JP3838047B2 - 電気光学装置、および、その製造方法 - Google Patents

電気光学装置、および、その製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、および、その製造方法関し、特に、外部からの信号が入力されるパッド近傍の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気光学装置は、液晶やEL(エレクトロルミネッセンス)素子といった電気光学物質を保持する基板と、当該電気光学物質に対して電圧を印加するための電極とを備えた構成が一般的である。さらに、この種の電気光学装置として、上記基板上に複数のパッドが形成されたものが知られている。かかる構成の下、上記電極への印加電圧を指示する信号(すなわち表示画像に応じた信号)は、外部装置から上記パッドを介して入力されるようになっている。
【0003】
図22は、従来の電気光学装置の一例たる液晶装置の構成を示す平面図である。なお、同図においては、上記電極に与えられるべき駆動信号を生成して出力する駆動回路(走査線駆動回路およびデータ線駆動回路)が、基板の表面に直接形成された液晶装置が例示されている。同図に示すように、液晶装置10は、アクティブマトリクス基板20と対向基板30とがシール材40を介して貼り合わされ、両基板間に液晶が封止された構成となっている。すなわち、シール材40に設けられた液晶注入口41から液晶が注入された後、当該液晶注入口41が封止材42によって封止される。対向基板30には、その全面にわたって対向電極が形成されるとともに、表示に寄与し得る領域以外の領域を遮光する遮光層31が形成されている。一方、アクティブマトリクス基板20の面上には、複数の走査線およびデータ線と、これらの各交差に対応して設けられた画素電極および薄膜トランジスタとが設けられている。また、アクティブマトリクス基板20は、対向基板30から張り出した領域を有しており、この領域には、上記走査線に対して走査信号を出力する走査線駆動回路211と、データ線に対してデータ信号を出力するためのデータ線駆動回路212とが形成されている。これらの駆動回路は、複数の引廻し配線213を介して、アクティブマトリクス基板20の縁辺に沿って列をなす複数のパッド214の各々に接続されている。そして、アクティブマトリクス基板20のうちパッド214の近傍の領域には、フレキシブルプリント基板(Flexible Print Circuit;以下、「FPC」と表記する)の一方の縁端部が接合されるようになっている。このような構成の下、走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212は、外部装置からFPCを介してパッドに入力された信号に応じて走査信号またはデータ信号をそれぞれ生成する。
【0004】
図23は、図22に示した液晶装置10のパッド214近傍の構成を示す断面図である。同図に示すように、アクティブマトリクス基板20を覆うゲート絶縁膜282上には第1導電膜271と第2導電膜272と第3導電膜273とが形成され、当該第3導電膜273がパッド214として機能する。この第3絶縁膜273は、底側から開口側に向かってテーパー状に広くなる断面凹状の形状となっており、開口側に鍔状の接地面2731を有している。また、隣接するパッド214同士の間には、第1層間絶縁膜283と第2層間絶縁膜284とが図23における下側から順に設けられている。より具体的には、第1層間絶縁膜283のうち第1導電膜271上の部分は除去されており、第2導電膜272はこの部分を介して第1導電膜271と導通するようになっている。また、第2層間絶縁膜284のうち第2導電膜272上の部分は除去されており、第3導電膜273はこの部分を介して第2導電膜272と導通するようになっている。すなわち、第1導電膜271と第2導電膜272と第3導電膜273とは相互に導通している。
【0005】
一方、パッド214に接続されるFPCは、図24(a)に示すように、略平行に配列された複数の金属導線91の周囲を絶縁性の合成樹脂層92によって被覆したものであり、可撓性を有する平板状の実装部品である。ここで、図24(b)は、このFPC9のうちアクティブマトリクス基板20と接合されるべき部分の近傍の構成を示す断面図である。同図に示すように、FPC9の縁端部においては、金属導線91に対して一方の側の合成樹脂層92が剥離されるとともに、当該合成樹脂層92に代えて異方性導電膜93が貼着されている。この異方性導電膜93は、多数の導通粒子931が分散された接着剤932からなる。この導通粒子931としては、金属のメッキが施された樹脂製の粒子、または銅などの金属や導電性樹脂材料などからなる粒子が用いられる。
【0006】
次に、図25は、FPC9がアクティブマトリクス基板2に接合された状態を示す断面図である。これらを接合する場合、パッド214(第3導電膜273)上にFPC9の金属導線91を重ね合わせた状態で、当該FPC9をアクティブマトリクス基板2側に熱圧着する。そしてこれにより、図25に示すように、FPC9上の金属導線91と、アクティブマトリクス基板20上の第3導電膜273の接地面2731および内面2732とが、接着剤932中の金属粒子931を介して導通するのである。
【0007】
また、図26は、従来の電気光学装置の他の例として液晶装置11の構成を示す平面図である。同図に示すように、この液晶装置11は、走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212がアクティブマトリクス基板20上に形成されておらず、これらの駆動回路が外部に設けられている点で、図22に示した液晶装置10とは異なっている。かかる液晶装置11のアクティブマトリクス基板20上には、走査線およびデータ線の本数と同数以上のパッド215が設けられている。図27は、この液晶装置11におけるパッド215の構成を示す概略断面図である。同図に示すように、この液晶装置11におけるパッド215の層構造は、前掲図23に示した液晶装置10におけるパッド214の構成と同様である。すなわち、パッド215を構成する第3導電膜273は、その下層に形成された第1導電膜271および第2導電膜272と導通している。そして、第3導電膜273は、底側から開口側に向かってテーパー状に広くなる断面視凹状であり、開孔部に鍔状の接地面2731を有している。ただし、図26に示した液晶装置11は、図22に示した液晶装置10と比較してパッド215の数が多いため、パッド215同士の間隔が狭くなっている。図28は、液晶装置11のアクティブマトリクス基板20に図24に示したFPC9を接合した状態を表す断面図である。図28に示すように、これらが接合された状態において、FPC9の金属導線91と、第3導電膜273の接地面2731および内面2732とが、導通粒子931を介して導通される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した液晶装置10または11においては、金属導線91と第3導電膜273との接触面積が少ないため、パッド214または215と金属導線91とが導通不良を起こしやすいという問題があった。これは、第3導電膜273がテーパー状に設けられた第2層間絶縁膜283の開孔部に入り込むように形成されるため、当該第2層間絶縁膜283の面上に位置する接地面2731を狭くせざるを得ず、加えて、当該第3導電膜273の段差が大きいため導通粒子931および接着剤932が第3導電膜273の全面にわたって接触しないためである。特に、図26に示した液晶装置11のように、駆動回路が外部に設けられている構成を採った場合には、数多くのパッド215を形成する必要があるため、隣接するパッド215同士の間隔を狭くせざるを得ない。このため、各パッド215に対応する第3導電膜273の接地面2731の面積が極めて狭くなってしまい、当該第3導電膜273と金属導線91との導通不良が生じやすいという問題が生じていた。
【0009】
加えて、近年においては、表示の高精細化および高解像度化の要請が強い。かかる要請に応えるべく入力信号の数を増大させた場合には、さらにパッド214または215同士の間隔を狭くせざるを得ない。かかる事情を考慮すると、第3導電膜273の接地面2731の面積を充分に確保することがより一層困難になってきており、これに伴ってパッド214または215とFPC9との導通不良がより一層生じやすくなってきているといえる。また、これらの問題は、液晶装置に限られるものではなく、ELディスプレイパネルなどの他の電気光学装置においても同様に生じ得る問題である。
【0010】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、FPCなどの実装部品の端子との間で導通不良が生じにくいパッドを備えた電気光学装置、および、その製造方法提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の電気光学装置は、基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置であって、前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜と、前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜と、前記第1層間絶縁膜の面上にあって前記パッドが形成される領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成された第2層間絶縁膜と、前記第2導電膜と接触して、前記パッドを構成する第3導電膜とを具備することを特徴としている。
【0012】
この電気光学装置においては、第2層間絶縁膜がパッド形成領域を除く領域に設けられているため、当該第2層間絶縁膜の厚さの分だけ、第3導電膜の段差を低く抑えることができる。このため、上記パッドのうちフレキシブルプリント基板などの実装部品の配線との導通に用いられ得る部分の面積を広く確保することができるから、当該パッドと実装部品の配線との間の導通不良を防止することができる。このため、歩留まりを向上させることができる。
【0013】
すなわち、第2層間絶縁膜をパッド形成領域にも至るように形成するとともに、第2導電膜と第3導電膜とを、パッドに対応して当該第2層間絶縁膜に設けられた開孔部を介して導通させる構成を採った場合には、当該第2層間絶縁膜の厚さに対応して、第3導電膜の段差(すなわち、底側から開口側までの深さ)が大きくなり、基板と実装部品とを接合するための接着剤を第3導電膜の窪み部分に十分に入り込ませることができない。また、上記第2層間絶縁膜の開孔部の形状を、第2導電膜側の開口面積よりも第3導電膜が形成される側の開口面積の方が大きくなるテーパー状の形状とすると、第3導電膜のうち第2層間絶縁膜の面上に位置する接地面の面積を狭くせざるを得ない。このように、第2層間絶縁膜をパッド形成領域にも至るように形成した場合には、実装部品との接合に用いられ得る面積を十分に確保することができないため、当該実装部品の配線とパッドとの導通不良が生じやすくなってしまう。これに対し、本発明によれば、上述した通り、かかる問題を解決できるのである。
【0014】
上記電気光学装置においては、前記第2層間絶縁膜が、前記パッド形成領域に加えて当該パッド形成領域から前記基板の縁辺に至る縁辺領域を避けて形成されていることが望ましい。こうすれば、パッド形成領域と縁辺領域との段差を抑えることができるから、特にフレキシブルプリント基板のような実装部品を基板に接合する場合に、その接合を容易に行なうことができる。なお、上記電気光学装置においては、前記パッド形成領域を、前記基板上に列をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッド同士の間の領域を含むものとしてもよい。こうすれば、パッドの近傍の段差をより少なくすることができるから、パッドと実装部品の配線との導通不良をより確実に抑えることができる。
【0015】
また、上記電気光学装置においては、前記第2導電膜のうち前記パッド形成領域内に位置する周縁部を覆う保護絶縁層をさらに設けることが望ましい。上述したように、第2層間絶縁膜はパッド形成領域を避けるように形成されているため、第2導電膜の周縁部が第3導電膜のみによって覆われた構成を採ることも考えられる。しかしながら、かかる構成の下では、場合によっては第2導電膜が、その周縁部において第1層間絶縁膜から剥離しやすくなるといった問題が生じ得る。これに対し、上記保護絶縁膜によって第2導電膜の周縁部を覆う構成を採れば、当該第2導電膜が周縁部において剥離する事態が抑えられるのである。
【0016】
なお、保護絶縁層を設けた場合には、上記第1導電膜が、当該保護絶縁層のうち第2導電膜の周縁部に沿った内周縁よりも内側に形成された構成を採ることが望ましい。換言すれば、基板面と垂直方向からみて、保護絶縁層と第1導電膜とが重ならない構成を採ることが望ましい。こうすれば、両者が重なる構成を採った場合と比較して、保護絶縁層の表面の高さを第1導電膜の厚さの分だけ低くすることができるから、パッド近傍の領域をより確実に平坦化することができる。この場合、前記保護絶縁層の厚さと前記第1導電膜の厚さとを略同一とすれば、パッド近傍の領域をほとんど段差のない平坦な領域にすることができる。
【0017】
また、上記課題を解決するため、本発明は、基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置であって、前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜と、前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜と、前記第1層間絶縁膜の面上に積層された複数の絶縁層からなる第2層間絶縁層であって、前記複数の絶縁層のうちの一部の絶縁層は前記パッドが形成される領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成される一方、他の絶縁層は前記パッド形成領域を含む領域にわたって形成された第2層間絶縁層と、前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導電膜に接触し、前記パッドを構成する第3導電膜とを具備することを特徴としている。
【0018】
かかる電気光学装置によれば、第2層間絶縁膜を構成する一部の絶縁層がパッド形成領域を避けて形成されている。このため、第2層間絶縁層の全部をパッド形成領域にも至るように形成した場合と比較して、当該一部の絶縁層の厚さの分だけ、第3導電膜に生じる段差を抑えることができる。このため、上述した電気光学装置について示したのと同様の理由により、当該第3導電膜によって構成されるパッドと、実装部品の配線との導通不良を防止することができる。なお、この電気光学装置においても、上記と同様に、前記一部の絶縁層を、前記パッド形成領域に加えて当該パッド形成領域から前記基板の縁辺に至る縁辺領域を避けて形成されたものとしてもよいし、または前記パッド形成領域を、前記基板上に列をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッド同士の間の領域を含むものとしてもよい。
【0019】
また、この電気光学装置においては、前記開孔部を、前記他の絶縁層のうち前記第3導電膜に対応する領域の大部分にわたって設けた構成が望ましい。こうすれば、第2導電膜と第3導電膜とを当該開孔部に対応する広い領域にわたって接触させることができるから、当該パッドにおける抵抗値を低く抑えることができる。
【0020】
なお、かかる開孔部を設けた場合には、前記他の絶縁層が、前記第2導電膜のうち前記パッド形成領域内に位置する周縁部を覆う構成とすることが望ましい。こうすれば、第2導電膜が、その周縁部において第1層間絶縁膜の表面から剥離するのを抑えることができるから、かかる剥離部分から水分などが浸入して第2導電膜の腐食の原因となるのを抑えることができる。さらにこの場合、前記第1導電膜を、前記開孔部の内周縁よりも内側に形成することが望ましい。こうすれば、第1導電膜が他の絶縁層と重なるように形成された場合と比較して、他の絶縁層の表面の高さを第1導電膜の厚さの分だけ低く抑えることができる。換言すれば、第1導電膜を設けない場合と比較して、第3導電膜の中央部近傍の高さを当該第1導電膜の厚さの分だけ高く維持することができる。したがって、当該パッド近傍の領域に形成される段差を抑えることができるから、より確実に導通不良を抑えることができるのである。
【0021】
一方、他の絶縁層のうちパッドに対応する領域の大部分にわたって前記開孔部を設けるのではなく、前記他の絶縁層のうち前記パッドに対応する領域内に複数の開孔部を設けた構成としてもよい。こうすれば、第3導電膜のうち開孔部に対応する領域以外の領域の高さを他の絶縁層の厚さの分だけ高く維持することができるから、パッド近傍の領域をより平坦化することができる。なお、この構成を採った場合には、前記複数の開孔部が、前記第3導電膜によって覆われる領域内において略均等に分布するようにしてもよいし、略矩形状の前記第3導電膜によって覆われる領域のうち対向する二辺の近傍に偏在するようにしてもよい。後者の構成を採る場合には、さらに前記第3導電膜のうちの中央部近傍に対応して開孔部を設けることも望ましい。
【0022】
また、上記のように他の絶縁層に複数の開孔部を設けた場合であって、第3導電膜と実装部品の端子とを導通粒子を介して接続する場合には、当該開孔部の大きさが、前記開孔部に対応して前記第3導電膜に形成された窪みに前記導通粒子が嵌り込むように選定されることが望ましい。こうすれば、窪みに嵌り込んだ導通粒子が、その位置から移動してしまうのを回避することができるから、上記実装部品の端子と第3導電膜との間に確実に導通粒子を位置させることができる。さらにこの場合、前記第3導電膜の窪みに嵌り込んだ前記導通粒子の一部が当該第3導電膜の表面に対して突出するように、前記開孔部の大きさを選定することが望ましい。導通粒子が第3導電膜の窪みに完全に入り込むとすれば、この導通粒子は、実装部品の端子とパッドとの導通に何ら寄与し得ないものとなるが、開孔部の大きさを上記のように選定することによってかかる事態を抑えることができ、この結果、両者の導通をより確実に図ることができる。
【0023】
また、本発明に係る電気光学装置においては、前記第1層間絶縁膜のうち前記第1導電膜と第2導電膜とが対向する領域に設けられた開孔部を介して、当該第1導電膜と当該第2導電膜とが接触した構成が望ましい。こうすれば、当該パッドにおける抵抗値を低く抑えることができる。
【0024】
なお、この場合には、前記第1層間絶縁膜のうち前記第3導電膜に対応する領域の大部分にわたって前記開孔部を設けた構成とすれば、第1導電膜と第2導電膜との接触面積を大きくすることができるから、より大幅に抵抗値を低くすることができる。一方、前記第1層間絶縁膜において、前記第3導電膜に対応する領域内に複数の開孔部を設けた構成とすれば、第1層間絶縁膜のうち開孔部以外の部分において、当該第1層間絶縁膜の厚さの分だけ第3導電膜の高さを高く維持することができるから、パッド近傍の領域を段差の少ない平坦な領域とすることができる。
【0025】
また、本発明に係る電気光学装置においては、前記基板の面上に形成された薄膜トランジスタを具備し、前記第1導電膜は、前記薄膜トランジスタのゲート電極と同一層から形成され、前記第2導電膜は、前記薄膜トランジスタのソース電極と同一層から形成されていることが望ましい。こうすれば、薄膜トランジスタの形成工程において、同時にパッド近傍の構成要素を形成することができるから、製造工程をより簡素化することができる。なお、この場合の薄膜トランジスタは、画素電極に接続されて当該画素電極に印加される電圧を制御するためのものであってもよいし、または基板上に形成された駆動回路に含まれる薄膜トランジスタであってもよい。なお、前者の場合には、前記第3導電膜が、前記画素電極と同一層から形成されるものとすれば、製造工程をより一層簡素化することができる。
【0026】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴としている。上述したように、本発明に係る電気光学装置によれば、パッドと実装部品の端子との導通不良を有効に抑えることができるから、これを搭載した電子機器においても、高い信頼性を確保することができる。
【0027】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造方法は、基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であって、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基板の面上に形成する第1工程と、前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上に形成する第2工程と、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜を前記第1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、前記第1層間絶縁膜の面上に、前記パッドに対応する領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて第2層間絶縁膜を形成する第4工程と、前記第2導電膜に接触する第3導電膜を前記パッドとして形成する第5工程とを有することを特徴としている。
【0028】
また、本発明に係る電気光学装置の他の製造方法は、基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であって、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基板の面上に形成する第1工程と、前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上に形成する第2工程と、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜を前記第1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、前記第1層間絶縁膜の面上に複数の絶縁層を積層して第2層間絶縁膜を形成する工程であって、前記複数の絶縁層のうちの一部の絶縁層を前記パッドに対応する領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成する一方、他の絶縁層を前記パッド形成領域を含む領域にわたって形成する第4工程と、前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導電膜と接触する第3導電膜を前記パッドとして形成する第5工程とを有することを特徴としている。
【0029】
これらの製造方法によって得られた電気光学装置によれば、上述したのと同様の理由により、パッドと実装部品の端子との間の導通不良を有効に抑えることができる。
【0030】
上記製造方法を、前記基板上に形成された薄膜トランジスタを具備する電気光学装置に適用した場合、前記第1工程を、前記薄膜トランジスタのゲート電極の形成とともに当該ゲート電極と同一の層から前記第1導電膜を形成する工程とする一方、前記第3工程を、前記薄膜トランジスタのソース電極の形成とともに当該ソース電極と同一の層から前記第2導電膜を形成する工程とすることが望ましい。こうすれば、第1導電膜と第2導電膜とを基板上に形成する工程を別個に実行する必要がなくなるため、製造工程の簡素化が図られる。
【0031】
また、前記薄膜トランジスタが、電気光学物質に電圧を印加する画素電極に接続されるものである場合、前記第5工程を、前記画素電極の形成とともに当該画素電極と同一の層から前記第3導電膜を形成する工程とすることが望ましい。こうすれば、第3導電膜を形成するための工程を独立して実行する必要がないから、製造工程をさらに簡素化することができる。
【0032】
さらに、上記製造方法においては、前記第4工程を、前記基板上に形成された前記第2層間絶縁膜のうち、当該薄膜トランジスタと前記画素電極とを電気的に接続するための開孔部に対応する領域と、前記パッド形成領域とを同時に除去する工程を含むものとすることが望ましい。こうすれば、薄膜トランジスタと画素電極とを接続するための開孔部と、パッド形成領域を除去するための工程とを各々別個に実行した場合と比較して、製造工程を簡素化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。なお、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
【0034】
<A−1:第1実施形態>
<A−1−1:電気光学装置の構成>
まず、電気光学物質として液晶を用いた液晶装置に本発明を適用した第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図である。同図に示す液晶装置101は、スイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置である。さらに、液晶装置101は、画素電極にデータ信号を書き込むか否かを制御するTFTに加え、駆動回路(走査線駆動回路およびデータ線駆動回路)を構成するTFTについても基板上に形成された構成となっている。
【0035】
図1に示すように、液晶装置101は、相互に対向するアクティブマトリクス基板20と対向基板30とが略長方形状のシール材40を介して貼り合わされるとともに、両基板とシール材40とによって囲まれた領域に、電気光学物質として例えばTN(Twisted Nematic)型などの液晶が封入された構成となっている。アクティブマトリクス基板20および対向基板30は、ガラスや石英、プラスチックといった光透過性を有する絶縁性の板状部材である。このうち対向基板30におけるアクティブマトリクス基板20との対向面上には、その全面にわたってITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料からなる対向電極が形成されるとともに、表示に寄与し得る領域以外の領域を遮光するための遮光層31などが形成されている。一方、アクティブマトリクス基板20の面上には、画素電極やTFTなどが形成されている。なお、実際には、アクティブマトリクス基板20および対向基板30の外側表面には、入射光を反射させるための偏光板や、干渉色を補償するための位相差板などが貼着されるが、本発明とは直接の関係がないため、その図示および説明を省略する。
【0036】
ここで、アクティブマトリクス基板20は、対向基板30の縁辺から張り出した部分(以下、「張出領域」と表記する)201を有する。そして、この張出領域201には、図示しない外部回路からの各種信号が入力される複数のパッド221と、引廻し配線213を介して当該各パッド221に接続された走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212とが形成されている。この走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212は、アクティブマトリクス基板20上に直接形成されたTFTを含む回路であり、各パッド221から入力された信号に応じて走査信号およびデータ信号をそれぞれ生成して出力する。
【0037】
また、アクティブマトリクス基板20のうちシール材40の内側に対応する領域(以下、「表示領域」と表記する)には、所定の方向に延在する複数の走査線と、当該走査線に交差する方向に延在する複数のデータ線とが設けられている(ともに図示略)。さらに、表示領域には、走査線およびデータ線の各交差に対応して、TFTと、当該TFTを介して走査線およびデータ線に接続された画素電極とが設けられている。複数の画素電極は、ITOなどの透明導電材料によって形成されてマトリクス状に配列するとともに、対向基板30上の対向電極に液晶を挟んで対向するようになっている。かかる構成の下、画素電極と対向電極との間に挟まれた液晶は、両電極の間に印加された電圧に応じてその配向方向が変化する。
【0038】
次に、図2は、表示領域内において各画素に対応して設けられたTFT24の近傍の構成を示す断面図である。同図に示すように、アクティブマトリクス基板20の表面には、SiO2(酸化珪素)などからなる下地保護膜281を下地として、シリコン層241が形成されている。このシリコン層241の表面はゲート絶縁膜282によって覆われている。そして、このシリコン層241のうち、ゲート絶縁膜282を挟んでゲート電極242と重なる領域がチャネル領域241aとなっている。このゲート電極242は走査線の一部である。一方、シリコン層241およびゲート電極242が形成された下地保護膜281の表面は、SiO2などからなる第1層間絶縁膜283によって覆われている。
【0039】
また、図2に示すように、シリコン層241のうちチャネル領域241aのソース側には低濃度ソース領域241bおよび高濃度ソース領域241Sが設けられる一方、チャネル領域241aのドレイン側には低濃度ドレイン領域241cおよび高濃度ドレイン領域241Dが設けられて、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造となっている。このうち、高濃度ソース領域241Sは、ゲート絶縁膜282と第1層間絶縁膜283とにわたって開孔するコンタクトホールを介して、ソース電極243に接続されている。このソース電極243は、上述したデータ線(図2における紙面垂直方向に延在する)の一部として構成される。一方、高濃度ドレイン領域241Dは、ゲート絶縁膜282と第1層間絶縁膜283とにわたって開孔するコンタクトホールを介して、ソース電極243と同一層からなるドレイン電極244に接続されている。
【0040】
ソース電極243およびドレイン電極244が形成された第1層間絶縁膜283の表面は、例えばアクリル系の樹脂材料などからなる第2層間絶縁膜284によって覆われている。そして、上述した画素電極23は、この第2層間絶縁膜284の面上に形成されるとともに、当該第2層間絶縁膜284に設けられたコンタクトホール23aを介してドレイン電極244に接続されている。すなわち、画素電極23は、ドレイン電極244を介して、シリコン層241の高濃度ドレイン領域241Dに接続されている。
【0041】
なお、走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212に含まれるTFT、すなわち、例えばこれらの駆動回路のうちシフトレジスタに含まれるインバータを構成するNチャネル型およびPチャネル型のTFTは、後の製造プロセスの説明において詳述するように、画素電極23と接続されていない点を除いて上記TFT24と同様の構成となっている。
【0042】
次に、アクティブマトリクス基板20の張出領域201に形成されたパッド221の構成について説明する。図1に示すように、外部装置から与えられた信号の入力端子として機能するパッド221は、アクティブマトリクス基板20の縁辺に沿って列をなすように形成される。ここで、図3(a)は、このパッド221近傍の構成を示す断面図であり、図3(b)はアクティブマトリクス基板20と前掲図24に示したFPC9とを接合した状態におけるパッド221近傍の構成を示す断面図である。
【0043】
図3(a)に示すように、アクティブマトリクス基板20を覆うゲート絶縁膜282上には、パッド221に対応した部分を有する第1導電膜271および第2導電膜272と、当該パッド221を構成する第3導電膜273とが形成されている。このうち第1導電膜271は、上述したゲート電極242(すなわち走査線)と同一層から形成される一方、第2導電膜272は、上述したソース電極243(およびドレイン電極244)と同一層から形成される。ここで、表示領域内においてゲート電極242とソース電極243との間に第1層間絶縁膜283が介在しているのは図2を例示して説明した通りであるが、この第1層間絶縁膜283は張出領域201にも至るように形成されている。ただし、第1層間絶縁膜283のうちパッド221に対応する部分には開孔部272aが設けられており、当該開孔部272aを介して第1導電膜271と第2導電膜272とが面接触するようになっている。逆に、隣接するパッド221同士の間の領域においては、表示領域と同様に第1層間絶縁膜283が形成されている。このように第1導電膜271と第2導電膜272とを導通させるのは、パッド221から走査線駆動回路211またはデータ線駆動回路212に至る引廻し配線213の抵抗値を低く抑えるためである。
【0044】
また、パッド221に相当する第3導電膜273は、上述した画素電極23と同一層から形成される。ここで、表示領域内において画素電極23とソース電極243との間に第2層間絶縁膜284が介在しているのは上述した通りであるが、この第2層間絶縁膜284は、表示領域のみならず張出領域201にも至るように形成される。ただし、本実施形態における第2層間絶縁膜284は、図1に示すように、各パッド221が形成された領域と当該各パッド221の周辺の領域(すなわち、各パッド221の外側の領域であって当該パッド221を包囲する領域)とからなるパッド形成領域201a内には設けられていない。なお、このようにパッド形成領域201a内には第2層間絶縁膜284は形成されていないので、図3(a)においては当該第2層間絶縁膜284は現われていない。また、本実施形態においては、図1に示すように、アクティブマトリクス基板20上に列をなす複数のパッド221の各々の間の領域も、パッド形成領域201aに含まれるようになっており、この領域にも第2層間絶縁膜284は設けられていない。
【0045】
さらに、本実施形態においては、上記パッド形成領域201aに加えて、当該パッド形成領域201aからアクティブマトリクス基板20における当該各パッド221に近接する縁辺までの領域(以下、「縁辺領域」と表記する)201bにおいても、第2層間絶縁膜284が設けられていない。このように、本実施形態においては、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成されているため、パッド221を構成する第3導電膜273は、第2導電膜272の表面を覆うとともに当該第2導電膜272と接触するように形成され、図3(a)に示すように断面視凹状の形状となっている。かかる構成により、第1導電膜271と第2導電膜272と第3導電膜273とが相互に導通するようになっている。
【0046】
そして、かかるアクティブマトリクス基板20のうちパッド221近傍の領域には、図24に示したFPC9が接合される。すなわち、パッド221とFPC9の金属導線91とがACF93を挟んで対向するようにアクティブマトリクス基板20とFPC9とを配置させるとともに、ACF93の接着剤932を加熱した状態で両者を圧着するのである。このとき、図3(b)に示すように、パッド221とFPC9との導通は金属導線91と第3導電膜273の表面全体との接触により得られる。
【0047】
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置101においては、アクティブマトリクス基板20を覆う第2層間絶縁膜284が、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成されている。すなわち、第2導電膜272と第3導電膜273との間や隣接するパッド221同士の間には、第2層間絶縁膜284が形成されていない。したがって、第2導電膜272の表面を覆うように第3導電膜273が形成されたとき、図23に示した従来の液晶装置と比較して、第3導電膜273の凹状の内面の深さを第2層間絶縁膜284の厚さの分だけ浅くすることができる。このため、FPC9の接着剤932は第3導電膜273の内面に充分に入り込むことができるから、第3導電膜273の表面全体をFPC9との接合に利用することができる。このように、本実施形態に係る液晶装置101によれば、パッド221(第3導電膜273)におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に確保することができるから、当該パッド221とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができる。こうして両者間の導通不良が防止される結果、液晶装置の歩留まりが向上される。また、第2導電膜272の表面を覆うように第3導電膜273が形成されるので、第2導電膜272と第3導電膜273との導通がより一層確実なものとなる。
【0048】
さらに、この液晶装置101においては、第2層間絶縁膜284が、パッド形成領域201aに加えて縁辺領域201bをも避けるように形成されている。このため、パッド221の近傍の領域と縁辺領域201bとの段差を少なくすることができるから、アクティブマトリクス基板20とFPC9との接合を容易に行なうことができる。
【0049】
<A−1−2:製造プロセス>
次に、本実施形態に係る液晶装置101の製造プロセスについて説明する。
まず、図4ないし図6を参照して、液晶装置101の製造プロセス、特にアクティブマトリクス基板20上の各構成要素に関する製造プロセスを説明する。なお、図4ないし図6に示す各断面図は、図1中のA−A’線の断面のうち駆動回路が形成される領域の断面(図面左側)と、TFT24が形成される領域の断面(図面中央)と、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bの断面(図面右側)とにそれぞれ対応している。なお、以下の説明において、不純物濃度は、いずれも活性化アニール後の不純物濃度として表されている。
【0050】
まず、図4(a)に示すように、石英基板やガラス基板などの絶縁性基板であるアクティブマトリクス基板20の表面に、シリコン酸化膜などからなる下地保護膜281を形成する。次に、ICVD法、プラズマCVD法などを用いてアモルファスシリコン層501を形成した後、レーザアニール法または急速加熱法により結晶粒を成長させてポリシリコン層とする。さらに、図4(b)に示すように、当該ポリシリコン層をフォトリソグラフィ法によってパターニングして、島状のシリコン層241、251および261を残す。このうちシリコン層241は、表示領域内に形成されて画素電極23に接続されるTFT(以下、「画素用TFT」と表記する場合がある)24を構成するものであり、シリコン層251および261は、走査線駆動回路211またはデータ線駆動回路212に含まれるPチャネル型およびNチャネル型のTFT(以下、「駆動回路用TFT」と表記する場合がある)25および26をそれぞれ構成するものである。
【0051】
次に、プラズマCVD法、熱酸化法などにより、シリコン層の全表面に厚さが約30nm〜約200nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜282を形成する。ここで、熱酸化法を利用してゲート絶縁膜282を形成する際には、シリコン層241、251および261の結晶化も行い、これらのシリコン層をポリシリコン層とすることができる。チャネルドープを行う場合には、例えば、このタイミングで約1×1012cm-2のドーズ量でボロンイオンを打ち込む。その結果、シリコン層241、251および261は、不純物濃度が約1×1017cm-3の低濃度P型のシリコン層となる。
【0052】
次に、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜282の表面全体に、ドープドシリコンやシリサイド膜、あるいはアルミニウム膜やクロム膜、タンタル膜といった金属膜などからなるゲート電極形成用導電膜502を形成する。当該導電膜502の厚さはおおむね200nm程度である。
【0053】
次に、ゲート電極形成用導電膜502の表面にパターニング用マスク503を形成し、この状態でパターニングを行なって、図4(d)に示すように、Pチャネル型の駆動回路用TFT25を構成するゲート電極252を形成する。このとき、ゲート電極形成用導電膜502のうち、画素用TFT24およびNチャネル型の駆動回路用TFT26に対応する部分はパターニング用マスク503で覆われているので、上記パターニングに際して除去されない。また、ゲート電極形成用導電膜502のうちパッド221に対応する部分も除去されることはない。
【0054】
続いて、図4(e)に示すように、上記パターニングにおいて除去されることなく残ったゲート電極形成用導電膜502をマスクとして用い、シリコン層251に対してボロンイオンを約1×1015cm-2ドーズ量でイオン注入する。その結果、不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度のソース領域251Sおよびドレイン領域251Dがゲート電極252に対してセルフアライン的に形成される。シリコン層251のうちゲート電極252によって覆われていた領域はチャネル領域251aとなる。
【0055】
次に、図5(a)に示すように、Pチャネル型の駆動回路用TFT25に対応する部分を完全に覆うとともに、画素用TFT24のゲート電極およびNチャネル型の駆動回路用TFT26のゲート電極が形成されるべき領域を覆うパターニング用マスク504を形成する。このとき、同時にパッド形成領域201a内において第1導電膜271となるべき領域もパターニング用マスク504によって覆う。この後、図5(b)に示すように、パターニング用マスク504を使用してゲート電極形成用導電膜502をパターニングし、画素用TFT24のゲート電極242と、Nチャネル型の駆動回路用TFT26のゲート電極262と、張出領域201内の第1導電膜271とを同時に形成する。
【0056】
次に、パターニング用マスク504を残したまま、リンイオンを1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する。その結果、パターニング用マスク504に対してセルフアライン的に不純物が導入されて、シリコン層241および261中に高濃度ソース領域241Sおよび261Sならびに高濃度ドレイン領域241Dおよび261Dが形成される。ここで、シリコン層241および261のうち、高濃度のリンが導入されない領域は、ゲート電極242および262によって覆われていた領域よりも広い。したがって、シリコン層241および261において、ゲート電極242および262と、高濃度ソース領域241Sおよび261Sならびに高濃度ドレイン領域241Dおよび261Dとの間(すなわち、ゲート電極242および262の両側)には、高濃度のリンが導入されない領域が形成される。
【0057】
次いで、パターニング用マスク504を除去し、この状態でリンイオンを1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する。その結果、シリコン層241および261にはゲート電極242および262に対してセルフアライン的に低濃度の不純物が導入され、図5(c)に示すように、低濃度ソース領域241bおよび261b、ならびに低濃度ドレイン領域241cおよび261cが形成される。一方、ゲート電極242および262と重なる領域にはチャネル形成領域241aおよび261aがそれぞれ形成される。この後、図5(d)に示すように、アクティブマトリクス基板20の全面にわたって第1層間絶縁膜283を形成するとともに、フォトリソグラフィ法を用いて当該第1層間絶縁膜283をパターニングすることによって、各TFTのソース電極およびドレイン電極に対応する位置にコンタクトホールを形成する。このとき、同時に第1層間絶縁膜283のうち各パッド221に対応する部分を除去して、第1導電膜271と第2導電膜272とを接触させるための開孔部272aを形成する。
【0058】
次に、第1層間絶縁膜283を覆うように、アルミニウムやクロム、タンタルなどの金属からなる導電膜505を形成する。この導電膜505の厚さは概ね200nmないし300nm程度である。この後、導電膜505のうちTFT24、25および26のソース電極およびドレイン電極が形成されるべき領域と、パッド形成領域201a内の第2導電膜272が形成されるべき領域を覆うようにパターニング用マスク506を形成するとともに、当該導電膜505をパターニングして、図5(e)に示すソース電極243、253、263、ドレイン電極244および254、ならびに第2導電膜272を同時に形成する。
【0059】
次いで、図6(a)に示すように、これらが形成された第1層間絶縁膜283を覆う第2層間絶縁膜284を、例えばアクリル系などの樹脂材料によって形成する。この第2層間絶縁膜284は、約1μmないし2μm程度の厚さに形成されることが望ましい。続いて、図6(b)に示すように、当該第2層間絶縁膜284のうち画素用TFT24のドレイン電極244に対応する部分をエッチングなどによって除去してコンタクトホール23aを形成する。このとき、同時に第2層間絶縁膜284のうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに対応する領域も除去する。
【0060】
この後、アクティブマトリクス基板20の全面を覆うようにITOなどの透明導電材料からなる薄膜を形成する。そして、当該薄膜をパターニングすることにより、図6(c)に示すように、上記第2層間絶縁膜284のコンタクトホール23aを介してドレイン電極244と導通する画素電極23を形成すると同時に、第2導電膜272の上面に位置する第3絶縁膜273をパッド221として形成する。さらに、当該アクティブマトリクス基板20の表示領域を覆うように配向膜を形成するとともに、当該配向膜に対して所定の方向にラビング処理を施す。
【0061】
こうして各構成要素が形成されたアクティブマトリクス基板20のうち対向基板30と対向すべき領域の縁辺に沿って、光硬化性樹脂インクをディスペンサによって描画し、未硬化のシール材40を形成する。このとき、シール材40の一部には液晶注入口41を形成しておく。
【0062】
他方、アクティブマトリクス基板20とは別に、透明な絶縁基板である対向基板30の一方の面上に、対向電極および遮光層31を形成するとともに、配向膜を塗布して所定の方向にラビング処理を施す。
【0063】
次に、以上の工程により得られたアクティブマトリクス基板20と対向基板30とを、それぞれの基板に形成された配向膜が内側を向くように対向させ、未硬化のシール材40を硬化させて両基板を貼り合わせる。その後、液晶注入装置を用いることにより、アクティブマトリクス基板20と対向基板30と間に液晶注入口41を介して液晶を注入する。そして、液晶注入口41を封止剤42で封止して液晶装置101が完成する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置101の製造方法においては、パッド221に対応する第1導電膜271とTFT(画素用TFTおよび駆動回路用TFT)のゲート電極、パッド221に対応する第2導電膜272とTFTのソース電極(およびドレイン電極)、パッド221を構成する第3導電膜273と画素電極23が、それぞれ同一の工程において同一の層から形成されるようになっている。加えて、本実施形態においては、画素用TFT24と画素電極23とを接続するためのコンタクトホール23aを第2層間絶縁膜284に形成すると同時に、当該第2層間絶縁膜284のうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに相当する領域を除去するようになっている。このため、TFTを形成すると同時にパッド221が形成され、パッド221を形成するための特別な工程を追加する必要がない。したがって、TFTを備える一般的な液晶装置の製造と同等の生産効率を確保しつつ、導通不良が生じにくいパッドを備えた液晶装置を製造することができるのである。
【0065】
<A−2:第2実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶装置について説明する。前掲図1を例示して説明したように、上記第1実施形態に係る液晶装置101においては、第2層間絶縁膜284が、パッド形成領域201aに加えて縁辺領域201bを避けるように形成された構成とした。これに対し、本実施形態に係る液晶装置102は、図7に示すように、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aのみを避けるように形成されており、縁辺領域201bには形成されている点で、上記第1実施形態に示した液晶装置101とは異なっている。
【0066】
本実施形態に係る液晶装置102においても、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aを避けるように形成されているため、第2導電膜272と第3導電膜273との間や隣接するパッド221同士の間には、第2層間絶縁膜284が存在しない。したがって、第2導電膜272の表面を覆うように第3導電膜273が形成され、第3導電膜273の凹状の内面の深さが、第2層間絶縁膜284の厚さの分だけ浅くなる。このため、第3導電膜273の内面にACF93の接着剤932を十分に入り込ませることができるから、パッド221におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に確保することができ、パッド221とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができるという第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0067】
<A−3:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る液晶装置について説明する。上記第1または第2実施形態においては、第2層間絶縁膜284が単一層からなる構成を例示した。これに対し、本実施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284が複数の層からなる構成を採る。
【0068】
図8は、アクティブマトリクス基板20のうち表示領域内に形成された(画素用)TFT24近傍の構成を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る液晶装置においては、第2層間絶縁膜284と画素電極23との間に、アルミニウムや銀といった光反射性を有する材料からなる反射層29が形成されている。かかる構成の下、対向基板30側から入射した太陽光や室内照明光などの外光は、当該反射層29の表面で反射して対向基板30側に出射し、これによりいわゆる反射型表示が実現される。さらに、本実施形態においては、第1層間絶縁膜283と画素電極23との間に介在する第2層間絶縁膜284が、当該第1層間絶縁膜283側に位置する下側絶縁層284aと、画素電極23側に位置する上側絶縁層284bの2層から構成されている。詳述すると、以下の通りである。
【0069】
本実施形態においては、第2層間絶縁膜284のうち反射層29に接する表面(すなわち、上側絶縁層284bの表面)が、多数の微細な凹凸(図示略)が形成された粗面となっている。したがって、かかる粗面上に薄膜状に形成された反射層29の表面には、当該粗面を反映した凹凸(すなわち散乱構造)が形成されることとなる。この結果、対向基板30側からの入射光は、当該反射層29の表面において適度に散乱した後に対向基板30側に出射するため、当該反射層29表面における鏡面反射を回避して広い視野角を確保することができるのである。そして、本実施形態においては、第2層間絶縁膜284の表面を粗面化するために以下に示す方法を用いる。すなわち、まず、ソース電極243などが形成された第1層間絶縁膜283を覆うように樹脂層を形成するとともに、当該絶縁層表面のうち表示領域内の多数の微細な部分をエッチングによって選択的に除去し、表面に凹凸を有する下側絶縁層284aを形成する。このようにエッチングによって形成された凹凸は滑らかな粗面とはならず、角部を有している。次いで、かかる下側絶縁層284aの表面に樹脂材料を塗布することによって上側絶縁層284bを形成する。この結果、上側絶縁層284bの表面は、先に形成された下側絶縁層284a表面の凹凸を反映し、かつ滑らかな凹凸形状の粗面となる。このように滑らかな粗面上に反射層29を形成することによって、当該反射層29の表面に良好な特性をもった散乱構造を形成することができるのである。すなわち、本実施形態においては、良好な散乱特性を有する反射層を形成するために樹脂材料を二度塗りするようになっており、この各々の工程において下側絶縁層284aおよび上側絶縁層284bが形成される。
【0070】
次に、本実施形態に係る液晶装置のパッド221の構成を説明する。図9(a)は、各パッド221の構成を示す概略断面図であり、図9(b)はアクティブマトリクス基板20とFPC9とを接合した状態を示す断面図である。下側絶縁層284aと上側絶縁層284bの2層からなる第2層間絶縁膜284は、表示領域のみならず張出領域201にも至るように形成される。しかしながら、このうちの上側絶縁層284bは、パッド221が形成される領域および当該パッド221の周辺の領域からなるパッド形成領域201aと、当該パッド形成領域201aからアクティブマトリクス基板20の縁辺に至る縁辺領域201bとを除く領域に設けられている。このため、図9(a)および(b)中に上側絶縁層284bは現われていない。その一方、下側絶縁層284aは、図9(a)および(b)に示すように、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bにも至るように形成されている。そして、下側絶縁層284aのうちパッド221に対応する領域には開孔部273aが形成されている。パッド221を構成する第3導電膜273は、当該下側絶縁層284aを覆うように形成されるため、開孔部273aを介して第2導電膜272と面接触する。
【0071】
このように、本実施形態に係る液晶装置においては、隣接するパッド221同士の間や第2導電膜272と第3導電膜273との間には下側絶縁層284aのみが形成されており、上側絶縁層284bは形成されていない。このため、第3導電膜273の凹状の内面の深さを、上側絶縁層284bの厚さの分だけ薄くすることができる。この結果、図9(b)に示すように、第3導電膜273の内面に接着剤932を充分に行き渡らせることができ、第3導電膜273の表面全体をFPC9との接合に利用することができる。これにより、本実施形態に係る液晶装置においても、上記第1または第2実施形態に係る液晶装置と同様に、パッド221におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に確保することができ、パッド221とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができるという効果が得られる。
【0072】
<A−4:第4実施形態>
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態に係る液晶装置104について説明する。上述した第1実施形態においては、走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212がアクティブマトリクス基板20上に直接形成された液晶装置101を例示した(図1参照)。これに対し、本実施形態に係る液晶装置104においては、図10に示すように、駆動回路がアクティブマトリクス基板20上には形成されていない。すなわち、本実施形態においては、FPC9のうちアクティブマトリクス基板20に接合されるべき縁端部とは反対側の縁端部に回路基板が接合されるようになっており、この回路基板上に走査線駆動回路およびデータ線駆動回路を搭載したICチップが実装されているのである。このように、本実施形態においては、外部に設けられた駆動回路から各走査線および各データ線に対して駆動信号が与えられるようになっているため、アクティブマトリクス基板20には、走査線およびデータ線の数と同数のパッド222が設けられている。したがって、図10に示すように、液晶装置104のパッド222は、図1に示した液晶装置101のパッド221と比較して数が多く、かつパッド222同士の間隔が狭くなっている。なお、以下では、アクティブマトリクス基板20上に駆動回路が直接形成された液晶装置におけるパッド(すなわち図1に示したパッド221)と、駆動回路が外部に設けられた液晶装置におけるパッド(すなわち図4に示すパッド222)とを特に区別する場合、前者を「大パッド」と表記する一方、後者を「小パッド」と表記するものとする。
【0073】
図11(a)は、本実施形態に係る液晶装置104のパッド222近傍の構造を示す概略断面図であり、図11(b)は、アクティブマトリクス基板20とFPC9とを接続した状態を示す断面図である。これらの図に示すように、本実施形態におけるパッド222近傍の層構造は、上記第1実施形態と同様の構造となっている。すなわち、画素電極23と同一層から形成されてパッド222を構成する第3導電膜273が、ソース電極243(もしくは253または263)と同一層からなる第2導電膜272、およびゲート電極242(もしくは252または262)と同一層からなる第1導電膜271と導通する。そして、表示領域内においてソース電極243と画素電極23との間に介在する第2層間絶縁膜284は、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成されている。ただし、本実施形態においては、上述したように、隣接するパッド222同士の間隔および各パッド自体の幅が狭いため、各パッド222に対応して第1層間絶縁膜283に形成された開孔部272aも面積が小さい。したがって、当該開孔部272aに入り込んだ第2導電膜272の表面は概ね平坦となる。この結果、前掲図3に示した第3導電膜273と比較すれば明らかな通り、第2導電膜272を覆うように形成された第3導電膜273の表面は概ね平坦となる。したがって、アクティブマトリクス基板20とFPC9とを接合した場合、図11(b)に示すように、当該FPC9の金属導線91は、第3導電膜273の表面全体と接触して導通することとなる。
【0074】
このように、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成されているため、図11(a)に示すように、隣接するパッド222同士の間や第2導電膜272と第3導電膜273との間には、第2層間絶縁膜284が存在しない。この結果、第3導電膜273の表面を概ね平坦にすることができるから、パッド222同士の間隔および各パッド222の幅が狭いにもかかわらず、FPC9の金属導線91との接触に利用できる第3導電膜273の面積を十分に確保することができる。したがって、パッド222とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができ、両者間の導通不良を有効に防止することができる。また、第2導電膜272の表面を覆うように第3導電膜273が形成されるので、第2導電膜272と第3導電膜273との導通がより一層確実なものとなる。
【0075】
<A−5:第5実施形態>
次に、図12は、本発明の第5実施形態に係る液晶装置105の構成を示す平面図である。同図に示すように、この液晶装置105は、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aのみを避けるように設けられている点で、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bの双方の領域にわたって第2層間絶縁膜284が除去された構成を採る上記第4実施形態に係る液晶装置104(図10参照)とは異なっている。
【0076】
本実施形態においても、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aを避けるように形成されているため、第2導電膜272と第3導電膜273との間やパッド222同士の間には第2層間絶縁膜284が存在しない。この結果、第2導電膜272の表面を覆うように形成された第3導電膜273の表面を、前掲図11(a)および(b)に示したのと同様に、概ね平坦な形状にすることができる。したがって、第3導電膜273の表面全体をFPC9の金属導線91との接触に利用することができるから、パッド222同士の間隔や各パッド222自体の幅が狭いにもかかわらず金属導線91との接触に利用できる第3導電膜273の面積を十分に確保することができる。したがって、パッド222とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができ、両者間の導通不良を防止することができる。
【0077】
<A−6:第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る液晶装置について説明する。本実施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284が下側絶縁層284aおよび上側絶縁層284bの2層から構成される点で、上記第3実施形態に示した液晶装置と共通するが、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路が外部に設けられているため、当該第3実施形態に示した液晶装置と比較してパッド222の数が多く、かつパッド222同士の間隔が狭くなっている。
【0078】
図13(a)は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図であり、図13(b)は、アクティブマトリクス基板20とFPC9とが接続された状態を示す断面図である。これらの図に示すように、本実施形態におけるパッド222近傍の層構造は、上記第3実施形態に示したものと同様である。すなわち、第2層間絶縁膜284は表示領域のみならず張出領域201にも至るように形成されるが、図13(a)および(b)に示すように、当該第2層間絶縁膜284のうち上側絶縁層284bは、パッド222が形成される領域および当該パッド222の周辺の領域からなるパッド形成領域201aと、当該パッド形成領域201aからアクティブマトリクス基板20の縁辺に至る縁辺領域291bとを除く領域に設けられている。その一方、下側絶縁層284aは、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bにも至るように形成されるとともに、当該下側絶縁層284aのうちパッド222に対応する領域に設けられた開孔部273aを介して、第2導電膜272と第3導電膜273とが接触するようになっている。この場合、第3導電膜273は、図13(a)および(b)に示すように、底側から開口側に向かってテーパー状に広くなる断面視凹状であり、下側絶縁層284aの面上に位置する鍔状の接地面2731を有している。
【0079】
このように、本実施形態においては、第2導電膜272と第3導電膜273との間やパッド222同士の間には下側絶縁層284aのみが形成されており、上側絶縁層284bは形成されていない。このため、第3導電膜273の凹状の内面の深さを、上側絶縁層284bの厚さの分だけ薄くすることができる。このため、図13(b)に示すように、FPC9の接着剤932を第3導電膜273の内面に十分に行き渡らせることができるから、第3導電膜273の表面全体をFPC9との接合に利用することができる。また、第3導電膜273の底側から開口側までの深さが浅いため、第3導電膜273の底側の内径と開口側の内径との差が小さくなる。この結果、パッド222同士の間隔が狭いにもかかわらず、FPC9との接触に利用できる第3導電膜273の接地面2731の面積を十分に確保することができる。したがって、この液晶装置においても、パッド222におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に確保することができ、パッド222とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができ、両者間の導通不良を有効に防止することができる。
【0080】
ところで、上記第3または第6実施形態においては、第2層間絶縁膜284のうち上側絶縁層284bをパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成した場合を想定したが、これらの領域を避けるように形成されるのは必ずしも上側絶縁層284bである必要はない。すなわち、上記の例とは逆に、下側絶縁層284aをパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成する一方、上側絶縁層284bを両領域に至るように形成してもよい。反射層29の散乱構造を形成するために、第2層間絶縁膜284を下側絶縁層284aと上側絶縁層284bの2層から形成する場合には、下側絶縁層284aをパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるように形成する方がむしろ望ましいといえる。その理由は、以下の通りである。すなわち、第2層間絶縁膜284の表面(上側絶縁層284bの表面)を粗面とする場合には、上記第3実施形態において例示したように、下側絶縁層284aとなる樹脂層表面を選択的に除去することによって微細な凹凸を形成した後、この面上に上側絶縁層284bを形成する方法を採ることが考えられる。かかる方法を採った場合には、下側絶縁層284aの表面を選択的に除去するのと同時に、当該下側絶縁層284aのうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに対応する領域を除去すれば、上側絶縁層284bの一部を除去する場合と比較して、絶縁層のうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに対応する部分を除去するためだけの独立した工程が不要となり、製造プロセスを簡素化することができるのである。
【0081】
また、上記第3または第6実施形態においては、第2層間絶縁膜284が2層から形成される場合を例示したが、当該第2層間絶縁膜284を構成する層の数はこれに限られるものではない。要は、第2層間絶縁膜284が複数の層から構成されるとともに、そのうちの一部の層がパッド形成領域201a(またはパッド形成領域201aおよび縁辺領域201bの双方)を避けるように形成される一方、他の一部の層が当該領域にも至るように形成されていればよいのである。
【0082】
<A−7:第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。上記第3実施形態においては、パッド形成領域201aに至るように形成された第2層間絶縁膜284の一部の層(下側絶縁層284a)のうち、パッド221に対応する領域の大部分にわたって開孔部273aが形成され、第2導電膜272と第3導電膜273とが当該開孔部273aを介して接触する構成を例示した。これに対し、本実施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284のうち上側絶縁層284bがパッド形成領域201aにも至るように形成される一方、当該上側絶縁層284bのうち第3導電膜273に対応する領域内に複数の開孔部273aが設けられた構成となっている。
【0083】
図14(a)は本実施形態に係る液晶装置のパッド221近傍の構成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるB−B’線視断面図である。図14(a)に示すように、本実施形態においては、第2層間絶縁膜284のうち、下側絶縁層284aはパッド形成領域201aを避けるように形成される一方、上側絶縁層284bはパッド形成領域201a内にも形成されて第2導電膜272を覆うようになっている。そして、上側絶縁層284bのうちパッド221に対応する領域内には、複数(本実施形態においては9個)の開孔部273aが設けられている。パッド221を構成する第3導電膜273は、かかる上側絶縁層284bを覆うように形成されるため、当該第3導電膜273の一部は上記開孔部273aに入り込んで第2導電膜272と接触する。さらに、本実施形態においては、ひとつのパッド221に対応して上側絶縁層284bに設けられた複数の開孔部273aが、当該パッド221に対応する領域内にわたって概ね均等に(すなわち、当該領域内の一部に偏ることなく)分布するようになっている。
【0084】
また、本実施形態においては、第3導電膜273とFPC9の金属導線91とを導通させるための導通粒子931の径に対応して、上側絶縁層284bに設けられた開孔部273aの大きさが選定されている。具体的には、図14(b)に示すように、各開孔部273aに対応して第3導電膜273の表面に形成される窪みに上記導通粒子931が嵌り込むように、各開孔部273aの大きさが選定されているのである。さらに、本実施形態においては、図14(b)に示すように、導通粒子931の全体が上記窪みに完全に入り込むのではなく、その一部のみが当該窪みに嵌りこむように、すなわち導通粒子931の一部が第3導電膜273の表面からみて突出するように、当該開孔部273aの大きさが選定されている。
【0085】
このように、本実施形態においては、上側絶縁層284bのうちパッド221に対応する領域に、相互に離間する複数の開孔部273aが形成されるようになっているため、パッド221の表面を広い範囲にわたって平坦化することができる。したがって、接着剤932をパッド221の全面に容易に行き渡らせることができるから、パッド221とFPC9の金属導線91とを導通粒子931を介してより確実に導通させることができる。
【0086】
さらに、本実施形態においては、パッド221とFPC9の金属導線91とを導通させるための導通粒子931が第3導電膜273の窪みに嵌り込むように、開孔部273aの大きさが選定されている。ここで、アクティブマトリクス基板20とFPC9との接合時には、加熱により軟化した接着剤932が流動するため、これに伴って導通粒子931も移動しやすくなる。しかしながら、本実施形態によれば、図14(b)に示したように第3導電膜273の窪みに嵌り込んだ導通粒子931は、当該接着剤932の流動にもかかわらず、その位置が保持されることとなる。この結果、導通対象となるパッド221と金属導線91との間に位置すべき導通粒子931が接着剤932の流動に伴って移動してしまうといった事態を回避することができるから、両者の導通をより確実に図ることができるのである。また、本実施形態においては、導通粒子931の全体が第3導電膜273の窪みに完全に入り込むことは回避されるようになっているから、この観点からも両者の導通が確実に図られる。
【0087】
なお、本実施形態においては、走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212がアクティブマトリクス基板20に直接形成され、大パッド221を備える液晶装置を例示したが、これらの駆動回路が外部に設けられ、小パッド222を備える液晶装置においても同様の構成を採ることができる。すなわち、この場合には、図15(a)および(b)に示した構成とすればよい。なお、この場合にも、開孔部273aの大きさを、導通粒子931の大きさに応じて選定することが望ましい。
【0088】
<A−8:第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係る液晶装置について説明する。図16(a)は、本実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるD−D’線視断面図である。なお、図16(a)および(b)においては、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路が外部に設けられ、小パッドを備えた液晶装置が例示されている。
【0089】
上記第7実施形態においては、上側絶縁層284bに形成された複数の開孔部273aが、パッド221に対応する領域内において略均等に分布する構成を採った。これに対し、本実施形態においては、図16(a)および(b)に示すように、複数の開孔部273aがパッド222に対応する領域のうち特定の部分に偏在するようになっている。具体的には、上側絶縁層284bの面上にあってパッド222に対応する略長方形状の領域のうち、対向する二辺(短辺)の近傍に偏在するように、複数の開孔部273aが形成されている。なお、図16(a)および(b)においては、上記二辺の近傍にそれぞれ4個の開孔部273aが形成された場合が例示されている。加えて、本実施形態においては、パッド222に対応する領域の中央部近傍にも開孔部273aが形成されている。かかる構成を採った場合にも、上記第7実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実施形態においても、開孔部273aの大きさを、導通粒子931の大きさに応じて選定することが望ましい。
【0090】
<A−9:第9実施形態>
次に、図17(a)および(b)を参照して、本発明の第9実施形態に係る液晶装置について説明する。前掲図9に示した第3実施形態に係る液晶装置においては、第1導電膜271と第2導電膜272とが第1層間絶縁膜283に形成された開孔部272aを介して導通する構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、図17(a)および(b)に示すように、第1層間絶縁膜283には開孔部272aが形成されていない。したがって、第1導電膜271と第2導電膜272との間には第1層間絶縁膜283が介在し、両導電膜は導通していない。
【0091】
また、本実施形態における第2層間絶縁膜284は、下側絶縁層284aおよび上側絶縁層284bの2層からなり、このうち下側絶縁層284aはパッド形成領域201aを避けるように形成されている一方、上側絶縁層284bはパッド形成領域201a内にも形成されている。ただし、上側絶縁層284bのうち各パッド222に対応する領域には、図17(b)に示すように、その大部分にわたって開孔部273aが形成されている。第3導電膜273は、第2層間絶縁膜284の面上に形成されるから、当該開孔部273aを介して第2導電膜272に面接触する。さらに、図17(b)に示すように、上側絶縁層284bの開孔部273aは、その内周縁が第2導電膜272の外周縁よりも内側に位置するようになっている。換言すれば、第2導電膜272の外周縁は、上側絶縁層284bによって覆われているのである。かかる構成を採った場合、第2導電膜272が、その外周縁において第1層間絶縁膜283から剥離するのを抑えることができる。したがって、両者の剥離部分から侵入した水分などに起因して当該第2導電膜272が腐食するといった事態を防止することができるのである。
【0092】
加えて、本実施形態においては、第1層間絶縁膜283に覆われた第1導電膜271が、上側絶縁層284bの開孔部273aにおける内周縁よりも内側の領域に形成されている。すなわち、アクティブマトリクス基板20の基板面と垂直な方向からみて、第1導電膜271は、その全体にわたって上側絶縁層284bと重ならないようになっている。ここで、上側絶縁層284bの内周縁の近傍と、第1導電膜271の外周縁の近傍とが重なる構成を採った場合、当該上側絶縁層284bにおける内周縁近傍の表面の高さは第1導電膜271の厚さ分だけ高くなる。これに対し、本実施形態によれば、上側絶縁層284bが第1導電膜271と重ならないようになっているから、上記の場合と比較して、上側絶縁層284bの表面の高さを第1導電膜271の厚さの分だけ低くすることができる。その一方、第3導電膜273の下側(アクティブマトリクス基板20側)には第1導電膜271が形成されているから、当該第1導電膜271が形成されていない場合と比較して、第3導電膜273表面の高さは第1導電膜271の厚さの分だけ高くなる。このように、本実施形態によれば、上側絶縁層284bの表面の高さを低く抑える一方、第3導電膜273の表面の高さを第1導電膜271の厚さ分だけ高く維持することができるから、両表面の間に生じる段差を小さくすることができる。したがって、アクティブマトリクス基板20とFPC9とを接合するときに、当該FPC9の接着剤932を第3導電膜273の全面にわたって行き渡らせることができる。この結果、アクティブマトリクス基板20とFPCとがより確実に接合されるとともに、パッド222と金属導線91とを導通粒子931を介して確実に導通させることができる。
【0093】
<A−10:第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態に係る液晶装置について説明する。上記第1および2実施形態においては、パッド形成領域201a内の第2層間絶縁膜284を完全に除去する構成を採った。この場合、図3からも明らかなように、第2導電膜272のうち第1層間絶縁膜283の面上に至った外周縁は、第3導電膜273のみによって覆われている。このため、場合によっては、製造プロセス中で第3導電膜273をパターニングする際に当該第2導電膜272のうち外周縁近傍の部分が電触によって同時に除去されたり、当該第2導電膜272が外周縁において第1層間絶縁膜283から剥離し、両者の間に水分が浸入して当該第2導電膜272が腐食するといった事態が起こり得る。本実施形態は、かかる事態を有効に抑えるという観点に基づくものである。
【0094】
図18(a)は本実施形態に係る液晶装置のパッド222近傍の構成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるF−F’線視断面図である。同図に示すように、本実施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284の全部がパッド形成領域201aを避けるように形成されている点で上記第1または第2実施形態と共通するが、第1層間絶縁膜283の面上に位置する第2導電膜272の外周縁が、保護絶縁層285によって覆われている点で異なっている。この保護絶縁層285は、SiNなどの絶縁性物質によって第1層間絶縁膜283の面上に形成される。パッド222を構成する第3導電膜273は、図18(b)に示すように、その外周縁の近傍の領域が保護絶縁層285の面上に位置することとなる。つまり、前掲図17(b)に示した第9実施形態に係る液晶装置においては、第2層間絶縁膜284のうち上側絶縁層284bによって第2導電膜272の外周縁を覆う構成を採ったが、本実施形態においては、この上側絶縁層284bに代えて保護絶縁層285を別途設け、これによって第2導電膜272の外周縁を覆う構成となっているのである。
【0095】
かかる保護絶縁層285は、図6(b)に示した工程において、アクティブマトリクス基板20の全面を覆う第2層間絶縁膜284のうちパッド形成領域201a内の部分を除去した後、第2導電膜272を覆う第3導電膜273を形成する工程(図6(c)に示す工程)の前に形成される。すなわち、図6(b)に示した工程の後、アクティブマトリクス基板20の全面を覆うようにSiNなどからなる薄膜を形成し、この薄膜をフォトリソグラフィやエッチングの技術を用いてパターニングすることによって、上述した形状の保護絶縁層285を形成するのである。なお、この保護絶縁層285は、アクティブマトリクス基板20の基板面全体にわたって形成されていてもよいが、液晶装置の薄型化などを考慮すると、パッド形成領域201a内にのみ形成されることが望ましいと考えられる。
【0096】
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態によれば、第2導電膜272のうち第1層間絶縁膜283の面上に位置する外周縁を覆うように保護絶縁層285が形成されているため、第3導電膜273パターニングの際に当該第2導電膜272のうち外周縁近傍の部分が電蝕によって同時に除去されたり、当該第2導電膜272が外周縁において第1層間絶縁膜283から剥離してこの隙間に水分などが浸入するといった事態を抑えることができるから、液晶装置の信頼性をより向上させることができる。
【0097】
<A−11:第11実施形態>
次に、本発明の第11実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。この液晶装置は、第2導電膜272と第3導電膜273とが第1層間絶縁膜283に設けられた複数の開孔部272aを介して導通する点で上記第10実施形態に係る液晶装置とは異なっている。
【0098】
ここで、図19(a)は本実施形態に係る液晶装置のパッド222近傍の構成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるG−G’線視断面図である。上記第10実施形態においては、第1導電膜271と第2導電膜272とが、第1層間絶縁膜283のうちパッド222に対応する領域の大部分にわたって設けられた開孔部272aを介して面接触する構成とした。これに対し、本実施形態においては、図19(a)および(b)に示すように、第1導電膜271がその大部分にわたり第1層間絶縁膜283によって覆われている一方、当該第1層間絶縁膜283のうちパッド222に対応する領域内に設けられた複数の開孔部272aを介して第1導電膜271と第2導電膜272とが導通するようになっている。図19(a)および(b)においては、第1層間絶縁膜283のうち、ひとつのパッド222に対応する領域内に、2つの開孔部272aが形成された場合が図示されている。なお、第2導電膜272のうち第1層間絶縁膜283の面上に位置する外周縁を覆うように保護絶縁層285が形成されている点は上記第10実施形態と同様である。
【0099】
かかる構成を採る本実施形態においても、上記第10実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態においては、第1導電膜271と第2導電膜272とを導通させることにより抵抗値を低く抑えることができるとともに、パッド222に対応する領域の大部分にわたって第1層間絶縁膜283が形成されているため、パッド222を構成する第3導電膜273の表面を平坦化することができる。例えば、前掲図18(b)に示した第10実施形態に係る液晶装置においては、第3導電膜273の中央部と周縁部との間に第1層間絶縁膜283の厚さに対応する段差が形成されるが、本実施形態によれば、図19(b)に示すようにかかる段差は生じない。したがって、第3導電膜273表面の大部分を金属導線91との接続に用いることができるから、両者の間の導通不良を有効に抑えることができる。
【0100】
<A−12:第12実施形態>
次に、本発明の第12実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。この液晶装置は、第2導電膜272のうち第1層間絶縁膜283の面上に位置する外周縁を覆うように保護絶縁層285が設けられている点で上記第10または第11実施形態に示した液晶装置と共通するが、第1層間絶縁膜283に開孔部272aが設けられていない点で異なっている。
【0101】
図20(a)は本実施形態に係る液晶装置のパッド222近傍の構成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるH−H’線視断面図である。同図に示すように、本実施形態においては、第1導電膜271がその全面にわたって第1層間絶縁膜283に覆われており、当該第1層間絶縁膜283の面上に設けられた第2導電膜272とは導通していない。さらに、第1層間絶縁膜283によって覆われた第1導電膜271は、保護絶縁層285の内周縁(すなわち、第2導電膜272の外周縁に沿った縁部)よりも内側の領域に形成されている。逆にいえば、保護絶縁層285は、第1導電膜271の外周縁よりも外側に形成されているのである。つまり、アクティブマトリクス基板20の基板面と垂直な方向からみて、第1導電膜271は、その全体にわたって保護絶縁層285と重ならないように形成されている。
【0102】
かかる構成を採った場合、保護絶縁層285が形成されたパッド222の周縁部近傍においては、第1導電膜281が形成されていない分だけ当該保護絶縁層285の表面の高さを抑えることができる。他方、パッド222の中央部近傍においては、保護絶縁層285が形成されていないものの第1導電膜281が形成されている分だけ第3導電膜273の表面の高さを高く維持することができる。このように、本実施形態によれば、パッド222の周縁部と中央部との間に段差が形成されるのを抑えて、当該パッド222の近傍の領域を平坦化することができる。特に、図20(b)に示すように、第1導電膜271の厚さと保護絶縁層285の厚さとを略同一とすれば、パッド222近傍の領域をほとんど段差のない平坦な領域とすることができる。
【0103】
以上説明したように、本実施形態によれば、パッド222近傍の領域を平坦化することができるから、パッド222の周縁部における表面と中央部における表面との間に段差がある場合(例えば図3に示した場合)と比較して、当該パッド222と金属導線91とをより確実に接続することができる。上述したように、この効果は、第1導電膜271の厚さと保護絶縁層285の厚さとを略同一とした場合により顕著に現れる。
【0104】
<B:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0105】
<B−1:変形例1>
上記第7ないし第12実施形態においては、第2層間絶縁膜284の一部または全部が、パッド形成領域201aのみを除くように形成された場合を例示したが、上記第1または第4実施形態に示したように、当該第2層間絶縁膜284の一部または全部が、パッド形成領域201aのみならず縁辺領域201bをも避けるように形成されるようにしてもよい。また、第9ないし第12実施形態においては、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路が外部に設けられ、小パッドを備える液晶装置を例示したが、上記第1ないし第3実施形態に示したように、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路がアクティブマトリクス基板20上に直接形成され、大パッドを備える液晶装置にあっても同様の構成を採用することができることは言うまでもない。
【0106】
<B−2:変形例2>
上記各実施形態においては、パッド221(または222)近傍の各構成要素、すなわち第1ないし第3導電膜ならびに第1および第2層間絶縁膜を、TFTの形成工程と同時に形成するようにした。かかる製造プロセスを用いた場合、上述したようにパッド221に関わる製造プロセスを独立して実行する必要がないため、生産性の低下を回避することができるという利点があるが、必ずしもこうする必要はなく、パッド221に関わる構成要素をTFTとは別個の工程において形成してもよい。
【0107】
<B−3:変形例3>
上記各実施形態においては、電気光学物質として液晶を用いた液晶装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明を適用できる電気光学装置はこれに限られるものではない。すなわち、電気光学物質としてEL素子を用いたELディスプレイパネルや、電気光学物質としてガスを用いたプラズマディスプレイパネルなど、電気光学物質の電気光学効果によって表示を行なう各種の装置にも、本発明を適用可能である。このように、表示画像を指示する信号が入力されるパッドを基板上に備えた構成を採る電気光学装置であれば、他の構成要素の態様の如何を問わず本発明を適用可能である。また、本発明は、電気光学装置のみならず、半導体装置にも適用できる。この場合においても、パッドにおける外部との接続に使用されるFPCなどと接触する部分の面積を十分に確保することができ、当該パッドとFPCとを導通粒子を介して確実に導通させることができる。
【0108】
<C:電子機器>
次に、本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器について説明する。
【0109】
<C−1:モバイル型コンピュータ>
まず、本発明に係る電気光学装置を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図21(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ81は、キーボード811を備えた本体部812と、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部813とを備えている。
【0110】
<C−2:携帯電話機>
続いて、本発明に係る電気光学装置を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図21(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機82は、複数の操作ボタン821のほか、受話口822、送話口823とともに、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部824を備える。
【0111】
なお、本発明に係る電気光学装置を適用可能な電子機器としては、図21(a)に示したパーソナルコンピュータや同図(b)に示した携帯電話機のほかにも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、あるいは本発明に係る電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジェクタなどが挙げられる。上述したように、本発明に係る電気光学装置によれば、基板上のパッドと実装部品の配線(端子)との導通不良を抑えることができるから、これを具備する電子機器においては、かかる導通不良に起因して生じ得る不都合を防止して高い信頼性を確保することができる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電気光学装置によれば、第2層間絶縁膜の一部または全部が、パッドが形成されるべき領域および当該パッドの周辺の領域からなるパッド形成領域を避けるように形成されているので、FPCなどの実装部品を基板に接合する際に、その接合に利用できる面積を十分に確保することができる。したがって、実装部品の配線(端子)とパッドとの間の導通不良を抑えることができる。
【0113】
また、本発明の電気光学装置の製造方法によれば、パッドと薄膜トランジスタを同時に形成することができる。したがって、パッドを形成するために特段の工程を増やすことなく、一般的なTFTを有する液晶装置を製造する製造方法と同等の生産効率を維持しつつ、TFTを備え、かつ実装部品とパッドとの間の導通不良が生じにくい電気光学装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図2】 同液晶装置の表示領域内に形成されたTFT近傍の構成を示す断面図である。
【図3】 (a)は、同液晶装置のパッド近傍の構成を示す概略断面図であり、(b)は当該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図である。
【図4】 (a)ないし(e)は同液晶装置の製造プロセスの一部を示す断面図である。
【図5】 (a)ないし(e)は同液晶装置の製造プロセスのうち上記図4に示す工程に続いて行なわれる工程を示す断面図である。
【図6】 (a)ないし(c)は同液晶装置の製造プロセスのうち上記図5に示す工程に続いて行なわれる工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る液晶装置の表示領域内に形成されたTFT近傍の構成を示す断面図である。
【図9】 (a)は本発明の第3実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す断面図であり、(b)は当該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図である。
【図10】 本発明の第4実施形態に係る液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図11】 (a)は同液晶装置のパッド近傍の構成を示す断面図であり、(b)は当該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図である。
【図12】 本発明の第5実施形態に係る液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図13】 (a)は本発明の第6実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す断面図であり、(b)は当該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図である。
【図14】 (a)は本発明の第7実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるB−B’線視断面図である。
【図15】 (a)は上記第7実施形態の他の例に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるC−C’線視断面図である。
【図16】 (a)は本発明の第8実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるD−D’線視断面図である。
【図17】 (a)は本発明の第9実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるE−E’線視断面図である。
【図18】 (a)は本発明の第10実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるF−F’線視断面図である。
【図19】 (a)は本発明の第11実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるG−G’線視断面図である。
【図20】 (a)は本発明の第12実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は(a)におけるH−H’線視断面図である。
【図21】 (a)は本発明に係る電気光学装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であり、(b)は本発明に係る電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【図22】 従来の液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図23】 同液晶装置のパッド近傍のの構造を示す断面図である。
【図24】 (a)はフレキシブルプリント基板(FPC)の外観構成を示す斜視図であり、(b)は当該FPCの縁端部近傍の構成を示す断面図である。
【図25】 図23に示したパッドに図24に示したFPCを接続した状態を示す断面図である。
【図26】 従来の他の液晶装置の外観構成を示す平面図である。
【図27】 同液晶装置のパッド近傍の構成を示す断面図である。
【図28】 図27に示したパッドに図24に示したFPCを接続した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
101,102,104,105……液晶装置(電気光学装置)、2……アクティブマトリクス基板(基板)、201……張出領域、201a……パッド形成領域、201b……縁辺領域、221,222……パッド、23……画素電極、24,25,26……TFT、242,252,262……ゲート電極、243,253,263……ソース電極、244,254……ドレイン電極、271……第1導電膜、272……第2導電膜、272a,273a……開孔部、273……第3導電膜、282……ゲート絶縁膜、283……第1層間絶縁膜、284……第2層間絶縁膜、284a……下側絶縁層、284b……上側絶縁層、29……反射層、30……対向基板、9……FPC(実装部品)、91……金属導線、93……ACF、931……導通粒子、932……接着剤。

Claims (17)

  1. 基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置であって、
    前記基板の面上に形成された薄膜トランジスタと、
    前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜と、
    前記基板の面上に形成され、前記薄膜トランジスタおよび前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有し、前記第1導電膜とは電気的に導通していない第2導電膜と、
    前記薄膜トランジスタを覆い、かつ前記第1層間絶縁膜の面上に積層された複数の絶縁層からなる第2層間絶縁層であって、前記複数の絶縁層のうちの一部の絶縁層は前記パッドが形成される領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成される一方、他の絶縁層は前記パッド形成領域を含む領域にわたって形成された第2層間絶縁層と、
    前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導電膜に接触し、前記パッドを構成する第3導電膜と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記一部の絶縁層は、前記パッド形成領域に加えて当該パッド形成領域から前記基板の縁辺に至る縁辺領域を避けて形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  3. 前記パッド形成領域は、前記基板上に列をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッド同士の間の領域を含む
    ことを特徴とする請求項またはに記載の電気光学装置。
  4. 前記開孔部は、前記他の絶縁層のうち前記第3導電膜に対応する領域の大部分にわたって設けられている
    ことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の電気光学装置。
  5. 前記他の絶縁層は、前記第2導電膜のうち前記パッド形成領域内に位置する周縁部を覆う
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1導電膜は、前記開孔部の内周縁よりも内側に形成されている
    ことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の電気光学装置。
  7. 前記開孔部は、前記他の絶縁層のうち前記パッドに対応する領域内に複数設けられている
    ことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の電気光学装置。
  8. 基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置であって、
    前記基板の面上に形成された薄膜トランジスタと、
    前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜と、
    前記基板の面上に形成され、前記薄膜トランジスタおよび前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対応する部分を有し、前記第1導電膜とは電気的に導通していない第2導電膜と、
    前記薄膜トランジスタを覆い、かつ前記パッドに対応する領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を含んで形成されて前記第2導電膜を覆う第2層間絶縁膜と、
    前記パッド形成領域内において前記第2層間絶縁膜に形成された複数の開孔部を介して前記第2導電膜に接触し、前記パッドを構成する第3導電膜と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記複数の開孔部は、前記第3導電膜によって覆われる領域内において略均等に分布する
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  10. 前記複数の開孔部は、前記第3導電膜によって覆われる領域内に形成され、かつ略矩形状の当該第3導電膜のうち対向する二辺の近傍に偏在する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の電気光学装置。
  11. 前記第3導電膜のうちの中央部近傍に対応して、前記開孔部がさらに設けられている
    ことを特徴とする請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 前記第3導電膜は、導通粒子を介して実装部品の端子と接続されるものであり、前記開孔部は、前記開孔部に対応して前記第3導電膜に形成された窪みに前記導通粒子が嵌り込むように、その大きさが選定されている
    ことを特徴とする請求項ないし11のいずれかに記載の電気光学装置。
  13. 前記開孔部は、前記第3導電膜の窪みに嵌り込んだ前記導通粒子の一部が当該第3導電膜の表面に対して突出するように、その大きさが選定されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の電気光学装置。
  14. 基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であって、
    薄膜トランジスタおよび前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基板の面上に形成する第1工程と、
    前記薄膜トランジスタおよび前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上に形成する第2工程と、
    前記パッドに対応する部分を有し、前記第1導電膜とは電気的に導通していない第2導電膜を前記第1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、
    前記薄膜トランジスタを覆い、かつ前記第1層間絶縁膜の面上に複数の絶縁層を積層して第2層間絶縁膜を形成する工程であって、前記複数の絶縁層のうちの一部の絶縁層を前記パッドに対応する領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成する一方、他の絶縁層を前記パッド形成領域を含む領域にわたって形成する第4工程と、
    前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導電膜と接触する第3導電膜を前記パッドとして形成する第5工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  15. 前記第1工程は、前記薄膜トランジスタのゲート電極の形成とともに当該ゲート電極と同一の層から前記第1導電膜を形成する工程であり、
    前記第3工程は、前記薄膜トランジスタのソース電極の形成とともに当該ソース電極と同一の層から前記第2導電膜を形成する工程である
    ことを特徴とする請求項14に記載の電気光学装置の製造方法。
  16. 前記電気光学装置は、
    前記薄膜トランジスタに接続されて、電気光学物質に電圧を印加する画素電極を具備し、
    前記第5工程は、前記画素電極の形成とともに当該画素電極と同一の層から前記第3導電膜を形成する工程である
    ことを特徴とする請求項15に記載の電気光学装置の製造方法。
  17. 前記第4工程は、前記基板上に形成された前記第2層間絶縁膜のうち、当該薄膜トランジスタと前記画素電極とを電気的に接続するための開孔部に対応する領域と、前記パッド形成領域とを同時に除去する工程を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の電気光学装置の製造方法。
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