JP3832655B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高密度光ディスクドライブや光ディスク評価システムに使用可能な光ピックアップを備えた光ディスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク記録再生装置において、半導体レーザ(LD:Laser Diode)光源を使用した光ピックアップが用いられている。このような光ピックアップにおけるノイズ低減方法の一例として、主に高周波(300MHz〜900MHz帯)でレーザ光を変調することにより、レーザ光の発振モードをシングルモードからマルチモードに変える方法が知られている。
【0003】
しかしながら、近年では光ディスクの高密度化(10GB以上)が進み、光ピックアップにおいても波長400nmの短波長の青色レーザ光が使用され始めている。この青色レーザ光は、図2に示すように、2mW以下の低パワー領域では極めてノイズが多く、従来の高周波変調によるノイズ低減対策では十分なS/Nを得ることができない。
【0004】
また、記録媒体である光ディスクへの情報の書き込み時には、光ディスクに照射するレーザ光のパワーは大きくする必要があるので、光ピックアップにおける半導体レーザは高パワー領域での使用になり、ノイズの発生はさほどの問題とはならない。しかしながら、光ディスクからの情報の読み取り時には、光ピックアップにおける半導体レーザは低パワー領域での使用になるため、出力されるレーザ光自体のS/Nが低く、更には光ディスクからの反射光が半導体レーザ光源に戻ることになり、戻り光ノイズも発生する。
【0005】
この問題に対する対策としては、例えば光ディスク再生時にND(Neutral Density)フィルタをレーザ光照射光路に配置し、再生時におけるLD出力パワーを大きく設定すると共に、戻り光のパワーを減衰させてレーザノイズを低減させる方法が開示されている(例えば特許文献1,2)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−131683号公報(公開日平成6年5月13日)
【0007】
【特許文献2】
特開2002−150601号公報(公開日平成14年5月24日)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、NDフィルタをレーザ光照射光路に配置する上記従来の構成では、1層ディスクと2層ディスクの両方について記録再生が行える装置、あるいは標準再生(1倍速再生)と2倍速再生の両方の再生モードにおいてディスクの記録再生が行える装置等では、以下のような問題が生じる。
【0009】
2層ディスクの再生あるいは2倍速以上でのディスク再生などを行う場合では、比較的高い再生パワーが必要とされる。このため、2層ディスクの再生あるいは2倍速以上でのディスク再生(以下、高パワー再生)時には、NDフィルタによりLDの光利用効率を減衰させなくてもLDのレーザノイズが問題とならないこともある。
【0010】
しかしながら、1層ディスクの再生あるいは標準速度でのディスク再生(以下、低パワー再生と称する)時のためにレーザ光照射光路にNDフィルタを配置すると、高パワー再生時においてはLDの出力を必要以上にロスさせることとなり消費電力が大きくなるといった問題がある。
【0011】
また、高パワー再生時において、NDフィルタによるロスを考慮してLDの出力をさらに上げると、それに伴ってLD本体の温度上昇が大きくなりLDの寿命が短くなるといった問題もある。
【0012】
また、LDの光利用効率を最適に制御するため、高パワー再生時にはNDフィルタをレーザ光照射光路から退避させるといった構成も考えられるが、この場合、NDフィルタの抜き差しを行うためのメカニカルな機構が必要となる上、フィルタの抜き差しの時間が大きくなり、NDフィルタを用いる場合と用いない場合との動作の切り替えに時間がかかるといった問題がある。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、LDの光利用効率の切替を簡易な構成の手段にて迅速に行えることができる光ディスク再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク再生装置は、上記の課題を解決するために、光ディスクにレーザ光を照射して光ディスクの再生を行うと共に、低パワー動作モード(例えば、1層ディスクの再生や標準速度でのディスク再生)と高パワー動作モード(例えば、2層ディスクの再生や2倍速でのディスク再生)との動作が可能な光ディスク再生装置において、低パワー動作モード時においてのみ、レーザ光源(例えば、レーザダイオード)から出射されて光ディスクへ照射されるレーザ光を減衰させる減衰手段を備え、該減衰手段が、低パワー動作モード時に、上記レーザ光源から出射されるレーザ光のP偏光を、S偏光とP偏光とを含む直線偏光に変換する回転偏光素子と、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光をS偏光とP偏光とに分離し、そのうちP偏光を光ディスクに導く偏光ビームスプリッタとからなる光ピックアップと、上記偏光ビームスプリッタによって分離されたS偏光の一部が入射されるように配置され、上記レーザ光の光量のレベルをモニタするモニタダイオードと、このモニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとして検知する感度ゲイン部と、上記感度ゲイン部におけるゲインが、高パワー動作モード時において低パワー動作モード時よりも大きくなるように上記感度ゲイン部にゲイン切り替え信号を出力する再生モード検出部と、低パワー動作モード/高パワー動作モード時の上記モニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとする上記感度ゲイン部の検知レベルに応じたレーザ光源の出力パワー制御を行うレーザ光源出力制御部とを備えていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成によれば、低パワー動作モード時には、レーザ光源から出射されるレーザ光が上記減衰手段によって減衰されて光ディスクに照射される。このため、光ディスクに対して照射するレーザ光として、比較的小さいパワーが要求される低パワー動作モード時において、レーザ光を出射するレーザ光源を出力の安定する高出力で用いることができる。
【0016】
一方、光ディスクに対して照射するレーザ光として比較的大きいパワーが要求される高パワー動作モード時には、上記減衰手段による減衰作用を生じさせないようにすることで、レーザ光源における無駄な電力消費やレーザ光源の寿命低下を低減できる。
【0017】
また、上記の構成によれば、低パワー動作モード時におけるレーザ光の減衰作用は、以下のようにして得られる。すなわち、レーザ光源から照射されるレーザ光の例えばP偏光成分が、回転偏光素子を通過することによって回転を与えられ、S偏光成分を含む直線偏光に変換される(すなわち、P偏光成分が減少させられる)。その後、上記レーザ光が偏光ビームスプリットによってP偏光(例えば透過光として得られる)とS偏光(例えば反射光として得られる)とに分離され、P偏光を光ディスクに照射するレーザ光として用いることによってディスクへの照射レーザ光の減衰が得られる。この場合、ディスクへの照射レーザ光、すなわちP偏光成分が減衰する分、S偏光成分が増加する。したがって、上記S偏光を対物レンズ出射パワーを制御するためのモニタ入力として用いると、低パワーの対物レンズ出射パワーを制御するのに比較的大きなモニタダイオード入射光を利用でき、ノイズの影響をうけずに正確なパワー制御が可能となる。
【0018】
また上記偏光回転素子は、低パワー動作モード時に液晶層に電界を印加されて該偏光回転素子として作用する液晶素子であり、上記再生モード検出部は、上記液晶素子の電源ON/OFFと同時に上記感度ゲイン部に上記ゲイン切り替え信号を出力する構成とすることができる。
【0019】
上記の構成によれば、低パワー動作モードとパワー動作モードとの動作切り替えを、液晶層の電圧印加の切り替えによって容易に行える。これにより、上記減衰手段となる素子をメカニカルに抜き差しする構成に比べ、動作の切り替えが格段に速なり、再生の準備にかかる時間が小さくてすむ。尚、上記液晶層に電界を印加する手段は、光ピックアップの外部にあってもよい。
【0020】
また、上記偏光ビームスプリッタは、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光のうちP偏光を透過させて光ディスクに導くとともにS偏光を反射させ、上記モニタダイオードは、上記偏光ビームスプリッタによって反射されたS偏光の一部が入射されるように配置されている構成とすることができる。すなわち、上記減衰手段は、レーザ光源から入射された光の一部を反射する反射型素子である構成とすることができる。
【0021】
上記の構成によれば、低パワー動作モード時におけるレーザ光の減衰作用は、レーザ光源から照射されるレーザ光の一部(S偏光)上記偏光ビームスプリッタによって反射することによって得られる。この場合、ディスクからのレーザ光源への戻り光も同時に減衰させることができ、よりレーザノイズを低減できる。
【0022】
また、上記光ディスク再生装置においては、1層ディスクの再生動作と2層ディスクの再生動作とが可能であり、1層ディスクの再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2層ディスクの再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0023】
上記の構成によれば、1層ディスクの再生時においてレーザノイズが問題にならないレベルとなり常に良好な再生信号が得られると共に、2層ディスクの再生時でも必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0024】
また、上記光ディスク再生装置においては、標準速度でのディスク再生動作と2倍速以上でのディスク再生動作とが可能であり、標準速度でのディスク再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2倍速以上でのディスク再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0025】
上記の構成によれば、標準再生においてレーザノイズが問題にならないレベルとなり常に良好な再生信号が得られると共に、2倍速以上の再生でも必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0026】
また、上記光ディスク再生装置においては、さらに、光ディスクへの情報書き込みを行う記録動作が可能であり、記録動作時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0027】
上記の構成によれば、記録動作時において必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図2に基づいて説明すれば、以下の通りである
【0029】
本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、図1に示すように、1層ディスクと2層ディスクの両種類の光ディスクについてディスク再生時のレーザ照射が行える光ピックアップ1を有している。
【0030】
上記光ピックアップ1は、光ディスク10に照射されるレーザ光を出射する光源として、短波長レーザ光を発光するレーザダイオード(LD)11を備えており、該レーザダイオード11と光ディスク10との間のレーザ光照射光路に沿って、コリメータレンズ12、液晶素子13、整形プリズム14、グレーティング15、偏光ビームスプリッタ16、λ/4板17、ビームエキスパンダユニット18、および対物レンズ19を備えている。
【0031】
コリメータレンズ12は、レーザダイオード11から照射されたレーザ光を平行光に変換する。液晶素子13は、上記レーザ光に位相差を発生させる位相差発生用の液晶素子である。整形プリズム14は、ビーム整形を行う。グレーティング15は、ディスク10に照射されるレーザ光のビームスポットを、サーボ用に3つに分割するための3ビーム生成用グレーティングである。
【0032】
偏光ビームスプリッタ16は、レーザダイオード11から照射されるレーザ光をS偏光とP偏光とに分離するものであり、P偏光を透過させて光ディスク10へ導くと共に、S偏光をその接合面において反射させる。
【0033】
光ピックアップ1において、偏光ビームスプリッタ16によって反射されたS偏光の進行側には、レンズ20およびモニタダイオード21が配置されている。偏光ビームスプリッタ16で反射されたS偏光のレーザ光の一部はレンズ20を介してモニタダイオード21に入射され、該モニタダイオード21によってレーザ光のレベルがモニタされる。
【0034】
一方、偏光ビームスプリッタ16の接合面を透過するP偏光は、λ/4板17を通過することによって円偏光に変換された後、ビームエキスパンダユニット18、対物レンズ19を介して光ディスク10の記録面に集光照射され、さらに該記録面にて反射される。
【0035】
光ディスク10の記録面で反射されたレーザ光は、再び、対物レンズ19、ビームエキスパンダユニット18、およびλ/4板17を通過し、偏光ビームスプリッタ16に導かれる。この時、光ディスク10で反射されたレーザ光は、λ/4板17を通過する際に円偏光からS偏光に変換されることによって、偏光ビームスプリッタ16にて全反射され、シリンドリカルレンズ22およびスポットレンズ23を介してフォトダイオード24に入射される。フォトダイオード24は、この受信光に基づいて、光ディスク10に対する照射ビームのフォーカシング、トラッキングのための信号を出力する。また、光ディスク10の再生時には、該光ディスク10に記録されている情報が、上記フォトダイオード24に入射される反射光より読み取られる。
【0036】
また、上記光ピックアップ1を備えた光ディスク再生装置は、さらに、再生モード検出部2、液晶素子制御部3、感度ゲイン部4、およびLDパワー制御部5を備えている。これらの各機能部の動作については後述する。
【0037】
次に、上記構成の光ディスク再生装置の動作について説明する。尚、上記光ディスク再生装置の動作は、本実施の形態においては、光ピックアップ1の動作形態によって、高パワー動作モードと低パワー動作モードとの2通りの動作モードに分けられる。
【0038】
高パワー動作モードは、光ディスク10に照射されるレーザ光として比較的高いパワーのレーザ光が必要とされる場合の動作モードであり、1層ディスクおよび2層ディスクの両方についてディスク再生が行える光ディスク再生装置では、2層ディスク再生時の動作モードが高パワー動作モードに相当する。
【0039】
また、低パワー動作モードは、光ディスク10に照射されるレーザ光のパワーが低くてもよい場合の動作モードであり、1層ディスクおよび2層ディスクの両方についてディスク再生が行える光ディスク再生装置では、1層ディスク再生時の動作モードが低パワー動作モードに相当する。
【0040】
高パワー動作モード時には、位相差発生用の液晶素子13がOFF状態とされる(液晶素子13の液晶層に電圧を印加しない)。この時、上記レーザダイオード11の出力パワーに対する対物レンズ19の出射パワーの割合(光利用効率)は例えば15%となっている。つまり、必要な対物レンズ出射パワーを0.6mWとした場合、これに対するレーザダイオード11の出力は4mWとなる。
【0041】
また、低パワー動作モード時では、位相差発生用の液晶素子13がON状態とされる(液晶素子13の液晶層に電圧を印加する)。この場合、レーザダイオード11から出射されるレーザ光には、液晶素子13を通過することによってλ/2の位相差が発生させられる。つまり、液晶素子13は、入射されるレーザ光に対し、その直線P偏光の偏光方向を例えば45度回転させ、S偏光成分を含む直線偏光に変換する。
【0042】
これにより、低パワー動作モード時では、レーザダイオード11から出射されて偏光ビームスプリッタ16を透過する光、すなわち、光ディスク10に照射される光が、高パワー動作モード時に比べて、例えば50%減衰する。偏光ビームスプリッタ16の対物レンズ19方向へのP偏光透過率は液晶素子13の電源OFF時の20〜50%程度であることが好ましい。尚、偏光ビームスプリッタ16を透過する光の減衰分はS偏光としてモニタダイオード21方向に反射するため、その分モニタダイオード21の入射光量が高くなる。
【0043】
また、低パワー動作モード時では、液晶素子13をONすることで光ピックアップ1の光利用効率が、高パワー動作モード時の15%から7.5%に変更される。このため、1層ディスク光ディスク10の再生に必要なパワー(対物レンズ出射パワー)を0.3mWとした場合、レーザダイオード11の出力は4mWとなる。
【0044】
ここで、レーザダイオード11の出力パワーとレーザノイズとの関係を図2に示す。図2において縦軸に示されるRin(相対雑音強度)は、ノイズの発生量を示すパラメータであり、10Log{(ac light power density/Hz)/(dc light power)}として定義される。
【0045】
上述したように、低パワー動作モード時におけるレーザダイオード11の出力は4mWであり、この出力に対応するRinは図2より−129dB/Hzである。通常の光ディスク再生装置において、レーザノイズの問題がないとされるRinのレベルは−125dB/Hz以下であり、低パワー動作モード時におけるレーザダイオード11の出力は、レーザノイズが問題とならないレベルとなっている。
【0046】
この結果、必要とされる再生パワーが最も低くなる低パワー動作モード時においても、レーザダイオード11からの出射されるレーザ光を、レーザノイズが問題とならない程度の高出力パワーで使うことが可能となる。また、高パワー動作モード時においては、液晶素子13をOFFすることで、レーザダイオード11からの出射されるレーザ光において余分なロスが生じず、消費電力の増加やレーザダイオード11の寿命低下等の不具合を回避できる。
【0047】
また、上記光ピックアップ1では、液晶素子13のON/OFFにより、該液晶素子13を通過するレーザ光に対する位相差の発生の有無が切り替えられ、これによって高パワー動作モードと低パワー動作モードとの切り替えが行われる。
【0048】
すなわち、本実施の形態に係る光ピックアップ1を備えた光ディスク再生装置では、液晶素子13の液晶層への電圧印加状態を切り替えるだけで動作モードの切り替えが行われるので、この切り替えを行うのに、例えばフィルタ素子を抜き差しするようなメカニカルな機構を必要とせず、光ピックアップ1の機構を簡略化できる。
【0049】
また、液晶素子13のON/OFFの切り替えにおける変化時間は数mSEC以内ですむため、フィルタ素子をメカニカルに抜き差しする場合に比べ、動作モードの切り替えにかかる時間が極めて短いといった利点もある。
【0050】
尚、上記説明の光ピックアップ1においては、液晶素子13として、低パワー動作モード時にλ/2の位相差を発生させ直線P偏光の偏光方向を回転させるタイプの素子を用いている。この構成においては、上述したように、光ディスク10に照射される光が減衰される分、モニタダイオード21の入射光量が高くなる。このため、上記タイプの液晶素子13を搭載した光ピックアップ1を使用する光ディスク再生装置では、モニタダイオード21での検出光量に基づくレーザダイオード11のレーザ出力制御(すなわち、対物レンズ出射パワーの制御)を、高パワー動作モード時と低パワー動作モード時とで異ならせる必要がある。
【0051】
例えば、低パワー動作モードとして1層ディスクの再生モードと、高パワー動作モードとして2層ディスクの再生モードとの切り替えを行える光ディスク再生装置においては、1層の光ディスク10を再生する場合、再生モード検出部2から1層ディスク再生を表す信号が液晶素子制御部3に入力される(図1参照)。
【0052】
液晶素子制御部3では、再生モード検出部2から入力される信号に基づいて、位相差発生用の液晶素子13をONすることにより、光ピックアップ1の動作モードを低パワー動作モードとする。この時、対物レンズ出射パワーの制御を行うため、モニタダイオード21の検出信号をリファレンスとして感度ゲイン部4によって検知し、感度ゲイン部4の検知結果に基づいてLDパワー制御部5がレーザダイオード11の出力制御を行う。
【0053】
但し、低パワー動作モード時には、液晶素子13のONによってモニタダイオード21の入射光量が高くなるため、再生モード検出部2は液晶素子13の電源ONと同時に、感度ゲイン部4にゲイン切り替え信号を出力し、低パワー動作モード時の検知レベルに応じた正確な対物レンズ出射パワーの制御ができるようにする。また、この場合、低パワーの対物レンズ出射パワーを制御するのに比較的大きなモニタダイオード21への入射光を利用できるため、ノイズの影響をうけずに正確なパワー制御が可能となる。
【0054】
同様に、高パワー動作モード時には、液晶素子13のOFFによってモニタダイオード21の入射光量が低パワー動作モード時に比べて低くなるため、再生モード検出部2は液晶素子13の電源OFFと同時に、感度ゲイン部4にゲイン切り替え信号を出力し、高パワー動作モード時の検知レベルに応じた正確な対物レンズ出射パワーの制御ができるようにする。
【0055】
すなわち、上記光ディスク再生装置では、高パワー動作モード時にモニタダイオード21への入射光量が減少し、低パワー動作モード時にモニタダイオード21への入射光量が増加するため、感度ゲイン部4におけるゲインは、高パワー動作モード時において低パワー動作モード時よりも大きくなるように設定される。
【0056】
尚、本実施の形態において説明された光ディスク再生装置は、あくまで本発明を例示するものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0057】
例えば、上記説明においては、低パワー動作モード時のみに光ディスク10に照射されるレーザ光を低減するための減衰手段として、λ/2の位相差を発生させ直線P偏光の偏光方向を回転させるタイプの液晶素子13が例示されている。尚、厳密に言えば、上記例では光ディスク10に照射されるレーザ光が減衰するのは偏光スプリッタ16の通過時であるため、液晶素子13と偏光スプリッタ16とが特許請求の範囲に記載の減衰手段に相当する。
【0058】
しかしながら、上記減衰手段としては、これ以外にも例えば所定の位相差を発生させ、直線P偏光を楕円偏光に変換するタイプの素子であってもよい。また、低パワー動作モード時にレーザ光に位相差を発生させて減衰効果を得るタイプの素子は、液晶素子に限定されるものではなく、位相差板であってもよいが、位相差板は動作モードの切り替えにメカニカルな機構による素子の抜き差しが必要となるため、電気的に動作モードの切り替えが可能な液晶素子を用いることが好適である。
【0059】
または、上記減衰手段として、反射型あるいは吸収型のフィルタ効果を持つ素子であってもよい。この場合は、光ディスク10からのレーザダイオード11への戻り光も減衰させることができ、部品点数の増加を回避しながら、よりレーザノイズを低減できる効果がある。このタイプの素子においても、特に液晶素子に限定されるものではないが、電気的に動作モードの切り替えが可能な液晶素子を用いることが好適であることは、位相差を発生させるタイプの素子と同様である。
【0060】
尚、減衰手段として、反射型あるいは吸収型のフィルタ効果を持つ素子を用いる光ディスク再生装置では、低パワー動作モード時と高パワー動作モード時でモニタダイオード21への入射光量が同じであるため、感度ゲイン部4におけるゲインは低パワー動作モード時と高パワー動作モード時で同じになるよう設定される。
【0061】
また、上記説明の光ディスク再生装置においては、低パワー動作モードおよび高パワー動作モードの動作例として、1層ディスクの再生モードおよび2層ディスクの再生モードでの動作を例示しているが、低パワー動作モードとして標準再生速度のディスク再生、高パワー動作モードとして2倍速以上でのディスク再生を行う光ディスク再生装置においても、本発明は同様に適用可能である。
【0062】
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、再生動作のみを行う装置に限定されるものではなく、例えば相変化型の光ディスクなど、情報記録が可能な光ディスクを用いての記録動作を行えるものであってもよい。
【0063】
上記光ディスク再生装置が記録動作も行えるものである場合、記録動作時には、再生動作時より大きなパワーのレーザ照射が必要となるため、液晶素子13をOFFすることで光利用効率は高パワー動作モード時と同じにすることが好ましいすなわち、減衰手段によるレーザ光の減衰は行わない。
【0064】
これにより、レーザダイオード11の出力に対する対物レンズ19の出射パワーの割合(光利用効率)は、上記例によれば15%となっている。つまり、記録に必要な対物レンズ出射パワーを5mWとした場合、レーザダイオード11の出力は33mWとなる。
【0065】
本実施の形態に係る光ピックアップは、以上のように、光ディスクにレーザ光を照射して光ディスクの再生を行う光ディスク再生装置に搭載され、低パワー動作モード(例えば、1層ディスクの再生や標準速度でのディスク再生)と高パワー動作モード(例えば、2層ディスクの再生や2倍速でのディスク再生)との動作が可能な光ピックアップにおいて、低パワー動作モード時においてのみ、レーザ光源(例えば、レーザダイオード)から出射されて光ディスクへ照射されるレーザ光を減衰させる減衰手段を有している構成である。
【0066】
上記の構成によれば、低パワー動作モード時には、レーザ光源から出射されるレーザ光が上記減衰手段によって減衰されて光ディスクに照射される。このため、光ディスクに対して照射するレーザ光として、比較的小さいパワーが要求される低パワー動作モード時において、レーザ光を出射するレーザ光源を出力の安定する高出力で用いることができる。
【0067】
一方、光ディスクに対して照射するレーザ光として比較的大きいパワーが要求される高パワー動作モード時には、上記減衰手段による減衰作用を生じさせないようにすることで、レーザ光源における無駄な電力消費やレーザ光源の寿命低下を低減できる。
【0068】
また、上記光ピックアップにおいては、上記減衰手段は、レーザ光源と光ディスクとの間の光路中に配置される偏光ビームスプリッタと、該レーザ光源と偏光ビームスプリッタとの間に配置される偏光回転素子とからなる構成とすることができる。
【0069】
上記の構成によれば、低パワー動作モード時におけるレーザ光の減衰作用は、以下のようにして得られる。すなわち、レーザ光源から照射されるレーザ光の例えばP偏光成分が、回転偏光素子を通過することによって回転を与えられ、S偏光成分を含む直線偏光に変換される(すなわち、P偏光成分が減少させられる)。その後、上記レーザ光が偏光ビームスプリットによってP偏光(例えば透過光として得られる)とS偏光(例えば反射光として得られる)とに分離され、P偏光を光ディスクに照射するレーザ光として用いることによってディスクへの照射レーザ光の減衰が得られる。この場合、ディスクへの照射レーザ光、すなわちP偏光成分が減衰する分、S偏光成分が増加する。したがって、上記S偏光を対物レンズ出射パワーを制御するためのモニタ入力として用いると、低パワーの対物レンズ出射パワーを制御するのに比較的大きなモニタダイオード入射光を利用でき、ノイズの影響をうけずに正確なパワー制御が可能となる。
【0070】
また、上記光ピックアップにおいては、上記偏光回転素子は、低パワー動作モード時に液晶層に電界を印加されて該偏光回転素子として作用する液晶素子である構成とすることができる。
【0071】
上記の構成によれば、低パワー動作モードと高パワー動作モードとの動作切り替えを、液晶層の電圧印加の切り替えによって容易に行える。これにより、上記減衰手段となる素子をメカニカルに抜き差しする構成に比べ、動作の切り替えが格段に速くなり、再生の準備にかかる時間が小さくてすむ。尚、上記液晶層に電界を印加する手段は、光ピックアッ プの外部にあってもよい。
【0072】
また、上記光ピックアップにおいては、上記減衰手段は、レーザ光源から入射された光の一部を反射する反射型素子、もしくはレーザ光源から入射された光の一部を吸収する吸収型素子である構成とすることができる。
【0073】
上記の構成によれば、低パワー動作モード時におけるレーザ光の減衰作用は、レーザ光源から照射されるレーザ光の一部を反射型素子もしくは吸収型素子によって反射あるいは吸収することによって得られる。この場合、ディスクからのレーザ光源への戻り光も同時に減衰させることができ、よりレーザノイズを低減できる。
【0074】
また、上記光ピックアップにおいては、上記反射型素子もしくは吸収型素子は、低パワー動作モード時に液晶層に電界を印加されて該反射型素子もしくは吸収型素子として作用する液晶素子である構成とすることができる。
【0075】
上記の構成によれば、低パワー動作モードと高パワー動作モードとの動作切り替えを、液晶層の電圧印加の切り替えによって容易に行える。これにより、上記減衰手段となる素子をメカニカルに抜き差しする構成に比べ、動作の切り替えが格段に速くなり、再生の準備にかかる時間が小さくてすむ。尚、上記液晶層に電界を印加する手段は、光ピックアップの外部にあってもよい。
【0076】
また、上記光ピックアップにおいては、上記減衰手段は、少なくとも液晶素子を含んでおり、低パワー動作モード時に該液晶素子の液晶層に電界を印加されることで、上記光ディスクへ照射されるレーザ光を減衰する作用を生じる構成とすることができる。
【0077】
上記の構成によれば、低パワー動作モードと高パワー動作モードとの動作切り替えを、液晶層の電圧印加の切り替えによって容易に行える。これにより、上記減衰手段となる素子をメカニカルに抜き差しする構成に比べ、動作の切り替えが格段に速くなり、再生の準備にかかる時間が小さくてすむ。尚、上記液晶層に電界を印加する手段は、光ピックアップの外部にあってもよい。
【0078】
また、本実施の形態に係る光ディスク再生装置は、以上のように、レーザ光を照射して光ディスクの再生を行うと共に、低パワー動作モードと高パワー動作モードとの動作が可能な光ディスク再生装置において、上述の光ピックアップを搭載している構成である。
【0079】
上記の構成によれば、上記光ピックアップと同様、低パワー動作モード時には、レーザ光源から出射されるレーザ光が上記減衰手段によって減衰されて光ディスクに照射される。このため、光ディスクに対して照射するレーザ光として、比較的小さいパワーが要求される低パワー動作モード時において、レーザ光を出射するレーザ光源を出力の安定する高出力で用いることができる。
【0080】
一方、光ディスクに対して照射するレーザ光として比較的大きいパワーが要求される高パワー動作モード時には、上記減衰手段による減衰作用を生じさせないようにすることで、レーザ光源における無駄な電力消費やレーザ光源の寿命低下を低減できる。
【0081】
また、上記光ディスク再生装置においては、1層ディスクの再生動作と2層ディスクの再生動作とが可能であり、1層ディスクの再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2層ディスクの再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0082】
上記の構成によれば、1層ディスクの再生時においてレーザノイズが問題にならないレベルとなり常に良好な再生信号が得られると共に、2層ディスクの再生時でも必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0083】
また、上記光ディスク再生装置においては、標準速度でのディスク再生動作と2倍速以上でのディスク再生動作とが可能であり、標準速度でのディスク再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2倍速以上でのディスク再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0084】
上記の構成によれば、標準再生においてレーザノイズが問題にならないレベルとなり常に良好な再生信号が得られると共に、2倍速以上の再生でも必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0085】
また、上記光ディスク再生装置においては、さらに、光ディスクへの情報書き込みを行う記録動作が可能であり、記録動作時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0086】
上記の構成によれば、記録動作時において必要以上にレーザ出力が高くならないため消費電力が低減でき、レーザ光源自身の温度上昇も抑制されレーザ光源の寿命も長くできる。
【0087】
【発明の効果】
本発明の光ピックアップは、以上のように、低パワー動作モード時においてのみ、レーザ光源(例えば、レーザダイオード)から出射されて光ディスクへ照射されるレーザ光を減衰させる減衰手段を備え、該減衰手段が、低パワー動作モード時に、上記レーザ光源から出射されるレーザ光のP偏光を、S偏光とP偏光とを含む直線偏光に変換する回転偏光素子と、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光をS偏光とP偏光とに分離し、そのうちP偏光を光ディスクに導く偏光ビームスプリッタとからなる光ピックアップと、上記偏光ビームスプリッタによって分離されたS偏光の一部が入射されるように配置され、上記レーザ光の光量のレベルをモニタするモニタダイオードと、このモニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとして検知する感度ゲイン部と、上記感度ゲイン部におけるゲインが、高パワー動作モード時において低パワー動作モード時よりも大きくなるように上記感度ゲイン部にゲイン切り替え信号を出力する再生モード検出部と、低パワー動作モード/高パワー動作モード時の上記モニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとする上記感度ゲイン部の検知レベルに応じたレーザ光源の出力パワー制御を行うレーザ光源出力制御部とを備えている構成である。
【0088】
それゆえ、光ディスクに対して照射するレーザ光として、比較的小さいパワーが要求される低パワー動作モード時においては、レーザ光源から出射されるレーザ光を上記減衰手段によって減衰することで、レーザ光を出射するレーザ光源を出力の安定する高出力で用いることができるといった効果を奏する。
【0089】
一方、光ディスクに対して照射するレーザ光として比較的大きいパワーが要求される高パワー動作モード時には、上記減衰手段による減衰作用を生じさせないようにすることで、レーザ光源における無駄な電力消費やレーザ光源の寿命低下を低減できるといった効果を奏する。
【0090】
また、上記の構成によれば、ディスクへの照射レーザ光、すなわちP偏光成分が減衰する分、S偏光成分が増加する。それゆえ、上記S偏光を対物レンズ出射パワーを制御するためのモニタ入力として用いると、低パワーの対物レンズ出射パワーを制御するのに比較的大きなモニタダイオード入射光を利用でき、ノイズの影響をうけずに正確なパワー制御が可能となるといった効果を奏する。
【0091】
また上記偏光回転素子は、低パワー動作モード時に液晶層に電界を印加されて該偏光回転素子として作用する液晶素子であり、上記再生モード検出部は、上記液晶素子の電源ON/OFFと同時に上記感度ゲイン部に上記ゲイン切り替え信号を出力する構成とすることができる。
【0092】
それゆえ、低パワー動作モードとパワー動作モードとの動作切り替えを、液晶層の電圧印加の切り替えによって迅速かつ容易に行え、再生の準備にかかる時間が小さくてすむといった効果を奏する。
【0093】
また、上記偏光ビームスプリッタは、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光のうちP偏光を透過させて光ディスクに導くとともにS偏光を反射させ、上記モニタダイオードは、上記偏光ビームスプリッタによって反射されたS偏光の一部が入射されるように配置されている構成とすることができる。すなわち、上記減衰手段は、レーザ光源から入射された光の一部を反射する反射型素子である構成とすることができる。
【0094】
この場合、低パワー動作モード時におけるレーザ光の減衰作用は、レーザ光源から照射されるレーザ光の一部(S偏光)上記偏光ビームスプリッタによって反射することによって得られる。それゆえ、ディスクからのレーザ光源への戻り光も同時に減衰させることができ、よりレーザノイズを低減できるといった効果を奏する。
【0095】
また、上記光ディスク再生装置においては、1層ディスクの再生動作と2層ディスクの再生動作とが可能であり、1層ディスクの再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2層ディスクの再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0096】
それゆえ、1層ディスクの再生時には良好な再生信号が得られると共に、2層ディスクの再生時には消費電力が低減でき、かつレーザ光源の寿命も長くできるといった効果を奏する。
【0097】
また、上記光ディスク再生装置においては、標準速度でのディスク再生動作と2倍速以上でのディスク再生動作とが可能であり、標準速度でのディスク再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2倍速以上でのディスク再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0098】
それゆえ、標準再生時には良好な再生信号が得られると共に、2倍速以上の再生時には消費電力が低減でき、かつレーザ光源の寿命も長くできるといった効果を奏する。
【0099】
また、上記光ディスク再生装置においては、さらに、光ディスクへの情報書き込みを行う記録動作が可能であり、記録動作時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させる構成とすることができる。
【0100】
それゆえ、記録動作時には消費電力が低減でき、かつレーザ光源の寿命も長くできるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すものであり、光ディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 上記光ディスク再生装置において、光ピックアップの光源として用いられるレーザダイオードの出力とノイズとの相間を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 再生モード検出部
4 感度ゲイン部
5 LDパワー制御部(レーザ光源出力制御部)
11 レーザダイオード(レーザ光源)
10 光ディスク
13 液晶素子(減衰手段、偏光回転素子)
16 偏光ビームスプリッタ(減衰手段)
21 モニタダイオード

Claims (6)

  1. 光ディスクにレーザ光を照射して光ディスクの再生を行うと共に、低パワー動作モードと高パワー動作モードとの動作が可能な光ディスク再生装置において、
    低パワー動作モード時においてのみ、レーザ光源から出射されて光ディスクへ照射されるレーザ光を減衰させる減衰手段を備え、該減衰手段が、低パワー動作モード時に、上記レーザ光源から出射されるレーザ光のP偏光を、S偏光とP偏光とを含む直線偏光に変換する回転偏光素子と、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光をS偏光とP偏光とに分離し、そのうちP偏光を光ディスクに導く偏光ビームスプリッタとからなる光ピックアップと、
    上記偏光ビームスプリッタによって分離されたS偏光の一部が入射されるように配置され、上記レーザ光の光量のレベルをモニタするモニタダイオードと、
    このモニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとして検知する感度ゲイン部と、
    上記感度ゲイン部におけるゲインが、高パワー動作モード時において低パワー動作モード時よりも大きくなるように上記感度ゲイン部にゲイン切り替え信号を出力する再生モード検出部と、
    低パワー動作モード/高パワー動作モード時の上記モニタダイオードでの検出光量の検出信号をリファレンスとする上記感度ゲイン部の検知レベルに応じたレーザ光源の出力パワー制御を行うレーザ光源出力制御部とを備えていることを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 上記偏光回転素子は、低パワー動作モード時に液晶層に電界を印加されて該偏光回転素子として作用する液晶素子であり、
    上記再生モード検出部は、上記液晶素子の電源ON/OFFと同時に上記感度ゲイン部に上記ゲイン切り替え信号を出力することを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
  3. 上記偏光ビームスプリッタは、上記回転偏光素子を通過することによって得られた直線偏光のうちP偏光を透過させて光ディスクに導くとともにS偏光を反射させ、
    上記モニタダイオードは、上記偏光ビームスプリッタによって反射されたS偏光の一部が入射されるように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク再生装置。
  4. 1層ディスクの再生動作と2層ディスクの再生動作とが可能であり、
    1層ディスクの再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2層ディスクの再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  5. 標準速度でのディスク再生動作と2倍速以上でのディスク再生動作とが可能であり、
    標準速度でのディスク再生時には上記光ピックアップを低パワー動作モードにて動作させ、2倍速以上でのディスク再生時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  6. さらに、光ディスクへの情報書き込みを行う記録動作が可能であり、
    記録動作時には上記光ピックアップを高パワー動作モードにて動作させることを特徴とする請求項4または5記載の光ディスク再生装置。
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