JP3838308B2 - ドライブシャフト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はドライブシャフトにかかり、特には、農作業用として使用される安全カバー付きのドライブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、安全カバー付きのドライブシャフトは農業機械のトラクタと作業機との間を駆動連結する際などに使用されることになっており、この種のドライブシャフトとしては、特開平6−58343号公報で開示され、かつ、図4で示すような構成とされたものがある。すなわち、このドライブシャフトは、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対のスリーブヨーク1及びシャフトヨーク2と、スリーブヨーク1及びシャフトヨーク2それぞれの端部位置にウェルドヨーク3を介して取着されたユニバーサルジョイント4,5と、各ウェルドヨーク3の径方向に沿う外側位置に配設されたうえでスリーブヨーク1及びシャフトヨーク2のそれぞれを包囲し、かつ、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対の安全カバー6,7とを具備している。
【0003】
そして、このような構成とされたドライブシャフトでは、安全カバー6,7に対するウェルドヨーク3の相対回転を確保する必要上、円環形状を有する樹脂製のスライダ8をウェルドヨーク3と安全カバー6,7との間に介装することが行われており、これらスライダ8の径方向に沿う内面上に形成されて断面視矩形状を有する凸部8aはウェルドヨーク3それぞれの径方向に沿う外面上に形成されて断面視矩形状を有する凹部3aに対して嵌入されることになっている。なお、ここではスライダ8が使用されているが、図5で示す他のドライブシャフトからも理解されるように、スライダ8に代わるボールベアリング9を使用して構成されたものもあり、このような構成である場合の凹部3a、つまり、ボールベアリング9を介して安全カバー6,7と対面するウェルドヨーク3の外面上に形成された凹部3aはボールベアリング9が具備するボールと対応した断面視半円形状を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来構成とされたドライブシャフトでは、いずれにしても以下のような不都合が生じることになっていた。すなわち、まず、図4で示した第1のドライブシャフトにあっては、組み立て作業上の都合などから、スライダ8の凸部8aよりも凹部3aの方が若干でも大きめの断面視形状を有している必要があることになるが、このような相対関係である限りは、ともに断面視矩形状である凹部3aに嵌入されたスライダ8の凸部8aがドライブシャフトの使用中にがたつくことが避けられないため、騒音を発生することになったり、鉄製のウェルドヨーク3よりも機械的な強度の弱いスライダ8、特には、その凸部8aが損傷を受けたりしてしまうことが起こる。
【0005】
また、図5で示した第2のドライブシャフトでは、樹脂製のスライダ8に代えて使用しているボールベアリング9自体がボール、外輪、保持器を組み合わせたものであるため、ドライブシャフトの使用時にがたつく、特には、ラジアル方向に沿ってがたつくことが避けられず、その結果として騒音が発生することになっていた。
【0006】
本発明は、これらの不都合に鑑みて創案されたものであって、使用時における騒音の発生が少なくて済み、しかも、損傷する恐れの少ない構成とされたドライブシャフトの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるドライブシャフトは、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対のスリーブヨーク及びシャフトヨークと、スリーブヨーク及びシャフトヨークそれぞれの端部位置にウェルドヨークを介して取着されたユニバーサルジョイントと、各ウェルドヨークの径方向に沿う外側位置に取着されたうえでスリーブヨーク及びシャフトヨークのそれぞれを包囲し、かつ、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対の安全カバーとを具備してなるドライブシャフトであって、ウェルドヨークと安全カバーとの間には樹脂製のスライダが介装されているとともに、このスライダの径方向に沿う内面上には断面視半円形状の凸部が形成されている一方、ウェルドヨークの径方向に沿う外面上にはスライダの凸部が嵌入する断面視半円形状の凹部が形成されており、かつ、これらウェルドヨークの凹部が有する曲率半径はスライダの凸部が有する曲率半径よりも大きくなっており、スライダの凸部が曲面を介したうえでウェルドヨークの凹部によってラジアル方向及びスラスト方向にがたつきなく受け止め支持されていることを特徴とする。
【0008】
上記構成とされたドライブシャフトでは樹脂製のスライダが使用されており、しかも、このスライダの径方向に沿う内面上に形成された凸部を嵌入すべくウェルドヨークの径方向に沿う外面上に形成された凹部の曲率半径の方がスライダの凸部が有する曲率半径よりも大きくなっている。そこで、スライダの凸部は曲面を介したうえでウェルドヨークの凹部によって受け止め支持されていることになり、ドライブシャフトの使用中であってもスライダの凸部がウェルドヨークの凹部内でがたつくことは従来よりも少なくなる。また、この際においては、スライダの凸部が損傷することも起こり難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本実施の形態にかかるドライブシャフトの全体構成を示す半断面図、図2はその要部構成を拡大して示す全断面図であり、図3は本実施の形態にかかるスライダの全体構成を示す半断面図である。なお、このドライブシャフトの基本的な構成は従来の形態と異ならないので、図1及び図2において図4及び図5のそれぞれと互いに同一もしくは相当する部品、部分には同一符号を付している。
【0010】
本実施の形態にかかるドライブシャフトは、図1で示すように、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対のスリーブヨーク1及びシャフトヨーク2と、スリーブヨーク1及びシャフトヨーク2それぞれの端部位置にウェルドヨーク3を介して取着されたユニバーサルジョイント4,5と、各ウェルドヨーク3の径方向に沿う外側位置に取着されたうえでスリーブヨーク1及びシャフトヨーク2のそれぞれを包囲し、かつ、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対の安全カバー6,7とを具備している。なお、図中の符号10はチェーンを示しており、これらのチェーン10は安全カバー6,7同士を互いに固定する際などに用いられるものである。
【0011】
そして、ドライブシャフトが具備しているウェルドヨーク3と安全カバー6,7との間には非強化ナイロン66(商品名)などのような樹脂を用いたうえで円環形状として作製されたスライダ11が介装されており、図3からも明らかなように、スライダ11の径方向に沿う内面上には所要の曲率半径を有する断面視半円形状の凸部11aがほぼ全周にわたって形成されている。また、この際におけるウェルドヨーク3の径方向に沿う外面上には断面視半円形状とされたうえでスライダ11の凸部11aが嵌入される凹部3aがほぼ全周にわたって形成されており、この凹部3aが有する曲率半径はスライダ11の凸部11aよりも大きく設定されている。
【0012】
そこで、この実施の形態にかかるドライブシャフトでは、円環形状を有する樹脂製のスライダ11でもって安全カバー6,7に対するウェルドヨーク3の相対回転が確保されることになり、この際にあっては、ウェルドヨーク3の凹部3aが有する曲率半径の方がスライダ11の凸部11aが有する曲率半径よりも大きいことから、ドライブシャフトの使用中におけるスライダ11の凸部11aが曲面を介したうえでウェルドヨーク3の凹部3aによって受け止め支持されることになる結果としてウェルドヨーク3の凹部3a内でスライダ11の凸部11aががたつくことは起こり難くなる。すなわち、以上のような構成とされたドライブシャフトにおいては、その使用に伴うラジアル方向及びスラスト方向のがたつきがともに起こり難くなり、騒音の発生が抑制されることになる。
【0013】
【発明の効果】
本発明にかかるドライブシャフトを構成するウェルドヨークと安全カバーとの間には樹脂製のスライダが介装されており、しかも、このスライダの径方向に沿う内面上に形成された凸部を嵌入すべくウェルドヨークの径方向に沿う外面上に形成された凹部の曲率半径の方がスライダの凸部が有する曲率半径よりも大きくなっている。したがって、この際におけるスライダの凸部は曲面を介したうえでウェルドヨークの凹部によって受け止め支持されていることになる結果、ドライブシャフトの使用中であってもスライダの凸部がウェルドヨークの凹部内でがたつくことは少なくなり、スライダの凸部が損傷することも起こり難くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるドライブシャフトの全体構成を示す半断面図である。
【図2】本実施の形態にかかるドライブシャフトの要部構成を拡大して示す全断面図である。
【図3】本実施の形態にかかるスライダの全体構成を示す半断面図である。
【図4】第1の従来形態にかかるドライブシャフトの全体構成を示す半断面図である。
【図5】第2の従来形態にかかるドライブシャフトの全体構成を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 スリーブヨーク
2 シャフトヨーク
3 ウェルドヨーク
3a 凹部
4 ユニバーサルジョイント
5 ユニバーサルジョイント
6 安全カバー
7 安全カバー
11 スライダ
11a 凸部
Claims (1)
- 軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対のスリーブヨーク及びシャフトヨークと、スリーブヨーク及びシャフトヨークそれぞれの端部位置にウェルドヨークを介して取着されたユニバーサルジョイントと、各ウェルドヨークの径方向に沿う外側位置に取着されたうえでスリーブヨーク及びシャフトヨークのそれぞれを包囲し、かつ、軸心方向に沿って摺動自在に抜差嵌合された内外一対の安全カバーとを具備してなるドライブシャフトであって、ウェルドヨークと安全カバーとの間には樹脂製のスライダが介装されているとともに、このスライダの径方向に沿う内面上には断面視半円形状の凸部が形成されている一方、ウェルドヨークの径方向に沿う外面上にはスライダの凸部が嵌入する断面視半円形状の凹部が形成されており、かつ、これらウェルドヨークの凹部が有する曲率半径はスライダの凸部が有する曲率半径よりも大きくなっており、スライダの凸部が曲面を介したうえでウェルドヨークの凹部によってラジアル方向及びスラスト方向にがたつきなく受け止め支持されていることを特徴とするドライブシャフト。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18409698A JP3838308B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ドライブシャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000018269A JP2000018269A (ja) | 2000-01-18 |
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ID=16147332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18409698A Expired - Fee Related JP3838308B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ドライブシャフト |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3838308B2 (ja) |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP18409698A patent/JP3838308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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