JP3838635B2 - エアバッグの展開制御方法 - Google Patents

エアバッグの展開制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3838635B2
JP3838635B2 JP2002116709A JP2002116709A JP3838635B2 JP 3838635 B2 JP3838635 B2 JP 3838635B2 JP 2002116709 A JP2002116709 A JP 2002116709A JP 2002116709 A JP2002116709 A JP 2002116709A JP 3838635 B2 JP3838635 B2 JP 3838635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
occupant
airbag
upper limit
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002116709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003312437A (ja
Inventor
幹人 小嶋
豊彦 新藤
誠 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002116709A priority Critical patent/JP3838635B2/ja
Priority to US10/412,655 priority patent/US6921108B2/en
Publication of JP2003312437A publication Critical patent/JP2003312437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3838635B2 publication Critical patent/JP3838635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/01516Passenger detection systems using force or pressure sensing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/33Arrangements for non-electric triggering of inflation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートに検出レンジの上限値および下限値を有する複数の荷重センサを設け、シートに着座した乗員の重量を前記複数の荷重センサの出力の和として検出し、検出した乗員の重量が所定値以上の場合にエアバッグの展開を許可し、所定値未満の場合にエアバッグの展開を禁止するエアバッグの展開制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
助手席用のエアバッグ装置の作動・非作動やエアバッグの展開速度の大小等は、助手席に着座した乗員の体格や乗員の有無、即ちステータスに応じて制御される。例えば、乗員が大人あるいは子供である場合にはエアバッグ装置を作動させ、乗員がチャイルドシート(CRS)に着座した乳幼児である場合や乗員が着座していない場合にはエアバッグ装置を作動させず、更にエアバッグ装置を作動させる場合でも、乗員が大人である場合にはエアバッグを高速で展開し、乗員が子供である場合にはエアバッグを低速で展開するといった制御が行われる。これにより、エアバッグ装置に乗員のステータスに応じた最適な拘束性能を発揮させるとともに、エアバッグの無駄な展開を回避することができる。従来より、ステータスの判定は、シートに設けた荷重センサで検出した乗員の重量に基づいて行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すように、荷重センサで検出した乗員の重量に基づいてステータスを判定する場合に、例えば重量50kg以上が「大人」、重量20kg以上で50kg未満が「子供」、重量2kg以上で20kg未満が「チャイルドシート」(つまり乳幼児)、重量2kg未満が「空席」、といった基準を設けて判定している。しかしながら、車両の走行中には路面の凹凸による上下加速度が発生するだけでなく、加減速による前後加速度や旋回による横加速度が発生するため、シートに設けた荷重センサで検出した乗員の重量は、図6に示すように大きく変動する。
【0004】
上下加速度によって荷重センサの出力が変化するのは勿論であるが、前後加速度や横加速度よって荷重センサの出力が変化するのは次のような理由による。例えば、車両が急制動したような場合、シートに着座した乗員が慣性で前方に投げ出されるため、シートの前部はフロアに押し付けられ、シートの後部はフロアから浮き上がろうとする。従って、シートの前部に荷重センサが設けられている場合には実際の重量よりも大きい重量が検出されまた、シートの後部に荷重センサが設けられている場合には実際の重量よりも小さい重量が検出されてしまい、後者の場合には負の重量が検出されることもある。
【0005】
このような不具合を解消するために、例えばシートの四隅にそれぞれ荷重センサを設け、4個の荷重センサの出力の平均値や合計値からステータスを判定することが考えられる。しかしながら、この種の荷重センサの出力は上限値および下限値を有しており、上限値を上回る出力は該上限値にリミット処理され、下限値を下回る出力は該下限値にリミット処理されるため、大人あるいは子供の着座時に本来展開すべきエアバッグが展開しなくなる可能性がある。
【0006】
即ち、4個の荷重センサの出力の何れかが上限値を上回ったために該上限値にリミット処理された場合、4個の荷重センサの出力の平均値や合計値から算出した乗員の体重は、実際の体重よりも小さくなる。従って、実際にはステータスが大人あるいは子供であるのにチャイルドシートと誤判定され、本来展開すべきエアバッグの展開が禁止される可能性がある。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、荷重センサの出力の上限値をリミット処理した場合でも、エアバッグの確実な展開を可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両のシートの前後左右に加わる荷重を検出すべく、検出レンジの上限値および下限値を有する4個の荷重センサを設け、シートに着座した乗員の重量を前記4個の荷重センサの出力の和として検出し、検出した乗員の重量が所定値以上の場合にエアバッグの展開を許可し、所定値未満の場合にエアバッグの展開を禁止するエアバッグの展開制御方法であって、前記4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの下限値を下回って前記出力を前記下限値に制限する下限リミット処理が行われており、かつ上限値を上回らずに前記出力を前記上限値に制限する上限リミット処理が行われていない場合には、通常どおりにエアバッグの展開制御を行い、前記4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの上限値を上回って前記上限リミット処理が行われている場合には、検出した乗員の重量および前記下限値リミット処理の有無に関わらずにエアバッグの展開を許可することを特徴とするエアバッグの展開制御方法が提案される。
【0009】
上記構成によれば、車両のシートの前後左右に加わる荷重を検出すべく設けた4個の荷重センサの出力の和として乗員の重量を検出し、検出した乗員の重量が所定値以上の場合にエアバッグの展開を許可し、所定値未満の場合にエアバッグの展開を禁止するものにおいて、4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの下限値を下回って下限リミット処理が行われており、かつ上限値を上回らずに上限リミット処理が行われていない場合には、検出された乗員の重量は実際の重量よりも大きくなるはずであり、通常どおりにエアバッグの展開制御を行っても本来展開すべきエアバッグが非展開になる可能性はない。また4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの上限値を上回って上限リミット処理が行われている場合には、検出した乗員の重量および下限値リミット処理の有無に関わらずにエアバッグの展開を許可するので、乗員の重量が実際の重量よりも小さく算出されて前記所定値未満になっても、エアバッグを確実に展開して乗員を拘束することができる。
【0010】
上記構成によれば、荷重センサで検出した乗員の重量を各体格に対応して設定した複数のステータスに所定時間毎に割り振り、前記所定時間よりも長い確定時間に割り振られたステータスの所定の回数に応じて乗員の重量を判定するので、一時的な加速度やノイズによる荷重センサの出力の変動を排除して乗員の重量を精密に判定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1はシートに設けられた体格判定装置の斜視図、図2は重量検出ユニットを下面側から見た図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は体格判定の手法を説明するフローチャート、図5はステータステーブルおよびカウンタの説明図である。
【0012】
図1に示すように、自動車のフロアに左右一対のベース部材11,11が固定されており、各々のベース部材11,11の上面に沿って左右一対の重量検出ユニット12,12が取り付けられる。重量検出ユニット12,12の上面に固定された左右一対のシートレール13,13に、シートSが前後移動自在に支持される。
【0013】
図2には重量検出ユニット12を下面側から見た状態が示される。左右の重量検出ユニット12,12は実質的に同じ構造を有しており、図2に示されるのはその一方である。
【0014】
重量検出ユニット12は下面が開放した断面溝形のセンサハウジング14を備えており、センサハウジング14の前端および後端に、シートレール13が結合される前後のブラケット15,16が設けられる。センサハウジング14の前半部に前側アーム部材17が収納されており、その前寄りの位置が支点ピン18でセンサハウジング14に枢支されるとともに、その前端位置にボルト19で前側荷重受け部材20が支持される。同様に、センサハウジング14の後半部に後側アーム部材21が収納されており、その後寄りの位置が支点ピン22でセンサハウジング14に枢支されるとともに、その後端位置にボルト23で後側荷重受け部材24が支持される。前記両ボルト19,23は、センサハウジング14に形成した長孔14a…を上下移動可能に貫通する。
【0015】
前後の取付ブラケット15,16は、それぞれ2本のボルト25,25でベース部材11の上面に固定される。センサハウジング14の中央部にはロードセルよりなる2個の荷重センサ26,26が設けられており、前側アーム部材17の後端と、後側アーム部材21の前端とが荷重センサ26,26に接続される。荷重センサ26で検出した荷重に基づいてシートSに着座した乗員の体格やシートSに着座する乗員の有無(ステータス)を判定する電子制御ユニットUが、右側のベース部材11の内面に設けられる。
【0016】
次に、電子制御ユニットUにおいて行われる処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0017】
先ず、ステップS1で、シートSの前後左右に加わる荷重を4個の荷重センサ26…で検出する。即ち、シートS自体の重量とシートSに着座した乗員の重量とが前後左右の4個の荷重受け部材20,20,24,24に加わると、4個の荷重受け部材20,20,24,24からの荷重が一端に入力された4個のアーム部材17,17,21,21に支点ピンまわりのモーメントが作用し、4個のアーム部材17,17,21,21の他端から荷重センサ26…に荷重が作用する。各々の荷重センサ26は、前記荷重の検出を第1の所定時間t1(実施例では120msec)毎に実行する。シートSに着座する乗員の姿勢、加減速に伴う前後加速度、旋回に伴う左右加速度、路面の凹凸に伴う上下加速後等の影響により、4個の荷重センサ26…の出力はそれぞれ異なったものとなる。
【0018】
続くステップS2で、各々の荷重センサ26で検出した荷重が上限値を上回るか、下限値を下回った場合には、荷重センサ26の出力を上限値に相当する荷重あるいは下限値に相当する荷重に制限するリミット処理を行う。
【0019】
続くステップS3で、各々の荷重センサ26で検出した荷重の平均値を、第2の所定時間t2(実施例では500msec)に毎に算出する。第1の所定時間t1毎の荷重の検出は第2の所定時間t2の間に4回ないし5回行われるため、荷重の平均値は前記4回ないし5回の算出結果の平均値となる。
【0020】
以上のようにして、4個の荷重センサ26…のそれぞれについて、第2の所定時間t2の間の荷重の平均値が算出されると、続くステップS4で第2の所定時間t2の間の荷重の平均値を瞬間ステータスに変換する。尚、シートSにチャイルドシートが取り付けられている場合には、検出される荷重はチャイルドシートの重量と、そこに着座した乳幼児の重量との和であり、シートSに乗員が着座していない場合には、検出される荷重はシートSの重量の加速度による変動成分やノイズ成分だけとなるが、以下、それらを含めて乗員の重量という。
【0021】
以上のようにして、第2の所定時間t2毎に乗員の瞬間ステータスが判定されると、ステップS5で第2の所定時間t2よりも長い確定時間内に判定された各瞬間ステータスの回数に基づいて、最終的なステータス、つまり乗員が大人であるか、子供であるか、チャイルドシートに着座した乳幼児であるか、あるいはシートSが空席であるかが確定される。そして続くステップS6で、車両の衝突時におけるエアバッグの展開が前記確定したステータスに応じて制御される。即ち、乗員が大人あるいは子供であればエアバッグの展開を許可し、更に乗員が大人であればエアバッグの展開速度を高くし、乗員が子供であればエアバッグの展開速度を低くすることで、ステータスに応じた最適の拘束性能が得られるようにする。また乗員がチャイルドシートに着座した乳幼児である場合には乗員保護のためにエアバッグの展開を禁止し、乗員が無い場合には無駄防止のためにエアバッグの展開を禁止する。
【0022】
以下、図5に基づいて、ステータスの判定手法を説明する。
【0023】
電子制御ユニットUには、4つのステータスである「大人」、「子供」、「チャイルドシート」および「空席」に対応する4つのステータステーブルが設けられており、第2の所定時間t2毎に算出した乗員の重量に応じて4つのステータステーブルの何れかに「1」を立て、他のステータステーブルに「0」を立てる。最新の第2の所定時間t2において判定されたステータスが瞬間ステータスとなる。瞬間ステータスを判定する基準の一例は、図6に示すように、重量50kg以上が「大人」、重量20kg以上で50kg未満が「子供」、重量2kg以上で20kg未満が「チャイルドシート」、重量2kg未満が「空席」である。
【0024】
そして第2の所定時間t2が経過する毎に、ステータステーブルのデータを左にシフトすることで、所定時間(例えば、12sec)前から現在までの各々24個の瞬間ステータスの履歴を記憶する。
【0025】
電子制御ユニットUは、4つのステータスである「大人」、「子供」、「チャイルドシート」および「空席」に対応する4つのカウンタを備えており、例えば、現在確立しているステータスが「空席」であれば、残りの「大人」、「子供」、「チャイルドシート」の三つのカウンタが作動する。第2の所定時間t2が経過する毎にカウンタのデータは左にシフトし、その際に最新のステータステーブルで瞬間ステータスが「1」になっている部分に対応するカウンタのデータに「1」が加算される。
【0026】
各々のステータスを判定する閾値は、専有時間/確定時間=M/Nによって定義される。専有時間および確定時間は第2の所定時間t2を1単位として測定されるもので、例えば、「空席」→「チャイルドシート」を判定する閾値はM=5、N=10(M/N=5/10)であり、「空席」→「子供」および「空席」→「大人」を判定する閾値はM=7、N=10(M/N=7/10)である。従って、図5の例では、「大人」の最新のカウンタ値が「7」になったことで、確定時間N=10に対する専有時間M=7の比率が閾値に達し、ステータスが「空席」から「大人」に移行すると判断される。
【0027】
このようにして新たなステータスが確立すると、ステータステーブルおよびカウンタをリセットする。
【0028】
以上説明したように、荷重センサ26…で検出した乗員の重量を第2の所定時間t2毎に複数の領域に割り振り、確定時間Nの間に各々の領域に割り振られた瞬間ステータスの回数に応じてステータスを判定するので、一時的な加速度やノイズによる荷重センサ26…の出力の変動を排除してステータスを精密に判定することができる。
【0029】
【表1】
Figure 0003838635
【0030】
さて、4個の荷重センサ26…の何れかで検出した荷重が上限値を上回るか下限値を下回ってリミット処理が行われた場合、4個の荷重センサ26…の出力の和に基づいて算出した乗員の重量の信頼性が問題になる。乗員が「大人」あるいは「子供」であって車両の衝突時にエアバッグを展開する必要があるとき、表1のケース1に示すように、上限値のリミット処理および下限値のリミット処理が何れも行われていない場合には、算出された乗員の重量の信頼性は正常であり、通常どおりの制御によりエアバッグは支障なく展開する。ケース2のように、上限値のリミット処理が行われていて下限値のリミット処理が行われていない場合には、算出された乗員の重量は実際の重量よりも小さくなり、本来「大人」あるいは「子供」のステータスが「チャイルドシート」あるいは「空席」と誤判断され、展開すべきエアバッグが非展開となる可能性がある。従って、上限値のリミット処理が行われていて下限値のリミット処理が行われていない場合には、ステータスの如何に関わらずエアバッグを強制的に展開する。
【0031】
ケース3のように、下限値のリミット処理が行われていて上限値のリミット処理が行われていない場合には、算出された乗員の重量は実際の重量よりも大きくなるはずであり、本来展開すべきエアバッグが非展開となる可能性はない。従って、通常どおりの制御によりエアバッグは支障なく展開する。ケース4のように、上限値のリミット処理および下限値のリミット処理の両方が行われている場合には、算出された乗員の重量と実際の重量との大小関係は不明であり、本来「大人」あるいは「子供」のステータスが「チャイルドシート」あるいは「空席」と誤判断され、展開すべきエアバッグが非展開となる可能性がある。従って、上限値のリミット処理および下限値のリミット処理の両方が行われている場合には、ステータスの如何に関わらずエアバッグを強制的に展開する。
【0032】
以上のことから、上限値のリミット処理が行われている場合に、ステータスの如何に関わらずエアバッグを強制的に展開することで、本来展開すべきエアバッグが非展開となるのを確実に防止することができる。
【0033】
ところで、ステータスが「チャイルドシート」の場合、エアバッグは非展開にする必要があるが、上記表1の制御を導入すると、チャイルドシートの装着時にエアバッグが展開する可能性がある。
【0034】
【表2】
Figure 0003838635
【0035】
表2のケース1に示すように、上限値のリミット処理および下限値のリミット処理が何れも行われていない場合には、算出された乗員の重量の信頼性は正常であり、チャイルドシートの装着時にエアバッグが展開する虞はない。ケース2およびケース4のように、上限値のリミット処理が行われている場合には、前記表1の制御が行われて強制的にエアバッグが展開してしまう。またケース3のように、下限値のリミット処理が行われている場合には、算出された乗員の重量(チャイルドシートの重量)は実際の重量よりも大きくなるため、やはりエアバッグが展開してしまう可能性がある。
【0036】
このように、前記表1の制御を採用すると、エアバッグが展開してはいけないチャイルドシートの装着時に、表2のケース2〜ケース4の状況が発生してエアバッグが展開する可能性がある。これを回避するには、表2のケース2〜ケース4の状況が発生しないことが必要であり、そのためはチャイルドシートの装着時に荷重センサ26…の出力がリミット処理の上限値および下限値を越えないように、つまり表1の制御が実行されないように、該上限値および下限値を余裕をもって設定する必要がある。
【0037】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、車両のシートの前後左右に加わる荷重を検出すべく設けた4個の荷重センサの出力の和として乗員の重量を検出し、検出した乗員の重量が所定値以上の場合にエアバッグの展開を許可し、所定値未満の場合にエアバッグの展開を禁止するものにおいて、4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの下限値を下回って下限リミット処理が行われており、かつ上限値を上回らずに上限リミット処理が行われていない場合には、検出された乗員の重量は実際の重量よりも大きくなるはずであり、通常どおりにエアバッグの展開制御を行っても本来展開すべきエアバッグが非展開になる可能性はない。また4個の荷重センサの何れかの出力が検出レンジの上限値を上回って上限リミット処理が行われている場合には、検出した乗員の重量および下限値リミット処理の有無に関わらずにエアバッグの展開を許可するので、乗員の重量が実際の重量よりも小さく算出されて前記所定値未満になっても、エアバッグを確実に展開して乗員を拘束することができる。
【0040】
また請求項2に記載された発明によれば、荷重センサで検出した乗員の重量を各体格に対応して設定した複数のステータスに所定時間毎に割り振り、前記所定時間よりも長い確定時間に割り振られたステータスの所定の回数に応じて乗員の重量を判定するので、一時的な加速度やノイズによる荷重センサの出力の変動を排除して乗員の重量を精密に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シートに設けられた体格判定装置の斜視図
【図2】 重量検出ユニットを下面側から見た図
【図3】 図2の3−3線拡大断面図
【図4】 体格判定の手法を説明するフローチャート
【図5】 ステータステーブルおよびカウンタの説明図
【図6】 荷重センサの出力の変動を示すグラフ
【符号の説明】
26 荷重センサ
確定時間
S シート
t2 第2の所定時間(所定時間)

Claims (2)

  1. 車両のシート(S)の前後左右に加わる荷重を検出すべく、検出レンジの上限値および下限値を有する4個の荷重センサ(26)を設け、シート(S)に着座した乗員の重量を前記4個の荷重センサ(26)の出力の和として検出し、検出した乗員の重量が所定値以上の場合にエアバッグの展開を許可し、所定値未満の場合にエアバッグの展開を禁止するエアバッグの展開制御方法であって、
    前記4個の荷重センサ(26)の何れかの出力が検出レンジの下限値を下回って前記出力を前記下限値に制限する下限リミット処理が行われており、かつ上限値を上回らずに前記出力を前記上限値に制限する上限リミット処理が行われていない場合には、通常どおりにエアバッグの展開制御を行い、
    前記4個の荷重センサ(26)の何れかの出力が検出レンジの上限値を上回って前記上限リミット処理が行われている場合には、検出した乗員の重量および前記下限値リミット処理の有無に関わらずにエアバッグの展開を許可することを特徴とするエアバッグの展開制御方法。
  2. 荷重センサ(26)で検出した乗員の重量を各体格に対応して設定された複数のステータスに所定時間(t2)毎に割り振るとともに、
    前記所定時間(t2)よりも長い確定時間(N)に割り振られたステータスの所定の回数に応じて乗員の重量を判定することを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグの展開制御方法。
JP2002116709A 2002-04-18 2002-04-18 エアバッグの展開制御方法 Expired - Fee Related JP3838635B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002116709A JP3838635B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 エアバッグの展開制御方法
US10/412,655 US6921108B2 (en) 2002-04-18 2003-04-11 Process for controlling deployment of air bag

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002116709A JP3838635B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 エアバッグの展開制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003312437A JP2003312437A (ja) 2003-11-06
JP3838635B2 true JP3838635B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=29534168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002116709A Expired - Fee Related JP3838635B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 エアバッグの展開制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6921108B2 (ja)
JP (1) JP3838635B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004224203A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Nhk Spring Co Ltd 車両用シートの乗員判定方法
JP2004271457A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Honda Motor Co Ltd 乗員の重量検出装置
KR100513879B1 (ko) * 2003-08-08 2005-09-09 현대자동차주식회사 조수석용 에어백의 전개압력 조절방법
JP4180532B2 (ja) * 2004-02-20 2008-11-12 富士重工業株式会社 乗員検知装置
US7177746B2 (en) * 2004-03-23 2007-02-13 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Occupant-classifying system
JP2005338038A (ja) * 2004-04-28 2005-12-08 Takata Corp シート荷重計測装置およびこれを用いた乗員保護システム
US7475903B2 (en) * 2005-04-08 2009-01-13 Robert Bosch Gmbh Weight based occupant classification system
JP2008238924A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Mitsubishi Motors Corp 車両用シート
JP5515460B2 (ja) * 2009-07-07 2014-06-11 アイシン精機株式会社 着座判定装置および着座判定方法
JP5764602B2 (ja) * 2013-03-28 2015-08-19 本田技研工業株式会社 乗員判定装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3430962B2 (ja) * 1999-03-23 2003-07-28 トヨタ自動車株式会社 エアバッグ制御装置
US6282473B1 (en) * 1999-12-07 2001-08-28 Trw Vehicle Safety Systems Inc. System and method for controlling a vehicle occupant protection device
JP3614068B2 (ja) * 2000-01-11 2005-01-26 トヨタ自動車株式会社 チャイルドシート検知装置
WO2001085497A1 (en) * 2000-05-10 2001-11-15 Wallace Michael W Vehicle occupant classification system and method
US6578870B2 (en) * 2000-07-12 2003-06-17 Siemens Ag Vehicle occupant weight classification system
US6487483B1 (en) * 2001-06-01 2002-11-26 Trw Inc. System and method of occupant sensing
JP2003095060A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Aisin Seiki Co Ltd 乗員判定装置
AU2002363150A1 (en) * 2001-10-31 2003-05-12 Automotive Systems Laboratory, Inc. Transaction verification systems and method
US6678600B2 (en) * 2001-12-04 2004-01-13 Intelligent Mechatronic Systems Inc. Child seat detection system

Also Published As

Publication number Publication date
US20040032118A1 (en) 2004-02-19
JP2003312437A (ja) 2003-11-06
US6921108B2 (en) 2005-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4521886B2 (ja) 乗員検知装置
JP3838794B2 (ja) 乗員拘束装置
JP3854152B2 (ja) ロールオーバー状態の識別方法
KR100795942B1 (ko) 승객 검지 시스템
JP3838635B2 (ja) エアバッグの展開制御方法
US20050275555A1 (en) Occupant classification system and method
JP5764602B2 (ja) 乗員判定装置
KR20020029778A (ko) 시트 착석자 중량을 측정하기 위한 방법 및 장치
KR100641037B1 (ko) 차량의 승원분류방법
US6678600B2 (en) Child seat detection system
US6689960B2 (en) Seat weight measuring apparatus which determines the weight value based on a value other than the adder output when sensor output exceeds a predetermined value
JP4030343B2 (ja) 乗員の体格判定方法
JP3753083B2 (ja) 着席状態検知装置
JP2004182004A (ja) 乗員判定装置
JP2004034918A (ja) エアバッグの展開制御装置
JP2005170300A (ja) 乗員判定装置
KR101372549B1 (ko) 에어백제어장치 및 방법
JP6535233B2 (ja) 車両用乗員判定装置
JP5986944B2 (ja) 荷重センサを用いる乗員判定装置
JP2014206480A (ja) 荷重センサを用いる乗員判定装置
JP2006123835A (ja) 乗員検知装置
JP4337043B2 (ja) 乗員検知システム
JP2002293181A (ja) シート荷重計の異常検出方法
JP2000302004A (ja) 車輌の乗員体重検出装置
JP2004132733A (ja) 車両用シート荷重検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060502

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140811

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees