JP3834102B2 - 椅子用肘掛け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は椅子の肘掛けに関する。更に詳述すると、本発明は、着座者の作業姿勢に応じて肘当て部分の前後方向及び左右方向の位置並びに肘当ての向きを調節することができる椅子用肘掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肘掛けの肘当て部分が椅子の左右方向(本明細書では幅方向という)あるいは前後方向にスライドする椅子としては、例えば特開平8−24079号公報に開示されたものがある。この肘掛け装置は、図5に示すように、肘掛けフレームの上端部に形成された肘当て支持台(図示省略)と肘当て101との間にガイド機構102とロック機構103とを設けて幅方向に移動可能とし、着座者の体格や椅子を収容する机下空間などに応じて椅子両側の肘掛けの位置即ち左右の肘掛けの間の間隔を調節し得るように設けられている。ガイド機構102は肘当て支持台側にT形のガイドレール104を幅方向に形成すると共にこれと嵌合するガイド溝105を肘当て101側に形成し、肘当て101をガイドレール104に沿って幅方向にスライド可能としている。また、ロック機構103はT形ガイドレール104の縁に形成された係合凹部106と、これに噛合する係合爪107を一端に備えた肘当て側のリンク108と、このリンク108を揺動させる力を付与するロック解除ボタン109及びリターンコイルスプリング110とから構成され、ロック解除ボタン109を押して係合爪107をT形ガイドレール104の係合凹部106から離脱させている間に肘当て101をガイドレール104に沿って移動可能としている。この肘掛け装置はガイド機構102を前後方向に配置することによって肘当て101を前後方向に移動可能とすることも可能である。
【0003】
また、別のタイプの肘掛け装置としては、図示していないが、肘当て支持台上に1本の固定軸を設け、この固定軸を中心に肘当てを旋回可能に取付けて角度振り(肘当ての水平面内での向き)を調節するタイプのものが知られている。また、肘当て支持台に対し肘当ての前後両端をそれぞれ別々に幅方向に移動可能に取り付けて肘当ての幅方向への平行スライドと角度振りを可能としたタイプのものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平8−24079号公報に開示された肘掛け装置では、肘当て部分を幅方向又は前後方向のいずれかに移動させるのみであり、着座者の体格や机下空間に合わせて肘当ての位置を幅方向と前後方向のいずれかに調節するに過ぎなかった。このため、ロック機構の操作により作業姿勢に応じて肘掛けの幅方向位置や前後方向位置を任意の位置へ移動させることはできても、腕の動きに追従させて肘当てを自由に前後・左右に移動させて角度振りを与えることはできない。即ち、意図的に椅子の前後方向あるいは幅方向へ肘当てを必要量だけ動かしかつ同時に傾きを与えることができない問題を有している。
【0005】
このため、腕を机上で前後・左右に水平移動させたり手首を回すことが要求されるような作業、例えばコンピュータのキーボード操作やマウス操作等を行う場合には、肘の動きに肘当てが追従できないことから、肘当てに肘を載せたままでの作業ができずに肘を浮かせて作業するしかなく、作業中の腕のサポートが不十分であるという欠点を有している。即ち、キーボード入力を行うときには両腕を体の前方でほぼハの字状に揃えているのに対し、マウス操作を行うときには一方の腕をキーボードの側方に移動させ、さらにその周辺でマウスを動かす必要があるので、肘当ての位置を左右又は前後の好適な位置に調節できたとしても、肘の動きに肘当てが追従できずに肘が擦れたり場合によっては肘当てから外れてしまうことになる。
【0006】
このことは、肘当てを1軸周りに旋回させて肘当ての向き調節を行う肘掛け装置や、肘当ての前方と後方とを互いに逆方向にスライドさせることによって肘当てに角度振りを与えるようにしている肘掛け装置にあっても同様である。いずれにしても、肘当ての向きが変わることによっては肘当ての前後方向位置や左右の肘当てと肘当てとの間隔も変わらず、椅子の内側へ肘当てが入ることも外側へ出ることもないので、キーボード操作やマウス操作などのOA機器の操作の際の腕や手首の動きには十分に追従することはできない。
【0007】
本発明は、着座者の作業姿勢に応じて肘当ての前後及び左右の位置と角度振りを適切に調節可能な椅子用肘掛け装置、より具体的には意図的に椅子の前後方向あるいは幅方向へ必要量だけ動かしかつ同時に傾きを与えることができる椅子用肘掛け装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、椅子本体側に固定された肘掛けフレームの肘当て支持台の上を肘当てが水平移動可能な椅子用肘掛け装置において、肘当て支持台と肘当てとの相対向する面のいずれか一方に固定支持軸とこの固定支持軸を中心とする円弧に沿って移動可能な可動支持軸とを設けると共に他方側に固定支持軸および可動支持軸がそれぞれ嵌合される2本のガイド溝が前後方向に並べて設けられ、2本のガイド溝はそれぞれ前後方向に対して斜めに形成され、かつ前側のガイド溝は後側のガイド溝よりも幅方向に大きく傾けて形成されており、各支持軸をガイド溝によってそれぞれ案内しながら肘当てを肘当て支持台に対して移動させるようにしている。
【0009】
したがって、肘当てに椅子の前後方向へ押し出す力あるいは引き込む力が加わると、肘当ては、各支持軸の各ガイド溝に沿った相対移動によって肘当て支持台の上をガイド溝の長手方向へ移動する。一方、肘当てに対し幅方向成分を含む力が加わると、前後方向への移動ストローク端あるいはその途中で可動支持軸が幅方向へ移動し、固定支持軸を中心に椅子の幅方向内側あるいは外側へ肘当てを旋回させる。そこで、肘当ては、これらの動きが組み合わせられる範囲で前後あるいは左右の位置及び向き(角度振り)を変化させる。
【0011】
更に、2本のガイド溝はそれぞれ前後方向に対して斜めに形成され、かつ前側のガイド溝は後側のガイド溝よりも幅方向に大きく傾けて形成されているので、2本のガイド溝の傾斜角度の違いから、肘当てが前後動する際に旋回し、内向きあるいは外向きに角度振りが与えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1から図3に本発明の肘掛け装置を適用した椅子用肘掛け装置の実施の一形態を示す。この椅子用肘掛け装置は、椅子本体側に固定される肘掛けフレーム5と、該フレーム5の上端部に形成される肘当て支持台3と、この肘当て支持台3の上を水平移動可能な肘当て4とから構成されている。
【0014】
肘当て支持台3は、図3に示す肘掛けフレーム5と一体成形されるか、あるいは別体に成形されてから肘掛けフレーム5に固定されている。本実施形態の場合、可動支持軸11のフランジ部分11aを収容する凹部8が形成されたベース部材3aとこれを覆う扇形のスライドプレート3bとから構成されている。スライドプレート3bには可動支持軸を幅方向に移動可能に収容する円弧状の長孔からなるガイド溝7が形成されている。尚、肘掛けフレーム5は、椅子本体側例えば座部1あるいは座部1を脚部に取り付けるための座受け部材(図示省略)に固定されている。また、肘当て4は、例えば図2に示すように、スライドプレート6の上にインナーシェル17を配置すると共に更にその上にクッション材18を取り付けて表皮部材19で覆うことによって構成されている。インナーシェル17とスライドプレート6との間には可動支持軸11及び固定支持軸12の相対移動を可能とする空間20が形成されている。
【0015】
肘当て支持台3及び肘当て4の相対向する面のいずれか一方にはほぼ前後に並べて形成された一対のガイド溝9,10が、他方にはこれらガイド溝9,10とそれぞれ嵌合する固定支持軸12と可動支持軸11とが前後に並べて設けられている。本実施形態では、肘当て支持台3側に固定支持軸12とほぼ幅方向に移動可能な可動支持軸11とが備えられ、肘当て4側の対向する面に2本のガイド溝9,10が形成されている。
【0016】
ガイド溝9,10は、肘当て4を構成するスライドプレート6を貫通するように、椅子の前後方向に対して斜め(換言すれば図1に実線で示す基準位置P1での肘当て4あるいは肘当て支持台3の長手方向中心線Oに対して斜め)に形成された長孔である。即ち、ガイド溝9,10は斜め前後方向に形成されている。ここで、前側のガイド溝9は、前方への突き出し時に肘当て4に傾き(角度振り)を与えるため、後側のガイド溝10よりも幅方向に大きく傾けて形成されている。そして、固定支持軸12が嵌合される後方のガイド溝10は、前端側即ち肘当てが最も引き込まれた位置P1で固定支持軸12が当接する部位(即ちガイド溝10の最も内側となる端部)が肘当て4の中心線Oの上にあり、後端側即ち肘当て4が最も前方へ突き出された位置P2あるいはP3で固定支持軸12が当接する部位(即ちガイド溝10の最も外側となる端部)が肘当て4の中心線Oよりも右側になるように形成されている。これによって肘当て4を最も前方へ突き出しかつ可動支持軸11を最も内側へ移動させたときに肘当て4が椅子の内側へ向く角度振りが与えられ、肘当て内寸(左右の肘当て4,4の間隔)をキーボード操作などに適した値に確保し得る。また、可動支持軸11が嵌合される前方のガイド溝9は、前端側即ち肘当て4が最も引き込まれた位置P1で可動支持軸11が当接する部位(即ちガイド溝9の最も内側となる端部)と後端側即ち肘当て4が最も前方へ突き出された位置P2あるいはP3で可動支持軸11が当接する部位(即ちガイド溝9の最も外側となる端部)がそれぞれ肘当て4の中心線Oから等位置にあるように形成されている。これによって肘当て4を最も引き込んでかつ可動支持軸11をガイド溝7の内側端(図1で左端)に引き寄せた通常位置P1に配置したときに、肘当て4が肘当て支持台3の上で椅子の前方へ真っ直ぐに向く姿勢が確保される。また、肘当て4を最も前方へ突き出し尚かつ可動支持軸11を最も外側(図1上右側)へガイド溝7内を移動させたときには、肘当て4には椅子の外側へ向く角度振りが与えられ、肘当て4をマウス操作等に適した配置とすることができる。
【0017】
一方、支持軸11,12は、例えばピン部材から成り、肘当て支持台3のスライドプレート3bから突出している。各支持軸11,12のうち固定支持軸12は、肘当て支持台3の長手方向中心線Oの上の後方寄りの位置に固定されており、後述するように肘当て4の向きを変える場合の支点となる。また、可動支持軸11は、固定支持軸12よりも前方に形成されている円弧状のガイド溝7内に移動可能に収容されている。このガイド溝7は、固定支持軸12を中心にしかつ長手方向中心線Oを横切る円弧状の長孔で形成されている。本実施形態の場合、ガイド溝は長手方向中心線Oから左右に等しい長さに形成されているが、これに特に限定されるものではなく、場合によっては左右の長さを異にして肘当て4の振り角度をより目的に応じたものとすることもある。可動支持軸11はガイド溝7内を移動して肘当て4の回転のガイドとなる。各支持軸11,12のフランジ(図2にはフランジ11aのみ図示)はガイド溝7よりも大きなベース部材3aの凹部8に収められてから脱落しないようにスライドプレート3bで覆われている。
【0018】
支持軸11,12の先端は対応するガイド溝9,10に挿入されて貫通しており、内周面に多数の係止爪を有するストッパリング21によって抜け止めされている。このストッパリング21とスライドプレート6との間には座金22を介してスプリング23が介在され、スプリング力によってスライドプレート6が肘掛け支持台3側へ押し付けられ、肘当て支持台3と肘当て4との間に適宜摩擦を発生させて肘当て4にある程度の力がかかったときにのみ移動し得るように設けられている。
【0019】
なお、支持軸11,12とガイド溝9,10とは、本実施形態の場合、椅子の両側の肘掛けにそれぞれ対称的に組み込まれそれぞれ肘当て4,4に左右対称の動きを与える構造とされているが、場合によっては各支持軸11,12の位置やガイド溝9,10の位置・傾き等を左右の肘掛け毎に異にして左右の肘当て4,4で動きうる範囲などを異ならせるようにしても良いし、一方の肘掛けの肘当てのみを可動にするようにしても良い。
【0020】
以上のように構成された本発明の肘掛け装置によれば、次のようにして腕の動きに追従して肘当て4が前後・左右に自由に移動しかつ角度振りを与えることはできる。
【0021】
肘当て4に椅子の前後方向へ押し出す力あるいは引き込む力が加わると、肘当て4は、支持軸11,12のガイド溝9,10に沿った相対移動によって肘当て支持台3の上をガイド溝9,10の長手方向へ移動する。一方、肘当て4に対し幅方向成分を含む力が加わると、前後方向への移動ストローク端あいるはその途中で可動支持軸11がガイド溝7内を幅方向へ移動し、固定支持軸12を中心に椅子の幅方向内側あるいは外側へ肘当て4を旋回させる。そこで、肘当て4は、これらの動きが組み合わせられる範囲で前後あるいは左右の位置及び向き(角度振り)を変化させる。
【0022】
即ち、図1に実線で示す通常基本となる位置P1に肘当て4があるときに、肘を肘当て4に載せたままの状態で腕を図1中左斜め前方に動かすと、肘当て4は腕の動きに追従して各ガイド溝9,10を支持軸11,12に対して滑らせながら二点鎖線で示す内向きで最も内側の位置P2まで前進する。
【0023】
このとき、各ガイド溝9,10は図1では左斜め方向に形成されているので、肘当て4は全体として斜め前方に移動し、前方へ突き出るのと同時に幅方向内側へも移動し肘当て4の内寸を変える。また、前方のガイド溝9が後方のガイド溝10よりも傾斜角を大きくしているので、それらの傾斜角度の違いから肘当て4が前進しながら図中反時計回転方向に旋回して内向きに角度振りが与えられる。
【0024】
この状態から、腕を外向き(図中右側)に向けると、この動きに伴って、可動支持軸11がガイド溝7内を移動し、固定支持軸12を中心に旋回し、仮想線で示す外向き位置P3に向きを変える。
【0025】
そして、この状態から、腕をさらに右側に向けたまま後方に引き下げると、肘当て4はガイド溝9,10を支持軸11,12に対して滑らせながら図1に仮想線で示す位置P4まで移動する。このときには肘当て4を前方へ突き出したときよりも更に大きく外向きに肘当て4の角度を振ることができる。ガイド溝9,10は前後方向に斜めにその長手方向が配置されるように形成されているので、肘当て4は全体として斜め右後方に移動し、前後方向及び左右・幅方向に位置を変える。また、ガイド溝9,10の幅方向への傾斜角度が異なっているので、肘当て4の後退は図中右側に僅かに旋回しながら向きを変えつつ行われる。
【0026】
次に、腕を図中左側に向けると、この動きに伴って可動支持軸11がガイド溝7内を図中左側に移動し、肘当て4が固定支持軸12を中心に左旋回して元の位置P1に戻る。
【0027】
このように、肘当て4が腕の動きに追従して必要量だけ前後あるいは左右若しくは同時に双方に移動しかつ向きを調節するため、特に、コンピュータ操作を行うような場合、肘掛けに肘を載せたままキーボード操作を実行したり、肘掛けに肘を載せたまま腕をキーボードの横にずらしてマウス操作を行うことができる。しかも、マウス操作に伴う腕の動きに併せて肘を載せた肘当て4を移動させることがきる。また、肘当て4は、各支持軸11,12に係止されているストッパリング21とスライドプレート6との間のスプリング23によって発生する摩擦によってむやみにスライドしないようにされている。
【0028】
また、図1から図4に示す実施形態では、肘当て支持台3は、肘当て4の位置及び向きに拘わらず常に肘当て4に隠れて露出することがないので、外観を損なうこともないし、ガイド溝7などに指や異物などが挟まれることがない。
【0029】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0030】
例えば、上述の実施形態では、ガイド溝9,10を肘当て4側に形成すると共に支持軸11,12を肘当て支持台3側に設けているが、この関係を逆にしてガイド溝9,10を肘当て支持台3側に形成すると共に支持軸11,12を肘当て4側に設けても良い。
【0031】
また、上述の実施形態では、支持軸11,12のうち、前側に可動支持軸11を配置すると共に後側に固定支持軸12を配置しているが、これとは逆に前側に固定支持軸12を配置する共に後側に可動支持軸11を配置しても良い。
【0032】
また、後方のガイド溝10を例えば∧形あるいは∩形などの連続する2方向の溝とし、いずれか一方の溝に固定支持軸12が導入されるようにしても良い。この場合、例えば溝9と逆方向に傾く溝側へ固定支持軸12を導入すると、図1に示す各位置P1〜P4の他に、図1に示すP2の位置よりも更に内側で傾いた内側位置とP2とP3の位置の間の外側位置との間で角度振りが与えられる。
【0033】
また、可動支持軸11を肘当て支持台3に対してねじ止め等によって係止できる構造にし、肘当て4の突き出し位置と引き込み位置とで固定するようにしても良い。例えば、可動支持軸11の上端側にフランジを形成し、下端側を肘当て支持台3の下方に突き出すようにして、蝶ねじ等で任意の位置で固定できるようにする。
【0034】
さらに、図4に示すように、肘当て4を移動させた時にガイド溝9,10などが露出することが特に問題とならない仕様のときには、図1の実施例のものより各支持軸11,12間の距離を大きくすると共に各ガイド溝9,10の長さを延長し、肘当て4の移動範囲を図1のものより拡大することも可能である。また、可動支持軸11を収めるガイド溝9に、所定間隔置きに凹部16が形成されたプレート15を重ね、可動支持軸11に対し段階的な位置決めを行うようにしても良い。ここで、プレート15は、可動支持軸11の移動方向と直交する方向にスライド可能に取付られ、図示していないリターンスプリングなどの介在によって可動支持軸11に設定値以上の大きさの力が作用したときにのみスプリングの力に抗して後退し、可動軸11の通過を可能とするように設けられている。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載の発明は、肘当て支持台と肘当てとの相対向する面のいずれか一方に固定支持軸とこの固定支持軸を中心とする円弧に沿って移動可能な可動支持軸とを設けると共に他方側に固定支持軸および可動支持軸がそれぞれ嵌合される2本のガイド溝を前後方向に並べて設け、各支持軸をガイド溝によってそれぞれ案内しながら肘当てを肘当て支持台に対して移動させるようにしているので、肘当てに前後方向へ押し出す力あるいは引き込む力が加わると、肘当ては、各支持軸の各ガイド溝に沿った相対移動によって肘当て支持台の上をガイド溝の長手方向へ移動する。一方、肘当てに対し幅方向成分を含む力が加わると、前後方向への移動ストローク端あるいはその途中で可動支持軸が幅方向へ移動し、固定支持軸を中心に椅子の幅方向内側あるいは外側へ肘当てを旋回させる。そこで、肘当ては、これらの動きが組み合わせられる範囲で前後あるいは左右の位置及び向き(角度振り)を変化させる。
【0036】
したがって、肘当てに腕を載せたまま机上で腕を前後・左右に動かしたり、手首を回転させることが可能となる。これによって、OA機器などの操作においてキーボード操作やマウス操作などの間にも肘を肘掛けでサポートすることができ、作業の疲れを少なくできる利点を有している。
【0038】
更に、2本のガイド溝はそれぞれ前後方向に対して斜めに形成され、かつ前側のガイド溝は後側のガイド溝よりも幅方向に大きく傾けて形成されているので、2本のガイド溝の傾斜角度の違いから肘当てが前後動する際に旋回し、肘当ての前方への突き出しと同時に内向きあるいは外向きの角度振りが与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の肘掛け装置の実施形態の一例を示す平面図である。
【図2】図1の肘掛け装置の縦断面図である。
【図3】図1の肘掛け装置を備える椅子の斜視図である。
【図4】本発明の肘掛け装置の他の実施形態を示す平面図である。
【図5】従来の肘掛け装置を示す平面図である。
【符号の説明】
3 肘当て支持台
4 肘当て
6 スライドプレート
9,10 ガイド溝
11 可動支持軸
12 固定支持軸
O 肘当てあるいは肘当て支持台の長手方向中心線(前後方向)
Claims (1)
- 椅子本体側に固定された肘掛けフレームの肘当て支持台の上を肘当てが水平移動可能な椅子用肘掛け装置において、前記肘当て支持台と肘当てとの相対向する面のいずれか一方に固定支持軸とこの固定支持軸を中心とする円弧に沿って移動可能な可動支持軸とを設けると共に他方側に前記固定支持軸および可動支持軸がそれぞれ嵌合される2本のガイド溝が前後方向に並べて設けられ、前記2本のガイド溝はそれぞれ前後方向に対して斜めに形成され、かつ前側のガイド溝は後側のガイド溝よりも幅方向に大きく傾けて形成されており、前記各支持軸を前記ガイド溝によってそれぞれ案内しながら前記肘当てを前記肘当て支持台に対して移動させることを特徴とする椅子用肘掛け装置。
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JP13373996A JP3834102B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 椅子用肘掛け装置 |
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