JP3835890B2 - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
硬化性オルガノポリシロキサン組成物 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関し、詳しくは、比較的低温度条件下で高速に硬化反応が進行して機械的強度の高い硬化物を与え得る硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルケニル基含有オルガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素原子含有オルガノポリシロキサンとを白金系錯体触媒の存在下で付加反応させて弾性体を得る方法はよく知られている。しかしこの付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、常温で十分な保存安定性を有するように、通常、付加反応抑制剤が添加配合されており(特開昭63−56563号公報,特開平4−283266号公報,特開平6−329917号公報参照)、これによって100℃以下の低温度条件下での硬化速度が遅いという欠点を有していた。このため、該組成物を硬化させるには100℃以上の高温度で加熱したり、100℃以下の低温度で長時間加熱しなければならなかった。その結果、付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、耐熱性の低い材料と接する部分に使用できなかったり、作業工程に時間がかかるという問題点があった。さらに該組成物の硬化物は、一般に、引張り強度、引裂強度、硬度等の機械的強度が低く、これを改善するために補強用充填剤や補強用シリコーンレジンが使用されているが、その結果、組成物の粘度が高くなり工程が煩雑になるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は鋭意検討した結果、ケイ素原子結合水素原子含有オルガノポリシロキサンとして特定の化合物を使用すれば上記問題点が解消することを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、比較的低温度条件下で高速に硬化反応が進行して機械的強度の高い硬化物を与え得る硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
(B)一般式:
【化3】
{式中、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、aは3または4であり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
【化4】
(式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基である。Xi+1は水素原子または上記シリルアルキル基であるが、分子鎖末端に位置するXi+1は水素原子である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、biは0〜3の整数であり、1分子中の全体の階層数iのうちのn番目の階層における ( OR 3 ) の合計は1 . 5 n ×a以下である。)}で示されるケイ素原子結合水素原子を有する分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体
(A)成分と(B)成分の配合比率は、(A)成分中の全
アルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子と
のモル比が1:0.05〜1:50となるような量である
および
(C)付加反応用触媒 触媒量
からなることを特徴とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物に使用される(A)成分のオルガノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する。アルケニル基としては、ビニル基,アリル基,メタリル基,ヘキセニル基が例示される。アルケニル基以外のケイ素原子に結合している有機基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基などのアルキル基;フェニル基,ナフチル基などのアリール基;ベンジル基,1−フェニルエチル基などのアラルキル基;クロロメチル基,3−クロロプロピル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基,ノナフルオロブチルエチル基などのハロゲン化アルキル基;4−クロロフェニル基,3,5−ジクロロフェニル基,3,5−ジフルオロフェニル基などのハロゲン化アリール基;4−クロロメチルフェニル基,4−トリフルオロメチルフェニル基などのハロゲン化アルキル基置換アリール基が例示される。本成分のオルガノポリシロキサンの分子構造は、通常、直鎖状であるが、一部分岐鎖を有していてもよい。また、前記アルケニル基はオルガノポリシロキサンの末端もしくは側鎖のいずれに位置していてもよい。本成分のオルガノポリシロキサンの25℃における粘度は特に限定されないが、配合等の点から100〜1,000,000センチストークスの範囲であることが好ましい。
【0006】
このような(A)成分のオルガノポリシロキサンとしては、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン,両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサン共重合体,両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体,トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体,トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体,式:
【化5】
で示されるオルガノポリシロキサンが例示される。
【0007】
本発明組成物に使用される(B)成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化6】
で示され、1分子中にケイ素原子結合水素原子を有する。上式中、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、アルキル基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基,ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。aは3または4であるが、4であることが好ましい。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
【化7】
上式中、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基,メチルエチレン基,1−メチルペンチレン基,1,4−ジメチルブチレン基などの分岐状アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基,メチルメチレン基,ヘキシレン基,1−メチルペンチレン基,1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基が例示される。これらの中でもメチル基またはエチル基が好ましい。R1は前記と同じである。Xi+1は水素原子または上記シリルアルキル基であるが、分子鎖末端に位置するXi+1は水素原子である。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。従って、階層数が1である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化8】
で示され、階層数が2である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化9】
で示され、階層数が3である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化10】
で示される。また、biは0〜3の整数であり、1分子中の全体の階層数iのうちのn番目の階層における ( OR 3 ) の合計は1 . 5 n ×a以下である。
【0008】
このような本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体としては、例えば、下記平均組成式で示されるような重合体が挙げられる。
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0009】
本発明組成物において(A)成分と(B)成分の配合比率は、(A)成分中の全アルケニル基と、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子とのモル比が、1:0.05〜1:50となるような量であり、好ましくは1:0.1〜1:10となるような量であり、より好ましくは1:0.3〜1:3となるような量である。
【0010】
本発明組成物に使用される(C)成分の付加反応用触媒は、(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子との付加反応を促進する成分である。本成分としては、白金系化合物,ロジウム系化合物,パラジウム系化合物,ルテニウム,イリジウム,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,鉛,アルミニウム,ニッケル等の化合物が挙げられる。これらの中でも白金系化合物が好ましく、具体的には、塩化白金酸,アルコール変性塩化白金,塩化白金酸とオレフィン錯体,白金のジケトナート錯体が例示される。またこの白金系錯体触媒は、そのまま単独で使用することもできるが、溶剤に希釈して溶液としたもの、固体表面に担持させて固体状としたもの、あるいは熱可塑性樹脂に溶解または分散させて粉体状としたものを使用することができる。本成分の使用量はその種類によって異なり触媒量であるが、本成分として白金系化合物を使用する場合には、通常、(A)成分と(B)成分の合計重量に対して白金原子量が0.01〜1000ppmとなるような量であるのが好ましい。
【0011】
本発明組成物は、上記(A)成分〜(C)成分からなるものであるが、室温での作業安定性を付与するために、アセチレン化合物や窒素化合物などの公知の付加反応抑制剤を添加することができる。また、本発明組成物は補強用充填剤を用いなくても高強度の硬化物を得ることができるが、これをさらに高強度にしたり、硬化前の流動特性の制御や耐熱性の向上のために、各種充填剤を添加してもよい。このような充填剤としては、例えば、乾式法シリカ,湿式法シリカ,石英微粉末,珪藻土などのシリカ類;固体状シリコーンレジン,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化鉄,酸化セリウムなどの金属酸化物;希土類水酸化物,カーボンブラック,グラファイト,炭化ケイ素,マイカ,タルク,顔料などが挙げられる。
【0012】
本発明組成物は、上記(A)成分〜(C)成分を均一に混合することによって得られる。また、本発明組成物の硬化方法としては、室温放置,加熱,輻射線照射などが適宜選択される。
【0013】
以上のような本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、100℃以下の比較的低温度条件下における硬化速度が、従来の付加反応硬化性オルガノポリシロキサン組成物に比べて速いという利点を有する。このため、本発明組成物は耐熱性の低い材料と接する部分に使用でき、特に、電気・電子部品用途,繊維コーティング用途,各種ゴム成形品,剥離紙用途,医療材料用途などに好適に使用される。また、本発明組成物は補強用充填剤を用いなくても機械的強度の高い硬化物を与えるので、透明性コーティング材やポッティング材として好適に使用される。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。実施例中、部とあるのは重量部を表し、粘度は25℃における測定値である。また、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を加熱して、最大トルクの10%および90%に達した時間(硬化時間)をキュラストメーターV型[(株)オリエンテック製]を用いて測定することにより硬化性を評価した。尚、硬化物の引張り強度およびスプリング式硬さ試験機A形による硬さはJIS K 6301に準じて測定した。
【0015】
【参考例1】
撹拌装置,温度計,還流冷却管,滴下ロートを取り付けた200ml4つ口フラスコに、ビニルトリメトキシシラン103.6gと塩化白金酸3%イソプロパノール溶液0.04gを投入し、これらを撹拌しながら100℃に加熱した。次いでこれに、テトラキス(ジメチルシロキシ)シラン49.4gを、滴下ロートを用いて反応温度が100〜110℃を保つようにゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を120℃で1時間加熱した。冷却後、反応溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮したところ、138.4gの微褐色液体が得られた。続いて、撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートを取り付けた1リットル4つ口フラスコに、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン141.0g、濃塩酸100ml、水200mlおよびイソプロパノール200mlを投入してこれらを撹拌した。次いでこれに、上記で得た微褐色液体80.6gを滴下ロートを用いて1時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温で1時間撹拌した。次いで反応溶液を分液ロートに移して下層を分取した後、残った上層液を水200mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。生成した固形分を濾別し、得られた溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮して、下記平均組成式で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を得た。
【化18】
【0016】
【参考例2】
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートを取り付けた1リットル4つ口フラスコに、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン134.3g、濃塩酸100ml、水200mlおよびイソプロパノール200mlを投入して撹拌した。次いでこれに、平均組成式:
【化19】
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体73.3gを、滴下ロートを用いて1時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温で1時間撹拌した。次いで反応溶液を分液ロートに移して下層を分取した後、残った上層液を水200mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。生成した固形分を濾別し、得られた溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮して、下記平均組成式で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を得た。
【化20】
【0017】
【実施例1】
式:
【化21】
で表される粘度2,100センチストークスのオルガノポリシロキサン100部、参考例1で得られた平均組成式:
【化22】
で表される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体1.7部、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1部および硬化反応抑制剤として3−フェニル−1−ブチン−3−オール0.1部を均一に混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した(組成物中のビニル基とケイ素原子結合水素原子とのモル比は1:1.3であった)。得られたオルガノポリシロキサン組成物を90℃の条件下で加熱して硬化時間を測定した。またこのオルガノポリシロキサン組成物を、90℃,20分間の条件下で硬化させて得られたシート(厚さ2mm)の引張り強度と硬さを測定した。これらの測定値を表1に示した。
【0018】
【実施例2】
式:
【化23】
で表される粘度2,100センチストークスのオルガノポリシロキサン100部、参考例2で得られた平均組成式:
【化24】
で表される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体2.2部、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1部および硬化反応抑制剤として3−フェニル−1−ブチン−3−オール0.1部を均一に混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した(組成物中のビニル基とケイ素原子結合水素原子とのモル比は1:1.2であった)。得られたオルガノポリシロキサン組成物の硬化時間および硬化後のシート(厚さ2mm)の引張り強度と硬さを、実施例1と同様にして測定した。これらの測定値を表1に示した。
【0019】
【実施例3】
式:
【化25】
で表される粘度3,000センチストークスのオルガノポリシロキサン100部、参考例2で得られた平均組成式:
【化26】
で表される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体4.1部、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1部および硬化反応抑制剤として3−フェニル−1−ブチン−3−オール0.1部を均一に混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した(組成物中のビニル基とケイ素原子結合水素原子とのモル比は1:1.1であった)。得られたオルガノポリシロキサン組成物の硬化時間および硬化後のシート(厚さ2mm)の引張り強度と硬さを、実施例1と同様にして測定した。これらの測定値を表1に示した。
【0020】
【比較例1】
式:
【化27】
で表される粘度2,100センチストークスのオルガノポリシロキサン100部、式:
【化28】
で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン0.84部、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1部および硬化反応抑制剤として3−フェニル−1−ブチン−3−オール0.1部を均一に混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した(組成物中のビニル基とケイ素原子結合水素原子とのモル比は1:1.3であった)。得られたオルガノポリシロキサン組成物の硬化時間を実施例1と同様にして測定した。またこのオルガノポリシロキサン組成物を、130℃,20分間の条件下で硬化させて得られたシート(厚さ2mm)の引張り強度と硬さを測定した。これらの測定値を表1に示した。
【0021】
【比較例2】
式:
【化29】
で表される粘度3,000センチストークスのオルガノポリシロキサン100部、式:
【化30】
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン1.7部、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1部および硬化反応抑制剤として3−フェニル−1−ブチン−3−オール0.1部を均一に混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した(組成物中のビニル基とケイ素原子結合水素原子とのモル比は1:1.2であった)。得られたオルガノポリシロキサン組成物の硬化時間を実施例1と同様にして測定した。またこのオルガノポリシロキサン組成物を、100℃,20分間の条件下で硬化させて得られたシート(厚さ2mm)の引張り強度と硬さを測定した。これらの測定値を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】
本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上記(A)成分〜(C)成分からなり、特にケイ素原子結合水素原子含有オルガノポリシロキサンとして(B)成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を配合していることから、100℃以下の比較的低温度条件下で高速に硬化反応が進行して機械的強度の高い硬化物が得られるという特徴を有する。
Claims (2)
- (A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
(B)一般式:
(A)成分と(B)成分の配合比率は、(A)成分中の全
アルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子と
のモル比が1:0.05〜1:50となるような量である
および
(C)付加反応用触媒 触媒量
からなることを特徴とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - (B)成分がa=4の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体である、請求項1記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
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