JP3105895U - スリーブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軽量間仕切りW1の厚みとほぼ同じ厚みtを有する箱形の本体2に、この本体2の厚み方向に貫通する管状のスリーブ管3,4が設けられ、本体2の上板2bの裏面にウェルドナット5が取り付けられている。このようなスリーブ1を軽量間仕切りW1に取り付けるには、上側のライナーF2からボルトを挿入してウェルドナット5に締め付け、本体2の被貫通面2aの周囲を囲うように石膏ボートSをフレームFに取り付けてゆけばよい。これにより、スリーブ本体2の被貫通面2aが石膏ボードSの板面とほぼ一致する。
【選択図】 図1
Description
このように、穴埋め作業などに手間がかかり、施工費がかさむことになる。また、貫通穴とスリーブとの隙間によって、スリーブの位置がずれたり、スリーブが斜めに取り付けられる可能性がある。
そこで本考案は、穴埋め作業などが不要で、容易かつ精度よく軽量間仕切りなどに取り付けることができるスリーブを提供することを目的とする。
(作用)
このような構成のスリーブを間仕切りに取り付けるには、取付手段によって本体をフレームに取り付け、本体の被貫通面の周囲を囲うように壁板をフレームに取り付ければよい。これにより、本体の被貫通面が間仕切りの壁板面とほぼ一致し、間仕切りをスリーブ管が貫通した状態となる。そしてこの状態で、スリーブ管に空調用ダクトを取り付けられる。
請求項2に記載の考案は、複数のブロックで構成されるブロック壁に、空調用ダクトを通すためのスリーブであって、ブロック壁の厚みとほぼ同じ厚みを有する略箱形の本体に、この本体の厚み方向に貫通する管状のスリーブ管が設けられ、本体の被貫通面がブロック壁の壁面とほぼ一致するように、本体をブロックに固定する固定手段を本体に設けたことを特徴としている。
(作用)
このような構成のスリーブをブロック壁に取り付けるには、所定位置のブロックに本体を固定手段によって固体し、この本体の周囲を囲うようにさらにブロックを積んでゆけばよい。これにより、本体の被貫通面がブロック壁の壁面とほぼ一致し、ブロック壁をスリーブ管が貫通した状態となる。そしてこの状態で、スリーブ管に空調用ダクトを取り付けられる。
請求項3に記載の考案は、上記のようなスリーブにおいて、本体の貫通穴周縁とスリーブ管との間に防振材を設けたことを特徴としている。
(作用)
スリーブ管に取り付けられた空調用ダクトからの振動が、防振材によって減衰され、スリーブ本体、さらには間仕切りやブロック壁への振動が抑制される。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係るスリーブ1を軽量間仕切りW1に取り付けている状態を示す斜視図であり、図2(a)はスリーブ1の正面図、図2(b)はスリーブ1の側面図、図3は図2(a)のA−A断面図である。
スリーブ1は、図2に示すように、主として、箱形の本体2と管状のスリーブ管3,4とから構成されている。本体2は、被貫通面2a(正面と背面)が長方形の立方体では、その厚みtは軽量間仕切りW1の厚み(フレームFに石膏ボートSを取り付けた状態の厚み)と同寸法となっている。また、本実施形態では、本体2の高さhは、後述するフレームFのライナーF2,F2間距離よりもうやや小さい寸法となっている。この本体2には、本体2の厚み方向に貫通するようにスリーブ管3,4が設けられ、その両端部が被貫通面2a、2aから突出した状態となっている。さらに、本体2の上板2bの裏面には、長手方向の両端部で厚み方向の中央部に、ウェルドナット5(取付手段)が取り付けられている。なお、本体2の上板2bには、このウェルドナット5と同心のバカ穴(ボルト穴)が設けられている。
スリーブ管3は断面が正方形で,スリーブ管4は断面が円形をしており、ともに図3に示すように、本体2に固定されている。すなわち、スリーブ管3の周方向に凹部3aが形成され、一方、本体2の貫通穴周縁2cには防振ゴム6(防振材)が取り付けられ、この防振ゴム6がスリーブ管3の凹部3aに食い込むことで、スリーブ管3が本体2に固定されている。
本実施形態では、上記のようにスリーブ管3、4を本体2に固定しているが、図4,5に示すように固定してもよい。すなわち、図4に示すように、スリーブ管3の周方向に凸部3bを形成し、一方、本体2の貫通穴周縁2cには防振ゴム7を取り付け、スリーブ管3の凸部3bが防振ゴム7の凹部7aに食い込むようにしてもよい。さらに、図5に示すように、本体2の貫通穴周縁2cとスリーブ管3との間に、断面がL字状の防振ゴム8の底部8aを圧入し、防振ゴム8の立ち上がり部8bを断面がL字状の止め金9で押さえるようにしてもよい。
このように、本実施形態に係わるスリーブ1によれば、ライナーF2にスリーブ1を取り付けてから、スリーブ本体2の被貫通面2aの周囲を囲うように石膏ボートSを取り付けるため、被貫通面2aの周囲に隙間なく石膏ボートSを取り付けることができる。このため、従来のような穴埋め作業などが不要で、軽量間仕切りW1への取付作業が容易となる。この結果、作業工数を減らし、施工費を低減することができる。しかも、スリーブ管3,4は本体2に固定され、この本体2は軽量間仕切りW1のフレームF(ライナーF2)に取り付けられるため、スリーブ管3,4が遊ぶ(位置がずれたり、斜めに取り付けられる)ことがなく、所望の位置(設計位置)に精度よく取り付けることができる。
また、本体2の貫通穴周縁2cとスリーブ管3,4との間に防振ゴム6が設けられているため、スリーブ管3,4に取り付けられた空調用ダクトからの振動が、この防振ゴム6によって減衰される。この結果、スリーブ本体2、さらには軽量間仕切りW1への振動が抑制され、室内の騒音も抑制される。
ところで、本実施形態では、本体2の上板2bの裏面に設けたウェルドナット5を取付手段としているが、これに限らず、本体2の被貫通面2aが石膏ボートSの板面とほぼ一致するように本体2をフレームFに取り付けるものであればよい。例えば、本体2の上板2bの表面にウェルドボルトを取り付け、このウェルドボルトを上側のライナーF2に予め形成されたバカ穴に挿入し、ナットで締め付けてもよい。また、本体2の側板に上記のようなウェルドナットやウェルドボルトを取り付けて、フレームFのスタッドF1に取り付けるようにしてもよい。
〈実施形態2〉
図6は、本実施形態に係るスリーブ11をブロック壁W2に取り付けている状態を示す正面図であり、図7(a)はスリーブ11の正面図、図7(b)はスリーブ11の側面図である。以下、主として、実施形態1におけるスリーブ1との相違点について説明する。
本実施形態に係るスリーブ11は、図7に示すように、本体12の被貫通面12a(正面と背面)の下側に、底面12bよりも延びた延設部12c、12c(固定手段)が形成され、この延設部12c、12cの内間距離t1は、後述するブロックBの厚みと同寸法となっている。また、延設部12c、12cの外間距離t2は、本体12の板厚2枚分だけ内間距離t1よりも大きいが、本体12の板厚は、例えば1.6mm程度であるため、その差はわずかである。
また、本実施形態では、本体12の高さh(上面12dと底面12bとの距離)はブロックBの高さと同寸法となっており、さらに、本体12の長さlは、ブロックBの長さの2倍となっている。なお、本実施形態では、断面が円形の2つのスリーブ管13が本体12に設けられている。
2 本体
2a 被貫通面
2b 上板
2c 貫通穴周縁
3、4スリーブ管
5 ウェルドナット(取付手段)
6 防振ゴム(防振材)
W1 軽量間仕切り(間仕切り)
F フレーム
S 石膏ボート(壁板)
Claims (3)
- フレームに壁板が取り付けられる間仕切りに、空調用ダクトを通すためのスリーブであって、
前記間仕切りの厚みとほぼ同じ厚みを有する略箱形の本体に、この本体の厚み方向に貫通する管状のスリーブ管が設けられ、
前記本体の被貫通面が前記間仕切りの壁板面とほぼ一致するように、前記本体を前記フレームに取り付ける取付手段を前記本体に設けた、
ことを特徴とするスリーブ。 - 複数のブロックで構成されるブロック壁に、空調用ダクトを通すためのスリーブであって、
前記ブロック壁の厚みとほぼ同じ厚みを有する略箱形の本体に、この本体の厚み方向に貫通する管状のスリーブ管が設けられ、
前記本体の被貫通面が前記ブロック壁の壁面とほぼ一致するように、前記本体を前記ブロックに固定する固定手段を前記本体に設けた、
ことを特徴とするスリーブ。 - 前記本体の貫通穴周縁と前記スリーブ管との間に防振材を設けた、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003416U JP3105895U (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004003416U JP3105895U (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | スリーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3105895U true JP3105895U (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=43259245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004003416U Expired - Lifetime JP3105895U (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3105895U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015094081A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | 大和ハウス工業株式会社 | 外壁パネルの貫通部用構造 |
-
2004
- 2004-06-14 JP JP2004003416U patent/JP3105895U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015094081A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | 大和ハウス工業株式会社 | 外壁パネルの貫通部用構造 |
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