JP3836213B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像に対し所定の画像処理を施し出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラットベッドタイプの画像処理装置において、製本された原稿(ブック原稿)を読み取った場合、その背表紙の浮いた部分(ブックセンター部)や原稿以外の領域をきれいに処理する方法として、以下の方法がある。
【0003】
本出願人の先の出願(特開平3−261270号)による第1の方法は、原稿をセットしてこの原稿の画像データに基づく製版を行うが、このとき荒読みにより1回の読み取り結果を演算して原稿の内外の領域を認識している(プレスキャン)。この後、原稿を再度読み取り(メインスキャン)、前記領域認識された部分の画像データのみを画像処理する構成である。
また、特開平6−326865号の第2の方法は、ブック原稿のブックセンター部を消去するものであり、ブック原稿を1度読み取るだけでブックセンター部の領域をきれいに処理することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
第1の方法では、プレスキャンが必要でその読込みに時間がかかる手間があった。また、メインスキャンを行う際にはプレスキャン時における領域認識のままの状態で画像処理されるため、プレスキャンした後にメインスキャンするまでの間に原稿位置がずれると領域認識を行った結果が無駄となり、不良な画像データが出力される問題があった。
第2の方法では、ブックセンター部が消去されてしまうため、このブックセンター部の情報が欠落する問題があった。
また、文字データの2値化閾値が予め定められていたため紙の色の濃い原稿や文字の薄い原稿に対する再現性にも問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ブック原稿の原稿領域外の画像データを消去できるとともに、ブックセンター部の画像データが欠落することなく得ることができる画像処理装置を提供することを目的としている。また、文字原稿をより美しく再現できる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の画像処理装置は、原稿読み取り手段から読み取られた画像信号を第1の閾値で2値化する第1の2値化手段と、
前記第1の2値化手段で2値化された2値画像信号をもとに原稿外領域を抽出する第1の強制信号発生部と、
前記第1の2値化手段と並列して設けられ、原稿読み取り手段から読み取られた画像信号を前記第1の閾値よりも高い第2の閾値で2値化する第2の2値化手段と、
前記第2の2値化手段で2値化された2値画像信号をもとに原稿外領域を抽出する第2の強制信号発生部と、
前記第1の強制信号発生部で抽出された領域は全て白データとして出力し、それ以外の領域は前記画像信号を文字データとして2値化して出力すべく閾値を可変設定できる文字処理用2値化部と、
前記原稿読み取り手段から読み取られた前記画像信号を写真データとして2値化する写真処理用2値化部と、
前記文字処理用2値化部から出力される2値化データおよび前記写真処理用2値化部から出力される2値化データが入力され、前記第1の強制信号発生部で抽出された領域であって前記第2の強制信号発生部で抽出されていない領域に対しては前記写真処理用2値化部からの2値化データを出力し、それ以外の領域は前記文字処理用2値化部からの2値化データを出力する画像処理選択部と、
を有することを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、前記文字処理用2値化部にて前記画像信号を文字データとして2値化して出力するための閾値を算出するための文字2値化閾値算出手段を有する構成とされたことを特徴としている。
【0009】
第1の閾値をもつ第1の2値化手段の出力により、第1の強制信号発生部は、原稿外領域を判定する。第1の閾値よりも高い第2の閾値を持つ第2の2値化手段は、原稿内のブックセンター部を含めて2値化し、第2の強制信号発生部はこの閾値で原稿外領域及びブックセンター部の領域を判定する。
これら第1,第2の強制信号発生部の出力信号の論理演算結果により、ブックセンター部を判定する。
この画像処理装置を使用することにより、フラットベッドタイプの原稿読み取り装置で、製本された原稿(ブック原稿)を読み取った場合、その背表紙の浮いた部分(ブックセンター部)や原稿以外の領域は写真処理用2値化部で2値化出力され、このブック原稿の画像をきれいに処理することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像処理装置を示すブロック図である。
本発明では原稿として製本され背表紙(ブックセンター部)を有するブック原稿を画像処理する構成を例に説明する。
イメージセンサ1からの画像信号は、原稿を主走査及び副走査して1画素づつ順次写真処理用2値化部2、文字処理用2値化部3、第1の2値化手段4、第2の2値化手段5に入力される。ここでの画像信号は、白を0、黒を255とする256階調で表す。
【0011】
写真処理用2値化部2は、入力された画像データを誤差拡散処理した2値画像データを出力する。
また、文字処理用2値化部3からは、文字原稿に適した2値化処理が施された2値画像が出力される。この文字処理用2値化部3での2値化閾値は前記256階調を基準として通常値は中間の「128」とされる。この閾値は論理演算部9からの強制白信号入力時には、最大値「255」の固定値に可変設定される。
【0012】
第1の2値化手段4では、イメージセンサ1からの画像信号を前記256階調を基準として相対的に低い閾値「64」で2値化し、同様に第2の2値化手段5では相対的に高い閾値「240」で2値化し、それをそれぞれの第1,第2の強制信号発生部6,7へ送る。
第1,第2の強制信号発生部6,7では各々の2値化結果からそれぞれ図2(c)および図2(d)の斜線で表現される連続する黒画素を抽出し、第1,第2の強制信号を論理演算部9に出力する。
【0013】
論理演算部9は、第1,第2の強制信号をもとに領域判定を行い、強制白信号と強制写真信号を出力する。
領域判定モードとしては2種類あり、1つ目は原稿周囲とブックセンター部を両方とも消去する「消去モード」であり、2つ目は原稿周囲を消去しブックセンター部を写真処理する「写真モード」である。これらのモードの設定は図示していないが、操作部の設定スイッチで切り換えられる。
【0014】
図2は、原稿を読み取り2値化したときの閾値別の2値画像を示す図である。同図(a)に示すように、原稿(ブック原稿)30は、イメージセンサ1が設けられたスキャナの載置台31上に載置される。原稿30は、ブックセンター部30aが載置台31の面から浮くことになる。
同図(b)は、この原稿30を多値(前記256階調)で読み取ったときの画像データを示す図である。図示のように、原稿30の領域外(図中斜線領域)の画像データの濃度は、黒色「255」に近い値となる。同様に原稿30の領域内でもブックセンター部30aは載置台31の面から浮いているため同部分には濃度が次第に濃く変化している。
【0015】
同図(c)は、第1の2値化手段4において低い閾値「64」で2値化したときの出力される画像デ−タである。低い閾値で2値化すると、図示のように、原稿30の領域外と、ブックセンター部30a部分がいずれも黒色「255」の画像データとなる。また、原稿領域内において、ブックセンター部30aを除いた箇所Bは、それぞれ原稿内容が2値化されている。
同図(d)は、第2の2値化手段5において高い閾値「240」で2値化したときの出力される画像デ−タである。高い閾値で2値化すると、図示のように、ブック原稿30の領域外だけが黒色「255」の画像データとなる。原稿領域内の箇所Cは、それぞれ原稿内容が2値化されている。
【0016】
上記第1,第2の2値化手段4,5で2値化されたときにおける、斜線部分の領域Aは、それぞれ強制白信号として文字処理用2値化部3に送られる。
ここで、論理演算部9は、「消去モード」のときには、第1の強制信号発生部6から出力される第1の強制信号(図2c斜線部分)を強制白信号として文字処理用2値化部3に出力する。これにより、強制白信号の出力時には2値化の閾値は「255」とされ、文字処理用2値化部3は原稿30の領域外およびブックセンター部30aの画像データを「白」色として出力する。
【0017】
一方、「写真モード」のときには、第1の強制信号発生部6から出力される第1の強制信号(図2c斜線部分)と、第2の強制信号発生部7から出力される第2の強制信号(図2d斜線部分)の画像データとの入力に基づき、両画像データで一致する領域(図2d斜線部分)を強制白信号として文字処理用2値化部3に出力する。
さらに、両画像データで一致しない、つまり、第1の強制信号が出力され第2の強制信号が出力されない領域(図2d中領域S部分)を強制写真信号として画像処理選択部10に出力する。
【0018】
画像処理選択部10は、写真処理用2値化部2からの入力と、文字処理用2値化部3からの入力のどちらか一方を、強制写真信号の有無により選択し出力する。なお、強制写真信号が入力されているときには写真処理用2値化部2からの入力を選択出力する。
【0019】
次に、上記構成による装置の画像処理動作を図3のフローチャートを用いて説明する。ここで、入力される画像データの1画素を注目画素として扱い、この1画素の処理について説明することとする。
1.消去モード時
消去モード時には、第1の2値化手段4、第1の強制信号発生部6が使用され、第2の2値化手段5、第2の強制信号発生部7は使用されない。
まず、注目画素を第1の2値化手段4で2値化する(SP1)。
次に、第1の強制信号発生部6により、この注目画素が外側から連続する黒画素であるか否かが判定される(SP2)。この判定内容は後述する。ここで、SP2がYESと判定されると強制信号1を発生する(SP3)。一方、SP2がNOと判定された場合は処理しない。
次に、強制信号発生部6は、強制信号1が発生しているとき「強制白信号」を論理演算部9に出力する(SP4)。
【0020】
論理演算部9は、この「強制白信号」が注目画素に対して出力されているか否かを判断する(SP5)。SP5がYESと判定されると文字処理用2値化部3の閾値を最大値「255」に設定する(SP6)。SP5がNOと判定されると文字処理用2値化部3の閾値を通常値「128」に設定する(SP7)。
そして、文字処理用2値化部3は、この設定された閾値で注目画素を2値化する(SP8)。
2値化後の画像データは、画像処理選択部10を介して外部出力される。これにより、消去モード時には、原稿30の領域外とブックセンター部が「白」色として出力され、原稿領域内が単純2値化された画像データが出力される。
【0021】
図2(f)は、上記消去モード時の出力画像データを示す図である。
同図に示すように、載置台31上で原稿30の領域外とブックセンター部30a部分の箇所はいずれも「白」色に置き換えられ、ブックセンター部30aの箇所部分の原稿情報が欠落することになるが、不要な領域の「黒」色が消去されて体裁のよい画像データを得ることができるようになる。同時に画像データ自体のノイズ成分が除去でき、画像データのデータサイズを小さくできるようになる。
【0022】
2.写真モード時
写真モード時には、第1,第2の2値化手段4,5と、第1,第2の強制信号発生部6,7のいずれもが使用される。
まず、注目画素を第1の2値化手段4で2値化する(SP10)。
次に、第1の強制信号発生部6により、この注目画素が外側から連続する黒画素であるか否かが判定される(SP11)。この判定内容は後述する。ここで、SP11がYESと判定されると強制信号1を発生する(SP12)。一方、SP11がNOと判定された場合は処理しない。
同時に注目画素は第2の2値化手段5でも2値化する(SP13)。そして、第2の強制信号発生部7により、この注目画素が外側から連続する黒画素であるか否かが判定される(SP14)。この判定内容は後述する。ここで、SP14がYESと判定されると強制信号2を発生する(SP15)。一方、SP14がNOと判定された場合は処理しない。
【0023】
論理演算部9は、注目画素に対して強制信号1および強制信号2の両方が出力されている場合に、「強制白信号」を文字処理用2値化部3に出力する(SP16)。
また、注目画素に対して強制信号1が出力されていて且つ強制信号2が出力されていない場合には、「強制写真信号」を画像処理選択部10に出力する(SP17)。
【0024】
文字処理用2値化部3は、「強制白信号」が注目画素に対して出力されているか否かを判断する(SP18)。SP18がYESと判定されると閾値を最大値「255」に設定する(SP19)。SP5がNOと判定されると閾値を通常値「128」に設定する(SP20)。
そして、文字処理用2値化部3は、この設定された閾値で注目画素を2値化する(SP21)。
【0025】
また、「強制写真信号」が注目画素に対して出力されたときには(SP22-YES)、画像処理選択部10が疑似中間調処理した2値画像データを選択し外部に出力する(SP23)。
【0026】
図2(g)は、上記写真モード時の出力画像データを示す図である。
同図に示すように、載置台31上で原稿30の領域外の箇所が「白」色に置き換えられる。また、ブックセンター部30a(図2d中S)箇所の原稿情報が疑似中間調処理される。
これにより、不要箇所である原稿領域外の「黒」色が消去され、かつ、ブックセンター部30a部分の情報も欠落することなく得ることができるようになる。この写真モードでも画像データ自体のノイズ成分が除去できる。
【0027】
上記消去モード及び写真モードのいずれにおいても、載置台31上に原稿30を載せて1度走査させるだけでリアルタイムに上記画像処理を行うことができるため、プレスキャンが不要であり、必要な原稿情報だけを有する画像データを、簡単な操作で迅速に得ることができるようになる。
【0028】
図5は本発明の画像処理装置の別の実施の形態を示すブロック図である。
なお、本ブロック図の構成要素のうち図1に示すものと共通の部分については説明を割愛する。
文字2値化閾値算出手段11は、文字処理用2値化部3aで強制白信号により閾値255で2値化しない場合の文字2値化閾値を算出するための手段である。前述の実施の形態においては、強制白信号が発生しない注目画素は単一の閾値128にて2値化されていたが、それでは紙の色が濃い目の原稿や文字の薄目の原稿にうまく対応できず、地の部分がざらついたり文字がかすれたりすることがあった。
【0029】
この文字2値化閾値算出手段11は、画像処理装置内の図示しない操作パネルにより原稿濃度が濃いか薄いかが設定されると、その結果に応じて適正な文字2値化閾値を算出する。そして算出された閾値は文字処理用2値化部3aに入力される。
文字処理用2値化部3aは、論理演算部9から強制白信号が入力されたときには入力画像を最大値「255」で2値化し、強制白信号が入力されないときには文字2値化閾値算出手段11により算出された文字2値化閾値にて2値化し、画像処理選択部に出力する。
よって、本実施の形態においては原稿の文字の濃度や紙の色に多少変化があったとしても、操作者により設定された原稿濃度に応じた文字2値化閾値を文字2値化閾値算出手段11により算出する構成であるので、より綺麗な画像を得ることができる。
また、文字処理用2値化部3aは、閾値が可変できる構成となっているので、原稿の濃度に応じた閾値を設定するための手段としても、強制白信号に応じて最大値「255」の閾値を設定するための手段としても、どちらの手段としても共用でき、回路の単純化に大きく貢献することができる。
【0030】
図6は、上記装置における原稿の走査状態を示す図である。
図示のように、原稿30はn×m列の画素として扱われ、n方向への主走査とm方向への副走査によって読み取られる。この走査は主走査方向に1画素列を順方向及び逆方向に1往復した後に副走査され、次の画素列(m+1)が同様に1往復主走査される。
【0031】
同図に示すように、主走査は順方向が3画素分のデータを用いて連続する黒画素を検出する(識別パターン1)。この識別パターン1は、読み取り入力された1画素を注目画素A(1ビット)とする。また、その注目画素Aの1列前の画素をa2,a1(2ビット)とし、注目画素Aの1行前の画素をb(1ビット)とする。ここで画素a2,a1とbは、以前に走査したときの注目画素のデータであり、格納されているメモリから読み出して得る。これら3画素分のデータを基に注目画素A読み取り時には、後述する識別パターン1の状態判定表(図9参照)を用いてこの注目画素Aのデータが2ビットのデータC2,C1に変換されメモリに格納される。
【0032】
また、主走査の逆方向は2画素分のデータを用いて連続する黒画素を検出する(識別パターン2)。この識別パターン2は、前記順方向の主走査でメモリに格納されたデータC2,C1を注目画素とする(2ビット)。このとき、注目画素C2,C1より1列後の画素をD(1ビット)とする。これら2画素分のデータを基に注目画素C2,C1の読み出し時には、後述する識別パターン2の状態判定表を(図10参照)を用いてこの注目画素C2,C1のデータは1ビットのデータEとしてメモリに格納される。
【0033】
次に、図7,図8のフローチャートを用いてこの連続する黒画素の領域判別処理を説明する。
まず、注目画素Aについての主走査を順方向に処理していく(図7参照)。
始めに、注目画素Aの1ライン前(n,m−1)のデータをメモリから識別パターン1のbへ入力する(SP30)。
次に、注目画素Aの1画素前(n−1,m)のデータをメモリから識別パターン1のa2,a1へ入力する(SP31)。
次に、読み取られた注目画素(n,m)の2値化後のデータを識別パターン1のAへ入力する(SP32)。
以上3画素分のデータが揃ったところで、図9に記載した識別パターン1の状態判定表を参照して出力データを得る(SP33)。
【0034】
図9の状態判定表を説明すると、画素b,a1のデータ状態0/1は、強制白信号を0=出力しない、1=出力した、状態を示している。
a2のデータ状態0/1は、この順方向の処理で強制信号の出力を判定できず、後の逆方向の主走査で決定するか否かを示す保留信号を0=保留信号なし、1=出力する、状態を示している。
注目画素Aのデータ状態0/1は、前段の2値化手段4,6で2値化処理後に入力される画像データであり、0=白、1=黒、を示している。
この3画素分のデータの組合せから出力データC2,C1を得る。
出力データC1でのデータ状態0/1は、強制白信号を0=出力しない、1=出力する、状態を示す。
出力データC2でのデータ状態0/1は、この順方向の処理で強制信号の出力を判定できず、後の逆方向の主走査で決定するか否かを示す保留信号を0=保留信号なし、1=出力する、状態を示している。
【0035】
この識別パターン1の状態判定表に基づき、注目画素Aの出力C2(保留信号)とC1(強制白信号)の出力の有無がメモリに記憶される。メモリは内部記憶用のバッファメモリと外部出力用のラインメモリを有している。
ここで、注目画素Aの出力C2,C1は、バッファメモリとラインメモリにそれぞれ出力される(SP34,SP35)。
以上SP30〜SP35に至る処理で主走査が順方向に1画素分実行される。この後、SP36にて注目画素Aを順方向に1画素分移動させる(n=n+1)。
そして、1行全ての画素(n)分だけ順方向に主走査されるまで(SP37-YES)、SP30に移行し上記1画素づつ処理していく。
【0036】
例えば、この識別パターン1による主走査の順方向への走査時において、画素bが0(強制信号を出力しない)、画素a1が0(強制信号を出力しない)、同画素aについての保留信号内容a2が1(保留信号を出力する)、画素Aの2値化データが1(黒)であるとき、出力データC1は0、C2は0となる。
【0037】
次に、注目画素Aについての主走査を逆方向に処理していく(図8参照)。
始めに、注目画素Aの強制信号C1と、保留信号C2をラインメモリから識別パターン2へ入力する(SP40)。
次に、注目画素Aの1画素後ろ(n+1,m)の強制信号をバッファメモリから識別パターン2へ入力する(SP41)。
以上3画素分のデータが揃ったところで、図10に記載した識別パターン2の状態判定表を参照して出力データを得る(SP42)。
【0038】
図10の状態判定表を説明すると、注目画素C1と,この注目画素の1画素後ろの画素Dのデータ状態0/1は、強制白信号を0=出力しない、1=出力した、状態を示している。
C2のデータ状態0/1は、順方向の処理時における保留信号を0=保留信号なし、1=出力する、状態を示している。
この2画素分のデータの組合せから出力データEを得る。
出力データEでのデータ状態0/1は、強制白信号を0=出力しない、1=出力する、状態を示す。
【0039】
この識別パターン2の状態判定表に基づき、注目画素C1の出力E(強制信号)がバッファメモリとラインメモリに出力される(SP43)。
この後、SP44にて注目画素Aを逆方向に1画素分移動させる(n=n−1)。
そして、1行全ての画素(n)分だけ逆方向に主走査されるまで(SP45-YES)、SP40に移行し上記1画素づつ処理していく。
【0040】
例えば、この識別パターン1による主走査の逆方向への走査時において、注目画素C1が0(強制信号を出力しない)、C2が1(保留信号を出力する)、注目画素の1画素後ろの画素Dが1(強制信号を出力する)、であるとき、出力データEは1となる。
【0041】
このようにして、主走査は順方向が3画素分の識別パターン1で走査されていき、逆方向が2画素分の識別パターン2で走査されていき、これら1往復することにより、注目画素Aについて強制信号出力の有無(出力データはE)が判定出力される。
即ち、主走査は、順方向だけでは強制信号の出力が決定できない場合であっても、逆方向への走査によって強制信号の出力の有無を決定できるようになっており、原稿領域外から内方へ連続する黒画素を原稿の両端からそれぞれ走査することにより検出できるようになっている。
【0042】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置によれば、原稿外領域を抽出する手段を有し、原稿外領域とその他の領域をそれぞれ異なる閾値で2値化する手段を有しているので、原稿外領域は高い閾値で2値化することにより白データとして出力し、その他の原稿内領域は文字処理用2値化閾値で2値化することにより文字データとして出力される。よって、原稿の外側やブック原稿のブックセンター部が原稿外領域として抽出され、高い閾値により白データとして出力されるので、原稿の外側やブックセンター部が黒い帯状とならない良好な出力画像が得られる。
さらに、原稿の外側がブック原稿のブックセンター部と比較して高濃度であることに着目し、高低2種類の閾値を用いて原稿外領域の抽出を行い、その結果をもとに原稿の外側は白データとして2値化し、ブック原稿のブックセンター部は階調データとして2値化する構成である。これにより、明らかに文字の存在しない原稿の外側と、文字の存在する可能性のあるブック原稿のブックセンター部とで2値化処理の方法を変えることで、ブックセンター部の必要な文字の領域のみ階調データとして出力されるため欠落することがない。
また、原稿の濃度に応じた文字2値化閾値を設定できるので文字原稿が美しく再現できる。
いずれにおいても、本装置では、原稿をプレスキャンすることなく1度読み込むだけでリアルタイムに画像データを出力することができ、操作性及び時間短縮の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同装置の画像処理内容を説明するための図。(a)は載置台上の原稿を示す図、(b)は中間調処理時の画像データを示す図、(c)は低い閾値での2値化時の画像データを示す図、(d)は高い閾値での2値化時の画像データを示す図、(e)は走査状態を示す図、(f)は消去モード時の出力データを示す図、(g)は写真モード時の出力データを示す図。
【図3】消去モード時の処理内容を示すフローチャート。
【図4】写真モード時の処理内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の画像処理装置の他の実施の形態を示すブロック図。
【図6】連続する黒画素を検出するための識別パターン1,2を示す図。
【図7】連続する黒画素の検出処理を示すフローチャート(その1)。
【図8】連続する黒画素の検出処理を示すフローチャート(その2)。
【図9】順方向への走査時の識別パターン1で参照される状態判定表。
【図10】逆方向への走査時の識別パターン2で参照される状態判定表。
【符号の説明】
1 イメージセンサ
2 写真処理用2値化部
3,3a 文字処理用2値化部
4 第1の2値化手段
5 第2の2値化手段
6 第1の強制信号発生部
7 第2の強制信号発生部
9 論理演算部
10 画像処理選択部
11 文字2値化閾値算出手段
Claims (2)
- 原稿読み取り手段から読み取られた画像信号を第1の閾値で2値化する第1の2値化手段と、
前記第1の2値化手段で2値化された2値画像信号をもとに原稿外領域を抽出する第1の強制信号発生部と、
前記第1の2値化手段と並列して設けられ、原稿読み取り手段から読み取られた画像信号を前記第1の閾値よりも高い第2の閾値で2値化する第2の2値化手段と、
前記第2の2値化手段で2値化された2値画像信号をもとに原稿外領域を抽出する第2の強制信号発生部と、
前記第1の強制信号発生部で抽出された領域は全て白データとして出力し、それ以外の領域は前記画像信号を文字データとして2値化して出力すべく閾値を可変設定できる文字処理用2値化部と、
前記原稿読み取り手段から読み取られた前記画像信号を写真データとして2値化する写真処理用2値化部と、
前記文字処理用2値化部から出力される2値化データおよび前記写真処理用2値化部から出力される2値化データが入力され、前記第1の強制信号発生部で抽出された領域であって前記第2の強制信号発生部で抽出されていない領域に対しては前記写真処理用2値化部からの2値化データを出力し、それ以外の領域は前記文字処理用2値化部からの2値化データを出力する画像処理選択部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記文字処理用2値化部にて前記画像信号を文字データとして2値化して出力するための閾値を算出するための文字2値化閾値算出手段を有する構成とされた請求項1記載の画像処理装置。
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