダクトから発生する振動が壁に伝達するのを防止するため、防振ゴムからなる継手(以下、防振継手と称する。)が用いられている。
【0003】
図5は、このような防振継手を用いた断面矩形状のダクトの壁貫通部の施工例を示したもので、壁1を貫通して配置した埋設ダクト2の両端に防振継手3、4が固定され、これらの防振継手3、4を介してダクト5、6が固定されている。
そして、防振継手3、4は、例えば図6に示すような、断面矩形の長尺弾性体7の両側面に金属板8を固着し、これらの各金属板8の外側面に長さ方向にほぼ等間隔で複数の取付ボルト9、9………を植設した長尺の防振ゴム10により形成されている。すなわち、このような長尺の防振ゴム10を、現場でダクト5、6の大きさに合わせて切断して所要長のブロック11a、11b………とし、これを、例えば図7に示すように、適宜組み合わせてダクト5、6のフランジ部の形状に対応するように配置し、取付ボルト9により各ダクト2、5、6に固定する構造となっている。
【0004】
なお、図5において、12は、ダクト5、6の振動音を吸収するために埋設ダクト2およびダクト5、6の内面に充填されたグラスウール等の吸音材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような防振継手3、4においては、長尺の防振ゴム10を現場でダクトの大きさに合わせて切断しなければならないため、施工が煩雑で、かつ、切断のための工具を必要とする難点があった。しかも、切断の精度が低いと、隣接する防振ゴムのブロック11a、11b間に隙間が生じたり、あるいはダクト2、5、6への取付けが困難になるおそれがあった。また、資源の無駄となる端材が発生するという難点もあった。
【0006】
本発明はこのような点に対処してなされたもので、様々な大きさのダクトにも容易に施工することができ、しかも、端材が発生することもない防振継手を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、断面矩形状のダクトの端部に接続される防振継手であって、断面矩形状の弾性体の上面および下面に板状体を接着し、これらの板状体の外面に取付ボルトを固着してなるユニットの複数が、前記ダクトの端面に合致する形状に連結されて、前記取付ボルトにより前記ダクトに固定されるように構成された防振継手において、前記複数のユニットは、前記ダクト端部の辺に沿って配置される辺部用ユニットと、前記ダクト端部のコーナー部に配置されるコーナー部用ユニットからなり、各ユニットの両連結面には互いに嵌合可能な凹部および凸部が設けられていて、これらの凹部および凸部を嵌合させることによって隣接するユニット間が連結されており、かつ、各ユニットの一側面には、前記板状体の外面より外方に突出するパッキング部が設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記防振継手において、ユニットの連結面に設けられている凹部および凸部が、弾性体の幅方向もしくは厚さ方向にのみ嵌入可能な形状とされていることを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の防振継手においては、施工に際し、現場で、ダクトのサイズに合わせて辺部用ユニットとコーナー部用ユニットを適宜組み合わせて連結するとともに、これらを取付ボルトによりダクトに固定するだけでよく、作業は容易で従来のように切断作業を要することもない。したがって、現場に切断用工具を持ち込む必要はなく、また、切断不良により施工に不具合が生ずることもない。さらに、端材の発生も防止される。
【0011】
また、パッキング部によりダクトとの接合面のシール性が向上するため、パッキング材やコーキング材等の封止材を取付面に介在させる必要がなくなり、作業性がさらに向上する。
【0012】
請求項2記載の防振継手においては、ユニット間の連結作業が容易で、かつ、連結した後は容易に外れることがないため、作業性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の防振継手に用いられる各種ユニットの例を示す上面図で、Aは、ダクト端部のコーナー部に配置されるコーナー部用ユニットの例、B〜Eは、ダクト端部の辺に沿って配置される辺部用ユニットの例である。また、図2は、図1に示すコーナー部用ユニットAに辺部用ユニットBを連結した状態を示す斜視図およびその分解図である。
【0015】
これらの図に示すように、コーナー部用ユニットAは、ゴム等からなる断面が矩形状でL字型の弾性体21の上面および下面に、金属等の硬質材料からなる板状体22、22を接着し、これらの板状体22、22の外面に取付ボルト23、23を固着した構造を有する。取付ボルト23の固着位置は、板状体22の幅方向の 2本の中心線が交わる位置である。そして、連結面となる両端面には互いに嵌合可能な凹部24および凸部25が設けられており、凸部25の先端側は引き抜きを防止するため断面円弧状の膨大部25aが形成されている。
【0016】
また、辺部用ユニットBは、ゴム等からなる断面が矩形状でI字型の弾性体21の上面および下面に、金属等の硬質材料からなる板状体22、22を接着し、これらの板状体22、22の外面に取付ボルト23、23を固着した構造を有する。取付ボルト23の固着位置は、板状体22の幅方向の中心線と長さ方向の中心線が交わる位置である。そして、連結面となる両端面にはコーナー部用ユニットAと同様の互いに嵌合可能な凹部24および凸部25が設けられている。
【0017】
さらに、辺部用ユニットC〜Eは、辺部用ユニットBと長さもしくは長さと取付ボルト23の数が異なるだけであり、辺部用ユニットBの長さをlとしたとき、辺部用ユニットCはその 2倍長の2l、辺部用ユニットD、Eはそれぞれ 3倍長および 4倍長の3l、4lである。また、辺部用ユニットD、Eの取付ボルト23は、それぞれの板状体22の中心から両端面に向けて、辺部用ユニットCの取付ボルト23から端面までの距離だけ離間した位置にそれぞれ設けられている。
【0018】
そして、さらに、これらの各ユニットA〜Eの一側面(コーナー部用ユニットAでは、内側側面)には、弾性体と一体にパッキング部26が形成されている。パッキング部26は板状体22の外面より外方に延出している。
【0019】
図3は、このような各種ユニットを用いた本発明の防振継手の一例を示したもので、上記の各種ユニットのなかから、接続すべき断面矩形状のダクト端部の形状、サイズに合わせて選択した 4個のコーナー部用ユニットAと、 2個の辺部用ユニットCと、 2個の辺部用ユニットEとから構成されている。
【0020】
すなわち、 4個のコーナー部用ユニットAが矩形の 4つの角部を、辺部用ユニットCが上辺および下辺を、辺部用ユニットEが左右の各辺をそれぞれ構成するように、そして、各ユニットのパッキング部26がいずれも内側に位置するように、各ユニットA、C、Eの凹部24と凸部25を嵌合させて連結した構造となっている。
【0021】
そして、このように矩形状に組み立てられた防振継手は、図5に示したような壁貫通部のダクト5(6)および埋設ダクト2に、それぞれ取付ボルト23を介して固定される。
【0022】
すなわち、図4に示すように、防振継手の各取付ボルト23を、埋設ダクト2端部の内フランジ部13に設けられたボルト挿通孔、および、ダクト5(6)端部の外フランジ部14に設けられたボルト挿通孔に挿通させ、ナット27を締め付けることにより、防振継手が埋設ダクト2およびダクト5(6)に固定される。 各ユニットにはパッキング部26が設けられており、ナット27を締め付けることによりこれらのパッキング部26が変形して防振継手とダクト5(6)あるいは埋設ダクト2間をシールするため、これらの間に従来必要としたパッキング材やコーキング材を介挿させることなく防振継手取付部における気密性を保持することができる。
【0023】
このように上記防振継手によれば、現場で、ダクト端面に合致する形状に容易に組み立て、ダクトに固定することができ、切断作業を要する従来の防振継手に比べ、作業性を向上させることができるとともに、施工不良や端材の発生を防止することができる。また、パッキング部26によりパッキング材あるいはコーキング材の介挿工程を省くことができる利点も有する。
【0024】
なお、防振継手の設置にあたっては、上記のようにユニットを矩形に組み立てた後に取付けるのではなく、各ユニットを個々にダクトあるいは埋設ダクトに固定しながら連結していくようにしてもよい。
【0025】
また、本発明の防振継手を構成する辺部用ユニットおよびコーナー部用ユニットは、特に上記の例に限定されるものではないが、少なくとも辺部用ユニットについては、上記の例に示したような、基本単位長の整数倍、すなわち 1倍、 2倍、 3倍………の長さを有するものが、サイズの異なる各種ダクトへの適応が容易となることから好ましい。また、凹部24および凸部25は、嵌合のし易さや連結状態の安定性の点から、少なくとも弾性体の幅方向もしくは厚さ方向にのみ嵌入可能な形状とされていることが望ましく、特に厚さ方向にのみ嵌入可能な形状とされていることがより望ましい。さらに、パッキング部26は、防振継手の外側に位置するように設けられ、あるいは連結されていてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防振継手によれば、予め工場等で製造された辺部用ユニットとコーナー部用ユニットを現場で組み合わせて連結するとともにダクトに固定するだけなので、従来のように現場で切断する必要がなくなり、施工が容易となるうえ、切断不良による不都合のおそれもなくなり、さらに、端材の発生も防止される。
【0027】
特に、ユニットの一側面に、板状体の外面より外方に突出するパッキング部を設けているので、パッキング材やコーキング材等の封止材を取付面に介在させる必要がなくなり、作業性をよりいっそう向上させることができる。
【0028】
また、ユニットの連結面に設けられている凹部および凸部を弾性体の幅方向もしくは厚さ方向にのみ嵌入可能な形状とした場合には、ユニット間の連結作業が容易で、かつ、連結した後は容易に外れることがないため、作業性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振継手に用いられる各種ユニットの例を示す上面図。
【図2】(a)は図1に示すユニットの連結例を示す斜視図、(b)はその分解斜視図。
【図3】本発明の防振継手の一例を示す上面図。
【図4】そのダクトへの取付状態を示す断面図。
【図5】従来の防振継手を用いたダクトの壁貫通部の一例を示す断面図。
【図6】従来の防振継手を構成する長尺の防振ゴムの一例を示す斜視図。
【図7】ダクト端部に対する従来の防振継手の組立て例を示す斜視図。
【符号の説明】
2………埋設ダクト
5、6………ダクト
A………コーナー部用ユニット
B〜E………辺部用ユニット
21………弾性体
22………板状体
23………取付ボルト
24………凹部
25………凸部
26………パッキング部
27………ナット
Claims (2)
- 断面矩形状のダクトの端部に接続される防振継手であって、断面矩形状の弾性体の上面および下面に板状体を接着し、これらの板状体の外面に取付ボルトを固着してなるユニットの複数が、前記ダクトの端面に合致する形状に連結されて、前記取付ボルトにより前記ダクトに固定されるように構成された防振継手において、
前記複数のユニットは、前記ダクト端部の辺に沿って配置される辺部用ユニットと、前記ダクト端部のコーナー部に配置されるコーナー部用ユニットからなり、各ユニットの両連結面には互いに嵌合可能な凹部および凸部が設けられていて、これらの凹部および凸部を嵌合させることによって隣接するユニット間が連結されており、かつ、各ユニットの一側面には、前記板状体の外面より外方に突出するパッキング部が設けられていることを特徴とする防振継手。 - 請求項1記載の防振継手において、ユニットの連結面に設けられている凹部および凸部は、弾性体の幅方向もしくは厚さ方向にのみ嵌入可能な形状とされていることを特徴とする防振継手。
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