JP3835300B2 - 転炉の羽口異常監視方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸化性ガスおよび羽口保護用の冷却ガスを吹込む羽口を有する転炉の羽口異常監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
底吹き転炉や上吹き転炉等の底吹き羽口として2重管羽口を用いる場合、内管からは酸素の酸化性ガスを、内管と外管の間隙からはプロパンガスやCO2 等の羽口保護用の冷却ガスを吹込んでいる。
このような2重管羽口において、羽口の周囲にはいわゆるマッシュルームが生成され、このマッシュルームが過度に小さいと羽口保護効果が小さく問題となるが、逆に過度に大きいと内管からの炭材の吹込みが困難となり、場合によっては羽口が閉塞し、また、酸化性ガスも同時に吹込みが困難となる。
【0003】
このように、羽口および羽口周囲の耐火物保護のためには、羽口先端のマッシュルームの状態を適正に保つことが非常に重要であり、特開昭61−104016号公報などには前記酸化性ガスおよび冷却ガスの制御についての開示がなされている。
このような羽口は底吹き転炉底に複数配設されており、酸化性ガスおよび冷却ガスのそれぞれの供給流量については制御され吹錬が行われているが、羽口の機械的損耗、閉塞、および酸化性ガスおよび冷却ガスのバランスくずれによる溶損などにより、寿命に至り、これを検知しておかないと転炉炉底が羽口部分で大きく損耗を受け、炉底溶損、炉底からの湯洩れという重大な事故につながってしまうことになる。この羽口損耗が検出されたときは、羽口部分を除去して耐火物を挿入して詰め物を行うことにより閉塞して、損耗の進行を停止させ、残りの羽口を使用して吹錬を継続させている。
【0004】
従来、これらの問題を解決するため、特公昭61−40006号公報では、酸化性ガスと冷却ガスを炉底2重管から吹込む底吹き転炉において、冷却ガスを目視で最適と判断された時の流量に調整する方法が開示され、また、特開平5−195039号公報では、3重管羽口の先端閉鎖率、又は圧力変化量を演算して求め、平均値に対してその範囲を外れた時に異常警報を出力することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者では操業中の異常を監視できない問題があり、後者では、転炉操業全期間に渡る異常の監視ができない他、吹錬のための各ガス供給量が、制御のため切吹練えられる時、その制御が外乱となって異常警報出力が多発することになり、異常監視のための情報の信頼性が損なわれる問題もある。
【0006】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、転炉操業の全吹錬期間に渡る羽口の異常監視を行うことができる転炉の羽口異常監視方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、吹錬時に、内管から酸化性ガスを、内管の外周から冷却ガスを吹き込む羽口を持つ転炉の羽口異常を監視するに際し、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力をそれぞれ測定し、該測定結果を基に前記羽口の異常判定を行う転炉の羽口異常監視方法において、
吹錬開始時の前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定し、該測定結果を基に前記羽口の初期異常を判定し、
吹錬中の前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を所定間隔で測定し、該測定結果を基に前記羽口の吹錬中の異常を判定し、
吹錬を完了した後、次回の吹錬開始前に、前記羽口から吹き込まれる不活性ガスの圧力を測定し、該測定結果を基に前記羽口の吹錬前の閉塞を判定することを特徴とする。
【0008】
上記手段によれば、転炉操業を、吹錬開始時、吹錬中、吹錬を完了し準備作業を行った後の次回吹錬開始前に区分して、それぞれの次期に適切な羽口異常判定を行うことにより、転炉操業の全期間に渡る羽口の異常監視を可能とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記羽口の初期異常の判定に際し、吹錬開始時の前記不活性ガスの吹き込みから前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスへの切替えに伴う該酸化性ガスおよび前記冷却ガスの羽口吹込みから所定時間経過後に、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定し、該測定結果と過去のチャージのデータと比較することにより、前記羽口の初期異常を判定することを特徴とする。
【0009】
上記手段によれば、吹錬開始とともに不活性ガスの吹込みから酸化性ガスおよび冷却ガスの吹込みに切り替えられるが、この酸化性ガスおよび冷却ガスの吹込みから所定時間経過後に前記酸化性ガスおよび冷却ガスの羽口吹込み流量の安定を待って安定後の各ガスの圧力をそれぞれ測定し、該測定結果と過去のチャージのデータとを比較して羽口の初期異常を判定することにより、該異常判定を正確且つ的確に行うことができる。また、測定結果と過去のチャージのデータとの比較は転炉の同じ吹錬開始時期であることから、異常判定は容易で、この時期に羽口の異常が検知され、羽口の異常損耗、閉塞などを知ることができれば、直ちに吹錬停止等の安全対策を整えることができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記羽口の吹錬中の異常判定に際し、吹錬中、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を所定間隔で測定し、該測定データと前記測定データの直近データとを比較することにより、前記羽口の吹錬中の異常を判定することを特徴とする。
上記手段によれば、羽口の時々刻々の圧力変化を検出可能となり、短時間で生じる羽口異常損耗を検出でき、吹錬中の羽口状況を的確に知ることができる。ここで述べる前記各ガス圧力を所定間隔で測定する点については、羽口の異常損耗の生じる時間より短い間隔(例えば5〜30秒、本発明例では10秒)で測定することであり、短間隔で測定されたデータと該測定データの直近データとを比較することで吹錬中の羽口異常を判定する。
【0011】
ここで、直近データは単独でも直近データ群の平均値(例えば数分間の平均値)でもよい。測定データと直近データとの比較においては、例えば偏差に上・下限値(しきい値)を設定して該上・下限値を外れたときに異常判定を行う。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記酸化性ガスの測定データを該測定データの直近データに代えて過去のデータと比較することを特徴とする。
【0012】
上記手段によれば、吹錬中の酸化性ガスの吹込み流量は、脱炭を主体とする吹込み流量に設定され、冷却ガスの吹込み流量は、羽口保護のために流量設定がなされている。
したがって、吹錬進行による溶鋼温度の上昇にともない冷却ガス側は吹込み流量変更が生じることが多いが、酸化性ガス側の吹込み流量は、冷却ガス側に比べ安定している。そこで、本発明においては、酸化性ガスでは、吹錬中に過去の吹錬データとの比較において羽口異常の判定を行うことも可能となる。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記羽口の吹錬中の異常判定に際し、吹錬中の吹込みパターン変更時には異常判定による異常アラーム出力を停止し、吹込みパターン変更後の所定の時間経過後から前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定することを特徴とする。
上記手段によれば、吹錬制御のための吹込み流量変更など、制御変更に伴い各ガス圧力の変動が発生して誤って異常判定がなされる場合があるため、制御変更による吹込みパターン変更時に、誤判定による異常アラーム出力を停止することにより、異常アラームを不必要に多発させることを防止し、異常判定の信頼性を高める配慮を行っている。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記羽口の吹錬前の閉塞判定が、スラグコーティング処理後に行われることを特徴とする。
上記手段によれば、吹錬を完了し次回吹錬開始前の準備作業として転炉炉底保護のためのスラグコーティング作業(炉底耐火物保護のため溶滓を炉底に付着させる作業)時に発生しやすい羽口閉塞を、該羽口へ供給される各ガスの圧力を測定し、該測定値が所定の上限値超えたことをもって判定する。羽口が正常であれば各ガス圧力の異常上昇は生じることはない。
【0015】
また、この時期の羽口閉塞判定を行うことにより、溶銑の転炉への装入を問題なく行うことができ、受銑後の羽口への酸化性ガスおよび冷却ガスの供給を羽口閉塞がない状態で行うことができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力測定が複数の羽口毎に行われることを特徴とする。
【0016】
上記手段によれば、酸化性ガスおよび冷却ガスを各羽口毎に供給する分岐管(羽口への酸化性ガスおよび冷却ガスの供給は、一般に転炉外の専用の酸化性ガス供給管および専用の冷却ガス供給管から転炉底部のディストリビュータ(分配器)やヘッダー等を経て各羽口毎に分配して分岐させた分岐管を介して行われる)での各ガス圧力を測定して羽口異常の判定を行うことにより、各羽口毎の異常判定が可能となると共に、該異常判定と同時に異常羽口の特定もできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は転炉の概略断面図、図2は転炉の底側から見た図、図3は酸化性ガスおよび冷却ガスの供給ラインの一例を示す概略図、図4は羽口の異常判定の制御ブロック図、図5は本発明の実施の形態の一例である転炉の羽口異常監視方法を説明するためのフロー図、図6は羽口正常時における酸化性ガスおよび冷却ガスの圧力測定データを示すグラフ図、図7は羽口異常時における酸化性ガスおよび冷却ガスの圧力測定データを示すグラフ図である。
【0018】
図1〜図3を参照して、底吹きあるいは上吹き転炉1aの炉底には2重管の底吹き羽口1を複数本(図では6本)有しており、吹錬中においては羽口1の内管から酸素等の酸化性ガスを、内管と外管の間隙からはプロパンガス等の羽口保護用の冷却ガスをそれぞれ吹き込み、また、吹錬後においては切り替えによって内管および内管と外管の間隙から例えばArやN2 等の不活性ガスを吹き込むようになっている。
【0019】
羽口1の内管、および内管と外管の間隙への酸化性ガスおよび冷却ガスの供給は一般に転炉外の専用の酸化性ガス供給管2および専用の冷却ガス供給管3から、図2に示すように、炉底に配置されたディストリビュータ(分配器)4およびヘッダー5を経て、各羽口1毎に分配して分岐させた分岐管6および7を介して行われる。
【0020】
また、羽口1の内管、および内管と外管の間隙への不活性ガスの供給は、図3を参照して、炉外の専用の不活性ガス供給管8および9から、上記同様に、ディストリビュータ(分配器)4およびヘッダー5を経て、各羽口1毎に分配して分岐させた分岐管6および7を介して行われる。不活性ガス供給管8および9はそれぞれ炉外で酸化性ガス供給管2および冷却ガス供給管3に合流しており、酸化性ガス供給管2と不活性ガス供給管8との合流部の下流側の配管には圧力検出器10が介装され、冷却ガス供給管3と不活性ガス供給管9との合流部の下流側の配管には圧力検出器11が介装されている。
【0021】
圧力検出器10により、吹錬時の羽口内管の酸化性ガスの圧力および吹錬前の羽口内管の不活性ガスの圧力が測定されると共に、圧力検出器11により、吹錬時の羽口内管と外管の間隙の冷却ガスの圧力および吹錬前の羽口内管と外管の間隙の不活性ガスの圧力が測定され、各測定結果に基づいて、吹錬開始、吹錬中および吹錬前の羽口異常が判定される。なお、この実施の形態では、羽口の基管配管に圧力検出器10,11を介装しているが、各羽口毎のガス圧力を測定する場合には、図2に示すように、分岐管6および7にそれぞれ圧力検出器10および11を介装するようにしてもよい。このようにすると、各羽口毎の異常判定が可能となると共に、該異常判定と同時に異常羽口の特定もできる。
【0022】
図4に吹錬時の羽口異常および吹錬前の羽口閉塞の判定を行う制御装置のブロック図を示す。
圧力検出器10,11毎に2系統設けられており、圧力偏差監視器21、圧力偏差設定器22、圧力測定タイマー23およびデータ記録器24を備えた圧力偏差判定部と、吹錬開始監視機能31、吹錬中監視機構32および吹錬前監視機能33を備えた制御部30とによって構成されている。
【0023】
吹錬開始、吹錬中に圧力検出器10(11)で測定されるデータ(酸化性ガスおよび冷却ガスの圧力測定データ)は、圧力偏差判定部20の圧力偏差監視器21でデータ記録器24に記録された過去のチャージのデータ(吹錬開始時)、測定データの直近データ(単独或いは平均値:吹錬中))と比較されて偏差が算出され、該偏差が圧力偏差設定器22に予め設定されている上下限値と比較されて羽口が異常か否かの判定が行われる。
【0024】
また、吹錬前に圧力検出器10(11)で測定されるデータ(不活性ガスの圧力測定データ)については、圧力偏差判定部20の圧力偏差監視器21で圧力偏差設定器22に予め設定されている上限値と比較されて羽口閉塞か否かの判定が行われる。
また、圧力測定タイマー23は、吹錬開始時であれば、不活性ガスの吹込みから酸化性ガスおよび冷却ガスへの切替え時に、酸化性ガスおよび冷却ガスの羽口吹込み流量が安定するまでの時間設定を行い、吹錬中の吹込みパターン(ガス供給量)変更時には、変更したガス流量が安定するまでの時間設定を行うようになっている。
【0025】
この吹錬開始、吹錬中、吹錬前の時期判断は制御部30の吹錬開始監視機能31、吹錬中監視機能32、吹錬前監視機能33の各機能部分で行い、各転炉の操業監視時期により、圧力偏差判定部20で測定データと、過去のチャージのデータ或いは測定データの直近データとの比較が行われる。
そして、転炉の操業時期毎に羽口異常又は羽口閉塞が判定された場合は、異常アラーム出力機器40による警報および/または転炉操業用の制御コンピュータの画面に表示されるようになっている。
【0026】
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態の一例である羽口異常監視方法を転炉の操業時期毎に説明する。
(吹錬開始時の羽口の初期異常判定)
まず、吹錬開始時には不活性ガスの吹き込みから酸化性ガスおよび冷却ガスへの切替えが行われ、羽口内管から酸化性ガス(酸素)、内外管間隙から冷却ガス(プロパンガス)の吹込みが開始される。かかる吹込み開始から圧力偏差判定部30の圧力測定タイマー23で設定された所定時間が経過して酸化性ガスおよび冷却ガスの羽口吹込み流量が安定した後、圧力検出器10,11で各ガスの圧力がそれぞれ測定され、該測定データは、圧力偏差判定部20の圧力偏差監視器21でデータ記録器24に記録された過去のチャージのデータと比較されて偏差が算出される。
【0027】
そして、該偏差は圧力偏差設定器22に予め設定されている上下限値と比較され、上下限値の範囲であれば羽口が正常と判定され、上下限値から外れると羽口の異常判定がなされて制御部30から異常アラーム出力機器40に異常信号が出力され、異常アラーム出力機器40から異常アラームが出力される。なお、測定データと過去のチャージのデータとの比較は転炉の同じ吹錬開始時期であることから、異常判定は容易で、この時期に羽口の異常が検知され、羽口の異常損耗、閉塞などを知ることができれば、直ちに吹錬停止等の安全対策を整えることができる。
(吹錬中の羽口異常判定)
吹錬中においては羽口内管から酸化性ガス(酸素)、内外管間隙から冷却ガス(プロパンガス)の吹込みが継続して行われており、圧力検出器10,11で各ガスの圧力が所定間隔(例えば10秒間隔)で測定され、該測定データの最新データは、圧力偏差判定部20の圧力偏差監視器21でデータ記録器24に記録された測定データの直近データ(単独或いは数分間の平均値)と比較されて偏差が算出される。
【0028】
そして、該偏差は圧力偏差設定器22に予め設定されている上下限値と比較され、上下限値の範囲であれば羽口が正常と判定され、上下限値から外れると羽口の異常判定がなされて制御部30から異常アラーム出力機器40に異常信号が出力され、異常アラーム出力機器40から異常アラームが出力される。これにより、羽口の時々刻々の圧力変化を検出可能となり、短時間で生じる羽口異常損耗を検出でき、吹錬中の羽口状況を的確に知ることができる。なお、酸化性ガスの圧力測定データに関しては、酸化性ガス側の吹込み流量は、冷却ガス側に比べ安定しているため、該測定データの直近データに代えて過去のデータと比較するようにしてもよい。
【0029】
なお、吹錬中において、吹込みパターン(例えば冷却ガスのガス供給量)が変更された場合は、羽口の異常が判定されたとしても異常アラーム出力機器40からの異常アラームの出力が停止され、吹込みパターン変更後、圧力偏差判定部30の圧力測定タイマー23で設定された所定時間が経過して冷却ガス(プロパンガス)の羽口吹込み流量が安定した後、圧力検出器10,11で各ガスの圧力がそれぞれ測定され、上記同様の羽口の異常判定が行われる。これにより、制御変更による吹込みパターン変更時に、誤判定により異常アラームが多発することが防止され、異常判定の信頼性を高めることができる。
(吹錬前の羽口の閉塞判定)
吹錬を完了した後、次回の吹錬開始前までの間は転炉の手入れのために、酸化性ガスおよび冷却ガスの吹込みから不活性ガスへの切替えが行われ、羽口内管および内外管間隙から不活性ガス(N2 )の吹込みが開始される。
【0030】
そして、スラグコーティング処理後に圧力検出器10,11で不活性ガスの圧力が測定され、該測定データは圧力偏差判定部20の圧力偏差監視器21で圧力偏差設定器22に予め設定されている上限値と比較され、上限値の以下であれば羽口が正常と判定され、上限値を超えると羽口の閉塞判定がなされて制御部30から異常アラーム出力機器40に異常信号が出力され、異常アラーム出力機器40から異常アラームが出力される。これにより、溶銑の転炉への装入を問題なく行うことができ、受銑後の羽口への酸化性ガスおよび冷却ガスの供給を羽口閉塞がない状態で行うことができる。
【0031】
【実施例】
図6に、2重管羽口を使用する底吹き羽口を有する転炉の酸化性ガス(酸素)および冷却ガス(プロパンガス)の羽口正常時の圧力測定データを示す。
前記したように羽口内管から吹き込む酸化性ガスの圧力は安定しており、一方、内管の外周(2重管羽口では、内管と外管の間隙)から吹き込むプロパンガスは吹錬に伴って制御され流量変更が生じ、吹錬後半の羽口保護強化のための流量増加に伴い圧力上昇がある。
【0032】
上吹き転炉(320t)において、以下の設定を行い、羽口異常の監視を行った。
使用羽口:2重管羽口(炉底6本)
使用ガス:内管:酸素ガス60〜80m3 /min、内管と外管間隙からの吹込みガス:プロパンガス6〜8m3 /min
内管圧力:600kPa 上下限値±50kPa
内管と外管間隙圧力:800kPa 上下限値±50kPa
吹錬開始時のガス圧測定データ採取時期:不活性ガスから酸素ガス・プロパンガスに切り替えて5分後
吹錬中のガス圧測定データ採取間隔:10秒間隔
比較直近データ:10秒前のデータ
吹錬中制御変更:データ採取:制御開始1分後
吹錬後の監視圧力:不活性ガス圧力200kPa
図7に当該監視による異常発生時の酸素圧力低下データを示す。溶鋼温度上昇に伴い吹錬後半にプロパンガスの流量増加の後、酸素ガス側の圧力が一旦上昇して低下しているのが判る(図のA部参照)。これはプロパンガスの流量増加に伴いマッシュルーム形成が多くなりすぎ、プロパンガスの内管側への流入が生じ、一旦圧力が上昇して内管溶損が急激に進行したものとみられる。この場合、酸素ガス側の圧力の上昇段階(A部)で警報が出力された。
【0033】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、転炉操業を、吹錬開始時、吹錬中、吹錬を完了し準備作業を行った後の次回吹錬開始前に区分して、それぞれの次期に適切な羽口異常判定を行うようにしているので、転炉操業の全期間に渡る羽口の異常監視を可能にすることができる。
【0034】
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、羽口の初期異常の判定をより正確且つ的確に行うことができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に加えて、吹錬中の羽口の時々刻々の圧力変化を検出可能となり、短時間で生じる羽口異常損耗を検出でき、吹錬中の羽口状況を的確に知ることができる。
【0035】
請求項4の発明では、酸化性ガスでは、吹錬中に過去の吹錬データとの比較において羽口異常の判定を行うことが可能となる。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれか一項の発明に加えて、異常アラームを不必要に多発させることを防止し、異常判定の信頼性を高めることができる。
【0036】
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれか一項の発明に加えて、溶銑の転炉への装入を問題なく行うことができ、受銑後の羽口への酸化性ガスおよび冷却ガスの供給を羽口閉塞がない状態で行うことができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項の発明に加えて、各羽口毎の異常判定と同時に異常羽口の特定もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転炉の概略断面図である。
【図2】転炉の底側から見た図である。
【図3】酸化性ガスおよび冷却ガスの供給ラインの一例を示す概略図である。
【図4】羽口の異常判定の制御ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例である転炉の羽口異常監視方法を説明するためのフロー図である。
【図6】羽口正常時における酸化性ガスおよび冷却ガスの圧力測定データを示すグラフ図である。
【図7】羽口異常時における酸化性ガスおよび冷却ガスの圧力測定データを示すグラフ図である。
【符号の説明】
1a…転炉
1…羽口
2…酸化性ガス供給管(内管)
3…冷却ガス供給管(外管)
8,9…不活性ガス供給管
10…内管側圧力検出器
11…外管側圧力検出器
20…圧力偏差判定部
30…制御部
40…異常アラーム出力機器

Claims (7)

  1. 吹錬時に、内管から酸化性ガスを、内管の外周から冷却ガスを吹き込む羽口を持つ転炉の羽口異常を監視するに際し、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力をそれぞれ測定し、該測定結果を基に前記羽口の異常判定を行う転炉の羽口異常監視方法において、
    吹錬開始時の前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定し、該測定結果を基に前記羽口の初期異常を判定し、
    吹錬中の前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を所定間隔で測定し、該測定結果を基に前記羽口の吹錬中の異常を判定し、
    吹錬を完了した後、次回の吹錬開始前に、前記羽口から吹き込まれる不活性ガスの圧力を測定し、該測定結果を基に前記羽口の吹錬前の閉塞を判定することを特徴とする転炉の羽口異常監視方法。
  2. 前記羽口の初期異常の判定に際し、吹錬開始時の前記不活性ガスの吹き込みから前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスへの切替えに伴う該酸化性ガスおよび前記冷却ガスの羽口吹込みから所定時間経過後に、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定し、該測定結果と過去のチャージのデータと比較することにより、前記羽口の初期異常を判定することを特徴とする請求項1記載の転炉の羽口異常監視方法。
  3. 前記羽口の吹錬中の異常判定に際し、吹錬中、前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を所定間隔で測定し、該測定データと前記測定データの直近データとを比較することにより、前記羽口の吹錬中の異常を判定することを特徴とする請求項1又は2記載の転炉の羽口異常監視方法。
  4. 前記酸化性ガスの測定データを該測定データの直近データに代えて過去のデータと比較することを特徴とする請求項3記載の転炉の羽口異常監視方法。
  5. 前記羽口の吹錬中の異常判定に際し、吹錬中の吹込みパターン変更時には異常判定による異常アラーム出力を停止し、吹込みパターン変更後の所定の時間経過後から前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の転炉の羽口異常監視方法。
  6. 前記羽口の吹錬前の閉塞判定が、スラグコーティング処理後に行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の転炉の羽口異常監視方法。
  7. 前記酸化性ガスおよび前記冷却ガスの圧力測定が複数の羽口毎に行われることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の転炉の羽口異常監視方法。
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